JPH04169108A - 田植機のローリング制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、左右に往復横送り駆動される苗のせ台を備え
た苗植付装置を、左右一対の対地高さ検出装置の検出結
果に基づいて、本機に対して前後軸芯周りでローリング
作動させて一定姿勢に維持するローリング制御手段を備
えるとともに、前記苗のせ台の左右のストロークエンド
において、苗を取出口に向かって送り出す縦送り装置を
備えた田植機のローリング制御装置に関する。

〔従来の技術〕

従来より、この種の田植機のローリング制御装置として
は、例えば、特開平１−２６９４１４号公報に開示され
た構造のものが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来構造のものにあっては、苗のせ台がストローク
エンドにあるとき、苗のせ台のストロークエンドかわ側
部はローリング中心より左右方向で最も離れて位置する
ことになるために、植付作業において、苗のせ台がスト
ロークエンドに至って、縦送り装置が苗を一斉に取出口
に向かって送り出すと、その縦送り作動に伴って苗のせ
台ひいては苗植付装置全体がそのストロークエンドかわ
が下降するよう傾斜姿勢になり易く、その傾斜姿勢を解
消する間なく引続いて植付作業を行うと、植付深さが不
均一な状態で植付がなされてしまうという欠点があった
。

本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、苗
のせ台のストロークエンドでの縦送り作動に伴って苗植
付装置か傾斜姿勢となることを抑制することのできる田
植機のローリング制御装置の提供を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にかかる田植機のローリング制御装置は、上記目
的を達成するために、冒記構造のものにおいて、前記縦
送り装置の作動時に、前記苗植付装置のローリング作動
をロックするロック手段を設けてあることを特徴構成と
する。

また、同様に、冒記構造のものにおいて、前記縦送り装
置の作動時に、前記苗のせ台の横移動したがわを持ち上
げる方向に苗植付装置をローリング作動させる強制ロー
リング手段を設けてあることを特徴構成としても良い。

かかる特徴構成による作用効果は次の通りである。

〔作　用〕

すなわち、ロック手段によって、縦送り装置の作動時に
は、ローリング作動かロックされるために、縦送り作動
による苗植付装置全体の左右揺動が抑制される。

また、強制ローリング手段によって、縦送り装置の作動
時には、苗のせ台の横移動したがわを持ち上げる方向へ
苗植付装置をローリング作動させるために、縦送り作動
に伴う苗植付装置全体の左右揺動と強制作動させるロー
リング作動とを相殺することができ、よって苗植付装置
全体の左右揺動か抑制される。

〔発明の効果〕

従って、苗のせ台がストロークエンドに至って、縦送り
作動しても、苗植付装置が不当に左右揺動することが抑
制されるため、縦送りを行った後の植付作業であっても
、植付深さを左右方向の各植付条において一定にかつ良
好に維持できるに至った。

〔実施例〕

以下、本発明の第１実施例を図面に基いて説明する。

第２図に示すように、図示されていない走行機体の後部
に油圧昇降されるリンク機構（３）を介して苗植付装置
（４）を連結するとともに、前記走行機体（図外）から
回転軸（５）を介して苗植付装置（４）に伝動するよう
にして、乗用型田植機を構成している。

苗植付装置（４）は、第１図及び第２図に示すように、
リンク機構（３）と苗のせ台支持フレーム（６）との間
に設けたローリングシリンダ（７）により走行機体（図
外）に対して前後向き軸芯（Ｐ１）周りでローリング操
作されるように、リンク機構（３）のリンク（３ａ）に
枢着している。そして、第１図に示すように、中央の植
付ミッションケース（８）から左右に延出された支持フ
レーム（９）に伝動ケース（１０）を連結するとともに
、この左右の伝動ケース（１０）及び植付ミッションケ
ース（８）から延出される伝動ケース（ｌＯ）の横軸芯
（Ｐ２）周りに、各々２組ずつ計６組の植付ケース（１
１）を回転駆動可能に軸支して、この植付ケース（ＩＩ
）の両端に２組の植付アーム（２）を支持している。

第１図に示すように、植付ミッションケース（８）には
１本の横送り軸（１２）を貫通配置して、この横送り軸
（１２）の両端に支持部材（１３）を連結するとともに
、下方の第１ガイドレール（１４）及び上方の第２ガイ
ドレール（１５）により左右方向にスライド自在に支持
された苗のせ台（１６）と前記支持部材（１３）とを連
結しており、横送り軸（１２）を軸芯方向に往復横送り
駆動することにより苗のせ台（１６）を左右にスライド
駆動できるようにしている。

第２図に示すように、苗のせ台（１６）には、苗のせ台
（１６）の下端の苗取出口（１６ａ）がわに駆動輪（１
７）、これより上方に誘導輪（１８）を支持するととも
に、この両者にわたり突起付きのゴムベルト（１９）を
巻回させて構成した縦送り装置（２０）を設けている。

苗のせ台（１６）が左方又は右方に横送り駆動している
とき、駆動輪（１７）は停止しており、このため、苗（
Ｗ）が下方の苗取出口（１６ａ）かわにズレ落ちないよ
うゴムベルト（１９）により苗（Ｗ）を支えている。そ
して、苗のせ台（１６）か横送りのストロークエンドに
達すると、駆動輪（１７）か設定角度だけ回転駆動され
、ゴムベルト（１９）により苗（Ｗ）を苗取出口（１６
ａ）がわに送るように縦送り装置（２０）を構成してい
る。

すなわち、縦送り装置（２０）は、第２図に示すように
、植付ミッションケース（８）の左右両側に突設し、か
つ苗のせ台（１６）の横送りに連動して回転駆動される
クランクアーム（２１）の回転軌跡内に、苗のせ台（１
６）に枢支した第１回動軸（２２）の一対の第１アーム
（２２ａ）が苗のせ台（１６）の左右のストロークエン
ドで位置することになり、これによって、クランクアー
ム（２１）で第１アーム（２２ａ）が押し上げられ、第
１回動軸（２２）、第２アーム（２２ｂ）、ロッド（２
３）、ワンウェイクラッチを内装した駆動部（２４）を
介して、駆動輪（１７）と一体の駆動軸（２５）を設定
角度回転するように構成している。

そして、前記第１回動軸（２２）には、第１アーム（２
２ａ）と別にドグ部材（２６）が一対設けてあり、苗の
せ台（１６）がストロークエンドにきたときに、このト
ゲ部材（２６）か接当してスイッチング操作される一対
のリミットスイッチ（２７）を植付ミッションケース（
８）に配設している。このリミットスイッチ（２７）は
、苗のせ台（１６）かストロークエンドに位置すること
を検出するためのものであって、第１図に示すように、
その検出信号か制御回路（２８）に入力されるようにし
ている。制御回路（２８）は、後述する電磁シリンダ（
２９）に作動信号を出力するようにしている。

次に、ローリング制御する構造について説明する。

第１図に示すように、ローリングシリンダ（７）から左
右に突出したピストンロッド（７ａ）と前記第２ガイド
レール（１５）とを融通用のスプリング（３０）を介し
て連結している。一方、田面に対する苗植付装置（４）
の左右の傾き、すなわち苗植付装置（４）の左右夫々に
おける対地高さを検出するために、第２図に示すように
、左右両端の伝動ケース（１０）下面の支持軸（３１）
より後方に延出されたアーム（３１ａ）端部の横軸芯（
Ｐ３）周りに、対地高さ検出装置としての接地フロート
（３２ａ）。

（３２ｂ）を上下揺動自在に取り付けている。これに対
して、第２図に示すように、前記支持フレーム（９）及
び伝動ケース（１０）の複数箇所から前方に支持ブラケ
ット（３３）を延出するとともに、この支持ブラケット
（３３）の横軸芯（Ｐ４）周りに回動自在に一対のクラ
ンク軸（３４）、　（３５）を支持している。

そして、クランク軸（３４）、　（３５）の両外方端か
わにおいて支持ブラケット（３３）より内側の部分に第
１クランクアーム（３４ａ）、　（３５ａ）を設け、こ
の第１クランクアーム（３４ａ）、　（３５ａ）と接地
フロー　ト（３２ａ）、　（３２ｂ）とが連結されてい
る。すなわち、第３図に示すように、第１クランクアー
ム（３４ａ）、　（３５ａ）の横軸芯（Ｐ、）周りに回
動自在に支持されたボス部材（３６）に、接地フロート
（３２ａ）。

（３２ｂ）に立設したロッド（３７）を下方より挿入す
るとともに、ロン下（３７）に固定した座金（３８）と
ボス部材（３６）との間のスプリング（３９）を介装し
ている。

一方、クランク軸（３４）、　（３５）の両対向かわに
は、延出方向が１８０６異なる第２クランクアーム（３
４ｂ）、　（３５ｂ）を取付けているとともに、画策２
クランクアーム（３４ｂ）、　（３５ｂ）にわたり長孔
を備えたアーム（４０）を架設している。そして、支持
ブラケット（３３）より上方にステー（４１）を延出し
、前記ローリングシリンダ（７）に作動油の給排操作を
行う制御弁（４２）をステー（４１）に支持するととも
に、制御弁（４２）内のスプール（図示せず）とアーム
（４０）の中央部とをロッド（４３）を介して連結して
いる。

従って、例えば苗植付装置（４）が進行方向視で左側に
傾いて左側の接地フロート（３２ａ）が上方に揺動する
と、この動きがスプリング（３９）及び第１クランクア
ーム（３４ａ）を介してクランク軸（３４）に伝達され
、アーム（４０）は第２クランクアーム（３５ａ）によ
り連結点用りに回動させられる。このようにアーム（４
０）か作動するとアーム（４０）の中心がクランク軸（
３４）、　（３５）の回動軸芯（Ｐ４）より下方に変位
して、この変位か苗植付装置（４）の傾きとして検出さ
れて制御弁（４２）に伝達され、これにより、制御弁（
４２）からローリングシリンダ（７）に対して作動油の
給排操作が行われて、苗植付装置（７）か田面に対し平
行になるようにローリング操作が行われる。ここで、接
地７　ロー　）　（３２ａ）、　（３２ｂ）、ロッド（
３７）、座金（２８）、スプリング（３９）、第１クラ
ンクアーム（３４ａ）、　（３５ａ）、クランク軸（３
４）、　（３５）、第２クランクアーム（３４ｂ）、　
（３５ｂ）、アーム（４０）、ロッド（４３）、制御弁
（４２）及びローリングシリンダ（７）はローリング制
御手段（Ｂ）を構成している。

そして、上面部に横方向に係止溝（４５ａ）を並設した
ロック用係止部材（４５）を、第１図に示すように、前
記苗のせ台支持フレーム（６）に一端を枢支したシリン
ダ部材（４９）に進退自在に内嵌した状態で、前記リン
ク（３ａ）に枢支している。

シリンダ部材（４９）に穿設した孔を介して前記係止溝
（４５ａ）に対して係脱自在な係合ロッド（２９ａ）を
出退駆動自在に支持した電磁シリンダ（２９）を、前記
シリンダ部材（４６）に固定設置している。この電磁シ
リンダ（２９）、シリンダ部材（４９）、ロック用係止
部材（４５）及び前記制御回路（２８）は、ロック手段
（Ａ）を構成するものである。従って、前記リミットス
イッチ（２７）、　（２７）で苗のせ台（１６）かスト
ロークエンドに達したことが検出されると、その検出結
果に基づいて制御回路（２８）が係合ロッド（２９ａ）
を伸長させる駆動信号を電磁シリンダ（２９）へ出力す
るので、伸長した係合ロッド（２９ａ）とロック用係止
部材（４５）の係止溝（４５ａ）とが係合され、この保
合により、縦送り装置（２０）が縦送り駆動している間
、ローリング制御がロックされることになる。尚、リミ
ットスイッチ（２７）、　（２７）がドグ部材（２６）
、　（２６）でスイッチングされている間、ロック手段
（Ａ）かロック作動しているように設定しているが、そ
のロック作動時間はタイマー等で適宜設定しても良い。

次に、本発明の第２実施例について説明する。

尚、上記第１実施例と同じ構造については説明を省略す
る。

第４図に示すように、リンク機構（３）のリンク（３ａ
）と苗のせ台支持フレーム（６）とに、苗のせ台（１６
）のローリング作動における振動吸収用のローリングダ
ンパーとしての複動型油圧シリンダ（４６）を架設して
いる。この複動型油圧シリンダ（４６）ノ左右の圧力室
（４６ａ）、　（４６ｂ）は、第４図に示すように、２
位置切換弁（４７）を介装した油路（４８）で連通して
いる。この２位置切換弁（４７）は、通常、油路（４８
）を連通状態にしているが、リミットスイッチ（２７）
、　（２７）で苗のせ台（１６）かストロークエンドに
達したことが検出されると、その検出結果に基づいた制
御回路（２８）からの出力信号かソレノイドに入力され
て、油路（４８）を閉止するよう操作される。これによ
り、縦送り装置（２０）か縦送り駆動している間、複動
型油圧シリンダ（４６）を介して苗のせ台（Ｉ６）とリ
ンク機構（３）とが一体にほぼ固定されるから、ローリ
ング制御がロックされることになる。ここで、複動型油
圧シリンダ（４６）、油路（４８）、２位置切換弁（４
７）及び制御回路（２８）は、ロック手段（Ａ）を構成
するものである。

次に、本発明の第３実施例について説明する。

尚、上記第１実施例と同じ構造については説明を省略す
る。

第５図に示すように、ローリングシリンダ（７）を作動
操作する制御弁（４２）と、苗のせ台（１６）がストロ
ークエンドにきたことを検出するリミットスイッチ（２
７）、　（２７）からの検出信号か入力される制御回路
（２８）とを電気的に接続しているとともに、制御回路
（２８）中には、リミットスイッチ（２７）、　（２７
）で苗のせ台（１６）がストロークエンドに達したこと
が検出されると、その検出結果に基づいて、苗のせ台（
１６）の横移動したがわを持ち上げる方向にローリング
シリンダ（７）を作動させるよう強制駆動用制御弁（４
２）を操作する信号を出力する強制ローリング手段（Ｃ
）を備えている。従って、苗のせ台（１６）がストロー
クエンドに達したときに縦送り装置（２０）の縦送り駆
動によって生ずる苗のせ台（１６）の横移動したかわの
下方揺動力と、強制ローリング手段（Ｃ）によって生ず
る苗のせ台（Ｉ６）の横移動したかわに対する持ち上げ
力とを相殺して苗植付装置（４）におけるローリング作
動かあたかも停止した状態にでき、縦送り装置（２０）
の作動に伴う苗植付装置（４）の左右揺動を抑制できる
。尚、強制駆動用制御弁（４２）は、本来のローリング
制御用の制御弁で兼用しても良いし、別個に備えても良
い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る田植機のローリング制御装置の実施
例を示し、第１図は第１実施例の苗植付装置を示す正面
図、第２図は苗植付装置を示す側面図、第３図は苗植付
装置の傾き検出系を示す全体斜視図、第４図は第２実施
例の苗植付装置を示す正面図、第５図は第３実施例の苗
植付装置を示す正面図である。 （４）・・・・・・苗植付装置、（１６）・・・・・・
苗のせ台、（１６ａ）・・・・・・取出口、（２０）・
・・・・・縦送り装置、（３２ａ）、　（３２ｂ）・・
・・・・対地高さ検出装置、（Ａ）・・・・・・ロック
手段、（Ｂ）・・・・・・ローリング制御手段、（Ｃ）
・・・・・・強制ローリング手段、（Ｗ）・・・・・・
苗。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、左右に往復横送り駆動される苗のせ台（１６）を備
   えた苗植付装置（４）を、左右一対の対地高さ検出装置
   （３２ａ）、（３２ｂ）の検出結果に基づいて、本機に
   対して前後軸芯（Ｐ＿１）周りでローリング作動させて
   一定姿勢に維持するローリング制御手段（Ｂ）を備える
   とともに、前記苗のせ台（１６）の左右のストロークエ
   ンドにおいて、苗（Ｗ）を取出口（１６ａ）に向かって
   送り出す縦送り装置（２０）を備えた田植機のローリン
   グ制御装置であって、前記縦送り装置（２０）の作動時
   に、前記苗植付装置（４）のローリング作動をロックす
   るロック手段（Ａ）を設けてあることを特徴とする田植
   機のローリング制御装置。 ２、左右に往復横送り駆動される苗のせ台を備えた苗植
   付装置を、左右一対の対地高さ検出装置の検出結果に基
   づいて、本機に対して前後軸芯周りでローリング作動さ
   せて一定姿勢に維持するローリング制御手段を備えると
   ともに、前記苗のせ台の左右のストロークエンドにおい
   て、苗を取出口に向かって送り出す縦送り装置を備えた
   田植機のローリング制御装置であって、前記縦送り装置
   （２０）の作動時に、前記苗のせ台（１６）の横移動し
   たがわを持ち上げる方向に苗植付装置（４）をローリン
   グ作動させる強制ローリング手段（Ｃ）を設けてあるこ
   とを特徴とする田植機のローリング制御装置。