JPH0354938Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は筆記具の軸筒に着脱自在に取り付けら
れるクリツプ取付装置に関するものである。

（従来技術とその問題点） 筆記具の軸筒に着脱自在に取り付けられるクリ
ツプ取付装置としては、軸筒外径より小径の断面
Ｃ形の取付筒と該取付筒に連設される弾性挾持片
とより構成されるクリツプを前記取付筒の縮径弾
性を利用して軸筒に嵌着せしめるようにしたもの
が知られている。

然し乍ら上述せるクリツプ取付装置では、クリ
ツプを軸筒に取り付けるに際し、軸筒外径より小
径の取付筒をその縮径弾性に抗して拡開せしめ力
を入れて押し込む必要があり、逆にクリツプを軸
筒より取り外すに際しては軸筒に嵌着される取付
筒を該嵌着力に抗して指先で押し上げる必要があ
る為、クリツプの着脱操作が煩らわしく面倒であ
るといつた問題を有しており、又クリツプが軸筒
に位置決めされていない為、外力により軸方向に
位置ずれし易いといつた問題点を有している。

（考案の目的） 本考案は上述せる従来の問題点に鑑みなされた
もので、軸筒へのクリツプ着脱操作が簡単かつ容
易であり、しかもクリツプを軸筒所定位置に確実
に位置決めすることのできるクリツプ取付装置を
提供せんとするものである。

（考案の構成） 以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づき
詳細に説明する。

第１図乃至第３図において、参照符号１は軸筒
であり、該軸筒１後部には、軸方向に軸筒１後端
まで延設せられた案内溝２が設けられており、該
案内溝２の先端部には案内溝２と直交する環状の
係合溝３が設けられている。４は前記軸筒１後部
に嵌合し得る内径を有する取付筒５と、該取付筒
５に連設される弾性挾持片６とよりなる金属製の
クリツプであり、該クリツプ４の取付筒５前方位
置には、前記案内溝２に摺動可能であり、かつ係
合溝３に嵌入し得る内方折曲部７が設けられてい
る。図示例では取付筒５の円周方向の端部位置に
２個の突片を形成しこれを内方に折曲して内方折
曲部７としたものを示してあるが、第４図、第５
図に示す如く、取付筒５の前端部位置に１個の突
片を形成しこれを内方に折曲して内方折曲部７と
してもよい。

上述せる実施例のクリツプ４を軸筒１へ取付け
る場合には、まず取付筒５の内方折曲部７と軸筒
１の案内溝２を位置合わせし該取付筒５を軸筒１
後部に嵌挿し、次いで前記内方折曲部７前端が軸
筒１の係合溝３前端壁に当接したところで該取付
筒５、又は軸筒１を回転して内方折曲部７を係合
溝３に嵌入すればよい。

軸筒１からクリツプ４の取付筒５を取り外す場
合には、上記とは逆にクリツプ４の取付筒５を回
転して折曲部７を案内溝２に位置合わせし、次い
で取付筒５を軸筒１から抜脱すればよい。

尚、クリツプ４取り付け後の取付筒５の軸筒１
に対する回転は内方折曲部７の係合溝３への嵌入
力により規制されるものであるが、より強固な係
合を期待するのであれば、係合溝３内面に突部等
の抵抗個所を設けるようにしてもよい。

（考案の効果） 以上の如く、軸筒に嵌合し得る内径を有する取
付筒と該取付筒に連設される弾性挾持片とよりな
るクリツプの前記取付筒の端部位置に内方折曲部
を設け、軸筒後部に前記内方折曲部が摺動可能な
軸方向の案内溝と、該案内溝と直交し、かつ内方
折曲部が嵌入し得る環状の係合溝を設けてなるの
でクリツプの軸筒への取り付け及び取り外しを取
付筒の嵌挿及び回転にて成し得ることができ極め
て簡単かつ容易であり、又内方折曲部の係合溝へ
の嵌入をもつてしてクリツプを軸筒所定位置に確
実に位置決めすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので第１図は第
１実施例の分解側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ
線断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第
４図は他の例を示すクリツプの側面図、第５図は
第４図のＣ−Ｃ線断面図である。 １……軸筒、２……案内溝、３……係合溝、４
……クリツプ、５……取付筒、６……弾性挾持
片、７……内方折曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸筒に嵌合し得る内径を有する取付筒と該取付
   筒に連設される弾性挾持片とよりなるクリツプの
   前記取付筒の端部位置に内方折曲部を設け、軸筒
   後部に前記内方折曲部が摺動可能な軸方向の案内
   溝と、該案内溝と直交し、かつ内方折曲部が嵌入
   し得る環状の係合溝を設けてなるクリツプ取付装
   置。