JPH041204A - 光重合性樹脂組成物および記録媒体 - Google Patents

光重合性樹脂組成物および記録媒体

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JPH041204A
JPH041204A JP2101606A JP10160690A JPH041204A JP H041204 A JPH041204 A JP H041204A JP 2101606 A JP2101606 A JP 2101606A JP 10160690 A JP10160690 A JP 10160690A JP H041204 A JPH041204 A JP H041204A
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JP2101606A
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English (en)
Inventor
Norio Okuma
典夫 大熊
Masashi Miyagawa
昌士 宮川
Hisao Yaegashi
八重樫 尚雄
Masanori Takenouchi
竹之内 雅典
Toru Minami
南 融
Hiroharu Oohayashi
大林 弘晴
Mariko Noda
真理子 野田
Tatsuro Yanagi
柳 達朗
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Canon Inc
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Canon Inc
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光重合反応、特に可視光線を利用した光重合
反応を利用するUVインク、UV接着剤、感光性平版印
刷板などに好適な光重合性組成物に関し、また、プリン
ター、複写機、ファクシミリ等の記録装置に用いられる
記録媒体に関する。
[従来の技術] 従来、可視光線に感度を有する光重合開始剤として、特
開昭62−1502427号明細書、Journal 
ofAmerican Chemical 5ocie
ty誌、110号、 p2326−2328 (198
8年)記載のイオン性染料一対ホウ素イオン化合物が有
る。
また、Journal of Photopolyme
r 5cience andTechno l ogy
誌vo1. l No、 2 (1988年) p20
4−211.  同p222−227においては、テト
ラベンゾポルフィリン類、クマリン、チオキサンチン、
メロシアニン色素とジフェニルヨードニウム塩を併用す
ることで可視光線に感度を有する光重合開始剤を得てい
る。
しかしながら、前記光重合開始剤の感度は未だ十分とは
言えず、更なる高感度化が求められている。
また前記光重合開始剤は、ラジカル重合可能なエチレン
性不飽和二重結合を有する化合物に対して十分な溶解度
を持たない化合物が多く、高感度化への障害となってい
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、ラジカル重合性の光重合性組成物およ
び該組成物を用いた記録媒体の感度向上に有用で、ラジ
カル付加重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する
化合物に対して分散系で用いることのできる高感度な光
重合開始剤を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、ラジカル付加重合可能なエチレン性不飽和
二重結合を有する化合物および光重合開始剤を必須成分
とする光重合性組成物において、該光重合開始剤として
色素を吸着させた半導体粉末と下記−船蔵(I) Ar” −I −Ar”   = (I )e [式中、Ar’およびAr”はそれぞれ独立にアリール
基を表わし、Xoは陰イオンを表わす。]で示される化
合物を含むことを特徴とする光重合性組成物、および該
組成物を応用した記録媒体によって達成される。
以下、本発明の光重合性組成物に含まれる各成分につい
て説明する。
色素を吸着させた半導体粉末とは、半導体表面に化学的
あるいは物理的に色素が吸着しているものを示す。ここ
で用いられる半導体としては、酸化亜鉛、二酸化錫、二
酸化チタン、硫化カドミウム、三酸化タングステンなど
が代表的な例として挙げられる。また色素としては、ア
ゾ系、キノン系、インジゴ系、ジフェニルメタン系、ト
リフェニルメタン系、ポリメチン系、アクリジン系、カ
ルボスチリル系、クマリン系、ジフェニルアミン系、ポ
ルフィリン系、フタロシアニン系などが挙げられる。特
にフタロシアニン系、アゾ系(ビスアゾおよびトリスア
ゾ系)、ペリレン系、スクワリリウム系、アリールビリ
リウム系およびチアピリリウム塩系、シアニン系、メロ
シアニン系などが好ましい。
さらに色素として光重合開始剤としても用いられる特開
昭62−150242号明細書記載のイオン性染料化合
物、特公昭59−42684号明細書記載のクマリン系
化合物およびチオキサンチン系色素を用いてもよい。
これら光重合開始剤として作用する化合物を用いた場合
、従来の光重合開始剤の感度をより向上させることがで
きる。
次に一般式(1)で示されるジアリールヨードニウム塩
について説明する。
式中、Ar’、Ar”に対応するアリール基としてはフ
ェニル基、ナフチル基、置換フェニル基、置換ナフチル
基などで、特にがフェニル基および置換フェニル基であ
ることが好ましい。さらに置換基としてはアルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基などが挙げられ
るが、有機溶剤に対する溶解性を向上させるために、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基またはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基などのアルコキシ基等を有することが好ましい
またxeで示される陰イオンとしては、例えば、HSO
,”、 C1e、 Bre、 BF4e、 PF6e、
 AsF5”。
5bFae、 Be(Ar’J4. Be(Ar’)J
  ナトカ挙If ラtLる[但し、ここでAr3は置
換または未置換のフェニル基、Rはアルキル基を示す]
これらの陰イオンのうち、光重合反応開始時の分解によ
り強酸を放出しない点でBe(Ar3)4およびB”(
Ar’)Jが望ましい。
一般式(I)の化合物の具体例としては、以下のものが
挙げられるが、本発明はこれらのものに限定されるもの
ではない。
F6 F8 色素を吸着させた半導体粉末と一般式(I)の化合物を
併用すると、何故、光重合開始剤として高感度に作用す
るのかは明確ではないが、色素が光を有効に吸収し、そ
のエネルギーによって半導体の伝導バンドより電子が放
出され、その電子によって一般式(I)の化合物が分解
し、重合反応に有効なラジカル活性種を生ずるものと考
えられる。
色素を吸着させた半導体粉末は後述のラジカル付加重合
可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物に対し
、約1 : 1000〜約1=1 (重量比)の割合で
使用するのが好ましい。また−船蔵(I)の化合物は、
色素を吸着させた半導体粉末に対して約10:1〜約1
:100(重量比)の割合で用いるのが好ましい。
また本発明の光重合性組成物の必須構成要素である付加
重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物と
は、その化学構造中に少なくとも1つのエチレン性不飽
和二重結合を有する化合物であり、モノマー、オリゴマ
ー、ポリマーなとの化学形態を持つものである。
その例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、アクリロニトリル、アクリルアミドなとのモノ
マーや、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、マレイン酸などの不飽和カル
ボン酸とエチレングリコール、トリエチレングリコール
、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン
、1,3−ブタンジオール、ペンタエリトリトール、ジ
ペンタエリトリトールなどの脂肪族多価ポリオール化合
物とのエステル、さらにポリイソシアネート(必要に応
じてポリオール類と反応させておいてもよい)と不飽和
二重結合を含むアルコール、アミン類の重付加反応によ
り合成されるウレタン結合を有するウレタンアクリレー
ト類、ウレタンメタクリレート類、およびエポキシ樹脂
とアクリル酸またはメタクリル酸との付加反応により合
成されるエポキシアクリレート類、またはポリエステル
アクリレート類、スピンアクリレート類、ポリエーテル
アクリレート類などがあげられるが、本発明はこれに限
定されるものではない。
またポリマーとしては、主鎖にポリアルキル、ポリエー
テル、ポリエステル、ポリウレタンなどの骨格を有し、
側鎖にアクリル基、メタクリル基、シンナモイル基、シ
ンナミリデンアセチル基、フリルアクリロイル基などに
代表される重合性の反応基を導入したものがあげられる
が本発明はこれに限定されるものではない。
また前述の光重合開始剤とエチレン性不飽和二重結合を
有する化合物を必須成分とする光重合性組成物には使用
目的に併せて、さらに公知のバインダー、着色剤などを
必要に応じて併用することも可能である。
バインダーとしては、有機高分子重合体であればどのよ
うなものを使用しても構わない。このような有機高分子
重合体として、ポリメチルアクリレート、ポリエチルア
クリレート等のポリアクリル酸アルキルエステル類、ポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート等
のポリメタクリル酸アルキルエステル類、またはメタク
リル酸共重合体、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重
合体、または塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン等の塩素化ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアクリロニトリルまたはこれらの共
重合体、更にポリビニルアルキルエーテル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレンポリアミド、ポリウ
レタン、塩素化ゴム、セルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
これらのポリマーは単一で用いても、適当な比で2種以
上混合して用いても良い。またバインダーとして相溶、
非相溶に限らずワックス類を用いても構わない。これら
のポリマーは全組成中に任意な量を混和させることがで
きる。
着色剤は、光学的に認識できる画像を形成するために含
有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いられる
Tて一Ωよう力顔料、染料の例としては、カーボンブラ
ックや黄鉛、モリブデン赤、ベンガラ等の無機顔料、ハ
ンザイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカー
ミン6B、レークレッドC、パーマネントレッドF5R
、フタロシアニンブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フ
タロシアニン染料、ビクトリアブルーレーク、ファスト
スカイブルー等の着色剤などが挙げられる。
また着色剤としては、実質上無色の発色剤を用いて後工
程で顕色剤と反応させることで顕色化してもよい。この
ような発色剤としては、それらの部分骨格内にラクトン
、ラクタム、スルトン、スピロピラン、エステルまたは
アミド構造を有する実質上無色の化合物、例えばトリア
リールメタン化合物、ビスフェニルメタン化合物、キサ
ンチン化合物、フルオラン類、チアジン化合物、スピロ
ピラン化合物などである。
本発明で有用なシアン、マゼンタおよび黄色前駆物質は
、商業上入手可能な物質から選択され得る。レアウト・
イエロー(Reakt Yellow) (186)(
BASFの製品)、コビケム(Copikem) XI
およびコビケムXIV(ヒルトン・デービス・ケミカル
・カンパニーの製品)は、有用なイエロー発色剤である
。シアン(Cyan) B−29663(ヒルトン・デ
ービスからの実験化合物)、コビケムX(ヒルトン・デ
ービスの製品)および米国特許第4.322.352号
明細書に記載の発色剤は有用なシアン発色剤であり、そ
してコビケムxx(ヒルトン・デービスの製品)および
ペルガスクリプト・レッド(Pergascript 
Redチバ・ガイギーの製品)はマゼンタ発色剤として
有用である。
さらに顕色剤としては、例えば酸性白土、活性白土、ア
タパルジャイトなどの粘土鉱物類、タンニン酸、没食子
酸、没食子酸プロピルなどの有機酸類、フェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂類、フェノールアセチレン縮合樹脂
類、少なくとも1つのヒドロキシル基を有する有機カル
ボン酸とホルムアルデヒドとの縮合物などの酸性重合体
類、サリチル酸亜鉛、サリチル酸スズ、2−ヒドロキシ
ナフトエ酸亜鉛、3.5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜
鉛、3−シクロへキシル−5−(a、  α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛(米国特許第3.864.1
46号明細書および第3.934.070号明細書参照
)などの芳香族カルボン酸類の金属塩類、フェノール−
ホルムアルデヒドノボラック樹脂類の油溶性金属塩類(
例えば、米国特許第3.672.935号明細書、第3
、732.120号明細書、第3.737.410号明
細書参照)、例えば米国特許第3.732.120号明
細書に開示のような亜鉛変性油溶性フェノール−ホルム
アルデヒド樹脂、炭酸亜鉛など、およびそれらの混合物
である。
本発明の光重合性組成物は前述の鎖成分を使用目的に併
せて適宜混合して用いられる。
例えば、感光性平版印刷板に使用するには、前記混合物
を適当な溶剤に溶かし、プラスチック(ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレンなど)、金属板(アルミ
、亜鉛など)などの支持体上に塗布して感光層を形成し
、高圧水銀灯、蛍光灯、Xeランプなどの光源を用いて
画像露光し、現像液で処理して感光層の未露光部を除去
し、最後にガム液を塗布すればよい。本発明の光重合性
組成物は高い感度を有し、版作製の時間短縮に有効であ
る。
また本発明の光重合性組成物は、特に記録層に着色剤を
含有する記録媒体に使用するのに好適である。
すなわち本発明の記録媒体の一つは、少なくとも光エネ
ルギーを画像記録情報に対応させて付与することでその
転写特性を支配する物性が変化する転写記録層を支持体
上に有する記録媒体であって、該転写記録層が少なくと
も着色剤と、光エネルギーの付与によって対応する感応
成分として本発明の光重合性組成物とを含むことを特徴
とする記録媒体である。この記録媒体は、記録速度が向
上させられたものであり、該着色剤の色を呈する良好な
色画像を得ることが可能である。
また、本発明の光重合性組成物は、特に、米国特許箱4
.399.209号明細書、特開昭61−24495号
および特開昭62−174195号明細書に開示されて
いる画像形成方法の記録媒体として好適である。
すなわち、本発明の記録媒体の一つは、光エネルギーと
熱エネルギーを、それらのうち少なくとも一種のエネル
ギーを画像記録情報に対応させて、同時に付与すること
により、その転写特性を支配する物性が変化する転写記
録層を支持体上に有する記録媒体であって、該転写記録
層が、少なくとも着色剤と光エネルギーおよび熱または
熱変換しつるエネルギーの付与によって感応する感応成
分とを有してなる常温で固体の画像形成素体から形成さ
れており、該感応成分として少なくとも本発明の光重合
性組成物を含むことを特徴とする記録媒体である。
特開昭62−174195号明細書は、複数種のエネル
ギーが付与されることによって転写特性を支配する物性
が変化する転写記録層を有する転写記録媒体に前記複数
種のうち少なくとも一種のエネルギーを記録情報に対応
させて付与する条件で前記複数種のエネルギーを付与さ
せて転写像を形成した後、被転写記録媒体に転写する画
像形成方法である。
前記画像形成方法において、光エネルギーと熱エネルギ
ーを用い、熱エネルギーを記録情報に対応させて光重合
開始剤、付加重合可能なエチレン性付飽和二重結合を有
する化合物(以下、重合性モノマーという)および着色
剤を必須成分として成る常温で固相の転写記録層に付与
する方法について説明する。
該転写記録層は、軟化温度Tsを有し、Ts以上の温度
においてはその粘度が急激に減少するものである。ここ
に該転写記録層に含有する光重合開始剤の吸収波長に対
応した光を−様しこ照射し、同時にサーマルヘッド等の
加熱手段を用いて転写記録層をTs以上の温度に記録情
報に応じて部分的に加熱すると、Ts以上に加熱された
部分は、粘度が急激に低下し、転写記録層中の光重合開
始剤および重合性モノマーの拡散速度が増加し、重合反
応が急激に進む。一方、非加熱部においては、転写記録
層の粘度が低下しないため、光重合開始剤および重合性
モノマーの拡散が充分ではなく重合反応は部分的に生ず
るのみとなる。
こうして転写像を形成した記録媒体を被転写記録媒体と
圧接し、転写に必要な所定の温度、例えば、Ts以上の
温度で加熱すれば、サーマルヘッドの非加熱部、すなわ
ち重合反応が部分的にしか生じていない部分は、被転写
記録媒体に転写され、サーマルヘッドの加熱部は重合が
充分に進んでいるため被転写記録媒体との接着性が小さ
く、転写されない。このように光エネルギーと熱エネル
ギーにより画像が形成される。
また上記の例では、転写記録層の転写特性および重合反
応量を支配する物性値として、転写記録層の軟化温度T
sで説明したが、この他にも転写記録層のガラス転移点
、溶融温度等を利用しても構わない。
本発明において、転写記録層は支持体上に塗布された連
続層であってもよいし、また粒子状の素体を塗布1ノた
ものでもよい。更に、光と熱エネルギーが付与されて転
写特性の変化する組成物を芯剤としたマイクロカプセル
で構成されていてもよい。
また、上記転写記録層が支持体上に塗布された異なる数
種の色調を呈する着色剤を含有する数種類の粒子状素体
またはマイクロカプセルで構成され、かつこれらに含有
される光重合開始剤の感光波長域を変えることにより多
色画像の形成が可能となる。
以下に、本発明の効果を最も発現できる多色画像形成法
について説明する。第1図a)〜C)は本発明の転写記
録媒体とサーマルヘッドとの関係を示した部分図である
本発明の転写記録媒体1は、支持体1b上に転写記録層
1aを設けて構成される。
転写記録層1aは、微小な画像形成素体3の分布層とな
っていて、各画像形成素体3は異なる色調を呈する着色
剤を含んでいる。例えば、第1図に示した実施例では、
各画像形成素体3にはシアン(C)、マゼンタ(M)お
よびイエロー(Y)のいずれかの着色剤が含有されてい
る。ここでY、M、Cの各画像形成素体は感光波長域の
異なる光重合開始剤をそれぞれ含有している。
次に本発明の記録媒体を用いた画像形成方法の具体例を
示す。
まず、転写記録媒体1をサーマルヘッド2に重ね、サー
マルヘッド2の発熱部全域なカッ\−するように光を照
射する。照射する光は画像形成素体3が反応する波長の
ものを順次照射する。例えば、画像形成素体3がシアン
、マゼンタ、イエローのいずれかに着色されている場合
、波長λ(C)、λ(M)およびん(Y)に光を順次照
射する。
つまり、まず転写記録媒体1の転写記録層1a側から波
長λ(Y)の光を照射するとともに、例えばサーマルヘ
ッド2の発熱素子2b、2d、2eおよび2fを発熱さ
せる。すると、イエローの着色剤を含有する画像形成素
体3のうち、熱と波長λ(Y)の光の両方が加えられた
画像形成素体3(第1図−aでハツチングの施された部
分。以下硬化した画像形成素体をハツチングで示す。)
のみ重合反応が急激に起こり硬化する。
次に、第1図−すに示すように転写記録層1aに波長λ
(M)の光を照射するとともに、発熱素子2a、2eお
よび2fを発熱させると、マゼンタの着色剤の含有する
画像形成素体3のうち、熱と波長λ(M)の光が加えら
れた画像形成素体3が硬化する。更に、第1図−Cに示
すように、波長λ(C)の光を照射するとともに、所望
の発熱素子を加熱させると、光と熱の加えられた画像形
成素体3が硬化し、最終的に硬化しなかった画像形成素
体3により転写記録層1に転写像が形成される。
上記の如くして形成された転写像は、被転写記録媒体と
圧接して所定の温度に加熱することで被転写記録媒体に
転写される[即ち第1図C)のハツチングされていない
Y、M、Cの画像形成素体3が転写される]。
ここで上述の画像形成方法の記録媒体に含有される光重
合開始剤に色素を吸着させた半導体粉末と一般式(T)
で示される化合物を用いることにより光感度が向上し、
記録媒体の加熱時間の短縮が図られ、従って記録速度が
向上する。
また前記米国特許箱4.399.209号明細書に記載
の画像形成方法では、画像形成素体(マイクロカプセル
)は、前述の光重合性モノマー、色素を吸着させた半導
体粉末と一般式(I)で示される化合物を含む光重合開
始剤、および着色剤として発色剤(後に顕色剤と反応さ
せて顕色化)を必須成分として含有させることにより、
該画像形成方法においても光感度、記録速度が向上する
[実施例] 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
寒立五ユ (感光材の調製) まず、酸化亜鉛(アルドリッチ社製、純度99.999
%)を1300℃、1時間焼成し、直径0.2〜0.3
鱗の粒子に粉砕した。
次いで色素としてローズベンガル100mgをエタノー
ル10 m12に溶解し、酸化亜鉛粒子25gを加えて
5Q分間ミリングし、自然乾燥した後、さらに80〜1
00℃で約30分間乾燥させ、ローズベンガル吸着酸化
亜鉛微粒子を得た。
次に下記第1表に示す成分を100mβのジクロロメタ
ンに溶解し、この溶液に上記調製したローズベンガル吸
着酸化亜鉛微粒子3.0gを分散させ、スピナーを用い
てアルミニウム板上に約5μの厚さで塗布した。
第1表 このように形成した層の上に酸素透過防止層としてポリ
ビニルアルコール(PVA)を約3μsの厚さで塗布し
試料とした。
このようにして得られた試料の上に光学楔(光学濃度0
〜10段)を置き450WのXeランプで30秒間露光
した。但し、Xeランプには400%m以下の光をカッ
トするシャープカットフィルター(富士フィルム社製、
S C−40)を装着した。露光終了後、PVAを水洗
除去し、更に感光層を1.1.l−トリクロロエタン/
クロロベンゼン1:1混合液で30秒間処理して現出し
た画像の対応する光学楔の最高段数を試料の感度とした
。結果を第2表に示す。
比惠」[LヱA 光重合開始剤として第2表に示すものを使用し、実施例
1と同様にして試料を作製した。また実施例1と同様に
して感度評価を行なった。結果を併せて第2表に示す。
第 表 第2表の結果より理解されるように、本発明になる光重
合性組成物の感度が向上していることが分る。
夫1皿孟 次に本発明の光重合性組成物を記録媒体に使用する例に
ついて説明する。
本実施例においては、前述の特開昭62i74195号
明細書記載の画像形成方法により、光および熱エネルギ
ーを用いる画像形成を行なった。
(記録媒体の作製) マイクロカプセルの1゛告 20gの水およびイソブチレン−無水マレイン酸共重合
体(2,6%、クレハ化学社製)52gを混合し、ここ
にペクチン6.2gを添加して20分間攪拌した0次い
で2%硫酸溶液でpHを4.0に調整して、0.4gの
クオドロール(BASF社製)を添加した。これをホモ
ミキサーで3000rpmで攪拌しながら、第3表に示
す成分40gを6[1gのクロロホルムで溶解、顔料(
着色材)を分散し、実施例1で得られたローズベンガル
吸着酸化亜鉛粉末3gを加えた溶液を約30秒かけて投
入し、そのまま10分間乳化を行なった。
乳化液を1000mI2のビー力に移し、そのまま攪拌
羽根で1〜2時間攪拌を続は溶媒を留去した。
次に、16.6gの尿素水溶液(50wt%)、10g
の水に溶解したレゾルシン0.8g、21.4gのホル
マリン(37%)および20mでの水に溶かした1、2
gの硫酸アンモニウムを2分間隔で加えた。
このまま60℃に昇温しで3時間攪拌を続けた後、温度
を下げ、2%の苛性ソーダ溶液でpHを12.0とした
。このカプセル液を濾過した後、2回1000 mβの
水で洗浄し乾燥を行ない、マゼンタ色のマイクロカプセ
ル状の画像形成素体を得た。
また同様にして第4表に示す成分より黄色のマイクロカ
プセル状画像形成素体を得た。但し、ローズベンガル吸
着酸化亜鉛の代わりに、実施例1と同様にして1.5−
ジ(p−ジメチルアミノフェニル)−3−ペンタノンを
酸化亜鉛に吸着させたものを使用した。
こうして得られたマイクロカプセルは粒径7〜15μm
、平均粒径が10期のものであった。
(記録媒体の製造) 次に第2図に示すように、支持体であるPETフィルム
lb上に接着層1eとしてポリエステル系接着剤(LP
−022、日本合成化学工業側製)を約1u+の厚さで
塗布した。この接着層の上に前記2種のマイクロカプセ
ルを同量ずつ混合したものを過剰量振り掛け、接着剤に
付着していない余分な画像形成素体を払い落とした。
次にこの転写記録媒体を互いに1 kgf/cm2で圧
接しそれぞれが直径40mmのアルミローラの上に硬度
70度のシリコンゴムを1mm厚に被覆したローラ間に
300mm/4 min、の速度になるように通した。
またこの時ローラの表面温度はそれぞれ80℃になるよ
う保持しておいた。ローラ間を通過した後、接着層上の
画像形成素体はPETフィルムに強固に固定された。
以上により第2図の模式的断面図に示すような転写記録
媒体1を得た。
(感度評価) 次に上記手法により作製した転写記録媒体Iを供給ロー
ル6にロール状に巻回して、第3図に示す装置に組み込
んだ。
サーマルヘッド2としては、8ドツト/mmのA4サイ
ズのライン・タイプで発熱素子列がエツジ部に配列され
ているものを用い、転写記録媒体1のテンションにより
発熱素子に押圧されるようにした。そして対向した部所
でケミカルランプ4を配置した。ランプ4には光重合開
始剤の感光波長域に合せてピーク波長450nmのラン
プA(東芝製、F10A70B/33T15)とピーク
波長580nmのランプB(東芝製、FL40S−WW
A )の2本を配置した。但し、ランプBには500n
m以下の光をカットするシャープカットフィルター(富
士フィルム社製、S C−50)を装着した。
転写記録層1aは、所定の波長の光と熱とが付与される
と軟化点温度が上昇し、記録紙に転写されなくなる性質
を有しているために、第5図のタイミングチャートに示
すように、黄色記録に際してはサーマルヘッドの発熱素
子列のうち画信号の黄色に相当する発熱素子には通電せ
ず、画信号の白(記録媒体は白色とする)に相当する部
分に7m5ecの通電を行ない、同時にランプAを一様
に10m5ec照射した。
次にマゼンタ記録に際しては、前記ランプA照射終了後
5 m5ec経過してから、すなわち前記通電開始時間
より15m5ec後に、今度はサーマルヘッドの発熱素
子のうち画信号のマゼンタ色に相当する部分にl0m5
ecの通電を行ない、同時にランプBを一様に12m5
ec照射した〇 以上の要領で黄色、マゼンタ、白の画信号に応じてサー
マルヘッドを制御し、転写記録層にネガ像を形成した。
次いで第4図に示すように表面平滑度10〜30秒の範
囲にある普通紙lOを転写記録層に重ねて、ヒートロー
ル8とビンチロール9とで挟んで搬送した。ヒートロー
ル8は、300Wのヒーター7を内部に持ち、表面を2
mm厚のシリコンゴムで被覆したアルミロールで、表面
を50〜150℃の範囲の任意の温度に保つようヒータ
ー7を制御した。ピンチロール9はJISゴム硬度計の
硬度50度のシリコンゴムロールで押圧を1〜1.5k
g/cm”とした。
ヒートロール8を130℃に制御し、普通紙を転写記録
層に重ねて搬送した後、支持体1bを剥離し普通紙上に
転写することにより2色記録がワンショットで行なえた
〔発明の効果〕
以上説明したように、色素を吸着させた半導体粉末と−
・船蔵(I)の化合物を併用することで極めて高感度な
光重合開始剤となり、この光重合開始剤を使用すること
で本発明の光重合性組成物は感度が優れたものとなり、
この組成物を使用した本発明の記録媒体は記録速度に優
れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録媒体を用いた転写記録の原理図、
第2図は記録媒体の構成図、第3図および第4図は本発
明の記録媒体を用いて転写記録を行なう装置の模式図、
第5図は2色作画の際のタイミングチャートである。 1・・・記録媒体 1a・・・転写記録層 lc、If・・・コア le・・・接着層 2・・・サーマルヘッド 4・・・ランプ 6・・・供給ロール 8・・・ヒートロール lO・・・普通紙 12・・・記録画像 lb・・・支持体 1d・・・シェル 3・・・画像形成素体 5・・・制御回路 7・・・ヒーター 9・・・ピンチロール 11・・・巻取りロール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ラジカル付加重合可能なエチレン性不飽和二重結合
    を有する化合物および光重合開始剤とを含んでなる光重
    合性組成物において、該光重合開始剤として色素を吸着
    させた半導体粉末と下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼……( I ) [式中、Ar^1およびAr^2はそれぞれ独立にアリ
    ール基を表わし、X^■は陰イオンを表わす。]で示さ
    れる化合物を含むことを特徴とする光重合性組成物。 2、光エネルギーを画像記録情報に対応させて付与する
    ことにより、その転写特性を支配する物性が変化する転
    写記録層を支持体上に有する記録媒体であって、該転写
    記録層が、少なくとも着色材と光エネルギーの付与によ
    って感応する感応成分とを有してなる画像形成素体から
    形成されており、該感応成分が請求項1記載の光重合性
    組成物であることを特徴とする記録媒体。 3、光および熱エネルギーのうち少くとも一種のエネル
    ギーを画像記録情報に対応させて同時に付与することに
    より、その転写特性を支配する物性が変化する転写記録
    層を支持体上に有する記録媒体であって、該転写記録層
    が、少なくとも着色材と光エネルギー及び熱エネルギー
    の付与によって感応する感応成分とを有してなる常温で
    固体の画像形成素体から形成されており、該感応成分が
    請求項1記載の光重合性組成物であることを特徴とする
    記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110154A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク組成物、活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク組成物、組成物収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、及び2次元又は3次元の像形成方法
JP2021517200A (ja) * 2018-05-10 2021-07-15 サン・ケミカル・コーポレーション 半導体金属酸化物材料を含む化学線硬化性組成物

Cited By (3)

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JP2022060346A (ja) * 2018-05-10 2022-04-14 サン・ケミカル・コーポレーション 半導体金属酸化物材料を含む化学線硬化性組成物

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