JPH04174599A - 高電磁波シールド性複合シートの製造方法 - Google Patents

高電磁波シールド性複合シートの製造方法

Info

Publication number
JPH04174599A
JPH04174599A JP2225182A JP22518290A JPH04174599A JP H04174599 A JPH04174599 A JP H04174599A JP 2225182 A JP2225182 A JP 2225182A JP 22518290 A JP22518290 A JP 22518290A JP H04174599 A JPH04174599 A JP H04174599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
conductive
sheet
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2225182A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2607744B2 (ja
Inventor
Tsutomu Obayashi
大林 勉
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiraoka and Co Ltd
Original Assignee
Hiraoka and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiraoka and Co Ltd filed Critical Hiraoka and Co Ltd
Priority to JP2225182A priority Critical patent/JP2607744B2/ja
Publication of JPH04174599A publication Critical patent/JPH04174599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607744B2 publication Critical patent/JP2607744B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、すぐれた電磁波シールド性を有し、かつ高耐
屈曲性を有するシート、およびその製造方法に関するも
のである。更に詳しく述べるならば、本発明は風などに
よるはためきなどのように繰り返して屈曲作用を受ける
用途に用いてもすぐれた耐久性を示し、電磁波シールド
性にすぐれ、かつ屈曲自在な、高耐屈曲シート、および
それを効率よく製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、既知の導電性シート材料としては、重合体材料か
らなるマトリックス中に、金属質フィラー、例えば金属
粉末、および金属フレークなど、非金属無機フィラー、
例えばカーボンブラックおよびグラファイトなどの粉末
、又はフレーク、或は金属化ガラス繊維、例えば化学蒸
着法、電気めっき法、又は無電解めっき法などにより金
属化されたガラス繊維などを分散含有させ、これをシー
ト状にしたものがある。
一般に、導電性シート又はフィルムは、その重合体材料
からなるマトリックスが伸長しやすいものであるため、
全体として、繰り返し伸長荷重が負荷されたり、或は瞬
間的荷重がかけられると容易に伸長する傾向がある。こ
のように、導電性シート又はフィルムが伸長、又は変形
すると、その中に分散している導電性フィラーの分布に
変化を生じ、その結果、その抵抗値、および電磁波シー
ルド性に変化を生じて、その性能を低下させ、やがて、
実用性を失うに至ることがある。
上記の欠点を解消するために、例えば、本発明者により
、導電性シート、又はフィルムを繊維材料からなる基布
の片面、又は両面上に形成、又は貼着することが試みら
れた。このような導電性複合シートは、従来の導電性シ
ート、又はフィルムの上記欠点をほぼ解消し、実用上有
用なものであった。しかしながら、極めて高い電磁波シ
ールド性を要求される用途には、導電性シート、又はフ
ィルム中の導電性材料の濃度を極めて高くし、しかも導
電効率の高い形状、例えば比較的長さの長い導電性繊維
の形状で使用する必要がある。このように長さの長い導
電性材料を多量に含む塗布液は塊状化し、その塗布展延
性が著しく低くなって実用が不可能になり、またその塗
布性を高めるために溶剤量を増加すると、塗布液中で導
電性材料が沈澱したり或は局在化し、また塗布液層を乾
燥固化する際に多数の気孔を形成するなどの欠点を生じ
、実用することができない。一般には、従来方法によっ
て導電性繊維含有層を形成した場合、その中の導電性繊
維の容積含有率を7.5%より高くすることは、極めて
困難であった。またこのように導電性繊維の容積含有率
が低い場合、所望の電磁波シールド性を得るためにはか
なり厚さの大きい導電性繊維含有層を形成する必要があ
る。例えば40dBのシールド性を得るためには、導電
性繊維容積含有率が10%以上の導電性繊維含有層の厚
さは、0.1■以上であれば十分であるが、上記容積含
有率が7.5%、または5%のときの導電性繊維含有層
は0.50−以上、または1.0mm以上の厚さを必要
とし、導電性短繊維の使用必要量も著しく多くなる。更
に、導電性材料を重合体材料と混合して、これをミキサ
ー、ニーダ−或はカレンダーなどにかけると、その剪断
力によって、導電性材料、特に繊維が切断されて細粉化
し、導電性材料相互の接結点が減少し、めっき材料の場
合はめっきが剥離して導電性が低下するなどの問題点を
生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の電磁波シールド性複合シートの前記欠
点を解消し、所望量の導電性繊維材料が、それを切断す
ることなく所望部位において樹脂マトリックス中に一体
化されており、電磁波シールド性にすくれており、かつ
すぐれた耐屈曲性を有する高電磁波シールド性複合シー
ト、およびそれを効率よく製造することのできる高電磁
波シールド性複合シートの製造方法を提供しようとする
ものである。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明に係る高電磁波シールド性複合シートは、少なく
とも1枚の繊維布帛を含むシート状基体と、前記シート
状基体の一面上に形成され、かつ熱可塑性重合体材料を
主成分として含む樹脂マトリックスと、この樹脂マトリ
ックスの少なくとも一部分中に含有されている多数の導
電性短繊維とを含む導電性繊維−樹脂一体化層とを有し
、前記導電性繊維−樹脂一体化層において、前記導電性
短繊維の撒布堆積層状体が、前記樹脂マトリックスの、
少なくとも一面側表層部分に埋没している、ことを更に
有する、ものである。
前記シート状基体は、前記繊維布帛の少なくとも1面上
に形成され、かつ熱可塑性を有する重合体材料を主成分
として含む基体被覆層を有するものであってもよい。
また、本発明の高電磁波シールド性複合シートは、前記
導電性繊維−樹脂一体化層の上に形成され、かつ可撓性
重合体材料を主成分として含有する表面保護層を更に有
していてもよい。
上記のような高1X磁波シールド性複合シートは、下記
本発明方法、すなわち、少なくとも1枚の繊維布帛を含
むシート状基体の1面上に、熱可塑性重合体材料を主成
分として含有する樹脂マトリックス層を形成し、 前記樹脂マトリックス層上に、導電性短繊維を撒布堆積
し、 前記導電性短繊維の撒布堆積層と、それを担持している
樹脂マトリックス層とに加圧処理を施し、前記導電性短
繊維撒布堆積層を、前記樹脂マトリックスの少なくとも
表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形
成する、 ことを更に有する、方法によって製造することができる
また、上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発
明方法、すなわち少なくとも1枚の繊維布帛を含むシー
ト状基体の1面上に、熱可塑性を有する重合体材料を主
成分として含有する樹脂液を塗布して樹脂液塗布層を形
成し、 前記樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、 前記樹脂液塗布層を固化して樹脂マトリックス層を形成
し、 前記導電性短繊維の撒布堆積層と、それを担持している
樹脂マトリックス層とに加圧処理を施し、前記導電性短
繊維の撒布堆積層を、前記樹脂マトリックス層の少なく
とも表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層
を形成することを更に有する、方法によって製造するこ
とができる。
更に、上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発
明方法、すなわち熱可塑性を有する重合体材料を主成分
として含む樹脂マトリックスシート又はフィルムの1面
上に、導電性短繊維を撒布堆積し、 前記導電性短繊維撒布堆積層と、それを担持している前
記樹脂マトリックスシート又はフィルムとに加圧処理を
施し、前記導電性短繊維撒布堆積層を、前記樹脂マトリ
ックスシート又はフィルムの少なくとも表層部分内に埋
没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形成し、 前記導電性繊維−樹脂一体化層と、少なくとも1枚の繊
維布帛を含むシート状基体とを積層結着する、ことを更
に有する、方法によって製造することができる。
更に上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発明
方法、すなわち、熱可塑性を有する重合体材料を主成分
として含む樹脂マトリックスシート又はフィルムの1面
上に、導電性短繊維を撒布堆積し、 前記樹脂マトリックスシート又はフィルム上に担持され
ている前記導電性短繊維撒布堆積層の上に、少なくとも
1枚の繊維布帛を含むシート状基体を積層し、 上記積層体に加圧処理を施し、それによって前記導電性
短繊維撒布堆積層の少なくとも一部分を、前記樹脂マト
リックスシート又はフィルムの少なくとも表層部分内に
埋没せしめて、導電性繊維−樹脂一体化層を形成すると
ともに、前記シート状基体と、前記導電性繊維−樹脂一
体化層とを結着する、ことを更に有する、方法によって
製造することができる。
更に、上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発
明方法、すなわち、熱可塑性を有する重合体材料を主成
分として含む表面保護シート又はフィルムの1面上に、
熱可塑性を有する重合体材料を主成分として含む樹脂液
を塗布して樹脂液塗布層を形成し、前記樹脂液塗布層上
に導電性短繊維を撒布堆積し、前記樹脂液塗布層を固化
して、前記表面保護シート又はフィルムに結着された樹
脂マトリックス層を形成し、前記導電性短繊維撒布堆積
層と、それを担持している樹脂マトリックス層とに加圧
処理を施し、前記導電性短繊維撒布堆積層を、前記樹脂
マトリックス層の少なくとも表層部分内に埋没させて導
電性繊維−樹脂一体化層を形成し、前記導電性繊維−樹
脂一体化層上に、少なくとも1枚の繊維布帛を含むシー
ト状基体とを積層結着する、ことを更に有する、方法に
よって製造することができる。
更に、上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発
明方法、すなわち、熱可塑性を有する重合体材料を主成
分として含む表面保護シート又はフィルムの一面上に、
熱可塑性を有する重合体材料を主成分として含む樹脂液
を塗布して樹脂液塗布層を形成し、前記樹脂液塗布層上
に導電性短繊維を撒布堆積し、前記導電性短繊維撒布堆
積層の上に、少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート状
基体を積層し、前記積層操作の前、又は後に、前記樹脂
液塗布層を固化して樹脂マトリックス層を形成し、前記
積層体に加圧処理を施し、それによって前記導電性短繊
維撒布堆積層を、前記樹脂マトリックス層の少なくとも
表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形
成するとともに、前記シート状基体と前記導電性繊維−
樹脂一体層とを結着する、ことを更に有する、方法によ
って製造することができる。
更に、上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発
明方法、すなわち、耐熱性剥離シートの剥離面上に、熱
可塑性を有する重合体材料を主成分として含有する樹脂
液を塗布して樹脂液塗布層を形成し、前記樹脂液塗布層
上に導電性短繊維を撒布堆積し、前記樹脂液塗布層を固
化して樹脂マトリックス層を形成し、前記導電性短繊維
撒布堆積層と、それを担持している樹脂マトリックス層
とに加圧処理を施し、それによって前記導電性短繊維撒
布堆積層を、前記樹脂マトリックス層の少なくとも表層
部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形成し
、前記導電性繊維−樹脂一体化層上に、少なくとも1枚
の繊維布帛を含むシート状基体を積層結着し、前記積層
結着操作の前、又は後に、前記耐熱性剥離シートを前記
導電性繊維−樹脂一体化層から剥離する、ことを更に有
する、方法によって製造することができる。
更に、上記高電磁波シールド性複合シートは、下記本発
明方法、すなわち、耐熱性剥離シートの剥離面上に、熱
可塑性を有する重合体材料を主成分として含有する樹脂
液を塗布して樹脂液塗布層を形成し、前記樹脂液塗布層
上に導電性短繊維を撒布堆積し、前記導電性短繊維撒布
堆積層の上に、少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート
状基体を積層し、前記積層操作の前、又は後に、前記樹
脂液塗布層を固化して樹脂マトリックス層を形成し、前
記積層体に加圧処理を施して、それによって前記導電性
短繊維撒布堆積層を前記樹脂マトリックス層の少なくと
も表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層を
形成するとともに、前記シート状基体と前記導電性繊維
−樹脂一体化層とを結着し、前記加圧処理の前、又は後
に、前記耐熱性剥離シートを、前記樹脂マトリックス層
から剥離する、ことを更に有する、方法によって製造す
ることができる。
更に、上記高電磁波シールド性複合シートは、本発明方
法、すなわち、少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート
状基体の1面上に、導電性短繊維を撒布堆積し、前記導
電性短繊維撒布堆積層上に、熱可塑性を有する重合体材
料を主成分として含む樹脂マトリックス層用シート又は
フィルムを積層し、前記積層体に加圧処理を施し、それ
によって前記導電性短繊維撒布堆積層を、前記樹脂マト
リックス層用シート、又はフィルムの少なくとも表層部
分に埋没させて、導電性繊維−樹脂一体化層を形成する
とともに、前記シート状基体と、前記導電性繊維−樹脂
一体化層とを結着する、ことを更に有する、方法によっ
て製造することができる。
上記各方法に用いられる前記シート状基体は、前記繊維
布帛の少なくとも1面が、熱可塑性を有する重合体材料
を主成分として含む基体被覆層によって被覆されている
ものであってもよい。
本発明に使用されるシート状基体は、少なくとも1枚の
繊維布帛を含んで構成されるものであって、繊維布帛の
みからなるものであってもよく、或は、この繊維布帛の
少なくとも一面上に、熱可塑性を有する重合体材料を主
成分として含む基体被覆層が形成されているものであっ
てもよく、或は2枚以上の繊維布帛の間に可撓性樹脂材
料を主成分として含む中間層が配置されているものであ
ってもよい。
繊維布帛を構成する繊維としては、天然繊維、例えば、
木綿および麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊維、炭
素繊維および金属繊維など、再生縁m、Nえば、ビスコ
ースレーヨン、およびキュプラなど、半合成繊維、例え
ば、セルロースジーおよびトリアセテート繊維など、並
びに合成繊維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポ
リエステル(ポリエチレンテレフタレート)、芳香族ポ
リアミド、芳香族ポリエステル、アクリル重合体、ポリ
塩化ビニル、ビニロン、およびポリオレフィンの繊維な
どから選ぶことができ、特に高強度繊維(15〜50g
/d)および/又は、高耐熱性繊維なども使用すること
ができる。
本発明に好ましい繊維は、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、水不溶化ポリビニルアルコール繊維、芳香族ポ
リアミド繊維、および芳香族ポリエステル繊維などであ
る。
繊維布帛中の繊維は短繊維紡績糸、長繊維糸、スプリッ
トヤーン、テープヤーンなどのいずれの形状のものであ
ってもよく、また繊維布帛は、織物、編物、不織布、紙
状物、および、これらの2種以上の複合シートのいずれ
であってもよい。−般には、本発明のシートに用いられ
る繊維はポリエステル繊維が好ましく、この繊維は長繊
維(フィラメント)の形状のものが好ましい。本発明に
用いられる繊維布帛は、得られるシートの伸長を抑制し
、かつその機械的強度を高いレベルに維持するために有
用である。
また、有用な織物としては、綾織、平織、からみ織、も
じり織、特殊編織物その他の組織からなる織物を挙げる
ことができる。
繊維布帛の重量や、厚さなどに格別の限定はないが、一
般に300〜1000 g / rdの重量および/又
は、0.05〜1.0mの厚さを有するものが好ましい
本発明の複合シートにおいて、繊維布帛を含むシート状
基体は、導電性被覆層の伸長や変形を抑制して、複合シ
ートの電磁波シールド性を安定させること、およびはた
めきや繰り返し屈曲に対する耐久性を向上させることが
でき、更に、導電性繊維−樹脂一体化層の形成の際に、
得られる複合シートの寸法安定性を維持するのにも有効
である。
本発明の複合シートにおいて、樹脂マトリックスを形成
するために用いられる熱可塑性重合体材料は、可撓性を
有するものであって、可撓性天然および合成ゴム、およ
び合成樹脂の少なくとも1種からなるものである。
可撓性合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
ポリブテン、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルブチ
ラール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、
ABS樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、エステ
ル−酢酸ビニル樹脂、アイオノマー樹脂、弗素化ポリエ
チレン、アセタール樹脂、塩化ポリエーテル樹脂、ポリ
プロピレンオキシド、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
イミド、ボリカーボ7−ト、ポリフェニレンオキシド、
ポリスルホンなどの熱可塑性樹脂を例示することができ
る。
また、合成ゴムとしてはスチレン−ブタジェン共重合体
などのジエン系ゴム、ブチルゴムなどのオレフィン系ゴ
ム、弗化アクリレートゴムなどの含弗素ゴム、エーテル
・チオエーテルゴム、ウレタンゴム、シリコンゴムなど
のクロルスルホン化ポリエチレンなどのゴム類をあげる
ことができる。
本発明の複合シートにおいて、樹脂マトリックスは、上
記重合体材料を主成分として含む樹脂フィルムをシート
状基体上に貼着することによって形成されたものであっ
てもよく、或は、上記重合体材料を含む樹脂液をシート
状基体上に塗布し、これを固化(ゲル化、又は乾燥)し
て形成されたものであってもよい。
本発明の複合シートにおいて、シート状基体上に形成さ
れた樹脂マトリックスの少なくとも一面側表層部分中に
、所定量の導電性短繊維の撒布堆積層状体が埋没されて
おり、それによって、導電性繊維−樹脂一体化層が形成
されている。このような導電性繊維−樹脂一体化層にお
いて、導電性短繊維は樹脂マトリックスの少なくとも一
面の表層部分のみに撒布堆積層状体をなして高密度に分
布し、樹脂マトリックスの残余の部分には導電性短繊維
が実質的に分布していない態様であってもよく、或は導
電性短繊維が樹脂マトリックスの実質的に全容積にわた
って、高密度で分布している態様であってもよい。
本発明の複合シートに用いられる導電性短繊維は、S電
性金属線II(例えば、銅繊維、アルミニウム繊維、黄
銅繊維、アルミニウム合金繊維、およびステンレススチ
ール繊維など)、カーボン繊維、グラファイト繊維およ
び導電性複合繊維などから任意に選択することができる
。前記導電性複合繊維とは、有機又は無機繊維、好まし
くは有機短繊維からなる芯体と、この芯体の表面上に形
成され、かつ導電性材料、特に導電性金属からなる被覆
層によって構成されるものである。このような導電性複
合繊維は、芯体を構成する有機繊維が良好な可撓性と機
械的強度を有しているため、使用中に繰り返し屈曲を受
けても折損粉末化することがなく、また、導電性被覆層
の剥離や亀裂を発生することが少なく、このため、すぐ
れた耐久性を有するものである。
上記導電性複合繊維の芯体として用いられる有機短繊維
は、既知の天然有機繊維、有機再生繊維、有機半合成繊
維、および有機合成繊維から選ぶことができ、これらの
1種又は2種以上を混合して用いることができる。
このような有機天然繊維としては、例えば木綿、麻、絹
、羊毛などを用いることができ、有機再生繊維としては
ビスコースレーヨン、キュプラなどを、また半合成繊維
としてはセルロースアセテート繊維などを用いることが
できる。更に有機合成繊維としては、ナイロン6、およ
びナイロン66のようなポリアミド系繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート繊維のようなポリエステル系繊維、ビ
ニロンの如きポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビ
ニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリアクリル
系繊維、ポリオレフィン系繊維、フルオロカーボン系繊
維、ポリウレタン系繊維などの有機質繊維があげられる
。本発明に好適なものとしてはポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、および水不溶化ポリビニルアルコール繊維
などがある。
また有機短繊維の太さには格別の制限はないが、−gに
0.1〜10デニールの範囲内にあることが好ましい。
上記のような有機短繊維芯体の表面上に、導電性金属被
覆層が形成される。この導電性金属被覆層の形成方法に
、格別の制限はなく、金属蒸着法、電気めっき法および
無電解めっき法などのいづれを利用してもよい。しかし
、短繊維に対する適合性、工程の容易さ、加工条件、コ
スト、必要装置などを勘案すれば無電解めっき法を用い
ることが好ましい。
無電解めっき工程は、下記のようにして実施することが
できる。
有機短繊維に対して、所要のめっき前処理例えば、アル
カリ洗浄液による脱脂洗浄、および塩酸、硫酸、又はリ
ン酸を含む酸洗浄液による洗浄を施し、次に、塩化第一
スズ水溶液による感受性付与処理、および塩化パラジウ
ム水溶液による触媒化処理を施す。このとき、有機短繊
維の種類に応じ、例えばポリアミド繊維、羊毛、又は絹
などの場合、上記触媒化処理の後に、還元剤処理を施し
たり、又はシランカップリング剤を含む塩化パラジウム
処理液による触媒化処理を施してもよい。
前処理された有機短繊維に対し、無電解めっき処理を施
す。
有機短繊維芯体表面上に形成される金属被覆は、銅、ニ
ッケル、又はニッケル合金からなるものが−m的である
が、その他にも、コバルト、銀、金などを用いることも
あり、また、異なる金属による2層以上の被膜を積層し
てもよい。
次にニッケル被覆層の形成工程の一例を示す。
所定の長さを有する有機短繊維100gを、例えば5重
量%苛性ソーダ水溶液中において、所定温度、例えば5
0°Cで、所定時間、例えば10分間、ゆるやかに撹拌
しながら処理する。処理後短繊維を処理液から濾別し、
水洗し、例えば1重量%塩酸水溶液中で、所定温度(例
えば常温)で、所定時間(例えば2分間)撹拌しながら
処理し、この処理液に、塩化第一スズの塩酸溶液を所定
濃度、例えば1M1/lになるように添加して所定時間
(例えば2分間)処理する。処理された有機短繊維を処
理液から濾別し、水洗し、次に所定濃度、例えば1g/
!の塩酸水溶液中でよく撹拌しながら所定温度(例えば
常温)で、所定時間(例えば5分間)増感処理し、濾別
する。
この濾別した有機短繊維を、所定濃度、例えば、0.1
g/j2の塩化パラジウム塩酸溶液10M1と、10d
/12の塩酸990dとを含む水溶液で撹拌しながら、
所定温度(例えば常温)で、所定時間(例えば5分間)
活性化(触媒化)処理する。
処理された有機短繊維を濾別し、これを所定組成(例え
ば、下記組成)の無電解ニッケルめっき液: 硫酸ニッケル        25g/1次亜リン酸ソ
ーダ      25g/f!クエン酸ソーダ    
   30g/l酢酸ソーダ         15g
/ffpH(酸、又はアルカリで調整)4.5〜5.5
中において、撹拌しながら、所定温度(一般に80〜9
5°C)で処理する。すると、導電性ニッケル被膜層を
有する導電性短繊維が得られる。
このようにして得られた導電性短繊維は、その周面のみ
ならず、両端断面も導電性金属w1.膜により被覆され
ていて、これをマトリックス中に分散すると、良好な導
電性を示す。
金属被膜層を有する導電性短繊維の性能の一例を下表に
示す。
に投入し、これに溶解したニッケルの量をICPにより
定量分析し、下式により求めた値として定義する。
t*枢「−叫の里W (■) 密度の算出=金属化短繊維の密度は下式により算出した
A        B 式中A=被覆金属の密度(g/cd)、B=織繊維密度
(g/cd) 本発明の複合シートに用いられる導電性短繊維の太さ、
および長さに格別の制限はないが、一般に、その太さは
1.0〜50μであることが好ましく、その長さは、0
.5〜5画であることが好ましく、0.8〜3観である
ことがより好ましい。また、そのアスペクト比は、10
〜5000であることが好ましく、15〜3000であ
ることがより好ましい。
導電性短繊維の長さが、0.5 ym未満であると粉末
と同様の挙動を示し、導電性発現の効率が低下し、その
長さが5mmより長くなると、均一に撒布堆積させるこ
とが困難になる。
本発明の複合シートにおいて、樹脂マトリックスと合体
されるべき導電性短繊維の量は、シート材料の目的に応
じて任意に設定することができるが、得られる導電性繊
維−樹脂一体化層の抵抗値が104Ω1以下になるよう
に定めることが好ましい。一般に、本発明の複合シート
において、樹脂マトリックスの厚さは0.01〜0.5
mmであることが好ましく、また樹脂マトリックスに合
体されるべき導電性短繊維の撒布堆積量(合計容積)は
10〜250 cd/ボであることが好ましい。導電性
繊維−樹脂一体化層中の導電性短繊維含有部分における
導電性短繊維の合計容積含有率は、導電性繊維−樹脂一
体化層の当該部分の容積に対して、10〜50容積%で
あることが好ましく、15〜25容積%であることがよ
り好ましい。この容積含有率が10%未満であると、得
られる複合シートの高電磁波に対するシールド性が、不
十分になることがあり、またそれが50%をこえると、
導電性繊維−樹脂一体化層の耐摩耗性が不良となり、か
つシート状基体および/又は表面保護層に対する剥離強
度が不十分となるという不都合が生ずる。
本発明の複合シートにおいて、必要に応じて導電性短繊
維に、既知の導電材料、例えば金属繊維、金属被覆ガラ
ス繊維、金属フレーク、金属粉末、カーボン繊維、カー
ボンブラック、塩化アンチモン粉末、ヨウ化銅粉末など
、並びに着色剤、可塑側、安定剤、充填剤などのような
マトリックス改質材料を、樹脂マトリックスに適宜の量
だけ含有させてもよい。
本発明の複合シートにおいて、導電性繊維−樹脂一体化
層上に、可撓性の良好な重合体材料を主成分として含有
する表面保護層が形成されていてもよい。この表面保護
層は、S電性短繊維の表面霧出を防止して、導電効果の
低下を抑制し、かつ複合シート表面を機械的、化学的ダ
メージから保護することができる。また、表面保護層に
所望の色彩、模様、凹凸模様、汚れ防止性、防水性、防
油性、耐候性、透明性、或は不透明性などを付与するこ
とができる。
表面保護層に用いられる重合体に格別の限定はないが一
般にポリ塩化ビニル(PVC) 、ポリウレタン、ポリ
エステル、弗素含有重合体、シリコーン重合体、アクリ
ル重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの熱可塑
性樹脂、および、クロルスルフォン化ポリエチレン、並
びに、合成および天然ゴムなどのゴム状重合体などから
選ぶことができる。また、表面保護層の厚さおよび重量
には、格別の限定はないが一般に、それぞれ0.05〜
0.5踵、および50〜500g/rdであることが好
ましい。
本発明の複合シートの一実施態様の断面説明図を第1図
に示す。
第1図において、シート状基体1の上に、導電性繊維−
樹脂一体化層2が形成されており、この一体化層20表
層部分2aにおいて、導電性短繊維が撒布堆積層状体を
なして高密度に樹脂マトリックス中に分布しており、そ
の他の部分2bには、実質的に導電性短繊維が埋没分布
していない、導電性短繊維が高密度で分布している前記
表層部分2aは良好な導電性を示し、従って、複合シー
トは全体としてすぐれた電磁波シールド性を示す。
上記導電性繊維−樹脂一体化層2は、実質的に、導電性
短繊維が高密度に分布している部分2aのみからなるも
のであってもよい。NA′ri性繊維−樹脂一体化層2
は、その導電性繊維高密度部分2aがシート状基体1に
直接接合するように結着されていてもよい。
また、導電性繊維−樹脂一体化層2上に表面保護層3が
結着されていてもよい。
第2図において、導電性繊維−樹脂一体化層2は、樹脂
マトリックスと、その全容積にわたって高密度で分布し
ている導電性短繊維から構成されており、この導電性繊
維−樹脂一体化層上に表面保護層が結着されていてもよ
い。
本発明方法において、前述のシート状基体の1面上にm
脂マトリックス層が形成される。この樹脂マトリックス
層は、樹脂フィルム、又はシートをシート状基体上に結
着して形成されたものであってもよく、或は樹脂液をシ
ート状基体上に塗布し、これを固化して形成されたもの
であってもよい。
この樹脂マトリックス層上に導電性短繊維を撒布堆積さ
せる。この撒布堆積操作は、固化した樹脂マトリックス
層に対して施してもよく、或は未固化状態の樹脂液層に
対して施し、その後に樹脂液層を固化して樹脂マトリッ
クス層を形成してもよい。
このようにして形成され、導電性短繊維撒布堆積層を担
持している樹脂マトリックス層に対し、加圧処理を施し
て、導電性短繊維層を、樹脂マトリックス層の少なくと
も表層部分中に正大埋没させて、両者を一体化し、導電
性繊維−樹脂一体化層を形成する。この場合、樹脂マト
リックス層が熱可塑性を示す温度条件下において加圧処
理を施すことが好ましい。
上記一体化層の厚さは、0.01〜0,5閤であること
が好ましく、O,1〜0.2閣であることがより好まし
い。この一体化層において、導電性短繊維は、撒布堆積
層状体をなして、樹脂マトリックス層中の少なくとも表
層部分に最も高い密度で分布している。換言すれば、導
電性短繊維は、樹脂マトリックス層の少なくとも表層部
分に高密度で偏在しており、このため高い導電性を示す
ことができる。
或は、樹脂マトリックス層が薄い場合、埋没した導電性
短繊維は、撒布堆積層状体をなしたま一樹脂マトリック
ス層の全容積にわたって分布している。
前述のように本発明方法において、導電性短繊維撒布堆
積層を担持している樹脂マトリックス層を形成するため
に、シート状基体の1面上に、熱可塑性を有する重合体
材料を三成分として含有する樹脂液を塗布し、樹脂液塗
布層を形成し、この樹脂液塗布層上に、所定量の導電性
短繊維を撒布堆積して、導電性短繊維層を形成し、その
後、かつ加圧操作前に、樹脂液塗布層を固化してもよい
本発明方法において、導電性短繊維の撒布堆積方法に格
別の制限はなく、例えば、自重落下法、空気吹きつけ法
、載置法、および磁力吸引法などを用いることができる
撒布堆積された導電性短繊維の量が過多の場合は、加圧
処理前に、その一部分を除去回収してもよい。本発明方
法において、導電性短繊維層を担持している樹脂マトリ
ックス層が形成されたならば、これに対して、加圧処理
を施す。この加圧処理によって、導電性短繊維は、可塑
性を示す樹脂マトリックス層の少なくとも表層部分中に
圧入され、埋没し、或は密着する。この加圧操作により
、導電性短繊維の折損や表面のめっきが剥離することは
殆んどなく、その長さや導電性を維持したま一樹脂マト
リックス層と合体するため、その導電効率が極めて良好
である。また、加圧操作は任意の温度、例えば室温で行
われてもよいが、一般に樹脂マトリックス層が熱可塑性
を示す温度条件下において、実施することが好ましい。
このようにして形成した導電性繊維−樹脂一体化層上に
、任意の手段により可撓性表面保護層を形成することが
できる。この表面保護層は、可撓性樹脂フィルム又はシ
ートを前記一体化層に貼着したものであってもよいし、
可撓性樹脂液を前記一体化層上に塗布しこれを固化した
ものであってもよい。
他の本発明方法において、導電性繊維−樹脂一体化層を
、樹脂マトリックス形成用シートまたはフィルムの1面
上に導電性短繊維を撒布堆積し、これに加圧処理を施す
ことによって形成してもよい。このようにして形成され
た導電性繊維−樹脂一体化層のいづれか1面上にシート
状基体を積層し、接着剤により、又は融着により両者を
結着する。或は前記加圧処理の前に、樹脂マトリックス
用シート又はフィルム上に担持されている導電性短繊維
の撒布堆積層の上にシート状基体を積層し、この積層体
に加圧処理を施して導電性繊維−樹脂一体化層を形成す
るとともに、それとシート状基体とを結着させることも
できる。
他の本発明方法において、表面保護層用シート、又はフ
ィルムの1面上に、樹脂マトリックス用熱可塑性重合体
材料含有樹脂液を塗布して樹脂液塗布層を形成し、この
樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、次に樹脂
液塗布層を固化する。
すると、このようにして形成された樹脂マトリックス層
は、前記表面保護層用シート又はフィルムに結着される
。次に、この積層体に加圧処理を施して、表面被覆層に
結着している導電性繊維−樹脂一体化層を形成する。こ
のとき導電性繊維の一部が表面保護層中に埋没してもよ
い。このようにして形成された積層体の導電性繊維−樹
脂一体化層上にシート状基布を積層し、任意の方法によ
りこれを結着する。上記の方法において、樹脂液塗布層
の固化前に、導電性短繊維撒布堆積層上にシート状基体
を積層し、樹脂液塗布層の固化後に、この積層体に加圧
処理を施してもよい。このようにすれば、導電性繊維−
樹脂一体化層の形成と、それとシート状基体との結着を
同時に達成することができる。
他の本発明方法において、耐熱性剥離シートの剥離面上
に、樹脂マトリックス用熱可塑性重合体材料含有樹脂液
を塗布し、この樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆
積し、樹脂液塗布層を、前記導電性短繊維の撒布堆積前
又は後に固化して樹脂マトリックス層を形成し、これに
加圧処理を施して導電性繊維−樹脂一体化層を形成する
次に、′SS電性繊維−樹脂一体層層上シート状基体を
積層してこれらを任意の手段により結着し、最後に剥離
シートを、積層体の導電性繊維−樹脂一体化層から剥離
する。このような方法において、樹脂液塗布層上に形成
された導電性短繊維撒布堆積層上にシート状基体を積層
し、この積層操作の前、又は後に、樹脂液塗布層を固化
して樹脂マトリックス層を形成し、前記積層体に加圧処
理を施してもよい。このようにすると、導電性繊維−樹
脂一体化層の形成と、それとシート状基体との結着が同
時に行われる。耐熱性剥離シートの剥離は、加圧処理の
前又は後に行うことができる。
この方法に用いられる耐熱性剥離シート又はフィルムは
、従来使用されているもの、例えば、剥離剤(例えばシ
リコーン樹脂、フッ素含有低分子量化合物、又は重合体
、或はパラフィンなど)を塗布したプラスチックフィル
ム(例えばポリエステルフィルム)、紙、又は布帛など
、或はマトリックス樹脂に対し、比較的接着性の低いプ
ラスチックフィルム、などから選ぶことができる。
更に他の本発明方法において、シート状基体の1面上に
導電性短繊維が撒布堆積され、この導電性短繊維撒布堆
積層上に樹脂マトリフクス層を、樹脂フィルム又はシー
トを積層するか、或は樹脂液を含浸、塗布、又は噴霧し
て形成し、この積層体に加圧処理を施して、導電性繊維
−樹脂一体化層を形成するとともにそれをシート状基体
に結着する。
上記各本発明方法においては、熱可塑性をマトリックス
とし、その中に導電性短繊維を含有する導電性層を形成
するために、導電性短繊維の撒布堆積層状体と、樹脂マ
トリックス層とを重ね合わせ、この積層体を加圧して、
導電性短繊維撒布堆積層状体を、その形状のま一樹脂マ
トリックス中に圧入埋没してこれらを一体化する点に特
徴がある。このよう番こすることにより、従来方法、す
なわち、導電性短繊維をマトリックス樹脂溶液に混入撹
拌する方法や、マトリックス樹脂と導電性短繊維とをカ
レンダーなどにより混練する方法などに較べて、導電性
短繊維を均一に、かつ高含有率で、導電性を損うことな
(、しかも繊維長を所望の長さに保持したま\、利用で
きるという特徴がある。すなわち導電性繊維の折損や金
属被覆層の剥離を生ずることがない。また導電性繊維−
樹脂一体化層を、高電磁波シールド性複合シート材料の
所望の部位に、比較的薄い層として1つ又はそれ以上の
任意の数だけ容易に形成することができるので、極めて
多様な構造の製品が得られる。また、複合シートの最外
表面に任意の着色層を設けることなどにより、多様な外
観を有する複合シートを得ることができる。
従来方法においては、繊維長を比較的長く保ち、かつ多
量の導電性短繊維を含有させるために、例えば抄紙法に
よって形成されたS電性繊維含有紙を挾み込み、又は貼
着する方法もあるが、この場合、導電性短繊維に対し、
その繊維長よりも長い他の繊維やバルブを混抄する必要
があり、また、バインダーの混入が必要である。これら
他の繊維、又はバインダーの混合は、当該導電性層の導
電性を低下させるという不都合を生じる。本発明方法に
おいては、本来必要とされる物性、特に導電性を阻害す
る他の材料を併用する必要がない。また、従来の抄紙法
においては、工程を維持するための紙力の増強のために
、前記のような他の材料を混用することにより、得られ
る導電性層の物性や、この導電性層と他の層との間の剥
離強力が著しく低下するという問題がある。これらの問
題点は、抄紙性以外にも、例えば予じめ形成された不織
布を用いた場合にも発生する。しかしながら、本発明方
法においては、このような問題点を住することはない。
〔実施例〕
本発明を、下記実施例により更に説明する。
!施■上二l 実施例1〜5の各々において下記の操作を行った。
(A)シート   の ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントヤーン
からなる下記組織ニ ア50 d /250 f X 750 d /250
 f26本/25.4■×27本/25.4閣を有し、
かつ、180 g / rrfの重量を有する平織布帛
を製造し、これを常法により洗浄・乾燥した。
次に、この布帛の裏面上に下記組成: P、V、C,100重量部 り、O,P、          67 −安定剤  
       3 〃 顔料    8〃 トリクロロエチレン   5 〃 を有する樹脂液(25℃においてlOボイズの粘度を有
していた)を塗布し、100°Cで3分間加熱乾燥し、
180°Cで3分間ゲル化して、乾燥重量70g/ボの
裏面被覆層を形成した。得られたシート状基体の重量は
250 g / nTであった。
(B)         ゛  の晋  1第1表に記
載された長さ(0,3、0,5、0,8。
1、2 、3.0閣)と、15−の直径を有し、かつ第
1表に示したアスペクト比を有するポリエチレンテレフ
タレート短繊維100gを、5g/!のT−アミノプロ
ピルトリエトキシシランで処理し、乾燥し、次にこれを
、0.1g/j2の塩化パラジウム塩酸溶液10W1と
、10+d/ Aの塩酸990dとを含む水溶液に投入
し、よく撹拌分散しながら、常温で30分間これに触媒
化処理を施した。次にこれを濾別して、110℃の乾燥
機中で乾燥した。
この触媒化ポリエステル短繊維を、下記組成のニッケル
めっき浴ニ ー底−−−旦一    −lユニ/工り硫酸ニッケル 
       25 次亜リン酸ソーダ       30 リンゴ酸           30 コハク酸           16 pH4,5〜5.0 中に投入して、60〜95℃の液温においてニッケルめ
っき処理した。
得られた導電性ポリエステル短繊維の金属化率は36%
であった。
(C)、II金之二上■11 (i) 下記組成: p、v、c、         too重量部り、O,
P、              67  ’安定剤 
        3 # を有する混合物にトリクロロエチレンを添加して、その
粘度が、25°Cにおいて30ポイズになるように調整
して、樹脂液を作成した。
(ii ) 、11金2二上 前記シート状基体の表面上に、上記樹脂液を、乾燥塗布
量が60g/rrfすなわち49.6d/rrfになる
ように塗布し、この樹脂液層上に、 前記導電性短繊維を、35g/rdすなわち13.9c
d/rrrの撒布量で撒布堆積して導電性短繊維撒布堆
積層を形成した。
次に赤外線加熱により、樹脂液層を乾燥して樹脂マトリ
ックス層を形成した後、直圧型プレス機を用いて、導電
性短繊維撒布堆積層を担持している樹脂マトリックス層
に、175°Cに加熱しながら、5 kg/dの加圧処
理を2分間施し、次に、20kg/dの加圧処理を1分
間施した。それによって、導電性短繊維は樹脂マトリッ
クス層中に埋没一体化され、合計重量345g/nf、
厚さ0.35mの複合シートが得られた。
得られた複合シートの導電性繊維−樹脂一体化層は、0
.08mの厚さと、21.88容積%の導電性短繊維含
有率と、第1表に示された体積抵抗値とを示した。
第1表 項電圧を演法により測定された。(− 般に、電磁波シールド性シートの体積 抵抗値は、10− ”Ω・1以下であることが好ましく
、10− ’Ω・1以下であることがより好ましい。) 実施例4の複合シートの電磁波シールド性を、^STM
、 ES 7−83、電界シールド試験法により測定し
た。その結果を第3図に示す。
裏施■旦二旦 実施例6〜工1の各々において、実施例1と同じ操作を
行った。但し、導電性短繊維の長さを0.8閣とし、基
布表面に形成された樹脂マトリックス層の乾燥重量16
0 g /ボとし、更に、導電性短繊維の撒布堆積量を
第2表記載のようにした。
体積抵抗値測定結果を第2表に示す。
第2表 (注)(*)2・・・導電性短繊維の撒布量が多いため
、若干の繊維が、樹脂被覆層表面から 浮き出ていた。
実施例8の複合シートの電磁波シールド性を第4図に示
す。
此filjも(乏l 比較例1において実施例7と同じ操作を行った。
但し、シート状基体表面に塗布すべき樹脂液に、実施例
7と同量の導電性短繊維を混合し、この混合樹脂液をシ
ート状基体表面に塗布することを試みた。しかし、混合
樹脂液中において、導電性短繊維が局在化し、均一な塗
布層を形成することができなかった。
また、比較例2において、比較例1と同じ操作を行った
。但し、樹脂液と導電性短繊維との混合物をロールによ
り混練し、この混線液を基布の表面に塗布した。しかし
、ロール混線により、有機芯体上の導電性金属膜が芯体
から剥離し、得られた樹脂層は、測定可能な導電性を示
さなかった。
スJLf江」 実施例1〜5および6〜11で得られた複合シートの各
々の導電性繊維−樹脂一体化層の上に、KFCフィルム
(呉羽化学工業社製、ポリ塩化ビニル層/ポリアクリル
層/ポリ弗化ビニリデン層からなる積層フィルムの商標
)を、そのポリ塩化ビニル層が導電性繊維−樹脂一体化
層に接合するように貼着した。
得られた各複合シートは、その導電性繊維−樹脂一体化
層がKFCフィルム層により保護され、長期間風雨に曝
露した後も、その電磁波シールド性に変化がなかった。
災隻拠U 厚さ0.5 mのPVCフィルムを、下記組成のペース
トからカレンダーを用いて調製した。
(重量部) P V C100 D、0.P、          40Ba−Zn系安
定剤    0.7 このフィルムの片面上に、実施例1に記載のものと同一
の、繊維長0.8■の導電性短繊維を、35g/nfす
なわち13.9cd/rrfの撒布量で撒布堆積して導
電性短繊維撒布堆積層を形成した。
次いで直圧型プレス機を用いて導電性短繊維層を担持し
ているPVCフィルム層に対し、これを175°Cで加
熱しながら、5 kg/cjの加圧処理を2分間施し、
この加圧面に、実施例1で用いたシート状基体を重ね、
これに更に175℃で20kg/dの加圧処理を1分間
施し、導電性短繊維をPvCフィルム中に埋没一体層さ
せると共にシート状基体を結着して複合シートを得た。
得られた複合シートの導電性繊維−樹脂一体化層の厚さ
は0.08mであり、導電性短繊維含有率は21.88
容積%であり一体化層の体積抵抗値は1. I Xl0
−’Ω−1であって、良好な性能を有するものであった
。また導電性繊維撒布層に直接実施例1のシート状基体
を重合し、引続イテ175°C−5kg/cd−2分間
の加熱処理と、175℃−20kg/cj−1分間の加
熱処理とを施した結果もはり同様であった。
亥1IlB 実施例13に記載のPvCフィルムの表面に、実施例1
.(C)(i)の樹脂液を、乾燥塗布量が60g/ボに
なるように塗布しこの樹脂液層上に実施例13の導電性
短繊維を、35g/ボ、すなわち13.9cd/rrf
の量で撒布堆積して導電性短繊維層を形成した0次にこ
の上に実施例1の繊維布帛を積層し、これに赤外線加熱
を施して樹脂液層を乾燥固化した。次にこれを、直圧型
プレス機を用いて175°Cに加熱しながら5 kg/
cdの加圧処理を2分間施し、次に20kg/cdの加
圧処理を1分間施して、導電性短繊維を樹脂中に埋没一
体層させた。得られた複合シートの物理的データは、実
施例13の製品とはソ′同様であった。また樹脂液を乾
燥固化後繊維布帛を重合し同時操作を行って得られた複
合シートの特性もはヌ同様であった。
裏蓋班長 厚さ258の耐熱性ポリエステルフィルム(商標ニルミ
ラー5−10、(東し))の1面上に実施例13の樹脂
液を、乾燥重量が60g/rrrになるように均一に塗
布し、この上に実施例13の導電性短繊維を、35g/
rrfすなわち13.9d/mの量で撒布堆積して導電
性短繊維層を形成し、これに赤外線加熱を施して樹脂液
層を乾燥した。次に、直圧ブレス機を用いて、上記積層
物を175″Cに加熱しながら、これに5 kg/dの
加圧処理を2分間施し、その上に実施例1のシート状基
体を積層し、これを更に175℃に加熱しながら、これ
に20kg/cdの加圧処理を°1分間施し、得られた
製品から耐熱性ポリエステルフィルムを剥離して複合シ
ートを得た。得られたシートの性状ははソ′実施例13
と同様であった。また導電性繊維−樹脂一体化層を有す
るシートを耐熱性基材フィルムから剥離して独自のシー
トとしこれを基布に積層貼着した結果も実施例13と同
様に良好なものであった。
1蓋■耳 実施例15と同様の操作を行った。但し、導電性短繊維
撒布堆積後、その上に実施例1の繊維布帛を積層し、こ
れに赤外線加熱を施して樹脂液を乾燥固化し、これに実
施例14と同様の加圧処理を施し、次に耐熱性基材フィ
ルムを剥がして複合シートを得た。得られたシートの性
状は実施例13とほぼ同様であり良好なものであった。
1崖±U 実施例1と同様の操作を行った。但し、実施例1記載の
繊維布帛の1面上に導電性短繊維を、実施例13と同様
に撒布堆積しその上に実施例13のPvCフィルムをそ
のフィルム面を175°Cで熔融させつつカレンダーで
加圧して貼り合わせ、導電性短繊維−樹脂一体化層を形
成すると共にこれを繊維布帛に結着して複合シートを得
た。得られたシートの性状は実施例13とは一同様なも
のであり良好であった。
〔発明の効果〕
本発明により、比較的長い繊維長を有する、比較的多量
の導電性短繊維を、その導電性を損なうことなく、或は
、折損または粉状化することなく、樹脂マトリックス中
に合体して導電性繊維−樹脂一体化層を形成することが
可能になり、従って、所望の高電磁波シールド性を有す
る有用な複合シート、およびそれを効率よく製造する方
法が得られた。
また、表面保護層を設けることにより導電性繊維−樹脂
一体化層を保護して機械的損傷や導電性短繊維の脱落を
防止し、かつ、その耐候性を著しく向上させるとともに
、所望の色彩、模様、凹凸W4様などを有する外観の美
麗な高電磁波シールド性複合シートが得られ、そのシー
トの製造が可能になった。
本発明の複合シートは、比較的高密度に分布した導電性
短繊維台を層(導電性繊維−樹脂一体化層)を含むもの
で、極めてすぐれた電磁波シールド性を示すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明の高電磁波シール
ド性複合シートの一実施態様の断面説明図であり、 第3図および第4図は、それぞれ本発明の高電磁波シー
ルド性複合シート材料の一実施態様の、周波数(100
0MHz以下)と、電磁波シールド性(dB)との関係
を示すグラフである。 1・・・シート状基体、 2・・・at性織繊維樹脂一体化層、 2a・・・導電性短繊維が高密度で分布している表層部
分、 2b・・・実質的に導電性短繊維が分布していない部分
、 3・・・表面保護層。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート状基体と、
    前記シート状基体の一面上に形成され、かつ熱可塑性重
    合体材料を主成分として含む樹脂マトリックスと、この
    樹脂マトリックスの少なくとも一部分中に含有されてい
    る多数の導電性短繊維とを含む導電性繊維−樹脂一体化
    層とを有し、前記導電性繊維−樹脂一体化層において、
    前記導電性短繊維の撒布堆積層状体が、前記樹脂マトリ
    ックスの、少なくとも一面側表層部分に埋没している、
    ことを特徴とする高電磁波シールド性複合シート。
  2. 2.前記シート状基体が、前記繊維布帛の少なくとも1
    面上に形成され、かつ熱可塑性を有する重合体材料を主
    成分として含む基体被覆層を有する、請求項1に記載の
    複合シート。
  3. 3.前記導電性繊維−樹脂一体化層中の導電性短繊維の
    合計容積含有量が、10〜250cm^3/m^2であ
    る、請求項1に記載の複合シート。
  4. 4.前記導電性繊維−樹脂一体化層の厚さが、0.01
    〜0.5である、請求項1に記載の複合シート。
  5. 5.前記導電性繊維−樹脂一体化層中の前記導電性短繊
    維含有部分における前記導電性短繊維の合計容積含有率
    が、前記導電性短繊維含有部分の容積に対し、10〜5
    0容積%である、請求項1に記載の複合シート。
  6. 6.前記導電性短繊維が、1.0〜50μmの太さと0
    .5〜5mmの長さを有する、請求項1に記載の複合シ
    ート。
  7. 7.前記導電性短繊維が、導電性金属繊維、カーボン繊
    維、グラファイト繊維、および導電性複合繊維から選ば
    れる、請求項1に記載の複合シート。
  8. 8.前記導電性繊維−樹脂一体化層において、前記導電
    性短繊維が、前記樹脂マトリックスの一面側表層部分の
    みに高密度で分布し、前記マトリックスの残余の部分に
    は、前記導電性短繊維が実質的に分布していない、請求
    項1又は2に記載の複合シート。
  9. 9.前記導電性繊維−樹脂一体化層において、前記導電
    性短繊維が、前記樹脂マトリックスの実質的に全容積に
    わたって高密度で分布している、請求項1又は2に記載
    の複合シート。
  10. 10.前記導電性繊維−樹脂一体化層の上に形成され、
    かつ可撓性重合体材料を主成分として含有する表面保護
    層を更に有する、請求項1に記載の複合シート。
  11. 11.少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート状基体の
    1面上に、熱可塑性重合体材料を主成分として含有する
    樹脂マトリックス層を形成し、前記樹脂マトリックス層
    上に、導電性短繊維を撒布堆積し、 前記導電性短繊維の撒布堆積層と、それを担持している
    樹脂マトリックス層とに加圧処理を施し、前記導電性短
    繊維撒布堆積層を、前記樹脂マトリックスの少なくとも
    表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形
    成する、 ことを特徴とする高電磁波シールド性複合シートの製造
    方法。
  12. 12.少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート状基体の
    1面上に、熱可塑性を有する重合体材料を主成分として
    含有する樹脂液を塗布して樹脂液塗布層を形成し、 前記樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、 前記樹脂液塗布層を固化して樹脂マトリックス層を形成
    し、 前記導電性短繊維の撒布堆積層と、それを担持している
    樹脂マトリックス層とに加圧処理を施し、前記導電性短
    繊維の撒布堆積層を、前記樹脂マトリックス層の少なく
    とも表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層
    を形成することを特徴とする高電磁波シールド性複合シ
    ートの製造方法。
  13. 13.熱可塑性を有する重合体材料を主成分として含む
    樹脂マトリックスシート又はフィルムの1面上に、導電
    性短繊維を撒布堆積し、 前記導電性短繊維撒布堆積層と、それを担持している前
    記樹脂マトリックスシート又はフィルムとに加圧処理を
    施し、前記導電性短繊維撒布堆積層を、前記樹脂マトリ
    ックスシート又はフィルムの少なくとも表層部分内に埋
    没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形成し、 前記導電性繊維−樹脂一体化層と、少なくとも1枚の繊
    維布帛を含むシート状基体とを積層結着する、ことを特
    徴とする高電磁波シールド性複合シートの製造方法。
  14. 14.熱可塑性を有する重合体材料を主成分として含む
    樹脂マトリックスシート又はフィルムの1面上に、導電
    性短繊維を撒布堆積し、 前記樹脂マトリックスシート又はフィルム上に担持され
    ている前記導電性短繊維撒布堆積層の上に、少なくとも
    1枚の繊維布帛を含むシート状基体を積層し、 上記積層体に加圧処理を施し、それによって前記導電性
    短繊維撒布堆積層の少なくとも一部分を、前記樹脂マト
    リックスシート又はフィルムの少なくとも表層部分内に
    埋没せしめて、導電性繊維−樹脂一体化層を形成すると
    ともに、前記シート状基体と、前記導電性繊維−樹脂一
    体化層とを結着する、ことを特徴とする高電磁波シール
    ド性複合シートの製造方法。
  15. 15.熱可塑性を有する重合体材料を主成分として含む
    表面保護シート又はフィルムの1面上に、熱可塑性を有
    する重合体材料を主成分として含む樹脂液を塗布して樹
    脂液塗布層を形成し、 前記樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、 前記樹脂液塗布層を固化して、前記表面保護シート又は
    フィルムに結着された樹脂マトリックス層を形成し、 前記導電性短繊維撒布堆積層と、それを担持している樹
    脂マトリックス層とに加圧処理を施し、前記導電性短繊
    維撒布堆積層を、前記樹脂マトリックス層の少なくとも
    表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂一体化層を形
    成し、 前記導電性繊維−樹脂一体化層上に、少なくとも1枚の
    繊維布帛を含むシート状基体とを積層結着する、 ことを特徴とする高電磁波シールド性複合シートの製造
    方法。
  16. 16.熱可塑性を有する重合体材料を主成分として含む
    表面保護シート又はフィルムの一面上に、熱可塑性を有
    する重合体材料を主成分として含む樹脂液を塗布して樹
    脂液塗布層を形成し、 前記樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、 前記導電性短繊維撒布堆積層の上に、少なくとも1枚の
    繊維布帛を含むシート状基体を積層し、前記積層操作の
    前、又は後に、前記樹脂液塗布層を固化して樹脂マトリ
    ックス層を形成し、前記積層体に加圧処理を施し、それ
    によって前記導電性短繊維撒布堆積層を、前記樹脂マト
    リックス層の少なくとも表層部分内に埋没させて導電性
    繊維−樹脂一体化層を形成するとともに、前記シート状
    基体と前記導電性繊維−樹脂一体層とを結着する、 ことを特徴とする、高電磁波シールド性複合シートの製
    造方法。
  17. 17.耐熱性剥離シートの剥離面上に、熱可塑性を有す
    る重合体材料を主成分として含有する樹脂液を塗布して
    樹脂液塗布層を形成し、 前記樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、 前記樹脂液塗布層を固化して樹脂マトリックス層を形成
    し、 前記導電性短繊維撒布堆積層と、それを担持している樹
    脂マトリックス層とに加圧処理を施し、それによって前
    記導電性短繊維撒布堆積層を、前記樹脂マトリックス層
    の少なくとも表層部分内に埋没させて導電性繊維−樹脂
    一体化層を形成し、前記導電性繊維−樹脂一体化層上に
    、少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート状基体を積層
    結着し、 前記積層結着操作の前、又は後に、前記耐熱性剥離シー
    トを前記導電性繊維−樹脂一体化層から剥離する、 ことを特徴とする高電磁波シールド性複合シートの製造
    方法。
  18. 18.耐熱性剥離シートの剥離面上に、熱可塑性を有す
    る重合体材料を主成分として含有する樹脂液を塗布して
    樹脂液塗布層を形成し、 前記樹脂液塗布層上に導電性短繊維を撒布堆積し、 前記導電性短繊維撒布堆積層の上に、少なくとも1枚の
    繊維布帛を含むシート状基体を積層し、前記積層操作の
    前、又は後に、前記樹脂液塗布層を固化して樹脂マトリ
    ックス層を形成し、前記積層体に加圧処理を施して、そ
    れによって前記導電性短繊維撒布堆積層を前記樹脂マト
    リックス層の少なくとも表層部分内に埋没させて導電性
    繊維−樹脂一体化層を形成するとともに、前記シート状
    基体と前記導電性繊維−樹脂一体化層とを結着し、 前記加圧処理の前、又は後に、前記耐熱性剥離シートを
    、前記樹脂マトリックス層から剥離する、ことを特徴と
    する高電磁波シールド性複合シートの製造方法。
  19. 19.少なくとも1枚の繊維布帛を含むシート状基体の
    1面上に、導電性短繊維を撒布堆積し、前記導電性短繊
    維撒布堆積層上に、熱可塑性を有する重合体材料を主成
    分として含む樹脂マトリックス層用シート又はフィルム
    を積層し、 前記積層体に加圧処理を施し、それによって前記導電性
    短繊維撒布堆積層を、前記樹脂マトリックス層用シート
    、又はフィルムの少なくとも表層部分に埋没させて、導
    電性繊維−樹脂一体化層を形成するとともに、前記シー
    ト状基体と、前記導電性繊維−樹脂一体化層とを結着す
    る、 ことを特徴とする、高電磁波シールド性複合シートの製
    造方法。
  20. 20.前記シート状基体において、前記繊維布帛の少な
    くとも1面が、熱可塑性を有する重合体材料を主成分と
    して含む基体被覆層によって被覆されている、請求項1
    1〜19のいづれか一項に記載の方法。
JP2225182A 1990-06-07 1990-08-29 高電磁波シールド性複合シートの製造方法 Expired - Fee Related JP2607744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2225182A JP2607744B2 (ja) 1990-06-07 1990-08-29 高電磁波シールド性複合シートの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14729990 1990-06-07
JP2-147299 1990-06-07
JP2225182A JP2607744B2 (ja) 1990-06-07 1990-08-29 高電磁波シールド性複合シートの製造方法

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8198051A Division JP2918497B2 (ja) 1990-06-07 1996-07-26 高電磁波シールド性複合シートの製造方法
JP8198010A Division JP2859215B2 (ja) 1990-06-07 1996-07-26 高電磁波シールド性複合シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04174599A true JPH04174599A (ja) 1992-06-22
JP2607744B2 JP2607744B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=26477894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2225182A Expired - Fee Related JP2607744B2 (ja) 1990-06-07 1990-08-29 高電磁波シールド性複合シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607744B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001772A1 (ja) * 2002-06-24 2003-12-31 Mitsubishi Plastics, Inc. 導電性樹脂フィルム、集電体およびそれらの製造方法
JP2006332305A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱伝導性シートの製造方法
JP2008542558A (ja) * 2005-05-26 2008-11-27 ゲルチュ,ジェフリー,エイチ. 電子ヘルメット
JP2013095091A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Takagi Seiko Corp プレス成形品、並びにその製造方法及び製造装置
JP2013211553A (ja) * 2012-03-26 2013-10-10 Magna Internatl Inc 電磁干渉遮蔽シート成形組成物

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5460504A (en) * 1977-10-24 1979-05-16 Toray Industries Radio wave shielding material
JPS59139697A (ja) * 1983-01-31 1984-08-10 日立電線株式会社 電磁遮蔽材料
JPS60116437A (ja) * 1983-11-30 1985-06-22 平岡織染株式会社 電気および電磁波障害防止フレキシブルシ−ト
JPS61127199A (ja) * 1984-11-26 1986-06-14 日本精線株式会社 導電性複合体の製造方法
JPS642499U (ja) * 1987-06-24 1989-01-09
JPH0214599A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Tomoegawa Paper Co Ltd 電磁波シールド用シート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5460504A (en) * 1977-10-24 1979-05-16 Toray Industries Radio wave shielding material
JPS59139697A (ja) * 1983-01-31 1984-08-10 日立電線株式会社 電磁遮蔽材料
JPS60116437A (ja) * 1983-11-30 1985-06-22 平岡織染株式会社 電気および電磁波障害防止フレキシブルシ−ト
JPS61127199A (ja) * 1984-11-26 1986-06-14 日本精線株式会社 導電性複合体の製造方法
JPS642499U (ja) * 1987-06-24 1989-01-09
JPH0214599A (ja) * 1988-07-01 1990-01-18 Tomoegawa Paper Co Ltd 電磁波シールド用シート

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001772A1 (ja) * 2002-06-24 2003-12-31 Mitsubishi Plastics, Inc. 導電性樹脂フィルム、集電体およびそれらの製造方法
CN100358056C (zh) * 2002-06-24 2007-12-26 三菱树脂株式会社 导电树脂薄膜、集电器及其制备方法
US7514021B2 (en) 2002-06-24 2009-04-07 Mitsubishi Plastics, Inc. Conductive resin film, collector and production methods therefore
JP2006332305A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱伝導性シートの製造方法
JP2008542558A (ja) * 2005-05-26 2008-11-27 ゲルチュ,ジェフリー,エイチ. 電子ヘルメット
JP2013095091A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Takagi Seiko Corp プレス成形品、並びにその製造方法及び製造装置
JP2013211553A (ja) * 2012-03-26 2013-10-10 Magna Internatl Inc 電磁干渉遮蔽シート成形組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2607744B2 (ja) 1997-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900004771B1 (ko) 부분품 제조용 조성물
TWI230753B (en) Anti-electromagnetic-wave leather and manufacturing method thereof
KR20120024971A (ko) 전자파 차단 시트
JP2000273762A (ja) 電磁波シールド材料用基布及びそれを用いた電磁波シールド材料
JP2716505B2 (ja) 繊維状材料の金属化法
JP7093539B2 (ja) 複合面状体およびその製造方法、それが形成された部材
JPH04174599A (ja) 高電磁波シールド性複合シートの製造方法
JP2918497B2 (ja) 高電磁波シールド性複合シートの製造方法
JPH0113634B2 (ja)
JP2859215B2 (ja) 高電磁波シールド性複合シートの製造方法
JPS60244535A (ja) 布帛状物とその製造法
CN1346912A (zh) 导电防磁波的人造皮及其制造方法
JPS60208467A (ja) フレキシブル複合材料
JPH02272798A (ja) 高電磁波シールド性・高耐屈曲性複合シート材料
JP3854102B2 (ja) 電磁波シールド材の製造方法
JP4161287B2 (ja) 導電性樹脂組成物とその製造方法および用途
JPH0371699A (ja) 電磁波シールド性成形材料およびその製造方法
JPH0681708B2 (ja) 電磁波シールドシートの製造方法
JP2861059B2 (ja) 金属被覆不織布及びその製造方法
JPS61102478A (ja) 導電性布帛とその製造法
JP2007308811A (ja) 防水導電性布帛及びその製造方法
JP4530818B2 (ja) 導電性布帛の製造方法
RO138270A2 (ro) Structură grid funcţionalizată prin ultrasonare pentru ecranare electromagnetică
CN1126938A (zh) 一种导电的复合软体材料
JP4733287B2 (ja) 電磁波シールド材

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees