JPH0414253Y2 - - Google Patents

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JPH0414253Y2
JPH0414253Y2 JP232687U JP232687U JPH0414253Y2 JP H0414253 Y2 JPH0414253 Y2 JP H0414253Y2 JP 232687 U JP232687 U JP 232687U JP 232687 U JP232687 U JP 232687U JP H0414253 Y2 JPH0414253 Y2 JP H0414253Y2
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JP
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duct
rigid member
instrument panel
sheet material
air conditioner
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自動車における空調装置のダクト
配設構造に関し、詳しくは、インストルメントパ
ネルの下部内側に車幅方向に延びるように配設さ
れるステアリング装置固定用の剛性メンバと空調
装置の上部吹き出し口から上記剛性メンバの上を
越えて上記インストルメントパネル外面の吹き出
しグリルに至るまでを連結するダクトとの間に隙
間をあけることなく上記ダクトと上記剛性メンバ
とが互いに干渉する状態でもその組付けができる
ように改良されたものに関する。
【従来の技術およびその問題点】
自動車のインストルメントパネルの内側には、
ヒーテイングユニツトなどを有する空調装置が設
けられることが多い。この空調装置からの空気
は、通風ダクトを通つてインストルメントパネル
側の吹き出しグリルから車室内に流入させられる
のであるが、上記インストルメントパネルの前面
における各部位から上記空気が流入しうるよう
に、上記空調装置には、複数の通風ダクトが連結
され、さらにこれらの各ダクトは、上記インスト
ルメントパネルの両端部とその中間部にそれぞれ
配設された吹き出しグリルに接続され、レバー操
作によつて上記各吹き出しグリルの切換えができ
るようになつている。 ところで、上記インストルメントパネルの中間
部に配置された吹き出しグリルに接続される通風
ダクトの下側には、ステアリング装置固定用の剛
性メンバが上記ダクトと交叉するようにかけわた
し状に両サイドパネルに支持されるのであるが、
上記ダクトと上記剛性メンバとは互いに干渉した
姿勢となり、その組付けが困難になるという問題
があつた。 そこで、上記インストルメントパネルを、その
内部空間がある程度大きくなるようにして、上記
ダクトと上記メンバとの間に隙間を設けるという
対策案が考えられるが、この案にしたがうとイン
ストルメントパネルの意匠上の設計自由度が損な
われることになり、容易に採用しがたい。 これに対して、上記ダクトと上記剛性メンバと
の間に隙間があくように径を小さくダクトを成形
すればよいという打開策が想定できるのである
が、この隙間が小さいと、車体振動によつて上記
ダクトと上記剛性メンバとが振動するときに両者
が互いに触れ合い、そのがたつきが大きくなり不
快音が発生するという問題が生じる。この場合、
このがたつきを避けるために、上記隙間がある程
度大きくなるように上記ダクトを成形すると、今
度はその断面積が小さくなつてしまい、通風性能
が低下する。 そのため、上記ダクトと上記剛性メンバとの間
に隙間を設けるといつた発想では、上述したダク
トおよび剛性メンバの組付け上の問題を根本的に
解消しえないことになり、新規有用な解決策が希
求されていた。 しかも、上述したように、上記空調装置が冷房
機能を有するものである場合、冷房時には上記ダ
クト内を冷風が通るのであるが、ダクト内の温度
低下によつてダクトの周囲の外気温度が急激に低
下するとダクト外面において結露現象が生じ、そ
の水滴が上記剛性メンバに至つてこれに錆が発生
するという問題もあつた。 この考案は、以上の事情のもとで考え出された
もので、インストルメントパネルの下部内側にそ
れぞれ配設されるべきステアリング装置固定用の
剛性メンバと空調装置用ダクトとの間に隙間をあ
けることなく上記ダクトと上記剛性メンバとが互
いに干渉する状態でもその組付けができ、インス
トルメントパネルの意匠設計自由度を維持できる
ようにしうる、自動車における空調装置のダクト
配設構造を提供することをその課題としている。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、この考案では、次
の技術的手段を講じている。 すなわち、この考案は、インストルメントパネ
ルの車幅方向中央部下部に設けられた空調装置の
上部吹き出し口から、インストルメントパネル内
を車幅方向に延びる剛性メンバの上を越えてイン
ストルメントパネル外面の吹き出しグリルまでを
連結するダクトの配設構造であつて、 上記ダクトの下面に上記メンバを避ける開口部
を設ける一方、この開口部を容易に弾性変形しう
る断熱性のシート材で封鎖するとともに、このシ
ート材の外面を上記メンバの上面に弾性的に当接
させたことを特徴としている。
【作用および効果】
ダクトの下面には、開口部が設けられる一方、
この開口部を容易に弾性変形しうる断熱性のシー
ト材で封鎖しているので、上記ダクトが剛性メン
バの上を越えてインストルメントパネル外面の吹
き出しグリルに至るときに、上記ダクトの下面と
上記剛性のメンバの上面とが互いに干渉したとし
ても、上記ダクトは上記シート材を介して上記開
口部内に上記剛性メンバの上面を収容した状態
で、上記剛性メンバの上を通ることになる。 したがつて、上記ダクトと上記剛性メンバとが
互いに干渉する状態でも、インストルメントパネ
ル内の空間を拡大したり、あるいは上記ダクトの
径を縮小することなく、容易に上記ダクト、およ
び、上記剛性メンバを組付けることができる。 しかも、上記シート材の外面は、上記剛性メン
バの上面に当接させられた状態にあるので、車体
振動が上記ダクトと上記剛性メンバに伝達してき
ても、上記ダクトと上記剛性メンバとの干渉部に
がたつきが生じることが回避される。 このとき、上記シート材は、上述したようにあ
る程度の弾力性を有していることから、その弾性
力によつて上記振動が緩衝されることになり、そ
の結果、上記の傾向が助長される。 したがつて、上記インストルメントパネルの意
匠上の設計自由度を確保することができるととも
に、上記ダクトと上記剛性メンバとの干渉部にお
ける不快音の発生が効果的に防止される。 さらに、上記シート材は、断熱性をも備えてい
るので、たとえば空調装置が冷房機能を発揮する
際、上記ダクト内を冷気が通過したとしても、ダ
クトの下面側に配設された上記シート材の断熱作
用によつてダクト下面側の外気温度が低下するこ
とが抑制される。 そのため、ダクトの下面側における結露現象の
発生が防止され、従来例において問題となつてい
た水滴による剛性メンバの発錆作用が抑制され
る。 このように、本案は、ダクトと剛性メンバとの
間に隙間を確保するのではなく、その反対に両者
を密着させることによつて、その組付けを容易に
しており、従来、試みられていた種々の工夫にお
ける発想の転換を図つたものである。 したがつて、本案を採用すると、既存のインス
トルメントパネルを何等設計変更することなく依
然として使用できるので、生産性の面で大変有利
である。
【実施例の説明】
以下、この考案の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 まず、第一の実施例を第1図ないし第3図を参
照しながら具体的に説明する。 第1図および第2図からよく分かるように、イ
ンストルメントパネル1の車幅方向中央部下部内
側に空調装置2が設けられ、この空調装置2の上
部吹き出し口3にダクト4の基端部が接続されて
いる。第1図からよく分かるように、このダクト
4は、上記インストルメントパネル1の内側で車
幅方向に延び、かつ図示しない両サイドパネルに
支持される円筒状の剛性メンバ5の上を越えて上
記インストルメントパネル1の外面1aに配設さ
れた吹き出しグリル6にその先端部を接続されて
いる。 これによつて、上記空調装置2からの通風は、
上記ダクト4内を通つて上記吹き出しグリル6か
ら車室内に吐出される。 第3図によく表れているように、上記ダクト4
は、その基端部がその先端部よりも大径とされ、
かつ基端部から中間部にかけて屈曲した角柱形状
となつており、その下面4aには、開口部4bが
設けられている。さらに、上記下面4aには、上
記開口部4bを封鎖するように弾力性および断熱
性に優れたウレタンフオームなどでできたシート
材7が接着剤を介して貼着されている。上記ダク
ト4と上記剛性メンバ5とは、互いに干渉した状
態で組付けられており、結果的に、上記ダクト4
は、開口部4b内に上記シート材7を介して上記
剛性メンバ5の上面5aの干渉部を収容した状態
に置かれている。この場合、上記シート材7は、
ダクト4の組付け前において、自然状態で弛みが
発生しないように上記ダクト4に貼着される一
方、ダクト4を組付けた状態において弾性変形さ
せられることによつて、上記剛性メンバ5の上面
5aに当接するようになつている。 上記の構成を備えるダクト配設構造を採用する
と、次のような効果を得る。 すなわち、上記ダクト4を、上記剛性メンバ5
の上側を通して、上記空調装置2ないし上記吹き
出しグリル6に連結するとき、上記ダクト4の下
面4aと上記剛性メンバ5の上面5aとが互いに
干渉しても、上記ダクト4の下面4aと互いに干
渉する剛性メンバ5の上面5aは、上記ダクト4
の下面4aに配設された開口部4b内にシート材
7を介して収容されるので、何等支障なくその組
付けを行なうことができる。 したがつて、インストルメントパネル1内の空
間を拡大しなくてもよいので、インストルメント
パネル1の意匠上の設計自由度を高く維持するこ
とができる。 また、上記ダクト4の径を積極的に縮小すると
いう措置も採らなくても済むとともに、上記ダク
ト4の開口部4bは、上記シート材7によつて閉
塞されているので、その通風機能が損なわれるこ
とはない。 なお、上記開口部4bにおいて、上記剛性メン
バ5の一部が上記ダクト4内に介在することによ
つて、その部位における通風抵抗が大きくなるこ
とが憂慮されるが、この問題は、上記のようにダ
クト4の径自体を小さくする場合の通風性の低下
率を考えるとほとんど無視できる。 さらに、第1図からよく分かるように、上記シ
ート材7の外面7aは、上記剛性メンバ5の上面
5aに密着した状態にあるので、車体から伝達し
てくる振動によつて上記ダクト4と上記剛性メン
バ5の接触部ががたつくことが回避される。 しかも、上記シート材7がその弾力性によつて
緩衝作用を発揮するので、さらにその傾向が顕著
となる。 なお、空調装置2の使用時においては、空調装
置2からの通風は上記ダクト4内を通つて上記イ
ンストルメントパネル1側の吹き出しグリル6に
至るのであるが、たとえば上記空調装置2が冷房
機能を発揮することにより、上記ダクト4の気温
が低下したとしても、上記シート材7の断熱作用
によつてダクト4の周囲の外気温度が低下するこ
とが抑制され、ダクト下面4a上に結露すること
が防止される。 その結果、ダクト4から滴下した結露水によつ
て剛性メンバ5が錆びるという問題は、ある程度
解消できる。 もちろん、この考案の範囲は上記実施例に限定
されることはない。 たとえば、第4図に示す第二の実施例のよう
に、上記ダクト4の開口部4bを封鎖するシート
材7を、組付け状態においてこれが上記剛性メン
バ5の上面5aないし両側面5b,5bを保持し
うるように形成して、車体振動時における上記ダ
クト4と上記剛性メンバ5の干渉部におけるがた
つきがさらに効果的に抑制されるようにすること
もできる。 なお、上記シート材7の材料としては、上述し
たウレタンフオーム以外の弾力性、断熱性に富む
ものを使用してもよく、また上記ダクト4への上
記シート材7の張り付け方法は、たとえばタツカ
止め方式などを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第一実施例を示す第2の
−線に沿う断面図、第2図はこの考案の第一実
施例における空調装置のダクト配設構造を備える
自動車の車室前部の斜視図、第3図はダクトの斜
視図、第4図はこの考案の第二実施例を示す断面
図である。 1……インストルメントパネル、1a……外
面、2……空調装置、3……上部吹き出し口、4
……ダクト、4a……下面、4b……開口部、5
……剛性メンバ、5a……上面、6……吹き出し
グリル、7……シート材、7a……外面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 インストルメントパネルの車幅方向中央部下部
    に設けられた空調装置の上部吹き出し口から、イ
    ンストルメントパネル内を車幅方向に延びる剛性
    メンバの上を越えてインストルメントパネル外面
    の吹き出しグリルまでを連結するダクトの配設構
    造であつて、 上記ダクトの下面に上記メンバを避ける開口部
    を設ける一方、この開口部を容易に弾性変形しう
    る断熱性のシート材で封鎖するとともに、このシ
    ート材の外面を上記メンバの上面に弾性的に当接
    させたことを特徴とする、自動車における空調装
    置のダクト配設構造。
JP232687U 1987-01-09 1987-01-09 Expired JPH0414253Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP232687U JPH0414253Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

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JP232687U JPH0414253Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

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Publication Number Publication Date
JPS63110107U JPS63110107U (ja) 1988-07-15
JPH0414253Y2 true JPH0414253Y2 (ja) 1992-03-31

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ID=30781065

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8877589B2 (en) 2005-08-30 2014-11-04 Micron Technology, Inc. Methods of forming field effect transistors on substrates
US8916912B2 (en) 2005-07-08 2014-12-23 Micron Technology, Inc. Semiconductor device comprising a transistor gate having multiple vertically oriented sidewalls

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JPS63110107U (ja) 1988-07-15

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