JP2606850C - - Google Patents

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JP2606850C
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rolling
rice transplanting
transplanting device
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rice
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、牽引車体に装着された田植装置の左右傾斜姿勢を制御するローリ
ング制御機構を設けた乗用型田植機に関するものである。 〔従来技術〕 従来、特開昭61−149007号公報にみられるとおり、牽引車体の昇降リンクの後
部に田植装置をローリング自在に装着し、田植装置の左右傾斜を検出して、田植
装置の左右傾斜姿勢を強制的にローリング操作するアクチュエータを備えた乗用
型田植機がある。 〔従来技術の課題〕 乗用型田植機は、田植装置の苗載台が多数の苗を載置した状態で左右に往復横
移動するので、田植装置の重心が左右に大きく移動する。 このような状態において苗載台が横移動端まで移動した側に田植装置が傾斜し
たとすれば、この田植装置を所定の姿勢に修正駆動するために、田植装置を逆方
向にローリング駆動(苗載台が移動している側を引き上げる駆動)するのに、非
常に大きな力が必要となる。従って、田植装置のローリング駆動として、大きな 力を出す大型のアクチュエータを装備しなければならないので、全体の小型化及
び生産コストの低減の面で問題があった。 即ち、従来技術では、田植装置が傾斜した場合に、単にその傾斜を修正する制
御機構は設けられていたが、田植装置の苗載台の左右往復動による重心の移動に
対する配慮が欠けていた。 更に、従来技術の田植装置をローリング駆動するアクチュエータと田植装置と
は直結されていたので、非常に敏感な制御をしないと田植装置の左右傾斜は適正
に維持できず、実用化できるものではなく、また、田植装置が左右傾動する何ら
かの強い外力を受けた場合(畦への衝突等)、その強い外力が直接ローリング駆
動するアクチュエータに作用してアクチュエータが壊れてしまうような事態も発
生する。 〔課題を解決するための手段〕 この発明は、前記従来技術の課題を解決するために、左右に往復横移動して苗
に苗移動具9に供給する苗載台8を備えた田植装置6を、牽引車体1に設けられ
た昇降リンク16の後部に前後方向のローリング軸芯回りにローリング自在に装着
し、該田植装置6の左右傾斜姿勢を変更するローリング駆動機構23を昇降リンク
16の後部に設けると共に、該ローリング駆動機構23と田植装置6の機枠側との間
に左右ローリング修正スプリング25・25を架設し、且つ、前記左右往復横移動す
る苗載台8と昇降リンク16の後部との間に左右各々バランススプリング26・26を
架設して、田植装置6の左右傾斜を検出する傾むき検出センサー27からの検出結
果に基づきローリング駆動機構23にて左右ローリング修正スプリング25・25を介
して田植装置6の左右傾斜姿勢を制御するローリング制御機構を設けたことを特
徴とする乗用型田植機としたものである。 〔発明の作用〕 田植装置6が傾斜する一要因として、苗載台8の左右往復横移動に伴う重心移
動と苗載台8の左右の苗の残量に差が生じることによる重心移動とが考えられる
。 前者の場合については、本願発明の構成にすると、例えば苗載台8が右端に横
移動されると、田植装置6の重心も右側に移動して行き田植装置6が右側に傾斜
しようとすれば、この苗載台8の横移動に伴い右側のバランススプリング26が引 き伸ばされて行き、右側のバランススプリング26の引張り力によって田植装置6
の右側が引き上げられる。このように、苗載台6の左右往復横移動のみによる田
植装置6の傾きは、該バランススプリング26・26により修正制御することができ
る。 そして、後者の苗載台8における苗の残量の差によって田植装置6が傾こうと
するのは、ローリング駆動機構23にて修正すればよいことになる。この場合、
載台8の横移動に伴う田植装置6の傾き分はバランススプリング26・26により修
正されていることにより、苗載台8における苗の残量の差によ田植装置6の傾
は小さいので、田植装置6をローリング駆動するも小さなものでよいことに
なり、小型のローリング駆動機構23を用いて制御することができ小型軽量の構成
となる。 一方、ローリング駆動機構23と田植装置6の機枠側との間に左右ローリング修
正スプリング25・25を架設して、田植装置6の左右傾斜を検出する傾むき検出セ
ンサー27からの検出結果に基づきローリング駆動機構23にて左右ローリング修正
スプリング25・25を介して田植装置6の左右傾斜姿勢を制御するローリング制御
機構としたので、田植装置6を傾斜させようとするある程度までの小さな力は左
右ローリング修正スプリング25・25にて修正制御されるので、ローリング駆動機
構23を非常に敏感な制御にしなくても田植装置6の左右傾斜を適正に維持でき、
また、田植装置6が左右傾動する何らかの強い外力を受けた場合、その強い外力
は左右ローリング修正スプリング25・25にて吸収されて、直接ローリング駆動機
構23に作用せず、ローリング駆動機構23が壊れてしまうような事態を防止できる
。 〔発明の効果〕 上述のとおり、左右に往復横移動して苗を苗移植具9に供給する苗載台8を備
えた田植装置6を牽引車体1に設けられた昇降リンク16の後部に前後方向のロー
リング軸芯回りにローリング自在に装着した乗用型田植機において、左右ローリ
ング修正スプリング25・25と左右バランススプリング26・26を効果的に架設する
ことにより、小型のローリング駆動機構23で田植装置6のローリング駆動が精度
良く行え、乗用型田植機の小型化及び生産コストの低減を計ることができる。 〔実施例〕 この発明の一実施例を、図面に基づき詳細に説明すると、1は牽引車体である
。図中2はエンジン、3は操縦座席、4は後輪である。牽引車体1の車台後部に
は、支柱5が立設されている。 6は田植装置で、前側左右中央に植付部の主体伝動機構を内装する主ケース7a
とこのケースから左右に張り出す筒ケース7b・7bとこのケース7a及び該筒ケース
7b・7bの先端側から後方に延ばした副ケース7c・7c・7cとからなる植付伝動ケー
ス7の上部に、底板と側板等で構成された苗載台8を前側が上位になるように適
宜傾斜した形態で左右に往復移動自在に支持し、前記副ケース7c・7c・7cの後側
側面に、移植具9・9が首振り状態に取り付けられた回転ケース10を軸承し、植
付伝動ケース7の中央下部と、その両側に水田表土面に接当する整地フロート11
a・11b・11bを装着している。そして、この各整地フロート11a・11b・11bは、後
部を各々枢着12・12・12して前部が上下動自由になるように拡縮リンク13・14・
14で取付けている。前記苗載台8は裏面を左右移動自在に案内支持している。15
は支持部材である。 16は昇降リンクで、前記牽引車体1側の支柱5に基部側が枢着された上リンク
17a、下リンク17bおよびこの両リンク17a・17bの後端を枢結する後リンク17cの
うち、上リンク17aが前記牽引車体1の車台側に基部が枢着された油圧シリンダ
ー装置18に連結されて昇降回動されるように構成されている。19はローリングメ
タルで、前記後リンク17cと一体に設けられ、このメタル19に前記田植装置6の
植付伝動ケース7に一体のローリング軸20を回動自在に挿通支持させている。即
ち、田植装置6の左右中心前部が昇降リング16の後リング17cにローリング軸20
の軸心回りに回動自在に取付けられている。 21は油圧切換バルブで、前記油圧シリンダー装置18と油圧ポンプとの配管途中
に設けられ、前記操縦座席3近傍の操作レバー22で切換られて昇降リンク16を任
意に昇降操作可能に構成すると共に、前記中央の整地フロート11a側の前部に連
動連結され、整地フロート11aの前部が所定の高さから外れて上動すると油圧シ
リンダー装置18のピストンが突出して昇降リンク16を上動させて田植装置6を吊
上げ、逆に所定の高さから外れて下動すると油圧シリンダー装置18のピストンが
引き込んで昇降リンク16を下動させて田植装置6を降ろし、常に、田植装置6が 苗植付けに適正な水田表面からの高さになるよう制御される構成となっいる。 23はローリング駆動機構としての電動シリンダーで、正逆回転式のモータ23a
によってピストン23bが移動するように構成されていて、このシリンダー23を前
記後リンク17cの上部にピストン23bの移動方向が左右横向きになるように取付け
、このピストン23bで左右に揺動される前記後リンク17cに基部が枢着されたアー
ム24と前記苗載台8の左右の支持部材15・15とを伸縮可能なローリング修正スプ
リング25・25で連結すると共に、苗載台8の裏側で左右中心から等距離はなれた
部分との間にも伸縮可能なバランススプリング26・26を介装している。 27は傾むき検出センサーで、図例の場合、田植装置6の側部整地フロート11b
・11bと機枠側との間に左右各別のスイッチSW1・SW2を設け、これらの側部整地
フロート11b・11bの昇降動でスイッチをON・OFFして前記モータ23aを正・逆回転
させるように構成している。尚、別例としては、田植装置6の機枠に左右傾きを
検出する水平検出センサーを設けて、このセンサーからの信号により前記モータ
23aを正・逆回転させるように構成してもよい。 第5図は、モータの制御回路を示し、前記傾むき検出センサー27側からの信号
を入力回路28を介してコンピュータのコントローラ29に送られ、ここで演算され
て出力回路30を経てモータ23aを正・逆回転させるよう構成されている。 尚、回路中の記号31は基準設定用の発振器、32はモータ23aの回転速度を変更
する為の調整器で、レバー33を操作することによってモータ23aの回転数が変更
できるように構成されている。即ち、操作方向一方側では回転が遅くなり、他方
側では逆に速くなるように設定してある。尚、このモータ23aはパルス回転制御
になっていて、高速回転では電動シリンダー23の動きが速く、低速回転では遅く
なる。 上例の作用について詳細に説明すると、先ず乗用田植機を水田圃場に乗り入れ
、苗載台8に土付きマット状の苗を載せ、操作レバー22で油圧切換バルブ21を切
換え、各整地フロート11a・11b・11bが水田の表土面に当接するように油圧シリ
ンダー装置18のピストンを引っ込めて昇降リンク16を介し田植装置6を下降する
。 すると、中央の整地フロート11aが表土面の接当圧で後部を支点に上動回動し
、前記油圧切換バルブ21が中立に切換られ、この時点で田植装置6の下降が停止
さ れる。このとき、整地フロート11aの接地圧は苗植付け作業に適正な状態になる
。 このようにして、田植装置6を下降ならしめた状態で、牽引車体1を推進させ
ると共に田植装置6側に動力を伝達して各部を伝動回転する。また、このときロ
ーリング自動制御が働く状態にしておく。 すると、苗載台6が左右に往復横移動し、苗が苗受体の分割口に次々と繰り出
され、移植具9で分離されて下方の表土面に移植される。 この苗移植作業中において、苗載台8の左右往復移動で田植装置6の左右バラ
ンスがくずれた場合、例えば苗載台8が右端に横移動されて田植装置6の重心が
右側に移動して行き田植装置6が右側に傾斜しようとすれば、この苗載台8の横
移動に伴い右側のバランススプリング26が引き伸ばされて行き、右側のバランス
スプリング26の引張り力によって田植装置6の右側が引き上げられる。このよう
に、苗載台6の左右往復横移動のみによる田植装置6の傾きは、該バランススプ
リング26・26により修正制御される。 そして、苗載台8の左右の苗の残量に差が生じて田植装置6が傾こうとする場
合や牽引車体1側が左右に耕盤の深さ変動によって田植機側が左右に傾むくよう
な場合、傾むき検出センサー27が働き、モータ23aを正あるいは逆回転させて電
動シリンダー23のピストン23bを出・入させ、アーム24を揺動ならしめて、この
アーム24と田植装置6の機枠側との間に張設したローリング修正スプリング25・
25及び苗載台8との間に介装したバランススプリング26・26の張力を変更ならし
めて、田植装置6が水平状態になるようローリング制御される。 従って、苗載台8の左右往復移動で田植装置6の左右バランスがくずれた場合
は、苗載台8の横移動に伴い伸縮する左右のバランススプリング26・26にて補正
制御されるので、小型のローリング駆動機構23で田植装置6のローリング駆動が
精度良く行え、小型で生産コストの安い乗用型田植機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 図は、この発明の一実施例を示したもので、第1図は側面図、第2図は平面図
、第3図は要部の側面図、第4図は要部の背面図、第5図は電気制御回路図であ
る。 図中符号1は牽引車体、6は田植装置、8は苗載台、9は苗移植具、16は昇降
リンク、20はローリング軸、23はローリング駆動機構、25はローリング修正スプ リング、26はバランススプリング、27は傾むき検出センサーを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右に往復横移動して苗を苗移植具9に供給する苗載台8を備
    えた田植装置6を、牽引車体1に設けられた昇降リンク16の後部に前後方向のロ
    ーリング軸芯回りにローリング自在に装着し、該田植装置6の左右傾斜姿勢を変
    更するローリング駆動機構23を昇降リンク16の後部に設けると共に、該ローリン
    グ駆動機構23と田植装置6の機枠側との間に左右ローリング修正スプリング25・
    25を架設し、且つ、前記左右に往復横移動する苗載台8と昇降リンク16の後部と
    の間に左右各々バランススプリング26・26を架設して、田植装置6の左右傾斜を
    検出する傾むき検出センサー27からの検出結果に基づきローリング駆動機構23に
    て左右ローリング修正スプリング25・25を介して田植装置6の左右傾斜姿勢を制
    御するローリング制御機構を設けたことを特徴とする乗用型田植機。

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