JPH04130604U - クロスクリツプ - Google Patents

クロスクリツプ

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JPH04130604U
JPH04130604U JP4636091U JP4636091U JPH04130604U JP H04130604 U JPH04130604 U JP H04130604U JP 4636091 U JP4636091 U JP 4636091U JP 4636091 U JP4636091 U JP 4636091U JP H04130604 U JPH04130604 U JP H04130604U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 建築物内装の仕上材を取り付ける下地材の交
差部を、溶接やネジ止めを要することなく、折り曲げ加
工だけで容易に結合させることができるようにする。 【構成】 建築物内装の仕上材を取付ける下地材1,2
の交差部を結合するクロスクリップ7Aであって、L字
型またはコの字型に形成された第1結合部分71と、こ
れとは逆向きのコの字型に形成された第2結合部分72
とを有し、前記交差部において第1の下地材に前記第1
結合部分71の端部を折り曲げて結合させ、また前記交
差部において前記第1の下地材と交差する第2の下地材
に前記第2結合部分72の端部を折り曲げて結合させる
構造とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築物内装の仕上材を取付ける鋼製下地材の相互間結合を容易にす るクロスクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物内装の仕上材には、天井部に取り付ける天井板や、側壁部に取り付ける 壁板等があり、これらの取り付けには骨材としての下地材が必要になる。 吊天井を例にすると、天井材を取り付ける天井下地材には、図7に示すように 、石膏ボード等の天井材6を取り付ける鋼製の下地材(野縁)1と、それを支持 する鋼製の下地材(野縁受け)2が必要になる。この他に、野縁受け2を建築物 の天井面(構造躯体)から吊り下げる吊りボルト3や、この吊りボルト3を野縁 受け2に係合させるハンガ4も必要であり、これらで格子状の下地フレームを構 成する。尚、この吊天井には図示例の平天井に限らず、上り下りのある役物天井 も含まれる。
【0003】 野縁1を野縁受け2で支持するには、両者の交差部を溶接して結合するか、鋼 板製のクリップ5を使用して結合する。図8はクリップ5を使用した場合の部分 拡大図である。このクリップ5は野縁受け2に一端を掛けて垂下し、先端部から 両サイドに突出した鍵状突起51,52を野縁1の上端に係合させる。即ち、こ の場合の野縁1は断面Cの字状のリップみぞ形鋼(いわゆるCチャンネルと呼ば れる軽量鉄骨)であるため、その端部に突起51,52が係合できる溝がある。 このクリップ5は野縁受け2に対し溶接あるいはネジ止め等により堅固に固定さ れ、交差部の結合を確実なものとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した交差部を溶接で結合したり、クリップ5を用いて結合する場合、多く の交差部についてそれぞれ溶接やネジ止めをすることは、作業性を著しく悪化さ せる原因になる。それだけでなく、溶接やネジ止めに必要な機材や工具を作業場 に持ち込む必要があるため、その移動や準備に手間がかかる欠点がある。 本考案は、このような点を改善し、下地材の交差部を容易に結合させることが できるクロスクリップを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案では、建築物内装の仕上材を取付ける下地材の 交差部を結合するクロスクリップであって、L字型またはコの字型に形成された 第1結合部分と、これとは逆向きのコの字型に形成された第2結合部分とを有し 、前記交差部において第1の下地材に前記第1結合部分の端部を折り曲げて結合 させ、また前記交差部において前記第1の下地材と交差する第2の下地材に前記 第2結合部分の端部を折り曲げて結合させる構造としてなることを特徴としてい る。
【0006】
【作用】
本考案のクロスクリップにおける第1結合部分および第2結合部分は、折り曲 げ可能なため、溶接やネジ止めを要することなく容易に下地材に結合させること ができるので、溶接機材等の特別な工具を要することなく簡単な作業で下地材の 交差部を結合させることができる。
【0007】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案の第1の実施例を示す斜視図である。同図(a) は本考案の基本 的なクロスクリップ7Aを示す図であり、71はコの字型に折り曲げられた第1 結合部分、72は逆向きのコの字型に折り曲げられた第2結合部分である。これ ら二つの結合部分71,72は、1枚の鋼板を十字型に打ち抜き、それを折り曲 げたものである。従って、第1結合部分71と第2結合部分72とは90°回転 した関係にある。これは、第1結合部分71が結合する下地材と第2結合部分が 結合する下地材が直交している場合に適用するものとして形成しているからであ る。
【0008】 第1結合部分71と第2結合部分72はいずれも中央部から内側に折り曲げら れる。図中の1点鎖線はこの折り曲げ線を示している。第1結合部分71と第2 結合部分72が折り曲げ可能な部分には、それぞれ切り欠き部73,74が形成 してある。これは折り曲げに要する力を軽減するためである。これらの第1結合 部分71と第2結合部分72のそれぞれには、同図(b) に示すような下地材1又 は2が挿入され、第1結合部分71と第2結合部分72の各端部を折り曲げて結 合される。 寸法例を挙げると、肉厚は0.6mm 、切り欠き部73,74の幅は18.2mm、その 両端の部分の幅はそれぞれ12mm、折り返し部分の長さは15mm、残りの長さは10mm 、背面部の縦、横はそれぞれ38.2mm である。
【0009】 図2は、本考案の第2の実施例を示す斜視図である。本例のフリークロスクリ ップ7Bは、二つの下地材が任意の角度で交差している場合に対応できるように したものである。即ち、同図(a) (b) に示すように、第1結合部分71と第2結 合部分72とは別部材として形成され、これらが同図(c) のようにリベット等の 軸止部材75で回転可能に結合されている。従って、二つの下地材が直交してい る場合はもとより、任意の角度で交差する場合でも、同じフリークロスクリップ 7Bで対応することができる。75A,75Bはリベット用の透孔である。この 場合の寸法例は図1の例に準ずる。
【0010】 図3は、本考案の第3の実施例を示す斜視図である。本例のダブルクロスクリ ップ7Cは、L字型の第1結合部分71とコの字型の第2結合部分に加え、鍵状 突起77,78を有する第3結合部分76を備えている。第1結合部分71と第 2結合部分72は上記の各実施例と同様に折り曲げることにより下地材に結合す るが、この第3結合部分76は図8のように下地材の端部に鍵状突起77,78 を係合させて結合する。本例の第1結合部分71には二つの切り欠き部73,7 3が形成してある。各部の寸法は図1の例に準じて設定される。
【0011】 図4〜図6は、本考案に係わる各種クロスクリップを適用する交差部の説明図 である。 図4はクロスクリップ7Aの適用例である。本例では下地材1,2は直角に交 差しているので、固定型のクロスクリップ7Aを適用できる。勿論、フリークロ スクリップ7Bでも良い。 図5はフリークロスクリップ7Bの適用例である。この場合、下地材1,2の 交差する角度θは90°ではないので、固定型のクロスクリップ7Aは適用でき ない。しかしフリークロスクリップ7Bであれば、結合部分71,72を任意の 角度に回転させることができるので、このような場合に任意の角度で適用できる 。このフリーフロスクリップ7Bは上り下りにより下地フレームが斜めになる役 物天井で特に有用になる。 図6はクロスダブルクリップ7Cの適用例である。このクロスダブルクリップ 7Cは、第1の下地材1と第2の下地材2の他に、第3の下地材9が交差する部 分に適用することができる。
【0012】 尚、本考案のクロスクリップも溶接やネジ止めを併用して結合力を増すことが できる。また、実施例では天井部の下地構造について説明したが、壁部分の下地 構造についても同様に適用することができる。
【0013】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、建築物内装の仕上材を取り付ける下地材の 交差部を、溶接やネジ止めを要することなく、折り曲げ加工だけで容易に結合さ せることができる利点がある。特に役物天井に適用した場合に、そのメリットが 大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】 本考案の第2の実施例を示す斜視図である。
【図3】 本考案の第3の実施例を示す斜視図である。
【図4】 本考案に係るクロスクリップの適用例を示す
説明図である。
【図5】 本考案に係るフリークロスクリップの適用例
を示す説明図である。
【図6】 本考案に係るクロスダブルクリップの適用例
を示す説明図である。
【図7】 従来の天井下地材の一例を示す斜視図であ
る。
【図8】 従来のクリップの一例を示す拡大図である。
【符号の説明】
1,2,9…下地材、7A…クロスクリップ、7B…フ
リークロスクリップ、7C…クロスダブルクリップ、7
1…第1結合部分、72…第2結合部分、76…第3結
合部分、77,78…鍵状突起。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物内装の仕上材を取付ける下地材の
    交差部を結合するクロスクリップであって、L字型また
    はコの字型に形成された第1結合部分と、これとは逆向
    きのコの字型に形成された第2結合部分とを有し、前記
    交差部において第1の下地材に前記第1結合部分の端部
    を折り曲げて結合させ、また前記交差部において前記第
    1の下地材と交差する第2の下地材に前記第2結合部分
    の端部を折り曲げて結合させる構造としてなることを特
    徴とするクロスクリップ。
  2. 【請求項2】 第1結合部分と第2結合部分とが別部材
    で形成され、且つ両部分が回転自在に結合されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクロスクリップ。
  3. 【請求項3】 第2結合部分の一部に、第3の下地材に
    結合できる鍵状突起を有した第3結合部分を形成してな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のクロスク
    リップ。
JP1991046360U 1991-05-23 1991-05-23 クロスクリップ Expired - Lifetime JPH0752810Y2 (ja)

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JP1991046360U JPH0752810Y2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 クロスクリップ

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JPH04130604U true JPH04130604U (ja) 1992-11-30
JPH0752810Y2 JPH0752810Y2 (ja) 1995-12-06

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JPH07324425A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Okujiyuu:Kk 野縁受の連結金具
JP2013181342A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Sato Katako Seisakusho:Kk 天井下地構造

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