JPH0414801Y2 - - Google Patents

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JPH0414801Y2
JPH0414801Y2 JP1988009418U JP941888U JPH0414801Y2 JP H0414801 Y2 JPH0414801 Y2 JP H0414801Y2 JP 1988009418 U JP1988009418 U JP 1988009418U JP 941888 U JP941888 U JP 941888U JP H0414801 Y2 JPH0414801 Y2 JP H0414801Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等の車両の安全走行に寄与す
るために、灯室内に拡散角度変更機構を構成した
車両用前照灯に関するものである。
〔従来の技術〕
夜間、直線道路を高速走行する場合、車両用前
照灯を構成する主灯だけでは遠方の視認性が劣る
ため、それを補足する目的で、一般に遠方を照射
する集光型の配光パターンを持つた一対の白色光
の副灯を取り付ける構造になつている。また、山
間部等屈曲路の多い道路を走行する場合、従来の
車両用前照灯だけでは光の拡散が少なく、旋回時
に左右が見え難いため走行安全性が確保できない
という問題を有しており、これを改善する目的
で、従来より広拡散の配光パターンを持つた一対
の側方灯を車両の両側に付設している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記副灯と側方灯を一対ずつ車両の最
前部に取り付けるためには、フロントグリル部に
比較的大きな取付けスペースを必要とし、特に近
年の乗用車のようにフロントグリル部を薄型に構
成したものにあつては、それらの取付スペースが
確保できないという問題を有していた。
本考案は、上記問題に鑑みて創案されたもので
あり、特に縦軸方向及び横軸方向へ異なる集光面
を形成する複合楕円反射鏡を構成した車両用前照
灯において、車両運転手の選択操作によつて、集
光パターンと拡散パターンを切り替えると共に、
左右が非対称に成る配光パターンを形成する拡散
角度変更機構を構成し、所望により集光パターン
を選択して側副灯としての使用を可能にし、また
拡散パターンを選択して側方灯としての使用を可
能にする車両用前照灯を提供することを目的とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案に係る車両
用前照灯は、灯具ボデイの内面に縦軸方向及び横
軸方向へ異なる反射面を形成する複合楕円反射鏡
を構成し、該複合楕円反射鏡の前面にバルブを配
設すると共に、該灯具ボデイの前面部にレンズを
被設して成る車両用灯具であつて、上記バルブと
レンズ間の灯室内において、該バルブとレンズ間
の光束通路を横断する位置に、光束の投光断面形
状を規制するシエード部材を突設すると共に、光
透過面に散光構造を形成したフイルタを配設し、
該フイルタをモータ等の駆動機構によつて上記バ
ルブとレンズ間の光束通路位置に進退せしめる拡
散角度変更機構を構成すると共に、上記モータ等
の駆動機構及びフイルタを上記シエード部材の遮
光部に格納し得るように構成したことを要旨とす
るものである。
上記フイルタは、所望により黄色等に着色する
ことにより、「フオグランプ」としての使用を可
能にする。
〔作用〕
上記構成によれば、拡散角度変更機構により、
集光パターンを形成するように使用する場合に
は、フイルタを光束通路から後退させてレンズか
らの集光した照射光を利用するものであり、また
拡散パターンを形成するように使用する場合に
は、該フイルタが光束通路を横断するように駆動
機構によつて変位させ、透過光を該フイルタの散
光構造によつて横方向に拡散した照射光を得るも
のであり、上記フイルタの近傍には光束の断面を
所定形状に規制するシエード部材が設けられてい
るため、上記両パターンは、それぞれ該シエード
部材によつて形状を規制された、左右方向の拡散
角度を異にする二種類の配光パターンを形成する
ことができる。
また、モータ等の駆動機構及びフイルタがシエ
ード部材の遮光部分に格納される構造に成るた
め、灯具ボデイの外側にそのための余分な構成を
敷設する必要がなく、車両用前照灯の小型化を図
ることができる。
〔実施例〕
以下、本考案に係る車両用前照灯に関する実施
例を図面に従つて説明する。
第1図乃至第3図は、第一の実施例を示すもの
であり、1は、灯具ボデイ2の後端に嵌合固設
し、灯具ボデイ2の後端部を形成すると共に、縦
軸方向V及び横軸方向Hへの異なる集光面を形成
する複合楕円反射鏡であり、該反射鏡1の後端に
嵌着したバルブホルダ3に所定の照度を有する白
色光のバルブ4を取り付けて成るものである。上
記灯具ボデイ2の前端部には、光軸fの焦点Fを
有する凸レンズ5を嵌着して灯室6を構成すると
共に、該レンズ5の外側に透明材から成るフード
7を冠着して成る。
上記灯室6には灯具ボデイ2の底部内壁を固着
した支持部材8に対して、鉛直方向に螺子軸9を
回動自在に軸設すると共に、該螺子軸9と平行に
スライド軸10が立設してあり、平板状のフイル
タ11の一端に穿設した螺子孔13を上記螺子軸
9と螺合し、かつ他端に穿設した摺動孔19を上
記スライド軸10と摺動自在に外挿して該フイル
タ11面が光軸fと焦点F位置で直交するように
枢設してある。また上記螺子軸9は、下端部に軸
着した歯車14が前記支持部材8に固設したモー
タ15の回動軸に軸着したウオーム歯車16と噛
合しており、上記フイルタ11は、モータ15等
の駆動機構の回動駆動によつて、ウオーム歯車1
6及び歯車14を介して螺子軸9が回動すると、
該螺子軸9と螺子孔13の螺合作用によつて上下
方向に移動変位するように成るもので、該フイル
タ11は、平板の裏面に凹凸等のレンズステツプ
から成る散光構造12を形成した透光性部材によ
り構成してある。また、17は、上記フイルタ1
1の前面に位置して、光軸fに設けられたシエー
ド部材であり、第4図に示すように、中央線CL
から左側部分は光軸fと等高のカツトラインPか
ら下方部分を遮断するように成ると共に、右側部
分は光軸fより僅かに高い位置のカツトライン位
置Qから下の光を遮断するようにした邪魔板部1
8を構成してある。
灯室6内に構成した上記拡散角度変更機構は、
モータ15を正転又は反転してフイルタ11を光
束通路に侵入又は後退せしめて集光パターンと拡
散パターンを得るものである。即ち、モータ15
を駆動して第5図aに示すように、集光パターン
位置Aにフイルタ11を移動すると、バルブ4か
ら照射され、反射鏡1によつて反射された光束
は、シエード部材17によつて中央線CLより左
右下部の遮蔽高さ位置の異なる規制光影となつた
後、凸レンズ5による集光作用によつて、第6図
aに示すように、水平位置Hより僅かに上位置の
左側カツトラインLCLと、水平位置Hより僅か
に下位置の右側カツトラインRCLを有する絞ら
れた配光パターンを呈する。
また、モータ15等の駆動機構によつて、第5
図bに示すように、フイルタ11を拡散パターン
位置Bに移動すると、バルブ4から照射され、反
射鏡1によつて反射された光束は、フイルタ11
の散光構造12によつて左右方向に拡散されると
共に、該拡散光がシエード部材17により、その
中央線CL部分において左右下部の遮蔽高さ位置
の異なる規制光影となり、第6図bに示すよう
に、水平位置Hより僅かに上位置の左側カツトラ
インLCLと、水平位置Hより僅かに下位置の右
側カツトラインRCLを有する水平方向に拡散し
た配光パターンを呈する。
したがつて、対向車側への光配光パターンのカ
ツトライン位置を低くすることによつて、拡散パ
ターンの場合でも対向車の車両運転手の目にこの
照射光が直接届くことがない。
また、モータ15等の駆動機構及びフイルタ1
1が上記シエード部材17の遮光部分に格納され
る構造に成つているため、灯具ボデイ2の外側に
そのための余分な構造を付設する必要がない。
本考案に係る車両用前照灯の拡散角度変更機構
は、上記シエード部材17のカツトラインを変更
することによつて、左右又はカツト高さ位置を異
にする種々の光照射パターンを実施することがで
きるものであり、次に第7図乃至第9図に従つて
本考案の他の実施例を説明する。
前記第一の実施例と構造の異なる部分について
説明するもので、同一符号のものは前記第一の実
施例と同一の構造及び作用をなすものであるた
め、その説明を省略する。
21は、支持部材8に立設した軸受22,22
に対して回動自在に軸設した回転軸23に一端を
固着し、矢印Cの範囲で揺動するようにした透光
性部材から構成したフイルタであり、該フイルタ
21の裏面には横方向の散光構造12(第一の実
施例と同様)を構成して成る。上記回転軸23の
一端に軸着した歯車24は、上記支持部材8に固
設したモータ15の駆動機構の回動軸に軸着した
歯車25と噛合しており、上記フイルタ11は、
該モータ15の回転駆動によつて、歯車25,2
4及び回転軸23を介して矢印C方向に旋回変位
するように成るもので、後倒して集光パターン位
置A、起立して拡散パターン位置Bに変位する。
また、17は、上記フイルタ11の前面に位置
して、光軸f位置に設けられた前記第一の実施例
と同様の構成に成るシエード部材である。
尚、上述したフイルタ11を黄色の透光性部材
で構成することによつて、照射光を黄色等に着色
して「フオグランプ」としての使用を可能にする
ものであることはいうまでもない。
〔考案の効果〕
本考案に係る車両用前照灯は、以上のように構
成したから、集光パターンと拡散パターンを形成
するフイルタ近傍の光束通路に光束の断面を所定
形状に規制するシエード部材を設けたことによつ
て、形状規制された左右方向の拡散角度を異にす
る二種類の配光パターンを切替使用することがで
きるように成るものであり、自動車の安全走行を
確実にすると共に、所望によつて黄色等の着色フ
イルタを構成することにより「フオツグランプ」
としての使用を可能にする等、優れた特徴を有す
るものであり、本考案実施後の実用的効果は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用前照灯の拡散角度
変更機構の第一の実施例を示す側断面図、第2図
は同じく平断面図、第3図はフイルタ部を示す正
断面図、第4図はシエード部材の正面図、第5図
a及びbは集光パターン位置Aと散光パターン位
置Bの切替状態を示すフイルタ部の正面図、第6
図a及びbは集光パターン位置Aと散光パターン
位置Bの配光状態を示す配光パターン図、第7図
は本考案の他の実施例を示す側断面図、第8図は
同じく平断面図、第9図は同じくフイルタ部を示
す正断面図である。 1……反射鏡、2……灯具ボデイ、4……バル
ブ、5……凸レンズ、7……フード、11,2
1,31……フイルタ、12……散光構造、17
……シエード部材、18……邪魔板部、H……水
平位置、LCL……左側カツトライン、RCL……
右側カツトライン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 灯具ボデイの内面に縦軸方向及び横軸方向へ異
    なる反射面を形成する複合楕円反射鏡を構成し、
    該複合楕円反射鏡の前面にバルブを配設すると共
    に、該灯具ボデイの前面部にレンズを被設して成
    る車両用灯具であつて、 上記バルブとレンズ間の灯室内において、該バ
    ルブとレンズ間の光束通路を横断する位置に、光
    束の投光断面形状を規制するシエード部材を突設
    すると共に、光透過面に散光構造を形成したフイ
    ルタを配設し、該フイルタをモータ等の駆動機構
    によつて上記バルブとレンズ間の光束通路位置に
    進退せしめる拡散角度変更機構を構成すると共
    に、 上記モータ等の駆動機構及びフイルタを上記シ
    エード部材の遮光部に格納し得るように構成した
    ことを特徴とする 車両用前照灯。
JP1988009418U 1988-01-27 1988-01-27 Expired JPH0414801Y2 (ja)

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JPH01113905U JPH01113905U (ja) 1989-07-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62186403A (ja) * 1986-02-10 1987-08-14 市光工業株式会社 プロジエクタ型の前照灯

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JPH0345364Y2 (ja) * 1986-03-05 1991-09-25
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JPS62186403A (ja) * 1986-02-10 1987-08-14 市光工業株式会社 プロジエクタ型の前照灯

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