JPH04151246A - 積層フィルムおよびそれを用いた複合包装材料 - Google Patents

積層フィルムおよびそれを用いた複合包装材料

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JPH04151246A
JPH04151246A JP27698390A JP27698390A JPH04151246A JP H04151246 A JPH04151246 A JP H04151246A JP 27698390 A JP27698390 A JP 27698390A JP 27698390 A JP27698390 A JP 27698390A JP H04151246 A JPH04151246 A JP H04151246A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、食品、医薬品、化粧品などの香気成分を有す
る物質の包装に適した包装材料に関する。
(従来の技術) 従来、食品、医薬品、化粧品などの香気を有する物質を
包装するための包装容器には、樹脂フィルムを内層とし
て、包装容器の外側となる面にアルミニウム箔、紙、他
のプラスチックフィルムなどを積層した複合材料を使用
し、ヒート/−ルによって、袋状にしたものか広く使用
されている。
このような包装容器の樹脂フィルムとしては、(1)ポ
リオレフィン単層フィルム;(2)未延伸ポリエステル
単層フィルム(特開昭59−59435号公報、特公昭
63−47622号公報など);H)2層の2軸延伸ポ
リエステルを積層した積層フィルム(特開昭61−20
741号公報など); (4)ポリアクリロニトリル単
層フィルムニオよヒ(5)エチレンビニルアルコール;
重合体単層フィルムなどが用いられている。
しかし、上記のような包装材料は、次のような欠点を有
する。(1)のポリオレフィン単層フィルlを用いた材
料は、内容物にポリオレフィンの臭いが移ったり、内容
物の臭いや薬効成分が樹脂フィルムに移り易い。そして
、香気成分あるいは薬効成分がポリオレフィンフィルム
を透過し、外側にHHiしたアルミニウム箔などの金属
箔を剥離させるという問題も生じる。(2)〜(5)の
樹脂フィルムは、樹脂の臭いが少なく、香気成分や薬効
成分を吸着しにくいため、上記のような問題は生じにく
い。しかし、(2)〜(4)のフィルムは、強靭性に欠
け、実用的な強度が充分でない。特に、ヒート/−ルし
た際のエツジ部分で亀裂が生じ易い。
(発明か解決しようとする課題) 従って、本発明の目的は、香気成分の透過・吸着か少な
く、耐熱性に優れ、香気成分の透過により剥離現象のな
い包装材1を提供することにあるさらに、この包装材料
を用いてヒートンールによって成形された包装容器が耐
衝撃性などの実用的な強度に優れる、包装材料を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の積層樹脂フィルムは、主としてポリブチレンテ
レフタレート樹脂を含有する芯層と;該芯層の少なくと
も片面に積層された、主として非晶性ポリエステル樹脂
を含有するシーラント層と;を有し、該非晶性ポリエス
テル樹脂が、溶融押し出し製膜後の結晶化度が10%以
下のポリエステルであるか、または、2種以上のそのよ
うなポリエステルの混合物であり、そのことにより上記
目的が達成される。
本発明の積層フィルムは、前記芯層が、前記ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂100重1部に対して、10〜3
oofij1 部のポリエーテル−エステル系エラスト
マーを含有することが好ましい。
さらに、本発明の積層フィルムは、前記/−ラント層か
、非晶性ポリエステル樹脂100重型部に対して、+o
−15oiffi部のポリエーテル−エステル系1ラス
)7−ヲ含有することがutLい。
ここて、上記ポリエーテル−エステル系エラストマーは
芯層とシーラント層の少な(とも一方に含有されること
が好ましい。
本発明の複合包装材料は、上記積層フィルムの片面に、
他面がシーラント層となるように、紙、アルミニウム箔
およびプラスナック製フィルムでなる群から選択される
フィルムが積層され、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
本発明の積層フィルムにおいて芯層を形成するポリブチ
レンテレフタレート樹脂、(PBT84脂)は、1.4
−ブタンジオールとテレフタル酸を主たるモノマー成分
として縮重合によって得られるポリエステル樹脂である
PBT樹脂には、PBT樹脂本来の特性が失われない範
囲で、■、4−ブタンジオール以外のジオール成分、お
よびテレフタル酸以外のジカルボン酸成分がモノマー成
分として使用され得る。そのよウナシオール成分として
は、エチレングリフール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1.4−/クロへ牛すノノメタノ
ールなどがある。ジカルボン酸成分としては、テレフタ
ール酸以外に、イソフタル酸、セパノン酸、アジピン酸
、アゼライン酸、コハク酸などが使用され得る。
PBT樹脂は、25℃の。−クロロフェノール中での固
有粘度(IV)が、少なくとも0.6以上であることが
好ましい。
本発明では、好ましくは、芯層はポリエーテル−エステ
ル系エラストマーを含有する。ポリエーテル−エステル
系エラストマーは、ポリエステルとポリエーテルとの縮
重合物であり、弾性に優れエラストマーとしての性質を
示す。ポリエーテル−エステル系エラストマーは、PB
 T 樹脂too重ffi部に対して、好ましくは、1
0〜300重量部、さらに好ましくは、20〜5o宙1
11部の割合で芯層に配合される。300重量部以上配
合すると、押出成形に支障を来たす場合がある。さらに
、上記PBT樹脂と混合・溶融し、押出し法によって製
膜した100μmのフィルムの曇価が10%以下である
ことが好ましい。この曇価が10%を越えると得られる
積層フィルムの透明性が失われ、外観が悪くなる。
本発明で7−ラント層に用いられる非晶性ポリエステル
樹脂とは、溶融押出し法によって製膜されたフィルムの
結晶化度が10%以下であるようなポリエステルである
。あるいは、そのようなポリエステルの混合物である。
このような非晶性ポリエステルは、主成分となるジカル
ボン酸(またはジカルボン酸のジアルキルエステル)成
分とジオール成分に1種以上の副成分を共重合させて上
記結晶化度を10%以下とした共重合ポリエステルであ
る。あるいは、このような共重合ポリエステルの混合物
であってもよい。
用いられるモノマーとしては、ポリエステルを合成し得
るものであれば特に限定されない。好ましくは、主たる
ジカルボン酸成分としてはテレフタル酸が使用され、主
たるジオール成分としてはエチレングリコール、または
1.4−テトラメチレングリコールが使用される。副成
分として、イソフタル酸、ノエチレノグリフール、1.
4−7クロヘキサンノメタノールなどが好ましく使用さ
れる。このとき、副成分の添加量は全モ/マーの25〜
25モル%、好ましくは、10〜15モル%である。
非晶性ポリエステルとして、結晶性または非晶性のポリ
エステルを押し出し成形する際に金型吐出口から押出さ
れるフィルムを急冷することによって結晶化度を10%
以下に抑えて非晶性ポリエステルとして使用してもよい
。このとき使用されるモノマー成分は特に限定されない
本発明では、芯層とシーラント層の少なくとも一方にポ
リエーテル−エステル系エラストマーが含有されること
が好ましい。ポリエーテル−エステル系エラストマーと
しては、上記と同様のポリエステルとポリエーテルとの
縮重合物が用いられる。このエラストマーは融点が22
0℃以下であることが好ましい。ポリエーテル−エステ
ル系エラストマーは、上記非晶性ポリエステル樹脂10
0重量部に対して、150重量部以下、好ましくは、1
0〜150重量部、さらに好ましくは20〜50重1部
の割合て非晶性ポリエステル樹脂層に配合される。15
0flLii部以上配合すると、非晶性ポリエステル樹
脂の特徴である非吸着性が損なわれる。さらに、エラス
トマーを上記非晶性ポリエステル樹脂と混合・溶融し、
押出し法によって製膜した100μmのフィルムの曇価
が10%以下であることが好ましい。この曇価が10%
を越えると得られる積層フィルムの透明性が失われ、外
観が悪くなる。また、ヒートンール強度が低下するおそ
れもある。
〔積層フィルムの製法〕
本発明の積層フィルムの製法は特に限定するものではな
いが、PBT樹脂、またはPBT樹脂とポリエーテル−
エステル系エラストマーとの配合物を芯層として、その
芯層の片面または両面に、非晶性ポリエステル樹脂、ま
たは非晶性ポリエステル樹脂とポリエーテル−エステル
系エラストマーとの配合物でなる/−ラント層を、共押
出し法又は押出しラミ不−ンヨン法によって積層するご
とによって:i!l製されるのが好ましい。
〈共押出し法〉 共押出し法とは4通常、2台以上の押出し機をを用いて
、同一または異種の樹脂を溶融状6でフィールドブロッ
ク内またはタイ内またはタイの開口部で接合させ、多層
積層フィルムをlX程で製造する方法である。
PBT樹脂と非晶性ポリエステル樹脂とは、ともにポリ
エステル樹脂であるため、相溶性が高く、接着剤や接着
性樹脂を使用しなくても共押出し法によって層間接着性
に優れた積層フィルムが得られる。
他に接着剤を用いて積層フィルムを作るドライラミネー
ンヨン法の適用も可能であるが、これによると接着剤層
が存在すると粘りがあるというPBT樹脂の特性が損な
われ、耐衝撃性が低下するという欠点が現れる。また、
高温高圧などの厳しい条件下で香気成分がフィルム内に
浸透し、接着剤層で剥離現象が発生する場合もある。
〈押出しラミネート法) 更に、PBT樹脂を食台する芯層のみを常法であるTタ
イによりフィルム成斤ニした後、主として非晶性ボl)
エステル樹脂からなる/−ラット層を押出しラミ不−/
ヨノ法にて積層し、積層フィルムを得る方法も共押出し
法と同様に本発明に適用できる。
このようにして調製された積層フィルムは、単独で、包
装材料として使用され得る。例え(f42枚の積層フィ
ルムのシーラント層同士を合わせてヒートシールによっ
て袋状に成形して、食品などの包装に用いられ得る。
く複合包装材料の製造〉 本発明の複合包装材料は、上記積層フィルムの片面に、
さらに、金属箔、紙、およびプラスチ、。
クフィルムでなる群から選択されたものが積層されて、
調製される。
芯層の片面にシーラント層が積層された積層フィルムを
用いて調製される複合包装材料には、例えば、芯層側に
、接着層を介して金属箔、紙、またはプラスチックフィ
ルムを積層したものが挙げられる。金属箔としては、通
常アルミニウム箔が用いられる。プラスチ・ツクフィル
ムとしては、特に限定されないが、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムCPET)、ナイロンフィル
ム、ポリオレフィンフィルムなどが用いられ得る。
また、上記複合包装材料の製造手段として、ナイロン、
PET、ポリオレフィン等の合成樹脂フィルム、金属箔
、紙等から選ばれた1種もしくは複数の積層体に、押出
しラミネーション等によりPBT樹脂を主として含有す
る芯層を設け、次に該芯層の上に非結晶性ポリエステル
樹脂を主として含有するヒートシール可能なシーラント
層を設ける方法や、芯層とシーラント層を構成するそれ
ぞれの樹脂を共押出しにより押出しながら、芯層が上記
積層体の一面に接するように積層する共押出しラミネー
ション法も有効な方法である。
上記複合包装材料において、接着層を介して金属箔、紙
、またはプラスチックフィルムを積層する方法としては
、公知のドライラミ不−ンヨン法、押出しラミネーショ
ン法などが用いられ得る。
(実施例) 以下に本発明を実施例により説明する。
実施例および比較例で得られたフィルムは以下に示す方
法で評価した。
(1)ヒートシール強度 JIS Z−1526に準拠して評価した。
(2)裂強度 2枚の積層フィルムのシーラント層同士を合わせ、3方
をヒートシールして縦20cm横15cmの袋を作製し
た。この袋に200m1の水を入れて開口部をヒートシ
ールし、この包装物を2mの高さから落下させて漏水が
発生するまでの落下回数を裂強度とした。
(3)引張り強度保持率 α−リモネン中にフィルムを室温にて30分間浸漬し、
その前後の引張り強度を測定し、浸漬前の引張り強度に
対する浸漬後の引張り強度の割合(%)を引張り強度保
持率とした。
(4)保香性 上記(2)項で作製したのと同じ袋に、α−リモネン、
2−メントールおよびカンフルの混合物(容積比重:l
・I)を含浸させたカーゼを入れ、開口部をヒートシー
ルした。これを30日間放置した後、袋から外部へ漏れ
る臭気を10人のパネラ−によって官能評価した。評価
結果は以下の3段階で表す。
O:臭気無し X:臭気あり ××=強い臭気あり (5)フィルム曇価 ASTM D−1003に従って評価した。
実JLLL ポリブチレンテレフタレートとポリ(テトラメチレンエ
ーテル)グリコールとをエステル交換反応により共重合
して、融点が150 ”C、ショア硬度が50’のポリ
エーテル−エステル系エラストマーを得た。このエラス
トマー40重量部を、固有粘度(17125℃の0−ク
ロロフェノール中で測定)が1.0のポリブチレンテレ
フタレート100重量部に混合して芯層材料とした。シ
ーラント層の非晶性ポリエステルとしてテレフタル酸5
0モル%と、エチレングリフール35モル%およびシク
ロへ牛サンジメタツール15モル%とを共重合させた共
重合ポリエステルを調製した。
上記芯層材料と共重合体ポリエステルとを共押出し法に
より層比をl:1として積層し、厚さ4゜μmの積層フ
ィルムを得た。
この積層フィルム2枚のシーラント層同士を合わせ、3
方を150℃でヒートンールして縦20cm+横15c
mの袋を作製し、上記の袋強度および保香性の評価に用
いた。積層フィルムのヒートシール強度、袋強度、引張
り強度保持率および保香性の評価結果を後述の実施例2
〜3および比較例1〜4の結果とともに表1に示す。
L敷鯉l ポリエーテル−エステル系エラストマートシて、ポリブ
チレンテレフタレートとポリ(テトラエチレンエーテル
)グリフールとをエステル交換法により共重合して得ら
れた、融点210℃、ショア硬度57’のエラストマー
を用いたこと以外は、実施例1と同様にして積層フィル
ムを得た。
支丘且主 非晶性ポリエステルとしてテレフタル酸40モル%およ
びイソフタル酸10モル%と、ブチレングリコール50
モル%とを共重合させた共重合ポリエステルを用いたこ
と以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
ルm テレフタル酸40モル%およびイソフタル酸10モル%
と、エチレングリコール50モル%とを共重合させた共
重合ポリエステルを押出し法によって40μ〜の厚さの
フィルムに成形した。これを用いてヒートシール強度、
袋強度、引張り強度保持率、および保香性を評価した。
L狡班主 芯層としてポリエチレンテレフタレートを用い、シーラ
ント層としてテレフタル酸40モル%およびイソフタル
酸10モル%と、エチレングリコール5゜モル%とを共
重合させた共重合ポリエステルを用いて、共押出し法に
よりフィルム状に成形し、得られた積層フィルムをさら
に2軸延伸して厚さ40μmの積層フィルムを得た。
裏蛛丘主 ドライラミ不−7コン法によって、芯層とシーラント層
との積層を行ったこと以外は、実施例1と同様にして積
層フィルムを得た。
比IL先 シーラント層として非晶性ポリエステルに代えてボリノ
クロヘキンレンテレフタレートを用いたこと以外は、実
施例1と同様にして積層フィルムを得た。
(以下余白) 表1から明らかなように、本発明の積層フィルムは、優
れたヒートシール強度を有し、袋状の包装容器の耐衝撃
強度も優れている。そして、1−リモネンなどの香気成
分に浸漬しても強度の低下が少なく、保香性にも優れる
K1五エ ポリブチレンテレフタレートとポリ (テトラメチレン
エーテル)グリコールとをエステル交換反応により共重
合して、融点が165℃、ショア硬度が50°のポリエ
ーテル−エステル系エラストマーを得た。テレフタル酸
50モル%と、エチレングリコール35モル%およびシ
クロへ牛サンジメタツール15モル%とを共重合させて
、融点がなく、ガラス転移点が83℃の共重合ポリエス
テルを調製した。
上記のエラストマー40重量部を、この共重合ポリエス
テル100!量部に混合してシーラント層の材料とした
。この材料を厚さ100μmのフィルムに成形した際の
フィルムの曇価は3,5%であった。
芯層材料として、固有粘度が1.0のポリブチレンテレ
フタレートを用い、ポリブチレンチレフタレ−トと上記
シーラント層材料とを共押出し法により層比を1:1と
して積層し、厚さ60μmの積層フィルムを得た。
この[iフィルム2枚のシーラント層同士を合わせ、3
方を180℃でヒートンールして縦20cm横15cm
の袋を作製し、袋強度、引張り強度保持率および保香性
の評価に用いた。積層フィルムのヒートシール強度、袋
強度、引張り強度保持率、保香性および曇価の評価結果
を後述の実施例5および比較例5〜IOの結果とともに
表2に示す。耐熱性を評価するために、ヒートシール強
度、および袋強度について、各サンプルを135℃で3
0分間加熱処理した後のヒートシール強度および袋強度
の評価も行った。
大考I引1 ポリブチレンテレフタレートとポリ (トリエチレンエ
ーテル)グリコールとをエステル交換反応により共重合
して、融点か155℃1/ヨア硬度が47°のポリエー
テル−エステル系エラストマーを得た。テレフタル酸4
0モル%およびイソフタル酸10モル%と、ブチレング
リコール50モル%とを共重合させて、融点がなく、ガ
ラス転移点が58℃の共重合ポリエステルを調製した。
上記のエラストマー40重量部を、この共重合ポリエス
テル100重量部に混合してシーラント層の材料とした
。この材料を厚さ100μmのフィルムに成形した際の
フィルムの曇価は4.7%であった。
芯層材料として、固有粘度が0.7のポリブチレンテレ
フタレートを用い、ポリブチレンテレフタレートと上記
シーラント層材料とを共押出し法により層比をl:1と
して積層し、厚さ60μmの積層フィルムを得た。
得られた積層フィルムを実施例4と同様にして評価した
。積層フィルムを袋状にヒート/−ルする際の温度は1
70℃とした。
之Δ匠l 実施例4で用いたポリエーテル−エステル系エラストマ
ーを厚さ60μmのフィルムに成形し、得られたフィル
ムを実施例4と同様にして評価した。
匿Δ匹立 実施例4で用いたポリブチレノテレフタレートを厚さ6
0μmのフィルムに成形し、得られたフィルムを実施例
4と同様にして評価した。
坂蛛匠I 実施例4で用いた共重合ポリエステルを厚さ60μmの
フィルムに成形し、得られたフィルムを実施例4と同様
にして評価した。
炭4匠盈 実施例5で用いた共重合ポリエステルを厚さ60μmの
フィルムに成形し、得られたフィルムを実施例4と同様
にして評価した。
匿Δ匹主 芯層とシーラント層とをドライラミ不−/ヨン法によっ
て積層したこと以外は実施例4と同様にして積層フィル
ムを得た。
工蝮見且 ポリブチレノテレフタレートとポリ(オクタブチレンエ
ーテルングリコールとをエステル交換法により縮合させ
て得られた、融点か145℃、ノーJア硬度が42°の
ポリエーテル−エステル系エラストマを用いたこと以外
は実施例4と同様にして積層フィルムを得た。このポリ
エーテル−エステル系エラストマーと実施例4の共重合
ポリエステルとからなる厚さ100μmのフィルムの曇
価は37%であった。
(以下余白) 表2から明らかなように、本発明の積層フィルムは、ヒ
ート/−ル強度、および袋状に成形した包装容器の耐衝
撃強度が良好であり、d−1)モ不ン漫虜後の引張り強
度保持率および保香性にも優れる。さらに、フィルムの
曇価が低く、透明性に優れたフィルムである。特に、ン
ーランド層に非晶性ポリエステルとポリエーテル−エス
テル系エラストマーを含有する、本実施例のフィルムは
、加熱処理を実施した後にもヒートンール強度および裂
強度は変化がなく、耐熱性に優れていることがわかる。
本実施例では、積層フィルムを例示したが、これらに、
他のプラスチ、り類フィルム、金属箔、紙などを積層し
た複合包装材料が、強度、保香性およびl1iTl熱性
において、積層フィルムと同様の優れた効果を示すこと
は明らかである。
(発明の効果) このように、本発明の積層フィルムは、ヒート/−ル強
度、およびこのフィルムを用いて袋状に成形した包装容
器の耐衝撃強度が優れ、香気成分を透過・吸着しにくく
、香気成分によるフィルム強度の低下が少ない。フィル
ム自身に臭いがないので内容物にフィルムの臭いが移行
することもない。さらに、耐熱性に優れるので、加熱加
圧殺菌処理が可能である。そして、このような積層フィ
ルムにさらに金属箔などを積層した、本発明の複合包装
材料は、香気成分の透過による金属箔の剥離現象などが
ない。
したがって、本発明の積層フィルムおよび複合包装材料
は、種々の食品、医薬品、化粧品など、特に香気成分を
含有する物質を包装するための包装材料として好適に使
用され得る。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、主としてポリブチレンテレフタレート樹脂を含有す
    る芯層と;該芯層の少なくとも片面に積層された、主と
    して非晶性ポリエステル樹脂を含有するシーラント層と
    ;を有する積層フィルムであって、 該非晶性ポリエステル樹脂が、溶融押出し製膜後の結晶
    化度が10%以下のポリエステルである、積層フィルム
    。 2、前記ポリエーテル−エステル系エラストマーの融点
    が220℃以下であり、そして、該ポリエーテル−エス
    テル系エラストマーを前記非晶性ポリエステル樹脂と溶
    融混合し、厚さ100μmのフィルムを成形した際の、
    該フィルムの曇価が10%以下である、請求項1に記載
    の積層フィルム。 3、請求項1〜2のいずれかに記載の積層フィルムの片
    面に、他面がシーラント層となるように、紙、金属箔お
    よびプラスチック製フィルムからなる群から選択される
    ものが積層されてなる複合包装材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04214345A (ja) * 1990-12-11 1992-08-05 Sekisui Chem Co Ltd 複合包装材料とそれを用いた包装容器 

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03176144A (ja) * 1989-12-05 1991-07-31 Dainippon Printing Co Ltd 保香性能に優れた性質を有する積層材およびその製造方法

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