JPS6035318B2 - シリカ−炭酸カルシウム複合成形体 - Google Patents

シリカ−炭酸カルシウム複合成形体

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JPS6035318B2
JPS6035318B2 JP5367576A JP5367576A JPS6035318B2 JP S6035318 B2 JPS6035318 B2 JP S6035318B2 JP 5367576 A JP5367576 A JP 5367576A JP 5367576 A JP5367576 A JP 5367576A JP S6035318 B2 JPS6035318 B2 JP S6035318B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なシリカ−炭酸カルシウム複合体粒子か
ら構成される成形体に関する。
従来の技術 従来の非晶質シリカとしては代表的なものとしてシリカ
ゲルが知られており、これは主に珪酸ナトリウム水溶液
を塩酸、硫酸等の酸で中和し、沈殿を析出させ水洗乾燥
して製造され、更に必要があれば減圧下に加熱して活性
化される。
また該シリカゲルは製造法により不定形又は球状で収得
され、必要に応じ結合剤等を用いて錠剤等の形態に賭形
される。その用途としては、吸湿性及び比表面積が大き
いところから例えば乾燥剤、吸着剤、脱水剤、吸臭剤、
触媒担体等が挙げられる。しかしながらシリカゲルは水
と接すると急激に水分を吸収し崩壊する性質を有し、水
と直接接する系での使用は不可能又は困難である。また
一般にシリカゲルは20〜220公の平均紬孔径を有す
るが、そのうち平均紬孔径の小さいものは高密度が通常
0.7夕/め前後と大きく反対に意解度が0.2夕/c
虎前後のものでは平均細孔雀が必然的に大きくなり通常
180〜220A程度となる。それ故ガスや水等の吸着
剤等として好適な20〜40A程度の平均紐孔径を有す
るシリカゲルは嵩密度が大きくなり、単位重量当りの吸
着能は自づと制限を受ける。また吸油能は高密度が小さ
く比表面積が大きい程大であるが、大きな比表面積を有
するものでは嵩密度が大となり、吸油能を欠くか又は不
充分であるを免がれない。更にシリカゲルは耐熱ガラス
等の耐火耐熱材の原料としては使用できない。また炭酸
カルシウムは通常貝殻、白亜、糖晶石灰等を機械的に粉
砕したりまた生石灰に水を加えて石灰乳とした後炭酸ガ
スと反応させる等の方法により製造され、比較的安価な
所から微粒子の形状で上記シリカゲルと同様の用途に或
はセメントの原料、各種化学葵品の原料、中和用等広汎
な用途に利用されている。発明が解決しようとする問題
点 本発明は上記公知のシリカゲルに代る新しい外観結晶様
非晶質シリカと、該シリカに付着した極微細炭酸カルシ
ウムとから成る複合体を構成部分とし、種々の有用な性
質を具備する新しい成形体を提供するものである。
問題点を解決するための手段 則ち本発明は対称の関係にあり少なくとも2つの面をも
ち、約1〜500一の長さおよび約50A〜約1仏の厚
さを有し、長さが厚さの少なくとも10倍である外観結
晶様非晶質シリカおよび該シリカに付着した極微細炭酸
カルシウムから構成されたシリカ−炭酸カルシウム複合
体一次粒子が多数不規則に三次元的に絡合して形成され
、約10〜150仏の直径を有し実質的に球殻状を呈す
る二次粒子が、少なくとも一方向に圧縮され、且つ相互
に絡合して構成されている成形体に係る。
本明細書においては以下本発明を構成する上記複合体を
「シルサィト」と指称し、一次粒子の形態にある複合体
を「シルサィト1ハ二次粒子の形態にあるそれを「シル
サィトロ」と呼ぶ。またシルサイトを構成する一方の成
分である外観結晶様非晶質シリカを「オプシルハその一
次粒子の形態にあるものを「オプシルIJ及びその二次
粒子の形態にあるものを「オプシル0」と呼ぶ。シルサ
ィト1は、オプシル1及びそれに付着した極微細炭酸カ
ルシウムから成る。
オプシル1は対称の関係にある少なくとも2つの面をも
ち約1〜500仏の長さ、約50A〜約1仏の厚さ及び
長さが厚さの少なくとも10倍である大きさを有する。
これはX線回析の解析の結果全く回折ピークを認め得す
非晶質であり、強熱脱水後の化学分析によればS02合
量が9星雲量%を越え、また電子顕微鏡観察の結果非晶
質であるにもかかわらず対称の関係にある少なくとも2
つの面をもち結晶様外観を有することによって特徴付け
られる。上記オプシル1に付着して存在する炭酸カルシ
ウムは約2仏以下の極微細粒子でありオプシルに容易に
は分離し得ない状態で付着している。
例えばシルサイト1を水に5重量%濃度で分散させ、2
0分間燈拝して後放置し、シルサィトを構成するシリカ
(オプシル1)及び炭酸カルシウムを両者の比重差によ
り沈降分離しようとしても全く分離されず、両者が化学
的な又は物理的な力により付着していることが認められ
る。上記シルサィト1が非品質シリカ−炭酸カルシウム
複合体であることは、X線回析の解析の結果炭酸カルシ
ウムの特有の回析ピーク(28)が23.0o 、29
.40及び36.00又は23.00、24.80、2
7.00 、29.40、32.80及び36.00
に認められ、強熱脱水後の化学分析の結果Si02とC
a○とを主成分としており、電子顕微鏡観察の結果結晶
様外観を呈するオプシル1と微細な粒子とから構成され
ていることにより確認される。
シルサィト1を構成するオプシル1の特異な外観は、こ
れが珪酸塩結晶から導かれ該結晶の形骸を残したままで
非晶質シリカに変換されることによってもたらされる。
従ってオプシル1は起源係声晶である珪酸塩結晶と実質
的に同一の外形及び大きさを有する。例えばワラストナ
ィト、ゾーノトラィト、フオシャジィト等の短冊状珪酸
カルシウム系結晶から導かれるオプシル1は短冊状外形
を有する。トベルモラィト、ジャィロラィト、Q−ダイ
カルシウムシリケ−トハイドレート(Q−C2SH)等
の板状珪酸カルシウム結晶から導かれるオプシル1は板
状の外形を有する。之等短冊状、板状等を呈するオプシ
ル1は、長さ約1〜500一、厚さ50A〜1仏及び長
さが厚さの少なくとも10倍である大きさを有する。ゾ
ーノトラィ結晶から導かれる短冊状のオプシル1は該結
晶の晶癖を保持し通常約1〜50仏の長さ、約100A
〜0.5仏の厚さ約100A〜2山の中を有し長さは厚
さの約10〜500M音である。トベルモラィト結晶か
ら導かれる板状のオプシル1は該結晶の晶癖を保持し約
1〜50仏の長さ、約100A〜0.5仏の厚さ及び約
0.2〜20仏の中を有し長さが厚さの約10〜500
0倍である。ワラストナィ結晶から導かれる短冊状のオ
プシル1はその結晶の晶癖を保持し約1〜500仏の長
さ、約100A〜1仏の長さ及び約100A〜5仏の中
を有し長さが厚さの約10〜5000倍である。ジャィ
ロラィト結晶から導かれる板状のオプシル1は、その結
晶の晶癖を保持し約1〜50仏の長さ、約100A〜0
.5仏の厚さ及び約1〜20仏の中を有し長さが厚さの
10〜500の音である。Q−ダィカルシゥムシリケー
トハィドレート結晶から導かれる板状のオプシル1は、
その結晶の晶癖を保持し約1〜300Aの長さ、約50
0A〜1仏の厚さ及び約1〜50仏の中を有し長さが厚
さの10〜500の苦である。オプシル1の強熱脱水後
(1g.loss 約4〜7重量%)の化学組成は次の
通りであり、物理的性質はシリカゲルと対比して下記第
1表の通りである。
オプシル1の化学組成(重量%) Si02 >98
.0Aそ2〇3 <1‐
OFe203 <
0.01Ca○ <0
.02第1表但し第1表中RDI)はしギュラーデンシ
ティ、m2)はインターメデェートデンシテイ、Lぴ)
はローデンシテイを示し、エンサイクロベデイアオブ、
ケミカル、テクノロジー(Encyclopediao
fChemjcal、Technology)第1$巻
196g壬、第61〜6刀頁から引用した。
また第1表における各物理的性質は次の方法により測定
した。高密度:50夕/c瀞荷重ピストンシリンダー法
による方法で粉体10夕を断面積5塊の円筒に入れこれ
に250夕で荷重を与えた後その容積を求め次式により
算出する。
夢鱒お=嵩密度 真比重:べックマン社空気比較式比重計により、Heガ
ス置換で求める。
平均紬孔蓬:BET窒素吸着法による。
比表面積:BET窒素吸着法による。
紐孔容積:BET窒素吸着法による。
粒子蚤:光学顕微鏡・電子顕微鏡による。
吸油量:ジオクチルフタレート(CGH4(COOC8
日,7)2)を100夕の粉末中に滴下し吸油させ粘性
が急激に現われたときの油の量を示す。
吸湿性:関係湿度100%の容器中に粉末を入れ25℃
に保持して平衡状態になるまで吸着させその重量%で示
す。
但し表中の各数値はオプシル1として高密度0.1夕/
係、RDとして嵩密度0.7夕/嫌、IDとして嵩密度
0.4夕/戊及びLDとして嵩密度0.15夕/のを夫
々用いた場合のデータである。
上記第1表から明らかな通りオプシル1は、4・ごな高
密度を有するにもかかわらず、ガスや水の吸着に好適な
20〜40A程度の小さな平均細孔雀を有し、しかも比
表面積が大きく、ガスや水等に対し優れた吸着能を発揮
すると共に優れた吸油能を有する。
またオプシル1は耐水性に優れ水に浸潰しても何ら崩壊
せず、従って水と直接接する系においても極めて有利に
使用できる。更にオプシル1は熱伝導率が小さく100
000迄の温度で焼結し得る特性を有する。加えて6〜
7という中性付近のpHを有し耐薬品性に優れ、塩酸等
の酸による分解を受けることはない。之等の性質は起源
結晶である珪酸カルシウム結晶がpHI0〜11という
高いpHを有し、塩酸等の酸により分解を受け従って用
途に制約を受けていることに比して著しく有利な点であ
る。シルサィト0‘まシルサィト1が多数不規則に三次
元的に総合して形成され、約10〜150仏の範囲の直
径を有し内部が中空もしくは祖となっている実質的に球
殻状の形態を有する。
上記シルサィト1及びシルサイト0‘ま水に容易に分散
し水性スラリーとでき、該スラリリーは何らバインダー
等を用いることなく成形可能であり、単に脱水成形し、
乾燥するだけで軽量にして且つ強度を有する成形体を製
造し得る特異な性質を有している。
殊にシルサィトロから得られる成形体は、シルサィト1
からのそれに比し同一嵩密度とした際より高強度を有す
る。詳しくはシルサィトロの水性スラリーを成形すると
成形時の圧力により二次粒子が少なくともその圧力方向
に圧縮され且つ該圧縮された粒子が相互に絡合し、これ
を乾燥すると上詫状態で一体的に構成された成形体とな
る。成形体の嵩密度は成形時の圧力により任意に調節可
能であり広範囲なものとできる。好ましくは該高密度は
約0.1夕/がから約1.0夕/c瀞とするのがよい。
上記におけるシルサィト0の水性スラリーは、好ましく
は水対固形分重量比を8〜50:1の範囲で調製され、
該水性スラリーには必要に応じて石綿、ガラス繊維、岩
春精、合成繊維、天然繊維、パルプ、炭素繊維、ステン
レスファイバー等の繊維質補強剤、アルミナゾル、コロ
ィダルシリカゾル、クレー、セメント、着色剤、充填剤
等の各種添加剤を添加でき、之によって得られる成形体
の性質を改良し得る。
本発明によれば上記シルサィトロが相互に不規則に三次
元的に絡合し且つ少なくとも一方向に圧縮されて一体的
に構成された成形体が提供される。
該成形体は軽量にして優れた機械的強度を備えている。
即ちこれは0.1〜0.4夕/孫程度の低高密度で3〜
30k9/c虎程度の大きな曲げ強度を備えている。ま
た上記嵩密度より大きくすることも可能であり、高密度
に比例してより大きな機械的強度を有する成形体が得ら
れる。例えば0.4多/の〜1.0夕/仇の高密度の成
形体では20〜100k9/cでの大きな曲げ強度を有
する。本発明成形体がこの様に軽量で優れた機械的強度
を備えているのは、これが上記シルサィトロを構成部分
としており、しかも該シルサィトロの粒子は相互に強固
に接合していると共に、大きな空隙率を有しているから
である。この空隙率は低密度のもの程大きい。本発明成
形体はシルサィトのみから構成されていても良いが、他
にガラス繊維、セラミックファイバー、石綿、岩綿、ナ
イロン、ビニロン、天然繊維、パルプ、ステンレスファ
イバー、金属繊維、炭素繊維、充填剤、着色剤、粘土、
セメント等の添加剤を含んでいても良い。本発明成形体
は上記の様な特性を有するが故に保温剤、断熱材、耐火
炉過材、触媒担体等の用途に有用である。
本発明成形体は、Si04、四面体の鋼状又は連鎖状構
造を有する各種の天然又は合成珪酸塩結晶を起源孫吉晶
として製造される。その製造方法は特に制限されないが
、最も有利には珪酸カルシウム結晶を水分の存在下に炭
酸ガスと接触させることにより行なわれる。この製造方
法の最大の特徴は、珪酸カルシウム結晶の外形を実質的
に変化させることなく該結晶を構成する珪酸カルシウム
を非晶質シリカ及び炭酸カルシウムに転換させ得る点に
ある。
起源結晶である珪酸カルシウム結晶としてはワラストナ
イト、ゾーノトライト、フオシヤジヤイト、ヒレブラン
ダィト、ローゼンハナイト等のワラストナィト系珪酸カ
ルシウム結晶、トベルモラィト等のトベルモラィト系珪
酸カルシウム結晶、ジャィロラィト、トラスコタィト、
リェラィト等のジャィロラィト系溝酸カルシウム結晶、
カルシコンドロダイド、キルコアナイト、アフビイライ
ト等のy−ダイカルシウムシリケート系珪酸カルシウム
結晶、Q−ダィカルシウムシリケートハイドレート等が
包含される。
之等結晶は二次粒子又は成形体の形態で起源物質として
使用される。
結晶の外形が損われることなく実質的にそのままシルサ
ィト乃至これを構成するオプシルに受け継がれる故に、
起源結晶の形態も亦実質的に変化を受けることなくシル
サィト乃至これを構成するオプシルに受け継がれる。即
ち珪酸カルシウム結晶の一次粒子(対称の関係にある少
くとも2つの面をもち、1〜500山の長さ及び50A
〜1仏の厚さを有し、長さが厚さの少くとも10倍であ
る)が多数不規則に三次元的に絡合して形成されている
約10〜150仏の直径を有する実質的に球殻状の二次
粒子からは、該二次粒子の形態又は構造をそのまま有す
るシルサィト0が得られる。本発明成形体は該シルサィ
トロを、前述したように水性スラリーとして脱水成形後
乾燥することにより収得される。また珪酸カルシウム結
晶の球殻状二次粒子が相互に不規則に三次元的に絡合し
て一体的に構成された珪酸カルシウム結晶の成形体から
は、上記炭酸化により直接本発明成形体が得られる。
上記炭酸化は、反応系内に炭酸ガスを導入し、水分の存
在下において上記球殻状二次粒子又は成形体の形態にあ
る珪酸カルシウム結晶と炭酸ガスとを接触させることに
より行なわれる。
これは例えば上記形態の珪酸カルシウム結晶を適当な密
閉容器中に入れ高湿度下乃至湿潤雰囲気下に炭酸ガスを
導入するか、又は上記形態の珪酸カルシウム結晶を水中
もしくは炭酸水中に浸債後之に炭酸ガスを導入する等の
方法により実施できる。珪酸カルシウム結晶が二次粒子
の水性スラリーの形態で得られる場合は之に直接炭酸ガ
スを導入すれば良い。炭酸化反応は系内に炭酸ガスを導
入する限り常温、常圧下でも充分進行するが、加圧条件
(10k9/均程度のゲージ圧)の採用により炭酸化の
速度が一層早くなり短時間で反応を完結することが可能
となり好ましい。炭酸ガスの使用量は化学量論量又はそ
れ以上である。また珪酸カルシウム結晶を水中に浸潰し
て炭酸化処理を行なう場合には、反応系を礎拝すること
によっても炭酸化速度を早めることができる。水対珪酸
カルシウム結晶の使用割合は通常1〜50:1好まくは
1〜25:1(重量比)とするのがよい。炭酸化の速度
は原料材料を構成する珪酸カルシウムの結晶化度によっ
て若干異なるが、例えば炭酸化速度が最も遅いと認めら
れるゾーノトラィト結晶を炭酸化する場合には、その乾
燥重量に対し水分添加量を2〜6倍程度とすることによ
り4〜1加時間程度で反応は完結する。また該水分の添
加量を5倍とし反応系を2k9/塊(ゲージ圧)に加圧
すれば、反応は通常1時間前後で完結し、この加圧条件
を3kg/c虎(ゲージ圧)とすれば30分程度という
極めて短時間で反応が完結することが認められている。
上記炭酸化反応は、原料とする珪酸カルシウム結晶の種
類及び結晶化度により下記反応式で示される如く進行す
る。xにa○・Si02・mH20十C02 →CaC03十Si02・mH20 但し上記式中xは0.5〜3.5である。
いずれの珪酸カルシウム結晶を用いた場合にも、該珪酸
カルシウムは、その一次粒子の外形を実質的に変化させ
ることなく、従って形態上の変化を伴うことなく非晶質
シリカと蓬酸カルシウムの極微結晶とに転化される。
即ち珪酸カルシウム一次結晶の骨格構造をなすSi04
四面体の連鎖構造はそのまま保持され、該連鎖構造によ
って結晶の外観を有する非晶質シリカ(オプシル)と之
に付着した極微細炭酸カルシウムとが生成する。炭酸カ
ルシウムは約2仏以下の極微細粒子であり、オプシルに
化学的な又は物理的な力により容易には分離できない状
態で付着している。尚本発明成形体を製造する際に用い
られる前記二次粒子又は成形体の形態の珪酸カルシウム
結晶は何れも公知であり、公知の方法によって製造でき
る。
例えば珪酸カルシウム結晶の球殻状二次粒子は、本出願
人が先に開発した特公昭45一25771号に記載の方
法により製造できる。即ち珪酸原料及び石灰原料を、必
要に応じ補強剤等の添加剤と共に、水に分散させた原料
スラリーを斑梓下に水熱合成反応させ結晶化させること
により珪酸カルシウム結晶の球殻状二次粒子の水性スラ
リ−が得られる。また上記球殻状二次粒子から構成され
る珪酸カルシウム結晶の成形体も、上記特公昭45−2
5771号に記される方法で製造される。即ち上記方法
で得た球殻状二次粒子の水性スラリーを、必要に応じ補
強剤等の添加剤を添加し、脱水成形し、乾燥することに
より、二次粒子が相互に不規則に三次元的に絡合して一
体的に構成さた珪酸カルシウム結晶の成形体が得られる
。上記珪酸カルシウム結晶を得る際の原料とする珪酸原
料としては、天然無定形珪酸、珪砂、珪薮士、クレー、
スラグ、白土、フライアッシュ、パーライト、ホワイト
カーボン、シリコンダスト‐地守の珪酸分を主成分とす
る各種のものを単独でまたは2種以上混合して使用でき
る。
また石灰原料としては生石灰、消石灰、カーバイト残澄
、セメント等石灰分を主成分とする各種のものを単独で
もしくは2種以上混合して使用できる。これ等各原料は
通常Ca○:Ci02のモル比を0.5〜3.5:1程
度の範囲とする様配合するのがよい。上記原料と共に必
要に応じガラス繊維、セラミックファイバー、石綿、岩
綿、ナィロン、ビニロン、天然繊維、パルプ、ステンレ
スファイバー、炭素繊維等の補強剤や着色剤等の添加剤
が配合され得る。また上記において水量は、広い範囲に
亘つて変化させ得、一般には固形分の合計重量に対して
3.5〜25倍程度とするのがよい。反応温度は水蒸気
圧の飽和温度であり、通常0.5〜2脚寺岡程度で反応
は完結する。上記Ca○:Si02のモル比、反応圧力
、温度、時間等に応じて各種結晶化度の異なる珪酸カル
シウム結晶が得られる。該珪酸カルシウム結晶としては
その結晶系により例えばゾーノトライト、トベルモライ
ト、フオシヤジヤイト、ジヤイロライト、Q−ダイカル
シウムシリケ−トハィドレート等が挙げられる。また上
記ゾ−ノトラィト結晶を更に100000程度で焼成す
ることによりその形状を変化させることなく之を構成す
る結晶をワラストナィトとすることができる(特公昭5
0−29493号)。実施例 以下本発明を更に詳細に説明するため参考例及び実施例
を挙げる。
各参考例及び実施例で得られる物質のX線回折図、電子
顕微鏡写真及び走査型電子顕微鏡写真を図面に示す。
第1図A及びBは夫々出発原料であるゾーノトラィト結
晶及びシルサイトのX線回折図である。
これはX線回折計を利用しCuターゲットで波長が1.
5418△のX線を発生させ、これは試料に照射して、
その回折角と回折強度を求めることにより記録されたも
のである。第2図及び第3図は倍率20000倍の電子
顕微鏡写真であり各図中Aは出発原料である珪酸カルシ
ウム結晶の写真及びBはそれから得られるシルサィト1
の写真である。
第4図及び第5図は走査型電子顕微鏡写真(倍率60折
音)である。
各図中Aは出発原料である珪酸カルシウム結晶の球殻状
二次粒子及びBは該二次粒子を炭酸化して得られるシル
サィトロの写真である。第6図は成形体の破断面の走査
型電子顕微鏡写真(倍率600倍)であり、Aは出発原
料とする珪酸カルシウム結晶の二次粒子から構成される
成形体及びBは該成形体から得た本発明シルサィト成形
体を夫々示す。
参考例 1 石灰原料として生石灰及び珪酸原料として350メッシ
ュ全通の珪石粉を用いる。
之等を石灰と珪酸とのモル比が0.98:1となる割合
が水に分散させ、水対固形分比(重量)を12:1とし
て原料スラリーを調製する。該原料スラリーをオートク
レープに装入しー91℃に加熱し12kg/係の飽和水
蒸気圧下で8時間損拝しながら水勢仮応ごせてゾ‐/ト
ラィト結晶のスラリーを得る。得られた結晶のX線回折
図は第1図Aの通りであり、12.70、27.60及
び29.00 にゾーノトライト結晶特有の回折ピーク
28を示す。
その強熱後の組成は次の通りある。Si02
48.88%Ca0
45.60A〆2〇3
0.26Fe203
0.541g・lo
ss 4.5199
.79上記で得たスラリーは、走査型電子顕微鏡観察の
結果第4図Aに示される通り、ゾーノトラィト針状結晶
が多数不規則に三次元的に絡合して形成され、約10〜
60仏の範囲の直径を有する実質的に球殻状のゾーノト
ラィト二次粒子を、多数水中に分散させて構成されてい
る。
該二次粒子は約95.6%の空隙率を有する。次いで上
記スラリーを150o0で乾燥後粉砕して二次粒子を一
次粒子に分割し白色微粉末を得る。
その電子顕微鏡写真は第2図Aに示される。該図より上
記一次粒子は少なくとも対称の関係にある2つの面をも
ち約1〜20仏、厚さ約0.02〜0.1仏及び中約0
.02〜1.0仏の大きさを有し長さの少なくとも約1
0倍であることやわかる。該一次粒子は約50淋/夕の
比表面積を有する。また上記スラリーを40×120×
120(帆)の型枠に注入後プレス脱水成形し、乾燥し
てゾ−ノトラィト結晶の成形体を得る。
該成形体の破断面の走査型電子顕微鏡写真は第6図Aの
通りである。該図より成形体はこれを構成する球殻状二
次粒子が少なくとも一方向に圧縮され且つ相互に強固に
絡み合ってその球殻状形態を保持したまま一体となり形
成されていることがわかる。得られる成形体は嵩密度0
.2夕/c後、曲げ強度4k9/の及び空隙率約92.
7%である。参考例 2 石灰原料として消石灰及び珪酸原料として350メッシ
ュ全通の珪石粉を用いる。
之等を石灰と珪酸とのモル比が0.80:1となる割合
で水に分散させ、水対固形分比(重量)を12:1とし
て原料スラリーを調製する。該原料スラリ−をオートク
レープに装入し191℃に加熱し12kg/のの飽和水
蒸気圧下で5時間燈拝しながら水熱反応させてトベルモ
ラィト結晶のスラリーを得る。得られた結晶はX線回折
の結果7.が、29.0o及び30.00にトベルモラ
ィトの結晶特有の回折ピーク(20)を示す。
その強熱後の組成は次のSi02
48.38%Ca0
38.55Ae203
0.31Fそ2〇3
0.451g・loss
ll.3699.05上記で
得たスラリ一は走査型電子顕微鏡観察の結果第5図Aに
示される通り、トベルモラィトの板状結晶が多数不規則
に三次元的に絡合して形成され、約10〜60ムの範囲
の直径を有する実質的に球殻状のトベルモラィトニ次粒
子を、多数水中に分散させて構成されている。
該二次粒子は約94.0%の空隙率を有する。次いで上
記スラリーを15000で乾燥後粉砕して二次粒子を一
次粒子に分割し白色微粉末を得る。
その電子顕微鏡写真は第3図Aに示される。該図より上
記一次粒子は少なくとも対称の関係にある2つの面をも
ち長さ1〜20仏、長さ約0.02〜0.1仏及び中約
0.2〜5.0仏の大きさを有し、長さが厚さの少なく
とも約10倍であることがわかる。該一次粒子は約61
の/夕の比表面積を有するまた上記スラリ−を40×1
20×120(側)の型枠に注入後プレス脱水成形し、
乾燥してトベルモラィト結晶の成形体を得る。
該成形体の被断面の走査型電子顕微鏡写真は第6図Aと
同様であり、成形体はこれを構成する球殻状二次粒子が
少なくとも一方向に圧縮され且つ相互に強固に絡み合っ
てその球殻状形態を保持したまま一体となり形成されて
いる。得られる成形体は高密度0.3夕/地、曲げ強度
約12k9/c杉及び空隙率約88.0%である。実施
例 1参考例1で得たゾーノトラィト結晶のスラリ−2
50夕を脱水し、水対ゾーノトライト結晶固形分比を5
/1とし、これを湿潤雰囲気の密閉容器中に入れ炭酸ガ
スを圧入して3k9/戊の内圧とし、約30分間反応さ
せた。
かくして非晶質シリカ−炭酸カルシウム複合二次粒子(
シルサィトロ)を得る。その分析結果は次の通りである
組成(%) Si02 36.0
4%Ca0 33.
54Aそ2〇3 0.1
8Fe203
0.381g・loss
28.87Total
99.01またそのX線回折結果は第1図
Bに示す通りであり、炭酸化前の珪酸カルシウム結晶に
基づくピークはすべて消失しており、代りに23.00
、29.4o、36・ooに炭酸カルシウム回折結果の
ピーク(28)のみが現出しており、該複合二次粒子が
非晶質シリカと炭酸カルシウムとから成っていることが
確認される。
更に上記複合二次粒子の60の音走査型電子顕微鏡観察
結果は第4図Bに示す通りである。
該図よりこの覆合二次粒子は、非晶質シリカ−炭酸カル
シウム複合一次粒子が多数不規則に三次元的に絡合して
形成されており、約10〜60仏の範囲の直径をを有す
る実質的に球殻状を呈することがわかる。この二次粒子
の構造乃至形態は出発原料とするゾーノトラィト二次粒
子(第4図A)と実質的に一致しており、炭酸化によっ
てもそのまま保持されることがわかる。上記二次粒子を
構成する一次粒子は電子顕微鏡観察の結果第2図Bに示
されると同様に、対称の関係にある少なくとも2つの面
をもち約1〜20仏の長さ、約0.02〜0.1りの厚
さ及び約0.02〜1.0一の中を有し、長さが厚さの
1の苔以上である大きさを有する非晶質シリカに約2〆
以下の極微細粒子の形態を有する炭酸カルシウム微粒子
が付着してなる形態を有していた。
尚第2図Bは、参考例1で得たゾーノトラィト針状結晶
一次粒子を5倍重量の水と共に密閉型圧力容器内に装入
し、室温下該容器内に炭酸ガスを圧入し、内圧を3kg
/のに保持して約30分間炭酸化を行なって得られる非
晶質シリカ−炭酸カルシウム複合体粒子(シルサィト1
)の電子顕微鏡写真である。上記複合二次粒子はまた之
を水に5重量%の濃度に分散後20分間損拝しても、上
記二次粒子を構成する非晶質ソリカと炭酸カルシウムと
を沈降分離させ得なかった。
上記で得たシルサィトロの特性を次に示す。嵩密度
0.110夕/(虎比表面積
60m/夕吸油量
400cc/夕空隙率
95.5%但し空隙率は次式により算出されたもの
である。空隙率=(1−三三ラ芋サイイトト〇。
のの見真掛比比重重)X・oo上記で得たシルサィト1
0の粉末100重量部及びガラス繊維2重量部を80の
重量部の水に分散させて水性スラリーを得る。次いで得
られた水性スラリーを40×120×150(肌)の型
枠に注入した後プレス脱水し型枠から取外して1050
0で24時間乾燥する。
かくして本発明の成形体を得る。その物性は次の通りで
ある。嵩密度 0.33夕/均空
隙率 86.4%9500
での耐熱性 変化なし曲げ強度
13k9/c鰭実施例 2参考例
2で得たトベルモラィド結晶のスラリー250夕を脱水
し、水対卜ベルモラィド結晶固形分比を5′1とし、こ
れを湿潤雰囲気の容器中に入れ、炭酸ガスを圧入して3
k9/c液の内圧とし、約3折分間反応させた。
かくして非品質シリカ−炭酸カルシウム複合二次粒子(
シルサィト0)を得る。その分析結果は次の通りである
組成(%) Sj02 3
9.77Ca0 3
1.43Aそ2〇3 0
.24Fe203
0.401g・loss
27.42Total
99.26またそのX線回折結果
によれば炭酸化前の珪酸カルシウム結晶に基づくピーク
はすべて消失しており、代りに23.00 、24.8
0 、27.00 、29.4、32.80及び36.
00に炭酸カルシウム結晶の回折ピーク(28)のみが
現出しており、該複合二次粒子が非晶質ンリカと炭酸カ
ルシウムとから成っていることが確認される。
更に上記複合二次粒子の600倍走査型電子顕微鏡観察
結果は第5図Bに示す通りである。
該図より複合二次粒子は、非晶質シリカ−炭酸カルシウ
ム複合一次粒子が多数不規則に三次元的に絡合して形成
されており、約10〜60〆の範囲の直径を有する実質
的に球殻状を呈することがわかる。この二次粒子の構造
乃至形態は出発原料とするトベルモラィト二次粒子と実
質的に一致しており、炭酸化によってもそのまま保持さ
れることがわかる。また上記二次粒子を構成する一次粒
子は、電子顕微鏡観察結果、第3図Bに示されると同様
に対称の関係にある少なくとも2つの面をもち約1〜2
0仏の長さ、約0.02〜0、1仏の厚さ及び約0.2
〜5,0仏の中を有し、長さが厚さの1針音以上である
大きさを有する非晶質シリカに約2山以下の微細粒子の
形態を有する炭酸カルシウム微粒子が付着した形態を有
していた。尚3図Bは、参考例2で得たトベルモラィド
板状結晶一次粒子を5倍重量の水と共に密閉型圧力容器
内に装入し、室温下該容器内に炭酸ガスを圧入し、内圧
を3k9/仇に保持して約3M分間炭酸化を行なって得
られる非晶質シリカ−炭酸カルシウム複合粒子(シルサ
ィト1)の電子顕微鏡写真である。上記複合二次粒子は
また之を水に5重量%の濃度に分散後20分間燈拝して
も、上記二次粒子を構成する非品質シリカと炭酸カルシ
ウムとを沈降分離させ得なかった。
上記で得たシルサィトDの特性を次に示す。高密度
0.100夕/c海比表面積
52で/夕吸油量
380cc/夕空隙率
96.0%上記で得たシルサィトロの粉末10■重
量部及びガラス繊維2重量部を800重量部の水に分散
させて水性スラリーを得る。次いで得られた水性スラリ
ーを実施例1と同様にして本発明の成形体を得る。
その物性は次の通りである。嵩密度
0.32夕/が空隙率
87.0%950o○での耐熱性
変化なし圧縮強度 12k9/地
曲げ強度 7kg/の実施例
3参考例1で得たソーノトラィト成形体(嵩比重0.2
夕/の)を、水対固形分比2′1の割合で湿潤雰囲気中
の密閉容器内に入れ炭酸ガスを圧入して3kg/地の内
圧とし約30分間反応させる。
かくして本発明の非晶質シリカ−炭酸カルシウム複合成
形体を得る。この成形体の被断面の走査型電子顕微鏡観
察結果は第6図B‘こ示される通りであり、出発原料と
するゾーノトラィト成形体のそれ(第6図中A)と全く
同様の構造を有していることがわかる。
即ち該成形体は球殻状形態を有する二次粒子が相互に不
規則に三次元的に強固に絡み合って一体的に構成されて
おり、炭酸化によってもその構造が何ら損われないこと
がわかる。また上記二次粒子を構成する一次粒子は電子
顕微鏡観察の結果第2図B‘こ示されると同様の形態を
有しまたX線回折の結果第1図Bと同様の回折ピークが
認められた。上記で得た本発明成形体の物性は次の通り
である。嵩密度 0.31夕/
鮒空隙率 87.2%950
00での耐熱性 変化なし圧縮強度
9kg/c椎曲げ強度
6k9/地実施例 4参考例2で得たト
ベルモラィト成形体(嵩比重0.3夕/c瀞)を、水対
固形分比2′1の割合で湿潤雰囲気中の容器内に入れ炭
酸ガスを圧入して3k9/地の内圧とし約3の分間反応
させる。
かくして本発明の非晶質ソリカ−炭酸カルシウム複合成
形体を得る。
この成形体の磯断面の走査型電子顕微鏡観察結果は第6
図Bに示されると同様であり、出発原料とするトベルモ
ラィド成形体の構造と全く同様の構造を有していること
がわかる。
即ち該成形体は球殻状形態を有する二次粒子が相互に不
規則に三次元的に強固に絡み合って一体的に構成されて
おり、炭酸化によってもその構造が何ら損われないこと
がわかる。また上記二次粒子を構成する一次粒子は電子
顕微鏡観察の結果第3図Bに示されると同様の形態を有
しまたX線回折の結果第1図Bと同様の回折ピークが認
められた。上記で得た本発明成形体の物性は次の通りで
ある。
高密度 0.39夕/地空隙率
84.2%950o○での耐
熱性 変化なし圧縮強度
12k9/の曲げ強度
5k9/地
【図面の簡単な説明】
第1図は、X線回折図であり図中Aは出発原料であるゾ
ーノトラィト結晶及びBは該結晶から得られたシルサィ
トを示す。 第2図及び第3図は電子顕微鏡写真であり、各図中Aは
出発原料である珪酸カルシウム結晶及びBは該銃声晶か
ら得たシルサィト1を示す。第4図及び第5図は走査型
電子顕微鏡写真(倍率60ぴ音)であり、各図中Aは出
発原料である珪酸カルシウム結晶の球殻状二次粒子及び
則ま該二次粒子から得たシルサィトロを示す。第6図は
走査型電子顕微鏡写真であり、図中Aは出発原料である
珪酸カルシウム結晶の二次粒子から構成される成形体の
被断面及びBは該成形体から得た本発明成形体の被断面
を示す。第6図 第1図 第2図 第2図 第3図 第4図 第5図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 対称の関係にある少なくとも2つの面をもち、約1
    〜500μの長さおよび約50Å〜約1μの厚さを有し
    、長さが厚さの少なくとも10倍である外観結晶様非晶
    質シリカおよび該シリカに付着した極微細炭酸カルシウ
    ムから構成されたシリカ−炭酸カルシウム複合体一次粒
    子が多数不規則に三次元的に絡合して形成され、約10
    〜150μの直径を有し実質的に球殻状を呈する二次粒
    子が、少なくとも一方向に圧縮され、且つ相互に絡合し
    て構成されている成形体。
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