JPH10339288A - 偏心形ベーンポンプ - Google Patents

偏心形ベーンポンプ

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JPH10339288A
JPH10339288A JP13732493A JP13732493A JPH10339288A JP H10339288 A JPH10339288 A JP H10339288A JP 13732493 A JP13732493 A JP 13732493A JP 13732493 A JP13732493 A JP 13732493A JP H10339288 A JPH10339288 A JP H10339288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
negative pressure
air
rotor
lubricating oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP13732493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Okamura
正毅 岡村
Tomoyoshi Hiratsuka
友義 平塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポンプの持つ能力を損なわずに、最高真空付近
に到達すると発生する異音を低減させた偏心形ベーンポ
ンプを提供する。 【構成】ベーン6付きロータ4を収容するポンプケーシ
ング3の吸入口1付近に圧力弁9を設ける。圧力弁9
は、最高真空に近いある設定圧力時に開いて、大気側か
らケーシング3内へ少量の空気をフィルタ11を通して
流入させる。これにより吐出口2付近に発生していた潤
滑油の滞留がなくなり、最高真空時の潤滑油の逆流が発
生しないため、その逆流により発生していた異音を低減
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば内燃機関用ブレ
ーキの真空倍力装置等に使用される偏心形ベーンポンプ
に係り、特に、静音化に好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】偏心形ベーンポンプは、ポンプの持つ能
力の最高値付近に到達すると空気の吐出がなくなり、そ
の結果、吐出口には潤滑油が滞留し、該潤滑油がケーシ
ングのベーンにより仕切られた室へ逆流するようにな
る。この逆流が異音発生の原因となっている。
【0003】上記問題に対処するため、従来は、特開昭
62ー228692号公報に記載のように、ベーンポン
プの空気の吸入口部分に、大気側と連通する常時洩らし
の微小孔を設けて、最高真空時にも空気の吐出を確保
し、このようにして吐出口付近に発生していた吐出潤滑
油の滞留をなくし、潤滑油のケーシング内への逆流によ
り発生する異音の低減を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、常時洩らしの微小孔を設けたことによる真空性能の
低下や機関停止時に負圧機器側へ微小孔を通して空気が
流入することによる真空度の低下や、また塵埃の付着な
どによる微小孔の目づまりについては配慮されていなか
った。
【0005】本発明の目的は、偏心形ベーンポンプにお
いて、ポンプ性能を損なわずに、最高真空付近到達時に
発生する異音を低減させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、吸入口と
吐出口を有するケーシング、該ケーシングに偏心して収
納されたロータ、該ロータに設けた複数個の溝に摺動自
在に挿入されたベーンを有し、該ベーンにより前記ケー
シング内を複数個の室に仕切り、前記ロータの回転によ
り前記ベーンで仕切られた室の体積を変化させて、前記
吸入口より空気を吸い込み前記吐出口から吐き出して前
記吸入口に接続される負圧機器内を真空にする偏心形ベ
ーンポンプにおいて、前記吸入口に前記ケーシング内か
らの空気や潤滑油が前記負圧機器側へ逆流するのを防止
する逆止弁と、前記逆止弁と前記負圧機器とで形成する
空間(ここでは第一の空間と称する)が所定の負圧以上
になると大気側と前記第一の空間とを連通する圧力弁と
を備えて成る。
【0007】第2の発明は、第1の発明における圧力弁
に代わって、前記逆止弁と前記ケーシング内の複数個の
室とで形成する空間(ここでは第二の空間と称する)が
所定の負圧以上になると大気側と前記第二の空間とを連
通する圧力弁を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】第1,第2の発明によれば、逆止弁と負圧機器
とで形成する第一の空間、或いは逆止弁とケーシング
(ポンプケーシング)内の複数個の室とで形成する第二
の空間が所定の負圧(最高真空に近い或る設定圧力)に
なると、圧力弁が開いて前記第一或いは第二の空間と大
気側が連通状態となるため、大気側からケーシング内へ
少量の空気が流入するため、一瞬最高到達真空度は若干
低下するがすぐ圧力弁が閉まることにより真空度は上昇
し、これを繰り返す。この空気の流入により、吐出口付
近に発生していた潤滑油の滞留がなくなり、最高真空時
の潤滑油の逆流が発生しないため、その逆流により発生
していた異音を低減させることができる。
【0009】また、機関停止時には圧力弁は閉じた状態
にあるので、負圧機器側へ大気側から空気が流入すると
いった事態をなくして真空度の低下を図り得る。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0011】図1は本発明の第1実施例に係る断面図で
ある。
【0012】図1において、吸入口1と吐出口2を有す
るケーシング3の中にロータ4が偏心して収納され、該
ロータ4に設けられた複数個の溝5にはベーン6が摺動
自在に挿入されており、ケーシング3内は、ベーン6に
より複数個の室7に仕切られている。ロータ4が回転す
ることにより、ベーン6で仕切られた室の体積変化によ
り、吸入口1から空気を吸い込み、吐出口2から吐き出
し、吸入口1に接続配管される負圧機器(図示せず)内
を真空にする。
【0013】吸入口1には、ケーシング3内の潤滑油お
よびケーシング3内の空気の負圧機器側への逆流を防止
するための逆止弁8が設けてある。上記潤滑油は、ケー
シング3,ロータ4,ベーン6の摺動部を潤滑する。
【0014】以上の構成において、そのポンプが持つ能
力の最高真空付近に到達すると空気の吐出がなくなり、
吐出口2には前記潤滑油の滞留が発生し、該潤滑油がケ
ーシング3のベーン6により仕切られた室7へ逆流する
ようになる。この逆流が異音発生の原因となっている。
【0015】そこで、本実施例では、吸入口1付近にお
ける逆止弁8と負圧機器(図示せず)との間に、逆止弁
8と負圧機器とで形成する空間が所定の負圧以上になる
と大気側と前記空間とを連通する圧力弁9を設けた。
【0016】ここで、所定の負圧とは、最高真空に近い
或る設定圧力である。また、圧力弁9の連通孔のうち大
気側には、内部に多数の貫通小孔を有する布10により
形成したフイルター11が配設され、負圧側は直径2mm
以下の微小孔12としてある。
【0017】上記圧力弁9を設けることで、逆止弁8と
負圧機器とで形成する空間が最高真空に近い或る設定圧
力になると、圧力弁9が開いて上記空間が大気側と連通
状態となるため、大気側からケーシング内へ微小孔12
を通じて少量の空気が流入する。そして、一瞬最高到達
真空度は若干低下するがすぐ圧力弁が閉まることにより
真空度は上昇し、これを繰り返す。この空気の流入によ
り、吐出口2付近に発生していた潤滑油の滞留がなくな
り、最高真空時の潤滑油の逆流が発生しないため、その
逆流により発生していた異音を低減させることができ
る。
【0018】具体的には、図2に示すように、潤滑油の
逆流により発生していた異音を回転全域において1dBか
ら5dB低減させることができる。
【0019】また、機関停止時には圧力弁9は閉じた状
態にあるので、負圧機器側へ大気側から空気が流入する
といった事態をなくして真空度の低下を図り得る。ま
た、フィルター11により、圧力弁9の微小孔12に塵
埃の付着などによる目づまりを防止できる。
【0020】なお、圧力弁9は、仕切られた室7と負圧
機器の間であればどこに設けてもよく、例えば、図3の
第2実施例に示すように、逆止弁8よりケーシング3
側、すなわち、逆止弁8と複数個の室7とで形成する空
間が所定の負圧以上になると大気側と上記空間とを連通
するように圧力弁9を設けてもよい。
【0021】また、圧力弁9は、逆止弁8と負圧機器と
で形成する空間、或いは逆止弁8と複数個の室7とで形
成する空間(ポンプケーシング内空間)の圧力を感知し
て同様の動作をするセンサーやアクチュエーター類であ
ってもよい。また使用環境によっては、フィルター11
は絶対必要というものではない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、そのポンプの持つ能力
の最高真空付近に到達しても、吐出口付近に潤滑油の滞
留が発生しないため、潤滑油のケーシング内への逆流に
より発生していた異音を回転全域において有効に低減さ
せることができ、しかも、真空ポンプ性能の低下を極力
防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図
【図2】本発明の効果を示す回転速度と音圧の関係を示
す図
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…吸入口、2…吐出口、3…ケーシング、4…ロー
タ、5…ロータの溝、6…ベーン、7…ベーンにより仕
切られた室、8…逆止弁、9…圧力弁、10…内部に多
数の貫通小孔を有する布、11…フイルター、12…微
小孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口と吐出口を有するケーシング、該
    ケーシングに偏心して収納されたロータ、該ロータに設
    けた複数個の溝に摺動自在に挿入されたベーンを有し、
    該ベーンにより前記ケーシング内を複数個の室に仕切
    り、前記ロータの回転により前記ベーンで仕切られた室
    の体積を変化させて、前記吸入口より空気を吸い込み前
    記吐出口から吐き出して前記吸入口に接続される負圧機
    器内を真空にする偏心形ベーンポンプにおいて、前記ケ
    ーシング内からの空気や潤滑油が前記負圧機器側へ逆流
    するのを防止する逆止弁と、前記逆止弁と負圧機器とで
    形成する空間が所定の負圧以上になると大気側と前記空
    間とを連通する圧力弁とを備えて成ることを特徴とする
    偏心形ベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 吸入口と吐出口を有するケーシング、該
    ケーシングに偏心して収納されたロータ、該ロータに設
    けた複数個の溝に摺動自在に挿入されたベーンを有し、
    該ベーンにより前記ケーシング内を複数個の室に仕切
    り、前記ロータの回転により前記ベーンで仕切られた室
    の体積を変化させて、前記吸入口より空気を吸い込み前
    記吐出口から吐き出して前記吸入口に接続される負圧機
    器内を真空にする偏心形ベーンポンプにおいて、前記ケ
    ーシング内からの空気や潤滑油が前記負圧機器側へ逆流
    するのを防止する逆止弁と、前記逆止弁と前記ケーシン
    グ内の複数個の室とで形成する空間が所定の負圧以上に
    なると大気側と前記空間とを連通する圧力弁とを備えて
    成ることを特徴とする偏心形ベーンポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記圧
    力弁の連通孔うち大気側には内部に多数の貫通小孔を形
    成したフイルターを設け、負圧側は直径2mm以下の微小
    孔としてあることを特徴とする偏心形ベーンポンプ。
JP13732493A 1993-06-08 1993-06-08 偏心形ベーンポンプ Pending JPH10339288A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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