JPH055086Y2 - - Google Patents

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JPH055086Y2
JPH055086Y2 JP1987173488U JP17348887U JPH055086Y2 JP H055086 Y2 JPH055086 Y2 JP H055086Y2 JP 1987173488 U JP1987173488 U JP 1987173488U JP 17348887 U JP17348887 U JP 17348887U JP H055086 Y2 JPH055086 Y2 JP H055086Y2
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passenger compartment
cowl
window glass
insulating material
cowl top
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のダツシユパネル及びカウル
ボツクスにおける車体の遮音構造に関する。
(従来の技術) 従来、車体の遮音構造としては、例えば、実開
昭57−154572号公報に記載されているような構造
が知られている。
この構造は、カウルトツプとダツシユアツパと
を接合部で接合してカウルボツクスが形成され、
この接合部においてカウルトツプの接合用フラン
ジを形成することでカウルトツプに形成された段
部を利用してこの接合用フランジの上面にウイン
ドガラス取付部が形成され、この接合用フランジ
よりも下側、即ちダツシユアツパとダツシユパネ
ルのみが遮音材で覆われたものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来構造にあつて
は、カウルトツプとウインドガラスを連続的に形
成してフラツシユサーフエイス化を図つて空力特
性を向上できると共に、水密性に優れた構造では
あるが、以下に述べるような問題点があつた。
即ち、従来ではダツシユパネルには遮音材が設
けられているが、接合用フランジまでは遮音材で
覆われてなかつた。これは接合部の接合用フラン
ジ及び段部がウインドガラスの取付部として利用
され、この接合用フランジがウインドガラスに当
接もしくは近接されているため、接合部を遮音材
で覆うことが困難であつたからである。
そのため、エンジンルームからカウルボツクス
に侵入したエンジン騒音が、カウルトツプの接合
用フランジとダツシユアツパの接合用フランジと
の間を通つて、車室に侵入するという問題点があ
つた。特に、このフランジ部からの騒音の侵入
は、経年劣化によりだんだんと生じ易くなつてい
くものであつた。また、接合部はスポツトの圧痕
により、ウインドガラス接着部における表面精度
が悪いので、この接合部にウインドガラスを取り
付けると、接合部からウインドガラス接着面まで
の高さ寸法がバラついてしまい、ウインドガラス
の取付精度が悪くなつてしまう。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決し、遮音
用の部材を新たに追加することなく、空力特性向
上、水密性向上、遮音性向上、ウインドガラス取
付精度向上を全て達成することができる構造を提
供することを目的としている。
この目的達成のため、本考案では、エンジンル
ームと車室とがダツシユロアパネルで仕切られ、
該ダツシユロアパネルの上端部に、カウルボツク
スが設けられ、該カウルボツクスは、ダツシユア
ツパとカウルトツプとを、前記エンジンルーム側
に配設されたエンジン側接合部と車室側に配設さ
れた車室側接合部とで接合して形成され、前記エ
ンジン側接合部と車室側接合部との間のカウルト
ツプ上面であつて、車室側接合部から上方向に離
間した位置にウインドガラス接着部が形成され、
前記ダツシユロアからダツシユアツパにかけて両
者の車室側面を覆つて設けられている遮音材が、
前記車室側接合部を覆つている手段とした。
(作用) 本考案の車体の遮音構造では、カウルトツプの
上面に段部等を形成することでウインドガラス接
着部を形成し、また、このウインドガラス接着部
から下方に離れて車室側接合部となるフランジ等
を形成しておく。
そして、このカウルトツプの下側のダツシユア
ツパにも接合用のフランジを形成し、両フランジ
を接合部で接合してカウルボツクスを形成する。
次に、ウインドガラス接着部と車室側接合部と
の間のカウルトツプに遮音材の上端部を取り付け
ると共に、下端部をダツシユロアに取り付け、遮
音材により車室側接合部の車室側を覆いこの遮音
構造が形成されるものである。
このように本考案では車室側接合部がウインド
ガラス取付部よりも下側位置に離間して設けられ
ているため、車室側接合部とウインドガラスとの
間のカウルトツプに遮音材の上端部を取り付ける
ことができるため、遮音材で車室側接合部を容易
に覆うことができる。
従つて、カウルボツクスから車室側接合部のフ
ランジ間を通つて車室に侵入しようとする騒音は
遮音材により遮音される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本考案第1実施例の車体の遮音構造を
示す車体の縦断面図であつて、図中10はダツシ
ユパネルを示す。このダツシユパネル10はエン
ジンルーム1と車室2とを仕切るパネルで、上下
方向に延在されたダツシユロア11と上部のダツ
シユアツパ12とで構成されている。尚、3はエ
ンジン、4はエンジンフードを示し、また、矢印
FRは車体の前方を示している。
前記ダツシユアツパ12は、前後に接合用フラ
ンジ121,122を有し、中央部が下方向に凹
まされた形状を成している。
図中20はカウルトツプであつて、このカウル
トツプ20は、上面に段部を設けてウインドガラ
ス取付部ウインドガラス接着部23が形成され、
また、前部と後部は下方に延在され、その下端に
接合用フランジ21,22が形成されている。
そして、前記ダツシユアツパ12の接合用フラ
ンジ121,122とカウルトツプ20の接合用
フランジ21,22とをエンジン側接合部41及
び車室側接合部42で接合してカウルボツクス3
0が形成されている。
即ち、前記車室側接合部42は前記ウインドガ
ラス取付部23よりも下側位置に離間して配設さ
れている。
尚、エンジン側接合部41はダツシユロア11
のフランジ部111を加えて3枚合わせの接合と
なつている。また、前記ウインドガラス取付部2
3にはウインドガラス50が接着剤51により接
着されている。また両接合部41,42の両フラ
ンジ21と121,22と122間の隙間は図示
を省略したシール剤でシールされている。
また、前記カウルボツクス30は、図示を省略
した車載の空調装置及び車室に連通され、外気を
取り入れるためのものである。
図中60は遮音材を示す。この遮音材60は、
フエルト部61と表皮62とから構成され、この
遮音材60は、ダツシユロア11からカウルボツ
クス30の車室2側面を全面的に覆つていて、即
ち、接合部42を挟んでダツシユアツパ12とカ
ウルトツプ20の両方を覆つている。また、この
遮音材60は、ダツシユパネル10に対して接着
されると共に、上端部ではカウルトツプ20に対
してクリツプ70により固定され、さらに、表皮
62の上端621は、音漏れがないようカウルト
ツプ20に密着されている。
前述したように、本構造では、カウルトツプ2
0のウインドガラス取付部23を接合用フランジ
22よりも上方に形成したため、車室側接合部4
2とウインドガラス50との間が十分に離間さ
れ、この間を利用して遮音材60を取付けるもの
である。このように遮音材60で車室側接合部4
2を覆うことが可能となるものである。
前記クリツプ70の詳細を示すのが第2図であ
つて、カウルトツプ20にはピン71が溶接され
て立設され、このピン71の位置の遮音材60に
は穴63が開けられ、このピン71に対して係合
するキヤツプ部72が被せられ、この両者71,
72の係合により遮音材60が固定されている。
また、この遮音材60の車室2側にはインスト
ルメントパネル5が設けられる。
次に、実施例の作用について説明する。
エンジンルーム1内の騒音は、カウルボツクス
30の前壁から、また、車外騒音は、カウルボツ
クス30の上壁からカウルボツクス30内に侵入
し、このボツクス30内で共鳴により音圧上昇し
た後、今度は、カウルボツクス30の後側の壁及
び、車室側接合部42の両フランジ22,122
間から車室2内へ侵入しようとする(矢印nで示
す)。しかしながら、このカウルボツクス30の
後側の壁及び車室側接合部42は遮音材60で覆
われているため、この騒音はフエルト部61で吸
収されると共に表皮62で遮音され、騒音の車室
2への侵入が防止される。
この実験結果を示すのが第3図であつて、横軸
に車室内騒音の周波数(単位Hz)を、また、縦軸
にこの騒音の音響透過損失値(単位dB)をとつ
ている。即ち、縦軸は遮音度を示し、値が高い程
遮音性能が高いことを示している。
また、本実施例構造での実験結果を点線イで示
し、接合部を遮音材で覆わない従来構造での実験
結果を実線ロで示している。
この図に示すように、ほぼ全域において実施例
構造の遮音性が高く、特に高周波数騒音において
実施例構造の遮音性が高いという実験結果が得ら
れた。
加えて、遮音材60の表皮62の上端621が
カウルトツプ20に密着されているため、端部か
らの音漏れが防止され、遮音がより確実となる。
また、この構造により騒音だけでなく、ホコリ
の侵入も防止される。
以上説明したように、第1実施例の自動車の車
体構造にあつては、カウルトツプ20のウインド
ガラス取付部23をカウルトツプ20の上面に形
成すると共に、それよりも下側位置にダツシユア
ツパ12とカウルトツプ20の接合部41,42
を形成するという、簡単な構成を採用すること
で、車室側接合部42及びそれよりも上部のカウ
ルトツプ20が遮音材60で覆うことができ、こ
れによつて、遮音用の部材を新たに追加すること
なく車室側接合部42及びカウルトツプ20から
のエンジン騒音の侵入が防止できるという効果が
得られる。また、ウインドガラス接着部23をカ
ウルトツプ20の上面に形成したことで、スポツ
トの圧痕による影響を受けないのでウインドガラ
ス接着部23における表面精度を向上させること
ができ、ウインドガラス取付精度を向上させるこ
とができるという効果が得られる。また、ウイン
ドガラス接着部23の位置を変更するときは、ダ
ツシユアツパ12を変更する必要がなく、カウル
トツプ20のみ変更すれば良い。
次に、第4図〜第6図に示す他の実施例につい
て説明する。尚、第1実施例と同様の構成には同
じ符号を付けて説明を省略する。
第4図に示す本考案第2実施例は、遮音材26
0のフエルト部261を車室側フランジ42の下
まで設け、前記接合部42とカウルトツプ20の
後壁を表皮262のみで覆うようにした例であ
る。
このように構成することで、第2実施例では、
遮音材260を小さくしコストダウンを図ること
ができる。
第5図に示す本考案第3実施例は、第1実施例
と異なりカウルボツクス30をダツシユロア11
よりもエンジンルーム1側に設けた例である。
次に、第6図に示す本考案第4実施例は、遮音
材460の上端部401をカウルトツプ20に対
し接着剤402で固定した例である。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、例えば、実施例では、遮音材としてフ
エルト部と表皮からなるものを示したが、これに
限られない。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の車体の遮音
構造にカウルトツプの上面にウインドガラス接着
部を設けて、フラツシユサーフエイス化を図つて
空力特性を向上させると同時に水密性を向上さ
せ、さらには、ウインドガラスの取付精度も向上
させることのできる構造を採用しながら、新たに
遮音用の部品を追加することなく、カウルボツク
スの車室側接合部から車室へ侵入する騒音を遮音
でき、遮音性が向上するという効果が得られる。
また、このように遮音材によつてカウルボツク
スの車室側接合部を覆うことが、単にウインドガ
ラス接着部を車室側接合部ではなしにカウルトツ
プの上面に設け、このウインドガラス接着部を車
室側接合部と離間させて形成するようにしたとい
う簡単な構成により可能となるもので、簡単な構
成で遮音性能が向上するという効果が得られる。
尚、この効果は製造後時間を経て特に有効にな
る。
また、ウインドガラス接着部をカウルトツプの
上面に形成したことで、スポツトの圧痕による影
響を受けないのでウインドガラス接着部における
表面精度を向上させることができ、ウインドガラ
ス取付精度を向上させることができるという効果
が得られる。
また、ウインドガラス接着部の位置を変更する
ときは、ダツシユアツパを変更する必要がなくカ
ウルトツプのみ変更すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例の車体の遮音構造を
示す断面図、第2図は第1実施例構造の要部を示
す拡大断面図、第3図は第1実施例構造と従来構
造との遮音比較実験結果を示すグラフ、第4図は
第2実施例構造を示す断面図、第5図は第3実施
例構造を示す断面図、第6図は第4実施例構造を
示す断面図である。 1……エンジンルーム、2……車室、10……
ダツシユパネル、12……ダツシユアツパ、20
……カウルトツプ、21,22……接合用フラン
ジ、23……ウインドガラス接着部、30……カ
ウルボツクス、41……エンジン側接合部、42
……車室側接合部、121,122……接合用フ
ランジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンルームと車室とがダツシユロアパネル
    で仕切られ、 該ダツシユロアパネルの上端部に、カウルボツ
    クスが設けられ、 該カウルボツクスは、ダツシユアツパとカウル
    トツプとを、前記エンジンルーム側に配設された
    エンジン側接合部と車室側に配設された車室側接
    合部とで接合して形成され、 前記エンジン側接合部と車室側接合部との間の
    カウルトツプ上面であつて、車室側接合部から上
    方向に離間した位置にウインドガラス接着部が形
    成され、 前記ダツシユロアからダツシユアツパにかけて
    両者の車室側面を覆つて設けられている遮音材
    が、前記車室側接合部を覆つていることを特徴と
    する車体の遮音構造。
JP1987173488U 1987-11-13 1987-11-13 Expired - Lifetime JPH055086Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4543911B2 (ja) * 2004-12-13 2010-09-15 マツダ株式会社 自動車のカウル部遮音構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118538A (ja) * 1984-07-05 1986-01-27 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用インシユレ−タダツシユ
JPS6116950B2 (ja) * 1984-08-03 1986-05-02 Suwa Seikosha Kk

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JPH0177546U (ja) 1989-05-25

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