JP3102190B2 - 印字式記録計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は外部の発信装置付の電力
量計あるいは流量計等から単位計量値ごとに入力される
パルスを累計し、例えば１５分，３０分，６０分といっ
た所定の周期（時限）ごとに前記パルスの累計に基づく
計量値や時刻等を印字記録する印字式記録計に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の印字式記録計には、時計内蔵方式
と親時計方式の２つの方式があり、時計内蔵方式の印字
式記録計はその内蔵時計からの所定周期の時限信号ごと
に、また親時計方式の印字式記録計は、外部の親時計か
らの時限信号ごとに夫々計量値、時刻等の印字記録動作
を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の印字式記録計で
は、時計内蔵方式の場合、時限の精度はその精度により
決まるため高精度の時計を必要とし、さらにその誤差の
修正には時計合わせを手動で行うより他に方法が無いと
いう問題があった。また、親時計方式の場合、親時計か
らは必ず記録時限に相当する周期で時限信号を入力する
必要があるが、この場合正確な時限信号が得られる反
面、１５分，３０分，６０分等の任意の周期の信号が得
られるとは限らず、また親時計の故障等で時限信号が欠
落した場合、その欠落期間には印字記録が行われず、記
録が不完全なものになってしまうという問題があった。

【０００４】そこでこの発明は、時計内蔵方式でありな
がら高精度な時計を必要とせず、時限の整数倍の周期の
同期用信号（外部時限信号）を外部から与えれば親時計
との同期が保たれる印字式記録計を提供することを課題
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項１の印字式記録計では、外部から単位計量
値ごとに入力されるパルスを累計し、内蔵する時計の計
時に基づく所定周期ごとに少なくともその時刻および前
記パルスの累計に基づく計量値を印字記録する印字式記
録計において、外部の親時計等から同期信号が入力され
ると、前記時計を該同期信号に同期させると共に、少な
くとも時刻及び前記パルスの累計に基づく計量値を印字
記録し、前記所定周期計時時点で前記同期信号が到来し
ない場合は、内蔵する時計の計時に基づく所定周期ごと
に少なくともその時刻及び前記パルスの累計に基づく計
量値を印字記録する。

【０００６】また請求項２の印字式記録計では、請求項
１に記載の印字式記録計において、前記印字記録の周期
は可変設定可能なものであるようにする。また請求項３
の印字式記録計では、請求項１または請求項２に記載の
印字式記録計において、前記外部からの同期信号は所定
周期ごとに出力されるものであるようにする。

【０００７】また請求項４の印字式記録計では、請求項
３に記載の印字式記録計において、前記外部からの同期
信号の周期は前記印字記録の周期の整数倍であるように
する。

【０００８】

【作用】高精度ではないが外部の親時計等からの定周期
の同期信号によって時計合わせを行うことができる時計
を印字式記録計に内蔵させて、この内蔵時計を同期信号
に同期させつつ、内蔵時計の作る時限信号によって印字
記録を行わせる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例としての構成を示す
ブロック図である。同図において１は、発信装置付の電
力量計あるいは流量計等から単位計量値ごとに出力され
る計量パルス信号Ｐを入力するパルス入力部、２は外部
の親時計等から定周期で出力される外部時限信号Ｓ１を
入力する入力部、４は内蔵の高精度ではない時計、５は
印字記録用のプリンタ、３は入力部１，２及び時計４か
ら信号を入力しプリンタ５及び時計４を制御する制御部
である。

【００１０】この図１の動作を説明すると、外部からの
計量パルス信号Ｐは、パルス入力部１を経て制御部３に
入力され累計されて計量値の計量が行われる。また時計
４からは可変設定可能の一定周期の時限信号Ｓ２が制御
部３に出力させ、それを受けて制御部３はその時点の計
量値，時刻などをプリンタ５によって印字記録する。一
方、外部時限信号入力部２に外部時限信号Ｓ１が入力さ
れた場合、制御部３はそれを受け時限信号Ｓ２の場合と
同様にその時点の計量値，時刻などをプリンタ５を介し
印字記録すると共に、時計４に対し時刻合わせ（同期）
信号ＴＳを送り、時計４の計時時刻を外部時限信号Ｓ１
に対応する正しい時刻に修正する。

【００１１】

【発明の効果】一般に時計内蔵方式の場合、高精度な時
計を必要としており、日差１秒（月差３０秒）程度が許
容できる限度と考えられるが、本発明によれば、時計内
蔵方式の印字式記録計の時計を外部からの時限信号に同
期させつつ使用するようにしたので、少なくとも１時間
に１回はその同期が取られることになるので、時差１秒
程度の精度があれば十分であるので従来より２０倍位精
度の悪い時計でも使用できる。これにより本発明では内
蔵時計に対し時限の可変設定を可能とし、又仮に外部時
限信号が欠落しても時計内蔵のため欠落期間の印字記録
データを空白にすることなく、内蔵時計、従って印字式
記録計のコスト低減を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としての構成を示すブロック
回路図

【符号の説明】

１ パルス入力部 ２ 外部時限信号入力部 ３ 制御部 ４ 時計 ５ プリンタ Ｐ 計量パルス信号 Ｓ１ 外部時限信号 Ｓ２ 時限信号 ＴＳ 時刻合わせ信号（同期信号）

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部から単位計量値ごとに入力されるパル
   スを累計し、内蔵する時計の計時に基づく所定周期ごと
   に少なくともその時刻および前記パルスの累計に基づく
   計量値を印字記録する印字式記録計において、 外部の親時計等から同期信号が入力されると、前記時計
   を該同期信号に同期させると共に、少なくとも時刻及び
   前記パルスの累計に基づく計量値を印字記録し、前記所
   定周期計時時点で前記同期信号が到来しない場合は、内
   蔵する時計の計時に基づく所定周期ごとに少なくともそ
   の時刻及び前記パルスの累計に基づく計量値を印字記録
   することを特徴とする印字式記録計。
2. 【請求項２】請求項１に記載の印字式記録計において、
   前記印字記録の周期は可変設定可能なものであることを
   特徴とする印字式記録計。
3. 【請求項３】請求項１または請求項２に記載の印字式記
   録計において、前記外部からの同期信号は所定周期ごと
   に出力されるものであることを特徴とする印字式記録
   計。
4. 【請求項４】請求項３に記載の印字式記録計において、
   前記外部からの同期信号の周期は前記印字記録の周期の
   整数倍であることを特徴とする印字式記録計。