JP3740556B2 - クローポール型発電機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローポール型発電機、特には自転車用として用いられるクローポール型発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のクローポール型発電機は、永久磁石を有する筒体と、互いの磁極片が円周方向に交互に並列するように配置された2つのクローポール型のステータヨークと、両ステータヨークを磁気的に結合するコアヨークと、該コアヨークの周囲に配置されるコイルとで構成されている。該クローポール型発電機は、永久磁石を外側回転子とし、ステータヨーク、コアヨーク、及びコイルを内側固定子として、永久磁石の回転によりコアヨークに交番磁束を発生させ、これにより、コイルに電流が流れて発電するようになっている。
【0003】
前記ステータヨーク及びコアヨークには、交番磁束が発生するに伴い渦電流が発生し、該渦電流は発電効率を低下させる要因となるため、クローポール型発電機においては渦電流の発生を抑制することが望まれている。一般に、発電機の固定子となる鉄芯では、磁束の流れる方向に電磁鋼板等の薄板材を配向させて積層することにより渦電流を抑制しているが、自転車用ハブダイナモとして用いるクローポール型発電機のように、コアヨークがハブ軸を挿通可能な筒状であり、ハブ軸と平行な磁束が生ずる場合には、単に一定形状の薄板材を積層することでは筒状のコアヨークを構成できないので、薄板材の形状や配置によって、筒状のコアヨークを円周方向又は半径方向に分割し、渦電流の発生を抑える構成が従来より考案されている。
【0004】
例えば、図15に示すように、クローポール型電動機において、円環状の鉄芯90を軸中心に放射状に分割された複数枚の電磁鋼板90aから形成するものが考案されている(特許文献1参照)。該電磁鋼板90aは、その厚みが一方向へ減少したものであり、厚みの薄い側を鉄芯90の内側にして円周方向に積層することにより、円環状に組み合わされている。このように、磁束が生じる鉄芯90を電磁鋼板90aが円周方向に積層されたものとすることにより、各電磁鋼板90aの積層境界で渦電流の流路を絶って渦電流の発生を抑制している。
【0005】
また、図16(a)に示すように、クローポール型発電機において、2つのステータヨークを磁気的に連結するコアヨーク91を、帯状の薄いシート91aを円筒状に巻回しながら積層して形成するものが考案されており(特許文献2参照)、また、図16(b)に示すように、半径方向外側へ向かって径が順次大きくなるように半円筒状に形成された各薄板材91bを積層、組み付けするものも考案されている(特許文献3参照)。このように、交番磁束が生じるコアヨーク91を、薄板材91a,91bが半径方向に積層されたものとすることにより、薄板材91a、91bの積層境界や薄板材91bの円周方向の継目で渦電流の流路を絶って渦電流の発生を抑制している。
【0006】
また、図17に示すように、クローポール型発電機において、2つのステータヨークを磁気的に連結するコアヨーク92を、一定形状の4枚の薄板材93aが積層されてなる分割片93を、半径方向に重ね合わせながら四角筒状に組み合わせて配置する構成が考案されている(特許文献4参照)。これにより、前述と同様に、薄板材93aの積層境界や分割片93同士の継目で渦電流の流路を絶って渦電流の発生を抑制している。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−236238(図1,9)
【特許文献2】
特開平6−261511(図2)
【特許文献3】
特開2000−302073(図5)
【特許文献4】
特許第2991705号公報(図5,12)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した各構成により渦電流の発生が抑制され、クローポール型発電機の発電効率が向上されるが、クローポール型発電機は、更に小型化、軽量化が望まれており、それに伴い、更なる発電効率の向上も望まれている。特に、自転車の車輪のハブ軸に固定されて、照明ランプ等の電力として利用される所謂自転車用ハブダイナモにおいては、小型化、軽量化とともに、自転車の車輪の回転数程度の回転力で照明ランプ用等として十分な電力を安定して発生させることが必要である。一方、製造コスト上は、クローポール型発電機の作製はできるだけ容易であることが望ましいので、可能な限り簡易な構成として小型化等されても容易に加工、組立てできるものがよい。
【0009】
しかし、図15に示した構成では、電磁鋼板90aの厚み変化を一定として、所望の径の鉄芯90を作製することが難しく、特に、クローポール型発電機を小型化した際に、電磁鋼板90a等の厚み寸法等に高い精度が要求され、加工に高度な技術が必要となるという問題がある。
【0010】
また、図16に示したように、薄板材91aを渦巻き状に巻回するためには、比較的軟らかい帯状部材等を用いなければ加工が難しく、また、円周方向の渦電流の流路を絶つことができない。一方、半円筒状に湾曲した薄板材91bを半径方向に積層する場合では、半径方向外側へ配置するに従って薄板材91bが湾曲する径を順次大きくする必要があるが、各薄板材91bを、互いに密着して半径方向へ隙間なく積層できるような半円筒状に加工することも難しい。また、薄板材91a,91bの積層方向に隙間が生じると、磁束を通過させる断面積が少なくなり、飽和磁束量が減少するという問題がある。
【0011】
また、図17に示したように、薄板材93aが積層されてなる分割片93を四角筒状に組み合わせてコアヨーク92を構成した場合には、コアヨーク92の周囲に巻回されるコイル94の径は、四角筒状のコアヨーク92の角部92aより大きくせざるを得ず、クローポール型発電機の小型化が難しくなるという問題がある。また、コアヨーク92の角部92aと平面部92bとでコイル94までの距離が変わることは、発電機の特性上好ましくない。さらに、コアヨーク92の断面積は、飽和磁束量を増やすために大きくすることが好ましい一方、クローポール型発電機の小型化という観点からはコアヨーク92の径は小さくする必要があり、また、ハブ軸の外径等を考慮する必要もある。従って、前記コイル94の中心には、薄板材93aが効率的に配置されることが望ましいが、図に示すように、一定形状の分割片93を四角筒状に組み合わせてコアヨーク92を構成した場合には、コイル94の中心に薄板材93aが配置されていない空間が多いという問題がある。
【0012】
本発明は、これらに鑑みてなされたものであり、クローポール型発電機、特に自転車用として用いられるクローポール型発電機において、渦電流の発生を抑制するとともに、コイル内に効率的に配置されて発電効率の向上及び小型化が可能であり、且つ加工、組立てが容易なコアヨークを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るクローポール型発電機は、環状に配置された永久磁石と、円盤部と該円盤部周縁から周方向に所定間隔で軸方向へ延設された複数の爪状の極片とを夫々有し、該各極片が円周方向に交互に並列し且つ前記永久磁石と対向するように配置された2つのステータヨークと、前記2つのステータヨークを磁気的に連結するコアヨークと、前記コアヨークの周囲に配置されたコイルと、を具備してなるクローポール型発電機において、前記コアヨークは、複数の薄板材が積層されたカマボコ形状の一対の第1分割片と、複数の薄板材が積層された角柱状の一対の第2分割片とを備え、該第1分割片の各薄板材と第2分割片の各薄板材とが互いに直交し、第1分割片同士及び第2分割片同士が軸中心に夫々対向し、且つ第2分割片が第1分割片で挟入されるようにして略円柱状に組み合わされてなるものである。前記第1分割片のカマボコ形状とは、角柱状の第2分割片と接するための平面と、コアヨークの外面となる略円周面とを有する柱状であり、該略円周面は、積層される各薄板材の端部で構成されており、必ずしも平滑な円周面でなくともよい。これにより、コイルの中心に薄板材を効率的に配置することができ、コイルの径に対してコアヨークの断面積を大きくすることができる。また、コアヨークを薄板材が積層されたものとすることにより、薄板材の境界で渦電流の流路を絶ち、コアヨーク内における渦電流の発生を抑制することができる。また、コアヨークを略円柱状とすることにより、コイルとの距離を略一定とすることができる。
【0014】
また、本発明は、前記第1分割片の各薄板材は、コアヨークの軸と直交する方向の長さが、軸から外側に配置されるに従って順次短くなるように形成されたものである。
【0015】
また、本発明は、前記第1分割片及び第2分割片の各薄板材は、その厚み方向に設けられた嵌合凹凸又は嵌合孔により夫々嵌合されて一体とされたものである。第1分割片及び第2分割片として積層される薄板材が予め一体となることにより、コアヨークの組付けが簡便となる。
【0016】
また、前記各薄板材を、方向性電磁鋼板材や無方向性電磁鋼板材等の珪素鋼板材から作製されたものとすることにより、各薄板材は磁束が通り易く且つ電気抵抗が大きなものとなるので、コアヨークに生ずる渦電流を一層抑制することができる。また、前記クローポール型発電機を、自転車の車輪のハブ軸に固定されて用いられる自転車用のものとすることにより、小型、軽量であり、且つ自転車の車輪の回転数程度の回転力で照明ランプ用等に十分な電力を安定して発生させるハブダイナモを実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るクローポール型発電機100の全体構成を示す図であり、図に示すように、本クローポール型発電機100は、環状に配置された永久磁石101と、該永久磁石101と対向するように配置された2つのステータヨーク102L,102Rと、該ステータヨーク102L,102Rを磁気的に連結するコアヨーク103と、該コアヨーク103の周囲に配置されたコイル104とを具備してなるものである。このように構成されたクローポール型発電機100が、公知且つ任意の自転車の車輪のハブ軸1に固定されて自転車用ハブダイナモを構成している。なお、該ハブ軸1には雄ネジが形成されており、自転車の車輪用フォークFにナット等により固定されるようになっている。
【0018】
前記ハブ軸1には、ハブケーシング2がベアリング3を介して回転自在に取り付けられている。ハブケーシング2は、ドラムハブ2aとスポークハブ2bとを備えてなり、該ドラムハブ2aは、図1及び図2に示すように、中央付近が径大であって、両端へ向かってテーパ状に縮径された円筒体であり、ドラムハブ2aの両端に、円盤状のスポークハブ2bが夫々設けられている。スポークハブ2bの周縁近傍には複数の孔2cが周方向に列設されており、該孔2cにスポークSが挿通されて、スポークハブ2bと車輪のリム(不図示)とが該スポークSにより連結されるようになっている。また、ハブケーシング2からは、ハブケーシング2内に収容されたクローポール型発電機100の電力を取り出すための端子4が外方へ突設されている。
【0019】
前記永久磁石101は、前記ハブケーシング2aの中央の径大部分の内周面にバックアップリング10を介して固定されている。バックアップリング10は、図3に示すように、円環状の枠体であり、その内周面には永久磁石101を構成する4つの磁石鋼が連続環状に固定されている。円環状に配置された永久磁石101は、その周方向にN極とS極とが交互となって計28極存在するように着磁されたものとなっている。このような永久磁石101と前記ハブケーシング2とが、本クローポール型発電機100の外側回転子を構成しており、自転車の車輪がハブ軸1を軸として回転することにより、ハブケーシング2が回転するとともに、その内周面に円環状に配置された永久磁石101も回転する。
【0020】
前記ステータヨーク102L,102Rは、図1に示すように、前記永久磁石101の内側に位置するように、ハブ軸1に外嵌されている。該ステータヨーク102Lとステータヨーク102Rとは同形状のものであるので、以下、ステータヨーク102Lを例に、これらの構成を説明する。図4に示すように、ステータヨーク102Lは、円盤部20Lと、該円盤部20Lの周縁から周方向に一定間隔で円盤部20Lの厚み方向へ延設された複数の極片21Lとを具備してなるものである。
【0021】
前記円盤部20Lは、前記永久磁石101の内方に納まる程度の大きさであり、その外径は、図1に示すように、各ステータヨーク102L,102Rが永久磁石101の内側に配置された場合に、各極片21Lに永久磁石101の磁力が作用する程度に離間されるように設定されている。円盤部20Lの中央にはハブ軸101を挿通するための挿通孔22が穿設されており、該挿通孔22周りの4箇所にコアヨーク103と嵌合するためのコア嵌合孔23が穿設されている。なお、コア嵌合孔23の形状は任意であり、図に示すような矩形に限定されず、円形やスリット状にすることも可能である。また、コア嵌合孔23はコアヨーク103と嵌合可能であれば足りるものであり、必ずしも穿孔とする必要はなく、凹溝であってもよい。
【0022】
さらに、円盤部20の外周縁の4箇所から半径方向にスリット24が形成されている。該スリット24は、交番磁束に伴い円盤部20Lの周方向に流れる渦電流を抑制するためのものである。詳細には、前記コア嵌合孔23に嵌合されるコアヨーク103の軸方向に交番磁束が発生すると、該交番磁束周り、即ち円盤部20Lの周方向に渦電流が発生する。該渦電流の流路に前記スリット24を設けることにより、円盤部20Lの周方向へ渦電流を流れ難くして、渦電流の発生を抑制する。また、スリット24には拡幅部24aが形成されているが、これはコイル104の一端を引き出しておくためのものである。
【0023】
前記極片21Lは、円盤部20Lの外周縁に14極設けられており、円盤部20Lの厚み方向へ略直角に延設されることにより、その長手方向が円盤部20Lの挿通孔22に挿通されるハブ軸101の軸方向と平行になっている。なお、ステータヨーク102Lに設けるべき極片21Lの数は任意に設定することができる。
【0024】
このように構成された2つのステータヨーク102L,102Rが、互いの極片21L,21Rが円周方向に交互に並列するように組み合わされ、これらが前記永久磁石101の内側に配置された場合に、各々14極の極片21L,21Rが永久磁石101の28極の磁極と夫々対応するようになっている。
【0025】
図5は、コアヨーク103、コイル104及びボビン105を示すものであるが、図に示すように、コアヨーク103は、各々1対の第1分割片30及び第2分割片31が組み合わされてなり、該第1分割片30及び第2分割片31は複数の薄板材が積層されることにより構成されている。該積層構造については後に詳述する。このように構成されたコアヨーク103がコイル104が巻回されるボビン105の中空軸50に収容され、一方、該ボビン105の中空軸50の外周にコイル104が巻回され、これにより、コアヨーク103の周囲にコイル104が配置されている。
【0026】
前記ボビン105は、コイル104を巻回するための樹脂製のものであり、図6に示すように、中空軸50の両端にドーナツ形状の円盤51が同軸となるように配設されてなるものである。該中空軸50は、図3に示すように、その外周に前記コイル104が巻回されるとともに中空内に前記コアヨーク103が配設されるようになっている。中空軸50に巻回されたコイル104は、両円盤51に挟まれるようにして巻崩れが防止される。また、円盤51には、外周縁から半径方向へスリット52が形成されており、ボビン105に巻回されたコイル104の内周側の一端を該スリット52から引き出しておくことができるようになっている。
【0027】
図7は、前記コアヨーク103の分解斜視図であるが、コアヨーク103は、図5及び図7に示すように、カマボコ形状の1対の第1分割片30と、角柱状の1対の第2分割片31とが、第1分割片30同士、第2分割片31同士が軸中心に夫々対向し、且つ第2分割片31が第1分割片30で挟入されるようにして略円柱状に組み合わされてなるものである。第1分割片30及び第2分割片31の両端面には、前記ステータヨーク102L,102Rのコア嵌合孔23に嵌入される嵌合凸部32,33が夫々凸設されており、前記ボビン105の中空軸50内に配置された際に、前記両円盤51から嵌合凸部32,33が突出した状態となる。なお、嵌合凸部32,33の形状も任意であり、前記コア嵌合孔23と嵌合可能であれば足りるものである。
【0028】
このように構成されたコアヨーク103、コイル104、ボビン105が組み付けられ、図8に示すように、該コアヨーク103に前記ハブ軸1が挿通されるとともに、コアヨーク103の両端に前記ステータヨーク102L,102Rを嵌合されて、コアヨーク103がステータヨーク102L,103Rを磁気的に連結するようになっている。これらが一体として、図1及び図8に示すように、ワッシャ5を介して取付ナット6により挟持されてハブ軸1に固定され、本クローポール型発電機100の内側固定子となる。
【0029】
なお、本実施の形態では、ステータヨーク102L,102Rとコアヨーク103との磁気的な連結は、嵌合凹凸ではなく、コアヨーク103の端面にステータヨーク102L,102Rの円盤部20L,20Rを接触させることにより磁気的に連結する等、他の公知の構成をとり得ることが可能であるが、前記コア嵌合23及び嵌合凸部32,33の嵌合凹凸により嵌合されて磁気的に連結されるものとすることにより、ステータヨーク102L,102Rとコアヨーク103との接触面積が増えて、ステータヨーク102L,102Rからコアヨーク103への磁気抵抗が減少するので好ましい。
【0030】
以下、前記コアヨーク103の第1分割片30及び第2分割片31の積層構造について詳述する。
前記第1分割片30は、図7に示すように、所定形状の13枚の薄板材30a〜30mが積層された積層体であり、これらが一体となってカマボコ形状の第1分割片30を構成している。即ち、薄板材30aにより、コアヨーク103の内側を向いて前記第2分割片31と接する平面が形成され、各薄板材30a〜30mの端部により、コアヨーク103の外面となる略円周面が階段状に形成されている。
【0031】
図9は、前記カマボコ形状の平面を構成する最も面積の広い薄板材30aの平面図であるが、図に示すように、薄板材30aは、一方向の辺の長さが前記ボビン105の中空軸50の軸方向の長さと略同一の矩形状のものである。他方向の辺の長さは、該中空軸50の内径より若干短く、図5に示すように、コアヨーク103に挿通されるハブ軸1の外径を考慮して設定されている。該他方向の辺の略中心から凸部32aが夫々突設されており、該凸部32aが前記第1分割片30の嵌合凸部32に相当する。また、薄板材30aには嵌合孔34aが2箇所に形成されている。該嵌合孔34aは、薄板材30aが隣接する薄板材30b(不図示)の嵌合凹凸と嵌合するためのものである。
【0032】
図10は、前記カマボコ形状の円周面を構成する最も面積の狭い薄板材30mの平面図であるが、図に示すように、薄板材30mは、一方向の辺の長さが、前記薄板材30aと同様に、ボビン105の中空軸50の軸方向の長さと略同一であり、他方向の辺の長さ、即ち軸と直交する方向の辺の長さが前記薄板材30aより短い矩形状のものである。他の各薄板材30a〜30lの矩形の辺の長さは、図中に点線で表したように、軸方向の長さが一定であり、軸と直交する方向の長さが、コアヨーク103として組み合わされた際に軸から外側に配置されるに従って順次短くなるように形成されている。これにより、積層状態の各薄板材30a〜30mの端部が階段状に露呈し、前記カマボコ形状の略円周面をなすようになっている。各薄板材30a〜30mの軸と直交する方向の長さを順次短くする割合は、第1分割片30をコアヨーク103とした際に、該コアヨーク103の断面形状が略円形となるように考慮して設定されている。これにより、コアヨーク103の外面とコイル104との距離が略一定に保たれるようになる。
【0033】
また、前記薄板材30mには、他方向の辺の略中心から凸部32mが夫々突設されている。該凸部32mは、前記薄板材30aの凸部32aと同形状であり、他の各薄板材30b〜30lにも同様に形成され、これらが積層状体で一体となって前記嵌合凸部32を構成している。また、薄板材30mには、前記嵌合孔34aと対応する位置に嵌合凹凸34mが穿設されている。該嵌合凹凸34mは、積層状態において隣接する薄板材30lと嵌合するためのものであり、薄板材30mに半抜きパンチを施すことにより、図11(a)に示すように、薄板材30mの厚み方向に凹凸を一体として形成したものである。なお、図には示していないが、同様の嵌合凹凸が薄板材30b〜30lにも形成されている。各薄板材30a〜30mが、図11(b)に示すように順次積挿された場合に、薄板材30a以外の各薄板材30b〜30mに形成された各嵌合凹凸34b〜34mの凸部と凹部とが嵌合し、嵌合凹凸34bの凸部が前記嵌合孔34aに嵌合して、13枚の薄板材30a〜30mが一体となる。このように、薄板材30aについては、嵌合凹凸に代えて嵌合孔34aを穿設することにより、第1分割片30の外面から嵌合凹凸の凸部を突出させることなく、各薄板材30a〜30mを嵌合させて一体化することができる。なお、本実施の形態では、薄板材30aに嵌合孔34aを穿設したが、嵌合凹凸の凹凸方向を逆にして、薄板30aに嵌合凹凸を、薄板30mに嵌合孔を形成するようにしてもよい。
【0034】
このように、第1分割片30を各薄板材30a〜30mを積層して構成することにより、コアヨーク103の軸方向に交番磁束が生じた場合に、該磁束方向周り、即ち第1分割片30の厚み方向に生ずる渦電流の流路を、薄板材30a〜30mの各境界で分断することができる。
【0035】
他方、前記第2分割片31は、一定形状の13枚の薄板材31a〜31mが積層された積層体であり、これらが一体となって角柱状の第2分割片31を構成しているが、第1分割片30と異なり、各薄板材31a〜31mの形状は同一である。従って、薄板材31aを例に、各薄板材31a〜31mを説明する。
【0036】
図12は、角柱状の第2分割片31の薄板材31aの平面図であるが、図に示すように、薄板材31aは、一方向の辺の長さが前記ボビン105の中空軸50の軸方向の長さと略同一の矩形状のものである。他方向の辺の長さは、コアヨーク103に挿通されるハブ軸1の外径と略同一或いはやや大きなものである。該他方向の辺の略中心から凸部33aが夫々突設されており、該凸部33aが前記第2分割片31の嵌合凸部33に相当する。また、薄板材31aには嵌合孔35aが2箇所に形成されている。該嵌合孔35aは、薄板材31aが隣接する薄板材31b(不図示)の嵌合凹凸と嵌合するためのものである。
【0037】
また、図には示していないが、他の薄板材31b〜31mも、前記薄板材31aと同様の矩形状であり、他方向の辺の略中心から凸設された各凸部33a〜33mが積層状体で一体となって前記嵌合凸部32を構成している。また、各薄板材31b〜31mには、前記嵌合孔35aと対応する位置に嵌合凹凸35b〜35mが穿設されており、前記第1分割片30と同様に、各薄板材31a〜31mが順次積挿された場合に、嵌合孔35a及び各嵌合凹凸35b〜35mが夫々嵌合して、13枚の薄板材31a〜31mが一体となる。
【0038】
このように、第2分割片31を各薄板材31a〜31mを積層して構成することにより、コアヨーク103の軸方向に交番磁束が生じた場合に、該磁束方向周り、即ち第2分割片31の厚み方向に生ずる渦電流の流路を、薄板材31a〜31mの各境界で分断することができる。また、前記第1分割片30の各薄板材30a〜30m、及び前記第2分割片31の各薄板材31a〜31mを、嵌合孔34a,35a及び嵌合凹凸34b〜34m,35b〜35mで夫々一体とすることにより、第1分割片30及び第2分割片31の取り扱いが容易となり、ボビン105へ組付け作業の効率が向上する。
【0039】
前記一対の第1分割片30及び一対の第2分割片31が、図5に示すように、第1分割片30の各薄板材30a〜30mと第2分割片31の各薄板材31a〜31mとが互いに直交し、第1分割片30同士及び第2分割片31同士が軸中心に夫々対向し、且つ第2分割片31が第1分割片30で挟入されるようにして略円柱状に組み合わされる。第1分割片30をカマボコ形状とする一方、軸と直交する方向の長さがハブ軸1の外径と略同一或いはやや大きい第2分割片31を第1分割片30に挟入させることにより、一対の第1分割片30間にハブ軸1を挿通させる空間を生じさせ、且つコイル104の中心となるボビン105の中空軸50内に、複数の薄板材を効率的に配置することができる。その結果、コアヨーク103の軸と直交する方向の断面積、即ち交番磁束が通過する断面積を大きくすることができ、コアヨーク103の飽和磁束密度を向上させることができる。また、コアヨーク103を略円柱状とすることができ、図5に示すように、コアヨーク103とコイル104との距離を略一定にすることができ、また、コイル104の径を小さくすることができコイル104の内部インピーダンスを下げることができる。
【0040】
以下、前記第1分割片30及び第2分割片31の作製方法について説明するが、本作製方法は一例であり、本発明に係る第1分割片及び第2分割片は以下の方法で方法されたものに限定されないことは当然である。
図13は、前記第1分割片30及び第2分割片31を製造するための高速プレスの順送金型の工程配置図である。順送型内かしめ金型により珪素鋼板材800から各薄板材30a〜30m,31a〜31mを打ち抜いて第1分割片30及び第2分割片31を得る方法である。各薄板材30a〜30m,31a〜31mを珪素鋼板材800から作製することにより、各薄板材30a〜30m,31a〜31mが磁束が通り易く且つ電気抵抗が大きなものとなるので、コアヨーク103に生ずる渦電流を効果的に抑制することができるので好ましいが、各薄板材30a〜30m,31a〜31mは珪素鋼板材から作製されるものに限定されるものではなく、例えば純鉄材や、SPCC、SPCD、SPCE等の冷延鋼帯のように、交番磁束を生じさせる公知且つ任意の磁性材を用いることができる。以下、各工程を順次説明する。
【0041】
帯状の珪素鋼板材800に、予め、位置決めの基準となるパイロット穴80を適宜穿った後、薄板材30a以外の各薄板材30b〜30mの軸と直交する方向の幅を決めるカット穴81b〜81mと、薄板材30aの嵌合孔34a及び薄板材31aの嵌合孔35aとを打ち抜く(S1〜S13)。詳細には、順送方向の上流から薄板材30aの嵌合孔34a及び薄板材31aの嵌合孔35a(S13)、薄板材30m〜30bの幅を決めるカット穴81m〜81b(S12〜S1)が打ち抜かれる。
【0042】
前記各カット穴81b〜81mと前記嵌合孔34a,35aとを形成するためのカットパンチは、各々1個の第1分割片30及び第2分割片31として積層される13枚の薄板材に対して同時になされるものであり、該カットパンチが1回行われた後は、12回分だけカットパンチが休止されるようにカウンタ等でコントロールされている。これにより、その後の工程で、軸と直交する方向の幅が異なる各薄板材30a〜30mを順送方向の上流側から連続的に打ち抜き、金型内で嵌合させることができるようになる。
【0043】
つぎに、薄板材30a,31a以外の各薄板材30b〜30m,31b〜31mに、前記嵌合凹凸34b〜34m,35b〜35mを夫々形成するための半抜きパンチを行う(S14)。該半抜きパンチは、珪素鋼板材800の板厚の60%前後となるようにパンチが出されるものであり、これにより、珪素鋼板材800の上面側に凹、下面側に凸の嵌合凹凸34b〜34m,35b〜35mが夫々形成される。なお、半抜きパンチの位置は、前述した嵌合孔34a,35aを形成するためのカットパンチと同一であり、薄板材30a,31aには既に嵌合孔34a,35aが形成されているので、前記半抜きパンチが出されても嵌合凹凸は形成されない。
【0044】
つぎに、第2分割片31の外形部82を打ち抜いて排圧を与える(S15)。これにより、珪素鋼板材800から各薄板材31a〜31mが抜き出されるとともに、排圧により既に打ち抜かれた薄板材と圧接し、形合孔35aと嵌合凹凸35b〜35mが嵌合して、各薄板材31a〜31mが型内で積層され、一体化した第2分割片31となる。一方、第2分割片31の外形部82の打ち抜きより1ステップ遅れて、第1分割片30の外径部83を打ち抜いて排圧を与える(S16)。これにより、珪素鋼板材800から各薄板材30a〜30mが抜き出されるとともに、排圧により既に打ち抜かれた薄板材と圧接し、形合孔34aと嵌合凹凸34b〜34mが図11(b)に示すように嵌合して、各薄板材30a〜30mが型内で積層され、一体化した第1分割片30となる。前記外形部83は、薄板材30aの外形であるが、薄板材30a以外の各薄板材30b〜30mについては、既にカット穴81b〜81mが夫々打ち抜かれているので、これに従って軸と直交する方向の幅が順次短かくなるように形成される。このようにして、夫々一体化された第1分割片30及び第2分割片31を製造することができる。また、本作製方法によれば、第1分割片30及び第2分割片31を1台の金型で珪素鋼板800から同時に作製することができるので、材料の歩留まりが向上し、第1分割片30及び第2分割片31の製造数量の管理が容易になるという利点がある。
【0045】
なお、各薄板材30a〜30m,31a〜31mを夫々圧接させるための排圧は、周知の排圧リング等により付与することができる。また、図には示していないが、外形部83が打ち抜かれた後の珪素鋼板材800は、適当な長さ毎にスクラップカットされる。また、第2分割片31の外形部82の打ち抜きと第1分割片の外形部83の打ち抜きをずらしているのは、金型の強度等を考慮して正確な打ち抜きを行うためであり、外形部82,83のいずれを先に打ち抜いてもよいことは勿論である。また、珪素鋼板材800の幅が十分に広く金型の強度が十分にある場合には同時に打ち抜くこともできる。
【0046】
さらに、本実施の形態で各薄板材30a〜30m,31a〜31mは珪素鋼板材800から下方へ打ち抜かれて順次積層されるものとしたが、各薄板材30a〜30m,31a〜31mを打ち抜いた後、珪素鋼板材800の上側へ排出して積層することも勿論可能である。また、前記嵌合孔34a,35a及び嵌合凹凸34b〜34m,35b〜35mは所望の位置及び個数で設けることが可能であるが、各薄板材30a〜30m,31a〜31mに作用する磁束密度が最も低い箇所と、各薄板材30a〜30m,31a〜31mの強度等を考慮して配置することが好ましい。また、レーザ溶接等、薄板材同士を積層するための他の固着手段を併用することも可能である。
【0047】
以下、本クローポール型発電機100の動作について説明する。
本クローポール型発電機100が装備された自転車を走行させると、自転車の車輪がハブ軸1を軸として回転し、ハブケーシング2が回転するとともに、その内周面に円環状に配置された永久磁石101が回転する。該永久磁石101の28極は、その内側に配置されたステータヨーク102L,102Rの各極片21L,21Rと対応しており、永久磁石101の回転により該ステータヨーク102L,102R及びコアヨーク103に交番磁束が生じて、コイル104に誘導電流が流れる。
【0048】
図14は、前記交番磁束を示す模式図であるが、ステータヨーク102Lの極片21Lから円盤部20L、コアヨーク103、ステータヨーク102Rの円盤部21R、極片21Rへと交番磁束Gが生じた場合に、該交番磁束Gの磁束方向周りに渦電流が発生する。ここで、コアヨーク103に注目すると、交番磁束Gの方向は軸方向であり、渦電流Iは該交番磁束Gの周りで発生するが、コアヨーク103は、前述したような積層体からなる第1分割片30及び第2分割片31を組み合わせたものであるので、前記渦電流Iは各薄板材30a〜30m,31a〜31mの境界により流路が分断されて、流れ難くなる。これにより、ステータコア103に発生する渦電流Iを抑制する。
【0049】
また、ステータコア103を、前述したように、一対の第1分割片31及び一対の第2分割片を組み合わせてボビン105の中空軸50内に配置したことにより、中空軸50内に各薄板材30a〜30m,31a〜31mを軸方向に効率良く配設することができる。これにより、ステータコア103の軸と直交する方向、即ち交番磁束Gと直交する方向の断面積をコイル104の中心の空間に対して大きくすることができ、ステータコア103の飽和磁束量を向上できる。
【0050】
さらに、一対の第1分割片31及び一対の第2分割片を略円柱状に組み合わせることにより、ステータコア103の外面からコイル104までの距離が一定になり、コイル104に対する交番磁束Gの作用を均等なものとすることができる。また、コイル104の径を小さくしてコイル104の内部インピーダンスを下げることや、内側固定子の小型化が実現できる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るクローポール型発電機によれば、コアヨークは、複数の薄板材が積層されたカマボコ形状の一対の第1分割片と、複数の薄板材が積層された角柱状の一対の第2分割片とを備え、該第1分割片の各薄板材と第2分割片の各薄板材とが互いに直交し、第1分割片同士及び第2分割片同士が軸中心に夫々対向し、且つ第2分割片が第1分割片で挟入されるようにして略円柱状に組み合わされてなるものとしたので、コイルの中心に薄板材を効率的に配置することができ、交番磁束と直交する方向のコアヨークの断面積を大きくすることができる。これにより、ステータコアの飽和磁束量が向上し、発電効率の向上、クローポール型発電機の小型化に寄与することができる。また、コアヨークを薄板材が積層されたものとすることにより、薄板材の境界で渦電流の流路を絶ち、コアヨーク内における渦電流の発生を抑制することができ、発電効率が向上する。また、コアヨークを略円柱状とすることにより、コイルとの距離を略一定とすることができ、クローポール型発電機の特性を向上させることができる。また、コイルの径を小さくすることが可能となって、インピーダンスの低下や小型化を図ることができる。これにより、軽量且つ小型であり、起電力が大きく安定したクローポール型発電機を実現することが可能である。
【0052】
また、本発明によれば、前記第1分割片の各薄板材は、コアヨークの軸と直交する方向の長さが、軸から外側に配置されるに従って順次短くなるように形成されたものとしたので、カマボコ形状の第1分割片を簡易な構成とすることができ、その加工が容易となる。これにより、クローポール型発電機の組立コストを軽減することが可能となる。
【0053】
また、本発明によれば、前記第1分割片及び第2分割片の各薄板材は、その厚み方向に設けられた嵌合凹凸又は嵌合孔により夫々嵌合されて一体とされたものとしたでの、加工及び組立作業が容易となる。これにより、クローポール型発電機の組立コストを軽減することが可能となる。
【0054】
また、前記各薄板材を、珪素鋼板材から作製されたものとすることにより、各薄板材は磁束が通り易く且つ電気抵抗が大きなものとなるので、コアヨークに生ずる渦電流を一層抑制することができる。また、前記クローポール型発電機を、自転車の車輪のハブ軸に固定されて用いられる自転車用のものとすることにより、小型、軽量であり、且つ自転車の車輪の回転数程度の回転力で照明ランプ用等に十分な電力を安定して発生させるハブダイナモを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自転車の車輪のハブ軸1に固定されたクローポール型発電機100の全体構成を示す正面図である。
【図2】クローポール型発電機100の側面図である。
【図3】永久磁石101の構成を示す正面図である。
【図4】 (a)は、ステータヨーク102Lを示す正面図であり、(b)は、ステータヨーク102Lの側面図である。
【図5】 (a)は、コアヨーク103、コイル104、及びボビン105の構成を示す正面図であり、(b)は、部分断面を有する側面図である。
【図6】ボビン105の構成を示す斜視図である。
【図7】ステータコア103の分解斜視図である。
【図8】内側固定子の組付けを説明する正面図である。
【図9】薄板材30aの構成を示す平面図である。
【図10】薄板材30mの構成を示す平面図である。
【図11】 (a)は、嵌合凹凸34mを示す部分断面であり、(b)は、嵌合状態の嵌合孔34a及び嵌合凹凸34b〜34mを示しす部分断面図である。
【図12】薄板材31aの構成を示す平面図である。
【図13】第1分割片30及び第2分割片31の作製方法を説明するための工程配置図である。
【図14】本クローポール型発電機100に生じた交番磁束G及び渦電流Iを示す模式図である。
【図15】従来のクローポール型電動機の鉄芯90を示す平面図である。
【図16】従来のクローポール型発電機のステータコア91を示す平面図である。
【図17】従来のクローポール型発電機のステータコア92を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ハブ軸
100 クローポール型発電機
101 永久磁石
102L,102R ステータヨーク
103 コアヨーク
104 コイル
20L,20R 円盤部
21L,21R 極片
30 第1分割片
31 第2分割片
30a〜30m,31a〜31m 薄板材
34b〜34m,35b〜35m 嵌合凹凸
34a,35a 嵌合孔
800 珪素鋼板材
Claims (5)
- 環状に配置された永久磁石と、円盤部と該円盤部周縁から周方向に所定間隔で軸方向へ延設された複数の爪状の極片とを夫々有し、該各極片が円周方向に交互に並列し且つ前記永久磁石と対向するように配置された2つのステータヨークと、前記2つのステータヨークを磁気的に連結するコアヨークと、前記コアヨークの周囲に配置されたコイルと、を具備してなるクローポール型発電機において、
前記コアヨークは、複数の薄板材が積層されたカマボコ形状の一対の第1分割片と、複数の薄板材が積層された角柱状の一対の第2分割片とを備え、該第1分割片の各薄板材と第2分割片の各薄板材とが互いに直交し、第1分割片同士及び第2分割片同士が軸中心に夫々対向し、且つ第2分割片が第1分割片で挟入されるようにして略円柱状に組み合わされてなるものであることを特徴とするクローポール型発電機。 - 前記第1分割片の各薄板材は、コアヨークの軸と直交する方向の長さが、軸から外側に配置されるに従って順次短くなるように形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のクローポール型発電機。
- 前記第1分割片及び第2分割片の各薄板材は、その厚み方向に設けられた嵌合凹凸又は嵌合孔により夫々嵌合されて一体とされたものである請求項1又は2に記載のクローポール型発電機。
- 前記各薄板材は、珪素鋼板材から作製されたものである請求項1乃至3のいずれかに記載のクローポール型発電機。
- 前記クローポール型発電機は、自転車の車輪のハブ軸に固定されて用いられる自転車用のものである請求項1乃至4のいずれかに記載のクローポール型発電機。
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