JPH0415515A - デジタル運行記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の運行状態を記録媒体にデジタルデータ形
式で記録するデジタル運行記録装置に係り、特に、内蔵
する時計の時刻データに基づいて車両の運行毎にその開
始時刻と終了時刻をも知ることができるデータを記録す
るようにしたデジタル運行記録装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来、車両の各運行毎の運行データを例えばＩＣメモリ
カード内の不揮発性の記録媒体であるメモリに記録する
とき、第６図に示すような形式で記録を行っていた。同
図において、１は１ワードが８ビツト（１バイト）構成
のメモリであり、このメモリ１の中にはデータ領域ＭＩ
と■Ｄ領域Ｍ２とが形成され、データ領域Ｍ、は更に１
運行毎に区切って所定の圧縮法によって圧縮した走行距
離データを順次記録する距離データ記録領域Ｍｚと、同
じく１運行毎に区切って所定の圧縮法によって圧縮した
速度データを順次記録する速度データ記録領域Ｍ　Ｈ２
とに分けられている。ＩＣメモリカドば車両に載置され
ている運行記録計に対して着脱自在に装着される。１運
行は、例えばＩＣメモリカードが運行記録計に装着され
てから抜かれるまでの期間として定められ、また運行記
録計が有する時計が発生ずる時刻データに基づいて各運
行毎にその開始時刻と終了時刻も一緒に記録される。

また、上記ＩＤ領域Ｍ２にば、各運行毎に許容差、分解
能及びサンプリングタイムの他、当該運行における走行
距離データと速度データの最終のデータが記録されてい
る領域Ｍｌｌ及びＭ、２のアドレスや上記時計の時刻修
正の有無、回数及び時刻修正データなどが記録される。

時刻修正データは修正前時刻と修正後時刻とに関するデ
ータからなっていて、運行記録計に設けられている時刻
修正の開始の際に操作する修正釦を操作したときの時計
の時刻を修正前時刻データとして記録し、その後時計の
進め或いは遅らせ操作をした後時刻修正の終了の際に操
作するセット釦を操作したときの時計の時刻を修正後時
刻データとして記録する。

ところで、上述のように運行データを記録した記録媒体
であるＩＣメモリカードをその後運行記録計から抜き取
り、デジタル運行記録を解析する解析装置にかけること
によって各運行の解析が行われるが、その解析の一つに
、時々刻々変化する各運行中の車両の走行速度をグラフ
形式でＣＲＴの画面に表示させたり用紙にプリントアウ
トさせたりして、運行状態が一目で分かるようにするも
のがある。

この場合には、収集した速度データと開始時刻及び終了
時刻とによって横軸に時間を、縦軸に速度をとって時間
と共に変化する速度を表示する。

しかし、上述のように途中で時刻修正を行った場合には
、そのときの時刻修正データを用いて更に処理して時間
軸の修正を行って速度表示を行う。

上述の時刻修正データの記録の仕方は、第７図に示すよ
うに、時計の時刻が正時刻に対して２０分進んでいると
き、例えばｒｌ：１．ＯＪＯ時点で時刻修正の開始を指
示する修正釦を操作し、その後時間のロスなく時計をｒ
ｏ：５０Ｊに修正した後時刻修正の終了を指示するセッ
ト釦を操作すると、修正前時刻データとしてｒｌ　：　
１０Ｊを、修正後時刻データとしてｒｏ：５０」をそれ
ぞれ記録される。そして、この修正前時刻データ「１：
１０」と、修正後時刻データｒｏ　：　５０Ｊとにより
、運行開始時刻をｒｏ：ｏＯＪに修正することができる
。

〔発明が解決しようとする課題］ しかし、実際には時刻修正操作は上述したように行われ
ることは殆どなく、以下のように行われる。

例えば、第８図に示すように車両の運行が時点ｔ１にお
いて開始したとすると、そのときの装置内の時計の時刻
データにより運行開始時刻「０：２０」を記録するが、
時点Ｌ２において時計が進んでいることに気が付き時刻
修正の開始操作する修正釦を操作したとすると、そのと
きの時計の時刻データによりｒｌｌＯＪを修正前時刻デ
ータとして記録する。そして時計の時刻を適当な時間遅
らせてから「１：００」の時報に合わせて時刻修正の終
了操作するセット釦を操作すると、そのときの時計の時
刻データにより「１：００」を修正後時刻データとして
記録する。

このように、修正前時刻データとして「１：１０」、修
正後時刻データとして「１：００」が記録されると、解
析装置側では時計を１０分遅らせたと判断してしまい、
この修正時刻データを用いて運行開始時刻データを修正
すると、解析装置では「０：１０Ｊからｒ７：ｏＯＪま
での６時間５０公理行したと判断してしまい、実際の運
行時間７時間と一致しなくなる。このような不一致が生
じると、運行状態をグラフで表示したりプリントアウト
する際、１０分間のデータの取り扱いが面倒になったり
、場合によってはそのデータが消失されたり重複してし
まうという問題が生じる。

よって本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、各運行
の途中で時刻修正がどのように行われても、運行データ
の解析に支障をきたすことがないように運行データの記
録を行えるようにしたデジタル運行記録装置を提供する
ことを課題としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するため本発明により成されたデジタル
運行記録装置は、第１図の基本構成図に示すように、車
両の各運行毎の運行データを記録するためのデータ領域
３ａ２を有する記録媒体３と、時刻データを発生する時
刻修正可能な時計２１０と、前記運行データを前記記録
媒体３のデータ領域３ａｚに一定時間毎に順次書込むと
共に、前記時計２１ｃの時刻データに基づいてその開始
時刻と終了時刻を知ることができるデータを書込む書込
手段２１ｄとを備えデジタル運行記録装置において、前
記書込手段２１ｄが、車両の運行データが前記記録媒体
３のデータ領域３ａｚに順次書込まれる毎に、前記デー
タ領域３ａ２の第１のエリア３ａ２３に各運行の開始か
らの経過時間を前に書込まれている時間に代えて書込む
時間書込手段２１ｄ、と、車両の運行データが前記記録
媒体３のデータ領域３ａ２に順次書込まれる毎に、前記
データ領域の第２のエリア３ａ２□にその書込時刻を前
に書込まれている時刻に代えて書込む時刻書込手段２１
ｄ２とを有することを特徴としている。

〔作　用〕

上記構成において、時間書込手段２１ｄ１が、車両の運
行データが前記記録媒体３のデータ領域３ａｚに順次書
込まれる毎に、前記データ領域３ａ２の第１のエリア３
ａ２３に各運行の開始からの経過時間を前に書込まれて
いる時間に代えて書込み、時刻書込手段２１ｄ２が、車
両の運行データが前記記録媒体３のデータ領域３ａｚに
順次書込まれる毎に、前記データ領域の第２のエリア３
ａ２□にその書込時刻を前に書込まれている時刻に代え
て書込むようになっているので、時計２１ｃが途中で修
正されても、第２のエリア３ａ２□に記録されている書
込時刻から第１のエリア３ａ２３に経過時間を差し引く
ことによって運行の開始時刻を簡単に求めることができ
、記録媒体３に記録した運行データを後に解析する際に
、運行データを運行の開始から終了までの間の時間に正
確に割り振って処理することができ、データと時間が対
応しなくなるという不具合は全く起こらない。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は本発明によるデジタル運行記録装置の一実施例
を示す図であり、同図において、■は図示しない車両の
ミッションより車軸の回転を検出し、回転数を電気信号
に変換する回転センサ、２は回転センサ１からの信号を
サンプリングして入力し、演算により速度及び走行距離
を求めるとともに、データ圧縮処理を行い、それを記録
する記録装置である。記録袋Ｎ２は、制御プログラムな
どを格納しているＲＯＭ２１　ａ、各種のデータが記録
されたりワークエリアとして使用されるＲＡＭ２１ｂ、
年月日時分秒からなりアルタイムデータを発生する時計
２１ｃなどを有するマイクロコンピュータ（ＣＰＵ）２
１と、車両のイグニッション（Ｉ　ＧＮ）のオンを検出
するＩＧＮオン検出回路２４と、ＣＰＵ２１内の時計２
１ｃの時刻修正を行う時刻修正部２５と、時計２１ｃが
発生する時刻データに基づいて時刻表示を行う表示器２
６とを有し、上記時刻修正部２５は例えば修正開始、釦
、修正操作釦、セット釦などを有する。ＣＰＵ２１はま
た、コネクタによって構成される入出力インターフェー
ス２２を介して記録媒体としてのＩＣメモリカード３が
装着され、記録可能な状態にあるかどうかを直接監視す
るようになっている。そして、ＩＣメモリカード３が装
着されると運行データが記録されるようになっている。

第３図はデータ解析用の装置であり、４は記録装置２か
ら取外したＩＣメモリカード３に記録された内容を読み
取り、読み取りが完了するとＩＣメモリカード３に記録
されているデータをクリアし、再使用可能な状態に設定
するカードＲＷ、５はカードＲＷ４から転送されてきた
速度記録データをフロッピーディスクなどの磁気記録装
置などにセーブするとともに、圧縮データの解析を行い
、運行状況を再現し、出力用紙６に集計結果及びグラフ
の印刷などを行うデータ解析装置である。なお、カード
ＲＷ４により内容がクリアされたＩＣメモリカード３は
同しＲＷ４によって初期化されるが、この際上記許容差
など速度データの圧縮処理などに使用する設定値データ
が記録される。

上述した記認装置２を搭載した車両が走行を行うと回転
センサ１はパルス信号を発生し、その信号をＣＰＵ２１
に供給する。ＣＰＵ２　］は、入力されたパルスに基づ
いて」二部設定値データによって予め定められたザンプ
リングタイム毎に所定の分解能で瞬時速度を計測し、こ
の計測した速度データを上記設定値データによって予め
定められた許容差に基づいて圧縮処理してその結果を記
録媒体であるＩＣメモリカード３に書き込む。なお、上
記設定値データは、ＲＡＭ２　ｌ　ｂ内に予め格納され
ている。また、ＣＰｔＪ２１はこの他か装置の全ての機
能を統括する制御装置としても働くように制御プログラ
ムにより動作される。

上記ＩＣメモリカード３内の例えば不揮発性メモリから
なるメモリ３ａは、第４図（ａ）に示すように、ＩＤを
記録するためのＩＤ領域３ａ＋　とデータを記録するた
めのデータ領域３ａ２とからなっている。ＩＤデータ領
域３ａ＋　には、第４図（ｂ）に示すように、第６図に
ついてに述したと同様に各運行毎に許容差、分解能及び
ザンブリングタイムの他、当該運行における走行距離デ
ータと速度データの最終のデータが記録されている各領
域のアドレスや一ヒ記時計の時刻修正の有無、回数及び
時刻修正データなどが記録される。時刻修正データは修
正前時刻と修正後時刻とに関するデータからなっていて
、時刻修正部２５の操作釦を操作したときに修正前時刻
データと修正後時刻データとが記録される。

一方、データ領域３ａｚには、第４図（Ｃ）に示すよう
に、ＩＣメモリカード３ａの最新のＴＤの記録が行われ
た時刻である開始時刻が記録されるエリア３８ｚ＋、各
運行において速度データが記録される毎に書込時刻が書
換えられるエリア３ａｚ□と、上記開始時刻からこの記
録時点までのトータル時間が書換えられるエリア３ａ２
３とが形成されている。

上記書込時刻としては、時計の時刻修正がある場合には
時刻修正後の時刻が記録されるが、開始時刻は変わらな
い。上述のようにデータが書き込まれる毎に書換えされ
るので、ＩＤが更新されたときには、それ以前の書込時
刻が固定されるので、これが更新前のＩＤの終了時刻と
なる。なお、各データの開始時刻は（書込時刻−トータ
ル時間）として容易に算出するこができる。また、終了
アドレスをデータを書き込む毎に書き換えるのは、次の
データを書き込むアドレスを明確にするためである。更
に、データ領域の最初の開始時刻は、万が一書込時刻が
書き込まれずにカードが抜き取られるなどの事故があっ
た場合、開始時刻からデータを解析できるようにするた
めである。

以上、記録装置２の動作の概略を説明したが、」二部Ｃ
ＰＵ２１が予め定めた制御プログラムに従って行う仕事
を示す第５図のフローチャートを参照して、動作の詳細
を以下説明する。

ＣＰＵ２１はその電源投入により動作をスタートし、そ
の最初のステップＳ１においてイニシャライズを行い、
初回フラグＦに「０」をセントする。その後ステップＳ
２に進み、ここでＩＧＮオン検出回路２４からの信号を
監視して、ＩＧＮスイッチがオンされたか否かを判定す
る。判定がＮＯのときはステップＳ３に進み、スリーブ
状態にし、次のステップＳ４で再びＴＧＮスイッチがオ
ンされているか否かを判定し、判定がＮＯのときは上記
ステップＳ３及びＳ４を繰り返し実行し、判定がＹＥＳ
のときは」二部ステップＳ２に進み、このステップＳ２
を経てステップＳ５に進む。ステップＳ５において入出
力インターフェース２２にＩＣメモリカード３が装着さ
れているか否かを判定し、判定がＹＥＳのときはステッ
プＳ６に進む。ステップＳ６においてはカード装着部の
フタが閉じられて記録可能状態に有るか否かを判定し、
判定がＹＥＳのときはステップＳ７に進む。

ステップＳ７において初回フラグが「１」であるか否か
を判定し、判定がＮＯのときはステップＳ８に進む。ス
テップＳ８においては初回フラグＦに「１」をセットし
、その後ステップｓ９に進んでＩＣメモリカード３の所
定のエリア３ａ２、に開始時刻を６ハイト使用して年月
日時分秒で記録すると共に、上記データ領域の所定のエ
リア３ａ２３にトータル時間として「００ｏ・・・ｏｏ
」を書込み、その後ステップＳ１０に進んで時計処理を
行う。この時計処理においては、時刻修正などの操作に
応じて上述した時刻修正のためのデータの書込などの仕
事を行う。

その後ステップＳＬ２に進み、ここでサンプリングタイ
ム経過したか否かを判定し、この判定がＮＯのときには
上記ステップｓ２に戻る。またステップＳ１２の判定が
ＹＥＳのときにはステップＳ１３に進み、ここでサンプ
リングしたデータについて例えば速度の演算処理を行い
、その結果をデータ領域３ａｚに速度データとして書込
む。ステップＳ１３の実行後はステップＳ１４に進み、
ここでデータ領域３ａ２の所定エリア３ａ２□の書込時
刻を書換える。続いてステップＳ１５に進み、ここでデ
ータ領域３ａｚの所定エリアに終了アドレスを書込んで
からステップＳ１６に進み、ここで上記ステップＳ９で
エリア３ａ２３に書込んだトタル時間データをインクリ
メントしてトータル時間を書換えてから上記ステップＳ
２に戻る。

上記ステップＳ５又はＳ６の判定がＮＯのときには１運
行が終了したとしてステップ３１７に進み、ここでフラ
グＦを「０」にセットする。

上述した説明から明らかなように、ＣＰＵ２１はステッ
プＳ１３、ステップＳ１４及びステップＳ１５の実行に
よって、運行データをＩＣメモリカード３のデータ領域
３ａｚに一定時間毎に順次書込むと共に、時計２１ｃの
時刻データに基づいてその開始時刻と終了時刻を知るこ
とができるデータを書込む書込手段２１ｄとして働き、
特にステップＳ１４の実行によって、車両の運行データ
がＩＣメモリカード３のデータ領域３ａ２に順次書込ま
れる毎に、データ領域３ａｚのエリア３ａ２３に各運行
の開始からの経過時間すなわち１・−タル時間を前に書
込まれている時間に代えて書込む時間書込手段２１ｄ１
として、またステップＳ１５の実行によって、車両の運
行データがＩＣメモリカード３のデータ領域３ａｚに順
次書込まれる毎に、データ領域のエリア３ａ２゜にその
書込時刻を前に書込まれている時刻に代えて書込む時刻
書込手段２１ｄ２として働く。

上述のようにデータ領域３ａ２にデータの書込み毎に書
込時刻を書換え、また開始時刻からのトータル時間を書
換えるようにしているので、書込時刻からトータル時間
を引くことによって、時刻修正データによらなくても各
運行の開始時刻を簡単に知ることができ、時刻修正デー
タによって各運行の開始時間を求めた場合に生じる種々
の不具合を解消するこができる。

〔効　果〕

以上説明したように本発明によれば、各運行の途中で時
計の時刻修正がどのように行われても、運行の開始時刻
を簡単に求めることができ、記録媒体に記録した運行デ
ータを後に解析する際に、運行データを運行の開始から
終了までの間の時間に正確に割り振って処理することが
でき、データと時間が対応しなくなるという不具合は全
く起こらないので、運行データの解析に支障をきたすこ
とがないという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるデジタル運行記録装置の基本構成
を示すブロック図、 第２図は本発明によるデジタル運行記録装置の一実施例
を示すブロック図、 第３図は第２図の装置で記録した運行データを解析する
データ解析装置の例を示すブロック図、 第４図は第２図の装置においてＩＣメモリカードに記録
されるデータの形式を示す図、第５図は第２図中のＣＰ
Ｕが予め定めたプログラムに従って行う仕事を示すフロ
ーチャート、 第６図は従来の装置によりＩＣメモリカードに記録され
るデータの形式を示す図、 第７図は時計の時刻修正の仕方を説明するための説明図
、 第８図は第６図の記録の仕方の問題点を説明するための
説明図である。 ３・・・記録媒体、３ａｚ・・・データ領域、３ａ２□
・・・第２のエリア、３ａ２３・・・第１のエリア、２
１・・・時計、２１ｄ・・・書込手段（ＣＰＵ）　、２
１　ｄ、・・・時間書込手段（ＣＰＵ）　、２１　ｄ２
・・・時刻書込手段（ＣＰＵ）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　車両の各運行毎の運行データを記録するためのデータ
   領域を有する記録媒体と、時刻データを発生する時刻修
   正可能な時計と、前記運行データを前記記録媒体のデー
   タ領域に一定時間毎に順次書込むと共に、前記時計の時
   刻データに基づいてその開始時刻と終了時刻を知ること
   ができるデータを書込む書込手段とを備えるデジタル運
   行記録装置において、 前記書込手段が、 車両の運行データが前記記録媒体のデータ領域に順次書
   込まれる毎に、前記データ領域の第１のエリアに各運行
   の開始からの経過時間を前に書込まれている時間に代え
   て書込む時間書込手段と、車両の運行データが前記記録
   媒体のデータ領域に順次書込まれる毎に、前記データ領
   域の第２のエリアにその書込時刻を前に書込まれている
   時刻に代えて書込む時刻書込手段とを有する、 ことを特徴とするデータ運行記録装置。