JPH04126323U

JPH04126323U - 光ヘツド装置

Info

Publication number: JPH04126323U
Application number: JP3906891U
Authority: JP
Inventors: 準一高橋
Original assignee: 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
Priority date: 1991-04-26
Filing date: 1991-04-26
Publication date: 1992-11-18
Anticipated expiration: 2006-04-26
Also published as: JP2564943Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】対物レンズ１９や磁気回路のマグネット２２
のカバー部材２６に光ビームの透過可能なカバーガラス
３０を設けることで、ワイパー機構３１やクリーニング
カートリッジを構成することが可能となる。【構成】装置の内外から混入する塵、埃や露の光学部
品への付着を防止及び対策することが出来、光ヘッド装
置の信頼性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は情報を光学的に再生し、又は記録再生する光ディスク記録再生装置における光ヘッドに関し、分離型光ヘッドの防塵、防露に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３に従来の光ヘッド、図４に従来の分離型光ヘッドの斜視図を示す。図３において分離型光ヘッドとは異なり光学系とレンズアクチュエータ５８系は一つの筐体の中に構成されるため、従来埃や塵、露などと接すると十分な機能を発生できないレンズ系は対物レンズ５６のみとなっていた。しかしこの対物レンズ５６もこれらに対する対策は行なわれておらず、埃や塵、露などが付着すると記録再生は不可能であった。分離型ヘッドでは光学系６９も対策が必要であった。つまり、光ディスクの光ヘッド装置においてレンズ６０及び磁気回路６５、６６にはカバー部材が設けられていたが、対物レンズとディスクの間はレンズのフォーカシング、トラッキングのため切欠き孔が設けられていた。従って、切欠き孔の部分に防塵、防結露のためのガラスのカバー化は孔が小さいため、ガラスの製造上コスト高となり行なわれていなかった。又、切欠き孔にカバーガラス化してもクリーニング機構を設けるにしてもクリーニング機構の超小型化が必要となりやはりコスト高が発生するため上記の様な対策は、いずれもされていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の光ヘッド及び分離型光ヘッドの構成のうち、特に分離型光ヘッドでは光ビームは固定光学部６９を出射した後、可動部６８の立ち上げミラーに至る間は、何ら覆いのない単なるディスク装置内部空間を通るため、この部分からの塵、埃が入ることで光学部品に影響を受け、十分な性能を発揮できず信号検出の信頼性が低下する恐れがあった。又、上記従来構成のままで、この部分について防塵や防露対策を施すことは、装置全体の大型化をもたらす等商品価値を大きく損なうことから実際上不可能であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

従って本考案は、上述の課題を解決するためにレンズ及び磁気回路のカバー部材に光ヘッド光源からのビームを透過可能な部材にし、密封し、防塵するとともに、透過部材をクリーニングするワイパー機構を設け結露対策を可能としたものである。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、レンズ及び磁気回路のカバー部材を光ヘッド光源からのビームを透過可能なガラス等の透明部材で密封したことで、装置外部から入ってくる塵や埃が光学部品に付着することはなく、さらにこのガラス部材は均一な面で構成されるため簡単な構成のクリーニング機構を構成することが出来、ガラス部材の結露を容易に除去することが出来る。

【０００６】

【実施例】

図１は、本案の分離型光ヘッドの一実施例の分解斜視図、図２はクリーニング機構の一実施例としてのクリーニングカートリッジの構成断面図である。分離型光ヘッドの構成は、固定光学ベース１上に光源であるＬＤ２をはじめとして、カルバノミラー５までの固定光学部と、バックヨーク２４、マグネット２２等の磁気回路、キャリッジ１６をはじめとしたアクチュエータ部、スピンドルモータ１４で構成されている。固定光学部から出た光は、サイドヨーク２５、キャリッジ１６を透過して立ち上げミラー１７に入射し、光路の変更を行ない、対物レンズ１９で光ビームは収束してディスクに照射される。ディスクの面振れに追従するためのフォーカシングは固定光学部の誤差検出光学系で集点位置とディスクとの距離の誤差を検出し、例えば板バネ等で構成されたアクチュエータで対物レンズをフォーカシング駆動する駆動力は、バックヨーク２４、マグネット２２等で構成された磁気回路から得る構成となている。又、ディスクの偏心に追従するトラッキング制御は、キャリッジ１６全体をキャリッジレール１５に沿って移動させる手段で粗制御を行ない、カルバノミラー５によってビームをトラッキング方向に微小量振る手段で密制御を行なう組み合せで構成している。シールドカバー２６は、磁気回路の磁気の漏れを防止するのに必要な部分をカバーするため、カバーガラス３０が構成されており、対物レンズ１９はカバーガラス３０を通してディスクに集光する様、構成される。カバーガラスの厚みによりｘ＝ｔ（ｎ−１／ｍ）：ｘ集点距離のずれ、ｔ：カバーガラスの厚み、ｎ：ガラスの屈折率の式から明らかな様に長焦点化するためディスクとヘッドの距離を離すことが可能となる。クリーニングし結露等の対策をする場合のクリーニングカートリッジ５０は駆動源にスピンドルモータ５４を使い、カートリッジ内に設けた駆動ギア（１）、５１、駆動ギア（２）、５２を介してクリーニングベルト５５をカバーガラス３０に沿って図に示すよう回転させクリーニングする様、構成されている。又、このカバーガラス３０の上面にはスピンドルモータ１４を駆動されるワイパー機構３１が設けられている。このワイパー機構３１は通常は、カバーガラス３０上から外れた位置にワイパー部材３２が来るように構成され、ワイパー駆動部３３はスピンドルモータ１４からはずれている。クリーニング時には、スピンドルモータ１４とワイパー駆動部３３は連結し、ワイパー部材３２がカバーガラス３０の上面をクリーニングする。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、１、ガラス部材で光学部を密閉することで光ヘッドの光学部品の塵、埃の混入を防止し、安定した記録再生が長期間にわたり可能となり光ヘッドの信頼性が向上する。２、ワイパー機構を設けることで、カバーガラスが結露状態でも短時間で容易に結露を除去できる。さらに、上記ワイパー機構以外にクリーニングカートリッジによるクリーニング構成は被クリーニング部が固定部品であるため簡素な機構で提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分離型光ヘッドの一実施例の分解斜視
図である。

【図２】クリーニング機構の一実施例としてのクリーニ
ングカートリッジの構成を示す断面図である。

【図３】従来の光ヘッドの斜視図である。

【図４】従来の分離型ヘッド斜視図である。

【符号の説明】

１固定光学ベース２ＬＤ３コリメートレンズ４一体プリズム５ガルバノミラー６凸レンズ８検出レンズ９反射ミラー１０ＰＤ１１光軸１２キャリッジレール支持部材１３スピンドルモータ取付部１４スピンドルモータ１５キャリッジレール１６キャリッジ１７立ち上げミラー１８ローラーベアリング１９対物レンズ１９’一軸アクチュエータ２０フォーカスコイル２１キャリッジ用コイル２２マグネット２３センターヨーク２４バックヨーク２５サイドヨーク２６シールドカバー２７防塵カバー３０カバーガラス３１ワイパー機構３２ワイパー部材３３ワイパー駆動部５０クリーニングカートリッジ５１駆動ギア（１）５２駆動ギア（２）５３ギア駆動部材５４スピンドルモータ５５クリーニングベルト５６対物レンズ５７リニアモータ５８レンズアクチュエータ５９速度検出器６０ＡＦアクチュエータ６１光ディスク６２ＴＲアクチュエータ６３リニアスチール６４コイル６５ヨーク６６マグネット６７レール６８キャリッジ本体６９光学系本体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ディスク状記録媒体をクランプし回転さ
せるスピンドル部材と、固定ベースと、この固定ベース
上に配置された少なくとも光源及び受光素子、対物レン
ズを備えた光学系と、この光学系を外部から密閉する透
過性のカバー部材とを備え、前記光学系中の対物レンズ
からの記録再生光は前記透過性カバーを通過後に前記デ
ィスク状記録媒体に照射されることを特徴とする光ヘッ
ド装置。
【請求項２】前記スピンドル部材の回転駆動力を受け
て駆動するクリーニング部材と、このクリーニング部材
は前記透過性カバー部材の上面をクリーニングすること
を特徴とする請求項１記載の光ヘッド装置。
【請求項３】前記クリーニング部材は一体化されたカ
ートリッジであることを特徴とする請求項２記載の光ヘ
ッド装置。