JPH04162032A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

Info

Publication number
JPH04162032A
JPH04162032A JP28808490A JP28808490A JPH04162032A JP H04162032 A JPH04162032 A JP H04162032A JP 28808490 A JP28808490 A JP 28808490A JP 28808490 A JP28808490 A JP 28808490A JP H04162032 A JPH04162032 A JP H04162032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver halide
layer
gelatin
present
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28808490A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
浩 中村
Yuji Hosoi
勇治 細井
Junichi Fukawa
淳一 府川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP28808490A priority Critical patent/JPH04162032A/ja
Publication of JPH04162032A publication Critical patent/JPH04162032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関し、更に詳しく
は乾燥性に優れ最大濃度の低下を防ぎ、くっつき及び表
裏判別性の改良されたハロゲン化銀写真感光材料に関す
る。
[従来の技術] 近年、写真感光材料の現像工程は高温迅速処理か急速に
普及し、各種感光拐料の自動現像機処理においても、そ
の処理時間は大11に短縮されてきた。迅速処理が達成
されるためには、水洗後層時間で乾燥される感光材料か
要求される。多くの自動現像機は乾燥ゾーンが内部に組
みこまれており、自動現像機自体に高い乾燥能力を要求
すると、自動現像機を大型化せざるをえない。また多く
の熱量を発生するので自動現像機を設置した部屋の温度
が上昇する等の弊害が生じる。このような弊害を避ける
には自動現像機のみに高い乾燥能力を要求するのではな
く、乾燥速度の速い感光材料を用いることが望ましい。
[発明が解決すべき課題] このため一般的に用いられる方法としては、感光材料の
塗布工程で、あらかじめ十分な量の硬膜剤を添加してお
き、現像一定着−水洗工程での乳剤層や表面保護層の膨
潤量を小さくすることで乾燥開始前の感光材料中の含水
量を減少させる方法がある。この方法は硬膜剤を多量に
使用すれば、それだけ乾燥速度を早めることができるが
、硬膜を強化することにより、現像スピードの遅延、感
度低下、カバーリングパワーの低下、未現像ハロゲン化
銀粒子の定着スピードの遅延、残色の悪化、処理後感光
材料中の残留ハイポの増加等、さまざまな弊害をまねく
という欠点があった。また、乾燥開始前の感光材料中の
含水量を減少させる他の方法としては、感光材料中の親
水性物質−即ちゼラチン、合成高分子、親水性低分子物
質等−を減少させる方法がある。しかし親水性低分子物
質は、一般には塗布工程でのハロゲン化銀粒子の乾燥カ
ブリ防止目的で添加されており、これを除去すると感光
材料にカブリを生じてしまう。また、ハロゲン化銀粒子
のバインダーとして用いられているゼラチン等を減少さ
せると乾燥性の向上、処理前後での寸法安定性は図れる
が、写真性能上好ましくない。ハロゲン化銀粒子に対す
るバインダー量が減少すると、いわゆる高銀化すること
になる。
従来から搬送性、耐接着性、擦り傷防止、密着焼付は時
の焼き付は防止、表裏判別性等を改良するためにマット
剤が使用されてきたが、ゼラチン量を減少するとマット
剤によるピンホールが発生し最大濃度が低下する等の問
題があった。この傾向は特に銀量の少ない時に顕著に表
われる。
従って本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので
あり、本発明の目的は、乾燥性向上のためにゼラチン減
量を行なっても、最大濃度を低下させず、くっつきを生
じない、表裏判別性に優れたハロゲン化銀写真感光材料
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の上記目的は、支持体上に少なくとも一層のハロ
ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、支持体に対して該ハロゲン化銀乳剤層と同一側の
最外層にマット剤を10mg/イ以上100mg/n?
以下の範囲で含有し、該ハロゲン化銀乳剤層と同一側の
写真構成層中の総ゼラチン量が3.0g/rrr以下で
あり、かつハロゲン化銀乳剤層側全層に対する非感光性
の親水性コロイド層のゼラチン量比が0.4未満である
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料によって達
成される。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は支持体に対してハ
ロゲン化銀乳剤層と同一側の最外層にマット剤を10m
g/rd以上100mg/ rd以下の範囲で含有する
ことが必要であり、更には20〜50mg/rr?の範
囲で含有することが好ましい。
本発明に好ましく用いられるマット剤としては、公知の
ものをいずれでも用いることができる。例えばスイス特
許330,158号に記載のシリカ、仏国特許1,29
6,995号に記載のガラス粉、英国特許1.173.
181号に記載のアルカリ土類金属又はカドミウム、亜
鉛などの炭酸塩などの無機物粒子;米国特許2,322
,037号に記載の澱粉、ベルキー特許625,451
号或いは英国特許981,198号に記載された澱粉誘
導体、特公昭44−3643号に記載のポリビニルアル
コール、スイス特許330,158号に記載されたポリ
スチレン或いはポリメチルメタアクリレート、米国特許
3,079,257号に記載のポリアクリロニトリル、
米国特許3,022,169号に記載のポリカーボネー
トのような有機物粒子を挙げることができる。
本発明においてこれらマット剤はそれぞれ単独で用いて
もよく、併用してもよい。本発明に用いられるマット剤
の形状としては球形、平板状、立方形等向でもよいが、
本発明においては不定形のマット剤を用いることが好ま
しい。不定形のマット剤とは、一種類の形状のもののみ
からはならず、これら種々の形状のもの、あるいは形状
自体が不定形のもの等が混在した状態のマット剤をいう
本発明においてマット剤の粒径はマット剤の体積を球形
に換算したときの球の直径で表されるものとする。
本発明においては支持体に対してハロゲン化銀乳剤層を
有する側(以下「乳剤層側」という)の最外層にマット
剤を含有していなければならないが、支持体に対してハ
ロゲン化銀乳剤層を有していない側(以下「バッキング
層側」という)の最外層にもマット剤を含有しているこ
とが好ましく、バッキング層側の最外層に用いられるマ
ット剤はポリアクリレートであることが好ましい。
上述のマット剤は、その1部か最外層に含有されていれ
ばよく、最外層以外の層にも含有されていてよい。
マット剤としての基本的機能を果たすためには、マット
剤の少なくとも一部は表面に露出していることが望まし
い。
本発明においてマット剤の添加方法としては、あらかじ
め塗布液中に分散させておく方法や、マット剤を添加す
る層の塗布液を塗布した後乾燥か終了するまでの間にマ
ット剤を噴霧する方法等が挙げられる。2種以上のマッ
ト剤を添加する場合等、これらの方法を併用することが
できる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料にはバインダーとし
て親水性コロイドが用いられる。
本発明に用いられる親水性コロイドとしてはゼラチンが
好ましいが、それ以外の親水性コロイドも用いることが
できる。
好ましい親水性コロイドの例としては、アルカリ処理ゼ
ラチン又は酸処理ゼラチン等のゼラチンが最も一般的で
あるが、この他のゼラチン量比いることができる。
本発明においては、乳剤層側の各写真構成層中のゼラチ
ン量の合計が3.0g/i以下であることが必要である
。また本発明においてはハロゲン化銀乳剤層側全層に対
する非感光性の親水性コロイド層のゼラチン量比(以下
「ゼラチン比」という)が04未満であることが必要で
ある。ゼラチン比が04未満とは、下記式を満たすこと
をいう。
ここでいう非感光性の親水性コロイド層とはハロゲン化
銀乳剤を含まない親水性コロイド層をいい、例えば中間
層、保護層、下引層、帯電防止層、ハレーション防止層
等が含まれる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は銀量が3.0g/
rrr以下になるようにハロゲン化銀乳剤を塗布したと
きに効果が大きい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、下記−般式[T
]で表されるテトラゾリウム化合物を含有することが好
ましい。
一般式[T] [式中、R□、R7およびRおは各々水素原子または置
換基を表し、X○はアニオンを表わす。]上記一般式[
T]において、R1−R3が表す置換基の好ましい例と
してはアルキル基(例えばメチル、エチル、シクロプロ
ピル、プロピル、イソプロピル、シクロブチル、ブチル
、イソブチル、ペンチル、シクロヘキシル等)、アミノ
基、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ等)、アシルオキシ
基(例えばアセチルオキシ)、ハロゲン原子(例えばフ
ッ素、塩素、臭素等)、カルバモイル基、アシルチオ基
(例えばアセチルチオ)、アルコキシカルボニル基(例
えばエトキシカルボニル)、カルボキシル基、アシル基
(例えばアセチル)、シアノ基、ニトロ基、メルカプト
基、スルホオキシ基、アミノスルホキシ基のような基が
挙げられる。
前記XOで示されるアニオンとしては、例えば塩化物イ
オン、臭化物イオン、沃化物イオン等のハロゲンイオン
、硝酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸の酸根、スルホン酸
、カルボン酸等の有機酸の酸根、アニオン系の活性剤、
具体的にはp−トルエンスルホン酸アニオン等の低級ア
ルキルベンゼンスルホン酸アニオン、p−ドデシルベン
ゼンスルホン酸アニオン等の高級アルキルベンゼンスル
ホン酸アニオン、ラウリルスルフェートアニオン等の高
級アルキル硫酸エステルアニオン、テトラフェニルボロ
ン等の硼酸系アニオン、ジー2−エチルへキシルスルホ
サクシネートアニオン等のジアルキルスルホサクシネー
トアニオン、セチルポリエテノキシサルフェートアニオ
ン等のポリエーチルアルコール硫酸エステルアニオン、
ステアリン酸アニオン等の高級脂肪族アニオン、ポリア
クリル酸アニオン等のポリマーに酸根のついたもの等を
挙げることができる。
以下、本発明に用いられる一般式[T]で表されるテト
ラゾリウム化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
−−二二一一 以乍余白 一一一、− 例示化合葡 。、     R,R,xONo。
本発明に用いられるテトラゾリウム化合物は、例えばケ
ミカル・レビュー (Chemical Review
s)第55巻、第335頁〜483頁に記載の方法に従
って容易に合成することができる。
一般式[T]で表されるテトラゾリウム化合物は、本発
明のハロゲン化銀写真感光材料に含有されるハロゲン化
銀1モル当たり約1+ng以上約10gまでの範囲で用
いられることが好ましく、更に好ましくは約10mg以
上約2gの範囲で用いられることである。
本発明の感光材料に用いられるハロゲン化銀乳剤には、
ハロゲン化銀として、臭化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭
化銀、塩沃臭化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤に使用さ
れる任意のものを用いる事ができるが、塩化銀を50モ
ル%以上含むことが好ましく、粒径は0.2μm以上、
0.5μm以下が好ましい。
ハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性法及びアンモニア法
のいずれで得られたものでもよい。
ハロゲン化銀粒子は、粒子内において均一なハロゲン化
銀組成分布を有するものでも、粒子の内部と表面層とで
ハロゲン化銀組成が異なるコア/シェル粒子であっても
よく、潜像が主として表面に形成されるような粒子であ
っても、また主として粒子内部に形成されるような粒子
でもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用
いることができる。好ましい1つの例は、(ioo)面
を結晶表面として有する立方体である。
又、米国特許4,183,756号、同4,225,6
66号、特開昭55−26589号、特公昭55−42
737号等の明細書や、ザ・ジャーナル・オブ・フォト
グラフィック・サイエンス(J 、Photgr、5c
i) 、 21.39 (1973)等の文献に記載さ
れた方法により、8面体、14面体、12面体等の形状
を有する粒子をつくり、これを用いることもできる。更
に、双晶面を有する粒子を用いてもよい。
本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の形状からなる
粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混合された
ものでもよい。
又、いかなる粒子サイズ分布を持つものを用いてもよく
、粒子サイズ分布の広い乳剤(多分散乳剤と称する)を
用いてもよいし、粒子サイズ分布の狭い乳剤(単分散乳
剤と称する。)を単独又は数種類混合して用いてもよい
。又、多分散乳剤と単分散乳剤を混合して用いてもよい
ハロゲン化銀乳剤は、別々に形成した2種以」二のハロ
ゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
本発明においては、単分散乳剤を用いることが好ましい
。単分散乳剤中の単分散のノ10ゲン化銀粒子としては
、平均粒径〒を中心に±20%の粒径範囲内に含まれる
ハロゲン化銀の重量が1.全ハロゲン化銀粒子の重量の
60%以上であるものが好ましく、特に好ましくは70
%以」二、更に好ましくは80%以上である。
ここに平均粒径下は、粒径riを有する粒子の頻度nj
(!:ri3との積n1Xri3が最大となるときの粒
(¥riと定義する。
(有効数字3桁、最小桁数字は四捨五入する。)ここで
言う粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は、その
直径、又球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を
同面積の円像に換算した時の直径である。
粒径は例えば該粒子を電子顕微鏡で1.万倍から5万倍
に拡大して投影し、そのプリント上の粒子の直径又は投
影時の面積を実測することによって得ることかできる。
(ただし測定粒子個数は無差別に1000個以上ある事
とする。) 本発明の特に好ましい高度の単分散乳剤はによって定義
した単分散度が20以下のものであり、更に好ましくは
15以下のものである。
ここに平均粒径及び粒径標準偏差は前記定義のriから
求めるものとする。単分散乳剤は特開昭54−4852
1号、同58−49938号及び同60−122935
号公報等を参考にして得ることかできる。
感光性ハロゲン化銀乳剤は、化学増感を行わないで、い
わゆる末後熟(Pr1m1 t 1ve)乳剤のまま用
いることもできるが、通常は化学増感される。
化学増感のためには、前記Glafkides又はZe
likmanらの著書、或いはH,Fr1eserIQ
デイ・グルンドラーゲン・デル・フォトグラフィジエン
・ブロツェセ・ミツト・ジルベルハロケニーデン(Di
eGrundlagen  der  Photogr
aphischen  Prozesse  mitS
ilberhalogeniden、 Akademi
sche Verlagsgese]、1schaft
、 +968)に記載の方法を用いることができる。
又、化学増感時のpH,pAg、温度等の条件は特に制
限はないが、pH値としては4〜9、特に5〜8が好ま
しく、pAg値としては5〜11、特に7〜9に保つの
が好ましい。又温度としては、40〜90℃、特に45
〜75℃が好ましい。
本発明で用いる写真乳剤は、硫黄増感、金・硫黄増感の
他、還元性物質を用いる還元増感法:貴金属化合物を用
いる貴金属増感法などを併用することもできる。
感光性乳剤としては、前記乳剤を単独で用いてもよく、
二種以上の乳剤を混合して用いてもよい。
本発明の実施に際しては、上記のような化学増感の終了
後に、例えば、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a、7−チトラザインデン、5−メルカプト−1−フ
ェニルテトラゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール
等を始め、種々の安定剤も使用できる。更に必要であれ
ばチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤、又はメルカプト
基含有化合物や増感色素のような晶癖コントロール剤を
用いることもできる。
本発明に係る乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、粒
子を形成する過程及び/又は成長させる過程で、カドミ
ウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩又は
錯塩、ロジウム塩又は錯塩、鉄塩又は錯塩を用いて金属
イオンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子表面に包含
させる事ができる。
本発明に係る乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了後
に不要な可溶性塩類を除去しても良いし、あるいは含有
させたままでもよい。該塩類を除去する場合には、リサ
ーチ・ディスクロジャー17643号記載の方法に基づ
いて行うことができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料においては、更に増
感色素を添加してもよい。用いられる色素には、シアニ
ン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メ
ロシアニン色素、ホロポーラ−シアニン色素、ヘミシア
ニン色素、スチリル色素及びヘミオキサノール色素等が
包含される。
本発明で用いられる増感色素は、通常のネガ型ハロゲン
化銀に用いられるのと同等の濃度で用いられる。特に、
ハロゲン化銀乳剤の固有感度を実質的に落とさない程度
の色素濃度で用いるのが有利である。ハロゲン化銀1モ
ル当り増感色素の約1、OX 10づ〜約5 X 10
−’モルが好ましく、特にハロゲン化銀1モル当り増感
色素の約4 X 10−’〜2x io−’モルの濃度
で用いることが好ましい。
本発明においては増感色素を1種又は2種以上組合せて
用いることができる。増感色素は単独で用いてもよく、
又これらを組合せて用いてもよい。
増感色素の組合せは特に強色増感の目的でしばしば用い
られる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、親水性コロイ
ド層にフィルター染料として、あるいはイラジェーショ
ン防止、ハレーション防止その他種々の目的で水溶性染
料を含有してよい。このような染料には、オキソノール
染料、ヘミオキソノール染料、スチリル染料、メロシア
ニン染料、シアニン染料及びアゾ染料等が包含される。
中でもオキサノール染料;ヘミオキサノール染料及びメ
ロシアニン染料が有用である。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、親水性コ
ロイド層に染料や紫外線吸収剤等が含有される場合、そ
れらはカチオン性ポリマー等によって媒染されてもよい
上記のハロゲン化銀乳剤には、ハロゲン化銀写真感光材
料の製造工程、保存中或いは処理中の感度低下やカブリ
の発生を防ぐために種々の化合物を添加することができ
る。
又、本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、写真構成層
中に米国特許3,411,911号、同3,411,9
12号、特公昭45−5331号等に記載のアルキルア
クリレート系ラテックスを含むことができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、更に目的に応
じて種々の添加剤を用いることができる。
これらの添加剤は、より詳しくは、リサーチディスクロ
ージャー第176巻Item 1’7643 (197
8年12月)及び同187巻Item 18716 (
1979年11月)に記載されており、その該当個所を
後掲の表にまとめて示した。
以下余白 添加剤種類     RD 17643   RD 1
87161、化学増感剤        23頁   
 648頁右欄2、感度上昇剤           
    同上4、増白剤         24頁 7、スティン防止剤     25頁右欄   650
頁左〜右欄8、色素画像安定剤      25頁9、
硬膜剤          26頁    651頁左
欄10、バインダー        26頁     
同上11、可塑剤・潤滑剤      27頁    
650頁右欄12、塗布助剤・表面活性剤  26〜2
7頁    同上13、スタチック防止剤     2
7頁     同上本発明のハロゲン化銀写真感光材料
における乳剤層及びその他の層は写真感光材料に通常用
いられている可撓性支持体の片面又は両面に塗布して構
成することができる。可撓性支持体として有用なものは
、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート等の半合成又は合成高分
子からなるフィルム、バライタ層又はα−オレフィンポ
リマー(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン/ブテン共重合体)等を塗布又はラミネートした紙な
どである。支持体は、染料や顔料を用いて着色されても
よい。遮光の目的で黒色にしてもよい。これらの支持体
の表面は一般に、乳剤層等との接着をよくするために下
塗処理される。下塗処理は、特開昭52−1.0491
3号、同59−18949号、同59−19940号、
同59−11.941号各公報に記載されている処理か
好ましい。
支持体表面は、下塗処理の前又は後にコロナ放電、紫外
線照射、火焔処理等を施してもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料において、ハロゲン
化銀乳剤層その他の親水性コロイド層は種々の塗布法に
より支持体上又は他の層の上に塗布できる。塗布には、
デイツプ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布法、押
出し塗布法等を用いることかできる。
以下に本発明に好ましく用いられる現像・定着・水洗・
乾燥工程について記す。
黒白現像液に用いられる現像主薬は良好な性能を得やす
い点で、ジヒドロキシヘンセン鎖と1−フェニル−3−
ピラゾリドン類の組合せのものが最も好ましい。勿論こ
の他にp−アミノフェノール系現像主薬を含んでもよい
ジヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハイドロキノン
、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノン、イソ
プロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2.
3−ジクロロハイドロキノン、2.5−ジクロロハイド
ロキノン、2.’3−ジブロムハイドロキノン、2.5
−ジメチルハイドロキノンなとかあるが、中でも特にハ
イドロキノンが好ましい。
本発明に用いられる1−フェニル−3−ピラゾリドン又
はその誘導体の現像主薬としては1−フェニル−4,4
−ジメチル−3−ピラゾリドン、l−フェニル−4−メ
チル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−
フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリ
ドンなとがある。
本発明に用いられるp−アミノフェノール系現像主薬と
してはN−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノ
フェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミ
ノフェノール、N−(1−ヒドロキシフェニル)グリジ
ン、2−メチル−p−アミノフェノール、p−ベンジル
アミノフェノール等があるが、なかでもN−メチル−p
−アミノフェノールが好ましい。
現像主薬は通常0.01モル/!〜12モル/2の量で
用いられることが好ましい。
本発明に用いられる亜硫酸塩の保恒剤としては亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸ア
ンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。
亜硫酸塩は02モル/に以上が好ましく、特に04モル
/り以上か好ましい。また、上限は25モル/lまでと
するのか好ましい。
本発明に用いられる現像液のpoは9から13までの範
囲のものが好ましく、更に好ましくはpH10から12
までの範囲である。
p I(の設定のために用いられるアルカリ剤には水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム
の如きpIT調節剤を含むことができる。
特開昭61−28708号(ホウ酸塩)、特開昭60−
93439号(例えば、サッカロース、アセトオキンム
、5−スルホサルチル酸)、リン酸塩、炭酸塩などの緩
衝剤を用いてもよい。
上記成分以外に用いられる添加剤としては、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如き現像抑制剤:
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルセロソ
ルブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノール
の如き有機溶剤:1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾール、2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スル
ホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系化合物、5−ニト
ロインダゾール等のインダゾール系化合物、5−メチル
ベンツトリアゾール等のベンツトリアゾール系化合物な
どのカブリ防止剤を含んでもよく、更に必要に応じて色
調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、特開昭56−
106244号記載のアミノ化合物なとを含んでもよい
本発明においては現像液に銀汚れ防止剤、例えば特開昭
56−24347号に記載の化合物を用いることができ
る。
この他り、F、A、 メソン著[フォトグラフィック・
ブロセシン・ケミストリー」、フォーカル・プレス刊(
1966年)の226〜229頁、米国特許箱2.19
3,015号、同2.592,364号、特開昭48−
64933号などに記載のものを用いてもよい。
本発明において「現像時間」、「定着時間」とは各々、
処理する感光相棒が自動現像機の現像タンク液に浸漬し
てから次の定着液に浸漬するまでの時間、定着タンク液
に浸漬してから次の水洗タンク液(安定化液)に浸漬す
るまでのUη間を言う。
また「水洗時間」とは、水洗タンク液に浸漬している時
間をいう。
また「乾燥時間」とは通常35°C〜100°Cで好ま
しくは40°C〜80°Cの熱風が吹きつけられる乾燥
ゾーンが、自動現像機には設置されているが、その乾燥
ゾーンに入っている時間をいう。
現像温度及び時間は約25℃〜50°Cで15秒以下で
あることが好ましく、更に好ましくは30℃〜40℃で
6秒〜15秒である。
定着液はチオ硫酸塩を含む水溶液であり、pH3,8以
上であることが好ましく、更には42〜55であること
が好ましい。
定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニ
ウムがあるが、チオ硫酸イオンとアンモニウムイオンと
を必須成分とするものであり、定着速度の点からチオ硫
酸アンモニウムが特に好ましい。定着剤の使用量は適宜
変えることができ、一般には約0.1〜約6モル/りで
使用される。
定着液には硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム塩
を含んでも良く、それらには、例えば塩化アルミニウム
、硫酸アンモニウム、カリ明ばんなとがある。
定着液には、酒石酸、クエン酸あるいはそれらの誘導体
を単独で、あるいは2種以上、併用することができる。
これらの化合物を定着液1りにつき0005モル以上含
むものが有効で、0.01モル/y〜0.03モル/2
の範囲で含むものが特に有効である。
具体的には、酒石酸、酒石酸カリウム、酒石酸ナトリウ
ム、酒石酸カリウムナトリウム、クエン酸、クエン酸ナ
トリウム、クエン酸カリウム、クエン酸リチウム、クエ
ン酸アンモニウムなどがある。
定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硝酸)、pH調
整剤(例えば硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や特
願昭60−213562号記載の化合物を含むことがで
きる。
定着温度及び時間は約り0℃〜約50℃で6秒〜1分が
好ましいが、更に好ましくは25°C〜40°Cで6秒
〜30秒であり、特に好ましくは25℃〜40°Cで6
秒〜15秒である。
本発明の方法に従い自動現像機を用いて感光材料が処理
される時、定着濃縮液とそれを希釈する水とが共に補充
される場合において、定着液濃縮液は1剤で構成される
ことが最も好ましいことは現像液の場合と同じである。
1剤として定着液原液が安定に存在しうるのはpH4,
5以上であり、より好ましくはpH4,65以上である
。pH4,5未満では定着液が実際に使われるまで長期
間放置されると、チオ硫酸塩が分解して最終的には硫化
してしまうので好ましくない。
pH4,5以上の範囲では亜硫酸ガスの発生も少なく、
作業環境上も良くなる。pHの上限はそれ程厳しくない
が余り高p T−1で定着されると、以後水洗されても
膜pHが高くなって膜膨潤か大きくなり従って乾燥負荷
が大きくなるので約pH7までが限度である。アルミニ
ウム塩を使って硬膜する定着液ではアルミニウム塩の析
出沈澱防止のためpH55までか限度である。
本発明においては現像液または定着液のいずれかが」1
記のような希釈水を必要としない(すなわち原液のまま
で補充する)いわゆる使用液であっても構わない。
各濃縮液の処理タンク液への供給量及び希釈水との混合
割合はそれぞれ濃縮液の組成に依存して種々変化させる
ことができるが、一般に濃縮液対希釈水は1対O〜8の
割合で、これらの現像液、定着液各々の全量は感光材料
1耐に対して501gから1.500dであることが好
ましい。
本発明において感光材料は現像、定着した後、水洗及び
/又は安定化処理が施される。
水洗又は安定化処理は本分野で公知のあらゆる方法を適
用することができ、本分野で公知の種々の添加剤を含有
する水を水洗水又は安定化液として用いることもてきる
。防黴手段を施した水を水洗水又は安定化液に使用する
ことにより、感光(イ料1m当たり3り以下の補充量と
いう節水処理も可能となるのみならす、自動現像機設置
の配管か不要となり更にストック槽の削減が可能となる
即ち現像液及び定着液用の調液希釈水及び水洗水又は安
定化液を共通の一層のストック槽から供給でき、自動現
像機の一層のコンパクト化か可能となる。
防黴手段を施した水を水洗水又は安定化液に01用する
と、水垢の発生等を有効に防止し得るため、感光材料1
イ当たりO〜32、更には0〜1りの節水処理を行うこ
とができる。
ここで、補充量がOの場合とは、水洗槽中の水洗水が自
然蒸発等により減少した分たけ適宜補充する以外は全く
補充を行なわない、即ち実質的に無補充のいわゆる「た
め水」処理力法を行なう場合をいう。
補充量を少なくする方法として、古くより多段向流方式
(例えば2段、3段なと)か知られている。この多段向
流方式を本発明に適用すれば定着液の感光材料はだんだ
んと清浄な方向、即ち定着液で汚れていない処理液の方
に順次接触して処理されて行くので、更に効率の良い水
洗かなされる。
これによれば、不安定なチオ硫酸塩等が適度に除去され
、変退色の可能性が一層小さくなり、更に著しい安定化
効果が得られる。また水洗水も従来に比べて、かなり少
ない量ですむ。
少量の水洗水で水洗するときには特願昭60−1729
68号に記載のスクイズローラー洗浄槽を設けることが
より好ましい。
更に水洗又は安定化浴に防黴手段を施した水を処理に応
じて補充することによって生ずる水洗又は安定化浴から
のオーバーフロー液の一部又は全部は、特開昭60−2
35133号に記載されているようにその前の処理工程
である定着能を有する処理液に利用することもできる。
こうすることによって上記ストック水の節水ができ、し
かも廃液がより少なくなるため更に好ましい。
防黴手段としては、特開昭60−263939号に記さ
れた紫外線照射法、同60−263940号に記された
磁場を用いる方法、同61−131632号に記された
イオン交換樹脂を用いて純水にする方法、特願昭60−
253807号、同60−295894号、同61−6
3030号、同61−51396号に記載の防菌剤を用
いる方法を用いることができる。
更には、L、E、West ”Water Quali
ty Cr1teria−Photo Sci & E
ng、 Vol、9 No、6(1965)、lJ、W
、Beach”Microbiological Gr
owths in Motion−PicturePr
ocessing″SMPTE Journal Vo
l、85.(+976)R,O,Deegan、 ”P
hoto Processing Wash Wate
rBiocides″J、Imaging Tech、
 Vol、10. No、6(1984)及び特開昭5
7−8542号、同57−58143号、同58−10
5145号、同57〜132146号、同58−186
31号、同57−97530号、同57−157244
号なとに記載されている防菌剤、防パイ剤、界面活性剤
なとを()1用することもてきる。
更に水洗浴には、RT、Kreiman著J 、 Im
age 、 Techlo、(6) 242 (198
4)に記載されたイソチアゾリン系化合物、RESEA
RCHDTSCLOSURE第205巻、Item20
526 (1981年、5月号)に記載されたイソチア
ゾリン系化合物、同第228巻、Item 22845
 (1983年、4月号)に記載されたイソチアゾリン
系化合物、特願昭61−51396号に記載された化合
物、なとを防菌剤(Microbiocide)として
併用することもできる。
更に防パイ剤の具体例としては、フェノール、4−クロ
ロフェノール、ペンタクロロフェノール、クレゾール、
0−フェニルフェノール、クロロフェン、ジクロロフェ
ン、ホルムアルデヒド、ゲルタールアルデヒド、クロル
アセトアミド、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、2−
(4−チアゾリン)−ベンゾイミダゾール、ベンゾイソ
チアゾリン−3−オン、Fデシル−ベンジル−ジメチル
アンモニウム−クロライド、N−(フルオロジクロロメ
チルチオ)−フタルイミド、2,4.4’ −トリクロ
ロ−2′−ハイドロオキシジフェニルエーテルなとであ
る。
防黴手段を施して水ストック槽に保存された水は前記現
像液定着液なとの処理液原液の希釈水としても水洗水と
しても共用されるのがスペースか小さくてすむ点で好ま
しい。しかし防黴手段を施した調液希釈水と水洗水(又
は安定化液)とを分けて別槽にそれぞれ保管することも
てきるし、とちらか一方だけを水道から直接とってもよ
い。
別槽に分けて保管したときは、本発明の如き防黴手段を
施した上に、水洗水(又は安定浴)には種々の添加剤を
含有させ−ることかできる。
例えば、アルミニウムとのキレート安定度logK値が
、10以上のキレート化合物を含有させてもよい。これ
らは、定着液中に硬膜剤としてアルミニウム化合物を含
む場合水洗水中での自沈を防止するのに有効である。
キレート剤の具体例としては、エチレンジアミン四酢酸
(logK 16.1.以下同じ)、シクロヘキサンジ
アミン四酢酸(17,6) 、ジアミノプロパノール四
酢酸(13,8) 、ジエチレントリアミン五酢酸(1
8,4) 、トリエチレンテトラミン六酢酸(19,7
)等及びこれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニ
ウム塩があり、その添加量は好ましくは0.01〜10
g/り、より好ましくは01〜5g/りである。
更に水洗水中には銀画像安定化剤の他に水滴むらを防止
する目的で、各種の界面活性剤を添加することができる
。界面活性剤としては、陽イオン型、陰イオン型、非イ
オン型および両イオン型のいずれを用いてもよい。界面
活性剤の具体例としてはたとえば工学図書(株)発行の
「界面活性剤ハンドブック」に記載されている化合物な
とがある。
上記安定化浴中には画像を安定化する目的で各種化合物
が添加される。例えば膜pHを調整する(例えばpH3
〜8)ための各種の緩衝剤(例えばホウ酸塩、メタホウ
酸塩、ホウ砂、リン酸塩、炭酸塩、水酸化カリ、水酸化
ナトリウム、アンモニア水、モノカルボン酸、ジカルボ
ン酸、ポリカルボン酸などを組み合わせて使用)やホル
マリンなどのアルデヒドを代表例として挙げることがで
きる。その他、キレート剤、殺菌剤(チアゾール系、イ
ソチアゾール系 /’%ロゲン化フエフエノールルファ
ニルアミド、ベンゾトリアゾールなと)、界面活性剤、
螢光増白剤、硬膜剤などの各種添加剤を使用してもよく
、同一もしくは異種の目的の化合物を2種以上併用して
も良い。
また、処理液の膜pH調整剤として塩化アンモニウム、
硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニ
ウム、亜硫酸アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム等の
各種アンモニウム塩を添加するのが画像保存性を良化す
るために好ましい。
本発明においては、感光材料における膨潤百分率を低減
する程その乾燥時間を短縮できるという更に優れた効果
がある。
本発明においては、現像、定着、水洗及び乾燥されるま
でのいわゆるDry t(5Dryの処理時間は100
秒以内が好ましく、更に好ましくは60秒以内、特に好
ましくは50秒以内である。
ここで“dry to dry”とは処理される感光材
料の先端が自動現像機のフィルム挿入部分に入った瞬間
から、処理されて、同先端が自動現像機から出てくる瞬
間までの時間を言う。
[実施例コ 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例1 ゼラチンと塩化ナトリウムと水が入った40℃に加温さ
れた容器に、硝酸銀水溶液とハロゲン化銀1モル当り2
 X 10−’モルのへキサクロロイリジウム酸カリウ
ム塩と4 X 10−7モルのへキサブロモロンラム酸
カリウム塩を添加した臭化カリウムと塩化ナトリウムの
混合水溶液とをダブルジェット法により添加して臭化銀
を35モル%含む塩臭化銀粒子(分布の広さ12%、立
方晶1粒径0.27μm)をpH3,0,pAg7.7
に保ちながら調整し、pH5,9にもとしたのちに常法
にて脱塩した。
この乳剤に金増感及び硫黄増感を施し、増感色素Δをハ
ロゲン化銀1モル当り240mg添加し、更にハロゲン
化銀1モル当り1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ールを70mg、 4−ヒドロキシ−6−メチル〜1.
3.3a、7−チトラザインデンを12g及びゼラチン
を加えて熟成を停止させたのち、ハロゲン化銀1モル当
りハイドロキノンを4g、臭化カリウムを3g1サポニ
ンを5g1スチレン−マレイン酸の重合体を2g、アク
リル酸エチルの高分子ポリマーラテックスを3g添加し
、硬膜剤として1−ヒドロキン−3,5−ジクロロトリ
アジンナトリウム塩とホルマリンを添加して乳剤層用塗
布液を作成した。
また、セラチン500gの水溶液に臭化カリウム1.0
g、 1−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネ
ート−2−スルボン酸ソーダを40g添加し、マット剤
として平均粒径5μmの不定型シリカとセラチンを表1
のように添加して保護層用塗布液を作成した。
下引加工済みのポリエチレンテレフタレート支持体」二
に乳剤層用塗布液と保護層用塗布液を同時に重層塗布し
た。但し乳剤層の銀量が2.8g/i、セラチン量が表
−1になるように塗布した。
なお、上記塗布した面の反対側(バッキング層側)には
染If (a)及び染It(b)を含有したセラチン液
をゼラチン量が3.3g/m、染It (a)が180
mg/%、染料(b)が50mg/m、粒径約3μmの
ポリメタクリレート40mg/mになるようにあらかじ
め塗布しておいた。
以下余白 増感色素A 染料(II) 0yNa 30、Nn このようにして得られた試11を、下記現像液と定釘液
を用いて、通常のローラ型目動現像機で下記処理条件に
て処理し、最大濃度とくつつきについての評価を行なっ
た。その結果を表−1に示す。
但し自動現像機のラインスピードをかえすに現像、定着
、水洗時間をかえるときには槽の深さとローラーの数を
かえて調整を行なった。
Ω12立亘]I 25°C155%の室内で充分に間室した試料を15c
mXI5Cmに裁断した後50枚重ね、両側に厚紙をあ
てて袋の中に密封し、上から1kgの荷重をかけた状態
で、温度55℃のサーモ機の中に1日放置した。
放置後の試料についてくっつきの評価を行なった。但し
評価は5段階レベルで行なった。「5」は前後のフィル
ム同志かくつついていず最良のレベルてあり、数字か小
さくなる程くっつきを生じるものとする。またrlJ、
r2Jは使用不可のレベルであり、「3」以上は使用可
能なレベルであるものとする。
処LL1件 (工 程)   (温 度)   (時 間)現像  
35°C12秒 定着  34°C12秒 水洗  常温  12秒 乾燥  40℃  10秒 計用 (組成A) 純水(イオン交換水)         150d工チ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩g ジエチレングリコール        50g亜硫酸カ
リウム(55%w/v水溶液)100顧炭酸カリウム 
           50 gハイドロキノン   
        15g5−メチルヘンシトリアゾール
   200mg1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾール 0mg 水酸化カリウム 使用液のpHを10.11にする■臭
化カリウム           4.5 g(組成り
) 純水(イオン交換水)        3顧ジエチレン
グリコール        50 gエチレンジアミン
四酢酸二ナトリウム塩5mg 酢酸(90%水溶液)03杼 5−ニトロインダゾール      lIomgl−フ
ェニル−3−ピラゾリドン  700mg現像液の使用
時に水500.Q中に上記組成A、組成りの順に溶かし
、1!に仕上げて用いた。
定芽丘処方 (組成A) チオ硫酸アンモニウム(725%W/V水溶液)40d 亜硫酸ナトリウム          17g酢酸ナト
リウム・3水塩      6.5 g硼酸     
           6gクエン酸ナトリウム・2水
塩     2g酢酸(90%w/v水溶液)    
   13.6d(組成り) 純水(イオン交換水)         17d硫酸(
50%w/v水溶液)       47g硫酸アルミ
ニウム (Aり、03換算含■か81%w/vの水溶液)65g 定着液の使用時に水5001i!中に上記組成A1組成
りの順に溶かし、12に仕上げて用いた。この定着液の
p■Iは約43であった。
以下余白 表−1から明らかなように、本発明の試料はくっつき及
び最大濃度において満足のいく値を得ることかできた。
実施例2 pH3,0の酸性雰囲気下でコンI・ロールトダブルジ
ェソト法により(NaaR,hC12゜)を銀1モル当
たり5 X 10−6モル含有する平均粒径015μm
1ハロゲン化銀組成が塩化銀90モル%、臭化銀10モ
ル%の粒子を作成した。銀とハライ[・の混合後、6−
メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a、7−チトラザ
・rンデンをハロゲン化銀1モル当たり600 mg加
え、その後水洗、脱塩lまた。
ついで、ハロゲン化銀1モル当たり60■の6−メチル
−4−ヒドロキシ−1,3,3a、7−テ]・ラザイン
デンを加えた後、硫黄増感した。硫黄増感後、安定剤と
して6−メチル−4−ヒドロキン−1,3,3a、7−
チトラザインデンを600 mg加えたのち、ハロゲン
化銀1モル当り下記Cの化合物を600■、臭化カリウ
ム75mg、 Fデンルト、ンセンスルフォン酸ナトリ
ウム300mg、 5−メチルヘンゾI・リアゾール3
0mg、ポリアクリレートラテックスIg/nイ、硬膜
剤としてニーヒドロキシ−3,5−ジクロロトリアジン
ナトリウム塩とホルマリンを添加して乳剤層用塗布液を
作成した。
化合物C また、ゼラチン500gの水溶液に、1−デンル−2−
(3−イソペンチル)サクシネート−2−スルホン酸ソ
ーダを50g添加し、マット剤として平均粒径3μmと
7μmの不定形シリカを1;1の割合で添加し、ゼラチ
ンを表−2のように添加して保護層用塗布液を作成した
下引加工済みのポリエチレンテレフタレート支持体上に
乳剤層用塗布液と保護層用塗布液を同時(こ重層塗布し
た。
但し乳剤層の銀量が2.5g/m”、ゼラチン量が表−
2になるようにした。
なお、バッキング層は、実施例1と同様のものを使用し
た。
このようにして得られた試料を、コニカ(株)製現像液
CDM−651に、定着液CF I−−851、自動現
像液GR−27を用いて現像時間30秒、温度280C
にて処理を行なった。
その後実施例1と同様に評価を行なった。その結果を表
−2に示す。
□−−□□□□□□□□□□ 以下余白− m−」四 表−2から明らかなように本発明の試料はくっつき及び
最大濃度において満足のいく値を得ることかできた。ま
た各試料について表裏判別の目視評価を行なったところ
比較例1.2以外は、まったく問題のないレベルである
ことがわかった。
[発明の効果コ 以上詳しく説明したように、本発明により乾燥性向上の
ためゼラチン減量を行なっても、最大濃度を低下させず
、くっつきを生じない、表裏判別性に優れたハロゲン化
銀写真感光材料を提供することができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有す
    るハロゲン化銀写真感光材料において、支持体に対して
    該ハロゲン化銀乳剤層と同一側の最外層にマット剤を1
    0mg/m^2以上100mg/m^2以下の範囲で含
    有し、該ハロゲン化銀乳剤層と同一側の写真構成層中の
    総ゼラチン量が3.0g/m^2以下であり、かつハロ
    ゲン化銀乳剤層側全層に対する非感光性の親水性コロイ
    ド層のゼラチン量比が0.4未満であることを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。
JP28808490A 1990-10-25 1990-10-25 ハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH04162032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28808490A JPH04162032A (ja) 1990-10-25 1990-10-25 ハロゲン化銀写真感光材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28808490A JPH04162032A (ja) 1990-10-25 1990-10-25 ハロゲン化銀写真感光材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04162032A true JPH04162032A (ja) 1992-06-05

Family

ID=17725585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28808490A Pending JPH04162032A (ja) 1990-10-25 1990-10-25 ハロゲン化銀写真感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04162032A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0790526A1 (en) 1996-02-19 1997-08-20 Agfa-Gevaert N.V. Radiographic image forming film-screen system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0790526A1 (en) 1996-02-19 1997-08-20 Agfa-Gevaert N.V. Radiographic image forming film-screen system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04115249A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0269741A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2908000B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH04162032A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2759280B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH031135A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH02239243A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2802804B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法
JP3020101B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2835330B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0269743A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH02130546A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP3141216B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0269740A (ja) 画像形成方法
JPH02127638A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2742705B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH03163541A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH02129627A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH02197836A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0478845A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及び処理方法
JPH03223841A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH03230154A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0480746A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0395550A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH0476536A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及び処理方法