JPH0414075B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は罫線印刷制御処理装置、特に一方向に
印刷するプリンタを用いて逐次入力された文字あ
るいは罫線等を印刷する際に、罫線を一括して印
刷処理することを可能とする罫線印刷制御処理装
置に関するものである。

（技術の背景と問題点） 従来、文書作成装置等を用いて文書を作成し、
当該作成した文書を印刷する場合、文字および罫
線等を一緒に印刷していた。作成した文書をペー
ジ単位に一括して印刷する場合には、一方向に印
刷するプリンタであつても、文字あるいは罫線等
をまとめて一方向から印刷できるので文字と罫線
とを混在して印刷するようにしても特に問題はな
い。

一般に携帯用の小型の文書作成装置では、その
性質上大きなデイスプレイを設けることが困難な
ため、作成された直前の数行の文書のみを表示
し、それ以外の文書は紙に逐次印刷して表示する
ことが考えられる。この際、一方向にのみ印刷可
能なプリンタを用いてキー入力された文書を逐次
印刷する場合、文字は一方向に入力されるために
当該入力された順に逐次印刷すればよい。しか
し、罫線はその性質上、例えば第２図Ａ図示の
文字（図示数字１ないし０）の場合と同様に左か
ら右方向に印刷するのみならず、図示の如く文
字を入力した方向と逆方向に印刷するようにされ
ることがある。このように罫線については逆方向
に印刷できるようにされているにも拘らず逐次印
刷のみによつて印刷しようとする場合には、即
ち、前記図示の如く一方向に印刷するプリンタ
を用いて図示の如き逆方向に入力された罫線を
逐次印刷する場合には、一旦印刷しようとする罫
線の左側に印刷ヘツドを移動させた後に右方向に
印刷し、更に同様にして罫線が入力される毎に前
記操作を繰り返して印刷する必要がある。即ち、
ゆきつもどりつ罫線を逐次印刷することとなり、
印刷するのに長時間を必要とし、また印刷リボン
を無駄に消費してしまう等という問題点があつ
た。

（発明の目的と構成） 本発明の目的は、前記問題点を解決することに
あり、一方向に印刷するプリンタを用いて入力し
た文字、記号を逐次印刷すると共に、罫線に関し
ては印刷することなく当該罫線の位置する部分を
空白にしかつ該罫線を印刷していないことを記憶
しておき、必要に応じて前記印刷していない当該
空白の部分に罫線を少なくとも一行毎に印刷する
ことにより、入力した文書の内容を主に示す文字
を逐次迅速に印刷して表示し、当該プリンタをキ
ー入力に対応した表示を行わせるいわゆる一種の
デイスプレイとしての機能を持たせると共に、必
要に応じて罫線を印刷して入力した文書を完成さ
せることにある。そのため、本発明の罫線印刷制
御処理装置は、入力された文字および罫線を一方
向に印刷するプリンタを用いて逐次印刷する罫線
印刷制御処理装置において、 前記入力された文字および罫線をコードの形に
変換して記憶する文書フアイルと、 前記入力された文字および罫線のうち少なくと
も罫線に関して行毎に設けた印刷済であるか否か
を示すフラグと、 前記入力された文字および罫線を前記一方向に
印刷するプリンタを制御するプリンタ制御部とを
備え、 逐次印刷モード時において、前記プリンタ制御
部を用いて前記入力された文字を逐次印刷すると
共に 当該逐次印刷が文字について行われた後に前記
文書フアイルにコードの形で格納した罫線のうち
前記フラグが印刷済に設定されていない行の罫線
を行単位に読み出して一方向あるいは逆方向の両
者を利用していずれか一方を選択しつつ印刷しか
つ該印刷した行の前記フラグを印刷済に設定する
よう構成し、 かつ前記一方向に向つて印刷が行われる際に逆
方向罫線についての入力が存在している場合に当
該入力に対応するフラグを未印刷に設定したまま
におくよう構成した ことを特徴としている。

（発明の実施例） 以下図面を参照しつつ本発明を詳細に説明す
る。

第１図は本発明の１実施例構成図、第２図は罫
線印刷を説明する説明図、第３図ないし第５図は
第１図図示本発明の１実施例構成の動作を説明す
る動作説明図を示す。

図中、１はキーボード、２はキーボード制御
部、３は文書フアイル、４は画面制御部、５はデ
イスプレイ、６はプリンタ制御部、７はプリンタ
を表す。

第１図において、図中キーボード１から入力さ
れた文字、記号あるいは罫線等はキーボード制御
部２によつて所定のJISコードの形に変換された
後、文書フアイル３に格納されると共に画面制御
部４に通知される。画面制御部４にJISコードの
形で通知された文字等は、CG（キヤラクタ・ジエ
ネレータ）・ROM４−１を用いてドツト・パタ
ーンに展開した形でデイスプレイ５に表示され
る。一方、文書フアイル３から読み出された文字
データおよび罫線データはプリンタ制御部６
に通知される。プリンタ制御部６はJISコードの
形で通知された文字、記号等からなる文字データ
あるいは罫線データに対応する夫々の文字パ
ターンあるいは罫線パターンを画面制御部４
内のCG・ROM４−１から読み出してプリンタ７
に供給して印刷を行う。

該印刷を一方向にのみ行うプリンタ７を用いて
逐次印刷する場合、文字あるいは記号は例えば順
次左から右方向というように一定の方向に入力さ
れる性質があるので、逐次入力された文字、記号
を入力側に逐次一方向に印刷すればよい。しか
し、罫線は前述した如く第２図Ａ図示の如く文
字等が入力される方向と逆方向にも印刷されるこ
とがあるため、当該図示の如く逆方向に入力さ
れた罫線を逐次印刷していたのではゆきつもどり
つしながら印刷することとなる。このため、本発
明は後述するように罫線を含む文書を逐次印刷す
る場合には、文字、記号のみを逐次印刷し、第１
図図示キーボード１内の罫線印刷キーが押下され
た場合に、図示罫線印刷キー信号の通知を受け
たプリンタ制御部６がプリンタ７を制御して後述
する如くして罫線を一括して少なくとも行単位に
印刷することとしている。

第２図Ａにおいて、図示数字１ないし０は左か
ら右方向にキーボード１から入力されたものであ
り、当該入力された方向に図示の如く逐次印刷
すればよい。しかし、図示の逆方向に入力され
た罫線を左から右方向にのみ印刷可能なプリンタ
７を用いて逐次印刷するには、既述した如くゆき
つもどりつしながら印刷することとなつてしまう
問題点がある。

第２図Ｂにおいて、図示の位置にカーソルが
位置した場合、即ち第２図Ａ図示の罫線を含め
て全ての罫線の描画するためのキー入力が終了し
た場合、第１図図示キーボード１内の罫線印刷キ
ーを押下して全ての罫線を一括あるいは行単位に
印刷する。これにより、罫線を逐次印刷する際の
ゆきつもどりつ印刷することを排除することが出
来ると共に、主たる情報の内容を表す文字あるい
は記号を逐次印刷して表示することが可能とな
る。尚、第２図Ａおよび第２図Ｂ図中外周に記載
されている枠は文書の大きさを示す。

第３図は文書フアイル３上に格納される罫線印
刷済フラグおよび文字印刷済フラグを示す。

該罫線印刷済フラグおよび文字印刷済フラグ
は文書フアイル３に格納される行毎に夫々設け
られている。図示状態では１行目のデータないし
60行目のデータの罫線印刷済フラグおよび文字
印刷済フラグが夫々“未”、即ち印刷されてい
ない状態に設定されている。ここで、１行目のデ
ータないし60行目のデータは、文書の１行目ない
し60行目に夫々キー入力された文字、罫線等が
JISコードの形で表されたものを意味する。また、
印刷が行われ、当該罫線印刷済フラグあるいは
文字印刷済フラグが“済”に設定された場合
に、“未”に設定するには作成された文書の更新
を開始すること、あるいは文書をクリアすること
によつて行うことができる。

第４図は第１図図示キーボード１からキー入力
された文字、記号あるいは罫線等をプリンタ７を
用いて逐次印刷する場合の手順を示す。

第４図Ａはキーボード１からキー入力した図示
の如き罫線がJISコードの形で文書フアイル３上
に格納された状態を示す。この場合、文書フアイ
ル３上に格納されたJISコードが罫線を表すコー
ドであるため、逐次印刷モードの下では、当該罫
線を逐次印刷しない。該罫線がキー入力された状
態では、前記罫線印刷済フラグおよび文字印刷
済フラグは夫々“未”に設定されている。

第４図Ｂはキーボード１からキー入力した図示
の如き文書が文書フアイル３上に格納され、かつ
図示印刷結果の如く逐次印刷された状態を示す。
この場合、文書フアイル３上に格納されたJISコ
ードが文字、記号を表すコードであるため、当該
文字、記号は逐次印刷される。該文字、記号がキ
ー入力された状態では、罫線印刷済フラグは
“未”であり、文字印刷済フラグは“済”に設
定される。該文字、記号を印刷終了した状態で
は、ヘツドの位置は次に新たに印刷開始する位置
にある。

第４図Ｃは罫線印刷キーが押下された状態を示
す。該状態ではヘツドの位置が図示からに移
動する。該移動は印刷した紙の位置を巻戻すこと
により行う。ここで、該ヘツドの位置は、文書
フアイル３上に格納されている罫線印刷済フラグ
が“未”と設定されている最初に位置する行で
ある。この際、元のヘツドの位置を記憶してお
く。そして、前記罫線が印刷されると共に罫線印
刷済フラグは“済”にされる。

第４図Ｄは文書フアイル３上に格納されている
罫線を全て印刷した状態を示す。これにより、第
４図Ｂ図示の如くキー入力と同時に逐次印刷され
た文字、記号と、第４図Ａ図示の如く一旦文書フ
アイル３上に格納しておいた罫線とが一体となつ
て同一の紙に印刷されて図示の如き印刷結果が得
られたことになる。該印刷を終了したヘツドの現
在位置は図示となる。また、印刷終了した行の
罫線印刷済フラグは夫々“済”に設定される。

第４図Ｅはヘツドを元の位置に戻して一連の罫
線印刷を終了した状態を示す。即ちヘツドの位置
を図示からに移動させることである。該状態
では罫線印刷済フラグおよび文字印刷済フラグ
は記述した如く夫々“済”に設定されている。

第５図は罫線印刷中に当該罫線印刷を中止する
場合の手順を示す。

図示の位置で例えばキーボード１内の取消キ
ーが押下された場合、当該の位置する行の終端
まで罫線を印刷すると共に当該行までの罫線印刷
済フラグを“済”に設定した後、ヘツドの位置
を図示矢印の如く元の位置に戻す。そして、再
度罫線印刷キーが押下された場合、前記中止した
次の行以降に位置する図示から罫線を同様にし
て順次印刷することができる。

勿論、逐次印刷モードでなく、一旦蓄積された
文字や罫線を一斉に印刷する一斉印刷モードにお
いては、いわばすべて左から右へ印刷する形とな
るために、前記罫線も前記文字と一緒に印刷され
る。

（発明の効果） 以上説明した如く、本発明によれば、一方向に
印刷するプリンタを用いて入力した文字、記号を
逐次印刷すると共に、入力した罫線に関しては当
該罫線の位置する部分を空白にしておきかつ該空
白にした位置を記憶しておき、前記印刷されてい
ない罫線を当該空白の位置に一括印刷する構成を
採用しているため、入力した文書の内容を主に示
す文字、記号を逐次迅速に印刷して表示させ、キ
ー入力に対応する一種のデイスプレイとして当該
プリンタを使用させると共に、必要に応じて罫線
を印刷して入力した文書を完成させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例構成図、第２図は罫
線印刷を説明する説明図、第３図ないし第５図は
第１図図示本発明の１実施例構成の動作を説明す
る動作説明図を示す。 図中、１はキーボード、２はキーボード制御
部、３は文書フアイル、４は画面制御部、５はデ
イスプレイ、６はプリンタ制御部、７はプリンタ
を表す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入力された文字および罫線を一方向に印刷す
   るプリンタを用いて逐次印刷する罫線印刷制御処
   理装置において、 前記入力された文字および罫線をコードの形に
   変換して記憶する文書フアイルと、 前記入力された文字および罫線のうち少なくと
   も罫線に関して行毎に設けた印刷済であるか否か
   を示すフラグと、 前記入力された文字および罫線を前記一方向に
   印刷するプリンタを制御するプリンタ制御部とを
   備え、 逐次印刷モード時において、前記プリンタ制御
   部を用いて前記入力された文字を逐次印刷すると
   共に 当該逐次印刷が文字について行われた後に前記
   文書フアイルにコードの形で格納した罫線のうち
   前記フラグが印刷済に設定されていない行の罫線
   を行単位に読み出して一方向あるいは逆方向の両
   者を利用していずれか一方を選択しつつ印刷しか
   つ該印刷した行の前記フラグを印刷済に設定する
   よう構成し、 かつ前記一方向に向つて印刷が行われる際に逆
   方向罫線についての入力が存在している場合に当
   該入力に対応するフラグを未印刷に設定したまま
   におくよう構成した ことを特徴とする罫線印刷制御処理装置。