JPH04113509A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH04113509A
JPH04113509A JP2231885A JP23188590A JPH04113509A JP H04113509 A JPH04113509 A JP H04113509A JP 2231885 A JP2231885 A JP 2231885A JP 23188590 A JP23188590 A JP 23188590A JP H04113509 A JPH04113509 A JP H04113509A
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back coat
sample
magnetic
coat layer
resin
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JP2231885A
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Osamu Kobayashi
理 小林
Takayuki Ideno
出野 隆之
Kenichi Kikuchi
賢一 菊池
Masamichi Saito
斉藤 真道
Shigeru Nakano
茂 中野
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/735Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer characterised by the back layer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、磁気テープなどの磁気記録媒体及びその製造
方法にかかるものであり、特に、そのバックコート層の
改良に関するものである。
[従来の技術] 磁気記録媒体2例えば磁気テープ(以下、単に「テープ
」という)は、ポリエステルなどの透明な非磁性支持体
上に、磁性体の微粉とバインダ樹脂とを含む磁性層を設
けた構造となっている。これらのうち、非磁性支持体は
一般に絶縁性であるため、帯電による異物付着によりド
ロップアウトや走行性の低下などが生ずる。そこで、磁
性層にカーボンブラックなどの導電性物質を添加するこ
とにより、かかる帯電の影響の低減が図られている。
また、テープの終端を検知する機構として、テープにお
ける透過光とリーダテープにおける透過光との差を利用
する装置が多くある。このような終端検知を良好に行な
うためには、テープの光透過率を低くすることが必要で
ある。このため、磁性層にカーボンブラックなどの添加
が行なわれている。
ところで、最近では、磁気記録媒体の高密度化が益々要
望されるに至っている。ところが、上述したカーボンブ
ランクなどの非磁性物は、磁性層における磁束密度を低
下させ、磁気記録の高密度化の妨げとなる。
そこでこれらの非磁性物をバックコート層側に添加する
ようにして、磁性層中の非磁性物を減少させる試みが行
なわれてきた。この場合、バックコート層には、バイン
ダ樹脂とカーボンブラックなどの非磁性物が含まれるが
、テープ走行時に多数のガイドと接触するため、高耐久
性が要求される。このような要求を満たすため、バック
コート層中のバインダ樹脂の硬化が行なわれている。こ
の硬化の手段としては、熱硬化、電子線硬化、紫外線な
どによる光硬化がある。
[発明が解決しようとする課81 しかしながら、これらの硬化手段には、次のような不都
合がある。まず、熱硬化は一般に時間がかかるため、非
磁性支持体に対するバックコート層の塗布を行なった後
にロール状に巻いてバインダ樹脂の硬化が行なわれる。
このため、バックコート層が非磁性支持体と接触してそ
の表面の影響を受けてしまうという不都合がある。
次に、電子線硬化では、熱硬化の場合のような不都合は
ないが、装置が大がかりになり、生産性面で好ましくな
い。更に、光硬化の場合には、バックコート層が光を通
しにくいためにバインダ樹脂の硬化が十分に進行しない
という不都合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、犬がかり
な装置を必要とすることなく簡便に特性の優れた磁気記
録媒体を得ることを、その目的とするものである。
[課題を解決するための手段と作用コ 本発明による磁気記録媒体は、バックコート層に光硬化
性樹脂と熱硬化性樹脂とが含まれることを特徴とするも
のである。本発明による磁気記録媒体の製造方法によれ
ば、バックコート層中の光硬化性樹脂の硬化が行なわれ
た後に磁性層が形成され、更にロール状に巻き取られる
。この光硬化によって、ロール状態における非磁性支持
体によるバックコート層表面への影響が低減される。そ
して、このロール状態で加熱が行なわれて熱硬化性樹脂
の硬化が行なわれる。これによって、バックコート層が
十分に硬化されることになり、帯電防止性、遮光性2表
面性、耐久性に優れたバックコート層を持つ磁気記録媒
体が得られる。
更に本発明は、前記バックコート層の光透過率が1%以
上であることを特徴とするものである。
バックコート層の光透過率が1%未満の場合には、光硬
化性樹脂の反応が十分に進行しない部分が生じて、未反
応の樹脂が表面に析出するようになって望ましくない。
また、バックコート層の光透過率が50%以上の場合に
は、上述したテープの終端検出における遮光性が不十分
となる。
本発明にかかる磁気記録媒体を構成する各部の素材とし
ては、周知の種々のものが使用される。
例えば、非磁性支持体としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレートなどの他、例えば、
特開平2−49217号公報に開示されたものなどがあ
る。磁性層、バックコート層についても、同公報に種々
の具体的例が示されている。
次に、バックコート層に使用される熱硬化性樹脂として
は、熱による架橋反応が生ずるものであればよく、例え
ば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビ
ニル系共重合体、セルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂などがある。これらの熱硬化性樹脂は、各々
単独で使用してもよいし、これらに多官能イソシアネー
トなどの反応性物を混合して加熱硬化するようにしても
よい。
他方、光硬化性樹脂としては、公知の各種光硬化性樹脂
が使用可能である。例えば、ビニル基。
アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基などの不
飽和二重結合を有する樹脂、エポキシ基などを有する樹
脂などが挙げられる。硬化性の点から、不飽和ポリエス
テル系、アクリレート系などのラジカル重合型の樹脂、
ポリエン、ポリチオール系などのラジカル付加型の樹脂
、エポキシ系樹脂などのカチオン重合型の樹脂などが使
用される。
特に、 (メタ)アクリロイル基を有するアクリレート
系樹脂が一般的に用いられる。例としては、ウレタン(
メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、
ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ
)アクリレート、ポリブタジェン(メタ)アクリレート
、メラミン(メタ)アクリレート、ポリアセタール(メ
タ)アクリレート、シリコン(メタ)アクリレート、ポ
リアミド(メタ)アクリレート、複素環含有(メタ)ア
クリレートなどがある。
これらの熱硬化性樹脂と光硬化性樹脂との配合比は、互
いに5〜95%の範囲とすることが望ましい。この範囲
外では、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂を各々単独で使用
した場合と同等の効果しか得られない。
更に、バックコート層の光透過率を1%以上とするため
、例えば、公知の顔料及びカーボンブラックなどを用い
て調整が行なわれる。また、アルミナ、5i02.Ca
CO3などのようなフィシを適量混合するようにしても
よい。
[実施例コ 以下、本発明にかかる磁気記録媒体及びその製造方法の
実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
l−試料↓ まず、以下のような組成と重量比の材料による組成物を
得る。
トルエン          40重量部シクロヘキサ
ノン       40重量部カーボンブラック   
    10重量部(粒径;17mμ) ニトロセルロース         5重量部ポリウレ
タン          5重量部にツボラン社製;N
2301) これらのうち、トルエン、シクロヘキサノンは溶剤であ
り、ニトロセルロース、ポリウレタンは熱硬化性樹脂で
ある。カーボンブラックは、上述したように、磁性層中
の非磁性物を減少させるためにバックコート層に添加さ
れる。
次に、これらの組成物を混合分散後、下記の組成及び重
量比の光硬化性樹脂組成物を加えて攪拌する。
ポリエステルアクリレート   20重量部(東亜合成
社製;アロニックスM9050)光重合開始剤    
      1重量部(日本チバガイギー社製;イルガ
キュア907)メチルエチルケトン      10重
量部トルエン           10重量部これら
のうち、ポリエステルアクリレートが光硬化性樹脂であ
り、メチルエチルケトン、トルエンは溶剤である。
次に、以上の組成物に対し、更に以下の熱硬化剤を加え
てバックコート用塗料を得る。
イソシアネート系硬化剤     2重量部(日本ポリ
ウレタン社製;コロネーL)以上のようにして得られた
バックコート用塗料を、第1図(A)に示すように、ポ
リエステルなどの非磁性支持体10の一方の面上に塗布
する。
このとき、乾燥後の厚みが1μmになるようにバックコ
ート用塗料の塗布を行なう。そして、例えば、120W
/m2の水銀灯(図示せず)の光を、非磁性支持体10
側とバックコート層12側の頁面から矢印F1で示すよ
うに照射する。これによって、硬化エネルギが5J/c
m2となるようにバックコート層12中の光硬化性樹脂
の硬化が行なわれる。
次に、以下のようにして磁性塗料組成物を生成し、同図
(B)に示すように磁性層14を形成する。まず、以下
のような組成と重量比の材料による磁性塗料組成物を得
る。
トルエン           25重量部メチルエチ
ルケトン      25重量部シクロヘキサノン  
     10重量部CO被着r−Fe203    
30重量部(BET値:35m2/g) 塩化ビニル−アクリル共重合体  3重量部(日本ゼオ
ン社製:MRllo) ポリウレタン          3重量部(日本ポリ
ウレタン社製:ニラポランN230Cr203    
        1重量部Al2O33重ffi! これらのうち、トルエン、メチルエチルケトン。
シクロヘキサノンはいずれも溶剤であり、塩化ビニル−
アクリル共重合体、ポリウレタンは熱硬化性樹脂であり
、Cr2O3,Al2O3は研磨剤である。なお、磁性
粉としてCo被被着−Fe203を用いたが、これに限
定されるものではない。
これらの組成物を混合分散後、以下の熱硬化剤を加えて
更に分散を行なう。
イソシアネート系硬化剤     2重量部このように
して得た磁性塗料組成物を、バックコート層12が形成
された非磁性支持体10の反対側の面に塗布して磁性層
14を形成し、配向。
カレンダなどの所定の処理を行なう。この後、同図(C
)に示すように、ロール状に巻き取りが行なわれる。そ
して、このロール20に対して、例えば55℃24時間
の加熱処理が矢印F2で示すように行なわれ、バックコ
ート層12中の熱硬化性樹脂の熱硬化が行なわれる。そ
の後、所定の工程を経て試料1の磁気記録媒体を得た。
丘−試料2 次に、前記試料1において用いた光硬化性樹脂のポリエ
ステルアクリレートの代わりに、ポリウレタンアクリレ
ート(東亜合成社製;アロニックスM1200)を用い
て試料2を作製した。その他は、試料1と同様である。
立−試料1 次に、前記試料1において用いた光硬化性樹脂のポリエ
ステルアクリレートの代わりに、イソシアヌレートアク
リレート(、東亜合成社製;M315)を用いて試料3
を作製した。その他は、試料1と同様である。
止−試料A 次に、前記試料1において用いた光硬化性樹脂のポリエ
ステルアクリレートの代わりに、エポキシアクリレート
(東亜合成社製;M5700)を用いて試料4を作製し
た。その他は、試料1と同様である。
旦−メ旦5 次に、前記試料1において用いた光硬化性樹脂のポリエ
ステルアクリレートの代わりに、ホスファゲン変成アク
リレート(出光社製;PPZ)を用いて試料5を作製し
た。その他は、試料1と同様である。
1−里料旦 次に、前記試料1において用いた熱硬化性樹脂のニトロ
セルロースの代わりに、塩化ビニル−アクリル共重合体
(日本ゼオン社製;MRIIO)を用いて試料6を作製
した。その他は、試料1と同様である。
尺−メ旦ユ 次に、試料1における熱硬化性樹脂のニトロセルロース
/ポリウレタン=575重量部、光硬化性樹脂のポリエ
ステルアクリレート20重量部の代わりに、ニトロセル
ロース/ポリウレタン=2/2重量部、ポリエステルア
クリレート26重量部として、別言すれば熱硬化性樹脂
の量を減少し光硬化性樹脂の量を増大して、試料7を作
製した。
その他は、試料1と同様である。
k−区料旦 次に、試料1における熱硬化性樹脂のニトロセルロース
/ポウレタン=515重量部、光硬化性樹脂のポエステ
ルアクリレート20重量部の代わりに、ニトロセルロー
ス/ポウレタン=14/14重量部、ポエステルアクリ
レート2重量部として、別言すれば熱硬化性樹脂の量を
増大し光硬化性樹脂の量を減少して、試料8を作製した
。その他は、試料1と同様である。
−[−試fif1 次に、試料lにおけるバックコート層12の厚み1μm
を、2μmとして試料9を作製した。その他は、試料1
と同様である。
走−脈料工豆 次に、試料1におけるバックコート層12の厚み1μm
を、0.3μmとして試料10を作製した。その他は、
試料1と同様である。
【−診且工工 次に、試料1において用いた光硬化性樹脂組成物、すな
わちポリエステルアクリレート、光重合開始剤、メチル
エチルケトン、及びトルエンの使用を止めて試料11を
作製した。その他は、試料1と同様である。
上−臥且よ1 次に、試料1において用いた熱硬化性樹脂のニトロセル
ロース、ポリウレタンにツボラン社製;N2301)の
代わりに、光硬化性樹脂のポリエステルアクリレート(
東亜合成社製;アロニックスM9050)を用いて試料
12を作製した。
その他は、試料1と同様である。
瓜−腫且1旦 次に、試料1において用いたカーボンブラック(粒径1
7mμ)10重量部の代わりに、カーボンブラック(粒
径95mLL)30重量部を用いるとともに、バックコ
ート層12の厚みを1μmから2μmとして、別言すれ
ば、バックコート層の光透過率を低減する試料13を作
製した。その他は、試料1と同様である。
l−試旦工( 次に、試料1においてバックコート層12に用いた熱硬
化剤のイソシアネート系硬化剤の使用を止めて、試料1
4を作製した。その他は、試料1と同様である。
以上の各試料の試料1に対する特徴をまとめると、以下
の第1表の通りである。なお、各試料のうち、試料1〜
10は本実施例にかかるものであり、試料11〜14は
比較例である。
第1表 以上のような各試料について、バックコート層12の光
透過率、タック現象の発生の有無、ドロップアウトの発
生個数、磁気記録媒体の走行性。
カレンダロールの汚れの程度、走行時におけるバックコ
ート層12の粉落ちについて、各々測定を行なった。こ
れらの果をまとめると、次の第2表の通りである。なお
、走行性、カレンダロール汚れ、走行時バックコート層
粉落ちの評価は、0が良好、Δがやや不良、Xが不良を
表わす。
次に、この第2表を参照しながら本実施例について考察
する。まず、本実施例にかかる試料1〜10の特性をみ
ると、いずれにおいても未硬化樹脂がブリードするタッ
ク現象、カレンダロール汚れ、走行時のバックコート層
粉落ちはみられず、ドロップアウトの発生個数も低い値
となっている。
走行性もよい。
このような結果が得られた理由は、次のように考えられ
る。すなわち、本実施例によれば、磁気記録媒体の巻取
り時にはすでにバックコート層12中の光硬化性樹脂が
硬化した状態となっている。
このため、非磁性支持体10.磁性層14などの転写の
影響を受けないようになり、良好な走行性が得られるよ
うになる。
また、同様の理由で、磁性層14にカレンダ処理を施す
ときもカレンダロール(図示せず)が汚れず、更にこの
汚れの転写もないために、ドロップアウトの発生個数も
抑制されるようになる。更に1巻取り後に熱硬化を行な
っているため、テープ走行時にバックコート層12が剥
がれてガイドロール(図示せず)などに付着するという
粉落ち現象も生じない。
更に詳細に検討すると、試料1〜5を比較すると、光硬
化性樹脂として授受のものを使用しているが、いずれに
おいても同様の良好な特性が得られている。次に、試料
6では、熱硬化性樹脂として他のものを用いているが、
同様に良好な特性が得られている。
また、試料7,8では、光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂と
の添加比率が変化しているが、その変化範囲では、いず
れにおいても同様に良好な結果が得られている。更に、
試料9,10では、バックコート層12の厚みが変化し
ているが、その変化範囲では、いずれにおいても良好な
結果が得られている。
これに対し、まず、光硬化性樹脂組成物を用いず熱硬化
性樹脂のみの試料11では、バックコート層12の硬化
が行なわれていない状態でカレンダ処理が行なわれるた
め、カレンダロール汚れによるドロップアウトの増大が
見られる。
次に、熱硬化性樹脂の代わりに光硬化性樹脂を用いた試
料12では、同図(A)に示す工程での光硬化が十分に
進行しないため、未硬化樹脂がブリードするタック現象
が見られるようになる。また、ロール状に巻き取りを行
なったときに未硬化樹脂が磁性層などに転写して、ドロ
ップアウトが非常に多くなる。
次に、バックコート層12の光透過率を0.3%とした
試料13では、バックコート層12における光硬化が十
分に進行せず、タック現象、カレンダロールの汚れ、バ
ックコート層粉落ちなどが生ずる。ドロップアウトの発
生数も大である。このため、バックコート層12の光透
過率としては1%以上が望ましい。
更に、熱硬化性樹脂と光硬化性樹脂を混合しても熱硬化
剤であるイソシアネートを添加しない試料14では、同
図(C)に示す後工程でバックコート層12の熱硬化が
生じないため、テープ走行時に粉落ちが発生するという
不都合がある。
このように、本実施例によれば、バックコート層を施し
た後に磁性層の塗布、カレンダなどの処理を行なっても
、タック、カレンダロール汚れ。
バックコート層粉落ちなどが発生しない。また。
電子線硬化などの大がかりな装置を必要としないので、
極めて簡便に特性の優れた磁気記録媒体を得ることがで
きる。
なお、本発明は、何ら上記実施例に限定されるものでは
なく、同様の作用を奏するように種々変更可能であり、
これらのものも本発明に含まれる。
例えば、非磁性支持体と磁性層との間に下塗り層を設け
たり、磁性層の上にトップコート層を設けるなど、必要
に応じて行なってよい。
[発明の効果コ 以上説明したように、本発明にかかる磁気記録媒体及び
その製造方法によれば、バンクコート層中に熱硬化性樹
脂と光硬化性樹脂とを各々添加するとともに、その光透
過率が1%以上となるようにし、このバックコート層の
塗布、光硬化を行なった後に磁性層の塗布2巻取り、熱
硬化を行なうこととしたので、大がかりな装置を必要と
することなく簡便に特性の優れた磁気記録媒体を得るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる磁気記録媒体の製造方法の一実
施例を示す説明図である。 10・・・非磁性支持体、12・・・バックコート層、
14・・・磁性層、20・・・ロール。 特許出願人  日本ビクター株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体の一方の面に磁性層、他方の面にバ
    ックコート層を有する磁気記録媒体において、 前記バックコート層は、熱硬化性樹脂及び光硬化性樹脂
    を各々含むとともに、その光透過率が1%以上であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法において
    、 非磁性支持体に対してバックコート層を形成する工程と
    、このバックコート層に両面から光を照射して光硬化を
    行なう工程と、この光硬化の後に非磁性支持体に対して
    磁性層を形成する工程と、この磁性層の形成後にロール
    状に巻取りを行なう工程と、この巻取り後にバックコー
    ト層の熱硬化を行なう工程とを含むことを特徴とする磁
    気記録媒体の製造方法。
JP2231885A 1990-08-31 1990-08-31 磁気記録媒体及びその製造方法 Pending JPH04113509A (ja)

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