JPH04168956A - アキシャル形ブラシレスモータ用積層鉄心の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明はアキシャル形ブラシレスモータ用積層鉄心の製
造方法に係り、特にけい素鋼板に絶縁性の接着剤を塗布
し、これを円筒状に巻いてけい素鋼板がほぼ同心的に積
層された積層ロールを形成したのち、所定の円周方向長
さを付与してほぼ半径面に沿って切断することにより扇
形状の鉄心を製造するようにした鉄心の製造方法に関す
る。

〔従来の技術〕

一般にモータケースの内壁に空心コイルからなる固定子
を円環状に固定し、この固定子の両側に異なる極が対向
するように永久磁石を固着した一対の円盤状のバックヨ
ークを配置し、回転軸に対して前記バックヨークを同心
的に連結して回転自在な永久磁石回転子を構成するアキ
シャル形ブラシレスモータが知られている。

出願人は上記構造のアキシャル形ブラシレスモ−タの高
トルク化と高効率化を目的として、前記構造のアキシャ
ル形ブラシレスモータにおいて、永久磁石回転子のバッ
クヨークの間の距離を大きくシ、複数の柱状ヨークの周
囲にコイルを巻いて、それらをモータケースの内壁に円
筒状に固定して固定子を構成したアキシャル形ブラシレ
スモータを開発した。

上記ヨークを構成するために、円弧状の鋼板片を積層し
て積層鉄心とする場合、従来は鋼板を型を用いて所定寸
法に打ち出すと同時に円弧状に曲げ加工し、この鋼板の
いずれかの面に絶縁性の接着剤を塗布し、これらを互い
に圧着して前記積層鉄心を製造していた。

〔発明か解決しようとする課題〕

しかしながら、従来のアキシャル形ブラシレスモータの
積層鉄心の製造方法では、積層鉄心を構成する鋼板片を
型を用いて一枚ごとに所定寸法に打ち出し、さらにこれ
らを互いに接着するので、生産性か低いという問題かあ
った。

特に積層鉄心の断面がモータの回転軸に対して円弧状に
湾曲する形状を有しているときは、従来の製造方法によ
っては、鋼板を一枚ごとに異なる寸法に打ち出して積層
するか、あるいは積層された鋼板の積層鉄心を最終的に
断面円弧状に切断あるいは研磨しなければならない。こ
の場合には生産性がさらに低く、複雑な製造工程を有す
るという問題があった。

そこで本発明の目的は、生産性が高く、かつ、鋼板片が
互いにずれることなく積層され、断面が平滑なアキシャ
ル形ブラシレスモータ用積層鉄心の製造方法を提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明のアキシャル形ブラ
シレスモータ用積層鉄心の製造方法は、アキシャル形ブ
ラシレスモータの柱状の積層鉄心を製造する方法におい
て、けい素鋼板の片面に絶縁性の接着剤を塗布し、この
けい素鋼板を円筒状に巻いてけい素鋼板がほぼ同心的に
積層された積層ロールを形成し、この積層ロールを円周
方向に所定の長さを付与するようにしてほぼ半径面に沿
って切断し、所定寸法の積層鉄心を形成するようにした
ことを特徴とするものである。

〔作　用〕

上記本発明のアキシャル形ブラシレスモータ用積層鉄心
の製造方法は、けい素鋼板の広い面積にわたって一度に
接着剤を塗布し、これを巻いて円筒状の積層ロールを形
成し、所定の円周方向長さを付与してほぼ半径面に沿っ
て切断することにより扇形状の鉄心を形成するようにし
たので、複数の積層鉄心を同時に製造することができる
。

上記のような製造方法ににより、鋼板片は完全に一致し
て積層され、積層後に研磨加工等を要することなく、断
面が平滑な積層鉄心を製造することができる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例について添付の図面を参照して説
明する。

第１図は本発明の製造方法によって製造された積層鉄心
を有するアキシャル形ブラシレスモータの側断面を示し
ており、アキシャル形ブラシレスモータ１はモータケー
ス２を有し、このモータケース２の側壁の内周面３には
、横断面が扇形の柱状の積層鉄心４の複数個が支持部材
５によって円周上を等間隔をあけて固定されている。こ
の積層鉄心４の周囲には駆動コイル６が巻装されている
。

前記積層鉄心４の両側には、互いに異なる極が対向する
ように永久磁石７，８を接着した一対の円盤状のバック
ヨーク９．１０が配置されている。

この一対のバックヨーク９，１０はモータの回転軸１１
に対して連結され、軸受１２，１Ｂによって回転自在に
支承されている。

上記構造のアキシャル形ブラシレスモータ１において、
永久磁石７，８によって生ずる磁束は駆動コイル６と交
叉し、駆動コイル６に流れる電流との相互作用により回
転駆動される。

第２図は積層鉄心４とその周囲に巻かれた駆動コイル６
を示しており、積層鉄心４は断面が円弧状に湾曲した鋼
板片１４の複数枚を積層することによって形成されてい
る。この積層鉄心４の周囲には、駆動コイル６が積層鉄
心４の軸に直交する方向に巻かれている。

第３図は本発明によるアキシャル形ブラシレスモータの
積層鉄心の製造方法の第一工程を示しており、充分な幅
を有するけい素鋼板１５の少なくとも片面に、絶縁性の
樹脂系接着剤１６を塗布し、これを図中に示すように方
向Ａに巻いて、はぼ同心状にけい素鋼板が積層された円
筒状の積層ロール１７を形成する。

前記樹脂系接着剤１６は予めけい素鋼板１５に塗布して
もよく、あるいは連続的にけい素鋼板１５の巻取り直前
に塗布してもよい。

第４図は本発明のアキシャル形ブラシレスモータの積層
鉄心の製造方法の第二工程を示しており、前記積層ロー
ル１７を切断砥石車によって、積層ロール１７の軸線と
半径線を含む面Ｘ１および面Ｘ２でその軸方向に沿って
切断する。面Ｘ１および面Ｘ２は必要な積層鉄心の寸法
に応じ、互いに所定の角度を成す。切断後、研磨加工に
よって角部にコーナＲ部を形成し、第５図に示したよう
に、円弧状の薄板鋼板の長片を積層してなる長尺状のヨ
ーク素材１８を形成することができる。

このようにして第二工程より形成されたヨーク素材１８
は図中に示すように横断面が扇形で長尺状の形態を有し
、このヨーク素材１８を切断砥石車を用いて、その軸と
直交する面Ｙ１．Ｙ２゜Ｙ３で所定長さに切断すること
によりアキシャル形ブラシレスモータの積層鉄心１９．
　２０．　２１を得ることができる。

上記実施例では、積層ロール１７の軸線と半径線とを含
む面Ｘ　および面Ｘ２に沿って積層ロール１７を切断し
たが、切断面の方向はこれに限定されるものではない。

さらに上記実施例では、積層ロールを半径面に沿って切
断したのち、積層ロールの軸に直交する方向で切断して
いるか、上記工程の順序を前後してもよいのは明らかで
ある。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように本発明によれば、けい素
鋼板に絶縁性を有する接着剤を塗布し、これを円筒状の
積層ロールに巻き、その後この積層ロールをほぼ半径面
に沿って切断し、円周方向に分割するようにしてアキシ
ャル形ブラシレスモータの積層鉄心を製造するようにし
たので、簡単な製造工程により同時に多量の積層鉄心を
製造でき、生産性が極めて高い。

【図面の簡単な説明】

第１図はアキシャル形ブラシレスモータの側断面図、第
２図は積層鉄心と駆動コイルの構造を示した斜視図、第
３図は本発明のアキシャル形ブラシレスモータの積層鉄
心の製造方法の第一工程を示した斜視図、第４図は本発
明のアキシャル形ブラシレスモータの積層鉄心の製造方
法の第二工程を示した積層ロールの断面図、第５図は本
発明のアキシャル形ブラシレスモータの積層鉄心製造方
法の一工程を示した斜視図である。 １・・・アキシャル形ブラシレスモータ、４・・・積層
鉄心、１５・・・けい素鋼板、１６・・・樹脂系接着剤
、１７・・・積層ロール、１８・・・ヨーク素材、１９
゜２０．２１・・・積層鉄心。 ＄ｌ　図 第２回 ＄３　口 ＸＩ ＄４回

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、アキシャル形ブラシレスモータの柱状の積層鉄心を
   製造する方法において、けい素鋼板の片面に絶縁性の接
   着剤を塗布し、このけい素鋼板を円筒状に巻いてけい素
   鋼板がほぼ同心的に積層された積層ロールを形成し、こ
   の積層ロールを円周方向に所定の長さを付与するように
   してほぼ半径面に沿って切断し、所定寸法の積層鉄心を
   形成するようにしたことを特徴とするアキシャル形ブラ
   シレスモータ用積層鉄心の製造方法。 ２、前記積層ロールを円周方向に分割切断すると共に軸
   方向に分割切断して所定寸法の積層鉄心を形成するよう
   にしたことを特徴とする請求項１記載のアキシャル形ブ
   ラシレスモータ用積層鉄心の製造方法。