JPH04108781U - 収納キヤビネツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】収納キヤビネツトを部屋の隅部に置いたとき、
扉の開閉の際、扉の吊元が隣接する壁にぶつからないよ
うにすること。 【構成】枢軸回動により開閉される扉が設けられる収納
キヤビネツトにおいて、枢軸回動によつて開口される扉
が、収納キヤビネツト開口間口方向に つて開口部一端
より対向する開口部他端へ枢軸部とともに摺動すること
ができる収納キヤビネツト。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

収納キャビネットの扉の開閉機構。

【０００２】

【従来技術】

従来より扉を有する収納キャビネットが隅部に装設され、その扉の吊元である 枢軸固定部側が該収納キャビネットが装設される隅部の内方に位置する場合その 扉の開口に際し、 ａ．開口時、扉は隅部側面に当接してしまい双方を傷つける ことになり表面性を低下させる。 ｂ．隅部側面があるため扉の開口度は９０° 以下となるとともに扉のはね返りも生じ収納物の出入れ作業の作業性を損わせ る。 等の問題点を有していた。

【０００３】

【問題点を解決するための手段】

本考案は従来のこの種キャビネットの問題点を解決するため次のような手段を 創成したものである。すなわち、枢軸回動により開閉される扉が設けられる収納 キャビネットにおいて、枢軸回動によって開口される扉が収納キャビネット開口 間口方向において、開口部一端より対向する開口部他端へ枢軸部とともに摺動で きるようにしたものである。

【０００４】

【作用】

本考案キャビネットに用いる扉７を開くと、扉７は枢軸蝶番９を枢軸とし、摺 動部分１１を支点として回動可能であるとともに、その基端側が扉７の閉鎖時位 置する基端側開口端から反基端側開口端に向けて移動できる。

【０００５】

【実施例】

図３に示すように、本考案のキャビネット１の扉７はその枢軸ロール１１の連 結アームＡＸ，ＡＹの一端に摺動ロール１１を枢着してある。そして、この摺動 ロール１１はキャビネット１の開口に沿って設けられたガイドレール１２内を摺 動できる。

【０００６】 図１〜５図において、２は天板、３は底板、４は側板、５は背板、８は摺動ロ ール１１、枢軸蝶番９、連結アームＡＸ，ＡＹからなる枢軸機構、１４は把手で ある。枢軸機構８に用いられる金具はいわゆるスライド蝶番が用いられる。な おＬはリンク、Ｂは扉７のアームＡＸ，ＡＹの取付カップである。

【０００７】 図４は扉７を枢軸機構８をその基端側に位置したまま、閉じた状態から開いた 状態を示している。その作動は従来のスライド蝶番と全く同じである。

【０００８】 図２に示すように扉７の閉鎖時は扉７の枢軸機構８は側板４の基端側開口端に 位置している。そして図２の状態において、扉７を開くと、扉７の基端側は壁面 １０に従来では接触することになる。

【０００９】 しかし、本考案では扉７が開くと同時に扉７は枢軸機構８とともにガイドレー ル１２に沿って反基端側開口端に向って移動できるので、扉７の基端側が壁面 １０に接触することがない。すなわち、扉７を開きながら、図面において左方に 押してやれば、扉７は摺動部分１１を支点として回動可能であるとともに、反基 端側開口端に向けて移動できるものである。

【００１０】 なお、前記ガイドレール１２は図５のように扉７の基端側に向けて反基端側開 口端から傾斜角αを設けることもできる。このようにすることにより、枢軸機構 ８の連結アームＡＸが開扉して反基端側開口端に行くにしたがい、突出距離Ｓだ け開口面６から突出する。したがって、収納物の採り出しが容易になる・

【００１１】 このように、枢軸蝶番９の回動によって開口された扉７が閉鎖時枢軸機構８の 存在していた壁面１０側の基端側開口端から室中央部側へ、枢軸機構８が開口面 ６に沿って移動できる。したがって、得られた収納キャビネットの枢軸機構８が 壁面１０に隣接して配置された場合でもあるいはまた他のキャビネットに枢軸機 構８が隣接して配置された場合でも、これら隅部構造物に対して開口した扉７が 、該扉７あるいは壁面１０の表面を損傷したり、はね返りによって収納出し入れ の作業性を妨げることもなくなる。

【００１２】 図１〜５の実施例においては収納キャビネットに設けられる扉７が１枚のもの について述べているが２枚の扉を同様に設けてもよい。

【００１３】 また図６のように上下双方の枢軸機構のロールを有する摺動ロール１１を連結 し、一体の摺動部材とし該摺動ロールは側板内側面に刻設される条溝１３内に着 脱自在に嵌入される形を採ってもよい。

【００１４】 こうすることによると、枢軸回動による扉開口時に摺動ロールは側板に固定さ れているため、扉は安定した開口を為すことができる。

【００１５】 また図７、図８に示すように扉７の上下部に直接摺動ロール１１，１１を取付 け、この摺動ロール１１，１１をガイドレール１２にガイドさせてもよい。この 場合は図に示すように把手１４で扉７を引張ると、扉７の基端部はキャビネット １の内部に挿入されることになる。

【００１６】

【考案の効果】

枢軸部分９の回動によって開かれた扉７が閉扉時枢軸機構８の位置していた基 端側から開口の反基端側に移動できるので、枢軸部側が隅部壁面１０または隅部 壁面側に設置された他のキャビネット等に隣接した場合にも、これら隅部構造物 に対して開口した扉が当接して該扉の表面を損傷したり、はね返りによって収納 出し入れの作業性を妨げることもなくなる。

【提出日】平成３年４月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１５】 また図７、図８に示すように扉７の上下部に直接摺動ロール１１，１１を取付
け、この摺動ロール１１，１１をガイドレール１２にガイドさせてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を用いるキャビネットの見取図

【図２】本考案の作用説明図

【図３】本考案のキャビネットの開閉機構の見取図

【図４ａ】図３の場合の枢軸機構８の扉７の閉じたとき
のスケルトン式作動説明図

【図４ｂ】同じく扉７の開いたときの説明図、

【図５】ガイドレールに傾斜角を設けた場合のスケルト
ン式平面図

【図６】摺動部分を側板内に収納したときの見取図

【図７】扉７の上下に直接摺動ロール１１を取付けたと
きの作用説明図

【図８】同じくその一部見取図

【符号の説明】

１ キャビネット ２ 天板 ３ 底板 ４ 側板 ５ 背板 ６ 開口面 ７ 扉 ８ 枢軸機構 ９ 枢軸蝶番 １０ 壁面 １１ 摺動ロール １２ ガイドレール １３ 条溝 １４ 把手 Ｃ ケース ＡＸ，ＡＹ 連結アーム Ｓ 突出距離（図５） α 傾斜角

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【手続補正書】

【提出日】平成３年４月２４日

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図７

【補正方法】変更

【補正内容】

【図７】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枢軸回動により開閉される扉が設けられ
   る収納キャビネットにおいて、枢軸回動によって開口さ
   れる扉が、収納キャビネット開口間口方向において開口
   部一端より対向する開口部他端へ枢軸部とともに摺動す
   ることができることを特徴とする収納キャビネット。
2. 【請求項２】 ガイドレール１２を、キャビネット１の
   反基端側から基端側に向けて傾斜せしめた請求項１記載
   の収納キャビネット。