JPH0521670Y2 - - Google Patents

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JPH0521670Y2
JPH0521670Y2 JP3452187U JP3452187U JPH0521670Y2 JP H0521670 Y2 JPH0521670 Y2 JP H0521670Y2 JP 3452187 U JP3452187 U JP 3452187U JP 3452187 U JP3452187 U JP 3452187U JP H0521670 Y2 JPH0521670 Y2 JP H0521670Y2
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suction port
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、内燃機関等に燃料を供給する容積型
燃料ポンプに関する。
〈従来の技術〉 従来の容積型燃料ポンプとしては、たとえば、
第5図及び第6図に示すようなものが知られてい
る(実開昭59−58790号公報参照)。
すなわち、この燃料ポンプは、いわゆるローラ
ーベーン式ポンプであり、ポンプベース1、ポン
プリング2及びポンププレート3からなるポンプ
ハウジング内に、その偏心位置を貫通する固定シ
ヤフト4の周りを回転するロータ5と、このロー
タ5の外周面に等間隔で設けた複数の溝5aに収
納されたローラー6と、からなるロータ構造体が
設けられている。
また、ポンプベース1には、吸入ポート7が形
成され、ポンププレート3には、吐出ポート8,
8′が形成されている。吸入ポート7は、ポンプ
ベース1に形成された吸入口16と連通し、該吸
入口16には、その先端にフイルタ14が設けら
れた吸入パイプ15が接続されている。
そして、ロータ5を、モータ10のアーマチユ
ア11によりジヨイント12,13を介して回転
駆動し、ポンプハウジングのポンプ室内壁とロー
タ5、ローラー6とにより複数に区画して形成さ
れる容室容積を漸次増減して、容室容積増大時に
吸入口16を介して吸入ポート7から容室に燃料
を吸引し、容室が吸入ポート7及び吐出ポート
8,8′の双方と遮断された回転領域S(いわゆ
る、シール行程)を経由して、容室容積減少時に
吐出ポート8,8′から吐出している。
ところで、かかる容積型燃料ポンプでは、シー
ル行程中に容室容積が変化し、容室内に急激な圧
力変化が生じて、振動や異音が発生することがあ
る。
このため、第6図に点線で付記するように、ポ
ンプベース1及びポンププレート3に吸入ポート
7又は吐出ポート8,8′に連通するノツチを形
成し、シール行程の容室をこのノツチを介して吸
入ポート7又は吐出ポート8,8′と連通させる
ことで、シール行程中の容室容積変化分の燃料を
各ポート7,8,8′に逃がして、容室内圧の急
激な変化を抑制するようにしている。なお、第7
図に、ポンププレート3に形成され吐出ポート8
に連通するノツチ3a付近の概要を示す。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、かかるノツチを形成した容積型
燃料ポンプにおいては、容室がノツチを介して吸
入ポート7と連通する回転領域では、容室内の燃
料がノツチから高速で吸入ポート7に流出し燃料
圧力が急激に低下するため、燃料温度が高温のと
きに吸入ポート7付近に燃料蒸気(ベーパ)が発
生して、このベーパを含んだ燃料が吸入ポート7
から再吸入されることによりポンプの容積効率を
著しく低下させることがある。
また、上述のようにシール行程の全域に亘つて
容室容積を吸収すべくノツチを形成すると吸入ポ
ート7並びに吐出ポート8,8′及びロータ5の
製作誤差及び組付誤差により、シール行程中の容
室がノツチを形成したポートとは別のポートとオ
ーバーラツプすることがある。このときは、吸入
ポート7と吐出ポート8,8′とが容室及びノツ
チを介して連通することになり、高圧側の燃料が
吐出ポート8,8′及び容室を経由して吸入ポー
ト7から高速で流出する現象が起こり、上述と同
様にベーパによるポンプの容積効率の低下を招く
ことがある。
本考案はこのような従来の技術の問題点に着目
してなされたもので、ベーパによるポンプの容積
効率の低下を防止しつつ、いわゆるシール行程に
おける容室内の急激な圧力変化を抑制できる容積
型燃料ポンプを提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 このため、シール行程における容室とポンプベ
ースハウジング外空間とを各ポートをバイパスし
て連通する連通通路を設けた。
〈作用〉 上記のような構成を採用したので、シール行程
で容室の容積変化が生じても、容室内の燃料が連
通通路から各ポートをバイパスしてポンプハウジ
ング外に排出されて、容積変化分が容室外に逃が
されるので、シール行程中の急激な圧力変化が抑
制される。
また、連通通路は、各ポートをバイパスしてポ
ンプハウジング外に連通しているので、容室から
排出される燃料にベーパが発生しても吸入ポート
に直接吸引されることがないと共に、各部材に製
作誤差、組付誤差があつても吸入ポート及び吐出
ポートが同時に容室と連通することがなく吸入ポ
ートから吐出側の高圧燃料が流出することがな
い。したがつて、ベーパによつてポンプの容積効
率の低下を招くことがない。
〈実施例〉 以下に本考案の一実施例を第1図及び第2図に
よつて説明する。なお、従来例と同様な要素には
同一の符号を付して説明を省略する。また、第2
図は1つのローラー6について4つの回転位置で
の状態を示したものであり、実際には5つのロー
ラー6が等間隔で設けられている。
第2図を参照して、ポンプベース1には、従来
と同様に吸入口16が形成されると共に、該吸入
口16と連通する2個の吸入ポート21a,21
bが、ローラー6の内側容室A及び外側容室Bに
対応した位置に2重に形成されている。また、ポ
ンププレート3には、同様に2個の吐出ポート2
2a,22bが、内側容室A及び外側容室Bに対
応した位置に2重に形成されている。
ここで、吸入ポート21a,21bと吐出ポー
ト22a,22bとは、ロータ6の回転領域の一
部においてどちらもが容室A,Bと連通しない位
置関係に形成されており、この回転領域をシール
行程として構成している。
ロータ5の溝5aは、ローラー6がロータ5の
半径方向にのみ摺動できるようロータ5とローラ
ー6間のクリアランスが設定されている。溝5a
の一側には、第1連通ポート23が形成され、他
側には、第2連通ポート24が形成され、ローラ
ー6の突出時には、内側容室Aと外側容室Bとを
第1連通ポート23を介して連通する一方、没入
時には、両室A,Bを第2連通ポート24を介し
て連通して、両室A,B内を同圧化して、ローラ
ー6によるシール性を確保している。
さらに、第1図を参照して、ポンプベース1に
は、オリフイス25aを備えた連通通路25が形
成されている。連通通路25の開口部25bは、
各ポート21a,21b,22a,22bの外側
であつて、燃料フイルタ14から離れた位置に形
成されている。また、オリフイス25aは、シー
ル行程にある内側容室Bと連通する位置に形成さ
れている。
また、連通通路25は、ロータ5の1サイクル
の回転領域に2個形成され、各オリフイス25a
のオリフイス孔の断面積は、漸減する容室容積に
応じて漸増する容室吐出量により容室内圧が緩や
かに上昇するように設定されており、各オリフイ
ス流量特性は第3図に示すようになつている。
なお、連通通路25は、少なくともオリフイス
孔と等価な断面積を有する連通通路であればよ
く、必ずしもオリフイス25aを形成する必要は
ない。
次に、第4図に従つて本実施例の作用について
説明する。本実施例の容積型燃料ポンプは、以下
のようなサイクルによりポンプ作用を行う。
すなわち、ロータ5が回転すると、容室容積の
増大行程で、吸入ポート21a,21bから容室
内に燃料が吸引され、容室内圧はP1となる(図
中a参照)。
次に、吸入ポート21a,21bが閉じると、
吐出ポート22a,22bも閉状態を維持してい
るから、双方のポートが閉じたシール行程となる
(図中b参照)。このシール行程では、ロータ5の
回転に伴い容室容積が漸減するため、燃料の非圧
縮性から従来と同様に吐出圧が過大に上昇しよう
とする(図中点線部参照)。しかし、容室が連通
通路25を介してポンプハウジング外と連通して
いるため、容室内の燃料が容室容積の減少に応じ
て開口部25bから排出される。このため、急激
な圧力上昇が抑制され、吐出圧は前記オリフイス
流量特性に従つてP3まで緩やかに上昇する(第
3図参照)。
ついで、吐出ポート22a,22bが開くと、
容室内の燃料は吐出ポート22a,22bから吐
出されて、吐出圧が一定値P3に維持される(図
中c参照)。
そして、吐出ポート22a,22bが閉じたと
きは吸入ポート21a,21bが閉状態を維持し
ているから、上述と同様にシール行程となり(図
中d参照)、連通通路25の開口部25bから容
室内の燃料が排出されるため、吐出圧は前記オリ
フイス流量特性に従つてP1に緩やかに低下する
(第3図参照)。このように、吐出圧が低下するた
め、ポンプ駆動の負荷が低減し、振動・異音を低
減できると共に動力損失が低減できる。
以上のように、容室内の燃料を連通通路25を
介してポンプハウジング外に排出することで、シ
ール行程での容積変化に伴う急激な圧力上昇を抑
制するようにしたため、圧力上昇を原因として生
ずる振動や異音の発生が抑制できる。
また、容室内の燃料は、連通通路25により吸
入ポート21a,21bをバイパスしてポンプハ
ウジング外に排出されるため、たとえこの燃料流
にベーパが発生しても、直接、吸入ポート21
a,21bからポンプハウジング内に吸引される
ことがない。したがつて、ベーパによるポンプの
容積効率の低下が防止できる。
さらに、シール行程の容室に連通する連通通路
25は各ポート21a,21b,22a,22b
をバイパスしてポンプハウジング外に連通してい
るため、部材に製作誤差、組付誤差があつても、
容室が吸入ポート21a,21b及び吐出ポート
22a,22bに同時に連通することがなく、し
たがつて、吐出ポート22a,22bから吸入ポ
ート21a,21bに燃料が流出することがな
い。このため、上述と同様にベーパによるポンプ
の容積効率の低下が防止できる。
なお、実施例では、吸入ポート及び吐出ポート
をそれぞれ2個ずつ形成すると共に、ロータ5に
2個の連通ポートを形成したものを示したが、吸
入ポート及び吐出ポートを各々1個ずつ形成した
容積型燃料ポンプにも適用することができる。
また、容積型燃料ポンプであれば、実施例のよ
うなローラーベーン式燃料ポンプでなくとも、た
とえば、平型ベーンポンプ、トロコイドポンプ等
であつても同様な効果が得られる。
さらに、実施例では、連通通路25の開口部2
5bを吸入口16に接続された燃料フイルタ27
外に形成したが、ベーパの発生やその貯留状態に
よつては、吸入口26と連通する燃料通路内の何
れかの部位(たとえば、燃料フイルタ27内)に
連通させてもよい。
〈考案の効果〉 以上説明してきたように、本考案によれば、シ
ール行程で容室を連通通路により各ポートをバイ
パスしてポンプハウジング外空間と連通したの
で、シール行程でポンプの容積効率の低下させる
ことなく急激な圧力変化が抑制でき、これに伴い
振動、異音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例の要部断面図、
第2図は同上の燃料ポンプの要部構成図、第3図
は同上のオリフイス流量特性図、第4図は同上の
ポンプ作用説明図、第5図は従来の容積型燃料ポ
ンプの全体構成図、第6図は同上の燃料ポンプの
要部構成図、第7図は他の従来例の要部断面図で
ある。 1……ポンプベース、2……ポンプリング、3
……ポンププレート、5……ロータ、6……ロー
ラー、21a,21b……吸入ポート、22a,
22b……吐出ポート、25……連通通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸入ポートと吐出ポートとを備えたポンプハウ
    ジング内にロータ構造体を回転自在に設け、該ロ
    ータ構造体を回転駆動することにより前記ポンプ
    ハウジング内壁と前記ロータ構造体の外周面とに
    より形成された容室の容積を漸次増減して燃料を
    前記吸入ポートから吸引し前記吐出ポートに吐出
    する容積型燃料ポンプにおいて、前記容室が吸入
    ポート及び吐出ポートの双方と連通しない回転領
    域における容室と前記ポンプベースハウジング外
    空間とを各ポートをバイパスして連通する連通通
    路を設けたことを特徴とする容積型燃料ポンプ。
JP3452187U 1987-03-11 1987-03-11 Expired - Lifetime JPH0521670Y2 (ja)

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JP3452187U JPH0521670Y2 (ja) 1987-03-11 1987-03-11

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JPS63141888U JPS63141888U (ja) 1988-09-19
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