JPH04187628A - 非水系洗浄剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非水系洗浄剤組成物及びその製造方法に係る
ものである。

〔従来の技術〕

従来、イオウはその角質軟化作用や、細菌作用により皮
膚病の治療薬（主に、にきび、脂漏、慢性湿疹等に外用
）に用いられてきた。また、粉末イオウをアルカリや硫
化アルカリと反応させて得られる多硫化物も知られいる
。

これらは、水やアルコールに可溶であるため、これまで
に特開昭５０−１２９７３０号公報や特開昭５３−５６
３２６号公報に見みられるように皮膚病治療薬に配合さ
れた例が知られている。

しかし、洗浄剤組成物に多硫化物を含有せしめたものは
固形石鹸以外はあまり知られていない。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明者は、多硫化物を液体ないしケル状の洗浄剤に配
合したところ、単に多硫化物を含有せしめた場合は、経
時的に硫化水素の発生が生じたり、多硫化物の結晶が析
出したりすることか避けられないことを知見した。

そこで、本発明者は、さらに、安定性に優れた多硫化物
を配合した洗浄剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
多硫化物をグリセリンで膨潤した水膨潤性粘土鉱物中に
配合することにより著しく安定な洗浄剤か得られること
を見出し、本発明を完了するに至った。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明の非水系洗浄剤組成物は、多硫化物Ｍ
２Ｓｘ（Ｍ：アルカリ金属、アンモニア、アルカリ土類
金属、Ｘ　２〜６）と水膨潤性粘土鉱物とグリセリンと
を少なくとも含有してなることを特徴とする。

また、本発明の非水系洗浄剤組成物の製造方法は、多硫
化物Ｍ２Ｓｘ（Ｍ、アルカリ金属、アンモニア、アルカ
リ土類金属、Ｘ°２〜６）を、グリセリンで膨潤した水
膨潤性粘土鉱物中に配合することを特徴とする。

［実施態様例］ 以下、本発明の実施態様例について説明する。（多硫化
物） 本発明に用いる多硫化物はＩ’４Ｓ、（Ｍ、アルカリ金
属、アンモニア、アルカリ土類金属、Ｘ・２〜６）であ
る。

なお、本発明では、多硫化物については、あらかじめ単
離入手したものを配合してもよい。

ただ、次のようにして調整した多硫化物を用いることが
好ましい。すなわち、クリコール類（エチレンクリコー
ル、プロピレンクリコール、１３ブチレンクリコール等
）にアルカリ金属、アンモニア、アルカリ土類金属を溶
解し、そのなかにイオウを７０℃で攪拌しながら添加し
反応させる。生成された多硫化物は上記−形式で表され
る。具体的には二硫化ナトリウム、三硫化ナトリウム、
四硫化ナトリウム、三硫化ナトリウム、二硫化カリウム
、三硫化カリウム、四硫化カリウム、三硫化カリウム、
二硫化アンモニウム、三硫化アンモニウム、四硫化アン
モニウム、三硫化アンモニウム、二硫化セシウム、三硫
化セシウム、四硫化セシウム、三硫化セシウム、水硫化
セシウム等であり、これらのうちから１種または２種以
上が選ばれて用いられる。

多硫化物の配合量は、洗浄剤組成全量中の０．０１４〜
１．０５重量％が好ましく、００３５〜０．４９重量％
かより好ましい。配合量が００１４％以上であると、に
きび等に対する効果かより一層向上し、また、１．０５
重量％未満とすると、肌荒れの発生を抑制することがで
きる。

（水膨潤性粘土鉱物） 本発明に用いる水膨潤性粘土鉱物は、スメクタイト金属
に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、一般には、モンモリ
ロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト
、及びヘクトライト等があり、これらは天然又は合成品
のいずれてあってもよい。市販品では、クニピア、スメ
クトン、（いずれもクニミネ工業）、ビーカム（バンダ
ーヒルト社）、ラポナイト（ラポルテ社）、フッ素四ケ
イ素雲母（トピーエ業）等が利用できる。これらの水膨
潤性粘土鉱物は、原料のまま、もしくはボールミルある
いはアトマイサー等により、２〜１００μｍに粉砕した
ものを用い、加温（好ましくは６０〜８０℃における加
温、より好ましくは７０℃における加温）したグリセリ
ン中に添加し、攪拌しながら膨潤させる。

水膨潤性粘土鉱物の配合量は、組成物全量中で２〜１８
重量％が好ましく、５〜１２重量％がより好ましい。２
重量％以上とした場合には、より粘度が適当となり、ま
た、安定性がより良好となる。−方、１８重量％以下と
した場合には、撹拌中の高粘度化を防止することができ
安定した撹拌を行うことができる。

なお、水膨潤性粘土鉱物を水で膨潤させた系にアニオン
活性剤を配合すると、系の粘度が低下することが知られ
ている。しかしグリセリンで膨潤させた系においては、
粘度の低下はあまり見られなかった。

（他の選択的含有物） 本発明に用いられる洗浄剤組成物は非水系であり、水を
配合していないので界面活性剤も粉末状、又は液状の無
水界面活性剤を配合することが好ましい。界面活性剤を
配合することにより　起泡性に優れた洗浄剤として利用
することができる。

なお、これらの界面活性剤はグリセリンに可溶であれば
使用できるが不溶なものにても粉末、μｍオーダーの粒
状で使用できる。具体的に例示すれば、飽和脂肪酸塩、
不飽和脂肪酸塩、Ｎ−アシルアミノ酸塩、Ｎ−アシルメ
チルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩、アルキル硫酸塩、イセチオン酸塩等がある。塩
の種類としてはカリウム、ナトリウム、トリエタノール
アミン、塩基性アミノ酸等である。これらのアニオン活
性剤の配合量は５〜４０重量％が好ましく、１５〜３０
重量がより好ましい。５％未満ては、起泡性が悪＜、４
０％以上では溶解中にゲル化してしまい攪拌ができなく
なってしまうことがある。

本発明の洗浄剤組成物は、所望により洗浄剤に一般に配
合される成分、例えば高級アルコール、ラノリン誘導体
、蛋白誘導体、ポリエチレングリコール、１．３ブチレ
ングリコール、ポリオキシエチレンプロピレンクリコー
ル、砂糖、ソルビトール等の保湿成分、ポリエチレンオ
キシドポリプロピレンオキシドブロックポリマー、アル
キロールアミド型、等の非イオン界面活性剤、金属封鎖
剤、防腐剤、殺菌剤、ｐＨ調製剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、無機塩、色素、及び香料等を含むことがてきる
。

［実施例］ 次に、本発明を、実施例をもって詳細に説明するが、本
発明は、これにより限定されるものではない。実施例に
先立ち、各実施例で採用した試験法、評価方法を説明す
る。

・抗菌剤の効果測定法 水に試料を溶解し、０．０００１〜１０％まで希釈液を
調製する。そしてあらかじめ乾熱滅菌したペーパーディ
スクに一定量含ませて試料とした。培地は、寒天培地を
滅菌処理し、５０〜５５℃に保温しシャーレ−に流し込
み固化させ、供試菌には、アクネ菌Ｐ、ａｃｕｎｅｓを
用いた。

○・・・・阻止固有　Ｘ・・・・阻止口無し・手荒れ試
験法 各試料につき、男女５名、合計１０名のパネルを用い、
左右とちらか一方の手を試料濃度５％、温度３５℃の水
溶液に、片方の手を同温度の水の１０分間浸漬する操作
を１日当り２回、２日間続けて行ない、左右の手の肌荒
れ状態の差を肉眼で判定した。

◎・　手荒れ性著しく弱い１０人中０〜１名試料側に手
荒れが認められた ○・・・・手荒れ性やや弱い　１０人中２〜４名試料側
に手荒れが認められた △・・・手荒れ性やや強い　１０人中５〜７名試料側に
手荒れが認められた ×・・・手荒れ性著しく強い１０人中８〜１０名試料側
に手荒れが認められた ・起泡性試験法 Ｃａ　ＣＯ，濃度７０ｐｐｍの人工軟水で、試料濃度１
％溶液を４００ｍ１作成し、温度４０℃の条件下で撹拌
機付き円筒系シリンダーを用いて起泡量を測定した。

◎・・・・泡立ち良好　　　泡量２０００ｍ１以上○・
・・・泡立ちやや良好　泡量１８００〜２０００ｍ１△
・・・・泡立ち普通　　　泡量１５００〜１８００ｍｌ
×・・・・泡立ち悪い　　　泡量１５００ｍ１未満・洗
浄性試験法 Ｃａｂ／Ｍｇ０＝３／１．５ＤＨ人工硬水で、試料濃度
１％溶液を作成し、ウールサージを用いた人工皮脂汚染
布を洗浄した。温度４０°Ｃの条件下でターボトメ−タ
ー（ＪＩＡＫ　−３３７１）を用いて洗浄し、洗浄前後
の反射率より、洗浄効果を求めた。

洗浄効果（％） ＝　１００　（Ｒｗ　−Ｒｓ）　／　（Ｒｏ　−Ｒｓ）
Ｒｏ：原布（ウールサージ）の反射率 Ｒ５：汚染布の反射率 Ｒｗ：洗浄後の汚染布の反射率 ◎・・・・洗浄性良好　　　洗浄効果８０％以上○・・
・・洗浄性やや良好　洗浄効果７０〜８０９６△・・・
・洗浄性普通　　　洗浄効果６０〜７０％×・・・・洗
浄性不良　　　洗浄効果６０％未満・安定性試験 ０℃、２５℃、３７℃、各温度に１カ月保持し、安定性
を調べた。

○・・・・安定性良好 △・・・・若干分離 ×・・・・分離 （実施例１〜７） 次の表−１に記載の配合組成よりなる洗浄剤を調製し、
その抗菌剤の効果、起泡性、洗浄性、手荒れ性を調へた
。これらの結果を表−１に示す。

（実施例８） 本例では、洗浄組成物を洗顔料とし、前記実施例と同様
の性能評価試験を行ない、抗菌効果○、起泡性◎、洗浄
性◎、安定性○、手荒れ性◎との結果か得られた。

重量％ グリセリン　　　　　　　　　６１ ラポナイトＸＬＧ　　　　　　　　８ ラウリン酸カリウム　　　　　　５ アミソフトＬＳ−１１５ サルコシネートＬＮ　　　　　　１０ 多硫化カリウム調製液　　　　１０ 香料　　　　　　　　　　　　　１ 合計　　　　　　　　　　　１００ ［発明の効果］ 本発明によれば、殺菌力、安定性に優れた洗浄剤組成物
が得られる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）多硫化物Ｍ＿２Ｓ＿ｘ（Ｍ：アルカリ金属、アン
   モニア、アルカリ土類金属、ｘ：２〜６）と水膨潤性粘
   土鉱物とグリセリンとを少なくとも含有してなることを
   特徴とする非水系洗浄剤組成物。
2. （２）前記多硫化物の含有量を０．２〜１５重量％とし
   たことを特徴とする請求項１記載の非水系洗浄剤組成物
   。
3. （３）多硫化物Ｍ＿２Ｓ＿ｘ（Ｍ：アルカリ金属、アン
   モニア、アルカリ土類金属、ｘ：２〜６）を、グリセリ
   ンで膨潤した水膨潤性粘土鉱物中に配合することを特徴
   とする非水系洗浄剤組成物の製造方法。