JP3090723B2 - 繊維複合シートの製造方法 - Google Patents

繊維複合シートの製造方法

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JP3090723B2
JP3090723B2 JP03199359A JP19935991A JP3090723B2 JP 3090723 B2 JP3090723 B2 JP 3090723B2 JP 03199359 A JP03199359 A JP 03199359A JP 19935991 A JP19935991 A JP 19935991A JP 3090723 B2 JP3090723 B2 JP 3090723B2
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正裕 石居
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強靭なプレート材料、
各種製品を得るためのプレス成形用材料であるいわゆる
スタンパブルシートなどに使用される繊維複合シートの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維複合シートの製造方法として、
(イ)圧縮空気のジェット気流下で強化短繊維と粉体状
熱可塑性樹脂を混合して網上に落下させて集積したの
ち、集積物を移動する無端ベルト上へ移し、加熱加圧後
冷却してシート状となす方法(特開昭59−49929
号公報参照)、及び(ロ)強化短繊維と粉体状熱可塑性
樹脂を流動状態に保ちながら容器内で混合し、これを容
器から取り出し、移動する無端ベルト上に落下させて集
積したのち、所定間隔をおいて対向せしめられた移動す
る上下無端ベルトの間隙へ送り込み、加熱加圧後冷却し
てシート状となす方法は知られている(特開昭62−2
08914号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記(イ)の繊維複合
シートの製造方法では、比重の異なる強化短繊維と粉体
状熱可塑性樹脂を気流下で混合して落下集積するもので
あるから、繊維と樹脂との分布が不均一となり、得られ
たシートの物性のばらつきが大きくなるという問題があ
る。さらに上記(ロ)の繊維複合シートの製造方法で
は、強化短繊維と粉体状熱可塑性樹脂を容器中で混合す
るものであるから、バッチ方式とならざるを得ないため
シートを連続的に得ることができず、生産性が悪いとい
う問題がある。
【0004】本発明の目的は、強化繊維がモノフィラメ
ント単位で分散しかつモノフィラメント相互間にまで熱
可塑性樹脂が充分に含浸し、しかも熱可塑性樹脂と繊維
との分布が均一で、物性のばらつきの少ない繊維複合シ
ートを生産性よく製造しうる方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による繊
維複合シートの製造方法は、多数の連続モノフィラメン
トよりなる強化繊維束を、粉体状熱可塑性樹脂の流動層
中を通過させ、繊維束の各モノフィラメントに粉体状熱
可塑性樹脂を付着させる工程と、樹脂付着繊維束を所定
長さに切断する工程と、切断樹脂付着繊維を、少なくと
も1つの回転軸に所定間隔おきに設けられた多数のフィ
ンに上方から接触させてフィン相互の間隙を通過させた
後、所定間隔をおいて対向せしめられた上下無端ベルト
の間隙への送り込み部上に落下させて集積する工程と、
切断樹脂付着繊維集積物を両無端ベルトの間隙へ送り込
み、これを移動する両無端ベルトで挾みながら、加熱及
び冷却領域を通過させてシート状となす工程とを含むこ
とを特徴とするものである。
【0006】請求項2の発明による繊維複合シートの製
造方法は、フィンが円板フィンであることを特徴とする
ものである。
【0007】請求項3の発明による繊維複合シートの製
造方法は、フィンがその周縁に所要数の角部が設けられ
ているものであることを特徴とするものである。
【0008】強化繊維としては、使用せられる熱可塑性
樹脂の溶融温度において熱的に安定な繊維が用いられ
る。具体的には、ガラス繊維、炭素繊維、シリコン・チ
タン・炭素繊維、ボロン繊維、微細な金属繊維、アラミ
ド繊維、液晶ポリマー繊維、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維などの有機繊維をあげることができる。
【0009】モノフィラメントの直径は1〜50μmが
好ましい。多数の連続モノフィラメントを強化繊維束と
するさいに集束剤を使用しても使用しなくてもよいが、
使用する場合には、集束剤の付着量が1重量%以下が好
ましく、さらに好ましくは0.5重量%以下である。集
束剤の付着量が1重量%を超えると、流動層中で繊維束
をモノフィラメント単位に分離するのが困難となり、熱
可塑性樹脂のモノフィラメント相互間への含浸性が低下
する。
【0010】強化繊維束は、連続するモノフィラメント
が数百〜数千から構成されたストランド状またはロービ
ング状のものである。そしてこの強化繊維束は、製造す
る繊維複合シートの幅、厚み、製造速度などを考慮し
て、通常多数並列にして使用される。
【0011】粉体状熱可塑性樹脂としては、加熱により
溶融軟化する樹脂がすべて使用可能である。例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリエーテルスルホン、ポリエー
テルエーテルケトンなどが使用される。また上記熱可塑
性樹脂を主成分とする共重合体やグラフト樹脂やブレン
ド樹脂、例えばエチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビ
ニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重
合体、ウレタン−塩化ビニル共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリル酸変性ポ
リプロピレン、マレイン酸変性ポリエチレンなども使用
しうる。そして前記熱可塑性樹脂には、安定剤、滑剤、
加工助剤、可塑剤、着色剤のような添加剤が配合されて
もよい。また重合時に粉体状で得られる熱可塑性樹脂及
び粉砕機により粉体状となされる熱可塑性樹脂のいずれ
も使用できる。粒子径としては、平均粒径が2mm以下が
好ましい。平均粒径が2mmを超えると、流動層中で強化
繊維束のモノフィラメントに均一に付着させにくくな
る。
【0012】熱可塑性樹脂と強化繊維との割合は、繊維
複合シートの必要とする物性により適宜決定されるが、
シート中の強化繊維が5〜70重量%であることが好ま
しい。強化繊維が5重量%未満ではシートの機械的強度
が充分でなく、70重量%を超えると熱可塑性樹脂が均
一に含浸したシートが得にくい。
【0013】切断樹脂付着繊維の長さは、通常0.5〜
500mmであり、特に5〜150mmが好ましい。切断樹
脂付着繊維の長さが0.5mm未満ではシートの補強効果
が少なく、また500mmを超えると均質な繊維複合シー
トを得ることが困難となる。
【0014】
【作用】本発明による繊維複合シートの製造方法は、ま
ず、多数の連続モノフィラメントよりなる強化繊維束
を、粉体状熱可塑性樹脂の流動層中を通過させるから、
流動層中で、気体の噴出や流動層中に発生する靜電気や
粉末状熱可塑性樹脂の擦り揉みによって、強化繊維はモ
ノフィラメント単位に分離、開繊され、モノフィラメン
ト相互間に粉体状熱可塑性樹脂が侵入し、靜電気的に各
モノフィラメントに捕捉されて付着する。そして、樹脂
付着繊維束を所定長さに切断し、切断樹脂付着繊維を、
少なくとも1つの回転軸に所定間隔おきに設けられた多
数のフィンに上方から接触させてフィン相互の間隙を通
過させるから、繊維束のフィラメントが均一に分散す
る。このようにフィラメントが均一に分散せしめられた
切断樹脂付着繊維を、所定間隔をおいて対向せしめられ
た上下無端ベルトの間隙への送り込み部上に落下させて
集積し、切断樹脂付着繊維集積物を両無端ベルトの間隙
へ送り込み、これを移動する両無端ベルトで挾みなが
ら、加熱領域及び冷却領域を通過させるから、熱可塑性
樹脂がモノフィラメント相互間にまで充分含浸する。そ
の結果、熱可塑性樹脂と繊維との分布が均一となる。
【0015】
【実施例】
実施例1 まず、この発明の実施に使用する装置につき、図面を参
照して説明する。以下の説明において、前とは図1の右
方向をいうものとする。
【0016】図1に示す繊維複合シート製造装置は、強
化繊維束(F1)が巻回されている巻戻しロール(1) と、そ
の前方に配置されかつ粉体状熱可塑性樹脂の満たされた
槽を備えている流動層装置(2) と、流動層装置(2) の前
方に配された上下一対のスクレーパー(3) と、スクレー
パー(3) の前方に配された拡幅手段(4) と、拡幅手段
(4) の前方に配されかつ巻き戻しロール(1) から強化繊
維束(F1)を巻き戻すための引き取り駆動ロール(5) 及び
ピンチ・ロール(6) と、ピンチ・ロール(6) の前下方で
引き取り駆動ロール(5) と対峙せしめられたロータリー
・カッター(7) と、駆動ロール(5) 及びロータリー・カ
ッター(7) の中間下方に配されかつ所定間隔おきに設け
られた多数の円板フィン(9) を有する回転軸(8) と、所
定間隔をおいて対向せしめられた上下無端ベルト(10)(1
1)と、両無端ベルト(10)(11)の対向移送部(10a)(11a)に
対して後側から順次配された加熱手段(12)及び冷却手段
(13)とを備えており、下無端ベルト(11)の後部が上無端
ベルト(11)より後方に突出せしめられ、その移送部(11
a) の後方延長部分がフィン(9) 付き回転軸(8) の下方
に位置せしめられ、両無端ベルト(10)(11)の間隙への送
り込み部(11b) となされている。なお、上記移送部(11
a) を延長して送り込み部(11b) とする代わりに、別の
無端ベルトを同じ場所に配置して送り込み部を設けても
よい。
【0017】流動層装置(2) の槽底は多孔板(14)で形成
せられており、気体供給路から送られてきた空気や窒素
などの気体(G) が多孔板(14)の下方からこれの多数の孔
を通って上方に噴出せしめられる。その結果、流動層装
置(2) の槽内に満たされた粉体状熱可塑性樹脂は噴出気
体(G) によって流動化状態となり流動層(R) が形成され
る。流動層装置(2) の槽内及びその前後壁上端には、繊
維束(F1)を案内するためのガイド・バー(15)が設けられ
ている。
【0018】拡幅手段(4) としては、所定間隔をおきか
つ前のものが後のものより上方に位置せしめられている
2つの固定バーが用いられている。
【0019】図2には、所定間隔おきに多数の円板フィ
ン(9) を有する1つのフィン付き回転軸(8) が拡大して
示されている。円板フィン(9) の厚み、直径および相互
間隔は、切断樹脂付着繊維(F3)が必ず円板フィン(9) と
接触するように、切断樹脂付着繊維(F3)の長さ及び量に
より適宜決定される。また、円板フィン(9) の周速は、
切断樹脂付着繊維(F3)が滞留し、これが円板フィン(9)
相互の間隙を通過し得なくならないように、ロータリー
・カッター(7) の周速より速い方がよい。なお、円板フ
ィンは平坦なものに限らず、図5に示されているよう
に、回転軸(38)に所定間隔おきに設けられた両面に凹凸
状に波を打っている円形のフィン(39)のようなものも使
用しうる。したがって、「円板フィン」には、平坦なも
ののみならず両面凹凸状に波を打った形状のものも含ま
れるものとする。また回転軸(8) の直径も必要に応じて
適宜決定せられるもので、任意である。
【0020】両無端ベルト(10)(11)は、モーター(図示
略)で上下各複数のプーリー(16)(17)のうち上下各1つ
を駆動することにより、連続して同方向へほぼ同速度で
移動するようになされている。また上無端ベルト(10)の
移送部(10a) の後部は、後上向きに傾斜せしめられてお
り、上下移送部(10a)(11a)の間隙が後方に向かって広が
っている。上下無端ベルト(10)(11)は、高強度で耐熱性
のある、例えばスチール、ステンレス、ガラス布強化テ
フロンなどで形成される。
【0021】加熱手段(12)としては、電熱式または熱風
循環式の加熱炉が用いられ、これらの中を上下無端ベル
ト(10)(11)を通過させてもよいし、或いは上下無端ベル
ト(10)(11)の移送部(10a)(11a)を上下より押さえかつ直
接加熱する複数対の加熱ロールが用いられてもよい。加
熱手段(12)内及び上下冷却手段(13)の内側には、上下対
応位置に複数対のガイド・ロール(18)(19)がそれぞれ配
設されており、複数対のガイド・ロール(18)(19)の間隙
は、それぞれ調整可能となされている。冷却手段(13)と
しては、上下無端ベルト(10)(11)の移送部(10a)(11a)に
対し、空気を吹き付けて冷却するブロアーが用いられ
る。なお、ガイド・ロール(19)自体が冷却されるように
してもよい。
【0022】上記装置を用い、巻き戻しロール(1) から
多数の連続モノフィラメントよりなる強化繊維束(F1)1
2本を、引き取り駆動ロール(5) 及びピンチ・ロール
(6) によりひねりが生じないようにしながら巻き戻し、
粉体状熱可塑性樹脂の流動層(R) 中を通過させ、繊維束
(F1)の各モノフィラメントに粉体状熱可塑性樹脂を付着
させる。
【0023】粉体状熱可塑性樹脂としては、スーパー・
ミキサーで予め下記の配合により混合したものを用い
た。
【0024】 ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度400、平均粒径150μm) ……100重量部 ブチル錫マレエート ……3重量部 ポリエチレンワックス ……0.5重量部 ステアリルアルコール ……1重量部 強化繊維束(F1)としては、直径23μmのモノフィラメ
ント4000本が集束されてなる幅約8mmのロービング
状ガラス繊維束(集束剤付着量約0.3重量%)を用い
た。
【0025】樹脂付着繊維束(F2)を上下一対のスクレー
パー(3) 間を通過させ、スクレーパー(3) により過剰の
粉体状熱可塑性樹脂を除去し、粉体状熱可塑性樹脂と強
化繊維の重量割合が7:3となるように調節する。この
ように上下一対のスクレーパー(3) の間隙を調節するこ
とにより、粉体状熱可塑性樹脂の付着量を調整すること
ができる。
【0026】樹脂付着量が調整された樹脂付着繊維束(F
2)を拡幅手段(4) によって元の幅、すなわち樹脂付着前
の強化繊維束(F1)の幅よりも広くする。拡幅の程度は一
般に元の幅に対して1.2〜50倍程度で、好ましくは
2〜50倍程度であるが、ここでは元の幅の約3.75
倍の幅30mmに拡幅する。
【0027】拡幅された樹脂付着繊維束(F2)を、引き取
り駆動ロール(5) 及びピンチ・ロール(6) 間を通過さ
せ、つぎにロータリー・カッター(7) により長さ約25
mmに切断し、短寸法の切断樹脂付着繊維(F3)とする。
【0028】切断樹脂付着繊維(F3)を、円板フィン(9)
付き回転軸(8) に上方から接触させてフィン(9) 相互の
間隙を通過させ、モノフィラメント単位にまで開繊し、
均一に分散させた後、上下無端ベルト(10)(11)の間隙へ
の送り込み部(11b) の上に自然落下させ集積する。集積
量は、幅600mmの下無端ベルト(11)の送り込み部(11
b) の中央部において、約500mmの範囲にわたり33
20g/m2 となるようにした。このときの集積物(F4)
の見掛け厚みは約32mmであった。
【0029】円板フィン(9) 付き回転軸(8) としては、
長さ600mmの回転軸に直径190mm、厚み1mmの円板
フィンを30mm間隔で設けたものを用い、円板フィン
(9) の周速を50mとした。上下無端ベルト(10)(11)に
は、幅600mm、厚さ約1mmのガラス布強化テフロン・
ベルトを用いた。
【0030】切断樹脂付着繊維集積物(F4)を、580mm
/分の速度で移動する上下無端ベルト(10)(11)で挾みな
がら、両無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を上下ガイド
・ロール(18)により約2.1mmに調節して切断樹脂付着
繊維集積物(F4)を厚み方向に加圧して長さ約1500mm
で約200℃の熱風が循環している加熱手段としての加
熱炉(12)中を通過させ、粉体状熱可塑性樹脂を溶融させ
てフィラメント相互間に溶融樹脂を含浸させる。集積物
(F4)を厚み方向に加圧することにより、溶融した熱可塑
性樹脂が流動してモノフィラメント相互間の空隙を埋
め、熱可塑性樹脂と強化繊維とが確実に一体化するので
ある。
【0031】引き続いて、溶融状態にある樹脂と強化繊
維の混合物を、上下無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を
上下ガイド・ロール(19)により約2mmに調節して加圧
し、そして冷却手段としての冷却ブロアー(13)により冷
却し、繊維複合樹脂シート(S)を得た。この繊維複合樹
脂シート(S) は、幅約500mm、厚み約2mmであって、
フィラメント相互間には熱可塑性樹脂がよく含浸してお
り、かつフィラメントが均一に分散していた。
【0032】500mm×2000mmの上記繊維複合シー
トの5箇所より、30mm×30mmの試験片を無作為に切
り出し、700℃中で5時間処理して樹脂分を焼却除去
し、ガラス繊維の含有量を測定した。また同じく20mm
×150mmの試験片を切り出し、支点間距離120mmで
3点曲げ試験を行ない、曲げ強度を測定した。その結果
を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例2 この実施例は、図1の装置において、図3及び図4に示
すように、円板フィン(29)付き回転軸(28)が2つ組合わ
されたものを用いたものである。すなわち、長さ600
mmの回転軸(28)に、直径190mm、厚み1mmの円板フィ
ン(29)を50mmの間隔で設けた円板フィン(29)付き回転
軸(28)2つを、円板フィン(29)の中心を100mm離し、
互いの円板フィン(29)の間隔を25mmとして噛合わせた
ものであり、前回転軸を反時計方向に、後回転軸を時計
方向に回転させ、それぞれの周速を50mとした。
【0035】粉体状熱可塑性樹脂としては、ペレット状
ポリプロピレン樹脂の冷凍粉砕粉体(平均粒径200μ
m)を用い、また強化繊維束(F1)として、直径23μm
のモノフィラメント4000本が集束されてなる幅約8
mmのロービング状ガラス繊維束(集束剤付着量約0.3
重量%)10本を用いた。
【0036】実施例1と同様の工程を経て得られた樹脂
付着繊維束(F2)を、上下一対のスクレーパー(3) 間を通
過させ、スクレーパー(3)により過剰の粉体状熱可塑性
樹脂を除去し、粉体状熱可塑性樹脂と強化繊維の重量割
合が6:4となるように調整する。
【0037】樹脂付着量が調整された繊維束(F2)を拡幅
手段(4) によって元の幅の約6.25倍の幅50mmに拡
幅する。
【0038】拡幅された樹脂付着繊維束(F2)を、ロータ
リー・カッター(7) により長さ約25mmに切断し、短寸
法の切断樹脂付着繊維(F3)とする。
【0039】切断樹脂付着繊維(F3)を、噛み合わされた
2つの円板フィン(29)付き回転軸(28)に上方から接触さ
せてフィン(29)相互間を通過させた後、上下無端ベルト
(10)(11)の間隙への送り込み部(11b) の上に落下させ集
積する。集積量は、幅600mmの下無端ベルト(11)の送
り込み部(11b) の中央部において、約500mmの範囲に
わたり3600g/m2 となるようにした。このときの
集積物(F4)の見掛け厚みは約45mmであった。
【0040】切断樹脂付着繊維集積物(F4)を、500mm
/分の速度で移動する実施例1と同じ構造の上下無端ベ
ルト(10)(11)で挾みながら、両無端ベルト(10)(11)間の
最小間隙を上下ガイド・ロール(18)により約3.2mmに
調節し、長さ約1500mmで約210℃の熱風が循環し
ている加熱炉(12)中を通過させて粉体状熱可塑性樹脂を
溶融させ、フィラメント相互間に溶融樹脂を含浸させ
る。
【0041】引き続いて、溶融状態にある樹脂と強化繊
維の混合物を、上下無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を
上下ガイド・ロール(19)により約3mmに調節して加圧
し、冷却ブロアー(13)により冷却して繊維複合樹脂シー
ト(S) を得た。この繊維複合樹脂シート(S) は、幅約5
00mm、厚み約3mmであって、フィラメント相互間には
熱可塑性樹脂がよく含浸しており、かつフィラメントが
均一に分散していた。
【0042】実施例1と同様にして、上記繊維複合シー
トのガラス繊維の含有量及び曲げ強度を測定した。その
結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】なお、この実施例は、円板フィン付き回転
軸が2つ使用されたものであるが、円板フィン付き回転
軸の数及び配列は必要に応じて任意に定められ、例えば
後述の図7及び図8に示すような数及び配列にしてもよ
い。
【0045】実施例3 粉体状熱可塑性樹脂として、ナイロン−6樹脂粉体(平
均粒径約80μm)を用い、また強化繊維束として、直
径7μmのモノフィラメント6000本が集束されてな
る幅約6mmのロービング状ポリアクリロニトリル系炭素
繊維束10本を用いた。
【0046】円板フィン付き回転軸として、実施例1と
同じ構造のものが用いられたが、円板フィン(9) の径を
100mm、厚みを2mmとし、その周速を70mとした点
において実施例1のものと異なる。
【0047】実施例1と同様の工程を経て得られた樹脂
付着繊維束(F2)を上下一対のスクレーパー(3) 間を通過
させ、スクレーパー(3) により過剰の粉体状熱可塑性樹
脂を除去し、粉体状熱可塑性樹脂と強化繊維の重量割合
が7.5:2.5となるように調整する。
【0048】樹脂付着量が調整された繊維束(F2)を拡幅
手段(4) によって元の幅の約4.17倍の幅25mmに拡
幅する。
【0049】拡幅された樹脂付着繊維束(F2)を、ロータ
リー・カッター(7) により長さ約50mmに切断し、短寸
法の切断樹脂付着繊維(F3)とする。
【0050】切断樹脂付着繊維(F3)を、円板フィン(9)
付き回転軸(8) に上方から接触させてフィン(9) 相互の
間隙を通過させた後、上下無端ベルト(10)(11)の間隙へ
の送り込み部(11b) の上に落下させ集積する。集積量
は、幅600mmの下無端ベルト(11)の送り込み部(11b)
の中央部において、約500mmの範囲にわたり3750
g/m2 となるようにした。このときの集積物(F4)の見
掛け厚みは約30mmであった。
【0051】切断樹脂付着繊維集積物(F4)を、500mm
/分の速度で移動する実施例1と同じ構造の上下無端ベ
ルト(10)(11)で挾みながら、両無端ベルト(10)(11)の間
の最小間隙を上下ガイド・ロール(18)により約3.2mm
に調節し、長さ約1500mmで約240℃の熱風が循環
している加熱炉(12)中を通過させて粉体状熱可塑性樹脂
を溶融させ、フィラメント相互間に溶融樹脂を含浸させ
る。
【0052】引き続いて、溶融状態にある樹脂と強化繊
維の混合物を、上下無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を
上下ガイド・ロールによりさらに約3mmに調節して加圧
し、冷却ブロアー(13)により冷却して繊維複合樹脂シー
ト(S) を得た。この繊維複合樹脂シート(S) は、幅約5
00mm、厚み約3mmであって、フィラメント相互間には
熱可塑性樹脂がよく含浸しており、かつフィラメントが
均一に分散していた。実施例1と同様にして、上記繊維
複合シートのガラス繊維の含有量及び曲げ強度を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】実施例4 この実施例は、図1の装置において、フィンが円板では
なく、図6に示すように、フィン(49)の周縁に4つの角
部(50)が設けられているものを用いたものである。すな
わち、長さ600mmの回転軸(48)に一辺の長さが82mm
の正方形で、厚み1mmのフィン(49)を25mm間隔で設け
たものを用い、周縁に4つの角部(50)を有するフィン(4
9)の周速を50mとした。
【0055】粉体状熱可塑性樹脂としては、スパーミキ
サーで予め下記の配合により混合したものを用いた。
【0056】 ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度540、平均粒径150μm) ……100重量部 ブチル錫マレエート ……3重量部 ポリエチレンワックス ……0.5重量部 ステアリルアルコール ……1重量部 ジオクチルフタレート ……5重量部 強化繊維束(F1)としては、直径23μmのモノフィラメ
ント4000本が集束されてなるロービング状ガラス繊
維束を用いた。
【0057】実施例1と同様の工程を経て得られた切断
樹脂付着繊維(F3)を、周縁に4つの角部(50)を有するフ
ィン(49)付き回転軸(48)の上方より接触させ、モノフィ
ラメント単位にまで開繊し、均一に分散させた後、上下
無端ベルト(10)(11)の間隙への送り込み部(11b) の上に
自然落下させ集積する。集積量は、幅600mmの下無端
ベルト(11)の送り込み部(11b) の中央部において、約5
00mmの範囲にわたり5230g/m2 となるようにし
た。このときの集積物(F4)の見かけ厚みは約50mmであ
った。
【0058】上下無端ベルト(10)(11)には、幅600m
m、厚さ約1mmのガラス布強化テフロンベルトを用い
た。
【0059】切断樹脂付着繊維集積物(F4)を、580mm
/分の速度で移動する上下無端ベルト(10)(11)で挾みな
がら、両無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を上下ガイド
・ロール(18)により約3.1mmに調節して切断樹脂付着
繊維集積物(F4)を厚み方向に加圧して長さ約1500mm
で約200℃の熱風が循環している加熱手段としての加
熱炉(12)中を通過させ、粉体状熱可塑性樹脂を溶融させ
てフィラメント相互間に溶融樹脂を含浸させる。
【0060】引き続いて、溶融状態にある樹脂と強化繊
維の混合物を、上下無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を
上下ガイド・ロール(19)により約3mmに調節して加圧
し、冷却ブロアー(13)により冷却し、繊維複合樹脂シー
ト(S) を得た。この繊維複合樹脂シート(S) は、幅約5
00mm、厚み約3mmであって、フィラメント相互間には
熱可塑性樹脂がよく含浸しておりかつフィラメントが均
一に分散していた。
【0061】実施例1と同様にして、上記繊維複合シー
トのガラス繊維の含有量及び曲げ強度を測定した。その
結果を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】実施例5 この実施例は、図1の装置において、図7に示すよう
に、フィン(59)の周縁に8つの角部(60)が放射状に設け
られている回転軸(58)が、駆動ロール(5) 及びロータリ
ー・カッター(7) の中間下方から4つ斜め前下方に順次
ずらして1列に並べられたものを用いたものである。す
なわち、長さ600mmの回転軸(58)に一辺が82mmの2
つの正方形を、1方に対し他方を中心回りに45度回転
させて重ねた形状の厚み1mmのフィン(59)を、12.5
mmの間隔で設けたものを用い、周速を50mとした。
【0064】粉体状熱可塑性樹脂としては、ペレット状
ポリプロピレン樹脂の冷凍粉砕粉体(平均粒径200μ
m)を用い、また強化繊維束(F1)としては、直径23μ
mのモノフィラメント4000本が集束されてなる幅約
8mmのロービング状ガラス繊維束(集束剤付着量約0.
3重量%)10本を用いた。
【0065】実施例1と同様の工程を経て得られた樹脂
付着繊維束(F2)を、上下一対のスクレーパー(3) 間を通
過させ、スクレーパー(3)により過剰の粉体状熱可塑性
樹脂を除去し、粉体状熱可塑性樹脂と強化繊維の重量割
合が5.5:4.5となるように調整する。
【0066】樹脂付着繊維束(F2)を、引き取り駆動ロー
ル(5) 及びピンチ・ロール(6) 間を通過させ、つぎにロ
ータリー・カッター(7) により長さ約25mmに切断し、
短寸法の切断樹脂付着繊維(F3)とする。
【0067】切断樹脂付着繊維(F3)を、4つの回転フィ
ン(59)のいずれかに接触させ、モノフィラメント単位に
まで、開繊し、均一に分散させた後、上下無端ベルト(1
0)(11)の間隙への送り込み部(11b) の上に自然落下させ
集積する。集積量は、幅600mmの下無端ベルト(11)の
送り込み部(11b) の中央部において、約500mmの範囲
にわたり4910g/m2 となるようにした。このとき
の集積物(F4)の見掛け厚みは約45mmであった。
【0068】切断樹脂付着繊維集積物(F4)を、500mm
/分の速度で移動する上下無端ベルト(10)(11)で挾みな
がら、両無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を上下ガイド
・ロール(18)により約3.2mmに調節して切断樹脂付着
繊維集積物(F4)を厚み方向に加圧して長さ約1500mm
で約210℃の熱風が循環している加熱炉(12)中を通過
させ、粉体状熱可塑性樹脂を溶融させてフィラメント相
互間に溶融樹脂を含浸させる。
【0069】引き続いて、溶融状態にある樹脂と強化繊
維の混合物を、上下無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を
上下ガイド・ロール(19)により約3mmに調節して加圧
し、冷却ブロアー(13)により冷却し、繊維複合樹脂シー
ト(S) を得た。この繊維複合樹脂シート(S) は、幅約5
00mm、厚み約3mmであって、フィラメント相互間には
熱可塑性樹脂がよく含浸しており、かつフィラメントが
均一に分散していた。
【0070】実施例1と同様にして、上記繊維複合シー
トのガラス繊維の含有量及び曲げ強度を測定した。その
結果を表5に示す。
【0071】
【表5】
【0072】実施例6 この実施例は、図1の装置において、図8に示すよう
に、フィン(59)の周縁に8つの角部(60)が放射状に設け
られている回転軸(58)が、6つ前斜め下方に順次ずらさ
れて1列に並べられ、さらに、その下方に同様にフィン
(59)付き回転軸(58)が3つ前斜め下方に順次ずらされて
1列に並べられたものを用い、各回転軸(58)を図7の矢
印の方向に周速50mで回転した。
【0073】粉体状熱可塑性樹脂として、ナイロン−6
樹脂粉体(平均粒径約80μm)を用い、また強化繊維
束(F1)としては、直径7μmのモノフィラメント600
0本が集束されてなるロービング状ポリアクリロニトリ
ル系炭素繊維束10本を用いた。
【0074】実施例1と同様の工程を経て得られた樹脂
付着繊維束(F2)を、上下一対のスクレーパー(3) 間を通
過させ、スクレーパー(3)により過剰の粉体状熱可塑性
樹脂を除去し、粉体状熱可塑性樹脂と強化繊維の重量割
合が3:1となるように調整する。
【0075】樹脂付着繊維束(F2)を、引き取り駆動ロー
ル(5) 及びピンチ・ロール(6) 間を通過させ、つぎにロ
ータリー・カッター(7) により長さ約50mmに切断し、
短寸法の切断樹脂付着繊維(F3)とする。
【0076】切断樹脂付着繊維(F3)を、9つの回転フィ
ン(59)のいずれかに接触させ、モノフィラメント単位に
まで開繊し、均一に分散させた後、上下無端ベルト(10)
(11)の間隙への送り込み部(11b) の上に自然落下させ集
積する。集積量は、幅600mmの下無端ベルト(11)の送
り込み部(11b) の中央部において、約500mmの範囲に
わたり2600g/m2 となるようにした。このときの
集積物(F4)の見掛け厚みは約32mmであった。
【0077】切断樹脂付着繊維集積物(F4)を、500mm
/分の速度で移動する上下無端ベルト(10)(11)で挾みな
がら、両無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を上下ガイド
・ロール(18)により約2.1mmに調節して切断樹脂付着
繊維集積物(F4)を厚み方向に加圧して長さ約1500mm
で約240℃の熱風が循環している加熱炉(12)中を通過
させ、粉体状熱可塑性樹脂を溶融させてフィラメント相
互間に溶融樹脂を含浸させる。
【0078】引き続いて、溶融状態にある樹脂と強化繊
維の混合物を、上下無端ベルト(10)(11)間の最小間隙を
上下ガイド・ロール(19)により約2mmに調節して加圧
し、冷却ブロアー(13)により冷却し、繊維複合樹脂シー
ト(S) を得た。この繊維複合樹脂シート(S) は、幅約5
00mm、厚み約2mmであって、フィラメント相互間には
熱可塑性樹脂がよく含浸しており、かつフィラメントが
均一に分散していた。
【0079】実施例1と同様にして、上記繊維複合シー
トのガラス繊維の含有量及び曲げ強度を測定した。その
結果を表6に示す。
【0080】
【表6】
【0081】なお、周縁に角部が設けられているフィン
の形状は、実施例3〜5のものに限らない。また角部の
角度は実施例3〜5のものは90度であるが、これも9
0度に限らない。角部の角度は、使用繊維の種類並びに
切断樹脂付着繊維の長さ及び量等により適宜決定される
が、30〜120°のものが好ましい。30度を超える
と強化繊維が角部に絡まるようになって均一分散性が悪
くなり、120度を超えると角部による強化繊維の開繊
及び分散効果が悪くなる。
【0082】さらに、周縁に所要数の角度が設けられて
いるフィン付き回転軸は、必要に応じ、実施例3のよう
に1つだけ用いてもよいし、実施例4及び5のように複
数用いてもよい。複数の場合の配列は、使用繊維の種類
並びに切断樹脂付着繊維の長さ及び量等により適宜決定
されるが、フィンの最大回転外周が噛み合わず、フィン
相互の最大回転外周の距離が切断繊維の長さの3倍以下
が好ましい。フィンが噛み合うとフィン同士の間で強化
繊維が凝集して繊維の分散性が悪くなり、フィン相互の
最大回転外周の距離が切断樹脂付着繊維の長さの3倍を
超えると、強化繊維がフィンに接触しなくなり、フィン
による強化繊維の開繊及び分散効果がなくなる。
【0083】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、強化繊維が
モノフィラメント単位で良好に分散し、かつ強化繊維が
モノフィラメント相互間にまで樹脂が充分に含浸するた
め、強化繊維の補強効果が高くて優れた物性を有し、し
かも強化繊維と樹脂の分布が均一となるので、物性の均
一な繊維複合シートが得られる。また工程が連続的であ
るから生産性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いられる装置全体の垂直側断
面略図である。
【図2】実施例1及び3にそれぞれ用いられる円板フィ
ン付き回転軸の拡大平面図である。
【図3】実施例2で用いられる2つの円板フィン付き回
転軸の側面図である。
【図4】図3の2つの円板フィン付き回転軸の平面図で
ある。
【図5】円板フィンの変形例を示す斜視図である。
【図6】実施例4に用いられる周縁に所要数の角部が設
けられたフィンを有する回転軸と、その上方にある引き
取り駆動ロール、ピンチ・ロール及びロータリー・カッ
ターの側面図である。
【図7】実施例5に用いられる周縁に所要数の角部が設
けられたフィンを有する所定配列の回転軸と、その上方
にある引き取り駆動ロール、ピンチ・ロール及びロータ
リー・カッターの側面図である。
【図8】実施例6に用いられる周縁に所要数の角部が設
けられたフィンを有する所定配列の回転軸と、その上方
にある引き取り駆動ロール、ピンチ・ロール及びロータ
リー・カッターの側面図である。
【符号の説明】
(R) 粉体状熱可塑性樹脂の流動層 (F1) 強化繊維束 (F2) 樹脂付着繊維束 (F3) 切断樹脂付着繊維 (F4) 切断樹脂付着繊維集積物 (8)(28)(38)(48)(58) 回転軸 (9)(29)(39)(49)(59) フィン (60) 角部 (10) 上無端ベルト (11) 下無端ベルト (11b) 送り込み部 (12) 加熱手段 (13) 冷却手段 (S) 繊維複合シート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 7:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/22 B29C 43/32 - 43/34 B29B 9/02 - 9/06 B29B 11/16 B29B 15/08 - 15/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 多数の連続モノフィラメントよりな
    る強化繊維束を、粉体状熱可塑性樹脂の流動層中を通過
    させ、繊維束の各モノフィラメントに粉体状熱可塑性樹
    脂を付着させる工程と、 b) 樹脂付着繊維束を所定長さに切断する工程と、 c) 切断樹脂付着繊維を、少なくとも1つの回転軸に所
    定間隔おきに設けられた多数のフィンに上方から接触さ
    せてフィン相互の間隙を通過させた後、所定間隔をおい
    て対向せしめられた上下無端ベルトの間隙への送り込み
    部上に落下させて集積する工程と、 d) 切断樹脂付着繊維集積物を両無端ベルトの間隙へ送
    り込み、これを移動する両無端ベルトで挾みながら、加
    熱及び冷却領域を通過させてシート状となす工程 とを含む繊維複合シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 フィンが円板フィンである請求項1記載
    の繊維複合シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 フィンがその周縁に所要数の角部が設け
    られているものである請求項1記載の繊維複合シートの
    製造方法。
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