JPS63139339A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JPS63139339A
JPS63139339A JP61285861A JP28586186A JPS63139339A JP S63139339 A JPS63139339 A JP S63139339A JP 61285861 A JP61285861 A JP 61285861A JP 28586186 A JP28586186 A JP 28586186A JP S63139339 A JPS63139339 A JP S63139339A
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JP61285861A
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English (en)
Inventor
Norio Okuma
典夫 大熊
Masanori Takenouchi
竹之内 雅典
Masashi Miyagawa
昌士 宮川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPS63139339A publication Critical patent/JPS63139339A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds
    • G03F7/028Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with photosensitivity-increasing substances, e.g. photoinitiators
    • G03F7/031Organic compounds not covered by group G03F7/029

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリンターや、複写機、ファクシミリ等の記
録装置に用いられる新規な記録媒体に関するものである
。特に、ワンショットカラー記録に適した記録方式に用
いられる記録媒体に関する。
〔従来の技術〕 近年、情報産業の急速な発展に伴ない、種々の情報処理
システムが開発され、また、それぞれの情報処理システ
ムに適した記録方法および装置も開発、採用されている
。このような記録方法の1つとして、感熱転写記録方法
は、使用する装置が軽量かつコンパクトで騒音がなく、
操作性、保守性にも優れており、最近広く使用されてい
る。この方法によれば、普通紙を被転写媒体として使用
可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の感熱転写記録方法にも欠点がない
訳ではない。それは、従来の感熱転写記録方法は転写記
録性能、すなわち印字品質が表面平滑度により大きく影
習され、平滑性の高い被転写媒体には良好な印字が行な
われるが、平滑性の低い被転写媒体の場合には著しく印
字品質が低下することである。しかし、最も典型的な被
転写媒体である紙を使用する場合にも、平滑性の高い紙
はむしろ特殊であり、通常の紙は繊維の絡み合いにより
種々な程度の凹凸を有する。したかって、従来の感熱転
写記録方法によれば、印字された像のエツジ部がシャー
プでなかったり、像の一部か欠けたりして、印字品質を
低下させることになる。
また、従来の感熱転写記録方法ではインク層の被転υ媒
体への転写は、熱ヘッドからの熱のみによって行われる
が、限られた短い時間内に熱ヘッドを所定温度まで冷却
しなければならないこと、また、熱ヘツド面を構成して
いる発熱セグメント間の熱的クロストークを防止しなけ
ればならないこと等のために、論理的にも熱ヘッドから
の供給熱量を大きくすることは困難である。そのため、
従来の感熱転写記録方法では高速記録は難しかったもの
である。
また、熱伝導は電気や光などに較べて応答レスポンスが
遅いため、従来の熱ヘットによる記録において、中間調
の再現が可能にまで熱パルスを制御することは一般に困
難であり、また、従来の感熱転写インク層は、階調性の
ある転写機能を備えていないため、中間調記録はできな
かったものである。
また、従来の感熱転写記録方法では、1回の転写で1色
の画像しか得ることができないため、多色の画像を得る
には、複数回の転写を繰り返えして色を重ね合わせるこ
とが必要てあった。しかし、色の異なる画像を正確に重
ね合わせることは非常に困難であり、色ずれのない画像
を得ることは難しかった。特に、1つの画素に注目した
場合、1つの画素では色の重ね合わせは、はとんどなさ
れておらず、結局従来の感熱転写記録方法では色のずれ
た画素の集合体により多色の画像を形成していた。この
ため、従来の感熱転写記録方法では鮮明な多色画像は得
られなかフた。
また、従来の感熱転写記録方法で多色の画像を得ようと
した場合、複数のサーマルヘッドを設けたり、あるいは
被転写媒体に逆送、停止等複雑な動きをさせなければな
らず、装置全体が大きく複雑になったり、記録速度が低
下する等の欠点があった。
また、発色剤と顕色剤とを用いて多色の可視像を形成す
るものとして米国特許4,399,209号明細書があ
る。米国特許4.399.209号明細書は感光性組成
物と発色剤とを含有したマイクロカプセルを基材トに配
列した記録媒体を用い、記録画像に応じて変換された主
に紫外光によりマイクロカプセル内の感光性組成物を硬
化させて転写像を形成し、更にこの転写像を顕色層を有
する被記録媒体に重ねて、一対の圧力ローラ間のニップ
に通過させてマイクロカプセルを破壊しかつ画像を顕色
する転写画像形成システムを開示している。画像は、発
色剤を画像形成シートに造像的に転写し、そこで発色剤
が反応して画像を形成することによって多色画像を得る
ものである。
また、米国特許4,416,966号明細書は、顕色剤
が感光マイクロカプセルと同一の支持体表面トに存在す
るセルフコンテインド(self−contained
)画像形成システムを開示している。記録画像に応じて
変換された主に紫外光により、露光した後、画像形成シ
ートを圧力ロールに通過させるときに、マイクロカプセ
ルは破壊し、内相を造像的に放出する。その際、発色剤
は、通常別個の層内に設けられる顕色剤に移行し、そこ
で発色剤は反応しかつ色画像を形成する。
上記2方式のうような記録方式はいずれもマイクロカプ
セル内に光重合開始剤を含有し、光重合開始剤の感光波
長域を異ならせしめ、それぞれの感光波長域に対応する
ように変換された主に紫外光により、マイクロカプセル
内の内容物を硬化させるものである。しかしながらこれ
らの方式の共通の問題点は、像形成に用いる手段が、い
ずれも主に紫外光すなわち光エネルギーのみをマイクロ
カプセルを配列した基材上に照射することで、記録媒体
ト転写転写像を形成するために、鮮明な記録画像を高速
で得るには、光に対して高感度の感光材料を用いるか、
または、高いエネルギーの光を照射する必要があった。
しかしなから、光反応のみを利用した高感度の記録媒体
の場合、光来照射時の感度も高く、室温付近での保存安
定性が悪いという致命的な欠点があった。また、高エネ
ルギー光を得るには装置が大型化し、多色記録を得るた
めの装置としては大型化し、装置コストも大となり、実
用上望ましくない。また、上記方式は、光エネルギーの
みを用いて像形成するため、プリンターなどのように、
外部からの信号に応じて画像を出力する場合や、カラー
複写機のように、カラー原稿からの画像読み取りをカラ
ーイメージスキャナーでデジタル信号に変換後、画像情
報を記録媒体に付与する場合には、不適当である。すな
わち、高エネルギー光を照射する場合には短波長、主に
紫外光を用いる必要があり、紫外光のデジタル制御可能
な光源は、現在得られていない。例えば、デジタル光源
を得る方法としては、液晶シャッターアレイやLEDア
レイなどの光ヘッドが考案されているが、これらは小型
化に通しているとしても、紫外領域の波長では液晶分子
の劣化が起り、紫外光は取り出せない。
さらに、顕色方法として、ロイコ染料の発色を利用して
いるために本質的に記録画像の安定性が劣るという欠点
も有している。
さらに、露光後の加圧による現像を容易にせしめるため
に、マイクロカプセルの内包物は常温で液相を有する感
光組成物とする必要があり、保存安定性にとぼしく、さ
らに得られた画像も未反応物が破壊されるため存在上ツ
マー臭があり、実用的に望ましくない特性を有する。
本発明は、上記従来の問題点を解決する画像形成力法、
即ち、高品位の転写像を形成でき、高速記録が可能で、
中間調記録が可能で、多色の転写画像を得る場合にも被
転写媒体に複雑な動きをさせることなく、鮮明な、色ず
れのない多色画像が得られる画像形成方法に有効に供し
うる記録媒体を提供することを主な目的とする。
さらに、本発明の目的は、特別な顕色層を必要としない
表面平滑度の低い一般的に用いられる普通紙に鮮明な転
写画像を形成できる記録媒体を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、特別な光エネルギーの高いデ
ジタル光源を必要とすることなく、低いパワーでデジタ
ル画像記録できる高感度な記録媒体を提供することにあ
る。
さらに、本発明の目的は、保存安定性が高くかつ高感度
な記録媒体を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、耐光性に優れた記録画像を得
ることのできる記録媒体を提供することにある。
さらに本発明の目的は、鮮明な階調性の高い多色記録画
像を小型で、安価な装置で得ることのできる記録媒体を
提供することにある。
さらに本発明の目的は、転写像形成時の環境依存性が極
めて少ない画像形成方法に供しうる記録媒体を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段〕 本発明の上記目的は、光を含む複数種のエネルギーをそ
れらのうち少くとも一種のエネルギーを画像記録情報に
対応させて同時に付与することにより、その転写特性を
支配する物性が変化する転写記録層を支持体上に有する
記録媒体であって、該転写記録層が、少なくとも着色剤
と光エネルギー及び熱又は熱変換しうるエネルギーの付
与によって感応する感応成分とを有してなる常温で固体
の画像形成素体から形成されており、該感応成分が少な
くとも光重合開始剤および不飽和二重結合を有するモノ
マー、オリゴマー、ポリマーまたはこれらの混合物を含
有し、該光重合開始剤が下記一般式(I)〜(m) (式中R1は炭素数1〜IOの置換または非置換アルキ
ル基、アルケニル基、アルコキシ基、またはアルキルチ
オ基、炭素数6〜12の置換または非置換アリールオキ
シ基、または環を構成する炭素原子および異原子が5〜
15個である置換または非置換複素環基を表わす。また
R2.R3はそれぞれ水素、炭素数1〜4の置換または
非置換アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、また
はアルキルチオ基、炭素数6〜12の置換または非置換
アリール基を表わし同じであっても異なっていてもよい
。) で表わされる少なくとも1種の化合物と下記一般式(T
V) ! (式中Xはハロゲン、Rはアルキル、置換アルキル、ア
リール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル基
、Qは−CX3.−NH2゜−NHR’ 、−NR’ 
2、−OR’を表わす。但し、Roはアルキル基、アリ
ール基を表わす。)で表わされる少なくとも1種の化合
物とからなるものである記録媒体によって達成される。
本発明の記録媒体を用いて転写記録を行うには、まず転
写層に光を含む複数種のエネルギーをそれらのうち少く
とも一種のエネルキーを画像記録情報に対応させて同時
に付与することにより転写特性を支配する物性を変化さ
せ、その物性か変化した部分が形成している転写像を例
えば加熱と加圧を用いることにより被転写記録媒体に転
写する。この転写特性を支配する物性は、使用する記録
媒体の種類により任意に定められるものであり、例えば
、転写像を熱溶融状態にして転写する転写記録媒体の場
合には、溶融温度、軟化温度又は、ガラス転移点などで
あり、また、転写像を粘着状態又は、被転写媒体への浸
透性状態にして転写する転写記録媒体の場合には、同一
温度における粘度である。また、転写像を形成するに用
いる複数種のエネルギーも、使用する記録媒体の種類に
より任意に定められ、例えば、光電子ビーム、熱、圧力
、などが適宜組合わされて用いられる。
本発明の記録媒体を画像形成に供するに好ましい画像形
成方法を記す。その理解のために、光と熱エネルギーに
より転写像が形成される記録媒体を用いた例を挙げて第
1a図〜第1d図により説明する。
第1a図〜第1d図の各グラフの時間軸(横軸)はそれ
ぞれ対応している。また、転写記録層には感応成分とし
て、後述する少なくとも光重合開始剤および不飽和二重
結合を有するモノマーあるいはオリゴマーあるいはポリ
マーが含まれている。第1a図はサーマルヘッド等の加
熱手段を時間0〜t3の開発熱駆動させた場合の加熱手
段の表面温度の上昇およびその後の温度降下の様tを示
すものである。この加熱手段に圧接されている転写記録
媒体は、加熱手段の温度変化に伴い、第1b図に示すよ
うな温度変化を示す。即ち、1゜の時間遅れをもって温
度上昇し、同様にt3より遅れてt4の時刻に最高温度
に達し以降温度が下降する。
転写記録層の軟化温度をTsとする。転写記録層の粘度
は、Ts以上の温度領域で急激に減少する。この様子を
第1C図の曲線Aで示した。時刻t2でTsに達した以
降最大温度に達する時刻t、迄粘度降下が続き、温度低
下と共に再び粘度は増加しTsに降下する時刻t6迄急
激な粘度増加を示す。この場合転写記録層は加熱航と基
本的に物性の変化を受けておらず、次の転写工程で温度
Ts以上に加熱すれば上記したと同じ様に粘度の減少を
示す。
従って、被転写媒体と圧接して転写に必要な加熱、例え
ばTs以上に加熱をすれば従来の熱転写記録の転写メカ
ニズムと同様な理由で転写記録層は転写されることにな
るが、本発明の場合には、第1d図に示すように、時刻
t2より加熱と同時に光照射した場合、転写記録層が軟
化し転写記録層に含まれている例えば反応開始剤が活性
化され温度が反応速度を大きくするに充分なだけ上昇し
ていると、重合性子ツマ−が重合する確率が飛躍的に大
きくなる為、硬化が急激に進む。
こうして加熱と光照射とが同時に行なわれると、転写記
録層は第1C図の曲線Bに示す様な挙動を示す。そして
反応が進むと共に軟化温度が、F昇し架橋が終了する時
刻t5ではTsからT’ sに変化する。この様子を第
1d図に示した。従って次の転写工程で加熱するとT’
  sに変化した部分と変化しない部分とでの性質の相
異が生じる。
これに伴って、転写記録層が転写を開始する温度である
転写開始温度Taも変化し、Ta’となる。そこで例え
ばTa<Tr<Ta’を満たすTrに加熱すれば被転写
媒体に軟化温度の上昇しない部分のみの転写がされる。
転写工程の温度安定精度に依るがこのときのTs’−T
sは約20℃以上が好ましい、特に、40℃以上が好ま
しい、この値はTs>Ts’の場合も同様である。この
ようにして、画信号に応じて加熱又は非加熱を制御し、
同時に光照射する事で転写像を形成する事ができる。
転写記録層の転写特性を支配する物性としては、以上説
明した軟化温度以外にも溶融温度、ガラス転移点等が考
えられるが、いずれの場合も複数種のエネルギーの付与
前後での、溶融温度、ガラス転移点等の不可逆変化を利
用して転写記録層中に転写像を形成するものである。ま
た、軟化温度、溶融温度、ガラス転移点はほぼ同様の傾
向で変動し、従って軟化温度を用いた前述の説明はその
まま溶融温度、ガラス転移点を用いた説明でもある。
尚、本発明における転写開始温度は、次に様にして測定
する。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に塗
布された6μ厚の転写記録層と被転写媒体として用いる
表面平滑度(ベック平滑度)が50〜200秒、厚さ0
 、2mmの上質紙とを対向させて転写記録媒体とE質
紙とを次に示す2つのロールで挾持して2.5nun/
sec、の速度で搬送する。2つのロールのうち第1の
ロールは転写記録媒体側に配され、 300Wのハロゲ
ンヒータ内蔵の鉄ロールであり直径は40mmである。
又、上質紙側の第2のロールは直径40mmの鉄ロール
の表面が0.5mm厚のフッ素ゴムで被覆されており、
2つのロールは線圧4 K g / c mの圧力で対
向している。第1のロールの表面をサーミスタで検出し
、所定の温度に維持する様にハロゲンヒーターを制御す
る。2つのロールの間を通過した後4秒後に上質紙を平
面に保ちながら、転写記録媒体を略90°の角度で、ロ
ールの搬送速度と等速で引張り転写記録媒体と上質紙と
を剥離し、転写記録層の上質紙への転写の有無を観察す
る。こうして除々にビートロール(第1のロール)の表
面温度を上昇させながら(昇温速度10℃/M I N
以下)転写画像の光学濃度が飽和したときの温度を測定
し、転写開始温度を知る。
ここで、転写を支配する物性変化とは、記録媒体のガラ
ス転移温度Tgの変化、または、軟化温度Tsの変化、
または溶融温度Tmであることを  −記したが、本発
明の記録媒体は後の転写工程で記録画像を得るため、被
記録体への粘着状態又は、浸透性状態が変化すれば良く
、明確な上記Tg。
TsまはたTmの変化がなくても適応可能である。
また、転写像を形成するのみ用いられる複数種のエネル
ギーとしては、光および熱または熱に変換しうる電気、
超音波、圧力から選ばれるエネルギーの組み合せがエネ
ルギー効率的に好ましい。
岬士 本発明の光重合開始剤系は、紫外〜可視光域で大きな吸
収を持つ一般式(I)〜(III)で表わされる化合物
(以下P−アルキルアミノ芳香族カルボニル化合物と記
す)と、一般式(rV)で表わされる化合物(以ys−
トリアジン誘導体と記す)を併用することで極めて高感
度となる。
また本発明の如く、記録媒体の感応成分が固体である場
合、その反応速度は光重合開始剤の拡散速度に大きく依
存する。
さらに光重合開始剤が、P−アルキルアミノ芳香族カル
ボニル化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物とS
−トリアジン誘導体から選ばれる少なくとも1種の化合
物の組み合せで、かつ両者の相乗効果のある複合開始剤
系である場合、1成分系の光重合開始剤に比してその反
応速度は光重合開始剤の拡散速度、つまり複合開始剤系
を形成する各成分の会合する確率により大きく依存する
そのため本発明の如く光エネルギーと熱または熱に変換
しうるエネルギーを併用して記録を行う場合、熱または
熱に変換しうるエネルギーの付与により感応成分中の光
重合開始剤の拡散速度が上昇する時、光重合開始剤か複
合開始剤形であると1成分系の光重合開始剤に比して反
応速度の変化が大きく、より大きなコントラストを持つ
画像が記録される。
つまり光重合開始剤がP−アルキルアミノ芳香族カルボ
ニル化合物から選ばれる化合物とs−トリアジン誘導体
から選ばれる化合物の組み合せからなる複合系の光重合
開始剤であり、かつその相乗効果が大きい場合、P−ア
ルキルアミノ芳香族カルボニル化合物のみを光重合開始
剤として用いた場合と比較し感応成分の反応速度(記録
媒体の記録速度)も大きく、かつ光エネルギーのみを感
応成分に付与した場合と光エネルギーと熱または熱に変
換しうるエネルギーを付与した場合に前述の如く光重合
開始剤の拡散速度の熱依存性が1成分の光重合開始剤に
比して複合系の光重合開始剤の方が大きいため記録のコ
ントラストが大きくとれる。
本発明に用いられる代表的なP−フルキルアミノ芳香族
カルボニル化合物の具体例としては一般式(I)で表わ
されるものとして P−ジメチルアミノスチリルメチルケトン、P−ジメチ
ルアミノスチリルエチルケトン、P−ジメチルアミノス
チリルシクロへキシルケトン、P−ジメチルアミノスチ
リルフェニルケトン、P−ジメチルアミノフェニル−P
−ジメチルアミノスチリルケトン、P−メトキシフェニ
ル−P−ジメチルアミノスチリルケトン、P−シアノフ
ェニル−P−ジメチルアミ/スチリルケトン、P−モル
ホリノフェニル−P−ジメチルアミノスチリルケトン、
P−クロロフェこルーP−ジメチルアミノスチリルケト
ン、P−ジエチルアミノスチリルフェニルケトン、P−
ジエチルアミノフェニル−P−ジメチルアミノスチリル
ケトン、P−モルホリノフェニル−P−ジエチルアミノ
スチリルケトン、P−ピロリジルスチリルフェニルケト
ンなどが、一般式(II)で表わされるものとして、P
−ジメチルアミノフェニルスチリルケトン、P−ジメチ
ルアミノフェニル−P−メトキシスチリルケトン、P−
ジメチルアミノフェニル−P−シアノスチリルケトン、
P−ジメチルアミノフェニル−P−ジメチルアミノスチ
リルケトン、P−ジメチルアミノフェニル−P−モルホ
リノスチリルケトン、P−ジメチルアミノフェニル−P
−クロロスチリルケトン、P−ジエチルアミノフェニル
スチリルケトン、P−ジエチルアミノフェニル−P−ジ
メチルアミノスチリルケトン、P−ジエチルアミノフェ
ニル−P−モルホリノスチリルケトンなどが、一般式(
m)て表わされるものとしては、P−ジメチルアミノス
チリルケトン、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)ケ
トン、P−ジメチルアミノスチリル−P−モルホリノス
チリルケトン、P−ジメチルアミノスチリル−P−メト
キシスチリルケトン、P−ジメチルアミノスチリル−P
−メトキシスチリルケトン、P−ジメチルアミノスチリ
ル−P−シアノスチリルケトン、P−ジメチルアミノス
チリル−P−クロロスチリルケトン、P−ジエチルアミ
ノスチリルスチリルケトン、P−モルホリノスチリル−
P−トリフルオロメチルスチリルケトン、ビス(P−ジ
エチルアミノスチリル)ケトン、P−ジエチルアミノ−
p−モルホリノスチリルケトンなどがあげられるが、本
発明はこれら具体例に限定されるものではない。これら
種々のP−アルキルアミノ芳香族カルボニル化合物は塩
基の存在下アルデヒドとケトンの縮合反応によって得ら
れる。また一般式(IV)で表わされる化合物の具体例
としては若株ら著。
Bull、Chem、Soc、Japan、42.29
24 (1969)記載の化合物たとえば、2−フェニ
ル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジ
ン、2(P−クロルフェニル)−4,6ビス(トリクロ
ルメチル)−3−トリアジン、2− (P−)リル)4
.6−ビス(トリクロルメチル)−3−トリアジン、2
−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロ
ルメチル’)−5−トリアジン、2−(2’。
4′−ジクロルフェニル)−4,6ビス(トリクロルメ
チル)−S−トリアジン、2,4.6−トリス(トリク
ロルメチル)−8−トリアジン、2−メチル−4,6−
ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2−n−
ノニル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリ
アジン、2−(α、α、β−トリクロルエチル)−4,
6−ビス(トリクロルメチル>−s−トリアジン等が挙
げられる。また、英国特許1388492号明細書記載
の化合物、たとえば、2−スチリル−4,6−ビス(ト
リクロルメチル)−5−トリアジン、2−(P−メチル
スチリル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−8−
トリアジン、2−(P−メトキシスチリル)−4,6−
ビス(トリクロルメチル)−S−)リアジン、2−(P
−メトキシスチリル)−4−アセノー6−トリクロルメ
チル−S−トリアジン等を挙げることができる。またF
、C。
5cha+Jer等による、J、Org −Chem、
:29,1527(+964)記載の化合物、たとえば
2−メチル−4,6−ビス(トリブロムメチル)−5−
トリアジン、2.4.6−トリス(ジブロムメチル> 
−S−トリアジン、2.4.6−トリス(トリブロムメ
チル)−3−トリアジン、2−アミノ−4−メチル−6
−トリブロムメチル−S−トリアジン、2−メトキシ−
4−メチル−6−トリクロルメチル−S−トリアジン等
を挙げることができる。
本発明の感応成分中に含有される光重合開始剤の量は光
重合開始剤対不飽和二重結合を有する化合物の重量比で
好ましくは約1:5〜約i : Ioo。
までの範囲をとることが可能でさらに好ましくは約1:
lO〜約1:Iooまでである。光重合開始剤の成分重
量比はP−アルキルアミノ芳香族カルボニル化合物:S
−トリアジン誘導体は約30:1〜1:30までの範囲
で好ましくは約10:1〜1:lOまでの範囲である。
また本発明に用いられる不飽和二重結合を有するモノマ
ー、オリゴマー、ポリマーとしては、ポリイソシアネー
トと(必要に応じてポリオール類と反応させておいても
よい)不飽和二重結合を含むアルコール、アミン類の重
付加反応により合成されるウレタン結合を有するウレタ
ンアクリレート、ウレタンメタクリレート類、およびエ
ポキシ樹脂とアクリル酸またはメタクリル酸との付加反
応により合成されるエポキシアクリレート類、またはポ
リエステルアクリレート類、スピンアクリラート類、ポ
リエーテルアクリレート類などがあげられるが、本発明
はこれに限定されるものではない。
またポリマーとしては、主鎖にポリアルキル、ポリエー
テル、ポリエステル、ポリウレタンなどの管類を有し、
側鎖にアクリル基、メタクリル基、シンナモイル基、シ
ンナミリデンアセチル基、フリルアクリロイル基、ケイ
皮酸エステルなどに代表される重合性、架橋性の反応基
を導入したものがあげられるが本発明はこれに限定され
るものではない。
また以上にあげた千ツマ−、オリゴマー、ポリマーは常
温で半固体もしくは固体状であることが望ましいが、液
状のものでも後述のバイダーと混合することで半固体も
しくは固体状を維持するものであれば構わない。また、
前述の不飽和二重結合を有するモノマーまたはオリゴマ
ーまたはポリマーと光重合開始剤は結着剤と併用しても
よい。
結着剤としては不飽和二重結合を有するモノマーまたは
オリゴマーまたはポリマーと相容性のある有機高分子重
合体である限りどれを使用しても構わない。
結着剤としては、従来公知の有機高分子重合体が用いら
れる。例えば、側鎖にカルボキシル基を存する付加重合
体、例えばメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体
、イタコン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重
合体、マレイン酸共重合体等がある。また、塩素化ポリ
エチレン、塩素化ポリプロピレンなとの塩素化ポリオレ
フィン°、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸
、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸、アルキルエステ
ル、アクリル酸アルキルエステルとアクリロニトリル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、ブタジェン等
の共重合物、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルとアクリロニ
トリルの共重合物、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデ
ンとアクリロニトリルの共重合物、ポリ酢酸ビニル、酢
酸ビニルと塩化ビニルの共重合物、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルニトリル、ア
クリルニトリルとスチレンの共重合物、アクリルニトリ
ルとブタジェン及びスチレンとの共重合物、ポリビニル
アルキルエーテル、ポリメチルビニルケトン、ポリエチ
ルビニルケトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリアミド、ポリブタジェン、ポリイソプレ
ン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、塩化
ゴム、ポリクロロプレン、ポリスチレン−ブタジェン共
重合体、などがある。上記ポリマーのうち、好適に用い
られるものとして塩化ポリエチレン、ポリメチルメタク
リレート、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合物、ポリスチレン、スチレン−アクリル
共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセテー
ト、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物、塩化ゴム、など
がある。これらは単独もしくは2種以上の混合物であっ
ても良い。結着剤は感応成分に対してIWシ%〜90w
j%、好ましくは1wt%〜60wt、%含有させる。
また、相溶、非相溶にかかわらずワックス類も用いられ
、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライス
ワックスなどの植物系ワックス、みつろう、鯨ろうなど
の動物性ワックス、セレシン、モンタンワックスなどの
鉱物系ワックス、パラフィンワックスなどの石油ワック
ス、ポリエチレンワックス、サゾールワックス、モンタ
ンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、硬化ひ
まし油、硬化ひまし油誘導体、ステアリン酸などの脂肪
酸や脂肪酸アミドエステルからなる合成ワックスがある
。本発明においてはこれらワックス類を1種類あるいは
2種類以上混合して用いてもよい。
着色剤は、化学的に認識できる画像を形成するために含
有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いられる
。このような顔料、染料の例としては、カーボンブラッ
クや黄鉛、モリブデン赤、ベンガラ等の無機顔料、バン
ザイエロー、ベンジシイエロー、ブリリアントカーミン
6B、  レークレッドC、パーマネントレッドF5R
、フタロシアニンブルー、ビクトリアブルーレーク、フ
ァストスカイブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタロ
シアニン染料等の着色剤などがあけられる。
着色剤の量としては、感応成分及び結着剤に対し、0.
1から30重量部が好ましい。さらに本発明の感応成分
に熱重合防止剤可塑剤などの添加剤を必要に応じて加え
てもよい。
以上に述べた感応成分は溶剤に溶解し、これを支持体上
に塗布した連続層であっても、感応成分を粒子状の画像
形成素体、または前記粒子状画像形成素体をマイクロカ
プセル化し支持体上に塗布したものでも構わない。本発
明に用いられる支持体としてはポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアミドなどのフィルム状のものから選ばれる
支持体はその表面に必要に応じて結合を容易にする為に
必要な他の塗布層或いはハレーション防止層、紫外線吸
収層、可視光線吸収層を設けても良い。
又、本発明の組成物は酸素による感度の低下を防止する
意味から、除去することのできる透明カバーを設けるか
、或いは特公昭40−17828号公報に記載されてい
るように感光層の上に酸素の透過性の小さい被覆層を設
けることができる。
また本発明において感光波長域の異なるP−アルキルア
ミノ芳香族カルボニル化合物または従来公知の光重合開
始剤を用いることで多色画像形成が可能となる。
また、特に、光熱エネルギーの両方を受けて転写像を形
成する場合の転写記録層の構成には、上記した光エネル
ギーを受けて作用する反応開始剤と高分子化成分との反
応で反応速度の温度依存性の大きい組合せとなるように
、光重合開始剤との高分子化成分の種類を選べばよい。
本発明に基く記録媒体は、基材フィルム上に一層に塗工
し使用する事が可能であるが、大気中の酸素阻害による
感度低下を防止する為、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のフィルムを記録媒体上に圧着せしめ、転写記録の転
写像形成後に剥離する手段も有効である。また、−万両
像形成素体を造粒し、酸素透過性の小さい高分子化合物
にて被覆すれば、感度低下の防止層には画像の解像性も
向上でき得る。更には、着色材料及び感光波長領域の異
なるP−フルキルアミノ芳香族カルボニル化合物または
従来公知の光重合開始剤より成る複数種の組成体をマイ
クロカプセル化し、ランダムに基材フィルム上に相持し
、各光重合開始剤の感光波長域に対応した波長の光を含
む複数種のエネルギーをそれらのうち少なくとも一種の
エネルギーを画像記録情報に対応させて同時に付与する
ことによりカラー記録に対応する記録媒体となる。
転写記録層を構成する画像形成素体にマイクロカプセル
を使用する場合には、コア部に上記説明した材料を含有
させる。マイクロカプセルの壁材に用いられる材料とし
ては、例えば、ゼラチン、ゼラチン−アラビアゴム、ア
ルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、エチルセルロ
ース、ニトロセルロース、ニトロセルロース等のセルロ
ース系尿素ホルマリン、レゾルシノール−ホルムアルデ
ヒド、尿素ホルムアルデヒド、イソイシアネート、イン
シアネート−ポリオール、メラミンーホルムアルデヒド
、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニル−セルロース、アセテートブチレート、ポ
リ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリアミド、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、塩化ビニソデンーアクリロニトリル共
重合体、エポキシ樹脂、ポリビニルホルマール、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアクリ
ル酸エステル、酢酸ブチル酸セルロース、ポリビニルと
ロンドン、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、テトロン、
ウリウレタン、ポリカーボネート、無水マレイン酸系共
重合体、ポリエチレンテレフタレート等が用いられる。
本発明の転写記録媒体は、転写記録層の厚みは1〜20
μが好ましく、特に3〜10μが好ましい。転写記録層
がマイクロカプセルの画像形成素体で構成されている場
合には、マクロカプセルの粒径は1〜20μが好ましく
、特に3〜10μの粒径が好ましい。また、マイクロカ
プセルの粒径分布は、数平均径に対して±50%以下が
好ましく、特に±20%以下が好ましい。マイクロカプ
セルの壁材の厚さは、 0.1〜2.0μが好ましく、
特に0.1〜0.5μが好ましい。
マイクロカプセル化の方法としては従来公知の方法がい
ずれも適用でき、例えば、単純コアセルベーション法、
コンプレックスコアセルベーション法、界面重合法、1
n−situ重合法重合面沈殿法、相分離法、スプレー
ドライング法、気中懸澗被覆法、メカノケミカル法など
が用いられる。
マイクロカプセルの画像形成素体を基材に結着させるに
は、例えばポリビニルアルコール(PvA)やエポキシ
系接着剤などの塗布用バインダーにより行う。塗布用バ
インダーの厚みは、 0.1〜1μが好ましい。
本発明の記録媒体は、空気中の酸素のために転写記録層
のラジカル反応が抑圧されることがある。これを防止す
るために、例えばポリビニルアルコール水溶液に界面活
性剤を少量加えたものを酸素防止層として転写記録層上
に塗布するのが好ましい。この酸素防止層は転写像形成
後水洗いして除去する。又、マイクロカプセル化された
素体の場合は壁材に酸素防止層としての機能を持たせる
事ができる。
本発明の記録媒体は、例えば次のようにして製造するこ
とができる。
感応成分、安定剤、着色剤等の組成分を溶融混合してア
プリケーター等により基材上に塗布して本発明の記録媒
体を作成する。また、転写記録層が画像形成素体により
構成されている場合には、前記成分を各色毎に噴霧乾燥
法等によって、微小な画像形成素体とし、更にポリエス
テル樹脂等のバインダーと共に各色画像形成素体をメチ
ルエチルケトン、エチレングリコールジアセタート等の
溶剤中で充分混合した後、ポリイミド等のフィルム上ヘ
ソルベントコートを行い、更に80℃で3分間乾燥させ
て溶剤を除去する事によって所望の記録媒体を得る事が
できる。
画像形成素体が、マイクロカプセルにより構成されてる
場合には、例えば後述の実施例に詳述されているような
方法によりマイクロカプセルの画像形成素体を製造し、
粒子上の画像形成素体の場合と同様にして、基材上のソ
ルベントコート法により塗布する。
また、該粒子状素体を支持体上に静電気的に付着させて
も良く、その場合には該粒子状素体または支持体または
両方をコロナ帯電させるか摩擦帯電させ付着させる。
本発明において、画像形成素体を支持体上に物理的また
は化学的に坦持する方法は、物理的方法としては上記の
ようなソルベントコートや静電気的に付着させる方法で
あり、化学的方法としては画像形成素体と支持体とが接
する表面のそれぞれに官能基を持たせ化学的に結着する
方法等である。
支持体としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ト
リアセチルセルロース、ナイロン、ポリイミド、ポリエ
チレンテレフタレート、アルミニウムなどの金属1等が
挙げられ、これらはフィルム状、板状、ドラム状、球状
であっても良い。
以下に本発明を実施例を用いて説明する。
実施例1〜31 第1表 第1表に示す成分をジクロロメタン溶剤に溶解せしめ、
厚さ6u+のポリエチレンテレフタレートフィルム上に
厚さ4μsにて塗布した。水膜上にポリビニルアルコー
ル(MW = 1200)水溶液を塗布醜素防止膜(膜
厚10鱗)を形成し試料とした0次に上記手法により作
成した試料をロール上に巻き回して第2図に示す装置に
組み込んだ。
サーマルベッド4としては8ドツ)/amのA−4サイ
ズのライン・タイプで発熱素子列がエツジ部に配列され
ているものを用い、記録媒体1の基材側が発熱素子に接
するように配し、記録媒体lのテンシ璽ンにより発熱素
子に押圧される様にした。そして対向した部所でケミカ
ルランプ3を配置した。
次に画信号に応じてサーマルへラドの発熱を制御する0
本実施例においては光と熱が与えられてガラス転移点が
上昇すると共に転写開始温度が上昇する転写記録層を扱
う為、ネガ記録となる。即ちサーマルヘッドの制御はマ
ーク信号(黒)の場合は通電せずマーク信号でない(白
)の時に通電しで発熱させる。
此の発熱時の通電エネルギーは0.8w/datX X
m5ecとしケミカルランプでサーマルヘッドの信号と
同期してXm5ec光照射を一様にしながら上記した様
な要領で画信号に応じてサーマルヘッドを制御、駆動し
2Xmsec/1ineの繰り返し周期で同期して記録
媒体をステッピングモータとドライブゴムロールとで搬
送した。
次いでポリビニルアルコール膜を除去し、第3に示す様
に表面平滑度10〜30秒の範囲にある普通紙10を転
写記録層に重ねて、ヒートロール8とピンチロール9と
で挟んで搬送した。ヒートロール8は300wのヒータ
を内部に持ち、表面を2層■厚のシリコンゴムで被覆し
たアルミロールで表面を50〜150℃の範囲の任意の
温度に保つ様ヒータを制御した。ピンチロール9はJI
Sゴム硬度計の硬度500のシリコンゴムロールで押圧
を1〜1.5Kg/c鳳2 とした、ヒートロール、1
10℃〜130℃の範囲で、普通紙を転写記録層に重ね
て搬送した後、基材フィルムを剥離し画像が得られる最
少時間X m5ecを求め感度とした。(ただしXは2
m5ec、 5+*sec、10m5ec、以後5 m
5ecごとに増やす)すなわちXの値が小さいほど感度
が高いことになる。また得られた画像は定着性よい高品
位な画像であった。 次にP−アルキルアミノ芳香族カ
ルボニル化合物とS−トリアジン誘導体の組み合すによ
る感度X m5ecを第2表に示す。
第2図に示すケミカルランプはP−アルキルアミノ芳香
族カルボニル化合物の吸収極大波長に最も近い発光ピー
クのランプを下記I、TIから選んで用いた。
ランプI・・実見(株) FLI(lA70E39/3
3T15全70E39390nm ランプ■・・実見(株) FIIOA70B/33T1
5発光ピーク: 450nm 以上で明らかな様にP−アルキルアミノ芳香族化合物と
S−トリアジ誘導体を併用する光開始剤系では極めて高
感度の記録媒体となる。
次に本発明の記録媒体を用いて多色画像の作画を行りた
例を示す。
実施例14 第4図に示す如く転写記録層1bはコアlc、1dとし
て第3表および第4表に示す組成の材料を用いて次に示
す方法によりマイクロカプセル状の画像形成素体を形成
してなる。
第  3  表 第  4  表 即ち、第3表および第4表に示す成分10gを先ず塩化
メチレン20重量部に混合したものを、カチオン又はノ
ニオン等HLB値の少なくとも10以上の界面活性剤と
ゼラチン1gを溶解した水200xrlにし、60℃加
温下ホモミキサーによってa、ooo〜10.00Or
pmで撹拌して乳化し、平均粒径26鱗の油滴を得る。
更に60℃下で撹拌を30分間続は塩化メチレンを留去
することにより平均粒径を10μにする。これにアラビ
アゴム1gを溶かした水20思1を加え、ゆっくり冷却
しなからNH,OH(アンモニア)水を添加しpH11
以上にすることによってマイクロカプセルスラリーを得
、グルタルアルデヒド20%水溶液1.Onlをゆっく
り加えてカプセル壁を硬化する。その後ヌッチェ濾過器
で固液分離し、真空乾燥器で35℃、10時間乾燥して
マイクロカプセル状の画像形成素体を得る。
この画像形成素体は、第3表および第4表のコアlc、
ldがシェル(壁材)leで被覆されたマイクロカプセ
ルで、粒径で、7〜15μ、平均粒径10μsにされる
前記の如くして形成された画像形成素体を、PVA5%
水溶液に界面活性剤を100c c当たり数滴垂らして
なる付着剤1fを用いて厚さ6鱗のポリエチレンテレフ
タレートフィルムよりなる支持体上に付着して転写記録
層1bを形成しこれによって記録媒体1を構成する。
前記第3表で示す画像形成素体中のP−アルキルアミン
芳香族カルボニル化合物は第5図の吸光特性においてグ
ラフCの帯域の光を吸収し画像形成時にはマゼンタ色と
なり、また第4表で示す画像形成中素体中のP−フルキ
ルアミノ芳香族カルボニル化合物は第5図の吸光特性に
おいてグラフDの帯域の光を吸収し画像形成時には青色
となる0次に転写記録層1bをロール状に巻き回して第
2図に示す装置に組み込んだ。
但しここで3でしめされる光源は前記吸収特性を示すP
−アルキルアミノ芳香族カルボニル化合物に対応して発
光ピーク450mmのランプE(実見@ FL 10A
70B)と発光ピーク390mmのランプF(実見輛F
L 10A70E38)の2本を配置する。転写記録層
lbは所定の波長の光と熱とが付与されると軟化点温度
が上昇し、記録紙に転写されなくなる性質を有している
ために第6図のタイミングチャートに示すようにマゼン
タ色記録に際してはサーマルヘッドの発熱素子列のうち
画信号のマゼンタに相当する発熱素子に通電せず1画信
号の白(記録媒体は白色とする)に相当するに20rm
secの通電を行い同時にランプEを照射時間25m5
ecで一様に照射する。
次に青色記録に際しては前記照射終了後25■see経
過してから、即ち前記通電時間より50m5ec後に今
度はサーマルヘッドの発熱素子列のうち画信号の青に相
当する発熱素子には通電せずに画信号の白に相当する部
分に351secの通電を行い同時にランプFを照射時
間45m5ecで一様に照射する0以上のような要領で
青、マゼンタ、白の画信号に応じてサーマルヘッドを制
御して転写記録層ibにネガ像を形成し、100m5e
c/Ijneの繰り返し周期で同期して記録媒体lを搬
送する9次に実施例1)と同様に普通紙を転写記録層に
重ねて圧接、加熱することで青、マゼンタ2色の転写像
を普通紙に転写することができる。
上記の如くして2色記録がワンショットで行なわれるも
のである。
実施例15) 実施例14)の第3表中のp−フルキルアミノ芳香に換
え、第4表中のP−アルキルアミノ芳香族化合物を光重
合開始剤であるイルガキュアー651(チバガイギー)
に、S−)リアジン誘導体をアミン類であるエチル−P
−ジメチルアミノベンゾエートに換えて、実施例14)
と同様にしてマイクロカプセル化を行い、第3表のP−
フルキルアミノ芳香族化合物を含む側に、発光ピーク4
20nmのランプG(検子FLR16A−?0BA42
)を、第4表の光重合開始剤を含む側に発光ビーク33
5nmのランプH(実見FL10A70E35)を対応
させ、第7図に示す条件で光と熱を付与し、実施例14
)と同様にして2色記録を行なつた・ 〔発明の効果〕 以上に説明した様に本発明の記録媒体を用いれば、 画像に対応する潜像の形成と転写記録を別々の工程にし
て記録を行うため、高品位の画像を形成でき、中間調記
録が可能でさらに、多色記録画像が容易に安価に形成で
きる、 さらに、転写記録層が粒状の画像形成素体よりなる場合
は、個々の固体状の画像形成素体が被記録物に付着する
ことにより転写記録が成されるために、表面平滑度の低
い一般的に用いられる普通紙にも鮮明なかぶりのない記
録画像が得られる、さらに、光および熱または熱に変換
しうるエネルギーを潜像形成手段として用いることがで
きるため、デジタル画像の記録が容易に形成できる。
さらに、本発明の記録媒体は、光および熱または熱に変
換しうるエネルギーを同時に付与して初めて潜像が形成
されるものであるため、高感度記録よ保存安定性の両方
を同時に満足させることが可能である、 等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1a図〜第1d図は本発明の記録媒体を用いた転写記
録の原理図であり、第2図、第3図は本発明の記録媒体
を用いて転写記録を行なう装置の模式図であり、第4図
は転写記録媒体の構成図であり、第5図はコア成分の吸
光特性を示す説明図であり、第6図、第7図は熱および
光を付与するタイミングチャートである。 l・・・記録媒体、la・・・支持体、1b・・・転写
記録層、lc、ld・・・コア、le・・・はシェル(
壁材)、if・・・付着剤、2・・・供給ロール、3・
・・ランプ、4・・・サーマルヘッド、5・・・制御回
路、7・・・ヒーター、8・・・ヒートローラー、9・
・・ピンチローラ−110・・・普通紙、11・・・巻
取りロール、12・・・記録画像。 特許出願人   キャノン株式会社 代  理  人     若   林     忠第2
図 第3図 第5図 第6図 第7図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、光を含む複数種のエネルギーをそれらのうち少
    くとも一種のエネルギーを画像記録情報に対応させて同
    時に付与することにより、その転写特性を支配する物性
    が変化する転写記録層を支持体上に有する記録媒体であ
    って、該転写記録層が、少なくとも着色剤と光エネルギ
    ー及び熱又は熱変換しうるエネルギーの付与によって感
    応する感応成分とを有してなる常温で固体の画像形成素
    体から形成されており、該感応成分が少なくとも光重合
    開始剤および不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴ
    マー、ポリマーまたはこれらの混合物を含有し、該光重
    合開始剤が 下記一般式( I )〜(III) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中R_1は炭素数1〜10の置換または非置換アル
    キル基、アルケニル基、アルコキシ基、またはアルキル
    チオ基、炭素数6〜12の置換または非置換アリールオ
    キシ基、または環を構成する炭素原子および異原子が5
    〜15個である置換または非置換複素環基を表わす。ま
    たR_2、R_3はそれぞれ水素、炭素数1〜4の置換
    または非置換アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基
    、またはアルキルチオ基、炭素数6〜12の置換または
    非置換アリール基を表わし同じであっても異なっていて
    もよい。)で表わされる少なくとも1種の化合物と下記
    一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV) (式中Xはハロゲン、Rはアルキル、置換アルキル、ア
    リール、置換アリール、アルケニル、置換アルケニル基
    、Qは−CX_3、−NH_2、−NHR’、−NR’
    _2、−OR’を表わす。但し、R’はアルキル基、ア
    リール基を表わす。)で表わされる少なくとも1種の化
    合物とからなるものであることを特徴とする記録媒体。
  2. (2)、前記画像形成素体が結着剤を含有している特許
    請求の範囲第1項記載の記録媒体。
  3. (3)、前記画像形成素体が、粒子状であり、前記支持
    体上に層を形成するように物理的または化学的に坦持さ
    れている特許請求の範囲第1項または第2項記載の記録
    媒体。
  4. (4)、前記画像形成素体が、壁材により被覆されカプ
    セル化されている特許請求の範囲第3項記載の記録媒体
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