JPH04131566U - 液圧ブレーキシステム - Google Patents
液圧ブレーキシステムInfo
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- JPH04131566U JPH04131566U JP1992032706U JP3270692U JPH04131566U JP H04131566 U JPH04131566 U JP H04131566U JP 1992032706 U JP1992032706 U JP 1992032706U JP 3270692 U JP3270692 U JP 3270692U JP H04131566 U JPH04131566 U JP H04131566U
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
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- B60T13/14—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid using accumulators or reservoirs fed by pumps
- B60T13/148—Arrangements for pressure supply
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- Y10T137/7722—Line condition change responsive valves
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- Y10T137/7801—Balanced valve
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ブレーキペダルの踏込量に応じて液圧ブースタ
(6)の圧力チャンバ(12)内に作動流体を供給する
ブレーキ弁(14,20,21)と、補助圧源からブレ
ーキ弁に供給する作動流体の圧力を制御する減圧弁(3
7)とを具備し、この減圧弁は段付内孔(41,42)
の小径部(41)内を摺動し、一端側から圧力チャンバ
(12)内の圧力で付勢されるピストン(45)と、こ
のピストン(45)の他端側に連結されて大径部(4
2)内を移動し、段付き内孔の肩部(44)と共に弁部
を形成する閉鎖部材(53)とを備え、小径部に入口ポ
ート(56)を開口させ、大径部(42)に出口ポート
を開口させ、閉鎖部材(53)を大径部内の圧力で前記
弁部を閉じる方向に付勢した液圧ブレーキシステム。 【効果】ブレーキシステムの減圧弁を構造簡単とし低コ
ストで製造できる。
(6)の圧力チャンバ(12)内に作動流体を供給する
ブレーキ弁(14,20,21)と、補助圧源からブレ
ーキ弁に供給する作動流体の圧力を制御する減圧弁(3
7)とを具備し、この減圧弁は段付内孔(41,42)
の小径部(41)内を摺動し、一端側から圧力チャンバ
(12)内の圧力で付勢されるピストン(45)と、こ
のピストン(45)の他端側に連結されて大径部(4
2)内を移動し、段付き内孔の肩部(44)と共に弁部
を形成する閉鎖部材(53)とを備え、小径部に入口ポ
ート(56)を開口させ、大径部(42)に出口ポート
を開口させ、閉鎖部材(53)を大径部内の圧力で前記
弁部を閉じる方向に付勢した液圧ブレーキシステム。 【効果】ブレーキシステムの減圧弁を構造簡単とし低コ
ストで製造できる。
Description
【0001】
本考案は、少なくとも1のホイールブレーキを作動するマスターシリンダと、
このマスターシリンダを作動する液圧ブースタと、この液圧ブースタに補助圧を
供給する補助圧源と、この補助圧源と液圧ブースタの圧力チャンバとの間に配置
され、ペダルの踏込量に応じて圧力チャンバ内に補助圧源から作動流体を供給し
てこの圧力チャンバ内の圧力を制御するブレーキ弁と、このブレーキ弁と補助圧
源との間に配置され、補助圧源からブレーキ弁に供給する作動流体の圧力を制御
する減圧弁とを備える液圧ブレーキシステムに関する。
【0002】
上記形式のブレーキシステムはドイツ特許出願第 3218194.9号に記載されてい
る。このブレーキシステムはタンデム型マスターシリンダを備え、2つのブレー
キ回路に圧力流体を供給する。このマスターシリンダを作動する液圧ブースタは
、ブースタハウジングの内孔内を案内されるブースタピストンとこのブースタピ
ストン内に配置したブレーキ弁とを備える。このブースタピストンの外周部には
溝を形成してあり、したがってブースタハウジングの内孔内に環状チャンバが形
成される。この環状チャンバは減圧弁を介して補助圧源に接続され、ブレーキ弁
に作動流体を供給する。
【0003】
この減圧弁は小径部と大径部とからなる段付き内孔を形成した弁ハウジングを
備え、この段付き内孔内を摺動するピストンは小径フランジ部と大径フランジ部
とを細径のロッド部で連結した段付き構造を備える。この段付き内孔の両端には
、ピストンの小径フランジ部により区画される小径チャンバと、大径フランジ部
により区画される大径チャンバとが配置され、更に、ピストンの大径フランジ部
と小径フランジ部との間に環状の制御チャンバが配置される。小径チャンバには
液圧ブースタの環状チャンバに連通する出口ポートと、補助圧源に連通する入口
ポートとがそれぞれ開口されており、この入口ポートはピストンと同軸状に配置
され、ピストンの小径フランジ部から軸方向に突出する弁部材で開閉される。ま
た、小径チャンバと大径チャンバとは均圧管路を介して常時連通され、制御チャ
ンバは液圧ブースタの圧力チャンバに連通されている。
【0004】
この減圧弁では、ピストンに設けられた弁部材が、ピストンの各フランジ部の
面積の差と大径チャンバ内の圧力との積による力で入口ポートを閉じる方向に付
勢され、ピストンの各フランジ部の有効面積の差と制御チャンバ内の圧力との積
による力で入口ポートを開く方向に付勢される。液圧ブースタの圧力チャンバに
圧力が形成されていない場合、すなわちブレーキを解放した状態では、減圧弁の
制御チャンバにも圧力が形成されず、小径チャンバ内の圧力は最小の値に保持さ
れる。そして、ブレーキが作動されて液圧ブースタの圧力チャンバに圧力が形成
されると、この圧力が減圧弁の制御チャンバに作用し、入口ポートを開く方向に
ピストンすなわち弁部材を付勢する。したがって、減圧弁は圧力チャンバの圧力
すなわちブースタピストンの作動位置に対応した圧力をブースタピストンの環状
チャンバを介してブレーキ弁に供給する。
【0005】
このブレーキシステムによれば、ブレーキペダルを踏込むと、ブレーキ弁がこ
の踏込量に対応した位置に移動される。これにより、ブレーキ弁を介して環状チ
ャンバから液圧ブースタの圧力チャンバに作動流体が供給され、ブースタピスト
ンがブースタハウジングの内孔内を移動する。同時に、この液圧ブースタの圧力
チャンバ内の圧力が減圧弁の制御チャンバにフィードバックされ、減圧弁の小径
チャンバ内の圧力したがってブースタピストンの外周部の環状チャンバ内の圧力
が上昇し、液圧ブースタの圧力チャンバ内により高圧の作動流体を供給すること
ができる。ブレーキペダルを解放すると、各部材が元の位置に戻り、ブレーキが
解除される。
【0006】
このため、ブレーキが作動していないときに、ブースタピストンのシールリン
グに補助圧源の高い圧力が常時作用するということがなく、ブースタピストンに
高い圧力が作用することによる漏洩の虞がほとんど排除される。
【0007】
しかし、このブレーキシステムは減圧弁が段付き内孔内で段付きピストンを摺
動させ、この段付きピストンにより入口ポートを開閉する弁部材を作動し、更に
段付き内孔の小径チャンバと大径チャンバとを均圧管で連通させるため、比較的
複雑な構造に形成され、更に減圧比がピストンの各フランジ部の面積の大きさで
のみ定まるため、段付き内孔及び段付きピストンを極めて正確に形成しなければ
ならない点で問題がある。
【0008】
本考案は、上述に鑑みてなされたもので構造簡単で低コストで製造することが
できる減圧弁を備えた液圧ブレーキシステムを提供することを目的とする。
【0009】
本考案の液圧ブレーキシステムは、少なくとも1のホイールブレーキを作動す
るマスターシリンダと、このマスターシリンダを作動する液圧ブースタと、この
液圧ブースタに補助圧を供給する補助圧源と、この補助圧源と液圧ブースタの圧
力チャンバとの間に配置され、ペダルの踏込量に応じて圧力チャンバ内に補助圧
源から作動流体を供給してこの圧力チャンバ内の圧力を制御するブレーキ弁と、
このブレーキ弁と補助圧源との間に配置され、補助圧源からブレーキ弁に供給す
る作動流体の圧力を制御する減圧弁とを具備する液圧ブレーキシステムにおいて
、この減圧弁は小径部と大径部との間に肩部を形成した段付内孔を有するハウジ
ングと、この小径部内を摺動し、一端側から前記圧力チャンバ内の圧力で付勢さ
れるピストンと、このピストンの他端側に連結されて大径部内を移動し、前記肩
部と共に弁部を形成する閉鎖部材と、前記ピストンと肩部との間で小径部に開口
し、前記補助圧源に連通される入口ポートと、前記大径部に開口し、前記ブレー
キ弁に連通される出口ポートとを備え、前記閉鎖部材が大径部内の圧力で前記弁
部を閉じる方向に付勢されるものである。
【0010】
この液圧ブレーキシステムによると、ブレーキペダルを解放した状態ではブレ
ーキ弁が閉じており、液圧ブースタの圧力チャンバには圧力が形成されていない
。このため、減圧弁のピストンは液圧ブースタの圧力チャンバの圧力の影響をう
けていない。そして、補助圧源に圧力が形成されると、この圧力が減圧弁の入口
ポートから小径部内に送られ、更に閉鎖部材と肩部とで形成される弁部を介して
大径部内にも送込まれる。これにより、大径部内に配置された閉鎖部材にこの大
径部内の圧力が作用して段付き内孔の肩部に付勢され、この肩部と閉鎖部材とで
形成される弁部が閉じられる。大径部内の圧力すなわちブレーキ弁に連通する出
口ポートの圧力は、この弁部を閉じるのに十分な圧力である最小の値に保持され
る。
【0011】
ブレーキペダルを踏込むとブレーキ弁が作動され、液圧ブースタの圧力チャン
バ内の圧力が上昇してマスターシリンダが作動される。この液圧ブースタの圧力
チャンバ内の圧力は同時に減圧弁にも作用してピストンを一端側から付勢する。
これにより、ピストンの他端側に連結された閉鎖部材が肩部から上昇してこの弁
部が開き、この段付き内孔の大径部内の圧力したがって出口ポートを介してブレ
ーキ弁に供給される圧力も上昇する。この大径部内の圧力は減圧弁の閉鎖部材を
肩部方向すなわち弁部を閉じる方向に付勢し、大径部したがって出口ポートの圧
力が液圧ブースタの圧力チャンバ内の圧力に対して所定の圧力に制御される。こ
のため、液圧ブースタの圧力チャンバに急激に高圧の作動流体が供給されること
がなく、液圧ブースタ及びマスターシリンダが滑らかに作動される。ブレーキペ
ダルを解放すると、この液圧ブレーキシステムの可動部材の全てが元の位置に戻
り、ホイールブレーキの作動が解除される。
【0012】
このため、本考案の液圧ブレーキシステムは、液圧ブースタに高圧の作動流体
が常時作用することによる作動流体漏洩の虞が排除されると共に、ブレーキの作
動を円滑に行わせる減圧弁の閉鎖部材作動用ピストンが簡単な構造に形成され、
減圧弁を極めて簡単な構造で作動信頼性の高いものとすることができる。
【0013】
この減圧弁のハウジングには、液圧ブースタの圧力チャンバに連通されかつピ
ストンの上記一端側が突出する制御チャンバを設け、この制御チャンバに上記弁
部を開く方向にピストンを付勢するばねを設けることが好ましい。この場合には
、ばねの付勢力により減圧弁の減圧比を自由に調整することができる。このばね
が、制御チャンバ内にねじ込まれるねじで一端を支えられ、このねじのねじ込み
量で付勢力を調整される場合には、減圧弁の製造後に減圧弁の弁部を開く圧力を
正確に設定することができる。
【0014】
本考案の好ましい実施例では、減圧弁のピストンは小径部内をシールされて摺
動し、段付き内孔の小径部よりも小径のタペットを介して連結することにより、
この小径部に環状チャンバが形成され、補助圧源に連通する入口ポートがこの環
状チャンバに開口する。また、ピストンの一端側に拡径部が設けられ、この拡径
部が制御チャンバ内に配置される。この拡径部が制御チャンバ内をシールされて
案内される場合には、液圧ブースタの圧力チャンバ内の圧力が変化に応じて、減
圧弁の応答がより迅速に行われる。
【0015】
この減圧弁のハウジングをマスターシリンダのハウジングと液圧ブースタのハ
ウジングとの少なくとも一方と一体的に形成することにより、この液圧ブレーキ
システムの全体をコンパクトに形成することができ、また、自動車への装着も容
易となる。
【0016】
以下、添付図面を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。
【0017】
図1はタンデム型マスターシリンダ1を備える複式ブレーキ回路に形成した液
圧ブレーキシステムを示す。各ブレーキ回路4,5はマスターシリンダ1の作動
チャンバ2,3から延設され、図示しない自動車のホイールブレーキに接続され
る。このマスターシリンダ1を作動する液圧ブースタ6は、ブースタハウジング
の内孔7内を摺動するブースタピストン8を備える。このブースタピストン8の
外周部には溝9を形成してあり、この溝9はハウジング10内に環状チャンバ1
1を形成する。ブースタピストン8の図1で見て右側端面は液圧ブースタ6の圧
力チャンバ12を区画する。
【0018】
更に、ブースタピストン8は軸方向内孔13を有し、この軸方向内孔13内を
コントロールスライダ14がシール状態で案内される。このコントロールスライ
ダ14は作動ピストン15を介してブレーキペダル16に連結されており、軸方
向通路17と2つの半径方向通路18,19とを形成してある。同様に、ブース
タピストン8は環状チャンバ11と軸方向内孔13とを連通する半径方向通路2
0を有する。更に、このブースタピストン8には軸方向内孔13を非加圧のリザ
ーバ22に連通する通路21を形成してある。したがって、コントロールスライ
ダ14とブースタピストン8の通路20,21とは、ペダル16の踏込量に応じ
て圧力チャンバ12内に補助圧源たるアキュムレータ35から作動流体を供給し
てこの圧力チャンバ12内の圧力を制御するブレーキ弁を形成する。
【0019】
この非加圧のリザーバ22はマスターシリンダ1の供給孔23,24と連通し
、更にモータ25で駆動されるポンプ26のリザーバとして作用する。このため
に、フィルタ28を介装した管路27がリザーバ22からポンプ26に延設して
ある。更に、このリザーバ22は図1で見てブースタピストン8の左側端面と、
ブレーキ回路4に設けられたマスターシリンダピストン30とで区画されるチャ
ンバ29に接続されている。このチャンバ29にはブースタピストン8のリセッ
トばねである圧縮ばね31が配置されている。ポンプ26の出口は逆止弁32及
び管路33,34を介してアキュムレータ35に接続されている。このアキュム
レータ35には管路36を介して減圧弁37が接続され、この減圧弁37は出口
ポート及び管路38を介して液圧ブースタ6の環状チャンバ11に接続され、更
に管路39を介して液圧ブースタ6の圧力チャンバ12に接続されている。
【0020】
減圧弁37はハウジング40内に軸線方向に沿う小径部41と大径部42との
間に肩部44を形成した段付き内孔を備え、この段付き内孔の上端側には小径部
41に隣接して拡径部43に形成された制御チャンバ47が配置されている。こ
の段付き内孔の小径部41内にはピストン45が摺動可能に配置され、このピス
トン45の一端側すなわち図1で見て上端側端面46が制御チャンバ47内に突
出する。この制御チャンバ47は上端側の開口を通してねじ込まれたねじ48で
閉じられており、このねじ48の中間部にはシールリング49を配置してある。
また、制御チャンバ47内には圧縮ばね50を配置してあり、このばね50はね
じ48とピストン45の端面46とで支えられている。
【0021】
ピストン45の他端側すなわちばね50から離隔した側には小径部41よりも
小径のタペット52が結合されており、このタペット52の図1で見て下端には
半球状の閉鎖部材53が結合されている。この閉鎖部材53は段付き内孔の大径
部42内に移動自在に配置され、上記肩部44と共に減圧弁37の弁部を形成す
る。この閉鎖部材53を収容する大径部42からは出口ポートを経て管路38が
延設されている。
【0022】
次ぎに、図1に示す上述の液圧ブレーキシステムの作動について詳細に説明す
る。
【0023】
まず、ブレーキペダル16に踏力が全く加えられておらず、ブレーキが解放さ
れている状態から説明する。例えば自動車を長期間使用してない場合のように、
アキュムレータ35に圧力が蓄えられてない状態を仮定する。このような状態で
は、ブースタピストン8はリセットばね31により図1の右側端部に配置され、
また、減圧弁37は制御チャンバ47内のばね50によりピストン45が下方に
押圧され、閉鎖部材53が肩部44から離隔して弁部を開いた状態に配置される
。
【0024】
そして、自動車を始動すると、モータ25が作動し、これに連結されたポンプ
26が駆動される。作動流体はリザーバ22から吸引されて逆止弁32を介して
アキュムレータ35に送込まれる。アキュムレータ35の圧力は入口ポート56
を介して減圧弁37に伝達され、段付き内孔の小径部41内にタペット52で形
成された環状チャンバ55内に至る。
【0025】
減圧弁37のピストン45がばね50により下方に押圧され、この閉鎖部材5
3と段付き内孔の肩部44とで形成される弁部が開いているため、大径部42内
にも作動流体の圧力が伝達される。大径部42内の圧力が上昇すると、ピストン
45はばね50の付勢力に抗して図1で見て上方に移動され、閉鎖部材53が肩
部44に当接し、弁部が閉じる。この状態では制御チャンバ47には圧力が形成
されていない。ブレーキ解放状態では、管路38を介してこの制御チャンバ47
に連通する液圧ブースタ6の圧力チャンバ12が加圧されていないからである。
【0026】
閉鎖部材53が肩部44に当接したときの環状チャンバ55及び管路38内の
圧力はP1 となり、この圧力はばね50の付勢力と、肩部44のシール面A及び
これで囲まれる面積とで定まる。図3に示すように、閉鎖部材53に作用する大
径部42内の圧力により、ピストン45には、圧力P1 と、シール面A及びこれ
で囲まれる面のピストン45の軸線に垂直な面積成分との積で表される力が作用
し、この力で閉鎖部材53が肩部44に向けて付勢されている。本実施例では、
この減圧弁37の出口側圧力すなわち管路38内の圧力P1 が、ブレーキ解放状
態すなわち制御チャンバ47の加圧されてない状態で35bar となるように、シ
ール面Aの大きさとばね50の強さとが定められている。この圧力P1 は液圧ブ
ースタ6の環状面11にも作用する。
【0027】
ブレーキペダル16を踏込むと、制御ピストン15を介してコントロールスラ
イダ14が図1の左方に移動し、先ずリザーバ22に連通する通路21を閉じる
。更にコントロールスライダ14が移動すると、コントロールスライダ14の半
径方向通路18がブースタピストン8の半径方向通路20と重なり、作動流体が
環状チャンバ11から半径方向通路18と軸方向通路17と半径方向通路19と
を介して液圧ブースタ6の圧力チャンバ12内に送られ、同時にこの圧力チャン
バ12内の圧力は管路39を介して減圧弁37の制御チャンバ47にも伝達され
る。減圧弁37の制御チャンバ47が加圧されることにより、ピストン45には
このピストン45の有効面積に比例した力が作用し、この力は閉鎖部材53を肩
部44から離隔する方向に付勢する。同時に、圧力チャンバ12内に形成された
圧力P2 により、ブースタピストン8は図1の左方に移動し、ブースタピストン
8とコントロールスライダ14との相対位置が変化する。リザーバ22に連通す
る通路21が閉じかつコントロールスライダ14の半径方向通路18がブースタ
ピストン8の半径方向通路20にわずかに重なるいわゆる絞り連通位置となる。
液圧ブースタ6の圧力チャンバ12内の圧力及び減圧弁37の制御チャンバ47
内の圧力も上昇する。マスターシリンダ1のピストン30,54は、液圧ブース
タ6のブースタピストン8の移動に応じて図1の左方に移動し、これにより作動
チャンバ2,3の体積が減少し、これに対応した制動圧がブレーキ回路4,5及
びこれらに接続されたホイールブレーキに形成される。
【0028】
液圧ブースタ6の圧力チャンバ12内の圧力が制御チャンバ47に伝達される
と、減圧弁37の閉鎖部材53が肩部44から離隔され、大径部42内の圧力は
この閉鎖部材53が肩部44に当接するまで上昇し、再度平衡状態に配置される
。これにより、管路38及び液圧ブースタ6の環状チャンバ11内の圧力も圧力
チャンバ12内の圧力に応じて上昇する。更にコントロールスライダ14を図1
の左方に移動すると、この非平衡状態となり、環状チャンバ11内の圧力が上昇
する。液圧ブースタ6に最大の補助圧が作用すると、閉鎖部材53と肩部44と
で形成される弁部が完全に開き、液圧ブースタ6の環状チャンバ11及び圧力チ
ャンバ12と減圧弁37の環状チャンバ55及び制御チャンバ47内にも同じ圧
力が作用する。ブレーキペダル16を解放すると、この液圧ブレーキシステムの
可動部材の全てが図1に示す位置に戻る。
【0029】
アキュムレータ35の圧力が喪失した場合にもブレーキ回路4,5に圧力を形
成することができるが、この場合にはかなり大きなペダル踏力が必要となる。こ
のような障害が発生した場合には、制御ピストン15がコントロールスライダ1
4と共に移動し、ブースタピストン8の軸方向内孔13の底部に当接する。ブレ
ーキペダル16を更に踏込むと、ブースタピストン8とマスターシリンダ1のピ
ストン30,54とが図1の左方に移動し、ブレーキ回路4,5内に圧力が形成
される。この液圧ブレーキシステムの緊急作動は減圧弁37と関係がない。
【0030】
図2は液圧ブースタ6の環状チャンバ11及び圧力チャンバ12内の圧力線図
を示す。この圧力線図は、アキュムレータ35が例えば180bar である最大値
に充填されている状態で示す。本実施例では減圧弁37の肩部44のシール面A
の大きさ及びばね50の強さは、ブレーキが解放位置にあるときすなわち液圧ブ
ースタ6の圧力チャンバ12が加圧されていないときに、液圧ブースタ6の環状
チャンバ11に35bar の圧力が形成されるように定めてある。そして、液圧ブ
ースタ6の圧力チャンバ12に作動流体が流入すると、減圧弁37の制御チャン
バ47内の圧力も上昇し、したがって、液圧ブースタ6の環状チャンバ11内の
圧力は、この環状チャンバ11と圧力チャンバ12との圧力が等しくなるブレー
キの完全係合位置に達するまで、圧力チャンバ12内の圧力に確実に追従する。
図2に示す圧力線図では、液圧ブースタ6の環状チャンバ11内の圧力はP1 で
示し、圧力チャンバ12内の圧力はP2 で示してある。図示の圧力線図は上述の
作動状態を示す。
【図1】本考案の実施例による液圧ブレーキシステムの
概略的な回路図である。
概略的な回路図である。
【図2】液圧ブースタの環状チャンバ及び圧力チャンバ
内の圧力状態を示すグラフ図である
内の圧力状態を示すグラフ図である
【図3】減圧弁の部分拡大図である。
1…マスターシリンダ、6…液圧ブースタ、8…ブース
タピストン、10,40…ハウジング、11,55…環
状チャンバ、12…圧力チャンバ、14…コントロール
スライダ、16…ペダル、22…リザーバ、35…アキ
ュムレータ、37…減圧弁、41…小径部、42…大径
部、44…肩部、45…ピストン、47…制御チャン
バ、53…閉鎖部材。
タピストン、10,40…ハウジング、11,55…環
状チャンバ、12…圧力チャンバ、14…コントロール
スライダ、16…ペダル、22…リザーバ、35…アキ
ュムレータ、37…減圧弁、41…小径部、42…大径
部、44…肩部、45…ピストン、47…制御チャン
バ、53…閉鎖部材。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも1のホイールブレーキを作動
するマスターシリンダ(1)と、このマスターシリンダ
(1)を作動する液圧ブースタ(6)と、この液圧ブー
スタ(6)に補助圧を供給する補助圧源(35)と、こ
の補助圧源(35)と液圧ブースタの圧力チャンバ(1
2)との間に配置され、ペダルの踏込量に応じて圧力チ
ャンバ内に補助圧源から作動流体を供給してこの圧力チ
ャンバ内の圧力を制御するブレーキ弁(14,20,2
1)と、このブレーキ弁(14,20,21)と補助圧
源(35)との間に配置され、補助圧源(35)からブ
レーキ弁に供給する作動流体の圧力を制御する減圧弁
(37)とを具備する液圧ブレーキシステムにおいて、
前記減圧弁(37)は小径部(41)と大径部(42)
との間に肩部(44)を形成した段付内孔(41,4
2)を有するハウジング(40)と、この小径部(4
1)内を摺動し、一端側から前記圧力チャンバ(12)
内の圧力で付勢されるピストン(45)と、このピスト
ン(45)の他端側に連結されて大径部(42)内を移
動し、前記肩部(44)と共に弁部を形成する閉鎖部材
(53)と、前記ピストン(45)と肩部(44)との
間で小径部(41)に開口し、前記補助圧源(35)に
連通される入口ポート(56)と、前記大径部(42)
に開口し、前記ブレーキ弁に連通される出口ポートとを
備え、前記閉鎖部材(53)が大径部(42)内の圧力
で前記弁部を閉じる方向に付勢される液圧ブレーキシス
テム。 - 【請求項2】 前記ハウジング(40)は、前記圧力チ
ャンバ(12)に連通されかつピストン(45)の前記
一端側が内部に突出する制御チャンバ(47)を有し、
前記ピストン(45)は、この制御チャンバ(47)内
に配置されたばね(50)により前記弁部を開く方向に
付勢される実用新案登録請求の範囲第1項記載の液圧ブ
レーキシステム。 - 【請求項3】 前記ばね(50)は、前記制御チャンバ
(47)内にこの開口を通してねじ込まれるねじ(4
8)で一端を支えられ、このねじのねじ込み量で付勢力
を調整される実用新案登録請求の範囲第2項記載の液圧
ブレーキシステム。 - 【請求項4】 前記閉鎖部材(53)は、前記小径部
(41)よりも小径のタペット(52)を介して前記ピ
ストン(45)に連結される実用新案登録請求の範囲第
1項又は第2項記載の液圧ブレーキシステム。 - 【請求項5】 前記ピストン(45)は前記一端側に拡
径部(46)を有し、この拡径部(46)が前記制御チ
ャンバ(47)内に配置される実用新案登録請求の範囲
第4項記載の液圧ブレーキシステム。 - 【請求項6】 前記ハウジング(40)はマスターシリ
ンダ(1)のハウジングと液圧ブースタ(6)のハウジ
ングとの少なくとも一方と一体的に形成されている実用
新案登録請求の範囲第1項から第5項いずれか1記載の
液圧ブレーキシステム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19823230082 DE3230082A1 (de) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | Hydraulische bremsanlage |
DE3230082:4 | 1982-08-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04131566U true JPH04131566U (ja) | 1992-12-03 |
JPH0535900Y2 JPH0535900Y2 (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=6170738
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58144509A Pending JPS5950848A (ja) | 1982-08-13 | 1983-08-09 | 液圧ブレ−キシステム |
JP1992032706U Granted JPH04131566U (ja) | 1982-08-13 | 1992-04-20 | 液圧ブレーキシステム |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58144509A Pending JPS5950848A (ja) | 1982-08-13 | 1983-08-09 | 液圧ブレ−キシステム |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US4819433A (ja) |
JP (2) | JPS5950848A (ja) |
DE (1) | DE3230082A1 (ja) |
FR (1) | FR2531670B1 (ja) |
GB (1) | GB2125498B (ja) |
IT (1) | IT1206507B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1982
- 1982-08-13 DE DE19823230082 patent/DE3230082A1/de not_active Withdrawn
-
1983
- 1983-05-11 GB GB08312951A patent/GB2125498B/en not_active Expired
- 1983-06-10 US US06/502,913 patent/US4819433A/en not_active Expired - Fee Related
- 1983-07-22 IT IT8322211A patent/IT1206507B/it active
- 1983-08-09 JP JP58144509A patent/JPS5950848A/ja active Pending
- 1983-08-12 FR FR8313300A patent/FR2531670B1/fr not_active Expired
-
1992
- 1992-04-20 JP JP1992032706U patent/JPH04131566U/ja active Granted
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JPH06308147A (ja) * | 1993-04-27 | 1994-11-04 | Sensor Technol Kk | 衝突センサ |
Also Published As
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---|---|
IT1206507B (it) | 1989-04-27 |
GB2125498A (en) | 1984-03-07 |
GB2125498B (en) | 1985-09-04 |
US4819433A (en) | 1989-04-11 |
JPS5950848A (ja) | 1984-03-24 |
JPH0535900Y2 (ja) | 1993-09-10 |
GB8312951D0 (en) | 1983-06-15 |
FR2531670B1 (fr) | 1986-12-12 |
DE3230082A1 (de) | 1984-02-16 |
IT8322211A0 (it) | 1983-07-22 |
FR2531670A1 (fr) | 1984-02-17 |
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