JPH04135825U

JPH04135825U - ラジエータグリル

Info

Publication number: JPH04135825U
Application number: JP4387291U
Authority: JP
Inventors: 篤司小林
Original assignee: 市光工業株式会社
Priority date: 1991-06-12
Filing date: 1991-06-12
Publication date: 1992-12-17

Abstract

(57)【要約】【目的】グリル部の周囲にリムを設けた構造のラジエ
ータグリルを改良して、リムのメッキ加工を容易ならし
め、高級感を与えるとともに耐久性を向上させる。【構成】グリル部３ａとリム３ｂとを別体に構成し、
リム３ｂを単独で（グリル部を組み付ける以前に）メッ
キ加工し、その後上記のメッキ済みのリムにグリル部を
取り付け固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車の前端部に装着されるラジエータグリルに係り、特に、そのリムをメッキしたラジエータグリルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は自動車の車体１の前端面にラジエータグリル２を装着した状態の外観図であり、このラジエータグリル２を抽出して拡大すると図４のごとくである。ラジエータグリル２は、格子状のグリル部２ａの周囲に枠状のリム２ｂが固着された構造になっている。この図４に描かれている外観形状は、後述する本考案の実施例に係るラジエータグリル３が格子状のグリル部３ａの周囲に枠状のリム３ｂを固着した状態の外観形状と同じである。すなわち、本図４は従来例のラジエータグリル２と実施例のラジエータグリル３とに共通する外観斜視図である。

【０００３】上記ラジエータグリルを図４のｂ−ｂ面で切断すると、従来例のラジエータグリル２は図５のごとくである。ラジエータグリルは、その外観を向上するとともに洗車を容易ならしめ、かつ耐久性を向上させるためにメッキや塗装が施される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

（図５参照）ラジエータグリルのリム２ｂは一般に金属メッキ（例えばクロームメッキ）を施され、グリル部２ａは塗装を施され若しくは塗装と金属メッキとを併用される。ただし、グリル部２ａは表面処理を省略される場合もある。本図５に示されたような構造のラジエータグリル２においては、そのリム２ｂに金属メッキを施す場合、グリル部２ａが邪魔になるのでリムの内周面２ｂ₁のメッキが困難である。その結果、リムの前面から寸法Ｌ＝１０ｍｍの区間だけメッキ成膜され、この区間よりも後方（図において左方）の内周面２ｂ₁は成膜されない。

【０００５】上記のメッキ成膜されない個所を放置しておくと、製品の高級感が得られない上に耐久性についても好ましくないので塗装しなければならず、製造工程が複雑でコスト高となる。本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、リムの内周面にメッキを施し易いラジエータグリルを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案のラジエータグリルはグリル部とリムとを別体に構成し、リム単独でメッキを施した後にグリル部を組み付けて固定する。

【０００７】

【作用】

上記のように構成されたラジエータグリルは、リム単独で（グリル部無しで）メッキ加工することができるので、その前側面を容易にメッキ成膜することができる。ここにリムの前側面とは、自動車に装着された状態で車体前方（斜前方を含む）から見たとき外観に現われる可能性のある面をいう。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案に係るラジエータグリルの１実施例を示す分解斜視図である。本例のラジエータグリル３は、グリル部３ａとリム３ｂとを別体に構成し、取付ネジ３ｄで相互に固着してある。３ｃは取付用のブラケットである。

【０００９】上記のリム３ｂは、グリル部３ａを組み付ける前にリム３ｂ単品で、その前側面（円弧矢印Ｃｒで示す）にクロームメッキを施してある。

【００１０】グリル部３ａをリム３ｂに組み付けた状態を前側から見た外観は前掲の図４と同様である。図４に示したａ−ａ面による断面を図２（Ａ）に示し、ｂ−ｂ面による断面を図２（Ｂ）に示す。３ａはグリル部、３ｂはリム、３ｃ，３ｅは取付ブラケット、３ｄは取付ネジである。３ｆは、取付ネジ３ｄを支持するように厚肉にしたボスである。３ｇは、位置決めと支持とのためにリム３ｂの縁に嵌合するＵ字溝である。

【００１１】上記のリム３ｂは、組立前に予めその前側面にクロームメッキを施してあるので、メッキ加工が容易である。このメッキ加工はリム３ｂ単独で行われるので、その前側面全部が完全にメッキ成膜されて高級感を生じ、耐久性にも優れていて補修塗装などを必要としない。

【００１２】

【考案の効果】

本考案のラジエータグリルは、その前側面を容易にメッキ加工することができるので、補修塗装の必要なく高級感が得られ、耐久性に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るラジエータグリルの１実施例を示
す分解斜視図

【図２】上記実施例の組立状態における断面図

【図３】ラジエータグリルを装着した自動車の斜視図

【図４】ラジエータグリルの斜視図

【図５】従来例のラジエータグリルの断面図

【符号の説明】

２…ラジエータグリル、２ａ…グリル部、２ｂ…リム、
３…ラジエータグリル、３ａ…グリル部、３ｂ…リム、
３ｃ…取付ブラケット、３ｄ…取付ネジ、３ｅ…取付ブ
ラケット、３ｆ…ボス、３ｇ…Ｕ字溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】格子状のグリル部と、その周囲に固定さ
れたリムとよりなる自動車用のラジエータグリルにおい
て、グリル部と別体に構成されて、少なくともその前側
面をメッキされたリムに対して、上記グリル部が取り付
けられていることを特徴とするラジエータグリル。