JPH04148090A - インタンク式燃料ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は燃料タンク内に設置されるインタンク式燃料ポ
ンプに関する。

［従来の技術］ 従来より、トロコイドポンプを用いたインタンク式燃料
ポンプがある。

トロコイドポンプは、外力（モータ）によって駆動され
るインナロータと、このインナロータと噛み合うアウタ
ロータ、およびアウタロータを回転自在に支持するケー
シングより成り、インナロータとアウタロータとの間に
、両ロータの回転に伴って容積変化を生じるポンプ室が
形成される。

ケーシングには、吸入工程および吐出工程の際に、それ
ぞれポンプ室と連通ずる吸入口および吐出口が形成され
ている。

［発明が解決しようとする課題］ しかるに、上記のトロコイドポンプは、ロータの軸方向
片側から燃料を吸い込み、反対側から吐出する構造であ
るため、吸入口の開口面積を十分に確保することができ
ない。

従って、ロータの高回転時や燃料温度の高い時などには
、燃料を十分に吸い込めず、その結果、圧力低下に伴う
キャビテーションが発生し、燃料の吐出不能を生じると
いう課題を有していた。

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目的
は、ロータの高回転時や燃料温度の高い時などでも、キ
ャビテーションを起こさないインタンク式燃料ポンプを
提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、外力によって回転
駆動されるインナロータと、このインナロータと噛み合
い、前記インナロータの回転によって回転駆動されるア
ウタロータと、前記インナロータと前記アウタロータと
の間に形成されて、その両ロータの回転に伴って容積変
化を生じるポンプ室と、前記アウタロータを回転自在に
支持するとともに、前記ポンプ室の容積が漸増する吸入
工程で、そのポンプ室に連通ずる吸入口、および前記ポ
ンプ室の容積が漸減する吐出工程で、そのポンプ室に連
通ずる吐出口が形成されたケーシングと、前記吸入口よ
り吸引される燃料を濾過する燃料フィルタとを備え、前
記吸入口が、前記両ロータの軸方向の両側に設けられた
ことを技術的手段とする。

［作用および発明の効果］ 上記構成よりなる本発明の燃料ポンプは、燃料の吸入口
をロータの両側に設けたことで、従来より吸入口の開口
面積を大きく取ることができる。

その結果、吸入抵抗が小さくなり、ロータの高回転時や
燃料温度の高い時などでも、キャビテーションの発生を
防止することができる。

［実施例コ 次に、本発明の燃料ポンプを図面に示す一実施例に基づ
き説明する。

第１図は燃料ポンプの要部断面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ断面図である。

本実施例の燃料ポンプ１は、燃料タンク（図示しない）
内に設置されるインタンク式であり、モータ部２とポン
プ部３から成る。

モータ部２は、周知の直流モータで構成され、そのアー
マチャシャフト４が、ポンプ部３のインナロータ５に結
合されている。

ポンプ部３は、前記インナロータ５と、このインナロー
タ５に噛み合うアウタロータ６、およびアウタロータ６
を回転自在に支持するケーシング７から成るトロコイド
ポンプで構成されている。

このトロコイドポンプは、インナロータ５とアウタロー
タ６とで形成するポンプ室８が、両ロータ５．６の回転
に伴って容積変化を起こすことによりポンプ作用を行う
。

ケーシング７は、両ロータ５．６のモータ部２側に位置
する内側ケーシング７ａと、燃料ポンプ１のカバーを兼
ねた外側ケーシング７ｂから成る。

内側ケーシング１ａには、燃料ポンプ１の側面に開口す
る第１の燃料吸入口９と、高圧の燃料を吐出する燃料吐
出口１０とが形成され、外側ケーシング１ｂには、燃料
ポンプ１の底部側に開口する第２の燃料吸入口１１が形
成されている。

第１の燃料吸入口９および第２の燃料吸入口１１は、両
ロータ５．６の回転に伴ってポンプ室８の容積が漸増す
る吸入工程においてポンプ室８と連通し、燃料吐出口１
０は、ポンプ室８の容積が漸減する吐出工程においてポ
ンプ室８と連通ずる。

燃料ポンプ１の底部側には、第１の燃料吸入口９および
第２の燃料吸入口１１を覆って、第１の燃料吸入口９お
よび第２の燃料吸入口１１より吸引される燃料を一過す
る燃料フィルタ１２が装着されている。

この燃料フィルタ１２は、枦材１２ａと、その枠組みを
形成するリブ１２ｂとから成り、燃料ポンプ１のハウジ
ング１ａに液密な状態で圧入固定されている。

上記の燃料ポンプ１は、直流モータへの通電によってア
ーマチュアシャフト４が回転し、アーマチュアシャフト
４に結合されたインナロータ５が回転駆動される。

そして、このインナロータ５の回転によって、アウタロ
ータ６が同一方向に回転されることにより、ポンプ室８
が容積変化を起こしてポンプ作用が行われる。

このポンプ作用において、燃料フィルタ１２を介して一
過された燃料は、ポンプ室８の容積が漸増する吸入工程
の際に、第１の燃料吸入口９および第２の燃料吸入口１
１よりポンプ室８に吸引され、ポンプ室８の容積が漸減
する吐出工程の際に、高圧化されて、燃料吐出口１０よ
り吐出される。

本実施例では、燃料吸入口９．１１を、ロータ５．６の
両側、つまり、内側ケーシング１ａと外側ケーシング１
ｂとにそれぞれ１か所ずつ合計２か所設けたことにより
、従来より燃料吸入口９．１１の開口面積を大きく取る
ことができる。その結果、吸入抵抗が小さくなり、ロー
タ５．６の高回転時や燃料温度の高い時などでも、キャ
ビテーションの発生を防止することができる。

なお、本実施例では、第１の燃料吸入口９および第２の
燃料吸入口１１を、１つの燃料フィルタ１２で覆う構造
としたが、第１の燃料吸入口９および第２の燃料吸入口
１１を、別々の燃料フィルタで覆うようにしても良い。

次に、本発明の第２実施例を説明する。

第３図は燃料ポンプ１の要部断面図である。

本実施例では、燃料フィルタ１２を蛇腹状に形成すると
ともに、その燃料フィルタ１２の内部にスプリング１３
を取り付けて、燃料フィルタ１２を燃料タンクの底部に
押し付ける構造としたものである。

これにより、燃料タンクの無効残量を減らすことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示すもので
、第１図は燃料ポンプの要部断面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ断面図、第３図は本発明の第２実施例を示すもの
で、燃料ポンプの要部断面図である。 図中 １・・・インタンク式燃料ポンプ ５・・・インナロータ ６・・・アウタロータ ７・・・ケーシング ８・・・ポンプ室 ９・・・第１の燃料吸入口（吸入口） １０・・・燃料吐出口 １１・・・第２の燃料吸入口（吸入口）１２・・・燃料
フィルタ 代 理 人 石黒健二 箆１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　１）（ａ）外力によって回転駆動されるインナロータ
   と、 （ｂ）このインナロータと噛み合い、前記インナロータ
   の回転によって回転駆動されるアウタロータと、 （ｃ）前記インナロータと前記アウタロータとの間に形
   成されて、その両ロータの回転に伴って容積変化を生じ
   るポンプ室と、 （ｄ）前記アウタロータを回転自在に支持するとともに
   、前記ポンプ室の容積が漸増する吸入工程で、そのポン
   プ室に連通する吸入口、および前記ポンプ室の容積が漸
   減する吐出工程で、そのポンプ室に連通する吐出口が形
   成されたケーシングと、 （ｅ）前記吸入口より吸引される燃料を濾過する燃料フ
   ィルタとを備え、 前記吸入口が、前記両ロータの軸方向の両側に設けられ
   たことを特徴とするインタンク式燃料ポンプ。