JPH0676324A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents
光磁気ディスク装置Info
- Publication number
- JPH0676324A JPH0676324A JP4250492A JP25049292A JPH0676324A JP H0676324 A JPH0676324 A JP H0676324A JP 4250492 A JP4250492 A JP 4250492A JP 25049292 A JP25049292 A JP 25049292A JP H0676324 A JPH0676324 A JP H0676324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carriage
- objective lens
- magneto
- coil
- tracking
- Prior art date
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- Pending
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- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型の光学ヘッドを採用しているが、前記光
学ヘッドはトラッキング方向に移動でき、しかも、その
上にはフォーカス駆動部を搭載しなくてよい構成にし、
アクセスタイムを短縮できる光磁気ディスク装置を提供
する。 【構成】 光磁気ディスクに対して情報を記録再生する
ための光スポットを前記光磁気ディスク上に集光するた
めの対物レンズ1と、対物レンズ以外で光磁気ディスク
に対する信号の記録再生に関係するミラー、レンズ、セ
ンサ、レーザ光源などの部品の一部もしくは全てを支持
して前記光磁気ディスク半径方向に移動するように構成
したヘッド支持機構3と、前記ヘッド支持機構を搭載し
たキャリッジとよりなり、前記キャリッジ13を前記対
物レンズの光軸方向に移動できるように構成し、それに
よって、対物レンズの光磁気ディスクに対するフォーカ
シング動作を行うことを特徴とする。
学ヘッドはトラッキング方向に移動でき、しかも、その
上にはフォーカス駆動部を搭載しなくてよい構成にし、
アクセスタイムを短縮できる光磁気ディスク装置を提供
する。 【構成】 光磁気ディスクに対して情報を記録再生する
ための光スポットを前記光磁気ディスク上に集光するた
めの対物レンズ1と、対物レンズ以外で光磁気ディスク
に対する信号の記録再生に関係するミラー、レンズ、セ
ンサ、レーザ光源などの部品の一部もしくは全てを支持
して前記光磁気ディスク半径方向に移動するように構成
したヘッド支持機構3と、前記ヘッド支持機構を搭載し
たキャリッジとよりなり、前記キャリッジ13を前記対
物レンズの光軸方向に移動できるように構成し、それに
よって、対物レンズの光磁気ディスクに対するフォーカ
シング動作を行うことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクに対し
て情報を記録再生するための光磁気ディスク装置に関す
るものである。
て情報を記録再生するための光磁気ディスク装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク装置の小型、軽量化、特
に、光学ヘッド自体の小型、軽量化は記録、再生の高速
化のために重要な課題になっている。このために、レー
ザ光源、対物レンズ、センサー、ミラーなどを単一基板
上に一体化した小型の光学ヘッドが、既に、数種、提唱
されている。
に、光学ヘッド自体の小型、軽量化は記録、再生の高速
化のために重要な課題になっている。このために、レー
ザ光源、対物レンズ、センサー、ミラーなどを単一基板
上に一体化した小型の光学ヘッドが、既に、数種、提唱
されている。
【0003】図10は、そのような小型の光学ヘッドを
用いて、光磁気ディスクに対して情報の記録再生を行う
ための従来の光学ヘッド駆動装置の一例を示している。
図において、符号101は対物レンズであり、102は
対物レンズ101およびレーザ光源、センサー、ミラー
(何れも図示せず)などが一体化された小型の光学ヘッ
ドである。光学ヘッド102は、紙面に対して鉛直な方
向に、その対物レンズの光軸を向けており、その光軸方
向(フォーカス方向)に対して変形可能な板ばね103
によって支持されている。また、光学ヘッド102には
フォーカスコイル104が固着されており、このフォー
カスコイル104は、磁石105、ヨーク106で構成
される電磁回路と共に、フォーカス方向に関する駆動モ
ータを構成している。
用いて、光磁気ディスクに対して情報の記録再生を行う
ための従来の光学ヘッド駆動装置の一例を示している。
図において、符号101は対物レンズであり、102は
対物レンズ101およびレーザ光源、センサー、ミラー
(何れも図示せず)などが一体化された小型の光学ヘッ
ドである。光学ヘッド102は、紙面に対して鉛直な方
向に、その対物レンズの光軸を向けており、その光軸方
向(フォーカス方向)に対して変形可能な板ばね103
によって支持されている。また、光学ヘッド102には
フォーカスコイル104が固着されており、このフォー
カスコイル104は、磁石105、ヨーク106で構成
される電磁回路と共に、フォーカス方向に関する駆動モ
ータを構成している。
【0004】また、符号107は、前述した各部品を搭
載するキャリッジで、このキャリッジ107には軸受け
(図示せず)があり、キャリッジ107は、その軸受け
を貫通するガイドレール108に沿ってより、ディスク
半径方向に移動されるように支持されている。キャリッ
ジ107の両端部には、一対のリニアモータコイル10
9が固着され、また、リニアモータコイル109の内側
には、磁性材の内ヨーク110が挿通されている。ま
た、符号111は磁石、112はその磁石に固着され
た、やはり、磁性材の外ヨークであり、前記内ヨーク1
10、磁石111、外ヨーク112で磁気回路が構成さ
れている。
載するキャリッジで、このキャリッジ107には軸受け
(図示せず)があり、キャリッジ107は、その軸受け
を貫通するガイドレール108に沿ってより、ディスク
半径方向に移動されるように支持されている。キャリッ
ジ107の両端部には、一対のリニアモータコイル10
9が固着され、また、リニアモータコイル109の内側
には、磁性材の内ヨーク110が挿通されている。ま
た、符号111は磁石、112はその磁石に固着され
た、やはり、磁性材の外ヨークであり、前記内ヨーク1
10、磁石111、外ヨーク112で磁気回路が構成さ
れている。
【0005】以上のような構成の光ヘッド装置におい
て、フォーカスコイル104に通電して、磁石105、
ヨーク106で構成する前記磁気回路内の磁界との相互
作用によって、光学ヘッド102、即ち、対物レンズ1
01にフォーカス方向の駆動力を与える。また、リニア
モータコイル109、内ヨーク110、磁石111、外
ヨーク112で構成されるリニアモータによって、キャ
リッジ107、即ち、対物レンズ101は、図中の矢印
のディスク半径方向に駆動力を与えられ、トラッキング
動作およびシーク動作が行われる。
て、フォーカスコイル104に通電して、磁石105、
ヨーク106で構成する前記磁気回路内の磁界との相互
作用によって、光学ヘッド102、即ち、対物レンズ1
01にフォーカス方向の駆動力を与える。また、リニア
モータコイル109、内ヨーク110、磁石111、外
ヨーク112で構成されるリニアモータによって、キャ
リッジ107、即ち、対物レンズ101は、図中の矢印
のディスク半径方向に駆動力を与えられ、トラッキング
動作およびシーク動作が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとしている問題点】図10に示す光
学ヘッド駆動装置において、小型の光学ヘッドを採用す
ることは、光学ヘッド駆動装置の全体の小型化には大き
く貢献するが、次のような問題も生じる。例えば、光学
ヘッドの多くの構成部品が装置フレーム側(固定部)に
配置され、対物レンズのみをフォーカス方向に駆動す
る、以前の光学ヘッド駆動装置に比較して、前記光学ヘ
ッド駆動装置は、その、フォーカス方向に駆動する部分
が確実に大型化し、フォーカス方向の駆動力が相当に必
要とされる。これに伴い、フォーカスコイル、磁石、ヨ
ークなども大型化される結果となる。従って、フォーカ
ス駆動部などのキャリッジ上の部品の重量が増加し、ト
ラッキング動作、シーク動作を行うためのリニアモータ
による駆動に負担がかかり、アクセスタイムの増加を引
き起こすなどの欠点がある。
学ヘッド駆動装置において、小型の光学ヘッドを採用す
ることは、光学ヘッド駆動装置の全体の小型化には大き
く貢献するが、次のような問題も生じる。例えば、光学
ヘッドの多くの構成部品が装置フレーム側(固定部)に
配置され、対物レンズのみをフォーカス方向に駆動す
る、以前の光学ヘッド駆動装置に比較して、前記光学ヘ
ッド駆動装置は、その、フォーカス方向に駆動する部分
が確実に大型化し、フォーカス方向の駆動力が相当に必
要とされる。これに伴い、フォーカスコイル、磁石、ヨ
ークなども大型化される結果となる。従って、フォーカ
ス駆動部などのキャリッジ上の部品の重量が増加し、ト
ラッキング動作、シーク動作を行うためのリニアモータ
による駆動に負担がかかり、アクセスタイムの増加を引
き起こすなどの欠点がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記事情に基いて成されたも
ので、小型の光学ヘッドを採用しているが、前記光学ヘ
ッドはトラッキング方向に移動でき、しかも、その上に
はフォーカス駆動部を搭載しなくてよい構成にし、アク
セスタイムを短縮できる光磁気ディスク装置を提供しよ
うとするものである。
ので、小型の光学ヘッドを採用しているが、前記光学ヘ
ッドはトラッキング方向に移動でき、しかも、その上に
はフォーカス駆動部を搭載しなくてよい構成にし、アク
セスタイムを短縮できる光磁気ディスク装置を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】このため、本発明で
は、光磁気ディスクに対して情報を記録再生するための
光スポットを前記光磁気ディスク上に集光するための対
物レンズと、対物レンズ以外で光磁気ディスクに対する
信号の記録再生に関係するミラー、レンズ、センサ、レ
ーザ光源などの部品の一部もしくは全てを支持して前記
光磁気ディスク半径方向に移動するように構成したヘッ
ド支持機構と、前記ヘッド支持機構を搭載したキャリッ
ジとよりなり、前記キャリッジを前記対物レンズの光軸
方向に移動できるように構成し、それによって、対物レ
ンズの光磁気ディスクに対するフォーカシング動作を行
うことを特徴とする。
は、光磁気ディスクに対して情報を記録再生するための
光スポットを前記光磁気ディスク上に集光するための対
物レンズと、対物レンズ以外で光磁気ディスクに対する
信号の記録再生に関係するミラー、レンズ、センサ、レ
ーザ光源などの部品の一部もしくは全てを支持して前記
光磁気ディスク半径方向に移動するように構成したヘッ
ド支持機構と、前記ヘッド支持機構を搭載したキャリッ
ジとよりなり、前記キャリッジを前記対物レンズの光軸
方向に移動できるように構成し、それによって、対物レ
ンズの光磁気ディスクに対するフォーカシング動作を行
うことを特徴とする。
【0009】
【実施例】図1〜図3は本発明の第1の実施例を示すも
ので、図1において、符号1は光磁気ディスク(図示せ
ず)に対して集光し、記録面上に光スポットを形成する
対物レンズ、2はミラー、レンズ、センサ、レーザ光源
など(何れも図示せず)で構成させる小型の光学ヘッ
ド、3は光学ヘッド2を搭載するホルダである。ホルダ
3には軸受け4があり、その軸受け4を挿通してガイド
レール5が装置フレーム(固定部)側、すなわち、ベー
ス11上に設けられている。ガイドレール5は光磁気デ
ィスクのトラッキング方向と平行に延在して、ホルダ3
をトラッキング方向に移動できるようになっている。
ので、図1において、符号1は光磁気ディスク(図示せ
ず)に対して集光し、記録面上に光スポットを形成する
対物レンズ、2はミラー、レンズ、センサ、レーザ光源
など(何れも図示せず)で構成させる小型の光学ヘッ
ド、3は光学ヘッド2を搭載するホルダである。ホルダ
3には軸受け4があり、その軸受け4を挿通してガイド
レール5が装置フレーム(固定部)側、すなわち、ベー
ス11上に設けられている。ガイドレール5は光磁気デ
ィスクのトラッキング方向と平行に延在して、ホルダ3
をトラッキング方向に移動できるようになっている。
【0010】ホルダ3の両端には、リニアモータコイル
6が固着されている。また、そのリニアモータコイル6
を挿通するように、内ヨーク7がガイドレール5と平行
に延在しており、この内ヨーク7は、これに対向する位
置に、これと同様に延在する磁石8、この磁石8に固着
される外ヨーク9、内ヨーク7と外ヨーク9とを4個所
で接続する中継ヨーク10と共に、リニアモータの磁気
回路を構成している。なお、上記磁気回路は、図2に示
すように、ベース11上の支持部材12に対して固定さ
れている。また、前記ガイドレール5はキャリッジ13
に固定され、キャリッジ13は、図示するように、その
一端を板バネ14に支持させており、板バネ14の他端
は、ベース11上の基準ピン15に固定されている。
6が固着されている。また、そのリニアモータコイル6
を挿通するように、内ヨーク7がガイドレール5と平行
に延在しており、この内ヨーク7は、これに対向する位
置に、これと同様に延在する磁石8、この磁石8に固着
される外ヨーク9、内ヨーク7と外ヨーク9とを4個所
で接続する中継ヨーク10と共に、リニアモータの磁気
回路を構成している。なお、上記磁気回路は、図2に示
すように、ベース11上の支持部材12に対して固定さ
れている。また、前記ガイドレール5はキャリッジ13
に固定され、キャリッジ13は、図示するように、その
一端を板バネ14に支持させており、板バネ14の他端
は、ベース11上の基準ピン15に固定されている。
【0011】キャリッジ13上の板バネ14と相対する
位置には、フォーカスモータ16がある(図2参照)。
フォーカスモータ16は、キャリッジに固着されるフォ
ーカスコイル17、フォーカスコイル17を挿通するセ
ンタヨーク18、センタヨーク18に対向して位置する
磁石19、アウタヨーク20、センタヨーク18とアウ
タヨーク20を接続する中継ヨーク21からなり、その
センタヨーク18とアウタヨーク20とがベース11に
固定されている。
位置には、フォーカスモータ16がある(図2参照)。
フォーカスモータ16は、キャリッジに固着されるフォ
ーカスコイル17、フォーカスコイル17を挿通するセ
ンタヨーク18、センタヨーク18に対向して位置する
磁石19、アウタヨーク20、センタヨーク18とアウ
タヨーク20を接続する中継ヨーク21からなり、その
センタヨーク18とアウタヨーク20とがベース11に
固定されている。
【0012】次に、上記光磁気ディスク装置の動作につ
いて説明する。本装置はトラッキング動作とシーク動作
とを1つの駆動部(リニアモータ)で行う一段シーク型
アクチュエータである。まず、その駆動部について、図
3を参照しながら説明する。図3には前述した2つのリ
ニアモータ磁気回路が示してあり、磁石8と内ヨーク7
との磁気ギャップ21には、図中の矢印Aの方向に磁束
が発生するようになっている。また、その磁気ギャップ
21内にはトラッキングコイル6があり、トラッキング
コイル6を通る電流と磁気ギャップ内の磁束との相互作
用により、駆動力が光磁気ディスクのトラッキング方向
Bに発生し、対物レンズ1にトラッキング動作およびシ
ーク動作を与える。
いて説明する。本装置はトラッキング動作とシーク動作
とを1つの駆動部(リニアモータ)で行う一段シーク型
アクチュエータである。まず、その駆動部について、図
3を参照しながら説明する。図3には前述した2つのリ
ニアモータ磁気回路が示してあり、磁石8と内ヨーク7
との磁気ギャップ21には、図中の矢印Aの方向に磁束
が発生するようになっている。また、その磁気ギャップ
21内にはトラッキングコイル6があり、トラッキング
コイル6を通る電流と磁気ギャップ内の磁束との相互作
用により、駆動力が光磁気ディスクのトラッキング方向
Bに発生し、対物レンズ1にトラッキング動作およびシ
ーク動作を与える。
【0013】次にフォーカス動作について説明する。図
2において、前述したセンタヨーク18と磁石19との
間には矢印C方向に磁束が発生し、フォーカスコイル1
7中を紙面に対して鉛直方向に流れる電流との相互作用
により、フォーカスコイル17に対し矢印D方向の駆動
力が発生する。これにより、フォーカスコイル17に接
合されているキャリッジ13がその方向に移動するが、
この時、キャリッジ13の他端が板バネ14により拘束
されているため、板バネ14が弾性変形することによ
り、キャリッジ13は、厳密には、板バネ14と基準ピ
ン15との接合部を支点として、円弧に沿った変位をす
る。同時に、キャリッジ13上のガイドレール5、ホル
ダ3、対物レンズ1なども同様に変位する。このように
して、対物レンズ1をフォーカス動作させるのである。
2において、前述したセンタヨーク18と磁石19との
間には矢印C方向に磁束が発生し、フォーカスコイル1
7中を紙面に対して鉛直方向に流れる電流との相互作用
により、フォーカスコイル17に対し矢印D方向の駆動
力が発生する。これにより、フォーカスコイル17に接
合されているキャリッジ13がその方向に移動するが、
この時、キャリッジ13の他端が板バネ14により拘束
されているため、板バネ14が弾性変形することによ
り、キャリッジ13は、厳密には、板バネ14と基準ピ
ン15との接合部を支点として、円弧に沿った変位をす
る。同時に、キャリッジ13上のガイドレール5、ホル
ダ3、対物レンズ1なども同様に変位する。このように
して、対物レンズ1をフォーカス動作させるのである。
【0014】ところで、光磁気ディスクのような円盤状
記録媒体は、通常の回転時、ディスクを支持する回転モ
ータの振動、ディスク自身の反りなどにより回転周期に
応じた、ディスク面と鉛直な方向の振動を繰り返してい
る。そして、特に、従来の光磁気ディスク装置の場合に
は、図4に示すように、ディスクの内周側のスピンドル
モータ(図示せず)にクランプされているので、そのフ
ォーカス方向の振動状態は、ほぼ、ディスクの内側を支
点にした振り子運動になっている。そのようなディスク
に対して、従来は、対物レンズを図中のディスク回転中
心と略平行方向に動かしていたので、対物レンズの光軸
とディスク面とは、最悪の場合、αもしくはβという角
度を持つようになり、光磁気ディスクからの検出される
信号の品位が悪化するという現象を招いていた。しか
し、本発明の装置では、図5のように、対物レンズを内
周側の×印を回転中心に回転させることにより、対物レ
ンズの光軸とディスク面とを、常に、直交した関係に保
つので、光磁気ディスクからの検出信号の品位を良好に
保つことができるようになった。
記録媒体は、通常の回転時、ディスクを支持する回転モ
ータの振動、ディスク自身の反りなどにより回転周期に
応じた、ディスク面と鉛直な方向の振動を繰り返してい
る。そして、特に、従来の光磁気ディスク装置の場合に
は、図4に示すように、ディスクの内周側のスピンドル
モータ(図示せず)にクランプされているので、そのフ
ォーカス方向の振動状態は、ほぼ、ディスクの内側を支
点にした振り子運動になっている。そのようなディスク
に対して、従来は、対物レンズを図中のディスク回転中
心と略平行方向に動かしていたので、対物レンズの光軸
とディスク面とは、最悪の場合、αもしくはβという角
度を持つようになり、光磁気ディスクからの検出される
信号の品位が悪化するという現象を招いていた。しか
し、本発明の装置では、図5のように、対物レンズを内
周側の×印を回転中心に回転させることにより、対物レ
ンズの光軸とディスク面とを、常に、直交した関係に保
つので、光磁気ディスクからの検出信号の品位を良好に
保つことができるようになった。
【0015】次に、本発明の第2の実施例を、図6〜図
7を参照して説明する。図6において、符号31は光磁
気ディスク(図示せず)に対して集光し、光スポットを
形成する対物レンズ、32は対物レンズを保持するホル
ダである。ホルダ32には軸受け33があり、その軸受
け33を挿通するようにガイドレール34が装置フレー
ム側、すなわち、ベース40に設けられている。ガイド
レール34は光磁気ディスクのトラッキング方向に対し
て平行に延在しており、ホルダ32をトラッキング方向
に移動できるように構成されている。
7を参照して説明する。図6において、符号31は光磁
気ディスク(図示せず)に対して集光し、光スポットを
形成する対物レンズ、32は対物レンズを保持するホル
ダである。ホルダ32には軸受け33があり、その軸受
け33を挿通するようにガイドレール34が装置フレー
ム側、すなわち、ベース40に設けられている。ガイド
レール34は光磁気ディスクのトラッキング方向に対し
て平行に延在しており、ホルダ32をトラッキング方向
に移動できるように構成されている。
【0016】ホルダ32の両端には、リニアモータコイ
ル35が固着されており、また、そのリニアモータコイ
ル35を挿通するように、内ヨーク36がガイドレール
34と平行に延在し、その内ヨーク36は、これと対向
する位置に同様に延在する磁石37、この磁石37に固
着される外ヨーク38、内ヨーク36と外ヨーク38と
を4個所で接続する中継ヨーク39と共に、リニアモー
タ磁気回路を構成している。ここで上記リニアモータ磁
気回路は、図7に示すように、ベース40上の支持部材
41に対して固定されている。なお、図7中、符号42
はミラー、レンズ、センサ、レーザ光源など(何れも図
示せず)で構成される小型の光学ヘッドである。同図で
示すように、光学ヘッド42より出射されたレーザ光
は、ホルダ32に固定された跳ね上げミラー43で対物
レンズ31側に折り返され、光磁気ディスク(図示せ
ず)に入射される。
ル35が固着されており、また、そのリニアモータコイ
ル35を挿通するように、内ヨーク36がガイドレール
34と平行に延在し、その内ヨーク36は、これと対向
する位置に同様に延在する磁石37、この磁石37に固
着される外ヨーク38、内ヨーク36と外ヨーク38と
を4個所で接続する中継ヨーク39と共に、リニアモー
タ磁気回路を構成している。ここで上記リニアモータ磁
気回路は、図7に示すように、ベース40上の支持部材
41に対して固定されている。なお、図7中、符号42
はミラー、レンズ、センサ、レーザ光源など(何れも図
示せず)で構成される小型の光学ヘッドである。同図で
示すように、光学ヘッド42より出射されたレーザ光
は、ホルダ32に固定された跳ね上げミラー43で対物
レンズ31側に折り返され、光磁気ディスク(図示せ
ず)に入射される。
【0017】また、前記ガイドレール34はキャリッジ
44に固定されている。なお、キャリッジ44は前記光
ヘッド42と一体構造になっていて、図示するように、
その一端を板バネ45に支持させており、また、板バネ
45の他端はベース40上の基準ピン46に固定されて
いる。キャリッジ44上の板バネ45と相対する位置に
はフォーカスモータ47がある。図7に示すように、フ
ォーカスモータ47はキャリッジ44に固着されるフォ
ーカスコイル48、フォーカスコイル48を挿通するセ
ンタヨーク49、センタヨーク49の対向に位置する磁
石50、アウタヨーク51、センタヨーク49とアウタ
ヨーク51とを接続する中継ヨーク52からなり、これ
らセンタヨーク49とアウタヨーク51とがベース40
に固定されている。
44に固定されている。なお、キャリッジ44は前記光
ヘッド42と一体構造になっていて、図示するように、
その一端を板バネ45に支持させており、また、板バネ
45の他端はベース40上の基準ピン46に固定されて
いる。キャリッジ44上の板バネ45と相対する位置に
はフォーカスモータ47がある。図7に示すように、フ
ォーカスモータ47はキャリッジ44に固着されるフォ
ーカスコイル48、フォーカスコイル48を挿通するセ
ンタヨーク49、センタヨーク49の対向に位置する磁
石50、アウタヨーク51、センタヨーク49とアウタ
ヨーク51とを接続する中継ヨーク52からなり、これ
らセンタヨーク49とアウタヨーク51とがベース40
に固定されている。
【0018】上記の構成によって、対物レンズをトラッ
キング、シーク、フォーカスというように駆動するので
あるが、それらの駆動法は第1の実施例と同様なので、
ここでは説明を省略する。なお、本実施例の場合もキャ
リッジ44の一端が板バネ45により拘束され、板バネ
45が弾性変形する構成であり、キャリッジ44は板バ
ネ45と基準ピン46との接合部を支点として、円弧上
を変位する。この場合、同時に、キャリッジ44上のガ
イドレール34、ホルダ32、対物レンズ31なども同
様に変位するので、対物レンズ31をフォーカス動作さ
せることができる。更に、本実施例の場合、トラッキン
グ方向の光学ヘッド可動部を対物レンズ31、ホルダ3
2、軸受け33、トラッキングコイル35、はね上げミ
ラー43のみで構成したので、可動部の質量を大幅に軽
減することができ、アクセスタイムを減少することがで
きる。
キング、シーク、フォーカスというように駆動するので
あるが、それらの駆動法は第1の実施例と同様なので、
ここでは説明を省略する。なお、本実施例の場合もキャ
リッジ44の一端が板バネ45により拘束され、板バネ
45が弾性変形する構成であり、キャリッジ44は板バ
ネ45と基準ピン46との接合部を支点として、円弧上
を変位する。この場合、同時に、キャリッジ44上のガ
イドレール34、ホルダ32、対物レンズ31なども同
様に変位するので、対物レンズ31をフォーカス動作さ
せることができる。更に、本実施例の場合、トラッキン
グ方向の光学ヘッド可動部を対物レンズ31、ホルダ3
2、軸受け33、トラッキングコイル35、はね上げミ
ラー43のみで構成したので、可動部の質量を大幅に軽
減することができ、アクセスタイムを減少することがで
きる。
【0019】更に、本発明の第3の実施例を図8〜図9
に示す。なお、これらの図において、第1、第2の実施
例と共通する部材、および、その機能の説明は、重複を
避けるため、省略する。図8に示す実施例は、図6の実
施例からの変形例で、軸受け61を、例えば、摺動軸受
けとすることによって、ガイドレール62とそれに対向
する磁石63との間に磁気ギャップを設け、そこで発生
する磁束と、トラッキングコイル64を通る電流との相
互作用によって、対物レンズ65にトラッキング方向の
駆動力を与える。その結果、トラッキング方向のリニア
モータの構成を簡素化することができ、部品点数の削
減、コストダウンをもたらす。また、このような構成に
よって、トラッキング方向の駆動部は、全てキャリッジ
66内に納まり、キャリッジ66の下面に開口部を設け
なくてもよいので、対物レンズ65、はね上げミラー6
6などの光学部品をほこりから守ることができる。
に示す。なお、これらの図において、第1、第2の実施
例と共通する部材、および、その機能の説明は、重複を
避けるため、省略する。図8に示す実施例は、図6の実
施例からの変形例で、軸受け61を、例えば、摺動軸受
けとすることによって、ガイドレール62とそれに対向
する磁石63との間に磁気ギャップを設け、そこで発生
する磁束と、トラッキングコイル64を通る電流との相
互作用によって、対物レンズ65にトラッキング方向の
駆動力を与える。その結果、トラッキング方向のリニア
モータの構成を簡素化することができ、部品点数の削
減、コストダウンをもたらす。また、このような構成に
よって、トラッキング方向の駆動部は、全てキャリッジ
66内に納まり、キャリッジ66の下面に開口部を設け
なくてもよいので、対物レンズ65、はね上げミラー6
6などの光学部品をほこりから守ることができる。
【0020】なお、本発明は、光磁気ディスクを例にと
って説明を行ってきたが、コンパクトディスク、レーザ
ディスクなどの他の光ディスクにも適用できる。
って説明を行ってきたが、コンパクトディスク、レーザ
ディスクなどの他の光ディスクにも適用できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光磁気
ディスクに情報を記録再生するに際して、光磁気ディス
ク上に集光して光スポットを形成するための対物レン
ズ、対物レンズ以外で光磁気ディスクに対する信号の記
録再生に関係するミラー、レンズ、センサ、レーザ光源
などの部品の一部もしくは全てが前記光磁気ディスク半
径方向に移動するように支持したヘッド支持機構、前記
ヘッド支持機構を搭載したキャリッジを備え、前記キャ
リッジを前記対物レンズの光軸方向に移動できるように
構成し、それによって、対物レンズの、光磁気ディスク
に対するフォーカシング動作を行う構成にしたことによ
り、トラッキング方向へ移動するヘッド上にフォーカス
モータを搭載しなくて済み、アクセスタイムを短縮する
ことができるなどの優れた効果を奏することができる。
ディスクに情報を記録再生するに際して、光磁気ディス
ク上に集光して光スポットを形成するための対物レン
ズ、対物レンズ以外で光磁気ディスクに対する信号の記
録再生に関係するミラー、レンズ、センサ、レーザ光源
などの部品の一部もしくは全てが前記光磁気ディスク半
径方向に移動するように支持したヘッド支持機構、前記
ヘッド支持機構を搭載したキャリッジを備え、前記キャ
リッジを前記対物レンズの光軸方向に移動できるように
構成し、それによって、対物レンズの、光磁気ディスク
に対するフォーカシング動作を行う構成にしたことによ
り、トラッキング方向へ移動するヘッド上にフォーカス
モータを搭載しなくて済み、アクセスタイムを短縮する
ことができるなどの優れた効果を奏することができる。
【0022】また、ディスク面を対物レンズの光軸が、
常に直交しているので、信号の品位を向上させることが
でき、ディスクからの情報読みとりエラーレートを軽減
することができる。
常に直交しているので、信号の品位を向上させることが
でき、ディスクからの情報読みとりエラーレートを軽減
することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図である。
【図2】図1のa−a断面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】従来のディスク面と対物レンズ光軸との関係図
である。
である。
【図5】本発明におけるディスク面と対物レンズ光軸と
の関係図である。
の関係図である。
【図6】本発明の第2の実施例の斜視図である。
【図7】図6のb−bの断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の斜視図である。
【図9】図8のc−cの断面図である。
【図10】従来の光ヘッド駆動機構の概略図である。
1、31、65 対物レンズ 2 小型の光学ヘッド 13、44、66 キャリッジ 14、45 板バネ 16、47 フォーカスモータ 42 光学ヘッド 43、67 はね上げミラー
Claims (2)
- 【請求項1】 光磁気ディスクに対して情報を記録再生
するための光スポットを前記光磁気ディスク上に集光す
るための対物レンズと、対物レンズ以外で光磁気ディス
クに対する信号の記録再生に関係するミラー、レンズ、
センサ、レーザ光源などの部品の一部もしくは全てを支
持して前記光磁気ディスク半径方向に移動するように構
成したヘッド支持機構と、前記ヘッド支持機構を搭載し
たキャリッジとよりなり、前記キャリッジを前記対物レ
ンズの光軸方向に移動できるように構成し、それによっ
て、対物レンズの光磁気ディスクに対するフォーカシン
グ動作を行うことを特徴とする光磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 前記ヘッド支持機構上の光学ヘッドホル
ダに対して、駆動力を与える駆動部を前記キャリッジ上
に搭載したことを特徴とする請求項1に記載した光磁気
ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4250492A JPH0676324A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 光磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4250492A JPH0676324A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 光磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676324A true JPH0676324A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=17208677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4250492A Pending JPH0676324A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 光磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676324A (ja) |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4250492A patent/JPH0676324A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |