JPH04117303A - 吸液芯およびその製造方法並びに薬剤蒸散方法 - Google Patents

吸液芯およびその製造方法並びに薬剤蒸散方法

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JPH04117303A
JPH04117303A JP2175572A JP17557290A JPH04117303A JP H04117303 A JPH04117303 A JP H04117303A JP 2175572 A JP2175572 A JP 2175572A JP 17557290 A JP17557290 A JP 17557290A JP H04117303 A JPH04117303 A JP H04117303A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸上式加熱蒸散装買に用いられる吸液芯およ
びその製造方法並びに薬剤蒸散方法に関するものである
〔従来の技術〕
従来より殺虫等の目的で薬剤を加熱蒸散させる方法とし
ては、(1)いわゆる蚊取線香および(2)電気蚊取マ
ット等が愛好されてきた。
近年薬剤溶液中に多孔質吸液芯を浸漬し、芯上部を加熱
して薬剤を加熱蒸散させる方式(以下、液体方式と呼ぶ
)が、−回毎にマット等を交換する必要がないこと、効
果か長時間安定すること等の理由で再び注目されてきた
この方式はかなり古くから知られており、例えば実公昭
43−25081号公報には直接加熱による方式が記載
されているが、直接加熱による場合には薬剤の分解が激
しいため、一般には間接加熱による方式が採用される傾
向にある。
間接加熱による方式としては、吸液芯と発熱体との間に
フェルト等を介在させて加熱する方法が実公昭36−1
2459号公報、実公昭4622585号公報に記載さ
れ、また吸液芯と発熱体とを一定間隔で離間して加熱す
る方法が実公昭43−26274号公報、実公昭448
361号公報、実公昭45−14913号公報、実公昭
45−292445号公報に記載さている。
しかしながら、この当時のものは、樹脂等の目詰まり等
で長期の持続性に難点があり、結局・前記蚊取線香や蚊
取マットに比べその長所が認識されず、市場には受は入
れられずに終わっていた。
最近、この液体方式の蚊取器が再認識されてきたのは、
生活向上に伴う生活意識、生活環境の変化もさることな
がら、発熱体の技術進歩、少量で有効な殺虫成分の開発
、有効成分を含め薬剤原料の品質向上、プラスチック加
工技術の進歩によるところと考えられる。
〔発明か解決しようきする課題〕
さて、これら液体方式加熱蒸散器に用いられる多孔質吸
液芯としては、かつてはフェルトかそのままの形で用い
られていたか、フェルトの場合、一般に吸液量か多すぎ
たり、保管、輸送、使用時に薬液か芯を介してあふれる
、あるいはその柔軟性の故に芯を正しくセットしにくい
等の問題がある。
これに対し、無機粉体あるいは無機粉体と木粉等を水溶
性糊剤で固着成形した吸液芯か特公昭61−23163
号公報、特公昭59−40409号公報、特開昭61−
24841号公報、特開昭63−63330号公報、特
開昭6374440号公報に示されている。また、本発
明者等も炭酸力ルンウムまたはマグネンアあるいはこれ
に有機粉末を含む粉体を糊剤で固着した吸液芯を見いだ
し、先に特許出願を行った(特願昭63−328526
号)。
しかしながら、これら従来の吸液芯は無機粉体の表面活
性のためにしばしば薬液が化学的に分解を受ける等の問
題かあった。
さらに、これらの吸液芯にはデンプン、CMC−Na等
の有機質の水溶性糊剤か製造上有利なので用いられるこ
とか多いか、この場合でも、薬液か水性溶液の場合は、
当然のことながら糊剤の溶解、溶出、膨潤により吸液芯
の物理的劣化か起こるので使用に耐えないという問題か
残っていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、鋭意検討を進めるうち、アルミナ、シリ
カ、タルク、マイカ、珪藻土などの無機質粉体を600
ないし2000℃で焼成することによって、これらの無
機質粉体の表面活性を薬剤の分解を生ぜしめない程度に
まで下げることかでき、吸液芯の素材として極めて有用
なことを見出した。
また、従来のデンプンなどの有機質の粘結剤では、当然
のことなから焼成中にそのほとんどが消失してしまうが
、各種粘土、タールピッチなどの無機質粘結剤を用いた
場合、常温では粘結作用か乏しいものの、焼成の過程で
十分な粘結作用を示すようになり、吸液芯として成形か
可能となった。さらに、a=粗粉体配合された有機物質
か焼成過程で一酸化炭素あるいは二酸化炭素なとのガス
を発生させて吸液芯中に連続気孔を生成し、毛細管現象
により吸液性能を示すのに十分ポーラスな吸液芯を調製
し得ることが明らかとなった。
すなわち本発明は、 無機質粉体、有機物質および無機質粘結剤からなる混合
物を、600ないし2000℃で焼成してなることを特
徴とする吸液芯に係り、薬液の分解の心配がなく、しか
も無機物が主体のため水性薬液も適用可能な極めて有用
な吸液芯を提供するものである。
また、本発明は、前記吸液芯を用いた液体方式薬剤加熱
蒸散方法を提供するものである。好適には薬剤としてピ
レスロイドを用いて該薬剤を加熱蒸散せしめ、蚊、ハエ
等の害虫を防除する目的に用いる。なお、薬剤を含有す
る溶液は水性溶液であっても、油性溶液であっても力1
まわない。
本発明で用いる無機質粉体としては、アルミナ、ンリカ
、タルク、マイカ、ンルコニア、珪藻土、活性白土など
が挙げられるか、これらに限定されるものではない。こ
れらの無機質粉体は、本発明の吸液芯の組成中IOない
し90重量%、好ましくは30ないし70重量%配合さ
れ、そして50メツシユ以下の微粉状のものが、成形上
からも、吸液芯の外観、吸液性、強度等の物性の点でも
好ましいが、混合あるいは成形工程で粉砕を伴うときは
この限りではなり)。
また、有機物質としては、木粉や、アクリル樹脂、ポリ
オレフィン樹脂などの各種合成樹脂、あるいは後記する
有機質粘結剤などが挙げられ、これらを本発明の吸液芯
の組成中0.5なli1シ30重量%配合すれば、吸液
性能を示すのに十分ポーラスな吸液芯を得ることができ
る。
また、本発明の吸液芯には、その特性を損なわない範囲
で活性炭、カーボンブラ・ツク、木炭、黒鉛、コークス
などの炭素質粉体を配合して、吸液芯の外観、色調、吸
液性、強度なとを改善することかできる。
無機質粘結剤としては、カオリンクレー、ヘントナイト
、ハロサイトなとの各種粘土、タルピッチ、水ガラスな
どの無機質粘結剤か必須であり、5ないし50重量%、
好ましくは10ないし40重量%配合される。これらの
無機質粘結剤は常温では粘結作用か乏しいか、600な
いし2000℃で焼成することにより十分な粘結作用を
示し、本目的の吸液芯に適用可能となったものである。
特公昭61−23163号公報、特開昭63−2484
1号公報開示の吸液芯など、従来の吸液芯のほとんどは
、デンプン、カルボキシメチルセルロースなとの有機質
粘結剤で固めたものであり、従って無機質粘結剤を焼成
して使用する本発明は、従来の知見から全く予想し得な
い技術といえる。
本発明の吸液芯は、原料である無機質粉体、有機物質お
よび無機質粘結剤の必要量を配合した混合物に、適当量
の水を加え混練後、成形・乾燥し、600ないし200
0℃、好ましくは800ないし1)00℃で焼成するこ
とにより製造される。この製造方法もまた本発明を構成
する。焼成の際、600℃未満では焼成が十分達成し得
す、2000℃を越えると組成原料の変質を招くことが
あるので好ましくない。
なお、成形・乾燥後、焼成するにあたり、酸素雰囲気下
600ないし1000℃で燻焼して、水分・有機物を除
去する工程を経た後、還元雰囲気下さらに高温で焼成す
る2段階工程となしてもよい。この場合、芯中の気孔の
状態が安定化するという効果があるが、必須ではない。
また、成形方法としては例えば加圧押出し成形機の利用
を例示できるが、もちろんその他種々の成形機に適用可
能であることはいうまでもない。
なお、焼成に先立ち吸液芯を成形する工程において、そ
の成形性を改善するため、若干の各種デンプン、各種合
成樹脂なとの有機質粘結剤、あるいはポリエチレングリ
コールやグリセリンなどの成形補助剤を添加してもよく
、水に不溶の有機質粘結剤を用いる場合は適当な溶剤を
使用してもかまわない。この場合、有機質粘結剤は吸液
芯に連続気孔を生成するのに必要な前記有機物質と同様
の役割も果たすので、有機質粘結剤の添加量により、有
機物質の配合量を減じることができる。
さらに、本発明の吸液芯は、前記有機物質の一部を炭酸
塩で代用し、焼成中に一酸化炭素あるいは二酸化炭素ガ
スを発生させ、同様に連続気孔を生成させて、吸液芯の
吸液量あるいは揮散量を改善することができる。ここで
いう炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ/ラムなどがが挙げら
れ、全体量に対して5ないし25重量%配合すれば好適
な結果が得られる。
また、本発明の吸液芯は、揮散量を向上させるために、
吸液芯の長さ方向に炭素繊維を配設し、毛細管現象をよ
り強めることも可能で、この目的のためには、炭素繊維
を5ないし25重量%配合すればよい。
こうして得られた吸液芯は、組成原料の種類、配合量、
間隙の大きさや粗密、表面積などを適宜選ぶことによっ
て、吸液量、揮散速度を適宜調節できるほか、薬液の分
解を引き起こす心配がなく、また従来の例えばフェルト
単独の吸液芯にみられた過度の吸液量、保管、輸送、使
用時の薬液のあふれ等の問題を解消することができ、極
めて有用なものである。
なお、本発明の吸液芯は、必要に応じて防黴、防腐、防
虫、難燃その他の処理をしてもよい。
本発明の吸液芯は、殺虫、殺菌、芳香等を目的として、
各種殺虫剤、殺菌剤、消臭剤、香料等の薬剤を加熱飛散
させる液体方式加熱蒸散装置の吸液芯として好適に用い
ることができる。
本発明の吸液芯を用いるのに適した装置の一例を図面に
示す。図中、1は薬液2を入れた容器であり、該容器1
は収納容器3内に係脱自在に収納、保持されている。収
納容器3の上部は開放されており、この開放部に環状(
あるいは一対の半環状)の発熱体4か固着されている。
5は発熱体4に接続されたコートである。容器Iの上部
には薬液注入口6か設けられており、この薬液注入口6
に、吸液芯7か、その上部か環状発熱体4の中心部に配
設されるように、略密栓状に保持されている。図示する
ものは本発明の吸液芯を用いるのに好適な装置の一例で
あるが、これに限らず各種形状の装置を用いることがで
きることは言うまでもない。
上記容器lに収納する薬液としては、目的に応じて殺虫
液、芳香液等が用いられる。上記装置が加熱蒸散殺虫装
置として用いられる場合には、容器1に殺虫液を入れ、
発熱体4に通電して、殺虫剤の種類に応じて好ましくは
吸液芯7の表面温度が70〜140℃となるように加熱
する。加熱温度が高すぎると、薬剤の熱分解や重合が生
じ易く、揮散有効成分量が低くなるという問題があり、
また、この結果生成される高沸点物質等の吸液芯内への
蓄積およびこれによる芯の目詰まりを起こし易くなるの
で好ましくない。また、加熱温度か低すぎると、当然の
ことなから有効成分の揮散か遅くなり、場合により溶剤
のみ揮散し、有効成分の揮散が妨げられることもある。
従って、有効成分の種類、濃度、溶剤の揮発性等によっ
て最適の温度が選択される。
上記殺虫液としては、殺虫剤を各種溶媒中に溶解した溶
液を用いる。溶媒としては引火点が高く、臭みがなく、
かつ毒性掌上安全なものか好ましい。また、用いる溶媒
の沸点としては該吸液芯の加熱温度にもよるが、150
〜350℃の範囲に入るものが好ましい。これらの条件
を満足するものとしては炭素原子数12以上の飽和脂肪
族もしくは脂環式炭化水素を挙げることかでき、これら
はノルマルパラフィン、イソパラフィンあるいはナフテ
ン系炭化水素として工業的に人手可能である。この他、
芳香族炭化水素としては、フェニルキシリルエタン等か
無臭の溶剤として使用できる。もちろん上記条件を満足
する溶媒であれば、これら炭化水素に限定されるもので
はない。例えば、各種非イオン型界面活性剤、好ましく
はポリオキノアルキレンアルキルエーテル系の可溶化剤
(ミセル形成の有無にかかわらず殺虫成分を水中で清澄
な状態で安定化しうるちのを指し、通常の界面活性剤の
他、水および油に相溶する溶剤をも含む。)を配合して
水性殺虫液となし、引火性の問題を解消することもでき
る。
本発明で用いられる殺虫剤としては、従来より用いられ
ている各種揮散性殺虫剤を用いることができ、ピレスロ
イド系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、有機リン系殺虫
剤等を挙げることができる。一般に安全性が高いことか
らピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられ、例えば以下
のような殺虫剤である。
(a)3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イル dL−シス/トランスークリサ
ンテマート(一般名アレスリン。
商品名ピナミン、住友化学工業株式会社製)(b)3−
アリル−2−メチルフクロペンタ−2エンー4−オン−
1−イル d−シス/トランスークリサンテマート(商
品名ピナミンフォルテ、住友化学工業株式会社製、以下
殺虫剤八と略称する) tcld−3−アリル−2−メチルシクロペンタ2−エ
ン−4−オン−1−イル d−トランスークリサンテマ
ート(商品名エキスリン、住友化学工業株式会社製) (d)3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イル d−トランスークリサンテマー
ト(−船名パイオアレスリン)(e)2−メチル−4−
オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペンター2−エ
ニル クリサンテマート ff)  (S)−2−メチル−4−オキソ−3(2−
プロピニル)シクロペンター2−エニルd−シス/トラ
ンスークリサンテマート(−船名ブラレスリン、以下殺
虫剤Bと略称する)fgl  N−(3,4,5,6−
チトラヒトロフタノミト)メチル dL−/ス/トラン
スークリサンテマート(−船名フタルスリン、商品名ネ
オピナミン、住友化学工業株式会社製) fhl  3−フェノキノヘンシル 2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピルエーテル(−船名工
トフェンブロックス) (1)5−ベンジル−3−フリルメチル d−ンス/ト
ランスークリサンテマート(−船名レスメトリン2商品
名クリスロンフォルテ、住友化学工業株式会社製、以下
殺虫剤Cと略称する)(j)5−プロパルギル−2−フ
リルメチル クリサンテマート(一般名フラメトリン)
+k)  5−プロパルギル−2−フリルメチル d−
シス/トランスークリサンテマート(商品名ピナミンD
フォルテ、住友化学工業株式会社製。
以下殺虫剤りと略称する) (1)3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3
−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキ
ンレート(一般名ベルメトリン。
商品名エクスミン、住友化学工業株式会社製。
以下殺虫剤Eと略称する) −3−フェノキシベンジル d−シス/トランスークリ
サンテマート(−船名フエツトリン商品名スミスリン、
住友化学工業株式会社製。
以下殺虫剤Fと略称する) inl  α−シアノ−3−フェノキシヘンシル α−
イソプロピル−4−クロロフェニルアセテート(一般名
フエンバレレート、商品名スミサイジン、住友化学工業
株式会社製) (01(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 
(S)−α−イソプロピル−4−クロロフェニルアセテ
ート(−船名工スフェンバレレート) fpl  (S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル (LR,3R)−3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート fQ)  (RS )−α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル (IR5)−シス/トランス−3−(2,2−
ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート(−船名ンペルメトリン) tr+  α−シアノ−3−フェノキノヘンシル d−
シス/トランスークリサンテマート(−船名シフエノト
リン) +s+  α−シアノ−3−フェノキンヘンシル 22
3.3−テトラメチルシクロプロパンカルボ・キシレー
ト(−船名フエンプロバトリン)(tl((ペンタフル
オロフェニル)−メチル〕(IR,3R)−3−(2,
2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシレート(−役名フエンフルスリン)(u)
■−エチニルー2−メチルー2−ペンテニル d−シス
/トランスークリサンテマート(−船名エムペントリン
、以下殺虫剤Gと略称する) (v)3−アリル−2−メチル−シクロペンタ2−エン
−4−オン−1−イル 2.2.3゜3−テトラメチル
シクロプロパン力ルボキル−ト(−役名テラレスリン) (支) 1〜エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 
2,2.3.3−テトラメチルンクロプロパンカルボキ
ンレ、−ト (XI  1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
 2.2−ジメチル−3−(22−ジクロロビニル)シ
クロプロパンカルボキンレート(YI  N−(3,4
,5,6−チトラヒドロフタリミド)メチル d−シス
/トランスークリサンテマート(商品名ネオピナミンフ
ォルテ、住友化学工業株式会社製、以下殺虫剤Hと略称
する) tZl  ジメチル(4−エトキシフェニル)(3−(
3−フェノキン−4−フルオロフェニル)プロピル)シ
ラン これらのうち殺虫剤A−Hがその工業的入手性、経済性
、効力、安全性の諸点で好ましく、なかでも殺虫剤りが
効力および経済性の点で優れている。
また、殺虫液中の有効殺虫成分の濃度は、0.5重量%
以上、20重量%以下が良好であり、好ましくは0.5
ないし8重量%の範囲の濃度である。
これら殺虫剤は単独で用いてもよいし、複合して用いる
こともできる。
また、必要に応じて、安定剤、消臭剤、共力剤、色素、
その他の助剤を薬液中に少量添加することもできる。
同様に、芳香を目的として使用する場合には、天然およ
び人工の各種香料を用いることができ、例えば動物性お
よび/または植物性の天然香料、炭化水素、アルコール
、フェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシ
ド、エステル類等の人工香料等であり、これらの1種を
単独で使用できるほか、2種以上を混合して使用するこ
ともできる。更に、目的に応じて消臭剤、殺菌剤、忌避
剤等の各種薬剤についても、加熱により揮散する薬剤で
あれば使用できる。このような各種薬剤濃度としては0
.5ないし10重量%が好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例において吸油量とは芯
1cc当たり吸油されるノルマルパラフィンの重量(g
)であり、吸油速度とは吸液芯を70mに切断し、室温
においてその下部35■を前記ノルマルパラフィンに浸
漬し、8頂にノルマルパラフィンが到達する時間を云う
特に断らない限り、ノルマルパラフィンとは炭素原子数
14〜16の留分のものを指す。
また、吸水量、吸水速度とは、可溶化剤(ジエチレンオ
キシブチルエーテル)を40重量%含む水溶液について
上記と同様に測定したものである。
実施例1 タルク粉43.0重量%、化コークス粉30.0重量%
、木粉6.0重量%、カオリンクレー19゜O1重量、
デンプン2.0重量%からなる粉体をよく混合し、これ
に全粉体量に対して30.0重量%の水を加え、混練し
た。これを7.0mのノズルを有する押出し成形機で加
圧押出しを行い、得られた棒状成形物を風乾後、100
0℃ で焼成して本発明の吸液芯を得た。この吸液芯I
CCあたりの吸油量は0.35 g、吸油速度は5時間
だった。
実施例2〜7 下記表1の処方から実施例1と同様にして吸液芯を作成
し、表1の物性を存する吸液芯を得た。
表 比較例1 珪藻土50重量%、木粉24重量%、活性炭6.0重量
%、デンプン20重量%の混合物に、全粉体量に対して
130重量%の水を加え混練し、これを押出し成形後風
乾して、従来の吸液芯を得た。吸油量は0.33 g 
/cc、吸油速度は8時間であった。
比較例2 同様にして珪藻土14.0重量%、クレー35゜0重量
%、焼石膏49.0重量%、CMC−Na40重量%か
ら吸液芯を作成した。この吸液芯の吸油量は0.30g
/cc、吸油速度は9時間であった。なお、この吸液芯
を水性殺虫液に浸漬した場合、膨潤、劣化が生じ使用に
耐えなかった。
比較例3 実施例1の配合組成に準じ、タルク粉43.0重量%、
生コークス粉30.0重量%、木粉6.0重量%、カオ
リンクレー19.0重量%、デンプン10重量%からな
る混合物に、全粉体量に対して50重量%の水を加え混
練し、これを押出成形後、水分が1%以下になるまで5
0〜80℃で乾燥したところ、芯の形状が壊れる現象が
みられ、吸液芯として不可であった。
安定性試験例 実施例1.2.4.6および比較例1,2の吸液芯を粉
砕し、得られた粉体3gに下記殺虫剤の3.6%ノルマ
ルパラフィン溶液tgを吸収させ、この粉体を130℃
、8時間の条件で密栓保存し、これら殺虫有効成分の残
存率(%)を比較した。結果を下の表2に示す。
表2 揮散試験例 図面に示す加熱蒸散器に実施例1.2.4.5.7で得
られた本発明の吸液芯、並びに比較例1.2で得られた
従来の吸液芯をそれぞれセットし、殺虫剤D 1.8重
量%、B HT 1.0重量%をノルマルパラフィン、
またはジエチレンオキシブチルエーテル40重量%配合
の水に溶解した薬液35gを入れ、前記吸液芯側面を1
20℃に加熱し揮散試験を実施した。なお、所定の加熱
時間時間化に薬液が不足する時はその時点で新たに薬液
のみ補充した。揮散試験は(1)薬液の時間当たりの減
少量並びに(2)時間当たりの殺虫剤揮散量を調べた。
(2)においては一定時間毎にシリカゲル充填カラムで
トラップし、アセトンで殺虫剤を抽出し、ガスクロマト
グラムで分析した。
結果を表3に示す。
表 上記安定性試験および揮散試験の結果、本発明の吸液芯
を用いることにより、殺虫剤DSBのようなフラン環や
炭素−炭素三重結合を有するものが薬剤であっても、本
加熱蒸散方式において安定であり、薬液の揮散量、殺虫
有効成分の経時的減少がほとんどないという効果か得ら
れた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明の吸液芯は、無機質
粉体、有機物質および無機質粘結剤からなる混合物を6
00ないし2000℃で焼成することによって得られ、
構造的および性能的にも優れるほか、薬剤の分解を生じ
る恐れがないこと、また薬剤が水性溶液の場合でも吸液
芯の物理的劣化がないことなど、従来の有機質粘結剤を
用いる吸液芯からは予想し得ない特徴を有するものであ
る。
従って、この吸液芯を用いる本発明の薬剤蒸散方法もま
た従来の方法を上回る効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法を実施するのに適した装置の一興体
例を示す縦断面図である。 図中、 l・・・容器 3・・・収納容器 5・・・コード 7・・・吸液芯 2・・・薬液 4・・・発熱体 6・・・薬液注入口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無機質粉体、有機物質および無機質粘結剤からな
    る混合物を、600ないし2000℃で焼成してなるこ
    とを特徴とする吸液芯。
  2. (2)薬剤を含有する溶液を吸液芯に吸液し、該吸液芯
    を加熱して薬剤を蒸散せしめる蒸散方法において、該吸
    液芯が請求項1記載の吸液芯であることを特徴とする薬
    剤蒸散方法。
  3. (3)該溶液が水性溶液である請求項2記載の薬剤蒸散
    方法。
  4. (4)該溶液が油性溶液である請求項2記載の薬剤蒸散
    方法。
  5. (5)該薬剤がピレスロイドである請求項2、3または
    4記載の薬剤蒸散方法。
  6. (6)無機質粉体、有機物質および無機質粘結剤からな
    る混合物に水を加え混練後、成形・乾燥し、600ない
    し2000℃で焼成することを特徴とする吸液芯の製造
    方法。
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