JPS61127199A - 導電性複合体の製造方法 - Google Patents

導電性複合体の製造方法

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JPS61127199A
JPS61127199A JP59249376A JP24937684A JPS61127199A JP S61127199 A JPS61127199 A JP S61127199A JP 59249376 A JP59249376 A JP 59249376A JP 24937684 A JP24937684 A JP 24937684A JP S61127199 A JPS61127199 A JP S61127199A
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fiber
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高分子材料を用いた基材上に分散した導電性
繊維を一体に融着してなり、電磁波シールド性、制電性
等を向上しうる導電性複合体及びその製造方法に関する
〔従来の技術〕
近年、コンピュータ、通信機器など、各種の電子機器に
おいては、外部からの電磁波による障害を防止し又内部
で生じる電磁波の放散を防ぎかつ静電気などによる障害
を防止するために、その筐体を導電化させることが必要
となる。又筺体は、成形の容易さ、見映えの向上のため
に、その多くは合成樹脂などの高分子材料を用いて形成
しており、従ってこの高分子材料に導電性素材を混入す
ることによって導電性を付与することが行なわれている
このような導電性材料として、カーボンブラック、炭素
繊維などがあるが、とりわけ、ステンレス鋼、銅、アル
ミニウムなどからなる金属繊維が、優れた導電性を示す
ものとして近年認識されつつある。
このような金属繊維においても、小径かつアスペクト比
が大なるものを用いるときには、それらを均一にしかも
互いに当接しつつ分散させることによって、金属繊維の
使用量を低減しつつ優れた導電性を発揮することが判明
しており、又このような金属繊維は、高分子材料に均一
かつ互いに当接させて分散することが肝要となる。
他方、このような高分子材料に導電性繊維を混入する方
法として、例えば特開昭58−150203号公報が開
示するような、導電性繊維を混合した長さ3〜5fl程
度のペレットを形成したうえ、成形に際して母材料と所
定の比率で混合、混練するもの、又は特開昭59−10
9537号公報などが開示するごとく、ペレットに成形
することなく導電性繊維を直接、高分子材料中に混入、
混練する方法などが提案されている。なおいずれの方法
においても、混合、混練した溶融状の素材を、射出成形
機、押出し成形機、カレンダロール廊を用いて成形し、
前記した筐体の他、シート状等に成形している。なおシ
ート状のものはそのまま使用するか又は適宜熱変形を加
えて所定形状のものに成形する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし前記したペレットを用いるもの又直接混合、混練
する従来のものでは、 (a)  ペレット状のものを予め成形するものは勿論
のこと、直接混練するものも、混合、混線作業の困難さ
から使用される導電性繊維の長さが5M程度以下となり
、従って長い導電性材料が使用しえず、成形物の導電性
に劣る。
(bl  特にペレットを予め成形するものは、そのペ
レットか区尺体から切断することにより形成しているた
め、切断に際して内部の導電性繊維の端部に生じるだれ
等によって、導電性繊維間にからみが生じ、従って繊維
の均一な分散がなし得ない。
(C)  前記した混合、混練工程で導電性材料が折損
しやすく、粉末状となり、得られる成形物の導電性が低
下する。又前記した小径の金属繊維を用いるときには特
にこの傾向が著しくなる。
(dl  又このような方法によって成形された製品は
、その内部で導電性繊維が偏在しがちであり、又射出、
押出しなどの成形に際して導電性繊維が一方向に配列し
やすいことと相俟って、良好な導電性が得られない、 などの問題点が存在している。
さらに前記した各種の成形方法では、例えば厚さ数十ミ
クロンメータ以下という薄厚のフィルム状のものを成形
するのは困難である他、所望の導電性を得がたい。従っ
て希望の導電性をうるためには、導電性材料を多量に混
入することが必要であり、強度、色彩を悪くし、又とき
に必要となる透明性を阻害するという問題があった。
本発明は、抄紙状に導電性繊維を均一に分散でき、又小
径かつ比較的長い導電性繊維を用いるときにもその折損
を減じうるとともに、該導電性繊維の混入比率を低減さ
せつつ導電性を高めることができ、前記問題点を解決し
うる導電性複合体及びその製造方法の提供を目的として
いる。
又導電性繊維として、小径かつアスペクト比の大なる金
属繊維を用いた導電性複合体及びその製造方法の提供を
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の導電性複合体1は、熱により軟化し互いに融着
しうる高分子材料からなる基材2と該基材2上に抄紙状
に分散される導電性繊維3とを、基材2の融着によって
一体に接合した結合体4からなり、又導電性複合体の製
造方法は、基材2上に導電性繊維3を抄紙状に分散させ
る工程と、加熱および加圧によって基材2と導電性繊維
3とを結合する工程とを含んでいる。
以下、前記した目的を達成でき、問題点を解決しうる本
発明の手段の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図に示す導電性複合体1は、上層面に散在する導電
性繊維3を基材2上に融着した一体な2層構造状の例え
ばM厚の結合体4を形成している。
又第2図の導電性複合体1は、導電性繊維3にさらに他
の基材7を添設することにより、導電性繊維3を基材2
.7により挟んだ三層構造状の結合体4を構成する。
基材2は、例えばABS、ポリエチレン、ナイロン、塩
化ビニール、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの熱可
塑性合成樹脂の(也、合成ゴムなどの各種のゴム材など
からなりかつ加熱によって軟化し互いに融着しうる高分
子材料を用いて形成される。
前記導電性繊維3は、金属繊維の他、炭素繊維、さらに
はガラス繊維、高分子材料からなる繊維などの高分子繊
維に金属膜をメッキ、蒸着等により付着することによっ
て導電性を発揮させたもの、又はカーボンブラック、金
属粉などの粉体を混入した繊維を用いることができる。
なお高分子材料に導電処理を施したものは、前記基材2
による融着によっても、導電性を保持しうるちのを選択
する。
又金属IJ!i ’440は、鉄、ニッケル、アルミニ
ウム、銅、チタン等の金属もしくはステンレス泪、黄銅
などの各種の合金を用いて形成しうる。
導電性繊維3は、繊維径が2〜100.+rm程度、繊
維長さ5〜200fi程度の、抄紙状に効率よく分散し
うる長さ、太さのものを選定する。又そのアスペクト比
は)m常500以上のものを使用し、又混合率は、結合
体4に対して体積比6.1〜50%程度、好ましくは0
.3〜15%程度を混入する。
なお50%以上を含ませてもよい。又金Ws fa雁な
どの良導電性のものを用いるときには、混入比率を低減
でき、又好ましくは小径、例えば2〜3071 m程度
、アスペクト比500以上のものを使用する。なおアス
ペクト比を500以上とすることにより、混入比率を下
げつつ導電性等の向上を果たしうる。
又金111t−R維の成形には、例えば特開昭55−1
57443号公報が開示するごとく、金i棒を工具によ
り、びびり振動を生じさせつつ切削するいわゆるびびり
切削法、又は引き抜き、押出しなどにより単線づつ成形
する連続した金属線をうる単線線引き法、さらには特公
昭50−39069などにより提案された、外管内に外
部を被覆した多数本の単線を挿入した複合体を引抜き等
により小径化したのち、被覆材、外管を除去する、いわ
ゆる集束伸線法の他、各種の方法を用いうる。又連続し
た繊維は、例えば特公昭51−4314などが開示する
、周速の異なるローラを用いて繊維を切断する連続的切
断方法又カッタを用いて直切りすることによりいわゆる
スライバー、チョツプドストランドなどの金属短繊維状
に切断する。なお金Nta維は、からみ合わせを良好化
するために、端部にだれ等がないのが好ましい。
又各導電性t[3は、基材2の融着によって、該導電性
繊維3が連続して順次接するごとく、はぼ全面に亘って
均一に抄紙状に分散し各導電性繊維3は好ましくは少な
くともその1個所で、他の導電性繊維3と接触する。
なお導電性繊維3は、第3図に示すごと(、導電性複合
体1において、不規則に湾曲、屈曲する折曲げ部6−が
形成され、この折曲げ部6は導電性繊維3.3間の接触
個所を増j7、導電性複合体1の導電性を向上する。な
おn直状のものも用いうる。又導電性繊維3は、基材2
の熱溶着により一体な前記結合体4を形成している。な
お導電性繊維3は、その折損による粉末部分の発生が抑
制され、その長さが、実質的に成形前の寸度を有して抄
紙状に均一に分散している。なお「抄紙状」とは、一般
の羅紗き法で得られる程度の分散状態をいう。
又導電性繊維3は、平面方向の池、厚、さ方法にも分散
させることもできる。
又第2図に示した三F4構造状のものは、導電性繊維3
に基材7を添設することにより、導電性繊維3は、基材
2.7に挟持されることによって導電性繊維3が表面を
露出することな(高分子材料内に装置され、従って表面
での導電性繊維によるケバ立ちを防ぎ、又電磁波シール
ド用として好適に利用できる。基材7は、基材2と同じ
又は異種の高分子材料からなる。
第1図に示すものは、導電性繊維3が部分的に表面に露
出し、この導電性複合体1は帯電防止用として使用する
のがよい。なお第1図のものも、導電性繊維3の露出を
防ぐこともできる。
又第1図、第2図に示す結合体4は、夫々厚さがIN以
下のフィルム状の長尺テープ体として形成されている。
なお導電性複合体1は、フィルム状、シート状の他、厚
肉にも形成でき、又基材2の溶融に際して、各種の形状
のもの、例えば箱状体など各種の形状のものに成形でき
る。
次に本発明の導電性複合体の製造方法の一実施例を第4
〜5図に基づき説明する。
本実施例では、導電性繊維3として例えばステンレス鋼
からなる会席短繊維を用いるとともに、基材2は高分子
材料を繊維化した高分子繊維5からなるウェブ状のもの
を用いている。
導電性繊維3は、表面の微細な凹凸による繊維間のから
まり、切断時のダレ等による結合を除く為、例えば第3
図に示す分散装置10を用いて分散する。
この分離装置10は例えば、搬入コンベヤ11と、成形
ロール12と、送り出しコール13と、空気吹出しノズ
ル14とを具えるとともに、分散装置10は、巻取られ
た基材2を供給する供給装置15と、加圧、加熱装置1
6とを連設することによって、導電性複合体1を連続的
に成形する成形装置20を構成する。
前記搬入コンベヤ11、成形ロール12、送出しロール
13の各表面には、各周回方向に少し傾いた無数の針棒
11A、12A、13Aが植設されており、また搬入コ
ンベ1−11と成形ロール12は同方向に、送出しロー
ル13ば逆方向かつ比較的高速で回転する。
導電性!j1維3は、199人コンヘヤ11上に載置さ
れ、移動とともに成形ロールI2に移し換えられる。
その際、接触部において導電性繊維3は互いに逆行する
2本の針棒11A、12Aで引張り力を受け、不規則な
三次元に屈曲する折曲げ部6が付与され、又同時に繊維
間のからまりや結合が除去される。
なお搬入コンベヤ11、成形ロール12の回転速度は、
導電性繊維3の長さ、からまり状況に応じて適宜調整し
、例えばからまりの強い繊維に対しては、できるだけ低
速で送り、繊維材料の切断や折損を防止することが好ま
しい。
なおこのような分散工程は、導電性繊維3の折損が伴う
ため、充分な分散が得られる最小限度の処理回数にとど
める。
成形ロール12上に付着した導電性繊維3は、高速で逆
回転する送り出しロール13上に同様に移された後、そ
の下方の空気吹出しノズル14からの空気流によって空
中に飛散される。又飛散した導電性繊維3は、供給装置
15から送給される基材2上に均一に抄紙状に分散して
落下することにより積層体8を形成する。
なお基材2は、前記のごとく高分子繊維5からなり、分
散装置10.と同様な装置によって予め長尺のウェブ体
2Aに形成されかつ巻取られたコイル状をなし、前記供
給装置15は、このウェブ休2人を巻戻すことによ基材
2を供給する。
又高分子繊維5は、押出しなど通常の繊維形成方法によ
り形成したものの他、高分子材料からなるシート体を裁
断したものをも利用でき、又種類の異なる高分子材料か
らなる複数種類の高分子繊維5を混在して用いることも
できる。
又高分子繊維5は、連Vtati維を切断した、長さ、
10〜200+111程度の短繊維が好適に使用でき、
又より短寸のものをも使用できる。さらに高分子繊維5
は、5〜500μ鰭程度の繊維径のものさらにはより小
径又は大径のものが適宜利用できる。
又その断面形状も、円形、楕円形形状の他、多角形形状
などの非円形のものなど各種のものが利用できる。この
ような高分子繊維5の長さ、直径、断面形状、材質等は
目的とする導電性複合体1の特性に応じて、又生産性を
考慮して任意に定めうる。
加圧、加熱装置16は、例えば上下に配するヒートロー
ル17.17を具えており、該ヒートロール17.17
は前記積層体8を挟圧しつつ加熱、搬送できる。
又ヒートロール17は、基材2を形成する高分子材料の
軟化温度をこえて加温する0例えば高分子材料がポリエ
チレンの場合には、通常120〜200度程度に加温す
る。加温状態において、ヒートロール17はfJv屑体
8を挟圧することにより、高分子繊維5は互いに融着し
、厚さを減じたシート状に結合する。なお導電性繊維3
は、分散状態を維持でき、又結果導電性繊維3は、三次
元的湾曲が厚さ方向に圧縮された平面的湾曲形状となり
、基材2の片面側に混入するとともに、その−面に前記
繊維3が方向性よく均一に分散し抄紙状分布となった導
電性複合体1を形成しうる。
なお加熱、加圧条件の選択により前記導電性繊維3を基
材2内部に完全に露出することなく潜入させ、あるいは
その一部が露出するように混入させることもできる。
又基材2を半溶融状態にて加圧力を増すことにより、該
基材2の流動に伴って導電性繊維3も移動でき、従って
導電性繊維3の目付量、混入率の調整を厚さの調整で行
うこともできる。又厚さ調整に際して、導電性繊維3を
互いに強固に当接させ導電性を高めることもできる。な
お温度が比校的低温であるとき又はヒートロール17と
の接触時間が短いときには、繊維状部分を残した通気性
の導電性複合体1が形成される。
第6図は、第2図に示す導電性複合体1を製造する他の
成形装置20を略示する。
本実施例では、基材2、基材7は高分子材料を予めシー
1−2B、7Bに形成しており、そのロールから巻戻し
たシー)2Bに前記分配装置10を用いて導電性繊維3
を均一な抄紙状に散布する。
又他のシート7Bを導電性繊維3上に重ねて添設したの
ち、加圧、加熱装置16を用いて基材2.7を融若する
ことにより、導電性Mj錐3をサンド。
イツチ状に挟む玉石構造体を形成している。
なお加圧、加熱装置16として、いわゆるホットプレス
を用いるもの、又高温空気流によって加温しつつロール
を用いて加温するものなどを用いるとともに導電性IJ
!Ii維3を液体中で撹拌しつつ沈積する8濁法を用い
て分散させ、文筆にフルイを用いて散布するなど、成形
装置20は、種々変形しうる。
〔実施例〕
集束線引き法により形成した繊維径8μmのステンレス
鋼繊維(SIJS 316L)を−lさ15tmに切断
した導電性繊維をポリエチレン樹脂の繊維径20μm、
繊維長さ20鶴の高分子繊維からなるウェブに、導電性
繊維混入率が2v01%、10 VOI%となるように
分散した上、加熱温度180℃にてゆっくりと加熱しな
がら第1図のような厚さ0.1額の結合体からなる実施
別品1.2を作成し、導電特性、制電特性等を測定した
。その結果を第1表に示している。なお実施別品】、実
施別品2ば比較別品1、比較別品2に較べて導電性繊維
2の分散性はよく又その折損が低減しているとともに、
導電特性、制電特性に優れている。なお各測定は、10
cm角、5枚の試験片を作成したうえ測定した。
なお比較別品1.2は、繊維径8μmのステンレスal
lsUs (316L)の、集束線引き法により形成し
た導電性繊維10000本を、樹脂でサイジングし、直
径3能、長さ5朋のペレットを形成したつ又同じ樹脂の
みからなるペレットに、導電性繊維3の混入比率が、体
積%で2.10%となるように混合した。又加熱、混線
処理を行うとともに、充分に分散、混合した状態でカレ
ンダーロールを用いて、厚さ1鱈の板状の複合体を成形
している。
〔発明の効果〕
畝上のごとく、本発明の導電性複合体は、高分子材料か
らなる基材上に、導電性繊維を抄紙状に分散したうえ高
分子材料の融着により一体化しているため、基材の一面
に導電性繊維を偏在することもでき又導電性繊維を他の
基材によって覆うこともできる。又混練工程を省略でき
、導電性繊維を折損することなく、均一に方向性を有す
ることなく分散でき、導電性、静電性などの緒特性を向
上できる。又導電性繊維として金属繊維を用いたときに
も、その折損はなく又小径かつ長さの大なるものを用い
ることによって、導電性、制電性等の緒特性を向上しう
る。又混入比率を減じ、生産コストの低下にも役立つ。
又導電性繊維は三次元的にう〉′ダムに配向させること
もできる。
又本発明の製造方法は、導電性繊維と基材とを自在に組
合せることができ、筐体状の厚肉品の他、フィルム、シ
ート状等のM原品にも形成でき、又基材として透明な素
材を用いたときには、導電性繊維の混入比率を低下しう
ろことと相俟って導電性複合体は優れた透明性を発揮し
、例えばブラウン管内面の保護膜としての他、静電防止
用の包装紙などとして広い範囲で利用できる。又その製
造も簡易化でき生産性を高め、かつ製品コストを低減す
る。
なお本発明の導電性複合体は、自在に重ね合わせて用い
る他、適宜の被膜処理を施すこともできる。又高分子材
料として(jL未篠台化の困蓮であったゴム材料を用い
ても導電性複合体を製造しうるなど、各種素材の複合化
に役立ち、工業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図は他の
実施例を示す断面図、第3図は導電性繊維を例示する平
面図、第4図は分散装置を略示する斜視図、第5図は成
形装置を例示する線図、第6図は成形装置の他の例を示
す斜視図である。 2・−基材、 3−導電性繊維、 4−結合体、5−高
分子繊維、6・−・折曲げ部、7−基材、10−分散装
置、16−加圧、加熱装置、20、・−成形装置。 特許出願人    日本精線株式会社 代理人 弁理士  苗 村    正 第1− ″′″2 シJ3 ・− 用「積りtネIt正書(自発) ■ロ60年2月11日 2、発明の名称 導電性複合体及びその製造方法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 住  所   大 阪 市 東 区 高 麗 1i15
丁目45番地罵0代理人 5、  ti正により増加する発明の数     なし
6、補正の対象 は内容に変更なし)。 フ丁  −・1;、    メ、、ij:ハ明 III
I  書(全文補正) 1、発明の名称 導電性複合体及びその製造方法 2、特許請求の範囲 (1)熱により軟化し互いに融着しうる高分子材料から
なる基材と、該基材上に抄紙状に均一に分散された導電
性繊維とを前記基材の融着によって一体に接合した結合
体からなる導電性複合体。 (2)前記導電性繊維は金rFM繊維であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の導電性複合体。 (3)前記導電性繊維は繊維径が50μm以下、アスペ
クト比が200以上であることを特徴とする特許請求の
範囲第2項記載の導電性複合体。 (4)導電性繊維が結合体に50体積%以下の比率で分
散されたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
導電性複合体。 (5)前記結合体はフィルム状をなすことを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の導電性複合体。 (6)前記基材は、高分子材料からなる非導電性繊維の
綿状体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の導電性複合体。 (7)前記基材は高分子材料からなるシートであること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の導電性複合体
。 (8)前記結合体は、導電性繊維の上面に高分子材料か
らなる他の基材がへ設されたことを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の導電性複合体。 (9)高分子材料を用いた基材上に導電性繊維を均一に
分散させる工程と加熱及び加田によって前記基材と導電
性繊維とを結合する工程とを含んでなる導電性複合体の
製造方法。 (10)  前記導電性繊維は全屈繊維であることを特
徴とする特許請求の範囲第9項記載の導電性複合体の製
造方法。 (11)  前記導電性繊維は繊維径が50μm以下、
アスパラ!・比が200以上である、ことを特徴とする
特許請求の範囲21110項記載の導電性複合体の製造
方法。 (12)  導電性繊維が結合体に50体積%以下の比
率で分散されたことを特徴とする特許請求の範囲第9項
記載の導電性複合体の製造方法。 (13)  前記基材に導電性繊維を分散する工程は、
分散された導電性繊維上に他の基材を添設する工程を含
むことを特徴とする特許請求の範囲第9項記載の導電性
複合体の製造方法。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高分子材料を用いた基材上に分散した導電性
繊維を一体に融着してなり、電磁波シールド性、制電性
等イ向上しうる導電性複合体及びその製造方法に関する
。 〔従来の技術〕 近年、コンピュータ、通信機器など、各種の電子機器に
おいては、外部からの電磁波による障害を防止し又内部
で生じる電磁波の放散を防ぎかつ静電気などによる障害
を防止するために、その筐体を4電化させることが必要
となる。又筺体は、成形の容易さ、見映えの向上のため
に、その多くは合成樹脂などの高分子材料を用いて形成
しておリ、従ってこの高分子材料に導電性素材を混入す
ることによって導電性を付与することが行なわれている
。 このような導電性材料として、カーボンブラック、炭素
繊維などがあるが、とりわけ、ステンレス鋼、銅、アル
ミニウムなどからなる金属繊維が、優れた導電性を示す
ものとして近年認識されつつある。 このような金属繊維においても、小径かつアスペクト比
が大なるものを用いるときには、それらを均一にしかも
互いに当接しつつ分散させることによって、金属繊維の
使用量を低減しつつ優れた導電性を発揮することが判明
しており、又このような金属繊維は、高分子材料に均一
かつ互いに当接させて分散することが肝要となる。 他方、このような高分子材料に導電性繊維を混入する方
法として、例えば特開昭58−150203号公報が開
示するような、導電性繊維を混合した長さ3〜5鶴程度
のペレットを形成したうえ、成形に際して母材料と所定
の比率で混合、混練するもの、又は特開昭59−109
537号公報などが開示するごとく、ペレットに成形す
ることなく導電性繊維を直接、高分子材料中に混入、混
練する方法などが提案されている。なおいずれの方法に
おいても、混合、混練した溶融状の素材を、射出成形機
、押出し成形機、カレンダロール等を用いて成形し、前
記した筐体の他、シート状等に成形している。なおシー
ト状のものはそのまま使用するか又は適宜熱変形を加え
て所定形状のものに成形する。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし前記したペレットを用いるもの又直接混合、混練
する従来のものでは、 Tal  ペレット状のものを予め成形するものは勿論
のこと、直接混練するものも、混合、混線作業の困難さ
から使用される導電性繊維の長さが51程度以下となり
、従って長い導電性材料が使用しえず、成形物の導電性
に劣る。 (b)  Lかも混合、混練作業は繊維に強い力を作用
させることにより、大半の導電性繊維が切断して粉末に
近い短繊維となりやすく、特に前記した小径の金属繊維
を用いるときにこの傾向が著しくなる。 TCI  又ペレットを予め成形するものは、そのペレ
ットが長尺体から切断することにより形成しているため
、切断に際して内部の導電性繊維の端部に生じるだれ等
によって、導電性繊維同志の結合、からみが生じやすく
、従って繊維を折損なく均一分散せしめ所望の導電性を
得るには高度の技術を必要とする。 fdl  そしてその後の成形工程によって成形された
製品は、その内部で導電性繊維が偏在しがちであり、又
射出、押出しなとの成形に際して導電性繊維が一方向に
配列し7やすいことと相俟って、良好な導電性が得られ
ない、 などの問題点が存在している。 さらに前記した各種の成形方法では、例えば厚さ数十ミ
クロンノータ以下という薄厚のフィルム状のものを成形
するのは困難である他、所望の導電性を得がたい。従っ
て霜望の導電性をうるためにば、導電性材料を多量に混
入することが必要であり、強度、色彩を悪くし、又とき
に必要となる透明性を阻害するという問題があった。 本発明は、抄紙状に導電性繊維を均一に分散でき、又小
径かつ比較的長い導電性繊維を用いるときにもその折損
を減じうるとともに、該導電性繊維の混入比率を低減さ
せつつ導電性を高めることができ、前記問題点を解決し
うる導電性複合体及びその製造方法の提供を目的として
いる。 又導電性繊維として、小径かつアスペクト比の大なる金
属繊維を用いた導電性−合体及びその製造方法の提供を
目的としている。 r問題点を解決するための手段〕 本発明の導電性複合体1は、熱により軟化し互いに融着
しうる高分子材料から7よる基材2と該基材2上に抄紙
状に分散される導電性繊維3とを、基材2の融;Uによ
って一体に接合した結合体4からなり、又導電性複合体
の製造方法は、基材2上に導電性繊維3を抄紙状に分散
させる工程と、加熱および加圧によって基材2と導電性
繊維3とを結合する工程とを含んでいる。 以下、前記した目的を達成でき、問題点を解決しうる本
発明の手段の一実施例を図面に基づき説明する。 第1図に示す導電性複合体1は、上層面に散在する導電
性繊維3を基材2上に融着した一体な2層構造状の例え
ば薄厚の結合体4を形成している。 又第2図の導電性複合体1は、導電性繊維3にさらに他
の基材7を添設することにより、導電性繊維3を基材2
.7により挟んだ三層構造状の結合体4を構成する。 基材2は、例えばABS、ポリエチレン、ナイロン、塩
化ビニール、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの熱可
塑性合成樹脂の他、合成ゴムなどの各種のゴム材などか
らなりかつ加熱によって軟化し互いに融着しうる高分子
材料を用いて形成される。 前記導電性繊維3は、金属繊維の他、炭素繊維、さらに
はガラス繊維、高分子材料からなる繊維などの高分子繊
維に金属膜をメッキ、蒸着等により付着することによっ
て導電性を発揮させたもの、又はカーボンブラック、金
屈粉などの粉体を混入した繊維を用いることができる。 なお高分子材料に導電処理を施したものは、前記基材2
による融着によっても、導電性を保持しうるちのを選択
する。 又金属繊維は、鉄、ニッケル、アルミニウム、銅、チタ
ン等の金属もしくはステンレス柑、黄銅などの各種の合
金を用いて形成しうる。 導電性繊維3は、繊維径が2〜10011m程度、繊維
長さ2〜2001I11程度の、抄紙状に効率よく分散
しうる長さ、太さのものを選定する。又アスペクト比(
L/D) 、混入率については、成形品の用途、目的を
考慮して決定されるが、好ましい例としては、アスペク
ト比は通常200以上、又混合率は結合体4に対して体
禮比0.1〜50%程度、より好ましくは0.3〜15
%程度混入する。 なお50%以上を含ませてもよい。又金属繊維などの良
導電性のものを用いるときには、混入比率を低減でき、
又好ましくは小径、例えば2〜30μm程度、アスペク
ト比200以上のものを使用することにより混入比率を
下げつつ導電性等の向上を果たしうる。 又金H繊維の成形には、例えば特開昭55−15744
3号公報が開示するごとく、金属棒を工具により、びび
り振動を生じさせつつ切削するいわゆるびびり切削法、
又は引き抜き、押出しなどにより単線づつ成形する連続
した金属線をうる単線線引き法、さらには特公昭50−
39069などにより提案された、外管内に外部を被覆
した多数本の単線を挿入した複合体を引抜き等により小
径化したのち、被覆材、外管を除去する、いわゆる集束
伸線法の他、各種の方法を用いうる。又連続した繊維は
、例えば特公昭51−4314などが開示する、周速の
異なるローラを用いて繊維を切断する連続的切断方法又
カッタを用いて直切りすることによりいわゆるスライバ
ー、チョツプドストランドなどの金屈旬繊維状に切断す
る。なお金riIs繊維は、からみ合わせを良好化する
ために、端部にだれ等がないのが好ましい。 又各導電性繊維3は、基材2の融着によって、該導電性
繊維3が連続して順次接するごとく、はぼ全面に亘って
均一に抄紙状に分散し各導電性繊維3は好ましくは少な
くともその1個所で、他の導電性繊維3と接触する。 なお導電性繊維3は、第3図に示すごとく、導電性複合
体1において、不規則に湾曲、屈曲する折曲げ部6・−
が形成され、この折曲げ部6は導電性繊維3.3間の接
触個所を増し、導電性複合体1の導電性を向上する。な
おR面状のものも用いうる。又導電性繊維3は、基材2
の熱溶着により一体な前記結合体4を形成している。な
お導電性繊維3は、その折損による粉末部分の発生が抑
制されて抄紙状に均一に分散している。なお「抄紙状」
とは、一般の羅紗き法で得られる程度の分散状態をいう
。 又導電性繊維3は、平面方向の他、厚さ方法にも分散さ
せることもできる。 又第2図に示した三層構造状のものは、導電性繊維3に
基材7を添設することにより、導電性繊維3は、基材2
.7に挟持されることによって導電性繊維3が表面を露
出することなく高分子材料内に装填され、従って表面で
の導電性繊維にょるケバ立ちを防ぎ、又電磁波シールド
用として好適に利用できる。基材7は、基材2と同じ又
は異種の高分子材料からなる。 第1図に示すものは、導電性繊維3が部分的に表面に露
出し、この導電性複合体1は帯電防止用として使用する
のがよい、なお第1図のものも、導電性繊維3の露出を
防ぐこともできる。 又第1図、第2図に示す結合体4は、夫々厚さが1fi
以下のフィルム状の長尺テープ体として形成されている
。 なお導電性複合体1は、フィルム状、シート状の他、厚
肉にも形成でき、又基材2の熔融に際して、各種の形状
のもの、例えば箱状体など各種の形状のものに成形でき
る。 次に本発明の導電性複合体の製造方法の一実施例を第4
〜5図に基づき説明する。 本実施例では、導電性繊維3として例えばステンレス細
からなる金属短繊維を用いるとともに、基材2は高分子
材料を繊維化した高分子繊維5からなるウェブ状のもの
を用いている。 導N性繊維3は、表面の微細な凹凸による繊維間のから
まり、切断時のダレ等による結合を除く為、例えば第4
図に示す分散装置10を用いて分散する。 この分離装置10は例えば、搬入コンベヤ11と、成形
ロール12と、送り出しロール13と、空気吹出しノズ
ル14とを具えるとともに、分散装置?!10は、巻取
られた基材2を供給する供給装置15と、加圧、加熱装
置16とを連設することによって、導電性複合体1を連
続的に成形する成形装置20を構成する。 前記搬入コンベヤ11、成形ロール12、送出しロール
13の各表面には、各周回方向に少し傾いた無数の針棒
11A、12A、13Aが植設されており、また搬入コ
ンベヤ11と成形ロール12は同方向に、送出しロール
13は逆方向かつ比較的高速で回転する。 導電性繊維3は、搬入コンベヤ11上に載置され、移動
とともに成形ロール12に移し換えられる。 その際、接触部において導電性繊維3は互いに逆行する
2本の針棒11A、12Aで引張り力を受け、不規則な
三次元に屈曲する折曲げ部6が付与され、又同時に繊維
間のからまりや結合が除去される。 なお搬入コンベヤ11、成形ロール12の回転速度は、
導電性繊維3の長さ、からまり状況に応じてJ宜開整し
、例えばからまりの強い繊維に対しては、できるだけ低
速で送り、繊維材料の切断や折損を防止することが好ま
しい。 なおこのような分散工程は、導電性繊維3の折損が伴う
ため、充分な分散が得られる最小限度の処理回数にとど
める。 成形ロール12上に付着した導電性繊維3は、高速で逆
回転する送り出しロール13上に同様に移された後、そ
の下方の空気吹出しノズル14からの空気流によって空
中に飛散される。又飛散した導電性繊維3は、供給袋W
!15から送給される基材2上に均一に抄紙状に分散し
て落下することにより積層体8を形成する。 なお基材2は、前記のごとく高分子繊維5からなり、分
散装置10と同様な装置によって予め長尺のウェブ体2
Aに形成されかつ巻取られたコイル状をなし、前記供給
装置15は、このウェブ体2At−巻戻すことによ基材
2を供給する。 又高分子繊維5は、押出しなど通常の繊維形成方法によ
り形成したものの他、高分子材料からなるシート体を裁
断したものをも利用でき、又種類の異なる高分子材料か
らなる複数1を類の高分子繊維5を混在して用いること
もできる。 又高分子繊維5は、連vtIJ!i維を切断した、長さ
、10〜200w程度の短繊維が好適、に使用でき、又
より短寸のものをも使用できる。さらに高分子繊維5は
、5〜50011鰭程度の繊維径のものさらにはより小
径又は大径のものが適宜利用できる。 又その断面形状も、円形、楕円形形状の他、多角形形状
などの非円形のものなど各種のものが利用できる。この
ような高分子繊維5の長さ、直径、断面形状、材質等は
目的とする導電性複合体1の特性に応じて、又住産性を
考慮して任意に定めうる。 加圧、加熱装置16は、例えば上下に配するヒートロー
ル17.17を具えており、該ヒートロール17.17
は前記積層体8を加熱しっつ挟圧、搬送できる。 又ヒートロール17は、基材2を形成する高分子材料の
軟化温度をこえて加温する0例えば高分子材料がポリエ
チレンの場合には、通常120〜200度程度に加温す
る。加温状態において、ヒートロール17は積層体8°
を挟圧することにより、高分子繊維5は互いに融着し、
厚さを減じたシート状に結合する。なお導電性繊維3は
、分散状態を維持でき、又結果導電性繊維3は、三次元
的湾曲が厚さ方向に圧縮された平面的湾曲形状となり、
基材2の片面側に混入するとともに、その−面に前記繊
維3が方向性なく均一に分散し抄紙状分布となった導電
性複合体1を形成しうる。 なお加熱、加圧条件の選択により前記導電性繊維3を基
材2内部に完全に露出することなく潜入させ、あるいは
その一部が露出するように混入させることもできる。 又基材2を半溶融状態にて加圧力を増すことにより、該
基材2の流動に伴って導電性繊維3も移動でき、従って
導電性繊維3の目付量、混入率の調整を厚さの調整で行
うこともできる。又厚さ調整に際して、導電性繊維3を
互いに強固に当接させ導電性を高めることもできる。な
お温度が比鮫的低温であるとき又はヒートロール17と
のf1?1時間が短いときには、繊維状部分を残した通
気性の導電性複合体1が形成される。 第6図は、第2図に示す導電性複合体1を製造する他の
成形装置!20を略示する。 本実施例では、基材2、基材7は高分子材料を予めシー
ト2B、7Bに形成しており、そのロールから巻戻した
シー)2Bに前記分配装?1f10を用いて導電性繊維
3を均一な抄紙状に散布する。 又他のシート7Bを導電性繊維3上に重ねて添設したの
ち、加圧、加熱装置16を用いて基材2.7を融着する
ことにより、導電性繊維3をサンドイッチ状に挟む三層
構造体を形成している。 なお加圧、加熱装置16として、いわゆるホットプレス
を用いるもの、又高温空気流によって加温しつつロール
を用いて加圧するものなどを用いるとともに導電性繊維
3を液体中で撹拌しつつ沈積する懸濁法を用いて分散さ
せ、又単にフルイを用いて散布するなど、成形装置2o
は、種々変形しうる。 〔実施例〕 集束線引き法により形成した繊維径8μmのステンレス
鋼繊維(SO5316L)を長さ151mに切断した導
電性繊維をポリエチレン樹脂の繊維径20μm、繊維長
さ20鶴の高分子繊維からなるウェブに、導電性繊維混
入率が2v01%、loVOI%となるように分散した
上、加熱温度180℃にてゆっくりと加熱しながら第1
図のような厚さ0.1鯖の結合体からなる実施別品1.
2を作成し、導電特性、制電特性等を測定した。その結
果を第2第    1    表 内部電気抵抗を測定した。 非折損比率とは、繊維平均長さを元の繊維長さで除した
比率を示す。 表に示している。なお実施別品1、実施別品2は比較別
品1、比較別品2に較べて導電性繊維2の分散性はよく
又その折損が低減しているとともに、導電特性、制電特
性に優れている。なお各測定は、10a!1角、5枚の
試験片を作成したうえ測定した。 なお比較別品1.2は、繊維径8μmのステンレスII
!SUS (316L)の、集束線引き法により形成し
た導電性繊維10000本を、樹脂でサイジングし、直
径3fl、長さ5闘のペレットを形成した。又同じ樹脂
のみからなるペレットに、導電性繊維3の混入比率が、
体積%で2.10%となるように混合した。又加熱、混
線処理を行うとともに、充分に分散、混合した状態でカ
レンダーロールを用いて、厚さ1熊の板状の複合体を成
形している。 〔発明の効果〕 畝上のごとく、本発明の導電性複合体は、高分子材料か
らなる基材上に、導電性繊維を抄紙状に分散したうえ高
分子材料の融着により一体化しているため、基材の一面
に導電性繊維を偏在することもでき又導電性繊維を他の
基材によって覆うこともできる。又混練工程を省略でき
、導電性繊維はほとんど折損することなく、均一に方向
性を有することなく分散でき、導電性、静電性などの緒
特性を向上できる。又導電性繊維として金a#li維を
用いたときにも、その折損はなく又小径かつ長さの大な
るものを用いることによって、導電性、制電性等の緒特
性を向上しうる。又混入比率を減じ、生産コストの低下
にも役立つ。又導電性繊維は三次元的にランダムに配向
させることもできる。 又本発明の製造方法は、導電性繊維と基材とを自在に組
合せることができ、筐体状の厚肉品の他、フィルム、シ
ート状等のafW−品にも形成でき、又基材として透明
な素材を用いたときには、導電性繊維の混入比率を低下
しうろことと相俟って導電性複合体は優れた透明性を発
揮し、例えばブラウン管等の電磁波シールド用のスクリ
ーンとしての他、静電防止用の包装紙などとして広い範
囲で利用できる。又その製造も簡易化でき生産性を高め
、かつ製品コストを低減する。 なお本発明の導電性複合体は、自在に重ね合わせて用い
る他、適宜の被膜処理を施すこともできる。又高分子材
料として従来複合化の困難であったゴム材料を用いても
導電性複合体を製造しうるなど、各種素材の複合化に役
立ち、工業性に優れている。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図は他の
実施例を示す断面図、第3図は導電性繊維を例示する平
面図、第4図は分散装置を略示する斜視図、第5図は成
形装置を例示する線図、第6図は成形装置の他の例を示
す斜視図である。 2−基材、 3・−・導電性繊維、 4−・結合体、5
−高分子繊維、6・−折曲げ部、7−基材、10・−分
散装置、16−加圧、加熱装置、20−・成形装置。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱により軟化し互いに融着しうる高分子材料から
    なる基材と、該基材上に抄紙状に均一に分散された導電
    性繊維とを前記基材の融着によって一体に接合した結合
    体からなる導電性複合体。
  2. (2)前記導電性繊維は金属繊維であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の導電性複合体。
  3. (3)前記導電性繊維は繊維径が50μm以下、アスペ
    クト比が500以上であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の導電性複合体。
  4. (4)導電性繊維が結合体に50体積%以下の比率で分
    散されたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    導電性複合体。
  5. (5)前記結合体はフィルム状をなすことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の導電性複合体。
  6. (6)前記基材は、高分子材料からなる非導電性繊維の
    綿状体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の導電性複合体。
  7. (7)前記基材は高分子材料からなるシートであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の導電性複合体
  8. (8)前記結合体は、導電性繊維の上面に高分子材料か
    らなる他の基材が添設されたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の導電性複合体。
  9. (9)高分子材料を用いた基材上に導電性繊維を均一に
    分散させる工程と加熱及び加圧によって前記基材と導電
    性繊維とを結合する工程とを含んでなる導電性複合体の
    製造方法。
  10. (10)前記導電性繊維は金属繊維であることを特徴と
    する特許請求の範囲第9項記載の導電性複合体の製造方
    法。
  11. (11)前記導電性繊維は繊維径が50μm以下、アス
    ペクト比が500以上であることを特徴とする特許請求
    の範囲第10項記載の導電性複合体の製造方法。
  12. (12)導電性繊維が結合体に50体積%以下の比率で
    分散されたことを特徴とする特許請求の範囲第9項記載
    の導電性複合体の製造方法。
  13. (13)前記基材に導電性繊維を分散する工程は、分散
    された導電性繊維上に他の基材を添設する工程を含むこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第9項記載の導電性複合
    体の製造方法。
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