JPH04123701U - タイヤ用滑り止めネツトのスパイク金具 - Google Patents
タイヤ用滑り止めネツトのスパイク金具Info
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- JPH04123701U JPH04123701U JP2690191U JP2690191U JPH04123701U JP H04123701 U JPH04123701 U JP H04123701U JP 2690191 U JP2690191 U JP 2690191U JP 2690191 U JP2690191 U JP 2690191U JP H04123701 U JPH04123701 U JP H04123701U
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- 230000006698 induction Effects 0.000 abstract description 14
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Abstract
(57)【要約】
【目的】タイヤ用滑り止めネットの網目交差部に取付け
るスパイク金具に、凍結路面に喰い込むエッジを形成し
てグリップ力の向上を図ると共に、スパイク金具自身の
耐久性も向上させる。 【構成】適宜硬度の鋼材からなる金具本体1における表
面10の長手方向に沿って凹溝部2を設け、この凹溝部2
の上端縁にエッジ4が形成される。前記金具本体1の接
地面側3の表面には高周波焼入れが施され、焼入れ後の
硬度が金具本体1より高くなる。金具本体1は接地面側
3が路面と対向するよう、両端部1a,1aを内側に折
曲して滑り止めネット本体の網目交差部に取付けられ
る。 【効果】接地面側を焼入れ処理することにより金具本体
自身の耐摩耗性が高まり、スパイク金具全体の耐久性が
向上する。
るスパイク金具に、凍結路面に喰い込むエッジを形成し
てグリップ力の向上を図ると共に、スパイク金具自身の
耐久性も向上させる。 【構成】適宜硬度の鋼材からなる金具本体1における表
面10の長手方向に沿って凹溝部2を設け、この凹溝部2
の上端縁にエッジ4が形成される。前記金具本体1の接
地面側3の表面には高周波焼入れが施され、焼入れ後の
硬度が金具本体1より高くなる。金具本体1は接地面側
3が路面と対向するよう、両端部1a,1aを内側に折
曲して滑り止めネット本体の網目交差部に取付けられ
る。 【効果】接地面側を焼入れ処理することにより金具本体
自身の耐摩耗性が高まり、スパイク金具全体の耐久性が
向上する。
Description
【0001】
本考案はタイヤ用滑り止めネットのスパイク金具、詳しくは両端部を折曲せし
めて滑り止めネット本体の網目交差部に締着保持されるスパイク金具の改良に関
する。
【0002】
従来、滑り止めネット本体の網目交差部に締着せしめるこの種のスパイク金具
は、表面平坦状にして、かつ帯状板体に形成した鋼材をコ字形に折曲して成形し
たもので、その両端部を夫々内側に折曲せしめて滑り止めネット本体の網目交差
部に締着され、凍結路面での滑り止めを図っていた。
しかし、上記せる従来のスパイク金具はその接地面が平坦状であるため、凍結
路面に対するグリップ性に改良の余地を残していたものである。
【0003】
本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ
の目的とする処の第1は、接地面側に引っ掛かりを設けてなるスパイク金具を供
し、凍結路面におけるグリップ性を向上せしめることである。また、本考案の第
2の目的は、前記接地面の耐摩耗性を高めることである。
【0004】
上記目的を達成するために本考案のスパイク金具は、接地面側の表面に凹溝部
を凹設すると共に、前記接地面側の表面を焼入れ処理してなることを特徴とする
。
【0005】
上記せる技術的手段により、スパイク金具を滑り止めネット本体の網目交差部
に締着すると、スパイク金具は、その接地面側の表面に設けた凹溝部の上端縁が
エッジとなり、該エッジが路面に対向し凍結路面に喰い込む引っ掛かりとなって
グリップ力が向上する。また、前記接地面側の表面を焼入れ処理することにより
、その接地面側の表面、換言すれば凹溝部周りの耐摩耗性が高まる。
【0006】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、図2は、図1に示す本
考案のスパイク金具Aを、滑り止めネット本体aの所定の網目交差部a1…に締
着せしめてなる滑り止めネットBを示している。前記滑り止めネット本体aは従
来周知のものであり、またその網目形状は図示せる菱形状に限定されず、例えば
長方形状等の種々の網目形状等でもよく任意である。
【0007】
スパイク金具Aは、例えば300〜450HV程度の硬度を有する鋼材からな
る帯状の金具本体1を正面コ字形となるよう折曲せしめ(図1の仮想線参照)、
且つその金具本体1における表面10の幅方向略中央に、前記表面10の長手方向に
わたって凹溝部2を設けてなる。
またスパイク金具Aは、金具本体1の中間部1bの裏面11を、上記網目交差部
a1の裏面(滑り止めネット本体aのタイヤ対面)a10に対向せしめ、且つ凹溝
部2が滑り止めネット本体aの長手方向に直交するよう、金具本体1を前記網目
交差部a1に嵌着状にセットし、その後、前記網目交差部a1の表面(滑り止め
ネット本体aの接地面)a11側に突出した金具本体1の両端部1a,1aを共に
内側に折り曲げて(図1の実線参照)、図2〜5の如く網目交差部a1に締着さ
れる。
【0008】
そうして、上記両端部1a,1aの表面10側が、使用時において路面に対向す
る接地面側3となり、且つその接地面側3の凹溝部2の上端縁がエッジ4,4と
なるものである。
従って、上記スパイク金具A,A…を締着せしめた滑り止めネットBをタイヤ
に巻回せしめて走行すれば、スパイク金具A,A…のエッジ4,4…が凍結路面
に喰い込む引っ掛かりとなり、グリップ力は強くなる。
【0009】
上記金具本体1における両端部1a,1aの表面10側、即ちスパイク金具Aの
接地面側3の表面には高周波焼入れが施され、焼入れ後の硬度が500〜100
0HV以上程度に高められる。
従って、上記接地面側3の表面、換言すれば凹溝部2周りの耐摩耗性が高まり
、結果として金具本体1の耐久性が向上する。
上記高周波焼入れは図6・7中に斜線で示す部分(20)、詳しくは、金具本
体1における両端部1a,1aの表面10側の略全域部分で、且つ図1の仮想線の
状態にある金具本体1を滑り止めネット本体aの網目交差部a1へ締着する際(
金具本体1の両端部1a、1aを共に内側に折り曲げる際)に曲げ応力のかかる
箇所1cを除いた部分に、図7(a)又は(b)又は(c)中に斜線で示す深さ
をもって施される。
即ち、図7(a)においては両端部1aの平坦部1a′と凹溝部2との表面か
ら同一深さをもって、図7(b)においては平坦部1a′の表面から凹溝部2と
略同一の深さをもって、図7(c)においては平坦部1a′の表面から凹溝部2
より大きな深さをもって、夫々高周波焼入れが施される。
尚、本考案において、高周波焼入れの深さは図7(a)〜(c)に示す深さに
限定されるものではないが、平坦部1a′の表面に比べて凹溝部2の表面は摩耗
しにくい(凹溝部2の表面は直接路面に接しない)ので、好ましくは図7(b)
又(c)に示す深さとすることが望ましい。
【0010】
また、上記例にあっては、金具本体1の表面10に設ける凹溝部2を、図示せる
如く一本の溝によって説明したが、2本、3本…と複数本設け夫々の上端縁で多
数のエッジとするのもグリップ効果が向上し好ましいものであり、また凹溝部2
は連通状とせず分設状とするのも任意である。そして、上記凹溝部2の断面形状
についても、図示せるU字形状に限らず、V字形、コ字形等任意とする。
【0011】
さらに、上記したスパイク金具Aは、金具本体1の中間部1bを上記網目交差
部a1の表面(滑り止めネット本体aの接地面)a11に対向せしめ、且つ凹溝部
2が滑り止めネット本体aの長手方向に対して直交するよう、金具本体1を前記
網目交差部a1に嵌着状にセットし、網目交差部a1の裏面a10側に突出した両
端部1a,1aを共に内側に折り曲げて網目交差部a1に締着してもよい。尚、
その場合には、上記中間部1bの表面10側が使用時において路面に対向する接地
面側3となり、よって図8の如く、その接地面側3に上記の如く高周波焼入れを
施すことは言うまでもない。
【0012】
また、図9に示す如く、金具本体1の両端部1a,1aと中間部1bの表面1
0側に上記高周波焼入れを施すことにより、両端部1a,1a・中間部1bの夫
々の表面10側を接地面側3として対応させることが可能になる。
尚、この場合においても、高周波焼入れを、金具本体1を滑り止めネット本体
aに締着する際に曲げ応力のかかる箇所を除いて施すことは言うまでもない。
【0013】
本考案は、接地面側の表面に凹溝部を設けたタイヤ用滑り止めネットのスパイ
ク金具とし、該スパイク金具を滑り止めネット本体の網目交差部に締着せしめれ
ば、前記凹溝部が路面に対向し、該凹溝部の上端縁(エッジ)が凍結路面走行時
に該路面に喰い込んで引っ掛かるためグリップ性が向上し、凍結路面走行時にあ
って大変実用効果の高いものである。
【0014】
また、凍結路面等の表面融氷がスパイク金具の凹溝部を通って逃がされる為、
グリップ性(摩擦抵抗)の向上となりスパイク金具としての実効が図れる。
さらに、前記接地面側の表面を高周波焼入れ処理することにより、その接地面
側の耐摩耗性が高まり、結果としてスパイク金具自身の耐久性を向上できる効果
がある。
【図1】本考案スパイク金具の一実施例を示す斜視図
で、両端部の折曲前の状態を仮想線で、同折曲後の状態
を実線で示す。
で、両端部の折曲前の状態を仮想線で、同折曲後の状態
を実線で示す。
【図2】滑り止めネット本体への取付状態を示す平面図
である。
である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3の(4)−(4)線に沿う断面図である。
【図5】図3の(5)−(5)線に沿う断面図である。
【図6】高周波焼入れ部分の一例を示す金具本体の正面
図である。
図である。
【図7】高周波焼入れの深さの一例を示す金具本体の要
部拡大図である。
部拡大図である。
【図8】高周波焼入れ部分の他例を示す金具本体の正面
図である。
図である。
【図9】高周波焼入れ部分の他例を示す金具本体の正面
図である。
図である。
A…スパイク金具 B…滑り止めネット
1…金具本体 a…滑り止めネット本
体 2…凹溝部 a1…網目交差部 3…接地面側 20…高周波焼入れを施
した部分 4…エッジ
体 2…凹溝部 a1…網目交差部 3…接地面側 20…高周波焼入れを施
した部分 4…エッジ
Claims (1)
- 【請求項1】 接地面側の表面に凹溝部を凹設すると
共に、前記接地面側の表面を焼入れ処理してなることを
特徴とするタイヤ用滑り止めネットのスパイク金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026901U JP2548795Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | タイヤ用滑り止めネットのスパイク金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026901U JP2548795Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | タイヤ用滑り止めネットのスパイク金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04123701U true JPH04123701U (ja) | 1992-11-10 |
JP2548795Y2 JP2548795Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=31911303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991026901U Expired - Lifetime JP2548795Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | タイヤ用滑り止めネットのスパイク金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548795Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62201106U (ja) * | 1986-06-13 | 1987-12-22 | ||
JPS62299413A (ja) * | 1986-06-19 | 1987-12-26 | Hayakawa Rubber Co Ltd | 自動車タイヤ用滑り止め具とその製造方法 |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP1991026901U patent/JP2548795Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62201106U (ja) * | 1986-06-13 | 1987-12-22 | ||
JPS62299413A (ja) * | 1986-06-19 | 1987-12-26 | Hayakawa Rubber Co Ltd | 自動車タイヤ用滑り止め具とその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2548795Y2 (ja) | 1997-09-24 |
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