JPH04128812U - 異硬度ヘツドレスト成形型 - Google Patents

異硬度ヘツドレスト成形型

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JPH04128812U
JPH04128812U JP4429091U JP4429091U JPH04128812U JP H04128812 U JPH04128812 U JP H04128812U JP 4429091 U JP4429091 U JP 4429091U JP 4429091 U JP4429091 U JP 4429091U JP H04128812 U JPH04128812 U JP H04128812U
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JP
Japan
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mold
soft material
headrest
different hardness
soft
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Pending
Application number
JP4429091U
Other languages
English (en)
Inventor
伸也 小林
Original Assignee
株式会社イノアツクコーポレーシヨン
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Filing date
Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 頭部との当接部位に軟質部を形成した異硬度
ヘッドレストを得る成形型であって、軟質材を成形型の
所望の位置に速やかにかつ確実に配置することができる
ヘッドレスト成形型を提供する。 【構成】 成形型の軟質材配置位置の端部に発泡樹脂材
料の回り込みを防止する提板15を突設するとともに、
前記軟質材配置面に軟質材の厚みとほぼ等しい高さでか
つ軟質材に設けた孔部を圧入しうる保持ピン16を突設
したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は異硬度ヘッドレスト成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のヘッドレストにおいて、人体頭部への当たりを和らげ、ソフト感や高 級感を高めるために、図6に示されるようなヘッドレスト本体51の前面側52 の頭部との当接部位に軟質部53を形成した異硬度ヘッドレストが提案されてい る。
【0003】 このようなヘッドレストを製造するには、通常、図7に示されるような所定形 状のキャビティ61を有する成形型60が用いられ、該成形型60はヒンジ部6 2,62,62によって分割開閉自在に形成されている。 そして、前記キャビティ61に予めポリウレタンフォームスラブなどの軟質材 63を載置したのち、注入機65よりキャビティ61内に発泡樹脂材料が注入さ れて前記軟質材63と一体にヘッドレストが成形される。
【0004】 このとき、軟質材63が成形型60内でずれるのを防ぐとともに、軟質材63 の切断面64から発泡樹脂材料が含浸したり回り込んだりするのを防ぐため、キ ャビティ61の軟質材63配置位置を取り囲むように該軟質材63とほぼ等しい 高さの堤板67を設け、前記軟質材63を前記堤板67によって包囲された所定 の型面にはめ込んで固定するようにした成形型が知られている。
【0005】 しかしながら、載置する軟質材63の厚みが大きい場合では、軟質材63の持 つ弾性力で堤板67によって形成された型面から当該軟質材63が浮き上がった りはずれたりすることがある。 そのため、注入した樹脂材料が軟質材63のキャビティ61接触面側に回り込 んで成形されヘッドレストの表面状態を損ねるという問題があった。
【0006】 また、図6において、軟質材63がヘッドレスト表面を覆うような形状、すな わちy方向からx方向へ軟質材63が大きく回り込んだ形状にあっては、あるい は、ヘッドレストの前面側52が凹面状を有し、かつ軟質材63がヘッドレスト の長手方向(z方向)に張り出した形状の場合などでは、堤板67によって包囲 された所定の型面に軟質材63を確実にセットすることができず、所期のヘッド レスト形状が得られにくかった。
【0007】 加えて、軟質材として用いられるウレタンフォームスラブは柔らかい上、型面 上で非常に滑りが悪く、キャビティ内へのセットに手間がかかっていた。 そのため、製造サイクルが長くなるだけでなく作業者を増やさなければならな いなど製造コスト高の原因ともなっていた。
【0008】 他方、図から明らかなように、堤板67はキャビティ61においてアンダーカ ット部分を構成しやすく製品の脱型時に堤板67において製品が裂ける場合もあ る。
【0009】 したがって、このような異硬度ヘッドレストを製造する際には、載置される軟 質材の厚みや配置位置が大きな制約を受けるため、得られたヘッドレストは単調 なものとなり、よりソフトで高級感を与えることのできる自由な形状のヘッドレ ストが要求されていた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は上記した問題点に鑑み提案されたものであって、軟質材をその厚み や配置位置に係わらず成形型の所望の位置に速やかにかつ確実に配置することが できるヘッドレスト成形型を提供しようとするものである。
【0011】 加えて、堤板による製品の破れや裂けを生じることのないヘッドレスト成形型 を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この考案は、ヘッドレスト本体の成形型の型面に軟質材を配置して 発泡樹脂材料を注入して前記軟質材と一体に発泡成形するようにした成形型にお いて、前記成形型の前記軟質材配置位置の端部に発泡樹脂材料の回り込みを防止 する提板を突設するとともに、前記軟質材配置面に軟質材の厚みとほぼ等しい高 さでかつ軟質材に設けた孔部を圧入しうる保持ピンを突設したことを特徴とする 異硬度ヘッドレスト成形型に係る。
【0013】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案のヘッドレスト成形型の概略断面図、図2はこの考案の成形型 の要部拡大断面図、図3はその他の例を示す要部拡大断面図、図4はこの考案に 用いられる軟質材の一例を示す斜視図、図5はこの考案の成形型を用いたヘッド レストの製造例をしめす概略断面図、図6はこの考案の他の例を示す概略断面図 である。
【0014】 図1に示されるように、この考案のヘッドレスト成形型10はヘッドレスト形 状を規定する成形品キャビティ11を有していて、ヒンジ12,12,12によ って開閉自在に形成されている。符号17は注入口を形成するブロックである。
【0015】 このキャビティ11において軟質材20の配置面13には堤板15,15が設 けられている。この堤板15は前記軟質材20をキャビティ11の配置面13に 固定するとともに発泡樹脂材料が軟質材裏側に回り込むのを防ぐために、該キャ ビティ11内側に配置面13を囲む形状に突設されている。
【0016】 前記配置面13には、配置される軟質材20の厚みとほぼ等しい高さの保持ピ ン16が突設されている。 この保持ピン16は、図2からよりよく理解されるように、後述する軟質材2 0を配置面13に確実に固定するために該軟質材20の孔部21に係着されるも ので、配される軟質材20の種類や大きさ、あるいは型内の配置位置によって適 宜の大きさに形成される。この実施例において前記保持ピン16は直径8ミリの 円筒状に突設される。
【0017】 また、前記保持ピン16は、成形型10の配置面13上において最も軟質材2 0がめくれたり浮き上がったりし易い位置、すなわち最も曲面の曲率の大きい位 置に形成されることが好ましく、必要に応じて複数本を設けることも可能である 。
【0018】 さらに、配する軟質材20の弾力性や摩擦抵抗力に応じて配置面13への係着 力をより高めるとともに、発泡樹脂材料が前記孔部21から軟質材20裏面へ漏 洩するのを防ぐために、図3に示されるようなテーパ状保持ピン26を設けるこ とも可能である。この実施例ではテーパ状保持ピン26の先端部27は直径9ミ リ、基部29は直径7ミリに形成されている。
【0019】 一方、軟質材20はポリウレタンフォームなどの連通気泡構造の軟質発泡体が 好ましく用いられ、図4に示されるように、所定の直方体形状に打抜き、あるい はスライス加工されている。
【0020】 そして、前記成形型10の保持ピン16との当接位置には該保持ピン16を貫 通する孔部21が形成されている。 この孔部21の大きさは、前記軟質材20がキャビティ11内に確実に保持固 定されるように保持ピン16の直径より小さく形成されることが好ましく、この 実施例では直径5ミリの大きさに打ち抜かれている。
【0021】 次に、図5によってこの考案の成形型を用いた自動車用ヘッドレストの製造例 を示す。図中の符号において図1と同一の符号は同一の部材を表す。
【0022】 まず、成形型10の成形品キャビティ11の軟質材配置面13に軟質材20が 配される。 このとき、該軟質材20は堤型15と保持ピン16によって、キャビティ11 内でずれたり浮き上がったりすることなく、成形型10の配置面13に確実に固 定されるのである。
【0023】 次に、必要に応じて前記キャビティ11内に芯体32が挿入されたのち、注入 機30よりウレタンなどの発泡樹脂材料35がキャビティ11内に注入され、前 記軟質材20とともに一体に発泡成形される。
【0024】 発泡硬化終了後、型開きして製品となす。 なお、図6に示されるように、堤板14を成形型10の分割面19に設けると ともにヒンジ12によって回動自在に構成することにより、図中の一点鎖線で示 されるように、型開き時に前記堤板14が回動して製品にアンダーカットを生じ ることなく脱型することができる。 この堤板14は相対する一組を共に回動自在にすることも可能であるが、一方 のみを回動自在にすることもできる。
【0025】 前記したように、成形型10の配置面13には、発泡樹脂材料の回り込みを防 ぐ堤板15と軟質材20を係着固定する保持ピン16が設けられており、軟質材 20を堤板15内側にはめ込むとともに該保持ピン16を前記軟質材20の孔部 21に圧入させることにより、前記軟質材20を成形型10の所定位置に速やか 、かつ確実に固定することができる。 また、堤板を可動(回動)自在にしたものにおいては、型開きの際に堤板が回 動するためアンダーカットが解消され製品の裂けや破れを生じない。
【0026】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の成形型によれば、堤型と保持ピンによ って軟質材が成形型の所定位置に型面に沿って確実に固定される。 また、この保持ピンは成形型内における軟質材の位置決め部材の役割をも有す るので、軟質材を速やかに正しい位置にセットすることができ、製品の成形精度 を向上させることができるとともに、製品の成形サイクルを短縮して生産性を高 めコストの低減につながる。 加えて、ピンの高さと位置によって、ヘッドレストの所望の位置に所望の厚み の軟質材を配することができるので、設計的自由度の高いヘッドレストを簡便に 得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のヘッドレスト成形型の概略断面図で
ある。
【図2】この考案の成形型の要部拡大断面図である。
【図3】その他の例を示す要部拡大断面図である。
【図4】この考案に用いられる軟質材の一例を示す斜視
図である。
【図5】この考案の成形型を用いた自動車ヘッドレスト
の製造例を示す概略断面図である。
【図6】この考案の他の例を示す概略断面図である。
【図7】一般的なヘッドレストの斜視図である。
【図8】従来の成形型の概略断面図である。
【符号の説明】
10 成形型 11 キャビティ 13 配置面 15 堤板 16 保持ピン 20 軟質材 21 孔部 26 保持ピン 30 注入機 35 発泡樹脂材料

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドレスト本体の成形型の型面に軟質
    材を配置して発泡樹脂材料を注入して前記軟質材と一体
    に発泡成形するようにした成形型において、前記成形型
    の前記軟質材配置位置の端部に発泡樹脂材料の回り込み
    を防止する堤板を突設するとともに、前記軟質材配置面
    に軟質材の厚みとほぼ等しい高さでかつ軟質材に設けた
    孔部を圧入しうる保持ピンを突設したことを特徴とする
    異硬度ヘッドレスト成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1において、保持ピンが軟質材配
    置面における曲面に突設されたことを特徴とする異硬度
    ヘッドレストの成形型。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、堤板が型の
    分割面に可動自在に設けられていることを特徴とする異
    硬度ヘッドレスト成形型。
JP4429091U 1991-05-16 1991-05-16 異硬度ヘツドレスト成形型 Pending JPH04128812U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63179710A (ja) * 1987-01-22 1988-07-23 Inoue Mtp Co Ltd 異硬度裸ヘツドレストの製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63179710A (ja) * 1987-01-22 1988-07-23 Inoue Mtp Co Ltd 異硬度裸ヘツドレストの製造方法

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