JPH04132990U - クリツプの取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 クリップホルダ−と、そのクリップホルダ−
にクリップを装着し、そのクリップが装着されたクリッ
プホルダ−を軸体に取付けた筆記具などのクリップ取付
装置にあって、前記クリップに取付部後端から切欠き部
を形成すると共に、その切欠き部の前方に係止部を形成
し、また、前記クリップホルダ−には、前記クリップの
係止部と係合する係合受部を形成したクリップ。 【効果】 クリップに外力が加わった際、クリップの取
付部の変形や、破損を極力防止することがでる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、筆記具、化粧具、あるいは携帯式の消し具などに取付けられてい るクリップの取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、尾栓（クリップホルダ−）に、切欠き部が形成されたクリップを装着 した筆記具の１例として実開昭５６−９１０８７号公報が知られている。詳述す ると帯状でＬ型に折り曲げられたクリップの取付部には、その端部より切欠き部 が形成され、その切欠き部の前方でクリップの側面にはクリップの抜け及び、回 転防止用の係止溝が形成されている。そして、前記クリップの切欠き部を尾栓に 形成されている円形溝に、また、係止溝を軸筒に形成されている凹部に係合させ ることによりクリップが軸筒に取付けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来技術に於いては、クリップの切欠き部が円形状の円形溝 に点接触し、また、クリップの回転及び、軸筒からの抜け防止用のクリップの溝 部が軸筒の凹部に係合している。その為、クリップに回転力や、抜け力などの外 力が加わると、その力は比較的肉厚の薄い軸筒に形成されている凹部の側面に集 中する。その結果、その凹部の側面が変形したり、破損するなどの問題が発生し ていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、クリップホルダ−と、そ のクリップホルダ−にクリップを装着し、そのクリップが装着されたクリップホ ルダ−を軸体に取付けた筆記具などのクリップ取付装置にあって、前記クリップ に取付部後端から切欠き部を形成すると共に、その切欠き部の前方に係止部を形 成し、また、前記クリップホルダ−には、前記クリップの係止部と係合する係合 受部を形成したことを要旨とするものである。

【０００５】

【実施例】

図１に基づいて説明する。一定の幅をした板体Ｂより切断されたクリップ本体 １は略Ｌ型に折曲されている。そのクリップ１の一端には切欠き部２が形成され ており、その切欠き部２の前方には孔３が形成されている。

【０００６】 また、前記クリップ本体１が取付けられるクリップホルダ−５の中間部には、 前記クリップ本体１の切欠き部２と略同等の幅に形成された平行な横溝６が形成 されている。さらに、クリップホルダ−５の頭部には、前記クリップ本体１に形 成されている孔３と係合し得る係合受部７が形成されている。

【０００７】 また、クリップホルダ−５の軸方向の中心には、貫通孔８が形成されている。 この貫通孔８には、シャ−プペンシルの芯タンクやボ−ルペンなどのリフィ−ル が挿入される。

【０００８】 尚、クリップ本体１の孔３を押圧し、突状部となし、また、クリップホルダ− ５の係合受部７を、前記突状部に係合し得る凹部としても良い。

【０００９】 次にクリップ本体１の形成方法並びに、組立方について説明する。クリップ本 体１を、一定の幅をした板体Ｂよりクリップ本体１となりうる長さに切り出すと 同時に、切欠き部２と孔３を打ち抜きなどにより形成する。次いでそのクリップ 本体１をＬ型に折曲せしめてクリップ本体１を作成する。

【００１０】 このクリップ本体１を前記クリップホルダ−５に取付ける訳だが、その取付方 法の一例としては、先ず最初にクリップ本体１の切欠き部２をクリップホルダ− ５に形成されている横溝６に差し込み、次いで、クリップホルダ−５の係合受部 ７にクリップ本体１の孔３を差し込む。このクリップ本体１の取付けられたクリ ップホルダ−５を軸筒４に圧入、あるいは螺着などにより取付ける。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、クリップホルダ−と、そのクリップホルダ−にクリップを装着し、 そのクリップが装着されたクリップホルダ−を軸体に取付けた筆記具などのクリ ップ取付装置にあって、前記クリップに取付部後端から切欠き部を形成すると共 に、その切欠き部の前方に係止部を形成し、また、前記クリップホルダ−には、 前記クリップの係止部と係合する係合受部を形成したので、クリップ本体に回転 力や、抜け力などの外力がかかっても、その力は横溝と係合受部に分散されるの で、その部分が変形したり、破損したりすると言った問題を極力防止することが でる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（１）本考案の実施例を示す分解斜視図図であ
る。 （２）板体を示す斜視図である。

【図２】図１のクリップホルダ−のＡ−Ａ線横断面図で
ある。

【図３】組み立て時を示す横断面図である。

【符号の説明】

１ クリップ本体 ２ 切欠き部 ３ 孔 ４ 軸筒 ５ クリップホルダ− ６ 横溝 ７ 係合受部 ８ 貫通孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クリップホルダ−と、そのクリップホル
   ダ−にクリップを装着し、そのクリップが装着されたク
   リップホルダ−を軸体に取付けた筆記具などのクリップ
   取付装置にあって、前記クリップに取付部後端から切欠
   き部を形成すると共に、その切欠き部の前方に係止部を
   形成し、また、前記クリップホルダ−には、前記クリッ
   プの係止部と係合する係合受部を形成したことを特徴と
   するクリップの取付装置。