JPH0329181Y2

JPH0329181Y2 -

Info

Publication number: JPH0329181Y2
Application number: JP1984141790U
Authority: JP
Priority date: 1984-09-19
Filing date: 1984-09-19
Publication date: 1991-06-21
Also published as: JPS6156086U

Description

【考案の詳細な説明】

（産業上の利用分野）本考案は、小管式筆記具に用いられる小管ペン
先、合成樹脂などよりなるペン先体を被覆保護す
る管状部材、シヤープペンシルにおける芯保護管
などといつた小管ペン先部材をホルダーに固着す
るように取り付けてなる小管ペン先部材取付構造
に関する。（従来の技術）一般に、圧入、接着、加締などの手段が採用さ
れている。（考案が解決しようとする課題）圧入の場合には、小管ペン先部材とホルダー部
材とにきわめて高い寸法精度が要求される。圧入
力が弱すぎてもならないし、高すぎては、圧入の
際、小管ペン先部材を破損する恐れがあるからで
ある。また、接着の場合には、十分な固着強度を持た
せることが難しい。小管ペン先部材をホルダー部
材に嵌める際、塗布された接着剤が掻き取られる
ことによる。これに対して、小管ペン先部材の形
状を特定のものとすることで固着強度の向上を図
ることもできるが、往々にして量産性に劣つたも
のとなつてしまう。更に、加締による場合は、小管ペン先部材自体
を傷つけることになり、見映え上も好ましくない
不利がある。（考案の目的）上述したことに鑑みなされた本考案は、小管ペ
ン先部材をホルダー部材に確実に固着して経時的
にも耐久性のあるものとするとともに、得るにあ
たつても、容易なものとし、もつて量産に適した
ものたらしめることができる小管ペン先部材取付
構造を提供することを目的とする。（課題を解決するための手段）本考案は、小管ペン先部材をホルダー部材に固
着するように取り付けてなる小管ペン先部材取付
構造であつて、ホルダー部材に、小管ペン先部材
の嵌入孔と、この嵌入孔に小管ペン先部材を嵌入
した際、嵌入孔の先端部にあつて接着剤溜り部と
なる空部とを形成し、小管ペン先部材を、嵌入孔
にて位置決めするとともに接着剤溜り部に収容し
た接着剤により固着してなる小管ペン先部材取付
構造を要旨とする。ここで、本発明において「嵌入」とは、圧入に
よる固着力が働かない程度の、しかも、小管ペン
先部材をホルダー部材に嵌めたとき、大きなガタ
を生じない程度の嵌合挿入を言う。嵌入孔は、こ
のような嵌入に基づいて小管ペン先部材を位置決
めする。従つて、小管ペン先部材の外径と嵌入孔
の径とは、必ずしも一致しておらず、両者間に多
少の緩みを有するものであつてもよいが、位置決
めできないものであつてはならない。（実施例）添付第１図、第２図に一例を示す。参照符号１
１は金属やセラミツクなどによりなる小管ペン先
部材であつて、該小管ペン先部材の後部は、ホル
ダー部材１２の長手方向の貫通孔のうち、嵌入孔
１３に嵌入されている。参照符号１４は接着剤溜
り部であり、嵌入孔１３の先端部に位置するよう
設けた空部と小管ペン先部材１１とによつて形成
されており、本例のものは、ホルダー部材１２の
先端部に外方に開口するように嵌入孔１３より僅
か大径となして環状に設けてある。小管ペン先１
１をホルダー部材１２の嵌入孔１３に嵌入した
後、この接着剤溜り１４に前方より接着剤（図示
省略）を収容して小管ペン先部材１１とホルダー
部材１２とは固着されている。次に、第３図と第４図に他の例を示す。接着剤
溜り部の形状は、例えば、第３図に示すように、
ホルダー部材２２の放射状のリブ２２ａによつて
区分された接着剤溜り部２４となつたものや、ま
た、第４図に示すように、横断面正方形状の空部
と小管ペン先部材３１とにより形成された接着剤
溜り部３４とするなど適宜である。次に、第５図に更にまた他の一例を示す。ホル
ダー部材４２の嵌入孔４３に嵌入された小管ペン
先部材４１はその内側に合成樹脂などよりなるペ
ン先体４５を保持しており、該ペン先体４５の後
端はインキ誘導部材４６に接続している。参照番
号４４が接着剤溜り部である。（考案の効果）本考案の小管ペン先部材取付構造は、小管ペン
先部材をホルダー部材に固着するよう取り付けて
なる小管ペン先部材取付構造であつて、ホルダー
部材に、小管ペン先部材の嵌入孔と、この嵌入孔
に小管ペン先部材を嵌入した際、嵌入孔の先端部
にあつて接着剤溜り部となる空部とを形成し、小
管ペン先部材を、嵌入孔にて位置決めするととも
に接着剤溜り部に収容した接着剤により固着して
なるので、小管ペン先部材をホルダー部材に確実
に固着して経時的にも耐久性のあるものたること
ができる。しかも、嵌入孔は、前述したように小
管ペン先部材の位置決めをなせるように寸法設定
されなければならないが、例えば、小管ペン先部
材の外径をｄとしたとき、嵌入孔の径をｄ

【＋
Δd，−ｏ】（ここで、

【＋Δd，−ｏ】は公差）とす
るように、公差の利用も可能であるので、精度的
には決して困難なものではなく、このような嵌入
孔に小管ペン先部材を嵌入した後、接着剤溜り部
に接着剤を収容できるので、高い寸法精度を必要
そされない上、得るにあたつても、容易なものと
なり、もつて量産に適したものたることができ
る。勿論、加締による場合のように、小管ペン先
部材自体を傷つけることもなく、見映えを悪くす
ることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例を示す縦断面図、第２図
は第１図のＡーＡ線横断面図、第３図は他の一例
を示す第２図相当図、第４図は更に他の一例を示
す第２図相当図、第５図は更にまた他の一例を示
す縦断面図。１１，２１，３１，４１……小管ペン先部材、
１２，２２，３２，４２……ホルダー部材、１
３，４３……嵌入孔、１４，２４，３４，４４…
…接着剤溜り部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

小管ペン先部材をホルダー部材に固着するよう
取り付けてなる小管ペン先部材取付構造であつ
て、ホルダー部材に、小管ペン先部材の嵌入孔
と、この嵌入孔に小管ペン先部材を嵌入した際、
嵌入孔の先端部にあつて接着剤溜り部となる空部
とを形成し、小管ペン先部材を、嵌入孔にて位置
決めするとともに接着剤溜り部に収容した接着剤
により固着してなる小管ペン先部材取付構造。