JPH0411501Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、組立分解が簡単で且つ堅牢に組立出
来るプラスチツク製組立動物ハウスに関するもの
である。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕

従来動物ハウスは木製のものが多く、所謂大工
作業により作られている。

これを素人が作る場合には案外厄介で、かつ体
裁の良い動物ハウスを作り得なかつた。

〔問題点を解決するための手段〕

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

垂直縁１と屋根形状に合わせた傾斜上縁２とを
有する前側壁板３と後側壁板４とを垂直縁１の高
さに合わせた左側板５と右側板６とに係合させ、
屋根板７を傾斜上縁２に合わせて被嵌して組立て
る動物ハウスａにおいて、屋根板７を左屋根板
７′と右屋根板７″とに分割し、夫々の左屋根板
７′と右屋根板７″の前後寄り裏面に前側壁板３と
後側壁板４の傾斜上縁２部に係合する係止横桟８
を設け、左屋根板７′と右屋根板７″との頂縁部に
重合結合板９を夫々内側に向けて水平突出状態に
設け、夫々重合結合板９を中央部で前後に分断
し、夫々に向きが異なる段差部１３を設けて一方
の重合結合板９の前側９′が他方の重合結合板９
の前側９に対して下方で重なつたとき、一方の重
合結合板９の後側９が他方の重合結合板９の後側
９′の上方で重なるように噛み合わせ状態に設け、
前側、後側ともに重合したときこの頂部重合結合
部１０の前後上面が面一状態となるようにも設
け、この頂部重合結合部１０の数個所に重合止着
孔１１を設け、この頂部止着孔１１に結合具を嵌
合して二枚の重合結合板９を結合せしめた事を特
徴とするプラスチツク製動物ハウスに係るもので
ある。

〔作用〕

本考案の組立ては、左側板５、右側板６、前側
壁板３、後側壁板４とによつて組立てられた箱状
枠に、左屋根板７′を被嵌し、次いで右屋根板
７″を被嵌して重合結合板９，９′を重ねて頂部重
合連結部１０を形成し、この頂部重合連結部１０
を結合具１２により結合させて本案品を組み立て
る。

この際、係止横桟８により、屋根板７は箱状枠
に確実に固定される。

中央で分断した重合結合板９，９′が互い違い
に噛み合わせ状態で結合され、堅固な屋根板７と
なる。

〔実施例〕

図面は、重合結合板９，９′を中央部で分断し
て互い違いに噛み合わせ状態にした場合を図示し
ている。

段差部１３は、互い違いのかみ合わせ状態に結
合する左右屋根板７′，７″の重合をより強固に
し、かつ左右屋根板７′，７″の重合面を平らに
し、体裁を良くするためのものである。

また図面のものは、プラスチツク製であり、軽
量であり且つ汚れにも強い。

図示した結合具１２は、異なる２タイプを使用
した場合を図示しているもので、左右両側の結合
具１２は回動用溝１４を有する円盤１５の下面に
嵌合突部１６を形成し、この嵌合突部１６の下部
に重合結合板９，９′の重合厚を介存せしめて係
止横杆１７を突設し、重合結合板９，９′の方に
嵌合突部１６と係止横杆１７とを合わせた形状の
重合止着孔１１を穿設し、結合具１２を重合止着
孔１１に嵌合し、回動させることにより円盤１５
と係止横杆１７で重合結合板９，９′を挾持状態
に維持して結合せしめる。

中央の結合具１２は押さえ板２０の下面に２枚
の弾圧係合片２１を対向状態に垂設し、この弾圧
係合片２１の下部外側に重合結合板９，９′の重
合厚を介存せしめて挾持突部２２を形成し、重合
結合板９，９′の方に弾圧係合片２１が圧入嵌合
される重合止着孔１１を穿設し押さえ板２０の弾
圧係合片２１を上方から嵌合孔１８に圧入嵌合し
ただけで挾持突部２２により重合結合板９，９′
を結合するものである。

図中符号１８は左右屋根板７′，７″を箱状枠に
固定する鉤杆であり、１９は鉤杆１８が係合する
係合孔、２３は入口、２４は扉、２５は床板であ
る。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから、左側板、
右側板、前側壁板、後側壁板の４枚の板により組
立てられた箱状枠に、重合結合板を重合させた２
枚の左右屋根板を取付け、この左右屋根板を頂面
重合連結部において結合具で止めるという簡単な
作業により堅牢な動物ハウスが提供される。

また、屋根板を左右に分割し、左右２枚の屋根
板を設ける構造を採用したから、２枚屋根板と異
なり、分割持ち運びが可能となり、それだけ便利
な動物ハウスとなる。

更に、この左右屋根板を重合止着孔及び係合具
により結合するという簡単な構造を採用したか
ら、屋根板の組立て、分解がそれだけ楽になる。

また、左右の屋根板に重合係合部を設けたから
２枚の屋根板をつき合わせて両者を止着するタイ
プより、それだけ堅牢かつ雨漏りの少ない屋根板
となる。

更に、左右屋根板の重合連結部を中央で分断
し、噛み合わせ状態に重合せしめたから、単なる
重合状態よりも、より堅牢でかつ雨漏りの少ない
屋根板を提供する。

更に係止横桟により、左右の屋根板の前後の動
きが防止され、それだけ確実に左右屋根板を箱状
枠に確実に固定する等秀れた実用上の効果を発揮
するプラスチツク製動物ハウスとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本案品の斜視図、第２図は屋根をはずした斜視
図、第３図は屋根の分解斜視図、第４図は要部の
断面図、第５図は要部の分解斜視図である。 ａ……動物ハウス、１……垂直縁、２……傾斜
上縁、３……前側壁板、４……後側壁板、５……
左側板、６……右側板、７……屋根板、７′……
左屋根板、７″……右屋根板、８……係止横桟、
９，９′……重合係合板、１０……頂部重合連結
部、１１……重合止着孔、１２……結合具、１３
……段差部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直縁と屋根形状に合わせた傾斜上縁とを有す
   る前側壁板と後側壁板とを垂直縁の高さに合わせ
   た左側板と右側板とに係合させ、屋根板を傾斜上
   縁に合わせて被嵌して組立てる動物ハウスにおい
   て、屋根板を左屋根板と右屋根板とに分割し、
   夫々の左屋根板と右屋根板の前後寄り裏面に前側
   壁板と後側壁板の傾斜上縁部に係合する係止横桟
   を設け、左屋根板と右屋根板との頂縁部に重合結
   合板を夫々内側に向けて水平突出状態に設け、
   夫々重合結合板を中央部で前後に分断し、夫々に
   向きが異なる段差部を設けて一方の重合結合板の
   前側が他方の重合結合板の前側に対して下方で重
   なつたとき、一方の重合結合板の後側が他方の重
   合結合板の後側の上方で重なるように噛み合わせ
   状態に設け、前側、後側ともに重合したときこの
   頂部重合結合部の前後上面が面一状態となるよう
   に設け、この頂部重合結合部の数個所に重合止着
   孔を設け、この頂部止着孔に結合具を嵌合して二
   枚の重合結合板を結合せしめた事を特徴とするプ
   ラスチツク製動物ハウス。