JP2002010537A - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents
アキシャルギャップ型モータInfo
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- JP2002010537A JP2002010537A JP2000191418A JP2000191418A JP2002010537A JP 2002010537 A JP2002010537 A JP 2002010537A JP 2000191418 A JP2000191418 A JP 2000191418A JP 2000191418 A JP2000191418 A JP 2000191418A JP 2002010537 A JP2002010537 A JP 2002010537A
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- core
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Abstract
(57)【要約】
【課題】渦電流に起因するエネルギー損失を低減し、効
率の向上を図るアキシャルギャップ型モータを提供する
こと。 【解決手段】環状をなす固定子鉄心１０１と前記固定子
鉄心１０１に巻き付けられた複数相の巻線とを有する固
定子と、回転子鉄心の前記固定子側に複数の永久磁石を
貼り付けて構成され、前記固定子と所定のギャップを存
する状態で回転可能に配置される回転子と、を備えたア
キシャルギャップ型モータにおいて、前記固定子鉄心１
０１は、複数の電磁鋼板１１１を径方向に積層してな
る。
率の向上を図るアキシャルギャップ型モータを提供する
こと。 【解決手段】環状をなす固定子鉄心１０１と前記固定子
鉄心１０１に巻き付けられた複数相の巻線とを有する固
定子と、回転子鉄心の前記固定子側に複数の永久磁石を
貼り付けて構成され、前記固定子と所定のギャップを存
する状態で回転可能に配置される回転子と、を備えたア
キシャルギャップ型モータにおいて、前記固定子鉄心１
０１は、複数の電磁鋼板１１１を径方向に積層してな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向に固定した
巻線と回転可能な永久磁石とを対向させた構造をなし、
各種電気製品等に用いられるアキシャルギャップ型モー
タに関する。
巻線と回転可能な永久磁石とを対向させた構造をなし、
各種電気製品等に用いられるアキシャルギャップ型モー
タに関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来のアキシャルギャップ型モー
タの構造を示す図であり、（ａ）は平面断面図、（ｂ）
は側面の展開断面図である。このアキシャルギャップ型
モータは、固定子１、回転子２、及び回転軸３からな
る。
タの構造を示す図であり、（ａ）は平面断面図、（ｂ）
は側面の展開断面図である。このアキシャルギャップ型
モータは、固定子１、回転子２、及び回転軸３からな
る。
【０００３】固定子１は、中空円盤状をなす直径２００
ｍｍ程度の固定子鉄心１１に２４本のコイル（巻線）１
２を等間隔をなすよう巻き付けて構成されている。回転
子２は、中空円盤状をなす回転子鉄心２１の表面に、扇
状をなす四つの永久磁石２２を貼り付けて構成されてお
り、各永久磁石２２はＮ極とＳ極が交互に配置され着磁
されている。
ｍｍ程度の固定子鉄心１１に２４本のコイル（巻線）１
２を等間隔をなすよう巻き付けて構成されている。回転
子２は、中空円盤状をなす回転子鉄心２１の表面に、扇
状をなす四つの永久磁石２２を貼り付けて構成されてお
り、各永久磁石２２はＮ極とＳ極が交互に配置され着磁
されている。
【０００４】固定子１と回転子２は、例えば１ｍｍ程度
のギャップ４を有するよう、コイル１２と永久磁石２２
が対向し配置されている。回転子鉄心２１の中空部には
回転軸３が嵌合されており、この回転軸３が固定子鉄心
１１の中空部に挿入されている。これにより、回転子２
は固定子１に対してギャップ４を存する状態で回転可能
になる。回転軸３の先端部には、例えばエアコン用のフ
ァン等が取り付けられる。
のギャップ４を有するよう、コイル１２と永久磁石２２
が対向し配置されている。回転子鉄心２１の中空部には
回転軸３が嵌合されており、この回転軸３が固定子鉄心
１１の中空部に挿入されている。これにより、回転子２
は固定子１に対してギャップ４を存する状態で回転可能
になる。回転軸３の先端部には、例えばエアコン用のフ
ァン等が取り付けられる。
【０００５】図５は、上記アキシャルギャップ型モータ
の径方向の断面図であり、永久磁石２２を二極分、すな
わち固定子１及び回転子２の１／４周分を示した図であ
る。固定子１の固定子鉄心１１には、永久磁石２２の各
極に対応して、Ｕ相のコイル、Ｖ相のコイル、及びＷ相
のコイルが巻き付けられている。
の径方向の断面図であり、永久磁石２２を二極分、すな
わち固定子１及び回転子２の１／４周分を示した図であ
る。固定子１の固定子鉄心１１には、永久磁石２２の各
極に対応して、Ｕ相のコイル、Ｖ相のコイル、及びＷ相
のコイルが巻き付けられている。
【０００６】上記のような構成をなすアキシャルギャッ
プ型モータでは、固定子１の各コイル１２に電流を流す
ことにより磁界が発生し、これに伴う固定子１と各永久
磁石２２との間の磁気的な吸引力及び反発力によってト
ルクが発生し、回転子２が回転軸３とともに回転する。
プ型モータでは、固定子１の各コイル１２に電流を流す
ことにより磁界が発生し、これに伴う固定子１と各永久
磁石２２との間の磁気的な吸引力及び反発力によってト
ルクが発生し、回転子２が回転軸３とともに回転する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】図６は、アキシャルギ
ャップ型モータの固定子１に発生する渦電流の方向を示
す図である。図６に示すように、固定子１には永久磁石
２２により発生する磁束の周りに渦電流が生じる。この
渦電流は対応する永久磁石２２の二つの極、すなわちＮ
極とＳ極により、渦を巻く方向が逆になる。
ャップ型モータの固定子１に発生する渦電流の方向を示
す図である。図６に示すように、固定子１には永久磁石
２２により発生する磁束の周りに渦電流が生じる。この
渦電流は対応する永久磁石２２の二つの極、すなわちＮ
極とＳ極により、渦を巻く方向が逆になる。
【０００８】図７は、固定子鉄心１１の構造を示す斜視
図であり、電磁鋼板の積層構造を示している。図７に示
すように固定子鉄心１１では、中空円盤状をなす複数の
薄い電磁鋼板１００が回転軸３の軸方向に積層され、側
部の複数箇所で溶接されている。
図であり、電磁鋼板の積層構造を示している。図７に示
すように固定子鉄心１１では、中空円盤状をなす複数の
薄い電磁鋼板１００が回転軸３の軸方向に積層され、側
部の複数箇所で溶接されている。
【０００９】しかしながら、このような構成をなす固定
子鉄心１１では、固定子１にて発生する渦電流が薄い各
電極鋼板１００の各表面に流れ、その導電経路は各電極
鋼板１００の表面方向であるため長くなる。よって、こ
の渦電流により生じる熱によりエネルギー損失が増大
し、モータの効率（回転数×トルク）が低下してしまう
という問題がある。
子鉄心１１では、固定子１にて発生する渦電流が薄い各
電極鋼板１００の各表面に流れ、その導電経路は各電極
鋼板１００の表面方向であるため長くなる。よって、こ
の渦電流により生じる熱によりエネルギー損失が増大
し、モータの効率（回転数×トルク）が低下してしまう
という問題がある。
【００１０】本発明の目的は、渦電流に起因するエネル
ギー損失を低減し、効率の向上を図るアキシャルギャッ
プ型モータを提供することにある。
ギー損失を低減し、効率の向上を図るアキシャルギャッ
プ型モータを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のアキシャルギャップ型モータ
は以下の如く構成されている。
達成するために、本発明のアキシャルギャップ型モータ
は以下の如く構成されている。
【００１２】（１）本発明のアキシャルギャップ型モー
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、前記永久磁石に
より生じる磁束の方向に対して平行をなすよう配置され
た電磁鋼板からなる。
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、前記永久磁石に
より生じる磁束の方向に対して平行をなすよう配置され
た電磁鋼板からなる。
【００１３】（２）本発明のアキシャルギャップ型モー
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、複数の電磁鋼板
を径方向に積層してなる。
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、複数の電磁鋼板
を径方向に積層してなる。
【００１４】（３）本発明のアキシャルギャップ型モー
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、電磁鋼板を径方
向に積層するよう巻回してなる。
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、電磁鋼板を径方
向に積層するよう巻回してなる。
【００１５】（４）本発明のアキシャルギャップ型モー
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、複数の電磁鋼板
を円周方向に連設してなる。
タは、環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に巻き付
けられた複数相の巻線とを有する固定子と、回転子鉄心
の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付けて構成さ
れ、前記固定子と所定のギャップを存する状態で回転可
能に配置される回転子と、を備えたアキシャルギャップ
型モータにおいて、前記固定子鉄心は、複数の電磁鋼板
を円周方向に連設してなる。
【００１６】
【発明の実施の形態】（第１の実施の形態）図１の
（ａ）は、本発明の第１の実施の形態に係るアキシャル
ギャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心
の構造を示す斜視図であり、電磁鋼板の積層構造を示し
ている。図１の（ｂ）は、前記固定子鉄心の一部拡大図
である。
（ａ）は、本発明の第１の実施の形態に係るアキシャル
ギャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心
の構造を示す斜視図であり、電磁鋼板の積層構造を示し
ている。図１の（ｂ）は、前記固定子鉄心の一部拡大図
である。
【００１７】図１の（ａ）に示す固定子鉄心１０１は、
図４の（ａ），（ｂ）に示したアキシャルギャップ型モ
ータにおける固定子１に、固定子鉄心１１に代えて備え
られる。図７に示した従来の固定子鉄心の積層方向は軸
方向であったが、図１の（ａ）に示す固定子鉄心１０１
では電磁鋼板１１１を径方向へ積層する。
図４の（ａ），（ｂ）に示したアキシャルギャップ型モ
ータにおける固定子１に、固定子鉄心１１に代えて備え
られる。図７に示した従来の固定子鉄心の積層方向は軸
方向であったが、図１の（ａ）に示す固定子鉄心１０１
では電磁鋼板１１１を径方向へ積層する。
【００１８】すなわち本第１の実施の形態では、筒状を
なし厚さが０．５ｍｍあるいは０．３５ｍｍ程度で高さ
が１０ｍｍ程度である複数の電磁鋼板１１１が順次径方
向に積層され、隣接する電磁鋼板１１１同士が所定部で
溶接されている。なお、固定子鉄心１０１の外半径は１
００ｍｍ程度であり、内半径は５０ｍｍ程度で回転軸３
の外径よりやや大きい。各電磁鋼板１１１の径は、外側
に積層される電磁鋼板１１１ほど大きくなる。
なし厚さが０．５ｍｍあるいは０．３５ｍｍ程度で高さ
が１０ｍｍ程度である複数の電磁鋼板１１１が順次径方
向に積層され、隣接する電磁鋼板１１１同士が所定部で
溶接されている。なお、固定子鉄心１０１の外半径は１
００ｍｍ程度であり、内半径は５０ｍｍ程度で回転軸３
の外径よりやや大きい。各電磁鋼板１１１の径は、外側
に積層される電磁鋼板１１１ほど大きくなる。
【００１９】このように複数の電磁鋼板１１１が積層さ
れることにより、各電極鋼板１１１に流れる渦電流の導
電経路は、図１の（ｂ）に示すように各電極鋼板１１１
の厚さ方向になる。各電極鋼板１１１の厚さは０．５ｍ
ｍほどであるため、発生する渦電流の導電経路は、上述
した従来の渦電流に比べて大幅に短くなる。これによ
り、渦電流に起因するエネルギー損失の低減が図れ、モ
ータの効率が向上する。
れることにより、各電極鋼板１１１に流れる渦電流の導
電経路は、図１の（ｂ）に示すように各電極鋼板１１１
の厚さ方向になる。各電極鋼板１１１の厚さは０．５ｍ
ｍほどであるため、発生する渦電流の導電経路は、上述
した従来の渦電流に比べて大幅に短くなる。これによ
り、渦電流に起因するエネルギー損失の低減が図れ、モ
ータの効率が向上する。
【００２０】（第２の実施の形態）図２は、本発明の第
２の実施の形態に係るアキシャルギャップ型モータにお
ける固定子を構成する固定子鉄心の構造を示す斜視図で
あり、電磁鋼板の積層構造を示している。
２の実施の形態に係るアキシャルギャップ型モータにお
ける固定子を構成する固定子鉄心の構造を示す斜視図で
あり、電磁鋼板の積層構造を示している。
【００２１】図２に示す固定子鉄心１０２は、図４の
（ａ），（ｂ）に示したアキシャルギャップ型モータに
おける固定子１に、固定子鉄心１１に代えて備えられ
る。図７に示した従来の固定子鉄心の積層方向は軸方向
であったが、図２に示す固定子鉄心１０２では電磁鋼板
１１２を径方向に巻き付けて積層する。
（ａ），（ｂ）に示したアキシャルギャップ型モータに
おける固定子１に、固定子鉄心１１に代えて備えられ
る。図７に示した従来の固定子鉄心の積層方向は軸方向
であったが、図２に示す固定子鉄心１０２では電磁鋼板
１１２を径方向に巻き付けて積層する。
【００２２】すなわち本第２の実施の形態では、帯状を
なし厚さが０．５ｍｍあるいは０．３５ｍｍ程度で幅が
１０ｍｍ程度である一枚の電磁鋼板１１２が巻回されて
積層され、二ヶ所の端部が接する電磁鋼板１１２に溶接
されている。なお、固定子鉄心１０２の外半径は１００
ｍｍ程度であり、内半径は５０ｍｍ程度で回転軸３の外
径よりやや大きい。
なし厚さが０．５ｍｍあるいは０．３５ｍｍ程度で幅が
１０ｍｍ程度である一枚の電磁鋼板１１２が巻回されて
積層され、二ヶ所の端部が接する電磁鋼板１１２に溶接
されている。なお、固定子鉄心１０２の外半径は１００
ｍｍ程度であり、内半径は５０ｍｍ程度で回転軸３の外
径よりやや大きい。
【００２３】このように複数の電磁鋼板１１２が積層さ
れた場合も、電極鋼板１１２の各層に流れる渦電流の導
電経路は、電極鋼板１１２の厚さ方向になる。電極鋼板
１１２の各層の厚さは０．５ｍｍほどであるため、発生
する渦電流の導電経路は、上述した従来の渦電流に比べ
て大幅に短くなる。これにより、渦電流に起因するエネ
ルギー損失の低減が図れ、モータの効率が向上する。
れた場合も、電極鋼板１１２の各層に流れる渦電流の導
電経路は、電極鋼板１１２の厚さ方向になる。電極鋼板
１１２の各層の厚さは０．５ｍｍほどであるため、発生
する渦電流の導電経路は、上述した従来の渦電流に比べ
て大幅に短くなる。これにより、渦電流に起因するエネ
ルギー損失の低減が図れ、モータの効率が向上する。
【００２４】（第３の実施の形態）図３は、本発明の第
３の実施の形態に係るアキシャルギャップ型モータにお
ける固定子を構成する固定子鉄心の構造を示す斜視図で
あり、電磁鋼板の積層構造を示している。
３の実施の形態に係るアキシャルギャップ型モータにお
ける固定子を構成する固定子鉄心の構造を示す斜視図で
あり、電磁鋼板の積層構造を示している。
【００２５】図３に示す固定子鉄心１０３は、図４の
（ａ），（ｂ）に示したアキシャルギャップ型モータに
おける固定子１に、固定子鉄心１１に代えて備えられ
る。図７に示した従来の固定子鉄心の積層方向は軸方向
であったが、図３に示す固定子鉄心１０３では複数の電
磁鋼板１１３を円周方向へ並べている。
（ａ），（ｂ）に示したアキシャルギャップ型モータに
おける固定子１に、固定子鉄心１１に代えて備えられ
る。図７に示した従来の固定子鉄心の積層方向は軸方向
であったが、図３に示す固定子鉄心１０３では複数の電
磁鋼板１１３を円周方向へ並べている。
【００２６】すなわち本第３の実施の形態では、平面断
面が扇状をなし厚さが０．５ｍｍあるいは０．３５ｍｍ
程度で高さが１０ｍｍ程度である柱状の複数の電磁鋼板
１１３が、順次円周方向に連接されて全体で円筒状の固
定子鉄心１０３をなしている。隣接する電磁鋼板１１３
同士は所定部で溶接されている。なお、固定子鉄心１０
３の外半径は１００ｍｍ程度であり、内半径は５０ｍｍ
程度で回転軸３の外径よりやや大きい。
面が扇状をなし厚さが０．５ｍｍあるいは０．３５ｍｍ
程度で高さが１０ｍｍ程度である柱状の複数の電磁鋼板
１１３が、順次円周方向に連接されて全体で円筒状の固
定子鉄心１０３をなしている。隣接する電磁鋼板１１３
同士は所定部で溶接されている。なお、固定子鉄心１０
３の外半径は１００ｍｍ程度であり、内半径は５０ｍｍ
程度で回転軸３の外径よりやや大きい。
【００２７】このように複数の電磁鋼板１１３が連設さ
れた場合も、各電極鋼板１１３に流れる渦電流の導電経
路は、各電極鋼板１１３の厚さ方向になる。各電極鋼板
１１３の厚さは０．５ｍｍほどであるため、発生する渦
電流の導電経路は、上述した従来の渦電流に比べて大幅
に短くなる。これにより、渦電流に起因するエネルギー
損失の低減が図れ、モータの効率が向上する。
れた場合も、各電極鋼板１１３に流れる渦電流の導電経
路は、各電極鋼板１１３の厚さ方向になる。各電極鋼板
１１３の厚さは０．５ｍｍほどであるため、発生する渦
電流の導電経路は、上述した従来の渦電流に比べて大幅
に短くなる。これにより、渦電流に起因するエネルギー
損失の低減が図れ、モータの効率が向上する。
【００２８】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。
【００２９】
【発明の効果】本発明のアキシャルギャップ型モータに
よれば、厚さの薄い電磁鋼板を永久磁石により生じる磁
束の方向に対して平行をなすよう配置することで、前記
電磁鋼板の表面で発生する渦電流の導電経路が短くなる
ため、前記渦電流に起因するエネルギー損失を低減する
ことができ、効率の向上を図ることができる。
よれば、厚さの薄い電磁鋼板を永久磁石により生じる磁
束の方向に対して平行をなすよう配置することで、前記
電磁鋼板の表面で発生する渦電流の導電経路が短くなる
ため、前記渦電流に起因するエネルギー損失を低減する
ことができ、効率の向上を図ることができる。
【００３０】本発明のアキシャルギャップ型モータによ
れば、厚さの薄い複数の電磁鋼板を径方向に積層するこ
とで、前記各電磁鋼板の表面で発生する渦電流の導電経
路が短くなるため、前記渦電流に起因するエネルギー損
失を低減することができ、効率の向上を図ることができ
る。
れば、厚さの薄い複数の電磁鋼板を径方向に積層するこ
とで、前記各電磁鋼板の表面で発生する渦電流の導電経
路が短くなるため、前記渦電流に起因するエネルギー損
失を低減することができ、効率の向上を図ることができ
る。
【００３１】本発明のアキシャルギャップ型モータによ
れば、厚さの薄い少なくとも一枚の電磁鋼板を径方向に
積層するよう巻回することで、前記電磁鋼板の表面で発
生する渦電流の導電経路が短くなるため、前記渦電流に
起因するエネルギー損失を低減することができ、効率の
向上を図ることができる。
れば、厚さの薄い少なくとも一枚の電磁鋼板を径方向に
積層するよう巻回することで、前記電磁鋼板の表面で発
生する渦電流の導電経路が短くなるため、前記渦電流に
起因するエネルギー損失を低減することができ、効率の
向上を図ることができる。
【００３２】本発明のアキシャルギャップ型モータによ
れば、厚さの薄い複数の電磁鋼板を円周方向に連設する
ことで、前記各電磁鋼板の表面で発生する渦電流の導電
経路が短くなるため、前記渦電流に起因するエネルギー
損失を低減することができ、効率の向上を図ることがで
きる。
れば、厚さの薄い複数の電磁鋼板を円周方向に連設する
ことで、前記各電磁鋼板の表面で発生する渦電流の導電
経路が短くなるため、前記渦電流に起因するエネルギー
損失を低減することができ、効率の向上を図ることがで
きる。
【図１】本発明の第１の実施の形態に係るアキシャルギ
ャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心の
構造を示す斜視図。
ャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心の
構造を示す斜視図。
【図２】本発明の第２の実施の形態に係るアキシャルギ
ャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心の
構造を示す斜視図。
ャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心の
構造を示す斜視図。
【図３】本発明の第３の実施の形態に係るアキシャルギ
ャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心の
構造を示す斜視図。
ャップ型モータにおける固定子を構成する固定子鉄心の
構造を示す斜視図。
【図４】本発明の各実施の形態及び従来例に係るアキシ
ャルギャップ型モータの構造を示す図。
ャルギャップ型モータの構造を示す図。
【図５】従来例に係るアキシャルギャップ型モータの径
方向の断面図。
方向の断面図。
【図６】従来例に係るアキシャルギャップ型モータの固
定子に発生する渦電流の方向を示す図。
定子に発生する渦電流の方向を示す図。
【図７】本発明の各実施の形態及び従来例に係る固定子
鉄心の構造を示す斜視図。
鉄心の構造を示す斜視図。
１…固定子 ２…回転子 ３…回転軸 ４…ギャップ １１…固定子鉄心 １２…コイル（巻線） ２１…回転子鉄心 ２２…永久磁石 １００…電磁鋼板 １０１…固定子鉄心 １１１…電磁鋼板 １０２…固定子鉄心 １１２…電磁鋼板 １０３…固定子鉄心 １１３…電磁鋼板
Claims (4)
- 【請求項１】環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に
巻き付けられた複数相の巻線とを有する固定子と、 回転子鉄心の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付け
て構成され、前記固定子と所定のギャップを存する状態
で回転可能に配置される回転子と、を備えたアキシャル
ギャップ型モータにおいて、 前記固定子鉄心は、前記永久磁石により生じる磁束の方
向に対して平行をなすよう配置された電磁鋼板からなる
ことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。 - 【請求項２】環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に
巻き付けられた複数相の巻線とを有する固定子と、 回転子鉄心の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付け
て構成され、前記固定子と所定のギャップを存する状態
で回転可能に配置される回転子と、を備えたアキシャル
ギャップ型モータにおいて、 前記固定子鉄心は、複数の電磁鋼板を径方向に積層して
なることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。 - 【請求項３】環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に
巻き付けられた複数相の巻線とを有する固定子と、 回転子鉄心の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付け
て構成され、前記固定子と所定のギャップを存する状態
で回転可能に配置される回転子と、を備えたアキシャル
ギャップ型モータにおいて、 前記固定子鉄心は、電磁鋼板を径方向に積層するよう巻
回してなることを特徴とするアキシャルギャップ型モー
タ。 - 【請求項４】環状をなす固定子鉄心と前記固定子鉄心に
巻き付けられた複数相の巻線とを有する固定子と、 回転子鉄心の前記固定子側に複数の永久磁石を貼り付け
て構成され、前記固定子と所定のギャップを存する状態
で回転可能に配置される回転子と、を備えたアキシャル
ギャップ型モータにおいて、 前記固定子鉄心は、複数の電磁鋼板を円周方向に連設し
てなることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000191418A JP2002010537A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | アキシャルギャップ型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000191418A JP2002010537A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | アキシャルギャップ型モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002010537A true JP2002010537A (ja) | 2002-01-11 |
Family
ID=18690723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000191418A Withdrawn JP2002010537A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | アキシャルギャップ型モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002010537A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-06-26 JP JP2000191418A patent/JP2002010537A/ja not_active Withdrawn
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