JPH04130139A - ポリエステルフィルム - Google Patents

ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JPH04130139A
JPH04130139A JP25129090A JP25129090A JPH04130139A JP H04130139 A JPH04130139 A JP H04130139A JP 25129090 A JP25129090 A JP 25129090A JP 25129090 A JP25129090 A JP 25129090A JP H04130139 A JPH04130139 A JP H04130139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
particles
speed
less
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25129090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3044765B2 (ja
Inventor
Hidehito Minamizawa
南沢 秀仁
Satoshi Nishino
聡 西野
Koichi Abe
晃一 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP25129090A priority Critical patent/JP3044765B2/ja
Publication of JPH04130139A publication Critical patent/JPH04130139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3044765B2 publication Critical patent/JP3044765B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ポリエステルフィルム、更に詳しくは、磁気
テープ用ベースフィルム及び、コンデンサー用、包装用
などとして好適なポリエステルフィルムに関するもので
ある。
[従来の技術] ポリエステルフィルムとしては、ポリエステルに炭酸カ
ルシウム粒子を含有せしめたフィルム(例えば、特開昭
60−197755号公報など)が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 近年、磁気媒体用途における磁気テープ製造工程での磁
性側塗布工程やスリット工程、包装用途における印刷工
程などの高速化により、ベースフィルムの高速走行時の
表面の削れ性良好なポリエステルフィルムが求められて
いる。しかし、上記従来のポリエステルフィルムでは高
速での削れ性が不足なために、各工程においてトラブル
発生の原因となっている。
また、近年は磁気媒体用途でのソフトテープの需要か増
える傾向にあり、ソフトテープダビング工程の高速化か
進み、高速ダビングにおける画質劣化か問題となってお
り、高速ダビングを行なっても画質劣化の少ない磁気テ
ープヘース用ポリエステルフィルムか求められている。
本発明の目的は、かかる課題を解消せしめ、高速でのフ
ィルムの削れ性か良好で、高速でのダビングにおいても
画質劣化の少ない(以下高速ダビング性)ポリエステル
フィルムを提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、フィルム中ての粒
子偏平度が1,5より大きく10以下、平均粒径が0.
01μm以上5μm以下である楕円体の炭酸カルシウム
粒子を0.002重量%以上10重量%以下含有し、か
つ、厚さ配向指数が1.2以下であることを特徴とする
ポリエステルフィルムを骨子とするものである。
本発明のポリエステルは特に限定されないが通常ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンα。
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4ジカル
ボキシレート、ポリエチレン2.6ナフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等が用いられる。中でもポリエ
チレンテレフタレートが好ましい。
本発明フィルムに用いる炭酸カルシウム粒子のフィルム
中での粒子偏平度は1.5より大きく10以下、好まし
くは1.5より大きく5.0未満、更に好ましくは1.
5より大きく2.5未満の楕円体である必要がある。楕
円体炭酸カルシウム粒子の粒子偏平度が上記範囲より小
さい場合、フィルム表面上に好ましい形状の突起が得ら
れず高速での削れ性が不良となるため好ましくない。ま
た粒子偏平度が上記範囲より大きい場合には走行性が不
足し、高速ダビング性が不良となるので好ましくない。
またフィルム中における楕円体炭酸カルシウムの平均粒
径は0.01μm以上5μm以下、好ましくは0.05
μm以上3μm以下であることが必要である。フィルム
中での平均粒径が上記の範囲より小さい場合高速ダビン
グ性が不良となるので好ましくない。またフィルム中で
の平均粒径が上記範囲より大きいとフィルム表面か粗れ
過ぎるため高速削れ性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムに用いる楕円体炭酸カルシウム粒子のフ
ィルム中の含有量は0.002重量%以上10重量%以
下、好ましくは0.005重量%以上5重量%以下であ
る必要がある。フィルム中での含有量が上記範囲より少
ない場合高速ダビング性が不良となるので好ましくない
。またフィルム中での含有量が上記範囲より多い場合高
速削れ性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムの厚さ配向指数は1.2以下、好ましく
は1.1以下である必要がある。フィルムの厚さ配向指
数が上記範囲より大きい場合本発明の効果が得られない
ため好ましくない。
本発明のフィルム中の粒子の相対標準偏差が0゜7以下
、好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.4以下で
あることは、高速削れ性と高速ダビング性の両方を良好
とするために望ましい。
本発明におけるフィルム表面の突起高さの標準偏差σと
平均突起高さh*の比(σ/h*)が1゜0以下、好ま
しくは0.8以下であることは高速削れ性と高速ダビン
グ性の両方を良好とするために更に望ましい。
本発明における楕円体炭酸カルシウムの結晶形態はバテ
ライト構造であることは本発明の効果を得るのに有効で
ある。
尚、上記楕円体炭酸カルシウム粒子以外の不活性粒子お
よび、内部析出粒子を本発明の効果を阻害しない範囲で
あれば併用してもかまわない。ここでいう不活性粒子と
しては、酸化アルミニウム、二酸化チタン、架橋エチル
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体などが挙げられる
。特に微細な不活性粒子を併用することは、フィルムの
特性を更に向上させる上で好ましい。
更に、本発明フィルムの平均表面粗さは特に限定されな
いが、少なくとも片面の平均表面粗さが0.003〜0
.060μmの範囲にある場合に高速削れ性が良好とな
るので望ましい。
次に本発明フィルムの製造方法を説明する。
まず、所定のポリエステルに楕円体炭酸カルシウム粒子
を含有せしめる方法としては、重合前、重合中、重合後
のいずれに添加してもよいが、ポリエステルのジオール
成分であるエチレングリコルなどに、スラリーの形で混
合、分散せしめて添加する方法を用いるのが好ましい。
分散方法としては、微細なガラスピーズなどをメディア
として分散させた後、ガラスピーズを除去するメディア
分散法などが好ましい。
また、ベント式の二軸混練押し出し機を用いて、楕円体
炭酸カルシウムの粉体、または水スラリとしたものを、
粒子の添加されていないポリエステルのペレットと混練
する方法も粒子を均一に分散添加させる方法として好ま
しい。
粒子の含有量を調節する方法としては、高濃度のマスタ
ーペレットを製膜時に稀釈する方法を用いると本発明の
効果がいっそう大きくなるので好ましい。
次に、このポリエステルを十分乾燥した後、公知の溶融
押出機に供給し、濾過フィルターを経た後260〜32
0°Cでスリット状口金から溶融押出し、冷却固化せし
めて未延伸フィルムを作る。
また、キャスト時のドラフト比(口金のスリット幅/未
延伸フィルムの厚み)は5〜30程度の値であることが
、本発明の効果を得るのに有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることかできる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用いた方
が好適である。
長手方向の延伸は70〜150℃で、2段または3段に
分けて、4〜5倍延伸する方法を用いる。
2段延伸の場合は、1段目を100〜150℃で1.2
〜2倍延伸し、2段目を1段目よりも低温で1.5〜4
倍に延伸を行なう方法が、また3段延伸の場合1段目、
2段目を100〜150℃で2段目の延伸倍率が1段目
よりも高くなるように1.2〜3倍に延伸し、続いて3
段目を1段目、2段目よりも低温で1.5〜4倍に延伸
する方法が特に好ましい。このような延伸方法は、フィ
ルムの配向を上げることなく延伸倍率が上がり、フィル
ム表面の突起の高さを揃えることができるため、本発明
の効果を得るのに有効である。
幅方向の延伸は、80〜120°Cで3〜4倍延伸する
のが好ましい。
また、−旦、二軸延伸したフィルムを少なくとも一方向
に更に延伸しても良い。
また必要に応じて、この延伸フィルムを熱処理すること
もできる。この場合の熱処理条件としては、定長下で1
50〜220°C1好ましくは170〜210℃の範囲
で0. 5〜30秒間行なうことが好ましい。
また、溶融押出し時に公知の複合押出し機、すなわち、
2台以上の押出し機、2層以上のマニホールド、または
合流ブロックを用いて2層以上の複合ポリエステルフィ
ルムとすることは、本発明の効果を得る上でより好まし
い。
[作用] 本発明フィルムは、含有する粒子の種類と形状を限定し
、粒子の粒径と添加量を特定の範囲とし、かつフィルム
の厚み方向の配向状態を限定することにより、粒子の特
性が最大限に発揮され本発明の効果が得られたものと推
定される。
[特性の測定法] 本発明の特性値は次の測定法、評価基準によるものであ
る。
(1)フィルム中での粒子の粒子偏平度粒子を含有した
フィルムを、フィルム平面に垂直に厚さ100OAの超
薄切片とし、透過型電子顕微鏡(例えば日本電子製JE
M−1200EXなど)を用いて、10万倍程度で10
0視野について粒子を観察し個々の粒子の最長径(Dl
)、最短径(D2)を求める。求めた最長径、最短径よ
り下式にて求められる値を粒子偏平度とした。
粒子偏平度=Σ(Di/D2)/N N:粒子総個数 (2)フィルム中での粒子の平均粒径、相対標準偏差 粒子を含有したフィルムを、特性の測定法(1)と同様
に透過型電子顕微鏡にて粒子を観察し、100視野につ
いて円相当径を測定し、その平均粒径、相対標準偏差を
求めた。ここでいう相対標準偏差とは、粒子の標準偏差
を粒子の平均径で割った値を意味する。
(3)粒子含有量 ポリエステルを溶解させ、かつ粒子を溶解させない溶媒
にポリエステル100グラムを加えて加熱し、完全にポ
リエステルを溶解させる。この溶液を日立工機(株)製
紐遠心機55P−72を用い、30000 r p m
で40分間遠心分離を行ない、得られた粒子を真空乾燥
する。該粒子を走査型差動熱量計にて測定した時、ポリ
エステルに相当する融解ピークが認められる場合には該
粒子に再び溶媒を加え、加熱溶解後、遠心分離操作を行
なう。融解ピークか認められなくなった時、この粒子の
重量を測定する。この重量を100グラムで割り、パー
セント表示したものを含有量とした。
なお、通常遠心分離操作は3回程度で十分である。
また必要に応じて熱分解ガスクロマトグラフィや赤外吸
収、ラマン散乱、SEM−XMAなどを利用して定量す
る。
(4)突起高さ標準偏差σ及び平均突起高さh木2検出
器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリオ
ニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−Lエリオニ
クス(株)製]においてフィルム表面の平坦面の高さを
0として走査した時の突起の高さ測定値を画像処理装置
[TBAS2000、カールツアイス(株)製]  (
512X51−2画素)に送り、画像処理装置上にフィ
ルム表面突起画像を再構築する。この測定された個々の
突起部分の中で最も高い値をその突起の高さとし、個々
の突起について突起高さを求める。この測定を場所をか
えて500回繰返した平均の高さを平均突起高さh*と
した。
また、上記の測定された突起高さについて標準偏差を求
め、フィルム表面の突起高さ標準偏差σとした。
尚、走査型電子顕微鏡の倍率は、通常3000倍である
か、突起の大きさに応じて2000〜5000倍の範囲
の間で最適な倍率を選択することができる。
(5)高速削れ性 フィルムを幅1/2インチにテープ状にスリットしたも
のに片刃を垂直に押しあて、さらに0゜5mm押し込ん
だ状態で200m走行させる(走行張カニ 100g、
走行速度:250m/分)。この時片刃の先に付着した
フィルム表面の削れ物の高さを顕微鏡で読みとり、削れ
量とした(単位はμm)。少なくとも片面について、こ
の削れ量が150μm以下の場合は耐削れ性;良好、1
50μmを越える場合は耐削れ性:不良と判定した。
この削れ量:150μmという値は、印刷工程やカレン
ダー工程などの加工工程で、フィルム表面が削れること
によって、工程上、製品性能上のトラブルがおこるか否
かを判定するための臨界点である。
(6)炭酸カルシウムの結晶形態 特性の測定法(3)と同様の方法でポリエステル中から
粒子を分離させ、真空乾燥後の粒子を通常のX線回折法
により粒子の結晶構造を測定する。
(7)フィルムの厚さ配向指数 ナトリウムD線(波長589 nm)を光源としてアツ
ベ屈折率計を用いて、無配向フィルムの厚さ方向の屈折
率(Aとする)および二軸配向フィルムの厚さ方向の屈
折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって厚さ配向指
数とした。マウント液にはヨウ化メチレンを用い、25
°C165%RHにて測定した。
(8)高速ダビング性 フィルムに磁性塗料をグラビヤロールを用いて塗布する
。磁性塗料は次のようにして調製した。
・γ−Fe2O3100部 平均粒子サイズ 長さ 二0.3μm 針状比:12/1 抗磁力     6500e ・ポリウレタン樹脂        15部・塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体  5部ニトロセルロース樹脂
       5部・酸化アルミ粉末        
  3部平均粒径       :0.3μm ・カーボンブラック         1一部・レシチ
ン             2部・メチルエチルケト
ン      100部・メチルイソブチルケトン  
  100部・トルエン           100
部・ステアリン酸           2部上記組成
物をボールミルで48時間混合分散した後、硬化剤6部
を添加して得られた混線物をフィルターでろ過して磁性
塗布液を準備し、上記フィルム上に塗布、磁場配向させ
、110℃で乾燥し、さらに小型テストカレンダー装置
(スチールロール/ポリエステルアミドロール、5段)
で、温度75℃、線圧220 kg/cmでカレンダー
処理した後、70℃、48時間キユアリングし酸化物塗
布型磁気記録媒体を得た。
家庭用VTRを用いてテレビ試験波形発生器により10
0%クロマ信号を記録し、その再生信号からカラービデ
オノイズ測定器でクロマS、/Nを測定しAとした。ま
た上記と同じ信号を記録したテープのパンケーキを磁界
転写方式のビデオソフト高速プリントシステムを用いて
250m、/分の高速で同じ種類の未記録のテープのパ
ンケーキへダビングした後のテープのクロマS 、/ 
Nを上記と同様にして測定しB、Lした。このダビング
によるクロマS/Nの低下(A−B)か4.0dB未満
の場合は耐ダビング性良好、4. 0dB以上の場合は
耐ダビング性不良と判定した。
[実施例] 次に実施例に基づき、本発明の実施態様を説明する。
実施例1(第1表) 楕円体炭酸カルシウム粒子を、カラスビーズを用いたメ
ディア分散法によりエチレングリコール中に均一に分散
させ、ジメチルテレフタレートと重合して、ポリエチレ
ンテレフタレートのペレットを得た。ポリエステルに対
する粒子の含有量を測定したところ、炭酸カルシウムの
含有量は1゜0重量%てあった。
楕円体炭酸カルシウム粒子含有マスターペレット25重
量部、実質的に粒子を含有しないポリエチレンテレフタ
レートのペレット75重量部を混合し、このペレットを
、180°Cで3時間減圧乾燥(3To r r)後、
押出機に供給し、高精度濾過(5μカツトフイルター)
L290℃で溶融押出し、静電印加キャスト法を用いて
表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷
却固化し、厚さ約180μmの未延伸フィルムを作った
この未延伸フィルムを90℃にて長手方向に4゜2倍延
伸した。この−軸フィルムをステンタを用いて100℃
で幅方向に3,6倍延伸し、定長下で205°Cにて5
秒間熱処理し、厚さ11μmのフィルムを得た。
このフィルム中に含有される炭酸カルシウムは0.25
重量%であり、炭酸カルシウムの結晶形態を分析したと
ころ結晶形態はバテライト構造であった。
また、フィルム中の炭酸カルシウム粒子の粒子偏平度、
平均粒径、粒子の相対標準偏差を測定したところ、粒子
偏平度は2.1、平均粒径は0゜55μm、相対標準偏
差は0.40であった。
このフィルムの表面の突起高さの標準偏差σと平均突起
高さh*の比は0.60であり、フィルムの厚さ配向指
数は1.05であった。
また、このフィルムの表面平均粗さは、0.014μm
であった。
このフィルムを用いたビデオテープの高速ダビング性を
測定すると、ダビングによるS/Nの低下は0.6dB
であり良好であった。
また、高速削れ性も、40!imであり良好であった。
このように、フィルム中の粒子の粒子偏平度、平均粒径
、および含有量、フィルムの厚さ配向指数を特定の範囲
とすることにより、高速ダビング性、高速削れ性の両方
が良好なポリエステルフィルムとなり得ることがわかる
実施例2〜10、比較例1〜9(第1表)含有する粒子
の種類、粒子偏平度、平均粒径、含有量、製膜条件など
を変更し、実施例1と同様にポリエチレンテレフタレー
トの二軸配向フィルムとした。含有粒子の種類、粒子偏
平度、平均粒径、含有量、厚さ配向指数の全てか本発明
の範囲内であるものは、高速ダビング性、高速削れ性か
共に良好であった。またフィルム中での粒子の相対標準
偏差、突起高さ標準偏差σと平均突起高さh*の比を特
定の範囲とすることは、高速削れ性の向上に更に望まし
いことかわかる。またフィルム中での炭酸カルシウムの
結晶形態かバテライト構造であることは、高速ダビング
性、高速削れ性を共に良好とするのに有効であることが
わかる。
(実施例2〜10) しかし含有粒子の種類、粒子偏平度、平均粒径、含有量
、フィルム厚さ配向指数のいずれかが本発明の範囲をは
ずれる場合、高速ダビング性、高速削れ性の両方を満足
することはできなかった。
(比較例1〜9) [発明の効果コ 本発明は、含有する粒子の種類、形状、平均粒径、含有
量、及びフィルムの厚さ配向指数を特定の範囲とし、フ
ィルム加工時、あるいは製品として使用時の高速削れ性
、磁気テープとした時の高速ダビング性が共に良好なポ
リエステルフィルムとしたものであり、各種用途での加
工工程、使用状況の苛酷化に対応できるものである。本
発明フィルムの用途は特に限定されないが、加工工程、
製品としての使用時において高速での削れ性、磁気テー
プとした時の高速でのダビング性が製品性能上の問題と
なる磁気記録媒体用ベースフィルムとして有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルム中での粒子偏平度が1.5より大きく1
    0以下、平均粒径が0.01μm以上5μm以下である
    楕円体の炭酸カルシウム粒子を0.002重量%以上1
    0重量%以下含有し、かつ、厚さ配向指数が1.2以下
    であることを特徴とするポリエステルフィルム。
  2. (2)フィルム中の炭酸カルシウム粒子の相対標準偏差
    が0.7以下であることを特徴とする請求項(1)記載
    のポリエステルフィルム。
  3. (3)フィルム表面の突起高さの標準偏差σと平均突起
    高さh^*の比(σ/h^*)が1.0以下であること
    を特徴とする請求項(1)または(2)記載のポリエス
    テルフィルム。
  4. (4)炭酸カルシウムの結晶形態がバテライト構造であ
    ることを特徴とする請求項(1)〜(3)のいずれかに
    記載のポリエステルフィルム。
JP25129090A 1990-09-19 1990-09-19 ポリエステルフィルム Expired - Fee Related JP3044765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25129090A JP3044765B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 ポリエステルフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25129090A JP3044765B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 ポリエステルフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04130139A true JPH04130139A (ja) 1992-05-01
JP3044765B2 JP3044765B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=17220608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25129090A Expired - Fee Related JP3044765B2 (ja) 1990-09-19 1990-09-19 ポリエステルフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3044765B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0565004A2 (en) * 1992-04-06 1993-10-13 Diafoil Hoechst Co., Ltd Biaxially oriented polyester film
JP2015201513A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 京セラ株式会社 誘電体フィルムおよびフィルムコンデンサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0565004A2 (en) * 1992-04-06 1993-10-13 Diafoil Hoechst Co., Ltd Biaxially oriented polyester film
EP0565004A3 (en) * 1992-04-06 1994-06-01 Diafoil Hoechst Co Ltd Biaxially oriented polyester film
JP2015201513A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 京セラ株式会社 誘電体フィルムおよびフィルムコンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3044765B2 (ja) 2000-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04130139A (ja) ポリエステルフィルム
JP2817302B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JP2998456B2 (ja) 二軸配向フィルム
JP2705398B2 (ja) 二軸配向積層フイルム
JP2527259B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2530747B2 (ja) 二軸配向積層ポリエステルフイルム
JP2897554B2 (ja) 二軸配向フィルム
JPH0751637B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH07249218A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JP2569937B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP2936711B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JP2998457B2 (ja) 二軸配向フィルム
JPH03140336A (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フイルム
JPH06322147A (ja) 二軸配向フィルム
JP2697360B2 (ja) 二軸配向積層ポリエステルフィルム
JPH01229420A (ja) バックコートレスビデオテープ
JP2616346B2 (ja) 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフィルム
JPH04278349A (ja) 二軸配向積層ポリエステルフイルム
JP2993280B2 (ja) 磁気記録媒体用積層ポリエステルフィルム
JPH072850B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JPH01299833A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH0644342B2 (ja) 磁気記録媒体用ベ−スフイルム
JPH0220530A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH03187741A (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JPH03187723A (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees