JPH04120116A - 木質化粧材用樹脂組成物,処理木質化粧材および複合板 - Google Patents

木質化粧材用樹脂組成物,処理木質化粧材および複合板

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JPH04120116A
JPH04120116A JP24053590A JP24053590A JPH04120116A JP H04120116 A JPH04120116 A JP H04120116A JP 24053590 A JP24053590 A JP 24053590A JP 24053590 A JP24053590 A JP 24053590A JP H04120116 A JPH04120116 A JP H04120116A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は木質化粧材用樹脂組成物、さらに詳しくは床材
等の建築用仕上げ材、家具表面材などに好適に用いるこ
とができる木質化粧材用樹脂組成物、処理木質化粧材お
よび複合板に関する。
〔従来の技術] 従来、木材は加工が易しく、杢目が美しいなどの点から
化粧材、内装材、家具等に広く利用されている。
しかし、木材は多孔質であり、摩耗や損傷、羽毛立ちな
どが発生し易く、また汚染や変色が生し、短時間で汚損
するという問題がある。
この問題を解決するため、通常、木材表面に塗膜が施さ
れているが、塗膜厚を30μm以上とする必要があるた
め、木材の素材観を損なうとともに、またこのような厚
さの塗膜を施すには下塗りと乾燥工程を繰返して行わね
ばならず、生産性が低下するという欠点がある。
この欠点の改善策として、木質化粧材(以下、単板と称
する)を合成樹脂、重合性単量体等の混合物に浸漬し、
単板の導管部に樹脂等を含浸しく以下、混合物を含浸し
た単板を含浸単板と称する)、加熱圧縮して単板と合成
樹脂の複合化(ウッド、プラスチックコンビネーション
、以下、WPCと略す)を図る方法が開発されている(
以下、WPCによって得られるものを処理単板と称する
)。このWPCによって処理単板表面の強度は著しく増
加するが、店舗等の床材として使用するためには、天然
の木材が有する色調や感触、さらに苛酷な条件に耐える
耐久性、表面硬さ、耐汚染性および寸法安定性を兼ね備
えていることが要求される。
しかし、従来の方法で得られる処理単板、特に単板とし
て松材を使用した処理単板は、松材に含有するヤニ等の
影響を受け、木材特有の色調および感触が損なわれ、ま
た春材部と秋材部の境界に、熱および冷却の繰返しによ
り表面にクランクが生じたり、春材部と秋材部の濃度差
をそのまま維持できず、変色するという欠点がある。こ
れらの欠点を改善するため、単板そのものを処理する方
法が開発されている(特開昭63−56402号公報、
特開昭63−56403号公報)が、塗装作業性が大幅
に低下する。
また処理単板は表面研削が必要であり、この研削処理に
よって表面に付着した余分な樹脂を除去し、処理単板の
表面を露出させて天然の木材の微細な杢目調を出し、か
つ上塗り塗料の付着性を向上させている。この研削手段
としては、サンドブラスト、サンドペーパー等により行
われるが、表面部の樹脂の硬化性が不充分であったり、
極度に硬い場合には研削工程に長時間を要し、作業効率
が著しく低下するという問題がある。
〔発明が解決しようとする課B] 本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、松材
を単板に使用した場合でも処理単板の仕上がり性(杢目
模様)を大幅に向上させると同時に、塗膜の耐久性、硬
さ、寸法安定性を向上させることができ、しかも塗膜の
研削作業が容易である木質化粧材用樹脂組成物、処理木
質化粧材および複合板を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題に鑑み、鋭意研究した結果、特
定の酸成分および多価アルコール成分からなる、特定の
分子量および酸価を有する不飽和ポリエステル、重合性
単量体としてスチレン、および有機過酸化物としてL−
ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートを含有する
組成物が前記課題を解決できることを見出し、本発明に
到達した。
すなわち本発明は、(A)(a)一般式(I)R1 (式中、R,、R2およびR2はそれぞれ独立して炭素
数1〜15のアルキル基を意味する)で表わされるグリ
シジルエステル、(b)ジエチレングリコール、(C)
イソフタル酸および(d)無水マレイン酸を、−F−/
l/比で(a):(b):(C):(d)=0.03〜
0.30 :1.47〜0.70 : 0.20〜o、
so:o、80〜0.20の組成比で反応して得られる
、分子量300〜5000および酸価50以下である不
飽和ポリエステル、(B)スチレンを(A)および(B
)の総量に対して20〜80重量%ならびに(C) t
ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートを(A)お
よび(B)の総量に対してO,1〜10.0重量%を含
み、粘度(25°C、ガードナ)が100〜500セン
チボイズである単板用樹脂組成物、この単板用樹脂組成
物を木質化粧材に含浸し、硬化してなる処理木質化粧材
およびこの処理単板を基材に接着してなる複合板に関す
る。
本発明に用いられる不飽和ポリエステル(A)は、多価
アルコール成分と多塩基酸成分との縮合反応によって得
られる。
多価アルコール成分としては、上記一般式(I)で表さ
れるグリシジルエステル(a)およびジエチレングリコ
ール(b)が用いられる。これらの使用割合はモル比で
(a):(b)〜0.03〜0.3 : 1.47〜0
.70、好ましくは0.05〜0.25:1.45〜0
゜65である。
グリシジルエステル(a)は、処理単板の耐薬品性を向
上させ、冷熱繰返しによるクランクの発生を防止し、寸
法安定性を付与する。ジエチレングリコール(b)は、
単板として松材を使用した際の処理単板の仕上がり性(
杢目模様)を大幅に向上させ、上記(a)成分との組合
わせにより冷熱繰返しでのクランク発生を防止する。
グリシジルエステル(a)の使用量が0,03モル未満
では、処理単板の表面に冷熱繰返しによるクランクが発
生し、また0、30モルを超えると処理単板の硬さが充
分でな(、研削作業性を著しく低下させる。ジエチレン
グリコール(b)の使用量が1.47モルを超えると不
飽和ポリエステル(A)の分子量が小さくなり、処理単
板表面硬さが充分でなく、床材として使用すると割れが
発生し、また0゜70モル未満では単板として松材を使
用して処理単板とした際の仕上がり性が著しく低下する
上記一般式(r)で表わされるグリシジルエステル(a
)としては、例えば、シェル化学社製の商品名カージュ
ラEが挙げられる。
多価アルコール成分として、上記(a)および[有])
成分以外の多価アルコール成分を、処理単板の冷熱繰返
しでの耐クラツク性および仕上がり性に影響を与えない
範囲、具体的には(a)および俣)成分の総量に対して
0.5モル%以下の範囲で使用することができる。この
多価アルコール成分として、例えばエチレングリコール
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、1.4−ブタンジオール、l、
3−ブタンジオール、1.6−ヘキサンジオール、水添
ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール等が
挙げられる。これらは1種または2種以上混合して使用
してもよい。
多塩基酸成分としては、イソフタル酸(C)と無水マレ
イン酸(d)が用いられ、これらの使用割合はモル比で
(C) : (d) = 0.20〜0.8:0.80
〜0.20、好ましくは0.25〜0.60 : 0.
75〜0.40である。これらの成分は、上記(a)お
よび(b)成分との組合わせにより、特に単板として松
材を使用した場合の処理単板の仕上がり性を著しく向上
させる。
例えば無水フタル酸または無水マレイン酸を使用すると
、松材からなる単板を処理単板とした際に杢目模様がか
すんで所期目的の仕上がり性が得られない。この理由は
明らかでないが、上記成分(C)および(d)を使用し
た樹脂組成物の硬化物の屈折率が松材に近い値を示すた
めと推定される。
イソフタル酸(C)の使用量が0.20モル未満では、
松材からなる処理単板の仕上がり性が充分でなく、また
0、80モルを超えると含浸単板を加熱圧縮成形して処
理単板とする際に樹脂組成物の硬化が不充分で、表面硬
度に劣る。
多塩基酸として、上記(C)および(d)成分以外の多
塩基酸を、処理単板の仕上がり性および硬化性に影響を
与えない範囲、具体的には(C)および(d)成分の総
量に対して0.3モル%以下で使用することができる。
この多塩基酸として、例えばフマール酸、イタコン酸等
の不飽和多塩基酸、無水フタル酸、アジピン酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ハイミンク酸、トリメリット酸等
の飽和多塩基酸が挙げられる。これらは1種または2種
以上混合使用してもよい。
不飽和ポリエステル(A)は、公知の方法により合成さ
れる。例えばジエチレングリコール、グリシジルエステ
ルおよびイソフタル酸を反応釜に仕込み、180〜.2
30°Cで反応水を除きながら2〜10時間加熱し、所
定の酸価になるまで反応させた後、これを120°Cに
冷却し、無水マレイン酸を仕込み、再び180〜230
℃で3〜10時間加熱して所定の分子量および酸価にな
るように調整する。本発明においては、多価アルコール
成分を多塩基酸成分に対して当モル以上過剰にして反応
させるため、不飽和ポリエステル(A)の分子量および
酸価の調整がし易い。
不飽和ポリエステル(A)の分子量は300〜5000
、好ましくは700〜3000の範囲となるように整さ
れる。分子量が300未満では硬化後の塗膜が脆く、冷
熱繰返しでの処理単板の耐クラツク性に劣り、また50
00を超えると単板の導管部への浸透が不充分となり、
単板の表面のみに樹脂が付着して研削後に天然の木質の
色調が得られず、また冷熱繰返しでの処理単板の耐クラ
ツク性に劣る。
不飽和ポリエステル(A)の酸価は50以下、好ましく
は30以下になるように調整される。酸価が50を超え
ると処理単板の耐水性、耐薬品性が著しく低下する。
本発明に用いられるスチレン(重合性単量体)(B)の
使用量は、(A)と(B)の総量に対して20〜80重
量%、好ましくは30〜70重量%である。この使用量
が20重量%未満では、不飽和ポリエステル(A)との
反応が不充分で高硬度の塗膜が得られず、また80重量
%を超えると硬化性が低下し、仕上がり性、特に天然の
木質の色調が低下する。スチレン(B)は、前記不飽和
ポリエステル(A)との組み合わせにおいて、特に松材
を使用した処理単板の仕上がり性を著しく向上させる。
例えばスチレンをメタクリル酸メチル、ビニルトルエン
等の他の重合性単量体に代えた場合には、松材を使用し
た処理単板の所期目標の仕上がり性が得られない。この
理由は明らかではないが、前述と同様に松林と硬化物と
の屈折率の関係に起因するものと推定される。
重合性単量体として、スチレン以外の重合性単量体を、
処理単板の仕上がり性に影響のない範囲、具体的にはス
チレンの総量に対して30重量%以下の範囲で使用する
ことができる。この重合性単量体としては、例えばビニ
ルトルエン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、塩化ビ
ニル、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、
グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、2
−ヒドロキシ(メタ)プロピルアクリレート等が挙げら
れる。これらは1種または2種以上混合使用してもよい
本発明に用いられるt−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート(有機過酸化物)(C)のの使用量は、前
記不飽和ポリエステル(A)とスチレン(B)の総量に
対して0.1〜10.0重量%、好ましくは0.1〜5
.0重量%である。この量が0゜1重量%未満では、加
熱成形後の塗膜の硬化が不充分で、表面硬度、耐シンナ
性および耐薬品性等が低下し、また10重量%を超える
と、有機過酸化物が可塑剤の働きをして加熱成形後の塗
膜が軟質となる。t−プチルパーオキシインプロピルカ
ーボネ−1−(C)は、前記不飽和ポリエステル(A)
とスチレン(B)との組合わせにより、特に松材からな
る処理単板の仕上がり性を著しく向上させる。例えばt
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートの代わり
にペンゾールパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート等を使用すると、松材を使用して処理単板と
しても松材の杢目模様が立体的にあられれず、肉やせ状
に仕上がる。
有機過酸化物として、L−ブチルパーオキシイソプロビ
ルカーボネート以外の有機過酸化物を、処理単板の仕上
がりに影響のない範囲、具体的にはt−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート(C)の総量に対して0.
5重量%以下の範囲で使用することができる。この有機
過酸化物としては、例えばペンゾールパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、1.1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−)リメチルシクロヘキサン、
クメンハイドロパーオキシド等が挙げられる。
本発明の単板用樹脂組成物の粘度は、100〜500セ
ンチポイズ(ガードナ、25°C)となるように調整さ
れる。粘度が100センチポイズ未満では組成物の単板
への含浸が容易になるがスチレン(B)を80重量%よ
り多く使用する必要があり、加熱成形後の塗膜が脆くな
る。また500センチボイズを超えると組成物の単板へ
の含浸性が低下し、強靭な成形物が得られない。
本発明の単板用樹脂組成物を単板に含浸して硬化させる
ことにより処理単板が得られる。該単板としては、特に
松材に限定されるものではなく、杉、桧等の針葉樹材で
あっても、広葉樹材であってもよく、また樫のような単
緑樹材であっても、ブナ、シラカバ、ナラ等の落葉樹材
であってもよい。
単板に樹脂組成物を含浸させる方法としては、公知の方
法を採用することができる。一般には、単板を減圧(2
〜501111Hg/cTA)下に置き、単板中の導管
へ組成物が進入し易い状態として組成物を含浸した後、
直ちに解圧し、常圧または加圧(通常、30kg/c+
j)で、数時間(通常、約10〜24時間)放置するこ
とによって行われる。このようにして得られた含浸単板
を加圧、加熱(例えば80〜150 ’Cで3〜20分
、8〜20kg/cJ)して樹脂組成物を硬化させて処
理単板とされる。
処理単板は、合板等の基材に接着して複合板とされる。
処理単板と合板の接着には、公知の接着剤を使用するこ
とができる。また含浸単板を加圧、加熱して硬化する際
に基材と接着してもよい。合板に接着した処理単板は、
その表面をサンドペーパー、プラストサンダー、パフサ
ングー等で研削して表面に付着した余分の樹脂が除去さ
れ、表面層が露出して木質本来の微細な杢目が現出され
、上塗り塗料(ウレタン塗料、ラッカー塗料等)との付
着性が与えられる。
本発明の単板用樹脂組成物は、含浸と加熱成形後の仕上
がり性が最も難しい松材に特に有効であるが、その他の
各種の木材からなる単板にも用いることができる。また
本発明の単板用樹脂組成物を用いて得られる処理単板お
よび複合板は、研削がし易く、作業性にも優れている。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳しく説明する。
下記例中の「部」および「%」は特に断らない限り「重
量部」および「重量%」を意味する。
〈不飽和ポリエステルの製造〉 (1)不飽和ポリエステル(A−1)の製造撹拌機、ガ
ス導入管、還流冷却器および温度計を備えた2iのフラ
スコに、カージュラE(シェル化学社製、一般式(I)
におけるR1とR1はメチル基、R2は炭素数12〜1
4のアルキル基であり、分子量が250であるアルキル
グリシジルエステル)170部(0,68モル)、ジエ
チレングリコール1011部(9,54モル)、イソフ
タル酸339部(2,04モル)およびハイドロキノン
0.1部を入れ、窒素ガスを吹込みながら4時間で22
0°Cに昇温し、同温度で酸価が12(KOH■/g)
になるまで反応させた。反応時間は3時間を要した。次
いで120°Cに冷却し、無水マレイン酸467部(4
,77モル)および循環溶剤としてキジロール50部を
入れ、再び4時間で220″Cに昇温し、同温度で釜内
内容物の酸価を測定しながらエステル化反応を進めた。
6時間加熱後、酸価が15.8で200°Cに冷却し、
窒素ガスの吹込み量を多くして釜内中のキジロールを除
去しながら反応を進めた。同温度で2時間加熱し、酸価
が10.8の不飽和ポリエステル(A−1)を得た。こ
の分子量はHLC(ハイスピード・リキッド・クロマト
グラフ、日立製作所製、日立クロマトグラフ635−0
200)で標準物質にポリスチレンを使用して測定した
ところ、平均分子量は990であった。
(2)不飽和ポリエステル(A−2)の製造(1)と同
様にして21のフラスコにジエチレングリコール631
部(5,95モル)、カージュラE、438部(1,7
5モル)、イソフタル酸581部(3,50モル)およ
びハイドロキノン0.1部を仕込み、220°Cに昇温
し、同温度で酸価が6になるまで反応させた。所要時間
は6時間を要した。次いで120°Cに冷却し、無水マ
レイン酸343部(3,50モル)およびキジロール5
0部を仕込み、(1)と同様に220°Cに昇温し、釜
内内容物の酸価を測定しながらエステル化反応を進めた
。4時間加熱後、酸価が16.8を示したところで20
0 ’Cに冷却し、(1)と同様に窒素ガスの吹込み量
を多くし、キジロールを除去しながら反応を進めた。同
温度で3時間加熱し、酸価が10.8の不飽和ポリエス
テル(A−2)t−また。
この分子量を(1)と同様にして測定したところ、平均
分子量は1850であった。
(3)不飽和ポリエステル(A−3)の製造(1)と同
様にして2!のフラスコにカージュラE、941(0,
34モル)、ジエチレングリコール954部(9,0モ
ル)、イソフタル酸498(3,0モル)およびハイド
ロキノン0.1部を仕込み、(1)と同様に220″C
に昇温し、同温度で酸価が20になるまで反応させた。
所要時間は4時間であった。次いで120℃まで冷却し
、無水マレイン酸441部(4,5モル)、キジロール
50gを仕込み、(1)と同様に200″Cまで昇温し
、釜内内容物の酸価を測定しながらエステル化反応を進
めた。9時間加熱後、酸価が12.5を示したところで
200℃に冷却し、(1)と同様、窒素ガスの吹込み量
を多くし、キジロールを除去しながら酸価を測定し、2
.5時間加熱後、酸価8゜6の不飽和ポリエステル(A
−3)を得た。その分子量を(1)と同様にして測定し
たところ、平均分子量は1250であった。
比較例の不飽和ポリエステル(X)の製造(4)不飽和
ポリエステル(X−1) (1)と同様に21のフラスコにジエチレングリコール
108部(10,22モル)、イソフタル酸339部(
2,04モル)およびハイドロキノン0.1部を入れ、
(1)と同様に220°Cで昇温し、酸価が12.6に
なるまで反応させた。所要時間は3.5時間であった。
次いで120°Cに冷却し、無水マレイン酸467部(
4,77モル)、キジロール50gを仕込み、(1)と
同様に220℃でエステル化反応を進めた。6時間加熱
後、酸価が16.5を示したところで200°Cに冷却
し、キジロールを除去しながら同温度で反応を進め、3
時間加熱後、酸価が9.8の不飽和ポリエステル(Xl
)を得た。この分子量を(1)と同様に測定したところ
、平均分子量は1050であった。
(5)不飽和ポリエステル(X−2) (1)と同様に22のフラスコにカージュラE1438
1(1,75モル)、ジエチレングリコール631部(
5,95モル)、無水フタル酸518部(3,50モル
)およびハイドロキノン0.1部を仕込み、(1)と同
様に220″Cに昇温し、酸価7になるまで反応させた
。所要時間は7時間であった。次いで120℃に冷却し
、無水マレイン酸343部(3,50モル)およびキジ
ロール50gを仕込み、(1)と同様に220″Cに昇
温し、同温度で545時間加熱後、酸価が14.8を示
したところで200℃に冷却し、(1)と同様に窒素ガ
ス量を多くしてキジロールを除去しながら、同温度で3
時間加熱後、酸価9.8の不飽和ポリエステル(X−2
)を得た。その分子量を(1)と同様に測定したところ
、平均分子量は192oであった。
(6)不飽和ポリエステル(X−3) (1)と同様に212のフラスコにカージュラE、19
3部(0,77モル)、プロピレングリコール819部
(10,78モル)、イソフタル酸511部(3,08
モル)およびハイドロキノン0.1部を仕込み、190
 ’Cで2時間加熱後、4時間で21O′Cに昇温し、
同温度で酸価が18.5になるまで加熱した。所要時間
は4.5時間であった。次いで120 ”Cに冷却し、
無水マレイン酸435部(4゜62モル)およびキジロ
ール50gを仕込み、(1)と同様に220 ”Cに昇
温し、同温度で4.5時間加熱後、酸価が19.5を示
したところで2゜OoCに冷却し、(1)と同様に窒素
ガス量を多くして、キジロールを除去しながら同温度で
2.5時間加熱後、酸価13.5の不飽和ポリエステル
(X3)を得た。この分子量は(1)と同様に測定した
ところ、平均分子量は1800であった。
実施例1〜6および比較例1〜1゜ 第1表に示す組成および配合量(単位は重量〜J−”ン
二″ 〈試験例〉 厚さ1.5 mmの松またはナラ単板を41のステンレ
ス製タンクに入れ、タンク内を4 m Hg / cd
に減圧して4時間放置後解圧し、作製したそれぞれの樹
脂組成物を注入し、タンク内の圧力を30誌圧/CII
加圧し、その状態で16時間放置した後、解圧して含浸
単板を得た。この含浸単板を取り出してホットプレス(
140°Cで3分;12kg圧/cd)で硬化させて処
理単板を得た。さらに、この処理単板を接着剤で合板に
接着させて複合板を得た。この複合板の研削性、仕上が
り性、硬さおよび耐久性(冷熱繰返し試験)を下記のよ
うにして調べ、その結果を第2表に示した。
(1)研削性:耐水ペーパー#240のへルトサンダー
で、複合板上の処理単板表面を研削した際の研削のし易
さを下記のように評価した。
O:1回の研磨で表面が完全に研削できる。
△:3回の研磨で表面が完全に研削できる。
(2)仕上がり性:目視により下記のように評価した。
○:複合板上の処理単板の春材部と冬材部の模様が鮮明
で、立体的に見える。
△:春材部と冬材部の模様は立体的であるがややぼけて
見える。
×:春材部と冬材部の模様がぼけて見え、立体観がほと
んどない。
(3)鉛筆硬さ:三菱ユニ鉛筆を45°の角度で処理単
板表面に強く押して傷かつがな(なるまでの硬さを調べ
た。
(4)バーコール硬さ:パーコール935を用いて処理
単板の硬さを調べた。
(5)冷熱繰返し試験:複合物を80″Cの乾燥機に2
時間放置後、直ちに一20″Cの冷蔵庫に2時間放置し
、これを1サイクルとして繰返し試験を行い、複合板表
面のクラックの発生状態第2表から、実施例によれば、
研削性に優れるとともに、単板として松材を使用した場
合でも高仕上がり性および高耐久性を有する複合板が得
られることが示された。
〔発明の効果〕
本発明の単板用樹脂組成物によれば、単板に松材を用い
た場合でも、耐久性、硬さ、寸法安定性および研削作業
性に優れた処理単板および複合板を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)(a)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1、R_2およびR_3はそれぞれ独立し
    て炭素数1〜15のアルキル基を意味する)で表わされ
    るグリシジルエステル、(b)ジエチレングリコール、
    (c)イソフタル酸および(d)無水マレイン酸を、モ
    ル比で(a):(b):(c):(d)=0.03〜0
    .30:1.47〜0.70:0.20〜0.80:0
    .80〜0.20の組成比で反応して得られる、分子量
    300〜5000および酸価50以下である不飽和ポリ
    エステル、 (B)スチレンを(A)および(B)の総量に対して2
    0〜80重量%ならびに (C)t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート
    を(A)および(B)の総量に対して0.1〜10.0
    重量%を含み、粘度(25℃、ガードナ)が100〜5
    00センチポイズである木質化粧材用樹脂組成物。 2、請求項1記載の木質化粧材用樹脂組成物を木質化粧
    材に含浸し、硬化してなる処理木質化粧材。 3、請求項2記載の処理木質化粧材を基材に接着してな
    る複合板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4879735B2 (ja) * 2004-06-11 2012-02-22 関西ペイント株式会社 ポリエステル樹脂及び熱硬化性水性塗料組成物

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