JP3139399B2 - 人工衛星の内部時刻システム - Google Patents

人工衛星の内部時刻システム

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JP3139399B2 JP33738596A JP33738596A JP3139399B2 JP 3139399 B2 JP3139399 B2 JP 3139399B2 JP 33738596 A JP33738596 A JP 33738596A JP 33738596 A JP33738596 A JP 33738596A JP 3139399 B2 JP3139399 B2 JP 3139399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工衛星の内部時刻
システムに関し、特にGPS(Global Posi
tioning System)を利用して絶対時刻デ
ータを得る内部時刻システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高分解能観測衛星や光通信衛星等
のミッション運用においては、衛星内部のデータ処理シ
ステムが衛星自体の位置を数mの精度で特定するため
に、10〜100msec程度の精度でリアルタイムに
衛星内部絶対時刻を取得する必要がある。
【0003】一般に、従来の衛星時刻システムでは衛星
内部に搭載された発振器の出力を基準として衛星内部絶
対時刻を取得しているため、衛星時刻の精度が発振器の
精度のみに依存することとなり、ドリフトによる誤差の
蓄積が避け得ない。
【0004】そこで、GPSを構成するGPS衛星から
の時刻データを衛星内部に取込んで、発振器の精度のみ
に依存することなく、衛星時刻の精度をあげることが考
えられる。
【0005】例えば、図7に示すように、衛星内部機器
13が衛星内部発振器11からのフレームパルス及び衛
星内部時刻と、GPSレシーバ12で受信したGPS衛
星14からのタイミングパルス及び絶対時刻コードとを
直接入力する第1の構成が考えられる。この第1の構成
では衛星内部機器13のデータ処理部分が衛星テレメト
リ/コマンド運用を行うタイミングを支配する衛星内部
時刻と、これとは非同期に入力されるGPS時刻信号と
を同期させるための回路を持つ必要がある。
【0006】また、図8に示すように、GPSレシーバ
16で受信したGPS衛星14からのタイミングパルス
及び絶対時刻コードとを用いて衛星内部発振器15の較
正を行い、衛星内部発振器15から衛星内部機器17に
フレームパルスと絶対時刻コードとを供給する第2の構
成も考えられる。
【0007】さらに、図9に示すように、衛星内部時刻
生成装置18がGPSレシーバ19で受信したGPS衛
星14からのタイミングパルス及び絶対時刻コードを直
接フレームパルス及び絶対時刻コードとして衛星内部機
器17に供給する第3の構成も考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の衛星時
刻システムでは、衛星内部に搭載された発振器の出力を
基準として衛星内部絶対時刻を取得しているので、内部
衛星時刻の精度が発振器の精度のみに依存することとな
り、ドリフトによる誤差の蓄積が避け得ず、衛星内部ク
ロックのドリフトによって地上からのコマンドによる時
刻の較正を行っても数時間〜数日程度で誤差が蓄積し、
衛星時刻と絶対時刻との誤差が要求を満足できなくな
る。
【0009】また、衛星内部クロックをGPSからの時
刻信号で直接較正する構成の場合、較正時点で時刻の不
連続が生じるため、内部クロックをカウントすることで
駆動される衛星搭載機器の動作に不都合が生じる。
【0010】さらに、GPSからの時刻信号で内部機器
を直接駆動する場合、搭載機器の時刻信号処理系を全て
新規設計とする必要が生じ、既存の設計を放棄する必要
が生じる。この場合、GPSからの時刻信号が衛星内部
クロックとは非同期であるため、GPSレシーバからの
時刻信号を衛星内部搭載機器に直接配信した場合、各機
器毎にリタイミングをかけて受信する回路を追加する必
要が生じる。
【0011】さらにまた、GPSからの時刻信号はユー
ザの衛星外部からの信号によって生成されるため、これ
が途絶した場合に衛星の時刻生成システムが機能を停止
する恐れがある。
【0012】一方、上記の第1の構成例の場合、衛星内
部機器のデータ処理部分が衛星テレメトリ/コマンド運
用を行うタイミングを支配する衛星内部時刻と、これと
は非同期に入力されるGPS時刻信号とを同期させるた
めの回路を各ユーザ機器が個別に持つ必要が生じる。ま
た、GPS衛星からの信号が途絶した場合、タイミング
パルス及び絶対時刻信号の維持を行う機能をGPSレシ
ーバが分担する必要が生じるため、GPSレシーバが発
振器や擬似絶対時刻生成機能等を有する必要が生じてし
まう。
【0013】また、上記の第2の構成例ではGPSレシ
ーバからのタイミングパルスを用いて衛星内部発振器の
較正を行っているので、衛星内部発振器の誤差に起因す
る時刻のドリフト量がGPS時刻による較正を受ける度
にフレームレートパルスのデューティの変化、あるいは
GPS衛星からの信号途絶による較正動作の中断が長時
間続いた後の較正再開時にはカウント値の不連続等が生
じ、これを受信した衛星内部機器のテレメトリ/コマン
ド運用に支障が生じてしまう。
【0014】さらに、上記の第3の構成例ではGPSレ
シーバからのタイミングパルス及び時刻信号を直接フレ
ームパルス及び衛星内部時刻として用いているので、フ
レームパルスの生成までGPSレシーバからのタイミン
グ信号に依存し、GPS衛星からの信号途絶時の代替信
号出力への切替え処理が困難となる。
【0015】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、従来の時刻システムとの適合性を保存したまま高
精度の時刻を得ることができる人工衛星の内部時刻シス
テムを提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、GPS衛星か
らの信号の途絶に際しても時刻データ処理の継続を保証
することができる人工衛星の内部時刻システムを提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による人工衛星の
内部時刻システムは、クロック信号を生成するクロック
生成回路を含む人工衛星の内部時刻システムであって、
広域測位システムに用いられる人工衛星からの時刻情報
を受信する受信手段と、前記クロック生成回路及び前記
人工衛星の内部機器に対して独立に設けられかつ前記受
信手段で受信した前記時刻情報を前記クロック信号に同
期させて前記内部機器に供給する同期手段と、前記時刻
情報と前記クロック信号とに基づいて時刻信号を生成し
て前記内部機器に供給する時刻信号生成手段と、前記時
刻情報の途絶時に前記同期手段から前記内部機器への出
力と前記時刻信号生成手段から前記内部機器への出力と
を切換える切換手段とを備え、前記受信手段は、前記広
域測位システムに用いられる人工衛星からの信号を受信
して毎正秒を示すタイミングパルスとそのタイミングパ
ルスの絶対時刻を示すコードとを前記時刻情報として生
成するよう構成している。
【0018】
【0019】本発明による別の人工衛星の内部時刻シス
テムは、上記の構成のほかに、前記時刻情報に含まれる
前記タイミングパルスの間隔を前記クロック信号に基づ
いて計数する計数手段と、前記時刻情報の途絶時に前記
計数手段の計数結果を基に前記タイミングパルスを生成
するパルス信号生成手段とを具備している。
【0020】すなわち、本発明の内部時刻システムは、
従来の内部発振器に依存した時刻生成システムに加え、
内部発振器から出力されるタイミングパルスをGPS衛
星からの時刻信号と比較し、GPS衛星からの時刻信号
に最も近いパルス及びその絶対時刻データを配信する絶
対時刻データバスを付加している。よって、従来の時刻
システムとの適合性を保存したまま、高精度の時刻を得
ることが可能となる。
【0021】また、この絶対時刻データバスは常時GP
S衛星からの時刻信号のインタバルを内部クロックのパ
ルスカウントとして記憶し、GPSレシーバがロック外
れを起こした際にはこのパルスカウント数を用いて時刻
の配信を継続している。よって、GPS衛星からの時刻
信号の途絶に際しても時刻データ処理の継続を保証する
ことが可能となる。
【0022】したがって、従来の衛星内部クロックとの
同期をとったGPS衛星からの時刻信号を配信するため
の専用時刻ラインを付加することによって、ユーザ機器
側のインタフェース改修を最小限に留めるとともに、G
PS衛星からの時刻信号の途絶時の代替信号供給が可能
となる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。図において、本発明の一実施
例による人工衛星の内部時刻システムは衛星内部発振器
1と、GPSレシーバ2と、リタイミング回路3と、衛
星内部機器4とを備えている。
【0024】GPSレシーバ2はGPS衛星5からの信
号を受信して毎正秒を示すタイミングパルス及びそのタ
イミングパルスの絶対時刻を示すコードを生成する。リ
タイミング回路3はGPSレシーバ2から受信したタイ
ミングパルス及び絶対時刻コードを衛星内部発振器1か
ら受信したクロックパルスでリタイミングし、内部クロ
ックと同期した信号に変換して衛星内部機器4に配信す
る。
【0025】GPSレシーバ2はGPS衛星5からの信
号が途絶した場合にそれを知らせるGPS信号途絶フラ
グをリタイミング回路3へ出力する。リタイミング回路
3はGPSレシーバ2から受信するタイミングパルスの
間隔(衛星内部発振器1からのクロックパルスカウント
値)を記憶しており、GPSレシーバ2からGPS信号
途絶フラグが送られてきた場合、前回のタイミングパル
ス出力時刻と内部に記憶したタイミングパルス間隔とか
ら次回のタイミングパルス出力時刻を求めて出力を継続
すると同時に、時刻コード内にGPS信号途絶を示すフ
ラグをセットする。
【0026】図2は図1のリタイミング回路3の構成例
を示すブロック図である。図において、リタイミング回
路3はリタイミングフリップフロップ(retimin
gflip−flop)(以下、リタイミングFFとす
る)31と、スイッチ回路32,34,38,43と、
時刻コードレジスタ(time code regis
ter)33と、カウンタ(counter)A35
と、カウンタ(counter)B36と、パルスカウ
ンタ(Pulse counter)37と、加算器
(Adder)39と、比較器(Comparato
r)40と、アンド回路41,42とから構成されてい
る。
【0027】リタイミングFF31は衛星内部発振器1
からのクロックパルス(Clockpulse)に非同
期のGPS衛星5からの信号に基づいたタイミングパル
ス及び絶対時刻コード[Pulse/Time cod
e(Unsyncronous)]をGPSレシーバ2
から受取ると、そのタイミングパルス及び絶対時刻コー
ドを衛星内部発振器1からのクロックパルスに同期さ
せ、タイミングパルス[Pulse(Syncrono
us)]及び時刻コード[Time code(Syn
cronous)]を送出する。
【0028】スイッチ回路32はリタイミングFF31
からの時刻コードと加算器39の加算結果とのうち一方
を、GPSレシーバ2からのGPS信号途絶フラグ(G
PSR disable flug)に応じて切換えて
時刻コードレジスタ33に出力する。
【0029】つまり、スイッチ回路32はGPSレシー
バ2からGPS信号途絶フラグが入力されなければリタ
イミングFF31からの時刻コードを時刻コードレジス
タ33に出力し、GPSレシーバ2からGPS信号途絶
フラグが入力されれば加算器39の加算結果を時刻コー
ドレジスタ33に出力する。
【0030】時刻コードレジスタ33はスイッチ回路3
2を介して入力されるリタイミングFF31からの絶対
時刻コードまたは加算器39の加算結果を衛星内部発振
器1からのクロックパルスに同期して保持し、保持内容
を加算器39に出力する。
【0031】スイッチ回路34は衛星内部発振器1から
のクロックパルスを、リタイミングFF31からのタイ
ミングパルスに応じてカウンタA35及びカウンタB3
6のうちの一方に出力する。
【0032】カウンタA35及びカウンタB36各々は
スイッチ回路34を介して入力される衛星内部発振器1
からのクロックパルスを計数し、その計数値をスイッチ
回路38に出力する。スイッチ回路38はカウンタA3
5及びカウンタB36各々からの計数値の一方をリタイ
ミングFF31からのタイミングパルスに応じて選択
し、その計数値を比較器40に出力する。
【0033】例えば、リタイミングFF31からのタイ
ミングパルスがハイレベルの時にスイッチ回路34が出
力先としてカウンタB36を選択すると、カウンタB3
6は衛星内部発振器1からのクロックパルスを計数す
る。この時、スイッチ回路38ではスイッチ回路34の
出力先とは別のカウンタA35の出力を選択し、カウン
タA35の計数値を比較器40に出力する。すなわち、
カウンタA35及びカウンタB36はリタイミングFF
31からのタイミングパルスのインタバル(間隔)を交
互に計測し、リタイミングFF31からのタイミングパ
ルスのインタバルを前回した計測した時の計数値が比較
器40に出力される。
【0034】パルスカウンタ37は衛星内部発振器1か
らのクロックパルスを計数し、その計数値を比較器40
に出力する。また、パルスカウンタ37は比較器40か
らのクロックパルスによってリセットされる。
【0035】比較器40はスイッチ回路38を介して入
力されるカウンタA35及びカウンタB36各々からの
計数値の一方とパルスカウンタ37からの計数値とを比
較し、それらが一致した時にクロックパルスをパルスカ
ウンタ37及びアンド回路42に出力する。すなわち、
比較器40はリタイミングFF31からのタイミングパ
ルスの最新のインタバルでクロックパルスを出力する。
【0036】加算器39は時刻コードレジスタ33に保
持されたリタイミングFF31からの時刻コードまたは
自回路の加算結果に「1」を加算し、その加算結果をス
イッチ回路32及びアンド回路42に出力する。
【0037】アンド回路41はリタイミングFF31か
らのタイミングパルス及び時刻コードのアンドをとり、
その演算結果をスイッチ回路43に出力する。すなわ
ち、アンド回路41はリタイミングFF31からのタイ
ミングパルスがハイレベルの時にリタイミングFF31
からの時刻コードをスイッチ回路43に出力する。
【0038】アンド回路42は加算器39の加算結果と
比較器40からのクロックパルスとのアンドをとり、そ
の演算結果をスイッチ回路43に出力する。すなわち、
アンド回路42は比較器40からのクロックパルスがハ
イレベルの時に加算器39の加算結果をスイッチ回路4
3に出力する。
【0039】スイッチ回路43はアンド回路41,42
の出力の一方を、GPSレシーバ2からのGPS信号途
絶フラグに応じて切換えて衛星内部機器4に出力する。
すなわち、スイッチ回路43はGPSレシーバ2からG
PS信号途絶フラグが入力されなければアンド回路41
の出力を、つまりリタイミングFF31からのタイミン
グパルス及び時刻コードを衛星内部機器4に出力し、G
PSレシーバ2からGPS信号途絶フラグが入力されれ
ばアンド回路41の出力を、つまり加算器39の加算結
果(リタイミング回路3内部で生成された時刻コード)
及び比較器40からのクロックパルス(リタイミング回
路3内部で生成されたタイミングパルス)を衛星内部機
器4に出力する。
【0040】上述したように、リタイミング回路3にお
いて通常の運用ではGPSレシーバ2から出力されたタ
イミングパルス及び絶対時刻コードがリタイミングFF
31によって衛星内部発振器1からのクロックパルスと
同期をとった上で衛星内部機器4に出力される。
【0041】このとき同時に、GPSレシーバ2からの
絶対時刻コードは時刻コードレジスタ33に記録され、
またGPSレシーバ2からのタイミングパルスのインタ
バル(タイミングパルスがハイレベルになってから次に
ハイレベルとなるまでの衛星内部発振器1からのクロッ
クパルスのパルス数)がカウンタA35またはカウンタ
B36で計数される。
【0042】リタイミング回路3は上記の各データを基
に、GPSレシーバ2からのタイミングパルス及び絶対
時刻コードで常時較正されたタイミングパルス及び時刻
コードを生成しており、GPSレシーバ2が使用不能と
なってGPS信号途絶フラグがセットされると同時に、
内部で生成したタイミングパルス及び時刻コードに切換
えて出力する。
【0043】図3は図1のリタイミング回路3のリタイ
ミング処理を示すタイミングチャートであり、図4は図
1のリタイミング回路3のGPS衛星5からの信号途絶
時の障害回避処理を示すフローチャートである。これら
図1〜図4を用いて本発明の一実施例の動作について説
明する。
【0044】衛星内部発振器1はTCXO(Tempe
rature Compensate Crystal
Oscillator:温度補償機能付き水晶発振
器)を原振とするタイミングパルス及び衛星時刻生成回
路である。ここで、衛星内部発振器1によって生成され
たタイミングパルスは適当なサイクルで分周され、クロ
ックパルス(テレメトリ/コマンドデータバス上のデー
タワードの長さやタイミングを規定する信号)及びフレ
ームレートパルス(テレメトリフレームの長さやタイミ
ングを規定する信号)として出力される。
【0045】GPSレシーバ2はGPS衛星5からの信
号を受信し、その信号に基づいて絶対時刻の毎正秒を示
すタイミングパルス及びそのタイミングパルスの絶対時
刻を示す絶対時刻コードを出力する。このGPSレシー
バ2の出力はGPS衛星5からの信号を基に生成される
ため、衛星内部発振器1によって生成される時刻とは非
同期である。
【0046】リタイミング回路3は衛星内部発振器1か
らのクロックパルスとGPSレシーバ2からのタイミン
グパルス及び絶対時刻コードとを受信し、図3に示すよ
うに、GPSレシーバ2からの毎正秒のタイミングパル
スをクロックパルスでリタイミング(クロックパルスの
立上りで毎正秒のタイミングパルスをサンプリングし、
ハイレベルであった場合のみパルスを出力)すること
で、衛星内部発振器1からのクロックパルスに同期した
毎正秒のタイミングパルスを生成する。
【0047】また、リタイミング回路3はこのタイミン
グパルスに続いて、GPSレシーバ2からのタイミング
パルスの絶対時刻を示す絶対時刻コードを付加し、衛星
内部機器4に配信する。
【0048】さらに、リタイミング回路3は図4に示す
ようなロジックを有し、GPS衛星5からの時刻信号が
途絶した場合にも、直前までのタイミングパルス間隔を
用いてタイミングパルスの生成を継続する。
【0049】リタイミング回路3は衛星内部発振器1か
らのクロックパルス(Clk puls)を受信すると
(図4ステップS1)、GPSレシーバ2からの信号受
信ステータス(GPS fail flg set)を
チェックし(図4ステップS2)、GPSデータが利用
可能な場合(GPS fail flgがセットされて
いない場合)、GPSレシーバ2からの毎正秒のタイミ
ングパルスを用いてタイミングパルスを生成する(図4
ステップS3,S4,S6〜S8)。
【0050】すなわち、GPSレシーバ2からの毎正秒
のタイミングパルスがハイレベルとなった時に(図4ス
テップS3)、リタイミング回路3は衛星内部機器4に
出力するタイミングパルス(output puls)
をハイレベルとし(図4ステップS6)、その時のタイ
ミングパルスの間隔のパルスカウント値(P1)をカウ
ンタA35またはカウンタB36に記録する(puls
counter value store→P1)
(図4ステップS7)。
【0051】この後に、パルスカウンタ37がリセット
される(puls counterreset)(図4
ステップS8)。尚、GPSレシーバ2からの毎正秒の
タイミングパルスがハイレベルとならなければ(図4ス
テップS3)、カウンタA35またはカウンタB36と
パルスカウンタ37とが夫々インクリメントされる(p
uls counter incliment)(図4
ステップS4)。
【0052】一方、リタイミング回路3はGPSデータ
が利用できない場合、前回のGPSレシーバ2の毎正秒
のタイミングパルスの間隔のパルスカウント値(P1)
を用いてタイミングパルスを生成する(図4ステップS
4〜S8)。
【0053】すなわち、比較器40でパルスカウンタ3
7の計数値がカウンタA35またはカウンタB36の計
数値(P1)と一致した時(puls counter
≧P1)(図4ステップS5)、リタイミング回路3は
衛星内部機器4に出力するタイミングパルス(outp
ut puls)をハイレベルとし(図4ステップS
6)、その時のタイミングパルスの間隔のパルスカウン
ト値(P1)をカウンタA35またはカウンタB36に
記録する(puls counter value s
tore→P1)(図4ステップS7)。
【0054】この後に、パルスカウンタ37がリセット
される(puls counterreset)(図4
ステップS8)。尚、比較器40でパルスカウンタ37
の計数値がカウンタA35またはカウンタB36の計数
値(P1)と一致しなかった時(puls count
er<P1)(図4ステップS5)、パルスカウンタ3
7がインクリメントされる(puls counter
incliment)(図4ステップS4)。
【0055】図5は本発明の一実施例による内部時刻シ
ステムを観測ミッション機器に適用した場合の例を示す
図であり、図6は図5の適用例の動作を示すタイミング
チャートである。これら図5及び図6用いて本発明の一
実施例による内部時刻システムを観測ミッション機器に
適用した場合の例について説明する。
【0056】観測ミッション機器(衛星内部機器)4は
ミッションテレメトリを衛星内部クロックに同期して出
力するため、クロックパルスとワードレートパルス(あ
るいはフレームレートパルス)とをミッションデータフ
ォーマッタ41に取込む。
【0057】同時に、観測ミッション機器4ではミッシ
ョンデータフォーマッタ41にミッションデータ生成部
44[観測機器であれば、CCD(Charge Co
upled Device)等の受光素子]で生成され
たミッションデータを取込み、ミッションデータフォー
マッタ41で衛星内部クロックに同期したフレームフォ
ーマットに編集して出力する。
【0058】このとき、観測ミッション機器4ではクロ
ックパルス及びワードレートパルス(あるいはフレーム
レートパルス)をクロックパルスカウンタ42に供給
し、またGPS絶対時刻ラインからの毎正秒のタイミン
グパルスをクロックパルスカウンタ42で受信する。
【0059】ここで、クロックパルスカウンタ42は毎
正秒のタイミングパルスの受信からフレームレートパル
ス(テレメトリフレーム先頭)までのクロックパルス数
をカウントし、そのカウント数をミッションデータフォ
ーマッタ41に転送するとともに、絶対時刻コードバッ
ファ43に蓄積された毎正秒のタイミングパルスに相当
する絶対時刻を示すコードをミッションデータフォーマ
ッタ41に転送する。ミッションデータフォーマッタ4
1はこれらのデータをミッションデータの一部として付
加する(図6参照)。
【0060】地上のデータ処理系はこのミッションデー
タの各フレームに含まれるフレーム先頭時刻(=フレー
ム先頭時刻とGPSレシーバ2が生成する毎正秒のタイ
ミングパルスの時間差及び毎正秒のタイミングパルスの
絶対時刻を示すコード)によって、データが取得された
絶対時刻をクロックパルス幅(信号処理系の処理速度性
能の範囲で任意に設定可能)の精度で決定することが可
能となる。
【0061】従来の水晶発振器による時刻システムでは
1日あたり30〜40msec程度のドリフトが蓄積す
るが、本発明の一実施例による内部時刻システムでは従
来のシステムと同一の水晶発振器を用いても、GPS衛
星5からの時刻信号を受信している間は常時0.5μs
ec以下(クロック2MHzの場合:GPS衛星5から
の時刻信号に含まれる誤差を除く)の精度を維持するこ
とが可能となる。
【0062】このように、従来の内部発振器に依存した
時刻生成システムに加え、GPSレシーバ2で受信され
たGPS衛星5からのタイミングパルス及び絶対時刻コ
ードをリタイミング回路3で衛星内部発振器1からのク
ロックパルスに同期させて衛星内部機器4に供給するこ
とによって、従来の時刻システムとの適合性を保存した
まま、高精度の時刻を得ることが可能となる。この場
合、衛星内部発振器1からのクロックパルスをGPS衛
星5からの時刻信号と比較し、GPS衛星5からの時刻
信号に最も近いパルス及びその絶対時刻データを衛星内
部機器4に配信する絶対時刻データバスを付加してい
る。
【0063】また、この絶対時刻データバスは常時GP
S衛星5からの時刻信号のインタバルを衛星内部発振器
1からのクロックパルスのパルスカウントとしてカウン
タA35またはカウンタB36に記憶し、GPSレシー
バ2がロック外れを起こした場合にこのパルスカウント
数を用いて衛星内部機器4へのパルス及びその絶対時刻
データの配信を継続している。よって、GPS衛星5か
らの時刻信号の途絶に際しても時刻データ処理の継続を
保証することができる。
【0064】したがって、従来の衛星内部クロックとの
同期をとったGPS衛星5からの時刻信号を配信するた
めの専用時刻ラインを付加することによって、衛星内部
機器4側のインタフェース改修を最小限に留めるととも
に、GPS衛星5からの時刻信号の途絶時の代替信号供
給が可能となる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明の人工衛星の
内部時刻システムによれば、クロック信号を生成するク
ロック生成回路を含む人工衛星の内部時刻システムにお
いて、広域測位システムに用いられる人工衛星からの時
刻情報を、クロック生成回路及び人工衛星の内部機器と
は独立に設けられた同期回路でクロック信号に同期させ
て内部機器に供給することによって、従来の時刻システ
ムとの適合性を保存したまま高精度の時刻を得ることが
できるという効果がある。
【0066】また、本発明の他の人工衛星の内部時刻シ
ステムによれば、広域測位システムに用いられる人工衛
星からの時刻情報をクロック信号に同期させて人工衛星
の内部機器に供給するとともに、時刻情報の途絶時に時
刻情報とクロック信号とに基づいて生成した時刻信号を
内部機器に供給することによって、従来の時刻システム
との適合性を保存したまま高精度の時刻を得ることがで
き、GPS衛星からの信号の途絶に際しても時刻データ
処理の継続を保証することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のリタイミング回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1のリタイミング回路のリタイミング処理を
示すタイミングチャートである。
【図4】図1のリタイミング回路のGPS衛星からの信
号途絶時の障害回避処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例による内部時刻システムを観
測ミッション機器に適用した場合の例を示す図である。
【図6】図5の適用例の動作を示すタイミングチャート
である。
【図7】従来の構成例の一例を示すブロック図である。
【図8】従来の構成例の他の例を示すブロック図であ
る。
【図9】従来の構成例の別の例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 衛星内部発振器 2 GPSレシーバ 3 リタイミング回路 4 衛星内部機器 5 GPS衛星 31 リタイミングフリップフロップ 32,34,38,43 スイッチ回路 33 時刻コードレジスタ 35 カウンタA 36 カウンタB 37 パルスカウンタ 39 加算器 40 比較器 41,42 アンド回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号を生成するクロック生成回
    路を含む人工衛星の内部時刻システムであって、 広域測位システムに用いられる人工衛星からの時刻情報
    を受信する受信手段と、前記クロック生成回路及び前記
    人工衛星の内部機器に対して独立に設けられかつ前記受
    信手段で受信した前記時刻情報を前記クロック信号に同
    期させて前記内部機器に供給する同期手段と、前記時刻
    情報と前記クロック信号とに基づいて時刻信号を生成し
    て前記内部機器に供給する時刻信号生成手段と、前記時
    刻情報の途絶時に前記同期手段から前記内部機器への出
    力と前記時刻信号生成手段から前記内部機器への出力と
    を切換える切換手段とを有し、前記受信手段は、前記広域測位システムに用いられる人
    工衛星からの信号を受信して毎正秒を示すタイミングパ
    ルスとそのタイミングパルスの絶対時刻を示すコードと
    を前記時刻情報として生成するよう構成した ことを特徴
    とする内部時刻システム。
  2. 【請求項2】 前記時刻情報に含まれる前記タイミング
    パルスの間隔を前記クロック信号に基づいて計数する計
    数手段と、前記時刻情報の途絶時に前記計数手段の計数
    結果を基に前記タイミングパルスを生成するパルス信号
    生成手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の内部
    時刻システム。
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