JP2509122Y2 - タイヤ滑り止めネットのスパイク金具 - Google Patents
タイヤ滑り止めネットのスパイク金具Info
- Publication number
- JP2509122Y2 JP2509122Y2 JP1992078254U JP7825492U JP2509122Y2 JP 2509122 Y2 JP2509122 Y2 JP 2509122Y2 JP 1992078254 U JP1992078254 U JP 1992078254U JP 7825492 U JP7825492 U JP 7825492U JP 2509122 Y2 JP2509122 Y2 JP 2509122Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal fitting
- spike
- fitting body
- longitudinal direction
- chip material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タイヤ滑り止めネット
の各網目交差部にかしめ固定されるスパイク金具、詳し
くはその金具本体の接地面に超硬質チップ材を設けてな
るスパイク金具に関する。
の各網目交差部にかしめ固定されるスパイク金具、詳し
くはその金具本体の接地面に超硬質チップ材を設けてな
るスパイク金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のスパイク金具は、実開昭6
3−8102号公報記載の如き、スパイク金具本体の接
地面左右位置にチップ材取付け孔を設け、該孔と略同一
大きさの円柱状,角柱状の超硬質チップ材をろう付けし
て一体化せしめてなるものがあった。
3−8102号公報記載の如き、スパイク金具本体の接
地面左右位置にチップ材取付け孔を設け、該孔と略同一
大きさの円柱状,角柱状の超硬質チップ材をろう付けし
て一体化せしめてなるものがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、滑り止め効果
を向上させるには小形の矩形状チップ材を多数並設させ
た方が好ましいこともあったが、上記従来技術では取付
け穴と略同一形状のチップ材しか設けることができず、
従来の金具本体では対応できず新たに専用の金具本体を
容易しなければならず、金具本体の製造手間が掛かるば
かりかコスト高でもあった。また、従来のチップ材表面
はフラット状で、何等その表面に横方向への滑り止め防
止構造を付与しているものではなかった。また、数種類
のスパイク金具本体を用意するため取扱いが煩雑となる
ばかりか部品管理上煩雑さを招く虞れもあった。
を向上させるには小形の矩形状チップ材を多数並設させ
た方が好ましいこともあったが、上記従来技術では取付
け穴と略同一形状のチップ材しか設けることができず、
従来の金具本体では対応できず新たに専用の金具本体を
容易しなければならず、金具本体の製造手間が掛かるば
かりかコスト高でもあった。また、従来のチップ材表面
はフラット状で、何等その表面に横方向への滑り止め防
止構造を付与しているものではなかった。また、数種類
のスパイク金具本体を用意するため取扱いが煩雑となる
ばかりか部品管理上煩雑さを招く虞れもあった。
【0004】本考案は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、単一形状のチップ材取付け凹溝とした金具本体で種
々のチップ材形状に対応せしめたスパイク金具を提供
し、滑り止め効果の向上を図ると共に、異なった金具本
体を製造する手間を解消してコスト減を図り、そして取
扱い上、部品管理上における煩雑さを解消せしめること
である。
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、単一形状のチップ材取付け凹溝とした金具本体で種
々のチップ材形状に対応せしめたスパイク金具を提供
し、滑り止め効果の向上を図ると共に、異なった金具本
体を製造する手間を解消してコスト減を図り、そして取
扱い上、部品管理上における煩雑さを解消せしめること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案がなした技術的手段は、タイヤ滑り止めネット
の各網目交差部を幅方向に跨ぎ、かつ両端を折曲げてか
しめ固定され、接地面長手方向が滑り止めネットの長さ
方向と直交するように取り付けられるスパイク金具であ
って、接地面の長手方向に長尺状に一本のチップ材取付
け凹溝を設けて金具本体を形成すると共に、該凹溝内に
多数の超硬質チップ材を金具本体接地面より突状にろう
付けせしめて構成し、上記超硬質チップ材は表面に夫々
金具本体の短手方向に対して斜め交差状の凹凸面とした
ことである。
に本考案がなした技術的手段は、タイヤ滑り止めネット
の各網目交差部を幅方向に跨ぎ、かつ両端を折曲げてか
しめ固定され、接地面長手方向が滑り止めネットの長さ
方向と直交するように取り付けられるスパイク金具であ
って、接地面の長手方向に長尺状に一本のチップ材取付
け凹溝を設けて金具本体を形成すると共に、該凹溝内に
多数の超硬質チップ材を金具本体接地面より突状にろう
付けせしめて構成し、上記超硬質チップ材は表面に夫々
金具本体の短手方向に対して斜め交差状の凹凸面とした
ことである。
【0006】
【作用】上記技術的手段により、金具本体の長尺状チッ
プ材取付け凹溝内に設けたペースト状ろう材によって所
望形状の超硬質チップ材が多数ろう付けされると共に、
チップ材表面を、金具本体の短手方向に対して斜め交差
状の凹凸面としたため、両構造によって横方向への滑り
止め効果が向上する。
プ材取付け凹溝内に設けたペースト状ろう材によって所
望形状の超硬質チップ材が多数ろう付けされると共に、
チップ材表面を、金具本体の短手方向に対して斜め交差
状の凹凸面としたため、両構造によって横方向への滑り
止め効果が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。
る。
【0008】図中Aは本考案スパイク金具を示し、該ス
パイク金具Aは接地面1aにチップ材取付け凹溝2を設
けてなるスパイク金具本体1と、該取付け凹溝2内に固
着して配される多数個の超硬質チップ材3…とで構成さ
れ、従来周知のネット(網目)形状を有するタイヤ滑り
止めネットBの各網目交差部b…を、表面側B′から幅
方向に跨いで嵌着すると共に、両端1b,1bを折曲げ
てかしめ固定され、接地面1aの長手方向が滑り止めネ
ットBの長さ方向と直交するように取り付けられる(図
10参照)。尚、図示せるタイヤ滑り止めネットBは一
実施例にすぎずこれに何等限定されるものでない。
パイク金具Aは接地面1aにチップ材取付け凹溝2を設
けてなるスパイク金具本体1と、該取付け凹溝2内に固
着して配される多数個の超硬質チップ材3…とで構成さ
れ、従来周知のネット(網目)形状を有するタイヤ滑り
止めネットBの各網目交差部b…を、表面側B′から幅
方向に跨いで嵌着すると共に、両端1b,1bを折曲げ
てかしめ固定され、接地面1aの長手方向が滑り止めネ
ットBの長さ方向と直交するように取り付けられる(図
10参照)。尚、図示せるタイヤ滑り止めネットBは一
実施例にすぎずこれに何等限定されるものでない。
【0009】スパイク金具本体1は、例えば所定の肉厚
を有する帯状鋼材で、その接地面1aの長手方向にわた
って平面長尺矩形状に所望深さでチップ材取付け凹溝2
を大きく設けてなり、上記接地面1aより外側の両端部
1b,1bを折曲せしめて略コ形に形成されるものであ
る。
を有する帯状鋼材で、その接地面1aの長手方向にわた
って平面長尺矩形状に所望深さでチップ材取付け凹溝2
を大きく設けてなり、上記接地面1aより外側の両端部
1b,1bを折曲せしめて略コ形に形成されるものであ
る。
【0010】超硬質チップ材3は、例えばHV900 〜15
00程度の硬度を有するタングステンカーバイト等の鋼材
で、図1に示すように平面凹凸状(やすり状)とした平
板形状であり、上記チップ材取付け凹溝2よりも僅かに
小型に形成されている。
00程度の硬度を有するタングステンカーバイト等の鋼材
で、図1に示すように平面凹凸状(やすり状)とした平
板形状であり、上記チップ材取付け凹溝2よりも僅かに
小型に形成されている。
【0011】そして上記超硬質チップ材3は、スパイク
金具本体1のチップ材取付け凹溝2内に、ペースト状の
従来周知のろう材5を設けた後、該ろう材5に押し込ん
で固着され、その表面3aを接地面1aより突状に位置
せしめる。これにより、チップ材の位置決めが容易かつ
確実になると共に、傾くことなく固定可能となる。
金具本体1のチップ材取付け凹溝2内に、ペースト状の
従来周知のろう材5を設けた後、該ろう材5に押し込ん
で固着され、その表面3aを接地面1aより突状に位置
せしめる。これにより、チップ材の位置決めが容易かつ
確実になると共に、傾くことなく固定可能となる。
【0012】従って、上記平面凹凸状としたチップ材3
…を設ければ、平面円形状のチップ材よりも進行方向,
登坂力等の面において効果が上がる。
…を設ければ、平面円形状のチップ材よりも進行方向,
登坂力等の面において効果が上がる。
【0013】本考案スパイク金具Aは、上記実施例の他
に、例えば図3〜図8に示す第2実施例〜第4実施例の
ように、種々の形状の超硬質チップ材3…を上記金具本
体1のチップ材取付け面2内にろう付けしてなるもので
あってもよい。即ち、小形のチップ材を多数並設させた
ものとすることにより横方向に対する滑り止め効果が向
上する。尚、図中4は凹凸を示す。また、異形状のチッ
プ材3…を並設してもよく、さらには各チップ材3…に
所望なテーパーをつけて抜け止めを有効に図ってもよ
い。
に、例えば図3〜図8に示す第2実施例〜第4実施例の
ように、種々の形状の超硬質チップ材3…を上記金具本
体1のチップ材取付け面2内にろう付けしてなるもので
あってもよい。即ち、小形のチップ材を多数並設させた
ものとすることにより横方向に対する滑り止め効果が向
上する。尚、図中4は凹凸を示す。また、異形状のチッ
プ材3…を並設してもよく、さらには各チップ材3…に
所望なテーパーをつけて抜け止めを有効に図ってもよ
い。
【0014】さらに、図9に示す第5実施例のようにス
パイク金具Aを構成するものとしてもよい。即ち、接地
面1aとなる金具本体1の両端部1b,1b付近にチッ
プ材取付け凹溝2,2を長尺状に設け、該凹溝2,2内
に所望なチップ材3…,3…を複数個ずつろう付けして
構成するものであってもよい。尚、いうまでもないが図
9に示すスパイク金具Aは、タイヤ滑り止めネットBの
裏面側B″から嵌着すると共に、表面側B′に突出する
その両端部1b,1bを内側に折り曲げてかしめ固定す
ることにより、接地面1a,1aとする上記両端部1
b,1bに配されているチップ材3…,3…をタイヤ滑
り止めネットBの表面側B′に位置せしめるものであ
る。
パイク金具Aを構成するものとしてもよい。即ち、接地
面1aとなる金具本体1の両端部1b,1b付近にチッ
プ材取付け凹溝2,2を長尺状に設け、該凹溝2,2内
に所望なチップ材3…,3…を複数個ずつろう付けして
構成するものであってもよい。尚、いうまでもないが図
9に示すスパイク金具Aは、タイヤ滑り止めネットBの
裏面側B″から嵌着すると共に、表面側B′に突出する
その両端部1b,1bを内側に折り曲げてかしめ固定す
ることにより、接地面1a,1aとする上記両端部1
b,1bに配されているチップ材3…,3…をタイヤ滑
り止めネットBの表面側B′に位置せしめるものであ
る。
【0015】また上記スパイク金具本体1のチップ材取
付け凹溝2は、平面長尺楕円形状、平面長尺波型状等で
あってもよく本考案の範囲内における変更は自由であ
り、即ち上記種々の形状を有する各チップ材3…を多数
個任意に選択して配することができる程度に大きく設け
るものであればよく何等限定はされない。
付け凹溝2は、平面長尺楕円形状、平面長尺波型状等で
あってもよく本考案の範囲内における変更は自由であ
り、即ち上記種々の形状を有する各チップ材3…を多数
個任意に選択して配することができる程度に大きく設け
るものであればよく何等限定はされない。
【0016】
【考案の効果】本考案は、接地面の長手方向に長尺状に
一本のチップ材取付け凹溝を設けて金具本体を形成する
と共に、該凹溝内に多数の超硬質チップ材を金具本体接
地面より突状にろう付けせしめて構成するものとしたた
め、従来のように平面円形状の取付け凹溝を有している
金具本体に、他の形状のチップ材を多数設けて滑り止め
効果を向上せしめようとしても、形状が合わずに溝内に
入らないにという不具合もなく、種々の形状のチップ材
に対応でき汎用性がある。従って、円柱形状,角柱形
状,長尺状,短尺状等の種々のチップ材形状に合うよう
に、異なった取付け凹溝を設けた種々の金具本体を個々
に製造する必要がなく、従来のような製造手間が解消さ
れると共に、金具本体の汎用性によりコスト減が図れる
ものとなり、部品管理の容易性と管理面における煩雑さ
も解消される。
一本のチップ材取付け凹溝を設けて金具本体を形成する
と共に、該凹溝内に多数の超硬質チップ材を金具本体接
地面より突状にろう付けせしめて構成するものとしたた
め、従来のように平面円形状の取付け凹溝を有している
金具本体に、他の形状のチップ材を多数設けて滑り止め
効果を向上せしめようとしても、形状が合わずに溝内に
入らないにという不具合もなく、種々の形状のチップ材
に対応でき汎用性がある。従って、円柱形状,角柱形
状,長尺状,短尺状等の種々のチップ材形状に合うよう
に、異なった取付け凹溝を設けた種々の金具本体を個々
に製造する必要がなく、従来のような製造手間が解消さ
れると共に、金具本体の汎用性によりコスト減が図れる
ものとなり、部品管理の容易性と管理面における煩雑さ
も解消される。
【0017】また、本考案はタイヤ滑り止めネットの各
網目交差部を幅方向に跨ぎ、かつ両端を折曲げてかしめ
固定され、接地面長手方向が滑り止めネットの長さ方向
と直交するように取り付けられるスパイク金具であっ
て、金具本体に設けられる超硬質チップ材を、表面に夫
々金具本体の短手方向に対して斜め交差状の凹凸部を設
けた構成としたものであるため、上記金具本体長手方向
に多数チップ材を設ける構成と相俟って、走行時におけ
る横方向への滑り止め効果が従来のスパイク金具に比し
てすこぶる向上した。
網目交差部を幅方向に跨ぎ、かつ両端を折曲げてかしめ
固定され、接地面長手方向が滑り止めネットの長さ方向
と直交するように取り付けられるスパイク金具であっ
て、金具本体に設けられる超硬質チップ材を、表面に夫
々金具本体の短手方向に対して斜め交差状の凹凸部を設
けた構成としたものであるため、上記金具本体長手方向
に多数チップ材を設ける構成と相俟って、走行時におけ
る横方向への滑り止め効果が従来のスパイク金具に比し
てすこぶる向上した。
【図1】本考案スパイク金具の一実施例を示す平面図
【図2】図1のa−a線断面図
【図3】第2実施例を示す平面図
【図4】図3のa−a線断面図
【図5】第3実施例を示す平面図
【図6】図5のa−a線断面図
【図7】第4実施例を示す平面図
【図8】図7のa−a線断面図
【図9】第5実施例を示す縦断正面図
【図10】本考案スパイク金具を取付けたタイヤ滑り止
めネットの平面図で一部省略して示す
めネットの平面図で一部省略して示す
A:スパイク金具 1:スパイク金具本体 1a:接地面 1b:両端部 2:取付け凹溝 3:チップ材 3a:チップ材表面 4:凹凸 5:接合金 B:タイヤ滑り止めネット b:交差部
Claims (1)
- 【請求項1】タイヤ滑り止めネットの各網目交差部を幅
方向に跨ぎ、かつ両端を折曲げてかしめ固定され、接地
面長手方向が滑り止めネットの長さ方向と直交するよう
に取り付けられるスパイク金具であって、接地面の長手
方向に長尺状に一本のチップ材取付け凹溝を設けて金具
本体を形成すると共に、該凹溝内に多数の超硬質チップ
材を金具本体接地面より突状にろう付けせしめて構成
し、上記超硬質チップ材は表面に夫々金具本体の短手方
向に対して斜め交差状の凹凸部を設けたことを特徴とす
るタイヤ滑り止めネットのスパイク金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078254U JP2509122Y2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | タイヤ滑り止めネットのスパイク金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078254U JP2509122Y2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | タイヤ滑り止めネットのスパイク金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642310U JPH0642310U (ja) | 1994-06-03 |
JP2509122Y2 true JP2509122Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=13656863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992078254U Expired - Lifetime JP2509122Y2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | タイヤ滑り止めネットのスパイク金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509122Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS638102U (ja) * | 1986-07-03 | 1988-01-20 |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP1992078254U patent/JP2509122Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642310U (ja) | 1994-06-03 |
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