JPS63146210A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS63146210A
JPS63146210A JP29304986A JP29304986A JPS63146210A JP S63146210 A JPS63146210 A JP S63146210A JP 29304986 A JP29304986 A JP 29304986A JP 29304986 A JP29304986 A JP 29304986A JP S63146210 A JPS63146210 A JP S63146210A
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binder
magnetic layer
layer
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Application number
JP29304986A
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Inventor
Hiroshi Ogawa
博 小川
Toshio Kawamata
利夫 河俣
Tsunehiko Sato
佐藤 恒彦
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数の磁性層又は非磁性層を有する磁気記録媒
体将に電磁変換特性、走行性、耐久性が改善され、非磁
性支持体との密着性が改善され次新規な磁気記録媒体に
関するものである。
〔従来の技術〕
近年、コンノξクトカセットテープにおいて、低音、高
音共に、より飽和特性の優れた磁気テープが求められて
いる。この次め磁性層を単層から重層にしてη性を向上
させることが行なわれていた。
例えば下層の磁性層に低保持力(Hc)の強磁性粉末を
使用し、低域特性を出し、上層の磁性層に高保持力(H
c)の強磁性粉末を使用し、高域特性を出すことが行な
われており、又下層の磁性層に粗粒子(低5BIT)の
強磁性粉末を便用し、高充填にして低域特性と転写特性
を出し、上層の磁性層に微粒子(高5BIT)強磁性粉
末を使用してバイアスノイズを得ること等が重層テープ
で行なわれている。
これは単にコンパクトカセットテープに止まらず、ビデ
オテープやフロッピーディスク等でも多機能かつ高範囲
の電磁変換特注を付与するために、複数の磁性層を設け
ることが知られている。
又従来の磁気記録媒体においては塗布乾燥後またはカレ
ンダー処理後の工程中におけるスリキズ防止め、ドロッ
プアウトの発生があり、ドロップアウトを少なくするこ
とが困難であつ念。待に、フロッピーディスク等におい
ては表裏に磁性層を設けなければならない友め待にスリ
キズによるドロップアウトの発生は避けがたかった。
との次め6攬の方法が考えられ、磁性層の結合剤として
電子線硬化型樹脂を利用することがスリキズに対しては
好ましいことがわかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の重層の磁気テープでは一層づつ塗布乾燥工程を経
て積み重ねる方法所謂ウェット・オン・ドライ塗布方式
をとっているため必然的に下層の磁性層又は非磁性層は
硬化系結合剤を用いていた。
この理由は下層の磁性層又は非磁性層に非硬化系結合剤
を用いて塗布、乾燥し、次に上層の磁性層を設けると、
塗布の際下層の磁性層又は非磁性層が溶剤のため膨潤し
、界面が乱れ、乱流となるため正常な塗布ができない次
めである。
そして下層の磁性層又は非磁性層に硬化系結合剤を用い
ると乾燥の際収縮が起り、それ故非磁性支持体との接着
性が悪化し友り、十分な電磁変換特注が得られない場合
が多かつ友。又下層の磁性層又は非磁性層を硬化させる
ためにバルクサーモ処理を行なう必要があり、そのため
巻き締りにより巻芯付近のバルクは使用不能になり、廃
却するというロスが生じてい次。
このように従来の重層の磁気テープでは下層の磁性層又
は非磁性層が硬化系結合剤で上層の磁性層が硬化系結合
剤もしくは非硬化系結合剤であるが、上層、下層共に硬
化系結合剤の場合は非磁性支持体との密着が悪く、剥れ
易いという問題があった。
一方約to ’C以上の高温保存後の電磁変換特性の安
定性(出力変動)が悪化する場合が多かっ次。この原因
としては上層の磁性層が非硬化系結合剤だと、高温下で
支持体表面の凹凸が転写されて、磁性層の表面性が悪化
するためと考えられる。
そして下層の磁性層又は非磁性が硬化系結合剤で、上層
の磁性層が非硬化系結合剤を使用した時はオーディオテ
ープでは長期間使用し九時の耐久性に問題があp1又ビ
デオテープではステル耐久性が不十分という問題があっ
た。
又スリキズ防止に電子線硬化量樹脂を用いると、磁性層
全体を硬化してしまう念め、塗布乾燥後の照射による硬
化では、カレンダーの効果が低下し、電磁変換特注が低
下するので好ましくない。
まな、磁性層を単層で設けると、電子線硬化による硬化
により、支持体と磁性層の接着性が悪化し、エッチ部か
ら磁性層が脱落してドロップアウトの原因となるため好
ましくなかった。
本発明の目的は複数の磁性層又は非磁性層を有する磁気
記録媒体において、電磁変換特性、走行性、耐久性が改
善され、非磁性支持体との密着性が改善された新規な磁
気記録媒体を提供することにある。
〔問題点を解決する次めの手段〕
本発明者らは、従来の下層の磁性層は硬化系の結合剤を
用いるとの固定観念を打ち破りたいと考えてい次が、す
でに提案されている同時又は逐次湿潤塗布(以下ウェッ
ト・オン・ウェット塗布方式という。)を用いれば、(
¥f願昭jター2jりP≠1号、特願昭j/−jl/−
2タコ号)下層の磁性層も非硬化系の結合剤を使用する
ことができ、上層の磁性層に電子線硬化系の結合剤を用
いて検討したところ、思いもかけず上記目的が達成され
る複数の磁性層を有する磁気記録媒体が得られることが
わかシ本発明に到った。
すなわち本発明は非磁性支持体上に強磁性粉末を結合剤
中に分散させてなる複数の磁性層を有する磁気記録媒体
において、下層の磁性層の結合剤が非硬化系結合剤であ
り、最上層の磁性層の結合剤が電子線硬化型結合剤であ
ることを特徴とする磁気記録媒体である。
本発明はT1の磁性層に非硬化系の結合剤を用いること
により、収縮がなく、適度なやわらかさがある次め非磁
性支持体との相性がよく、密着力も向上する。そしてウ
ェット・オン・ウェット方式であるため表面性が良好で
、光沢度が上り、それに伴って電磁変換特性が向上し、
更に走行性も改良される。
一方上層の磁性層に電子線硬化型結合剤を用いることに
よシ、顕著に耐久性が改良されるものである。
本発明に用いる下層の磁性層の結合剤は非硬化系結合剤
であるが、これは、結合剤自身硬化反応が起きないもの
例えば熱可塑性樹脂のようなものであってかつその他に
硬化剤(例えばポリイソシアネートなど)などの硬化反
応成分を含まないものである。
本発明の下層の磁性層で用いられる非硬化系結合剤であ
る熱可塑性樹脂としては軟化温度が/jo ’C以下、
平均分子量が1oooo 〜3oo。
00、重合度が約10〜1ooo程度のもので、例えば
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル塩化ビニリ
デン共重合体、塩化ビニルアクリロニトリル共重合体、
アクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エス
テルスチレン共重合体、メタクリル酸エステルアクリロ
ニトリル共重合体、メタクリル酸エステル塩化ビニリチ
ン共重合体、メタクリル酸エステルスチレン共重合体、
ウレタンエラストマー、ナイロン−シリコン系樹脂、ニ
トロセルロース−ポリアミド樹脂、ポリ7ツカビニル、
塩化ビニリデンアクリロニトリル共重合体、ブタジェン
アクリロトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニル
ブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテート
フチレート、セルロースダイアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセル
ロース等)、スチレンブタジェン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、クロロビニルエーテルアクリル酸エステル共重
合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂及
びこれらの混合物等が使用される。
特に好ましいのは、分子中に一803M基、基等の官能
基を有する塩化ビニル系共重合体、ポリウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂が好ましい。
官能基としては腎に親水基が好ましい。ここでMは水素
又はアルカリ金属(Li、Na、に等)M′は水素、ア
ルカリ金属(Li、Na、に等)又は炭化水素基を示す
。これらの官能基を有する樹脂に関しては待開昭!ター
r/コア号、同昭!7−4!≠−27号、同昭!7−2
λ弘λλ号、同昭37−ハ2u2J号、同昭!ター参0
30λ号、に記載されているものが使用できる。上記の
官能基と共にエポキシ基を含む塩化ビニル系共重合体も
使用できる(特願昭6O−2ttりjj)。結合剤の好
ましい組み合せとしては上記官能基を有する塩化ビニル
系共重合体とポリウレタンとの組み会せが好ましい。ポ
リウレタンとしてはポリエステルポリウレタン、ポリエ
ーテルポリウレタン、ポリエステルエーテルポリウレタ
ン、ポリゾロラクトンポリウレタン、ポリカーボネート
ポリウレタンが好ましく、檜に前記官能基を有するポリ
ウレタンが好ましい。
親水基含有結合剤の具体例としては−COOH基含有ポ
リウレタン(三洋化成■製「TIM−JoozJ ) 
−3O3Na含有ポリウレタン(東洋紡■製rUR−1
sooJ、rUR−raooJ)−COOH基含有塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体(日本ゼオン■製4coox
i10A)、−S O3N a含有ポリエステル(東洋
紡■製「バイロン!JO」)−S O3N a含有塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体(日本ゼオン■製rMR−/
10J)などがあげられる。親水基含有量は/〜1oo
oo当量/106当量7軛06 〜−oo 、oooが好ましい。
これらの結合剤の単独文は組み合わされ友ものが便われ
、強磁性粉末と結合剤との混合割合は重量比で強磁性粉
末600重量部に対して結合剤5〜300重量部の範囲
で使用される。
下層の磁性層の塗布厚は上層の磁性層より厚く、003
3m以上、特に1μm以上が好ましい。下層の非磁性層
には前記結合剤の他に無機粉末を含んでもよい。
本発明の非磁性層に使用し得る無機粉末としては、次の
様なものが挙げられる。カーボンブラック、グラファイ
ト、酸化チタン、硫酸バリウム、ZnSXMgCO3、
ZnO1CaO1γ酸化鉄、二硫化Wに硫化MO1窒化
ホウ素、MgO1Sn02、S io2、Cr20a、
α−At203、SiC。
酸化セリウム、コランタム、人造ダイヤモンド、α−酸
化鉄、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、窒化ケイ素、窒
化硼素、炭化モリブデン、炭化硼素、炭化タングステン
、チタンカーバイト、トリポリ、ケイソウ土、ドロマイ
ト等である。このうち好ましくは、カーボンブラック、
CaCO3、酸化チタン、硫酸バリウム、α−At20
3、α酸化鉄、r酸化鉄等である。
これらは一般的研磨材として通常用いられ得るものであ
り、その粒径は、無機粉末が粒状の場合には/ma 〜
6000rrtA、詩に/mμ〜200mμ、が好まし
く、針状の場合には長軸がio。
mμ〜!μ、待に1OOrrLμ〜3μ、短軸が/mA
〜6000mμ、特に/mμ〜jOOrrLμ、が好ま
しい一無機粉末は中間層を構成する樹脂(結合剤)70
0重量部に対して0−u00重量部、詩に0〜600重
量部の量で使用するのが好ましい。
上層の磁性層に用いる電子線硬化を樹脂は1分子中にl
ケ以上、好ましくはλケ以上の重合性不飽和基を有する
いわゆる一般的な電子線硬化型樹脂が使用できる。結合
剤は電子線硬化型樹脂と従来公知の樹脂を併用すること
もできる。この場合電子線硬化型樹脂は全結合剤中の1
0重量ノーセント以上含有されるのが好ましい。
上層の結合剤と強磁性粉末との割合は下層の磁性層の場
合と同様である。上層の厚みは0.7〜λ.jμが好ま
しく待に0.2−2.Oμが好ましい。上層が0.1μ
m未満では出力が低くなシすぎるので好ましくな(1.
2.78m以上では重層の効果が少なくなる。例えば厚
みロスで高域出力が出にくくなり、ま次転写特性が悪化
する。
本発明で使用される電子線硬化型樹脂に用いられる電子
線による重合が可能な不飽和結合を有する化合物はビニ
ル基、ビニリゾy基、ジエン基、オキシド基等の重合性
不飽和基を好ましくは複数個有する化合物である。これ
ら化合物の例としては、例えば、多価アルコールとアク
リル酸又はメタクリル酸のエステルがあげられる。本発
明に使用される電子線による重合が可能な不飽和結合を
有するオリゴマーは、分子の末端もしくは中間(ブラン
チ)に重合性不飽和基を有する。分子量約1oooから
約aooooo程度の化合物である。
特に好ましくは、アクリロイル、メタクリロイル基を直
鎖の両末端に有するオリゴマーであり、えれらはA.V
rancken’Fatipec Congress’
ムj/り(lり7コ)に引用されている。例えば、CH
 z =CH−C O 2 −CH 2 CHCHO■ H (−COCH2CH2CO2CH2CHCH20+nC
0CH=CH2H であシ、例示した化合物のポリエステル骨格がポリウレ
タン骨格、エポキシ樹脂の骨格、ポリエーテル骨格、ポ
リカポネート骨格であってもあるいはこれらの混合され
た骨格でもよい。また例示した化合物の末端がメタクリ
ロイル基でもよい。
本発明に使用される電子線による重合が可能な樹脂とは
、従来公知の天然及び合成樹脂に重合性不飽和基を有す
る化合物をグラフトもしくはペンダントさせた樹脂もし
くは天然ゴム又はポリイソプレン、ポリブタジェン、ポ
リクロロプレン等の合成ゴムの様に分子内に炭素−炭素
不飽和結合を有する樹脂の事である。
本発明の重層テープの上層は乾燥直後またはカレンダー
直後に電子線を照射する。
本発明の方法において、カレンダリング処理の前に磁性
層が完全に硬化すると表面平滑化の効果が得にくくなる
場合は、強磁性粉末の乾燥時には電子線の線量をなるべ
く少なくして磁性層の成形性が悪化しない程度に硬化の
度合を少なくしておき、カレンダリング処理後に再度電
子線を照射し完全に硬化させる方法をとるのが好ましい
電子線加速器としてはスキャニング方式、ダブルスキャ
ニング方式、カーテンビーム方式あるいはブロードビー
ムカーテン方式が採用できるが、好ましいのは比較的安
価で大出力が得られるカーテンビーム方式である。電子
線特性としては、加速11圧カt o O〜/ o o
 o kV 、好ましくは/jO〜J 00 kVであ
り、吸収線量としてO1j〜−〇メガランド好ましくは
一〜lOメガランドである。加速電圧が700 kV以
下の場合は、エネルギーの透過量が不足し/ 000 
kVを超えると重合に使われるエネルギー効率が低下し
経済的でない。吸収線量として、0.1メガラツド以下
では硬化反応が不充分で磁性層強度が得られず、20メ
ガランド以上になると、硬化に使用されるエネルギー効
率が低下したり、被照射体が発熱し、特にプラスティッ
ク支持体が変形するので好ましくない。
これら上層及び下層の磁性層又は非磁性層の結合剤は相
溶性が良いものが好ましい。相溶性が悪いと上層、下層
間の接着性が悪化したり、界面が乱れて表面性が悪化し
たりするので好ましくない。
本発明の複数の磁性層は上層と下層の二層でもよく、上
層、中層、下層の三層でも又、それ以上でもよく、更に
上層と下層の間に非磁性中間層を設けたものでもよい。
非磁性支持体を形成する素材の例としては、ポリエステ
ル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース誘導体、
ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂およびポリ
アミドイミド系樹脂を挙げることができる。また、用途
に応じてアルミニウム、銅、スズおよび亜鉛、またはこ
れらを含む非磁性金属などの非磁性金属類、アルミニウ
ム等の金属を蒸着したプラスチック類、紙およびポリオ
レフィン類を塗布″1またけラミネートした紙などの紙
類も使用することができる。非磁性支持体の形態に詩に
制限はないが、通常はシート状のものが便用される。た
だし、非磁性支持体が、フィルム状、テープ状、ディス
ク状、カード状あるいはドラム状であっても良い。
シート状の非磁性支持体を使用する場合には、非磁性支
持体は、−投にはj−70μmの範囲内の厚さを有する
ものである。
非磁性支持体は、磁性層が付設されていない側の面にバ
ンクコート層が備えられていてもよい。
強磁性粉末の例としてはコバルト被着強磁性酸化鉄粉末
、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性金属粉末およびバ
リウムフェライトを挙げることができる。
強磁性粉末は通常は針状のものを使用し、その針状比は
、好ましくはλ//−20//(%に好ましくはr /
 t−コ0/l)であって、かつ平均長さく長軸長)が
o、i〜λ、Oμ乳のものを使用する。
強磁性粉末の形状は針状に限定されるものではなく、米
粒状および板状のものなど通常便用されている形状のも
のを用いることができる。
強磁性粉末としては、長軸長0.3μm以下、X線回折
による結晶子サイズが300A以下(好ましくは長軸長
062μm以下、結晶子サイズ200に以下)の強磁性
粉末を用いることが特に好ましい。
強磁性金属粉末を使用する場合には、強磁性金属粉末の
金属分のうち7j重量−以上(好ましくは10重量%以
上)が強磁性の金属あるいは合金(gAJ、Fe、Co
、Ni、Fe−CoXFe−Ni。
Co−Ni、Fe−Co−Ni )であって、その長径
が7.0μm以下の粒子であることが好ましい。
これら強磁性粉末の保持力(Hc)は310〜zooo
αが好ましく、頓co〜−zooαが好ましい。3!0
Oeよシ小さいと短波長城の出力が低下し、又z o 
o、 o Oeより大きいと通常のヘッドによる記録が
できないので好ましくない。
上層磁性層および下層磁性層又は非磁性層には、潤滑剤
、研摩材、分散剤、帯電防止剤および防錆剤などの一般
に使用されている添加剤が加えられていてもよい。
念とえば、潤滑剤として使用することができる物質の例
としては、飽和あるいは不飽和高級脂肪酸、脂肪酸エス
テル、高級脂肪酸アミド、高級アルコール、シリコーン
オイル、鉱油、植物油およびフッ素系化合物並びにグラ
ファイトのような固体潤滑剤を挙げることができる。
強磁性粉末および結合剤、さらに必要に応じて研磨材あ
るいは充填材を溶剤と混練し上層及び下層の磁性塗料を
調製する。非磁性層はカーボンブラック、と結合剤又は
研磨剤を溶剤と混練して調製する。混線の際に使用する
溶剤としては、磁性塗料の調製に通常使用されている溶
剤を用いることができる。
混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。
このようにして調製され次磁性塗料又は非磁性塗料は、
前述の非磁性支持体上に塗布される。
本発明で塗布液を湿潤状態で重畳して塗布する方法、即
ち、ウェット・オン・ウェット塗布方式とは、初め一層
を塗布し次後に湿潤状態で可及的速やかに次の層をその
上に塗布する所謂逐次塗布方法、及び多層同時にエクス
トルージョン塗布方式で塗布する方法等をいう。
ウェット・オン・ウェット塗布方式としては特願昭!タ
ー2!タタ≠/号に示した磁気記録媒体塗布方法が使用
できる。
まず第1図により塗布方法を説明する。連続的に走行す
るポリエチレンテレフタレートの可撓性支持体lに塗布
機(AJにて塗布液(a)2をプレコートシ、その直後
スムージングロール≠にて該塗布面を平滑化し、該塗布
液コが湿潤状態にある状態で別の押し出し塗布機@乙に
より次なる塗布液(b)!を塗布する方法を用いること
ができる。又本発明のウェット・オン・ウェット塗布方
式は本方式に限られるものでなく、例えば第2図に示す
エクストルージョン型同時多層塗布方式を用いてもよい
。第2図は可撓性支持体l上に同時多層塗布注液器lを
用い塗布液(a)λと塗布液(b)!とを同時に塗布す
る状態を説明するものでおる。
非磁性支持体上に塗布され次磁性層は、通常、磁性層中
の強磁性粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理
を施し次後、乾燥される。さらに必要により表面平滑化
処理を施すこともできる。
表面平滑化処理などが施された磁気記録媒体は、次に所
望によりブレード処理を行なつ次のち所定の形状に裁断
される。
電子線照射による上層の磁性層の硬化は、上層の塗布、
乾燥後、特に直後、ま次は平滑化(カレンダー)処理後
、待に直後に行なうのが好ましい。
電子線照射による硬化が上記以外の条件では従来同様磁
性層のスリキズによるドロップアウトが発生するので好
ましくない。
〔実施例〕
以下本発明を実施例、比較例を用いて具体的に説明する
。そして「部」との表現はすべて「重量部」を示す。
実施例/。
く下層磁性塗料B>(硬化系結合剤処方)く下層用非磁
性塗料C>(硬化系非磁性塗料)く下層用非磁性塗料D
>(非硬化系非磁性塗料)く上層用電子線硬化型塗料a
〉 く上層用 硬化型塗料b〉 /、上記塗布液を使用して、上層1μm、下層3μmに
なるようにウェットオンウェットの重層塗布を行ない、
配向、乾燥した。電子線硬化型塗料aを上層として使用
した媒体においては乾燥直後に電子線を照写しつつ巻き
取った。
巻き取ったロールを使用し、裏面に同様な塗布を行ない
、カレンダー処理を、表面、裏面に行なつた。
尚、硬化型塗料A、C,bを使用したロールはバルクサ
ーモ処理をして硬化させた。
得られたパルクロールの良い部分を2インチサイズに打
ちぬき、フロッピーディスクを得た。
得られたフロッピーディスクの評価を以下第7表に示す
第1表の評価方法 スリキズ:塗布後の表面、裏面のスリキズの有無を目視
で判定した。
○ ・・・なし △O・・・はぼQK Δ ・・・ややあり Δ8・・・あり × ・・・多い り、O,:サーテイファイ時の出力安定性をチェックし
、出力の落ち込み発生時のしは ルで評価。
O・・・/ 00−4 !チ Δ○・・・t≠〜70% Δ ・・・tり〜tOチ △8・・・jり〜10% × ・・・≠り%〜0チ 耐久性:同一トラックをアクセスした時のエラーの発生
するまでの回数で評価。
O・・・zoo万回身回 以上・・・≠oo万回以上 Δ ・・・300万回以上 Δ8・・・、200万回以上 × ・・・600万回未満 エッチ部数:打ち抜き部のカケを調べ、支持体との密着
性の評価をした。
Δ ・・・//〜20ケ X ・・・λlケ以上 2、上記塗布液を使用して上層1μm、下層3μmにな
るように、ウェット オンウェットの重層塗布を行ない
、配向、乾燥し、カレンダー処理した。
電子線硬化処方aを使用したものは、乾燥直後およびカ
レンダー直後に電子線を照射した。
硬化型塗布液A、C,bを使用したロールはバルクサー
モ処理をして硬化させた。
得うしたパルクロールをl/λインチ巾にスリ°ットし
、ビデオテープを得た。
得られたビデオテープの評価結果を第2表に示す。
第−表の評価方法 り、0.  ドロップアウトの個数 ○ ・・・O−jケ/分 Δ○・・・t〜ioケ/分 Δ ・・・/l〜Ijケ/分 Δ8・・・16〜20ケ/分 × ・・・λlケ以上/分 Y、S、  :  4’MHzの出力を富士写真フィル
ムKKI!SHGと比較。
YS/N:Y信号のSハを富士写真フィルムKK製SH
Gと比較。
ステル:  スチルモードでの耐久時間を測定。
接着性: 支持体と磁性層の接着性を調べた。
Oコooy以上 Δ○ /!OF以上 Δ 10Of以上 〔発明の効果〕 第1表よシ、明らかな如く本発明による上層の磁性層に
電子線硬化型結合剤を用いた磁気記録媒体は本発明の目
的であるドロップアウトの防止。
電磁変換特性の改善、耐久性の改善、支持体との接着性
の改善が得られる。
一方、上層が電子線硬化でない結合剤処方および、単層
磁性層は、どれかの項目で問題があシ、本発明の目的を
達成できない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の塗布を実施するウェット・オン・ウェ
ット塗布方式の一実施例である遂次塗布方式の説明図、
第2図は同じく同時多層塗布方式の説明図である。 ハ・・可撓性支持体、  コ・・・塗布液(a)、3・
・・塗布機(ト)、4t・・・スムージングロール、!
・・・塗布液(b)、     t・・・塗布機■7・
・・バックアップロール、?・・・同時多層塗布注液器
。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社第1図 第2図 手続補正書 1、事件の表示    昭和A/年詩願第λり30μり
号2、発明の名称  磁気記録媒体 3、補正をする者 、 ご 連絡先 〒106東京都港区西麻布2丁目26番30号
富士写真フィルム株式会社東京本社 を話<406)  2537 ′す ;シ1 46  補正の対象  明細書の[発明の詳細な説明の
欄 5、補正の内存 (1)明細書の「発明の詳細な説明」の項の記載を以下
の通り補正する。 一/、明細曹第16頁2Q行目の 「設けたものでもよい。」を 「設けたものでもよい。ま友下層と支持体との間に下塗
層を設は次ものでもよ い。」 と補正する。 =2、同省第27貞/r行目の 「照写」を 「照射」 と補正する。 −3,同書第33頁第2表の 「癒着性」を 「接着性」 と補正する。 以上

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に強磁性粉末を結合剤中に分散さ
    せてなる複数の磁性層を有する磁気記録媒体において、
    下層の磁性層又は非磁性層の結合剤が非硬化系結合剤で
    あり、最上層の磁性層の結合剤が電子線硬化型樹脂であ
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)最上層の磁性層の乾燥直後又はカレンダー処理直
    後に電子線を照射して硬化したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  3. (3)上層の磁性層の塗布厚が0.1〜2μmであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
  4. (4)上層の磁性層の塗布厚が0.1〜1μmであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
  5. (5)上層の磁性層の厚さが下層の磁性層の厚さよりも
    薄いことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気
    記録媒体。
  6. (6)上層の磁性層の保持力(Hc)が600〜250
    0Oeであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の磁気記録媒体。
  7. (7)上層の磁性層の保持力(Hc)が600〜200
    0Oeであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の磁気記録媒体。
  8. (8)複数の磁性又は非磁性塗布層が、非磁性支持体上
    の両面に設けられていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の磁気記録媒体。
  9. (9)複数の磁性層又は非磁性層が同時又は逐次湿潤塗
    布方式で塗布されたものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
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