JPH04124588U - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 クォータインナパネルにおけるロールバーの
ヒンジブラケットの取り付け部の剛性が十分であり、し
かも、車体のねじれ及び曲げに対する剛性が高い自動車
の後部車体構造を提供する。 【構成】 クォータインナパネル２とクォータアウタパ
ネル３を備え、クォータインナパネルにロールバー７を
回動自在に支えるヒンジブラケット２を取り付けた自動
車の後部車体構造において、クォータインナパネルとク
ォータアウタパネルとの間に位置させたクォータインナ
メンバ４により、クォータインナパネルとの間に閉断面
を形成した構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の後部車体構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、クォータインナパネルとクォータアウタパネルを備え、上記クォー タインナパネルにロールバーを回動自在に支えるヒンジブラケットを取り付けた 自動車の後部車体構造がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の自動車の後部車体構造では、上記クォータインナパネルにお けるロールバーのヒンジブラケットの取り付け部の剛性が十分でなく、しかも、 車体のねじれ及び曲げに対する剛性が低いかった。

【０００４】 本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、クォータインナパネルにおける ロールバーのヒンジブラケットの取り付け部の剛性が十分であり、しかも、車体 のねじれ及び曲げに対する剛性が高い自動車の後部車体構造を提供することを目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、クォータインナパネルとクォータア ウタパネルを備え、上記クォータインナパネルにロールバーを回動自在に支える ヒンジブラケットを取り付けた自動車の後部車体構造において、クォータインナ パネルとクォータアウタパネルとの間に位置させたクォータインナメンバにより 、クォータインナパネルとの間に閉断面を形成した構成としている。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係る自動車の後部車体構造の実施例について、添付図面を参照 しながら詳細に説明する。

【０００７】 図１〜図６は、本考案の一実施例を示すものである。 本実施例の自動車１の後部車体構造は、クォータインナパネル２とクォータア ウタパネル３との間にクォータインナメンバ４を位置させ、該クォータインナメ ンバを用いてクォータインナパネル２との間に閉断面を形成するものである。

【０００８】 ここで、本実施例の自動車１は、いわゆるオープンカーであり、図１に示すよ うに、フロントウインドガラス５を装着したフロントレール６と、ロールバー７ と、該ロールバーから車体後部１ａまでの間の車室内を覆うバックウインドガラ ス８と、フロントレール６とロールバー７との間に差し渡して設置するルーフ９ 等を備えているものである。

【０００９】 クォータインナパネル２は、その上端部２ａがクォータアウタパネル３の上端 部３ａに接続され、その下端部２ｂがサイドシルインナパネル１０およびサイド シルセンタパネル１１を介してクォータアウタパネル３の下端部３ｂに接続され ている。

【００１０】 また、クォータインナパネル２の上部の車内側面には、ロールバー７およびバ ックウインドガラス８を回動自在に支えるヒンジブラケット１２が取り付けられ 、該クォータインナ２パネルの上部の車外側面には、レインフォースメント１３ が溶着されている。

【００１１】 ヒンジブラケット１２とクォータインナメンバ４の上端部４ａは、レインフォ ースメント１３およびクォータインナパネル２の上部を挟んで複数のボルトナッ ト締結手段１４によって互いに固定されている。

【００１２】 クォータインナメンバ４の下端部４ｂは、サイドシルセンタパネル１１の略中 間部に固定されている。

【００１３】 上記構成により、クォータインナパネル２、クォータアウタパネル３およびク ォータインナメンバ４とによって囲まれた閉断面が形成されるので、自動車１の 後部車体１ａ、特に、クォータ部１ｃの剛性が向上され、しかも、その自動車１ のドア１５のストライカ１６が取り付けられているクォータアウタパネル３のス トライカ取付部３ｃの強度も向上されている。

【００１４】 なお、図１および図２において、１７はホイールハウスアウタパネル、図６に おいて、１８はロールバー７およびバックウインドガラス８のための取付金具、 １９はバックウインドガラス８のウェザーストリップ、２０はロールバー７とバ ックウインドガラス８とを互いに固定するロック手段、２１は取付金具１８をヒ ンジブラケット１２に回動自在に連結するロールバーピンである。

【００１５】 上記実施例では、クォータインナパネル２、クォータアウタパネル３およびク ォータインナメンバ４とによって閉断面を形成するようにしたが、本考案はこれ に限られず、要は、少なくとも、クォータインナパネルおよびクォータインナメ ンバとによって閉断面を形成するようにすれば良い。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る自動車の後部車体構造によれば、クォータ インナパネルとクォータアウタパネルを備え、上記クォータインナパネルにロー ルバーを支えるヒンジブラケットを取り付けた自動車の後部車体構造において、 クォータインナパネルとクォータアウタパネルとの間に位置させたクォータイン ナメンバにより、クォータインナパネルとの間に閉断面を形成した構成としてい るので、クォータインナパネルにおけるロールバーのヒンジブラケットの取り付 け部の剛性を十分に向上させることができ、しかも、車体のねじれ及び曲げに対 する強度も十分に高くすることができる。

【００１７】 さらに、上記クォータインナメンバを用いて閉断面を形成したことにより、自 動車のクォータ部の剛性も向上される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の自動車を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案の一実施例の要部を示す断面図である。

【図３】図２におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図２におけるＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】図２におけるＣ−Ｃ線断面図である。

【図６】本考案の一実施例の自動車の後部車体構造を分
解して示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 自動車 ２ クォータインナパネル ３ クォータアウタパネル ４ クォータインナメンバ ７ ロールバー ８ バックウインドガラス １０ サイドシルインナパネル １１ サイドシルセンタパネル１１ １２ ヒンジブラケット １３ レインフォースメント

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クォータインナパネルとクォータアウタ
   パネルを備え、上記クォータインナパネルにロールバー
   を回動自在に支えるヒンジブラケットを取り付けた自動
   車の後部車体構造において、クォータインナパネルとク
   ォータアウタパネルとの間に位置させたクォータインナ
   メンバにより、クォータインナパネルとの間に閉断面を
   形成したことを特徴とする自動車の後部車体構造。