JPH04110049U - 空調機器監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障発生から修理完了までに要する時間を大
幅に短縮することができ、重大事故等の発生を未然に防
止することも可能で、保守管理作業の際にも便利な、空
調機器監視装置を提供する。 【構成】 店舗１１で運転中の空調機器１に故障が発生
すると、故障データを電話回線３を経由してコンピュー
タ６へ自動発信し、自動受信したコンピュータ６が、そ
の店舗１１の担当者１３のポケットベル１０へ呼出信号
を自動発信する。ポケットベル１０には故障が発生した
店舗１１の電話番号が表示されるので、担当者１３は直
ちに現場へ行って、修理・調整等をすることができる。
コンピュータ６が受信した故障データ等はプリンター７
から印刷出力することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、遊戯場・店舗・事務所等の空調機器の運転状況を監視する装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

遊戯場・店舗等において使用している空調機器にトラブルが発生した場合、従 来は電話等で管理会社の担当者を呼び出し、現場に来た修理担当者が故障内容を 調査し、修理調整等を行っていた。従って、発生したトラブルに気づくまでの時 間、呼び出した担当者が現場に来るまでの時間、担当者が修理をする時間等、多 くの時間を要していた。すなわち、トラブル発生から修理完了までに長時間を要 していた。また、従来は空調機器のトラブルが初期段階のうちに発見されにくく 、運転不調等のやや重大なトラブルになって初めて発見される傾向にあるため、 修理時間・修理費用等が多くかかっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、故障発生から修理完了までに要する時間を 大幅に短縮することができ、重大事故等の発生を未然に防止することも可能で、 保守管理作業の際にも便利な、空調機器監視装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の要旨は、 １） 店舗等に設置した空調機器の故障発生を検知して故障報知信号を発信する 検知器と、同検知器からの故障報知信号を受信して処理し所定の電気通信回線へ 故障データ信号を発信する通信装置と、同電気通信回線を経由した同故障データ 信号を受信する受信機と同故障データを処理するコンピュータと、同コンピュー タの処理データを印刷出力するプリンターとから成る空調機器監視装置 ２） 店舗等に設置した空調機器の故障発生を検知して故障報知信号を発信する 検知器と、同検知器からの故障報知信号を受信して処理し所定の電気通信回線へ 故障データ信号を発信する通信装置と、同電気通信回線を経由した同故障データ 信号を受信する受信機と同故障データを処理するコンピュータと、同コンピュー タの処理データを印刷出力するプリンターと、同コンピュータの処理データに応 じた所定呼出信号を電気通信回線へ発信する送信機と、同所定呼出信号を受信す る受信機とから成る空調機器監視装置 ３） 通信装置に、故障識別回路・機種識別回路・店舗等識別信号回路を設け、 検知器からの故障報知信号を同通信装置が受信して処理し所定の電気通信回線へ 故障識別信号・故障機種識別信号・店舗等識別信号を含む故障データ信号を発信 する機能を有することを特徴とする請求項１又は２記載の空調機器監視装置にあ る。

【０００５】

【作用】

本考案の空調機器監視装置では、店舗等に設置され運転中の空調機器に故障が 発生したとき、故障データを電気通信回線を経由して空調機器管理会社等のコン ピュータへ自動発信し、同故障データを自動受信した同コンピュータが、その店 舗の担当者の受信機へ呼出信号を自動発信するようになっている。呼出された同 担当者は同受信機に表示されたデータで故障発生した店舗を知り、修理・調整に 行くことができる。同コンピュータが受信した故障データはプリンターから印刷 出力するようになっている。 本考案の空調機器監視装置では、前出のもののうち担当者の持つ受信機に関す る部分を簡略化したものもある。これは、コンピュータで自動受信した故障デー タをプリンターで印刷出力するだけのものである。同プリンターの印刷出力内容 を見た担当者又は見た者から連絡を受けた担当者が店舗へ行き、修理・調整等を することができる。 本考案の空調機器監視装置では、故障報知信号を受信した通信装置が、各種の 処理・判断を行ない、故障識別信号・故障機種識別信号・店舗等識別信号を故障 データ信号として電気通信回線へ発信するようにしたものもある。これは、店舗 等へ行く前に空調機器の詳しい故障状況を知ることができるようにしたものであ る。 本考案の空調機器監視装置では、故障データを受信するコンピュータには、各 店舗の空調機器の基礎データや故障状況等を入力・記録しておき、定期的な保守 管理用データとして利用できるようにすることも可能である。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は実施例の構成を示す 説明図、図２は実施例の動作状態を示す流れ図、図３は実施例の動作状態を示す 説明図、図４は実施例の機能を示す説明図である。

【０００７】 本実施例の空調機器監視装置では、空調機器１の故障発生を検知して故障報知 信号を発信する検知器２と、検知器２からの故障報知信号を受信して処理し電話 回線３へ故障データ信号を発信する自動送信装置４と、電話回線３を経由した故 障データ信号を受信する受信機５と、同故障データを処理するコンピュータ６と 、コンピュータ６の処理データを印刷出力するプリンター７と、コンピュータ６ の処理データに応じた所定呼出信号を電話回線８へ発信する送信機９と、同所定 呼出信号を受信するポケットベル１０とから成っている。

【０００８】 本実施例の空調機器監視装置では、店舗１１に設置され運転中の空調機器１に 故障が発生したとき、故障データを電話回線３を経由して空調機器管理会社１２ のコンピュータ６へ自動発信し、同故障データを自動受信したコンピュータ６が 、その店舗１１の担当者１３のポケットベル１０へ呼出信号を自動発信する。ポ ケットベル１０には故障が発生した店舗１１の電話番号が表示されるので、担当 者１３は直ちに現場へ行って修理・調整等をすることができる。コンピュータ６ が受信した故障データはプリンター７から印刷出力する。他の店舗１４，１５等 についてもそれぞれ担当者１６，１７を定め、ポケットベル１８，１９を携帯さ せておくことにより、複数店舗・複数の空調機器を監視するとともに、故障発生 の際の迅速な対応が可能である。なお、ポケットベル１０，１８，１９の代わり に、携帯電話・自動車電話等を使用することも可能である。

【０００９】 本実施例の空調機器監視装置では、図４に示すようにコンピュータ６は、大別 すると４つの機能を備えており、切換操作によりそれぞれの機能が作動する。４ つの機能とは、故障状況表示２０、保守状況２１、自動受信処理２２、マスター メンテナンス２３である。故障状況表示２０では、故障警告一覧２４及び故障履 歴表示２５の機能があり、故障データや故障履歴を確認したり、印刷することが できる。保守状況２１では、保守状況入力２６により保守情報の登録，表示，印 刷ができ、当月点検時期店舗一覧２７により、当月点検を行う店舗名を表示，印 刷できる。自動受理処理２２は前出の監視機能のことであり、本実施例の本来の 機能である。マスターメンテナンス２３は、店舗登録２８、担当者登録２９等の 基本データの入力を行う機能である。

【００１０】 本実施例の空調機器監視装置では、各店舗の空調機器を常時監視しているので 故障発生を検知するのが早く、すぐに担当者へ通報するので対応も極めて迅速で ある。このことは単にサービス向上の効果だけでなく、重大事故の誘発を未然に 防止し安全性向上の効果があることを意味する。すなわち、ホコリ詰まり・不完 全燃焼等のトラブルが発生したとき、重大事故になる前に発見し修理できるので 、安全性は大幅に向上する。また、コンピュータ６に保守日等のデータを入力し ておけば、当月点検すべき店舗等の情報を表示できるし、各店舗ごとの過去のメ ンテナンス情報、設置機器の情報等も確認できるので保守管理作業の際にも非常 に便利である。なお、自動送信装置４には、故障識別回路３０、機種識別回路３ １、店舗番号回路３２等を設けているので、詳しい故障データ信号を電話回線３ へ発信できる。従って、担当者１３はポケットベル１０呼出後に、管理会社１２ へ連絡すれば、詳しい故障状況を店舗１１へ行く前に知ることができ、迅速な処 理をすることができる。

【００１１】 本実施例の空調機器監視装置では、ポケットベル１０，１８，１９に関する部 分を簡略化したものもある。この場合、コンピュータ６で自動受信した故障デー タを表示し、プリンター７で印刷出力するだけのものである。プリンター７の印 刷出力内容を見た担当者又は見た者から連絡を受けた担当者が店舗へ行き、修理 ・調整等をする。

【００１２】

【考案の効果】

本考案により、故障発生から修理完了までに要する時間を大幅に短縮すること ができ、重大事故等の発生を未然に防止することも可能で、保守管理作業の際に も便利な、空調機器監視装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の構成を示す説明図である。

【図２】実施例の動作状態を示す流れ図である。

【図３】実施例の動作状態を示す説明図である。

【図４】実施例の機能を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 空調機器 ２ 検知器 ３ 電話回線 ４ 自動送信装置 ５ 受信機 ６ コンピュータ ７ プリンター ８ 電話回線 ９ 送信機 １０ ポケットベル １１ 店舗 １２ 空調機器管理会社 １３ 担当者 １４ 店舗 １５ 店舗 １６ 担当者 １７ 担当者 １８ ポケットベル １９ ポケットベル ２０ 故障状況表示 ２１ 保守状況 ２２ 自動受信処理 ２３ マスターメンテナンス ２４ 故障警告一覧 ２５ 故障履歴表示 ２６ 保守状況入力 ２７ 当月点検時期店舗一覧 ２８ 店舗登録 ２９ 担当者登録 ３０ 故障識別回路 ３１ 機種識別回路 ３２ 店舗番号回路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 店舗等に設置した空調機器の故障発生を
   検知して故障報知信号を発信する検知器と、同検知器か
   らの故障報知信号を受信して処理し所定の電気通信回線
   へ故障データ信号を発信する通信装置と、同電気通信回
   線を経由した同故障データ信号を受信する受信機と同故
   障データを処理するコンピュータと、同コンピュータの
   処理データを印刷出力するプリンターとから成る空調機
   器監視装置。
2. 【請求項２】 店舗等に設置した空調機器の故障発生を
   検知して故障報知信号を発信する検知器と、同検知器か
   らの故障報知信号を受信して処理し所定の電気通信回線
   へ故障データ信号を発信する通信装置と、同電気通信回
   線を経由した同故障データ信号を受信する受信機と同故
   障データを処理するコンピュータと、同コンピュータの
   処理データを印刷出力するプリンターと、同コンピュー
   タの処理データに応じた所定呼出信号を電気通信回線へ
   発信する送信機と、同所定呼出信号を受信する受信機と
   から成る空調機器監視装置。
3. 【請求項３】 通信装置に、故障識別回路・機種識別回
   路・店舗等識別信号回路を設け、検知器からの故障報知
   信号を同通信装置が受信して処理し所定の電気通信回線
   へ故障識別信号・故障機種識別信号・店舗等識別信号を
   含む故障データ信号を発信する機能を有することを特徴
   とする請求項１又は２記載の空調機器監視装置。