JPH04179537A - ポリプロピレンの成形物およびその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレンの成形物およびその製造方法

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JPH04179537A
JPH04179537A JP2306136A JP30613690A JPH04179537A JP H04179537 A JPH04179537 A JP H04179537A JP 2306136 A JP2306136 A JP 2306136A JP 30613690 A JP30613690 A JP 30613690A JP H04179537 A JPH04179537 A JP H04179537A
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syndiotactic
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正 浅沼
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリプロピレンの成形物に関する。詳しくは、
特定の結晶構造を有するポリプロピレンの成形物に関す
る。
〔従来技術〕
シンジオタクチックポリプロピレンは従来より知られて
いたが、従来のシンジオタクチックポリポリプロピレン
は立体規則性の低いものであり、これに対しJ、A、E
WEN(J、As、Chem、Soc、 、 1988
.110.6255−6256) らによって極めて立
体規則性の良好なシンジオタクチックポリプロピレンが
得られることが示された。この立体規則性の良好なポリ
プロピレンの結晶構造としては平面ジグザグ構造とラセ
ン構造のものが知られていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
高度に立体規則性のシンジオタクチックポリプロピレン
の他の安定な結晶構造が発見されれば物性の面で新たな
特徴が期待される。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、高度に立体規則性のシンジオタクチック
ポリ10ピレンの新たな安定な結晶構造について鋭意探
索し特定の結晶構造が安定であることを見出し本発明を
完成した。
即ち、本発明は実質的にシンジオタクチック構造を有す
るポリロピレンを成形してなるX線回折によって定めら
れた格子定数がa=5.72、b=7.64、c=11
.6Å、a=13.1@、β=88.8゜、T=112
.0”である三斜晶であるポリプロピレンの成形物であ
る0本発明はまたその製造方法であり、実質的にシンジ
オタクチック構造を有するポリプロピレンを溶融成形し
た後急冷して得た成形物を延伸した後、炭化水素化合物
の蒸気で処理することを特徴とする新規な結晶構造のポ
リプロピレンの成形物の製造方法である。
本発明についてその製造方法の一例を示すことでさらに
説明する。最も簡便には後述の方法で合成できる高立体
規則性のシンジオタクチック構造のポリプロピレンを溶
融成形した後、急冷して成形物とし、ついで延伸するこ
とで実質的にトランスジグザグ構造の結晶構造からなる
ポリプロピレンの成形物とすることができ、この成形物
を炭化水素溶媒の蒸気で処理することで製造することが
出来る。
シンジオタクチックポリプロピレンとしては古くよりそ
の存在は知られている従来のバナジウム化合物とエーテ
ルおよび有機アルミニウムからなる触媒で低温重合して
得た物を精製して用いたのでは充分な性能の成形物を得
ることができず、これらの方法によるものは後述の高立
体規則性のシンジオタクチックポリプロピレンとは異な
り常温の炭化水素可溶分として精製される。従ってこの
ようなものは本発明の成形物に用いられない。J。
A、EWENらにより初めて発見された(J、Am、C
hes、Soc、、1988,110.6255−62
56)非対称な配位子を有する遷移金属化合物とアルミ
ノキサンからなる触媒によって得られるシンジオタクチ
ックペンタッド分率が0.7を越えるようなタフティシ
ティ−の良好なポリプロピレンが好ましく利用される。
本発明において実質的にシンジオタクチック°構造であ
るポリプロピレンを製造するための触媒としては、上記
文献に記載された化合物が例示できるが、異なる構造の
触媒であっても、プロピレンの単独重合を行ったときシ
ンジオタクチックペンタッド分率が0.7以上のポリプ
ロピレンを製造することができる触媒系であれば利用で
きる。
非対称な配位子を有する遷移金属化合物としては上記文
献に記載されたイソプロピル(シクロペンタジェニル−
1−フルオレニル)ハフニウムジクロリド、あるいはイ
ソプロピル(シクロペンタジェニル−1−フルオレニル
)ジルコニウムジクロリドなどが例示され、またアルミ
ノキサンとしては、I RR (式中Rは炭素数1〜3の炭化水素残基、)で表される
化合物が例示でき、特にPがメチル基であるメチルアル
ミノキサンでnが5以上、好ましくは10以上のものが
利用される。上記遷移金属化合物に対するアルミノキサ
ンの使用割合としては10〜1000000モル倍、通
常50〜5000モル倍である。
また重合条件については特に制限はなく不活性媒体を用
いる溶媒重合法、或いは実質的に不活性媒体の存在しな
い塊状重合法、気相重合法も利用できる0重合温度とし
ては一100〜200℃、重合圧力としては常圧〜10
0 kg/cdで行うのが一般的である。好ましくは一
100〜100℃、常圧〜50kg/dである。またシ
ンジオタクチック構造が実質的に失なわれない程度に少
量の他のオレフィンとの共重合体も利用できる。
ここで共重合に用いる他のオレフィンとしてはエチレン
あるいは炭素数4〜20のα−オレフィンが例示でき具
体的にはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1,4−メチルペンテン−1などが例示される
。プロピレンに対する重合の割合としては通常20@t
%以下、より好ましくは10−t%以下の他のオレフィ
ンが共重合する条件で重合される。
成形物として利用するためにはプロピレンの単独重合体
ではシンジオタクチックペンタッド分率(A、  Za
s+belliら  Macroaolecules 
 vol  6 687(1973)、同vol 89
25(1975))が0.7以上であるのが好ましく、
0.7より小さいと実質的に完全なトランスジグザグ構
造の結晶構造を有するポリプロピレン成形物とすること
ができず、より好ましくは0.75以上である。また共
重合体を用いる場合には、”C−NMRでテトラメチル
シランを基準として約20.21)I)−に観測される
ピーク強度が約19〜22ppmに観測されるプロピレ
ンの全メチル基の強度の0゜3以上、より好ましくは0
.5以上である。
この”C−NMRで測定する連鎖分布は短周期での構造
の乱れの尺度であるが物性を良好にするためには長周期
での構造の乱れも少ないことが必要であり、そのための
尺度として沸騰n−ペンタン可溶分があり、その値とし
て10−t%以下であることが好ましい、ここで沸り1
n−ペンタン可溶分は、パウダー状のポリマーをソック
スレー抽出器に入れ沸11n−ペンタンで6時間抽出し
抽出されたポリマーの抽出前のポリマーに対する割合と
して算出される。
また上記触媒系での重合に際して実質的に一段重合で行
うことで分子量分布が狭<135°Cでゲルパーミニ−
シランクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量と
数平均分子量の比(以下、MW/MNと略記する)が通
常1.5〜3,5程度であるポリマーが得られるが、2
種の遷移金属化合物(金属として例えばジルコニウムと
ハフニウムなど2種類のものを用いると効果的である。
)を用いたり、分子量の異なるものを2種以上混合する
などして3.5以上であるような広い分子量分布のもの
を製造することができ、どの様な分子量分布を存するも
のも本発明に利用することができる。好ましい分子量と
しては、135°Cテトラリン溶液で測定した極限粘度
として0.5〜20.0種度であるのが一般的である。
上記の実質的にシンジオタクチック構造のポリプロピレ
ンは、加熱溶融し特定の形状に成形される。成形方法と
しては特に制限は無く、押出成形法、射出成形法などが
採用できる。
本発明において、好ましくは成形体を溶融した状態から
100℃/win以上の速度で急冷することが行われ、
このようなものを用いることで延伸により簡単に実質的
にトランスジグザグ構造とすることができる。延伸は1
00℃以下、より好ましくは50℃以下の比較的低温で
行うことが好ましく、100℃を越える温度で行うと結
晶構造が変化し好ましくない、また冷却をゆっくり行う
と他の結晶形が生じ、高度の延伸を行わないと実質的に
トランスジグザグ構造とすることが困難となる。成形に
際して結晶化核剤を利用することも勿論可能であり、ま
た延伸方法としても特に制限はなく通常の1軸あるいは
2軸の延伸が採用でき、他にロール延伸のような方法で
あってもよい、延伸倍率としては好ましくは3.0倍以
上であり、通常3.0〜100倍程度である。こうして
得られた成形物はついで炭化水素化合物の蒸気で処理さ
れる。炭化水素化合物としては炭素数5〜25の炭化水
素化合物、特に好ましくは炭素数6〜25の芳香族炭化
水素化合物が挙げられ、特にベンゼンおよびその水素の
一部または全部がアルキル基で置換したものが好ましく
用いられ、具体的には、ベンゼン、トルエン、キシレン
、エチルベンゼン、クメン、メシチレン、シメンなどが
例示される。
この蒸気での処理は通常100℃以下好ましくは50℃
以下で行われ、処理時間としては数分〜数日、好ましく
は1時間〜10日程度である。こうして製造された新規
な結晶構造からなる成形物(実施例1)のX線回折の円
筒カメラで撮影した繊維写真を第1図に示す、X線回折
の測定結果から決定した結晶構造を第2図に示す。
本発明のポリプロピレンの成形物の結晶構造は格子定数
a=5.72、b=7.64、c=11.6Å、cr=
73.1゜、β−88,8@、r・112.0@である
三斜晶系の結晶である。
〔実施例〕
以下に実施例を示しさらに本発明を説明する。
実施例1 常法にしたがって合成したイソプロピルシクロペンタジ
ェニル−1−フルオレンをリチウム化し、四塩化ジルコ
ニウムと反応し再結晶することで得たイソプ!ピル(シ
クロペンタジエニルートフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド0.2&と東ソー・アクゾ■製メチルアルミノ
キサン(重合度16.1) 30gを用い、内容積20
02のオートクレーブでトルエン80ffi加え、重合
圧力3 kg/d−G、20℃で2時間重合し、ついで
メタノールとアセト酢酸メチルで脱灰処理し塩酸水溶液
で洗浄し、ついで濾遇して5.6 kgのンンノオタク
チノクボリブロビレンを得た。このポリプロピレンはI
″C−NMRによればシンジオタクチックベンタフト分
率は0.935であり、135°Cテトラリン溶液で測
定した極限粘度ηは1.45、L2,4− )リクロロ
ヘンゼンで測定したMW/MNは2.2であった。この
ポリプロピレンにステアリン酸カルシウムと2.6−ジ
ーt−ブチルフェノールをそれぞれ10/10000と
、10/10000のタルクを加え造粒した後、40m
mの押出機で14本穴のダイで温度220 ’C、スク
リュー回転数64rpmで紡糸した。グイからでたスト
ランドは一10°Cのブライ7に導入して急冷した。得
られた繊維の太さは3700714本であり引張試験を
したところ最高強度は480g、伸びは680χであっ
た。また25°Cで10倍に延伸したものの最高強度は
780g、伸びは25Xであり極めて透明性の良好なも
のであった。この延伸糸を40“Cのベンゼン茶気で2
4時間処理したものの物性は最高強度は820g、伸び
は20χであった。この糸のX線回折の円筒カメラで撮
影した繊維写真を第1図に示す。X線回折の測定結果か
ら決定した結晶構造を第2図に示す。
〔発明の効果〕
本発明の成形物は強度にすくれまた透明性も良好であり
工業的に極めて価値がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリプロピレン成形物の一例である実
施例1の25℃で10倍に延伸し、さらに40°Cのヘ
ンゼン蒸気で処理した繊維の、円筒カメラで撮影したX
線回折像(写真)であり、第2図は第1図のx1回折の
結果より求めた繊維の結晶構造を表す図である。 特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、実質的にシンジオタクチック構造を有するポリプロ
    ピレンを成形してなるX線回折によって定められた格子
    定数がa=5.72、b=7.64、c=11.6Å、
    α=73.1゜、β=88.8゜、γ=112.0゜で
    ある三斜晶であるポリプロピレンの成形物。2、実質的
    にシンジオタクチック構造を有するポリプロピレンを溶
    融成形した後急冷して得た成形物を延伸した後、炭化水
    素化合物の蒸気で処理することを特徴とする新規な結晶
    構造のポリプロピレンの成形物の製造方法。
JP30613690A 1990-01-14 1990-11-14 ポリプロピレンの成形物およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2818284B2 (ja)

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