JPH04114407A - ボンド磁石の製造方法 - Google Patents

ボンド磁石の製造方法

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JPH04114407A
JPH04114407A JP2232445A JP23244590A JPH04114407A JP H04114407 A JPH04114407 A JP H04114407A JP 2232445 A JP2232445 A JP 2232445A JP 23244590 A JP23244590 A JP 23244590A JP H04114407 A JPH04114407 A JP H04114407A
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resin
molded
heat treatment
magnetic field
permanent magnet
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JP2232445A
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English (en)
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Yoshio Matsuo
良夫 松尾
Tomoyuki Hayashi
智幸 林
Takaaki Yasumura
隆明 安村
Teruo Kiyomiya
照夫 清宮
Hirofumi Nakano
廣文 中野
Kazuo Matsui
一雄 松井
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業l−4の利用分野) 本発明は、希土類元素、鉄及びボロンを基本成分とする
焼結型又は高速急冷型永久磁石バルク体を粉砕(7た磁
性材料粉体を合成樹脂により結合させたボンド磁石の製
造方法に関し、特に、高い磁気特性を発揮すると共に、
機械的強度に優れた」記の基本成分からなる異方性ボン
ド磁石の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、希土類磁石と[7て、R−F e −B系の磁石
が開発されている。
このR−Fe−B系磁石には、焼結型と高速急冷型Jか
ある。
一方、ボンド磁石は、従来、例λば、次のような方法で
製造されていた。
上記の高速急冷型又は焼結型のR,−F e −B系永
久磁石バルク体を原料とL7、これを粉砕1.5、粒径
毎に分級する。分級された粉体に、この粉体の接着剤で
ある合成樹脂(例えば、エポキシ樹脂等)を添加混合し
7、均一・に混練する。混練物を磁場中で所定の形状に
成形した後、成形体をギュアーする。
なお、上記の磁場中成形は、一般に、圧縮成形法を採用
し5、成形体の密度を高めて、良好な磁気特性を有する
ボンド磁石を製造している。
(発明が解決しようとする課題) しかし、焼結型のR−Fe−B系永久磁石バルク体を原
料として、ボンド磁石を製造すると、保磁力の劣化が激
しく、充分な磁気特性を有する製品を得ることができな
い。
また、高速急冷型のR−Fe−B系永久磁石ノ(ルク体
を原料とするボンド磁石においては、保磁力の劣化はな
いものの、角型性の劣化があり、充分な高磁気特性を引
き出すことは困難である。
以上のような高速急冷型バルク体を原料とする場合の保
磁力の劣化、焼結型バルク体を原料とする場合の角型性
の劣化は、これらのバルク体を粉砕する際に発生する酸
化やストレスの影響と考えられる。
本発明は、以上の諸点に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところは、上記の粉砕により劣化した磁
気特性の回復を図ると共に、機械的強度の優れたボンド
磁石を製造する方法を提案するにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明は、希土類元素、鉄
及びボロンを基本成分とする焼結型又は高速急冷型永久
磁石バルク体を粉砕し、分級し、該分級粉体を磁場中成
形した後、真空又は不活性雰囲気中で熱処理し、次いで
該熱処理成形体に粘度が20〜3000センチポアズの
樹脂を含浸させ、固化処理することを特徴とする。
(作 用) 本発明は、前述のようにボンド磁石の磁気特性が、原料
となる焼結型及び高速急冷型のR−Fe−B系永久磁石
バルク体粉末の酸化や機械的歪みの影響を大きく受ける
ことに着目したもので、この酸化や機械的歪みと言った
上記原料粉末(粒子)の欠陥を、樹脂の添加混合前に、
磁場中成形と熱処理とを行うことにより解消するもので
ある。
すなわち、焼結型のR−Fe−B系永久磁石バルク体は
、第2図(A)に示すように、例えば、Nd2Fe14
Bを主相1とし、これをNdリッチ相2やBリッチ相3
が取り囲んでいるニュークリエーション型磁石である。
ニュークリエーション型磁石は、上記の主相1を取り囲
むNdリッチ相2との界面が保磁力を発生させる重要な
働きをしており、さらに主相1内に逆磁区の芽となる欠
陥(例えばクラック、転位)の少ないものが高保磁力を
得ることができる。
そのため主相1の周囲にNdリッチ相2が欠けていたり
、主相1内に欠陥があると、たちまち保磁力は激減して
しまう。
このような構成の焼結型のR−Fe−B系永久磁石バル
ク体を粉砕すると、第2図(B)に示すように、上記の
主相1が例えば1aと1bとに2つに割れ、これらNd
  Fe14Bからなる主相1a。
1bは保磁力発生に重要なNdリッチ相を失う。
また粉砕の際に粉体内部に機械的歪みが発生し、主相l
内に第2図(B)に示すような、クラック4を生じさせ
る。
一方、上記の粉砕による主相1a、lbの割れ面、及び
上記の機械的歪みにより発生するクラブ24部や粉砕粉
体表面に露出したNdリッチ相2部は、化学的に極めて
活性であり、雰囲気中の酸素により容易に酸化される。
この酸化及び上記のNdリッチ相2の欠けや機械的歪み
が主相1a、lbの磁気特性(特に保磁力)を失わせ、
これら主相から構成される粉砕粉体5,6の磁気特性を
激減させると考えられている。
本発明では、このように割れたものを所望の形状に磁場
中成形し、続いて熱処理する。
この磁場中成形と熱処理により、2つに割れた主相1a
と1bとが略割れ面同士で結合すると共に、クラック4
が消失して、元の第2図(^)に近い状態になり、上記
のような割れ面及びクラック4による化学的活性の悪影
響を減少する。
従って、磁気特性も良好な状態を示すようになる。
また、基本成分からなる合金の溶解液を急冷後熱間加工
して得た高速急冷型のR−Fe−B系の永久磁石体は、
第3図(A−1)に示すように、Nd2Fe14Bから
なる約0.50即以下の結晶粒11がNdリッチ相12
によって囲まれている。
そして第3図(A−2)に示すような良好な4πI−H
ループの角型性を示している。
このような永久磁石バルク体が粉砕されると、第3図(
B−1)に示すように、結晶粒〕1かそれぞれllaと
llbのように複数個に割れ、この割れ面か化学的に大
きな活性を示す。
本発明では、このように割れたものを所望の形状に磁場
中成型17、続いて熱処理する。
この磁場中成型と熱処理により、第3図(C−1)に示
すように、2つの割れた結晶tM、 11 aと11b
とか略割れ面同士で結合し、元の第3図(、A −1,
)に近い状態になり、上記した割れ面による化学的活性
の悪影響がなくなる。
従って、4πI−Hループの角型性も、第3図(C−1
)に示すように、良好な状態を示すようになる。
これに対し、前述した従来のボンド磁石の製造方法では
、第2図(B)に示す状態のものに、樹脂が添加混合さ
れて混練されてしまうため、上記の割れ面及びクラック
による化学的活性の悪影響が解消されず、製品ボンド磁
石の磁気特性か著しく劣化してしまう。
本発明では、以上の熱処理の後に、粘度が20〜300
0センチポアズの樹脂を含浸さゼる。
これにより、成形後の粒子に樹脂が侵入し粒子と粒子と
をロックさせ、成形後の形状を強固に保つことが可能と
なり、ボンド磁石の機械的強度が向上する。
ここで使用する樹脂とし2ては、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、アクリル樹脂、嫌気性樹脂等、その粘度か2
0〜3000ePの範囲にあれば如何なる種類の樹脂で
も使用Iコ■能である。
この樹脂の粘度を20〜3000ePとし、たのは実験
結果から導き出された次のような理由による。すなわち
、20cP未満では含浸後あるいは硬化中に樹脂の流れ
出し現象がみられ、また3000ePを超えると高粘度
となりすぎ含浸が十分行えず中心部に含浸残りが発生し
易くなり、いずれの場合も機械的強度が極端に低下して
しまうからである。
(実施例) 実施例1 第1図(^)に示すフローにより本発明に係る方法を実
施し、た。
本例では、組成式NdDy   F e14.3  0
J   7g、4 B  で表されるNd−Fe−B系合金をジュラトミル
により粉砕し、平均粒径3μmの微粉体とし5、この微
粉体を磁場成形後、焼結し7、時効処理して得た焼結型
Nd−Fe・−B系永久磁石バルク体を原料としまた。
なお、この原料の磁気特性は、次の通りであった。
Br         ・     12.5kGiH
c       ・     13.6kOe(BH)
      ・    35.1MGOewax  ″ 上記の原料を、ショークラッシャーにより粉砕し、分級
して125〜300μ暖の合金粉体を得た。
この分級粉体を1.5 k、oeの磁場中で配向させな
がら、成形圧3 ton/e−で圧縮成形し、成形体を
]X ]、 ]0−6Tofの真空中、700℃、1時
間で熱処理した。
なお、熱処理方法は、第4図(A)に示す連続的に加熱
する方法としたが、同図(B)に示すように、不連続的
にしてもよい。(i1シ、その場合は、A十B + C
+ D+・・・・・・−3時間以内とするのが好ましい
(以下同じ)。
その後、種々の粘度のエポキシ樹脂を下記の条件で含浸
及び固化して、上記組成の異方性ボンド磁石を製造した
すなわち、まず、成形体を、]×]頁)  ”Torr
の真空槽中で脱気処理し、同槽にあるエポキシ樹脂液中
に浸漬して30分間保持後、そのまま別の槽の中に移し
2.5気圧に加圧した状態で30分間保持し、含浸させ
た。次いで、120 ’Cで2時間保持し、固化し、た
得られた樹脂結合型希土類磁石の磁気特性並びに機械的
強度特性を、含浸させた樹脂の粘度ηとの関係で第5図
に示す。
第5図から次のことが判る。まず最大エネルギー積(B
E)sa、xや残留磁束密度Brといった磁気特性は、
使用するエポキシ樹脂の粘度ηによらず、はぼ一定であ
る。しかし、曲げ強度は粘度ηが20eP未満の場合や
3000ePを超えると極端に低下してしまう。その理
由は、粘度か20cP未満たと固化の際に樹脂か流れ出
てしまい、逆に3000cPを超えると高粘度のため内
部まで十分含浸できず未結合の部分か残存し、いずれに
せよ樹脂による十分な結合か行われ難いためであると考
えられる。
なお比較のため従来方法に基づき上記と同様の素材と条
件で樹脂結合型希土類磁石を製造してみたが、本発明方
法は従来法よりも磁気特性並びに機械的強度特性の全て
の面で優れていることが確認された。
実施例2 第1図(B)に示すフローにより本発明に係る方法を実
施した。
本例では、組成式Nd   Fe   C。
13J   78.5  2.8 B  で表されるNd−F e−Co−B系合金の5.
4 溶解液を急冷し、薄帯を得、これを粉砕、ホットプレス
及びダイアップセットの熱間加工を施して得た高速急冷
型Nd−F e−Co−B系永久磁石バルク体を原料と
した。
なお、この原料の磁気特性は、次の通りであった。
Br             11.8iHc   
         ll、Q(BH)Ioax =  
 32.0 上記の原料を、ショークラッシャーにより粉砕し、分級
して粒径125〜300μmの粉体を得た。
この分級粉体を磁界15kOe中で配向させながら、4
.5ton/c−で加圧成形し、成形体を真空中、75
0℃、1時間で熱処理した。
なお、熱処理方法は、第4図(A)に示す方法とした。
その後、種々の粘度のエポキシ樹脂を実施例1と同じ条
件で含浸及び固化して上記組成の異方性ボンド磁石を製
造した。
得られた樹脂結合型希土類磁石の磁気特性並びに機械的
強度特性を第6図に示す。
第6図から次のことが判る。まず、実施例1の場合と同
様、最大エネルギー積(BH)   や残aX 留磁束密度Brといった磁気特性は使用するエポキシ樹
脂の粘度ηによらずほぼ一定である。しかし、実施例1
の場合と同様に、曲げ強度は粘度ηが20cP未満の場
合や3000cPを超えると極端に低下してしまう。そ
の理由は、実施例1の場合と同様、粘度が20cP未満
だと固化の際に高分子樹脂が流れ出し、3000cPを
超えると内部まて含浸でき難いためであると考えられる
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明に係る方法によれば、焼結
型及び高速急冷型永久磁石バルク体の粉砕により生じる
酸化や機械的歪みを、粉砕粉体の磁場中成形後に行う熱
処理により解消し、高い磁気特性を有するボンド磁石を
得ることができる。
また、本発明に係る方法では、上記の熱処理後の成形体
に特定粘度の樹脂を含浸させ、これを固化することによ
り、この成形体を構成している粉体と樹脂とを均一に分
布させた状態で固着させることができ、機械的強度の優
れたボンド磁石を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A>、(B)は本発明に係る方法を工程順に示
す図、第2図、第3図は本発明に係る方法の作用を説明
するための図、第4図は本発明に係る方法における熱処
理時のパターンを示す図、第5図及び第6図は本発明の
実施例で得られた結果を示すグラフである。 特許出願人      富士電気化学株式会社代 理 
人      弁理士 −色 健 軸間       
 弁理士 松 本 雅 利(A) 焼料1本 ↓ 約4チー ↓ 分級 ↓ 仄 形 ↓ @lPiテ ↓ 番 アフターキュア (B) シ]Z、?!、〕剣11パルクイ本 ↓ 粉砕 ↓ 全 級 ↓ 八 →〜づン ↓ 帖処理 番 番 アフターキュア (A) 8在4l−−− (B) 時間−〜−〜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  希土類元素、鉄及びボロンを基本成分とする焼結型又
    は高速急冷型永久磁石バルク体を粉砕し、分級し、得ら
    れた分級粉体を磁場中成形した後、真空又は不活性雰囲
    気中で熱処理し、次いでその熱処理成形体に粘度が20
    〜3000センチポアズの樹脂を含浸させ、固化処理す
    ることを特徴とするボンド磁石の製造方法。
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