JPH0413536B2 - - Google Patents

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JPH0413536B2
JPH0413536B2 JP59249402A JP24940284A JPH0413536B2 JP H0413536 B2 JPH0413536 B2 JP H0413536B2 JP 59249402 A JP59249402 A JP 59249402A JP 24940284 A JP24940284 A JP 24940284A JP H0413536 B2 JPH0413536 B2 JP H0413536B2
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JP
Japan
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fuel
cylinder
injection
engine
fuel injection
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Hiroshi Yamaguchi
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、燃料噴射制御装置、に関し、詳細に
は、フユエルカツト解除時に気筒グループ毎の同
期噴射に加えて非同期噴射を行う燃料噴射制御装
置に関する。
(従来技術) 一般に、多気筒エンジンの燃料噴射方式のひと
つであるグループ燃料噴射方式には、各気筒グル
ープの最後に吸気行程に入る気筒(以下、グルー
プ最終気筒)の吸気行程終期を、グループ噴射の
タイミングとして同期噴射するものがあり、この
ものは、噴射燃料を次回の吸気行程までマニホー
ルド内に漂わせておくことができ、霧化を促進し
てエミツシヨンを改善できる点で優れている。
このような同期噴射を行うとともに所定の運転
状態でエンジンへの燃料の供給を遮断する、いわ
ゆるフユエルカツトを行う燃料噴射制御装置とし
ては、例えば、「整備要領書、VG系エンジン
(VG20型、VG30型)」(昭和58年6月:日産自動
車(株)発行)に記載されたものが知られている。
この従来の燃料噴射制御装置は、第6図のよう
に示すことができる。第6図において、1は6気
筒エンジンのクランクシヤフトの回転角を検出す
るクランク角センサであり、クランク角センサ1
はクランク角120°毎に所定パルス幅の120°信号を
出力するとともに、クランク角720°毎に120°信号
よりパルス幅の広い720°信号(720°信号は第1気
筒(#1)の圧縮上死点前70°に発生する。)を出
力する。2はエンジンの吸入空気の流量(吸気
量)を検出するエアフロメータであり、3はエン
ジンの回転数Nを検出する回転数センサである。
4はエンジンの吸気通路に設けられたスロツトル
バルブの全閉状態を検出するスロツトルスイツチ
であり、5はコントロールユニツトである。コン
トロールユニツト5はCPU6、メモリ7および
I/Oポート8により構成されており、I/Oポ
ート8には前記クランク角センサ1、エアフロメ
ータ2、回転数センサ3およびスロツトルスイツ
チ4からの各信号が入力されている。また、I/
Oポート8からはパワートランジスタ9,10に
噴射信号が出力され、パワートランジスタ9のコ
レクタにはエンジンの第1気筒(#1)、第2気
筒(#2)および第3気筒(#3)の吸気通路に
それぞれ設けられた燃料噴射弁11,12,13
が共通接続され、パワートランジスタ10のコレ
クタにはエンジンの第4気筒(#4)、第5気筒
(#5)および第6気筒(#6)の吸気通路にそ
れぞれ設けられた燃料噴射弁14,15,16が
共通接続されている。また、これら各燃料噴射弁
11〜16にはバツテリ17より所定の電圧が供
給されている。
この燃料噴射制御装置においては、燃料噴射弁
11〜16を第1気筒(#1)、第2気筒(#2)
および第3気筒(#3)に燃料を供給する第1グ
ループと第4気筒(#4)、第5気筒(#5)お
よび第6気筒(#6)に燃料を供給する第2グル
ープとに分類し、各グループ毎にまとめて所定の
クランク角に同期して燃料を噴射させている。す
なわち、所定のクランク角において、パワートラ
ンジスタ9に噴射信号を出力することにより、燃
料噴射弁11〜13が同時に駆動されて第1気筒
(#1)から第3気筒(#3)の吸気通路に同時
に燃料が噴射される。そして、所定のクランク角
において、パワートランジスタ10に噴射信号を
出力することにより、燃料噴射弁14〜16が同
時に駆動されて第4気筒(#4)から第6気筒
(#6)の吸気通路に同時に燃料が噴射される。
したがつて、各気筒には、第7図に示すように、
各グループ毎にA,B,Cの斜線で表示するクラ
ンクタイミングで同時に燃料が噴射される。
また、この燃料噴射制御装置は、エンジン回転
数Nが、第8図に示す第1フユエルカツト回転数
N1より高く(N≧N1)、かつ、スロツトルスイ
ツチがON(スロツトルバルブが全閉)のとき、
および、エンジン回転数Nが、第8図に示す第2
フユエルカツト回転数N2より高く(N≧N2)、
スロツトルスイツチがOFFからONに切り換わつ
たとき(スロツトルバルブが全閉に切り換わつた
とき)、パワートランジスタ9,10への噴射信
号の出力を停止し、エンジンへの燃料の供給を遮
断して、いわゆるフユエルカツトを行う。第7図
において、斜線Aで示す噴射タイミング以前がこ
のフユエルカツトの状態を示している。
そして、フユエルカツト中にエンジン回転数N
が第8図に示すリカバ回転数Nr以下に低下(N
<Nr)するか、あるいは、スロツトルスイツチ
がOFF(加速操作)となると、フユエルカツトが
解除され、通常の同期噴射のクランクタイミン
グ、例えば第7図における斜線Aの噴射タイミン
グに噴射信号が出力されて燃料の供給が再開され
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の燃料噴射制御
装置にあつては、フユエルカツト中、エンジン回
転数がリカバ回転数以下に低下したとき、フユエ
ルカツトを解除して燃料の供給を再開するが、そ
の再噴射の噴射タイミングが通常の同期噴射のク
ランクタイミングに設定されていたため、エンジ
ン回転数がリカバ回転数以下に低下してから、燃
料が噴射され出力トルクが得られるまでに長時間
を要する場合があり、この時間にエンジン回転数
が低くなりすぎてエンストや大きなトルク変動が
発生するおそれがある。そこで、これを防止する
ために、リカバ回転数をある程度高く設定する
と、フユエルカツト期間が短くなり、燃費の節減
が不十分となる。
(発明の目的) そこで、本発明は、フユエルカツトリカバ時
に、気筒グループ毎の非同期噴射を行うともに、
非同期噴射の対象期間を所定期間に限定すること
により、エミツシヨン悪化を招くことなく、相応
のリカバ応答性を確保することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、その全体構成図を第1図に示すよう
に、 a 多気筒エンジンの各気筒ごとに燃料を供給す
る燃料噴射弁と、 b 運転状態を検出する運転状態検出手段と、 c 運転状態に基づいて燃料の噴射量を演算する
噴射量演算手段と、 d 燃料噴射弁を気筒グループごとに分割し、任
意気筒グループのグループ吸気行程の終期付近
のタイミングで、当該気筒グループに同期燃料
噴射信号を出力する噴射信号出力手段と、 e 所定の減速運転状態で前記同期燃料噴射信号
の出力を停止し、エンジンへの燃料の供給を遮
断するフユエルカツト手段と、 f フユエルカツト中で、且つエンジン回転数が
所定のリカバ回転数以下に低下したときのタイ
ミングが、前記グループ吸気行程の終期から次
回のグループ吸気行程の初期までの期間にある
気筒グループを選別し、当該気筒グループに非
同期燃料噴射信号を出力する非同期噴射制御手
段と、 を備える。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第2図〜第5図は本発明の一実施例を示す図で
あり、本実施例は6気筒エンジンに設けられた6
個の燃料噴射弁を3個づつ2つのグループに分類
して各グループ毎に同期噴射する燃料噴射制御装
置に適用したものである。
まず、構成を説明すると、第2図において、2
1は6気筒エンジンであり、エンジン21の各気
筒(#1)〜(#6)には吸気管22を通して吸
入空気が供給される。吸気管22には各気筒
(#1)〜(#6)毎に燃料を噴射する燃料噴射
弁23,24,25,26,27,28が取り付
けられており、エンジン21へ供給される吸入空
気の流量(吸気量)は吸気管23の集合部に設け
られたスロツトル弁29により制御される。スロ
ツトル弁29は車両のアクセルペダルと連動して
おり、スロツトル弁29の全閉状態はスロツトル
スイツチ30により検出される。また、エンジン
21のクランクシヤフトの回転はクランク角セン
サ31により検出され、クランク角センサ31は
エンジン21のクランクシヤフトに取り付けられ
外周に突起の設けられたシグナルデイスクプレー
ト31aとシグナルデイスクプレート31aの突
起を検出する磁気デツキ31bと、を有してい
る。クランク角センサ31は、エンジン21の回
転数Nおよび角度を表示する1°信号と、各気筒
(#1)〜(#6)のピストン上死点前70°で発生
する120°毎の120°信号と、を出力するとともに、
120°信号のうち、第1気筒(#1)の120°信号で
あることを表示するために、720°毎に120°信号よ
りパルス幅の広い(10°以上のパルス幅)720°信
号を出力する。また、エンジン21の冷却水の温
度は水温センサ32により検出される。上記スロ
ツトルスイツチ30、クランク角センサ31、水
温センサ32および図示しないエアフロメータ
(吸気量を検出する)等の各種センサは全体とし
て車両の運転状態を検出する運転状態検出手段3
3を構成している。
34は、噴射量演算手段、噴射信号出力手段、
フユエルカツト手段、フユエルカツト解除手段、
非同期噴射信号出力手段としての機能を有するコ
ントロールユニツトであり、コントロールユニツ
ト34はCPU35、ROM36、RAM37、お
よびI/Oポート38により構成されている。
CPU35はROM36に書き込まれているプログ
ラムに従つてI/Oポート38より必要とする外
部データを取り込んだり、また、RAM37との
間でデータの授受を行つたりしながら演算処理
し、必要に応じて処理したデータをI/Oポート
38へ出力する。ROM36はCPU35を制御す
るプログラムを格納しており、RAM37は例え
ば、不揮発性メモリにより構成されて演算に使用
するデータをマツプ等の形で記憶するとともに、
その記憶内容をエンジン21停止後も保持する。
I/Oポート38には前記スロツトルスイツチ3
0、クランク角センサ31、水温センサ32、エ
アフロメータ等からの各信号が入力され、アナロ
グで入力される信号はデイジタルに変換される。
また、I/Oポート38からは、第1気筒
(#1)から第3気筒(#3)用の燃料噴射弁2
3,24,25に同時に噴射信号S1を出力し、ま
た、第4気筒(#4)から第6気筒(#6)用の
燃料噴射弁26,27,28に同時に噴射信号S2
を出力する。すなわち、燃料噴射弁23〜28
は、第1気筒(#1)から第3気筒(#3)用の
燃料噴射弁23,24,25のグループ(第1グ
ループ)と、第4気筒(#4)から第6気筒
(#6)用の燃料噴射弁26,27,28のグル
ープ(第2グループ)の2つのグループに分類さ
れ、各グループ毎にそれぞれ所定のクランク角に
同期して噴射信号S1,S2が入力される。
次に作用を説明する。
本実施例の場合、燃料噴射弁23〜26を第1
グループと第2グループの2つのグループに分類
し、各グループ毎に所定のクランク角に同期して
噴射信号S1,S2を出力するが、どのクランク角に
同期してどのグループに噴射信号S1,S2を出力す
るか、すなわち、噴射信号出力手段としての作用
は、第3図に示す割込み用のプログラムによつて
行われる。
第3図に基づいて割込み用のプログラムについ
て説明する。なお、第3図中、P1〜P11はフロー
の各ステツプを示している。ステツプP1で、120°
信号がONか否かを判別し、120°信号がONのと
きには、ステツプP2でコントロールユニツト3
4に内蔵された第1カウンタのカウント値C1
1を加算する。この第1カウンタは120°信号が入
力される毎にカウントするもので、後述するよう
に、噴射する燃料噴射弁23〜28のグループの
選択と噴射時期を決定するカウンタである。ステ
ツプP3でカウント値C1が6か否か判別し、C1
6のときには、ステツプP4で第1カウンタのカ
ウント値C1を0にリセツトしてステツプP5に進
み、C1≠6のときには、そのままステツプP5
進む。すなわち、本実施例の場合、6気筒エンジ
ン21を対象としているため、カウント値C1
6になつたところで、0にリセツトして次のプロ
グラム実行時にカウント値C1が第1気筒(#1)
を表示するようにしている。ステツプP5でカウ
ント値C1が1か否か判別し、C1=1のときには、
ステツプP6で噴射信号S1を第1グループの燃料
噴射弁23,24,25に出力する。したがつ
て、第4図に斜線Eで表示する噴射時期に同期し
て燃料噴射弁23、24,25から第1気筒
(#1)から第3等(#3)の吸気管22内に燃
料が噴射され、次の吸入行程でそれぞれの気筒
(#1)〜(#3)に空気と十分混合されて吸入
される。ステツプP5でC1≠1のときにはステツ
プP7に進んでカウント値C1が4か否かを判別
し、C1=4のときには、ステツプP8で噴射信号
S2を第2グループの燃料噴射弁26,27,28
に出力する。したがつて、第4図に斜線Dあるい
はFで表示する噴射時期に同期して燃料噴射弁2
6,27,28から第4気筒(#4)から第6気
筒(#6)の吸気管22内に燃料が噴射され、次
の吸入行程でそれぞれの気筒(#4)〜(#6)
に空気と十分混合されて吸入される。ステツプ
P7でC1≠4のときには、そのまま本フローは終
了する。
前記ステツプP1において、120°信号がOFFのと
きにはステツプP9でコントロールユニツト34
に内蔵された第2カウンタのカウント値C2を10
と比較し、C2<10のときにはそのまま本フロー
は終了する。ステツプP9でC2≧10のときには、
ステツプP10で第1カウンタのカウント値C1が0
か否か判別し、C1=0のときには本フローは終
了するが、C1≠0のときには、ステツプP11でカ
ウント値C1を0にリセツトする。この第2カウ
ンタは1°信号が入力される毎にインクリメントさ
れる1°信号のカウンタであり、また、120°信号の
うち、720°毎に入力される720°信号は10°以上のパ
ルス幅を有している。したがつて、ステツプP9
からステツプP11は120°信号がONの時間内にカウ
ントされた第2カウンタのカウント値C2をチエ
ツクすることにより、該120°信号が720°信号か否
か判別し、720°信号のときには第1カウンタのカ
ウント値C1を0にセツトして、第1気筒(#1)
に対応する120°信号であることを表示している。
その結果、ノイズにより第1カウンタのカウント
値C1が変動するのを防止でき、噴射時期と噴射
すべき燃料噴射弁23〜28のグループを確実に
選定することができる。
次に、噴射量演算手段、フユエルカツト手段、
フユエルカツト解除手段および非同期噴射信号出
力手段の作用を、第5図に示すフローチヤートに
基づいて説明する。なお、このプログラムは
10ms毎に実行され、第5図中P107〜P117はフロー
の各ステツプを示している。
まず、ステツプP101でスロツトルスイツチが
ONか否か判別し、スロツトルスイツチがOFFの
ときには、ステツプP102でスロツトルフラツグを
0としてステツプルP103に進む。このスロツトル
フラツグは、0でスロツトルスイツチがOFFで
あつたことを表示し、1でスロツトルスイツチが
ONであつたことを表示する。ステツプP103でフ
ユエルフラツグを0としてステツプP104に進み、
ステツプP104で燃料噴射量を演算する。フユエル
フラツグは、0で燃料供給中、1で燃料遮断中、
すなわち、フユエルカツト中を表示する。燃料噴
射量は、例えば、エンジン回転数Nと吸入空気量
に基づいて基本噴射量を演算し、この基本噴射量
に冷却水温に基づく補正、およびスロツトル全開
補正や始動補正等の各種補正を行つて求める。こ
の演算結果の燃料噴射量を前記噴射時期にグルー
プ毎に同期噴射される。
ステツプP101で、スロツトルスイツチがONの
ときには、ステツプP105でスロツトルフラツグが
1か否かを判別し、スロツトルフラツグが0のと
き、すなわち、前回プログラム実行時にスロツト
ルスイツチOFFで今回実行時にONに切り換わつ
たときには、ステツプP106でスロツトルフラツグ
を1にセツトしてステツプP107でエンジン回転数
Nを前記第8図に示す第2フユエルカツト回転数
N2と比較する。ステツプP107でN<N2のときに
は、前記ステツプP103,P104を経由して本フロー
は終了し、N≧N2のときには、ステツプP108
フユエルフラツグを1にセツトしてステツプP109
で燃料噴射量を0にする。すなわち、スロツトル
スイツチがOFFからONに切り換わり、かつ、エ
ンジン回転数Nが所定の第2フユエルカツト回転
数N2より高いときには、フユエルフラツグを1
にセツトして後、燃料噴射量を0にセツトして噴
射信号S1,S2の出力を停止し、エンジン21への
燃料の供給を遮断して、いわゆるフユエルカツト
を行う。
前記ステツプP105で、スロツトルフラツグが1
のときには、ステツプP110で、フユエルフラツグ
が1か否かを判別し、フユエルフラツグが0のと
きには、ステツプP111でエンジン回転数Nを、前
記第8図に示す、所定の第1フユエルカツト回転
数N1と比較する。ステツプPで、N≧N1のとき
には、前記ステツプP108、およびステツプP109
進んでフユエルカツトを行い、N<N1のときに
は、前記ステツプP103およびステツプP104に進ん
で燃料噴射を継続する。すなわち、スロツトルス
イツチのONの状態が継続されたままエンジン回
転数Nが第1フユエルカツト回転数N1より高く
なつたとき、例えば、アクセルペダルを離した状
態で坂を下つているとき等は、フユエルカツトを
行つて燃費の節減を図つている。
ステツプP110において、フユエルフラツグが1
のときには、ステツプP112で、エンジン回転数N
を所定のリカバ回転数Nrと比較し、N≧Nrのと
きには、ステツプP108、およびステツプP109に進
んでフユエルカツトを続行する。ステツプP112
で、N<Nrのときには、ステツプP113で非同期
噴射時の燃料噴射量を運転状態に基づいて演算
し、ステツプP114で前記第1カウンタのカウント
値C1をチエツクする。ステツプP114で、第1カウ
ンタのカウント値C1が1,2,3のうちのいず
れかであるときには、ステツプP115で噴射信号S1
を非同期噴射信号として燃料噴射弁23〜25に
出力し、非同期噴射を行つてエンジン回転数Nが
リカバ回転数Nr以下に低下すると同時に燃料を
供給する。ステツプP114で、第1カウンタのカウ
ント値C1が4,5,0のうちいずれかであると
きには、ステツプP116で噴射信号S2を非同期噴射
信号として燃料噴射弁26〜28に出力し、非同
期噴射を行つてエンジン回転数Nがリカバ回転数
Nr以下に低下すると同時に燃料を供給する。そ
して、ステツプP117でフユエルフラツグを0にセ
ツトして本フローを終了する。したがつて、フユ
エルカツト中に、第4図に破線で囲んで示す領域
G1で、エンジン回転数Nがリカバ回転数Nr以下
に低下すると、次の同期噴射時期である斜線Dま
で待つことなく、エンジン回転数Nがリカバ回転
数Nr以下に低下すると同時に、噴射信号S1を非
同期噴射信号として出力して燃料噴射弁23,2
4,25に非同期噴射を行わせる。その結果、出
力トルクは、第4図に×印で示すg1の時点で得る
ことができ、同期噴射時期である斜線Dの時期に
噴射した場合に出力トルクの得られる時点d1に比
較して、クランク角度で360°早く出力トルクを得
ることができる。また、フユエルカツト中に、第
4図に破線で囲んで示す領域G2でエンジン回転
数Nがリカバ回転数Nr以下に低下すると、次の
同期噴射時期である斜線Hまで待つことなく、エ
ンジン回転数Nがリカバ回転数Nr以下に低下す
ると同時に、噴射信号S2を非同期噴射信号として
出力して燃料噴射弁26,27,28に非同期噴
射を行わせる。その結果、出力トルクは、第4図
に×印で示すg2の時点で得ることができ、同期噴
射時である斜線Hの時期に噴射した場合に出力ト
ルクの得られるg1に比較して、クランク角度で
360°早く出力トルクを得ることができる。このよ
うに、本発明にあつては、フユエルカツト中に、
エンジン回転数Nがリカバ回転数Nrより低くな
ると、運転状態に基づいて噴射気筒を選別して即
座に非同期噴射を行わせることができるので、エ
ンジン回転数Nがリカバ回転数Nr以下に低下し
てから出力トルクを得ることができるまでの時間
を短縮することができ、この時間内におけるエン
ジン回転数の低下を小さくすることができる。し
たがつて、エンストや大きなトルク変動の発生を
防止でき、運転性能を向上させることができる。
また、リカバ回転数をより一層低く設定すること
ができ、燃費をより一層節減することができる。
例えば、本実施例の場合、エンジン回転数Nがリ
カバ回転数Nr以下に低下してから出力トルクが
得られるまで最も長時間を要するのは、第4図の
t1あるいはt2の時点でエンジン回転数Nがリカバ
回転数Nr以下に低下した場合であるが、この場
合、エンジン回転数Nが642rpmのときに出力ト
ルクを発生するようにするには、すなわち、g1
るいはg2におけるエンジン回転数Nを642rpmと
するためには、リカバ回転数Nrは1041rpmであ
ればよい。すなわち、フユエルカツト後のエンジ
ン急減速時のエンジン回転の減速度は、一般に、
3000rpm/sec(=100πradian/sec)であり、こ
の減速度においてエンジン回転数Nが642rpmで
あると、21.4πradian/secとなる。また、減速度
3000rpm/sec(=100πradian/sec)のとき、リ
カバ回転数Nr(=ωpradian/sec)と出力トルク
が発生する時点(g1またはg2)でのエンジン回転
数Np(=ωpradian/sec)の関係は次式で与えら
れる。
ωp=21.4π=ωp−100πt ……(1) そして、時点t1から時点g1あるいは時点t2から
時点g2までのクランク角は670度(≒
3.72πradian)であるので、次式が得られる。
∫ωpdt=ωpt−1/2・100πt2 =3.72π ……(2) これを解くと、 t=0.133sec ωp=34.7πradian/sec=1041rpm となる。したがつて、トルク発生時のエンジン回
転数Npを642rpmとするためには、リカバ回転数
Nrを1041rpmに設定すればよい。
これに対して、従来のようにエンジン回転数N
がリカバ回転数Nr以下に低下して後、正規の同
期噴射時期まで待つてから噴射する場合には、例
えば、時点t1でリカバ回転数Nr以下となり時点
Dで噴射され、時点d1で出力トルクが発生する
か、あるいは、時点t2でリカバ回転数Nr以下と
なり、時点Hで噴射され、時点g1で出力トルクが
発生することとなる。この時点t1から時点d1、お
よび時点t2から時点g1まではクランク角で1030°
(≒5.72πradian)となる。したがつて、時点d1
るいは時点g1でのエンジン回転数Nrが642rpmで
あるためには、次式より、 ωp=21.4π=ωp−100πt ……(3) ∫ωpdt=ωpt−1/2・100πt2 =5.72π ……(4) t=0.186sec ωp=40πradian/sec=1200rpm である必要がある。その結果、従来においては、
トルク発生時のエンジン回転数Npを642rpmとす
るためには、リカバ回転数Nrを本発明による場
合(1041rpm)より高く(1200rp)設定する必要
がある。したがつて、本発明によれば、リカバ回
転数Nrをより一層低く設定することができ、燃
費をより一層節減することができる。
なお、上記実施例においては、6気筒エンジン
に適用した場合について述べたが、これに限るも
のではない。また、燃料噴射弁を2つのグループ
に分割した場合について述べたが、これに限るも
のではなく、3つのグループでも4つのグループ
であつてもよい。さらに、同期噴射を行うクラン
クタイミングも上記実施例の時期に限るものでは
ない。
(発明の効果) 本発明によれば、フユエルカツト中エンジン回
転数がリカバ回転数以下に低下してから出力トル
クが発生するまでの時間を短縮することができる
ので、エンストの発生やトルクの大幅変動を防止
でき、運転性能を向上させることができる。ま
た、リカバ回転数をより一層低く設定することが
でき、燃費をより一層節減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成図である。第2図〜
第5図は本発明の一実施例を示す図であり、第2
図はその概略構成図、第3図はその同期噴射の割
込プログラムを示すフローチヤート、第4図はそ
の噴射タイミングを示す図、第5図はメインプロ
グラムを示すフローチヤートである。第6図〜第
8図は従来例を示す図であり、第6図はその概略
構成図、第7図はその噴射タイミングを示す図、
第8図はそのフユエルカツト回転数およびリカバ
回転数と冷却水温度との関係を示す図である。 23,24,25,26,27,28……燃料
噴射弁、33……運転状態検出手段、34……コ
ントロールユニツト(噴射量演算手段、フユエル
カツト手段、フユエルカツト解除手段、非同期噴
射信号出力手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 a 多気筒エンジンの各気筒ごとに燃料を供
    給する燃料噴射弁と、 b 運転状態を検出する運転状態検出手段と、 c 運転状態に基づいて燃料の噴射量を演算する
    噴射量演算手段と、 d 燃料噴射弁を気筒グループごとに分割し、任
    意気筒グループのグループ吸気行程の終期付近
    のタイミングで、当該気筒グループに同期燃料
    噴射信号を出力する噴射信号出力手段と、 e 所定の減速運転状態で前記同期燃料噴射信号
    の出力を停止し、エンジンへの燃料の供給を遮
    断するフユエルカツト手段と、 f フユエルカツト中で、且つエンジン回転数が
    所定のリカバ回転数以下に低下したときのタイ
    ミングが、前記グループ吸気行程の終期から次
    回のグループ吸気行程の初期までの期間にある
    気筒グループを選別し、当該気筒グループに非
    同期燃料噴射信号を出力する非同期噴射制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする燃料噴射制御装置。
JP59249402A 1984-11-26 1984-11-26 燃料噴射制御装置 Granted JPS61129442A (ja)

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