JPH04108573A - 重防食被覆鋼矢板及びその製造法 - Google Patents

重防食被覆鋼矢板及びその製造法

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JPH04108573A
JPH04108573A JP22708590A JP22708590A JPH04108573A JP H04108573 A JPH04108573 A JP H04108573A JP 22708590 A JP22708590 A JP 22708590A JP 22708590 A JP22708590 A JP 22708590A JP H04108573 A JPH04108573 A JP H04108573A
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Japan
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steel sheet
electron beam
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acrylic
flame
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JP22708590A
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Nobuki Yoshizaki
信樹 吉崎
Yoshihisa Kayazono
義久 仮屋園
Yoshihiro Miyajima
義洋 宮嶋
Hirotada Kato
加藤 弘忠
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は海岸、河川、港湾等で用し1られる鋼構造物に
使用する重防食被覆鋼矢板に関し、更に詳しくは重防食
被覆の外表面に耐候性に優れた各種の色彩を有する着色
塗膜と重防食被覆の間の耐水接着性が優れた重防食被覆
鋼矢板及びその製造法に関する。
(従来の技術) 従来のポリオレフィン被覆鋼材、例えばポリオレフィン
被覆鋼矢板の被覆には、防食性が優れた黒色のポリエチ
レンを用いている。しかしながら、最近の都市景観、あ
るいは河川、港湾等の鋼構造物の美観景観に対する市場
ニーズの高まりから、各種の色彩に着色されて環境に調
和し、かつ耐候性に優れた重防食被覆鋼矢板の開発が望
まれている。かかるニーズに対しては、例えば、第5図
に示すように、外表面に火炎処理を施したポリオレフィ
ン被覆鋼材の表面に、ウレタンプライマー層25と色彩
を有するフッ素系塗料塗fi26を順次積層した重防食
被覆鋼材がある。図中1は鋼矢板又は鋼材、21は無機
系ブライマー層、22は有機系ブライマー層、23は接
着剤層、24はポリオレフィン樹脂層を示す。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の重防食被覆鋼材では、
海洋実使用試験で火炎処理を施したポリオレフィン被覆
層24と色彩を有するフッ素系塗料塗膜26との間の接
着力が次第に低下し、フッ素系塗料塗膜にブリスタか発
生しがちであり、耐水接着性のより一層の向上が必要で
ある。
(i!題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の問題を解決すべく鋭意検討した結
果、鋼矢板表面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.
0重量%含み、かつ該表面をその表面張力が36 dy
n/cm以上になるように火炎処理した電子線架橋ポリ
オレフィン被覆鋼矢板の表面に、各種色彩のフッ素系塗
料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系
塗料等の着色塗料塗膜を順次積層すること、あるいは、
鋼矢板表面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重
量%含み、かつ該表面をその表面張力が36 dyn/
cm以上になるように火炎処理した電子線架橋ポリオレ
フィン被覆鋼矢板の表面に、ウレタンプライマーまたは
変性ポリオレフィンプライマーを塗布したのち、各種色
彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリ
ル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜を順次積層するこ
とによって、上述の問題点を解決できることを見出し本
発明に至った。
即ち、本発明は、第1図および第2図に示す如く、鋼矢
板1の表面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重
量%含む火炎処理を施した電子線架橋ポリオレフィン5
を有する電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に
、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料
、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜7あるい
は、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフィンプラ
イマー層6及び各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シ
リコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料
塗膜フを順次積層したことを特徴とする重防食被覆鋼矢
板および、第3図に示す如く、鋼矢板の山部表面の最外
層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む電子線架
橋ポリオレフィンを有する電子線架橋ポリオレフィン被
覆鋼矢板9を、テーブルローラー8で移送しながら、該
被覆のウェブ部の表面10をバーナー12で火炎処理し
、次いでフランジ部の表面11をバーナー13で火炎処
理したのち、フッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料
、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装するか
あ′るいは、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフ
ィンプライマーを塗布し、次いで各種色彩のフッ素系塗
料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系
塗料等の着色塗料を塗装することを特徴とする重防食被
覆−矢板の製造法および、第4図に示す如く、鋼矢板の
谷部表面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量
%含む電子線架橋ポリオレフィンを有する電子線架橋ポ
リオレフィン被覆鋼矢板14を、テーブルローラー8で
移送しながら、該被覆のウェブ部の表面15をバーナー
18で火炎処理し、次いでフランジ部の表面16をバー
ナー19で火炎処理し、爪部の表面17をバーナー20
で火炎処理したのち、フッ素系塗料、アクリル−シリコ
ン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗
装するかあるいは、ウレタンプライマーまたは変性ポリ
オレフィンプライマーを塗布し、次いで各種色彩のフッ
素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレ
タン系塗料等の着色塗料を塗装することを特徴とする重
防食被覆鋼矢板の製造法である。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明に用いる鋼矢板とは、炭素鋼、ステンレス鋼等の
合金鋼でできた鋼矢板である。また、鋼矢板の耐食性を
向上させる目的で、鋼矢板の表面に亜鉛、アルミニウム
、ニッケルなどのメツキ、亜鉛−鉄、亜鉛−アルミニウ
ム、亜鉛−ニッケルーコバルト等の合金メツキ、あるい
は該メツキまたは合金メツキにシリカ、酸化チタン等の
無機微粒子を分散させた分散メツキ等をほどこした鋼矢
板も使用できる。
電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板としては、鋼矢板
の表面をグリッドブラスト、サンドブラスト等でブラス
ト処理して除錆したのち、クロメート処理剤とエポキシ
ブライマーで下地処理を行ない、次いで裏面に無水マレ
イン酸等でポリオレフィンを変性した変性ポリオレフィ
ン接着剤をラミネートした電子線架橋ポリオレフィンシ
ートを貼付けて製造した電子線架橋ポリオレフィン被覆
鋼矢板を用いることができるが、本発明の骨子からして
、該被覆鋼矢板の最外層に電子線架橋ポリオレフィンが
あれば良く、下地処理に従来公知のクロメート処理剤、
エポキシブライマー リン酸塩処理、シランカップリン
グ剤等の単独、あるいはこれらの下地処理の組み合わせ
を施した電子線架橋ポリオレフィン被Nw4矢板も使用
できる。
電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の最外層に被覆す
る電子線架橋ポリオレフィンとじては、酸化防止剤を0
.05〜5.0重量%の範囲で含有するポリエチレン、
ポリブテン、あるいはエチレンとプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン等のα−オレフィンとの共重合体
をシート状に成形したものを電子線架橋して用いること
ができる。電子線架橋ポリオレフィン被覆の酸化防止剤
の含有量が0.05重量%未満、および5.0重量%越
では、海洋実使用試験後に該電子線架橋ポリオレフィン
被覆と各種色彩のフッ素系、アクリル−シリコン系ある
いはアクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜との間
の密着力が低下し、該塗料塗膜にブリスタが発生する。
次に電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の電子線架橋
ポリオレフィン被覆外表面に施す火炎処理について説明
する。火炎処理としては、火炎処理後ポリオレフィン被
覆の表面に各種色彩の着色塗料、あるいはウレタンプラ
イマーまたは変性ポリオレフィンプライマーがはじくこ
となく塗布でき、塗膜形成後に電子線架橋ポリオレフィ
ン被覆との密着力が確保されることか必要である。この
ためには、ポリオレフィン被覆の外表面に均一に火炎処
理を施すことか必要である。この目的のために、第3図
、第4図に示すスリットバーナーを用いる方法が利用て
ぎる。ポリオレフィン被覆の外表面に均一に火炎処理さ
れない場合には、海洋実使用試験後に該ポリオレフィン
被覆と各種色彩の着色塗料との間の密着力が低下し、該
塗料塗膜にブリスタが発生する。火炎処理の程度に関し
ては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン
、エチレン−プロピレン共重合体の場合には、JISに
6768に規定された「ポリエチレン及びポリプロピレ
ンのぬれ試験方法」で、火炎処理後の「ぬれ指数(表面
張力)」が36 dyn/cm以上になるように火炎処
理することが望ましい。
「ぬれ指数(表面張力)」が36 dyn/cm未満の
場合には海洋実使用試験後に該ポリオレフィン被覆と各
種色彩の着色塗料塗膜との間の密着力が低下し、該着色
塗料塗膜にブリスタが発生する。
次に、火炎処理したポリオレフィン被覆の表面に塗布、
積層するウレタンプライマーと変性ポリオレフィンにつ
いて説明する。本発明に用いるウレタンプライマーは耐
水性の面から、分子量400〜2000で分子中に2個
以上の水酸基を持つポリオール化合物と分子中にイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物との反応
で得られる末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリ
マーが望ましい、また、変性ポリオレフィンプライマー
としては耐水性の面からエチレン−酢酸ビニル共重合体
、無水マレイン酸等の酸無水物で変性したポリオレフィ
ン等を主成分とする変性ポリオレフィンを溶剤で希釈し
た液状プライマーが望ましく、一般市販品としては例え
ば中国塗料社製のサーモタックE200、サーモタック
E300、サーモタックE500等を用いることができ
る。
次に、本発明に用いる塗料について説明する。該塗料と
しては、耐候性の面から、神東塗料社製の各種色彩のN
YボリンK、大日本塗料社製の各種色彩のVトップ11
00等の一般市販のアクリル−ウレタン系塗料、中国塗
料社製の各種色彩のシリカラック、神東塗料社製の各種
色彩のセラフォルテ等の一般市販のアクリル−シリコン
系塗料、日本ペイント社製の各種色彩デュフロン、神東
塗料社製の各種色彩のVフロン等の一般市販のフッ素系
塗料等を用いることが望ましい。
次に本発明による重防食被覆鋼矢板の製造法について説
明する。第3図に示す如く、鋼矢板の山部表面の最外層
に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む電子線架橋
ポリオレフィンを有する電子線架橋ポリオレフィン被覆
鋼矢板9を、テーブルローラー8で移送しながら、該被
覆のウェブ部の表面10をスリットバーナー12で火炎
処理し、次いでフランジ部の表面11をスリットバーナ
ー13で火炎処理したのち、フッ素系塗料、アクリル−
シリコン系塗料、アクリルーウレタン系塗料等の着色塗
料を塗装あるし)は、ウレタンプライマーまたは変性ポ
リオレフィンプライマーを塗布し、次し1で各種色彩の
フッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−
ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装し本発明による重防
食被覆鋼矢板を製造する。また、鋼矢板の谷部の場合に
は、第4図に示す如く、鋼矢板の谷部表面の最外層に酸
化防止剤を0.05〜5.0重量%含む電子線架橋ポリ
オレフィンを有する電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢
板14を、テーブルローラー8で移送しながら、該被覆
のウェブ部の表面15をスリットバーナー18で火炎処
理し、次いでフランジ部の表面16をスリットバーナー
19で火炎処理し、爪部の表面17をスリットバーナー
20で火炎処理したのち、フッ素系塗料、アクリル−シ
リコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料
を塗装あるいは、ウレタンプライマーまたは変性ポリオ
レフィンプライマーを塗布し、次いで各種色彩のフッ素
系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタ
ン系塗料等の着色塗料を塗装し本発明による重防食被覆
鋼矢板を製造する。
電子線架橋ポリオレフィン被覆面の火炎処理の程度に関
しては、例えば電子線架橋した低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンブロック共重
合体の場合には、JISに6768に規定された「ポリ
エチレン及びポリプロピレンのぬれ試験方法」で、火炎
処理後の「ぬれ指数(表面張力)」が36 dyn/c
m以上になるように火炎処理する。第3図、第4図では
鋼矢板のウェブ部、フランジ部、爪部にそれぞれの一つ
の面に対して一本のスリットバーナーを配置して火炎処
理を行なうようにしているが、鋼矢板の搬送速度の関係
上、火炎処理が均一になり難い場合にはスリットバーナ
ーを各部に対して、2本以上配置して「ぬれ指数(表面
張力) J 36 dyn/cm以上、且つ均一になる
ようにする。スリットバーナーは火炎処理を均一化する
のに有効である。
(発明の作用) 本発明の重防食被覆鋼矢板は、′WS1図及び第2図に
示す如く、鋼矢板1の表面の最外層に酸化防止剤を0.
05〜5.0重量%含み、かつ外表面に火炎処理を施し
た電子線架橋ポリオレフィン5を有する電子線架橋ポリ
オレフィン被覆鋼矢板の表面に、各種色彩のフッ素系塗
料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系
塗料等の着色塗料塗膜7あるいは、ウレタンプライマー
または変性ポリオレフィンプライマー層6及び各種色彩
のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル
−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜7を順次積層した重
防食被覆鋼矢板である。更に、本発明の重防食鋼矢板の
製造法は、343図、第4図に示す如く、鋼矢板の最外
層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む電子線架
橋ポリオレフィンを有する電子線架橋ポリオレフィン被
覆鋼矢板を、テーブルローラーで移送しながら、該被覆
のウェブ部、次いでフランジ部、爪部の表面を各々連続
的にスリットバーナーで処理したのち、フッ素系塗料、
アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料
等の着色塗料を塗装あるいは、ウレタンプライマーまた
は変性ポリオレフィンプライマーを塗布し、次いで各種
色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アク
リル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装して製造する
また、図中の電子線架橋ポリオレフィンは、1〜10m
mの膜圧、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフィ
ンプライマーは、5〜50μmの膜厚、各種色彩のフッ
素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレ
タン系塗料等の着色塗料塗膜は10〜100μ諷の膜厚
を有していると良好な結果が得られる。
(実 施 例) 実施例−1 F S P −III型、長さ5500msの鋼矢板を
テーブルローラー上で移送しながら、谷部をグリッドブ
ラスト処理して除錆しクロメート処理剤を全クロム付着
量が3501g/履2になるように塗布して焼き付け、
エポキシプライマーを膜厚か50μmになるようにスプ
レー塗装して加熱硬化させ、次いで無水マレイン酸変性
直鎖状低密度ポリエチレン接着剤をラミネートした電子
線架橋黒色低密度ポリエチレンを貼付け、電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を得た。電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆中の酸化防止剤の含有量は0
.3重量%で、無水マレイン酸変性直鎖状低密度ポリエ
チレン接着剤の膜厚は200μmであった。以上のよう
にして得た電子線架橋低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を
第4図に示すように、テーブルローラー8で搬送(搬送
速度: 2.Om/+n1n) L/ながら、該被覆の
ウェブ部の表面15をスリットバーナー18で火炎処理
し、次いでフランジ部の表面16をスリットバーナー1
9で火炎処理し、爪部の表面17をスリットバーナー2
0で火炎処理したのち、フッ素系塗料(日本ペイント社
製のデエフワン、色調のマルセル値: IOB 5/1
0(青色))を膜厚が30μmになるようにスプレー塗
装して本発明による重防食鋼矢板(1)を得た。火炎処
理後の電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆表面の「
ぬれ指数(表面張力)」は48 dyn/cmてあった
比較材として、上記のようにして得た電子線架橋黒色低
密度ポリエチレン被覆鋼矢板の表面をハンドバーナーで
5分間加熱して表面を70〜80℃に昇温し、その表面
にウレタンプライマーを5〜10μIn塗布し、その上
にフッ素系塗料(日本ペイント社製のデュフロン、色調
のマルセル値: IOB 5/10 (青色))を膜厚
が301、tmになるようにスプレー塗装して、従来の
比較重防食鋼矢板(1)を製造した。ハンドバーナーに
よる火炎処理後の電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被
覆表面の「ぬれ指数(表面張力)」は31〜54 dy
n/cmで測定位置により大きなばらつきがあった。
以上のようにして得た本発明による重防食被覆鋼矢板(
1) と比較重防食被覆鋼矢板(1)を3年間の海洋実
使用試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜のブ
リスタの発生の観察とともに、フッ素系塗料塗膜と電子
線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験
「基盤目試験: JIS K5400に従い、接着力を
0〜10点の評価(10点満点)で表示」を行なった。
結果を第1表に示す、′s1表の結果からも明らかなよ
うに、本発明による重防食被覆鋼矢板は、従来の重防食
被覆鋼矢板に比較して、3年間の海洋実使用試験ののち
も、フッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく、かつフッ
素系塗料塗膜と電子線架橋黒色ポリエチレン被覆との間
の接着力も十分高く、着色塗料塗膜とポリオレフィン被
覆との間の耐水接着性が優れる。
実施例−2 実施例1の本発明の重防食被覆鋼矢板の製造に用いる電
子線架橋黒色低密度ポリエチレン中の酸化防止剤の含有
量を0.05〜5.0重量%の範囲で変えて、実施例1
と同じ方法で本発明による重防食被覆鋼矢板(2)〜(
4)を製造した。比較材として、実施例1と同じ方法で
、該酸化防止剤の含有量が0.01重量%である鋼矢板
(2)及び該酸化防止剤含有量が6.0である比較重防
食鋼矢板(3)を製造した。以上のようにして得た本発
明による重防食被覆鋼矢板と比較重防食被覆鋼矢板を実
施例1と同じ3年間の海洋実使用試験に供試し、試験終
了後、フッ素系塗料塗膜のブリスタの発生の観察ととも
に、フッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチ
レン被覆との間の接着力試験「基盤目試験:JIS K
5400に従い、接着力を0〜10点の評価(10点満
点)で表示」を行なった。結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板の電子線架橋黒色ポリエチレン被覆中の酸
化防止剤の含有量が0.05〜5.0の重量%の範囲で
あれば、3年間の海洋実使用試験ののちも、フッ素系塗
料塗膜のブリスタ発生もなく、かつフッ素系塗料塗膜と
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力
も十分高い。しかし、該酸化防止剤の含有量が0.01
重量%と6重量%の場合には、フッ素系塗料塗膜にブリ
スタが発生し、かつフッ素系塗料塗膜と電子線架橋ポリ
エチレン被覆との間の接着力も低下する。
実施例−3 実施例1と同じ方法で、電子線架橋黒色低密度ポリエチ
レン被覆に加える火炎処理の程度を「ぬれ指数(表面張
力)」換算で36〜70dyn/Cmに変化させて、本
発明による重防食被覆鋼矢板(5)〜(6)を製造した
。比較材として、実施例1と同じ方法で、該火炎処理の
程度を「ぬれ指数(表面張力)」換算で34dyn/c
mとした比較重防食鋼矢板(4)を製造した0以上のよ
うにして得た本発明による重防食被覆鋼矢板と比較重防
食被覆鋼矢板を実施例1と同じ3年間の海洋実使用試験
に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜のブリスタの
発生の観察とともに、フッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験「基盤目
試験: JIS K5400 ニ従い、接着力を0〜1
゜点の評価(10点満点)で表示」を行なった。
結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明にもちいる
火炎処理の程度が「ぬれ指数(表面張力)」換算で36
〜70dyn/crrlでは3年間の海洋実使用試験の
のちも、フッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく、かつ
フッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン
被覆との間の接着力も十分高い。しかし、該「ぬれ指数
(表面張力)」が34 dyn/cmでは、フッ素系塗
料塗膜にブリスタが発生し、かつフッ素系塗料塗膜と電
子線架橋ポリエチレン被覆との間の接着力も低下する。
実施例−4 実施例1と同じ方法で、電子線架橋低密度ポリエチレン
被覆鋼矢板を電子線架橋高密度ポリエチレン被覆鋼矢板
、及び電子線架橋エチレン−プロピレン共重合体被覆鋼
矢板に変えて、本発明による重防食被覆鋼矢板(7)〜
(8)を製造した。以上のようにして得た本発明による
重防食被覆鋼矢板を実施例1と同じ3年間の海洋実使用
試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜のブリス
タの発生の観察とともに、フッ素系塗料塗膜と電子線架
橋黒色高密度ポリエチレン被覆及び電子線架橋エチレン
−プロピレン共重合体との間の接着力試験「基盤目試験
:JIS K5400に従い、接着力を0〜10点の評
価(10点満点)で表示」を行なった。結果を第1表に
示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板はその製造に用いる電子線架橋ポリオレフ
ィンの種類に係わらず3年間の海洋実使用試験ののちも
、フッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく、かつフッ素
系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力も十分高い。
実施例−5 F S P −III型、長さ5500mmの鋼矢板を
テーブルローラー上で移送しながら、山部をグリッドブ
ラスト処理して除錆しクロメート処理剤を全クロム付着
量が350 mg/m2になるように塗布して焼き付け
、エポキシブライマーを膜厚が50μmになるようにス
プレー塗装して加熱硬化させ、次いで無水76レイン酸
変性直鎖状低密度ポリエチレン接着剤をラミネートした
電子線架橋黒色低密度ポリエチレンを貼付け、電子線架
橋低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を得た。電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆中の酸化防止剤の含有量は0
.3重量%で、無水マレイン酸変性直鎮状低密度ポリエ
チレン接着剤の膜厚は200μmであった。以上のよう
にして得た電子線架橋低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を
第3図に示すように、テーブルローラー8で搬送(搬送
速度: 2.Om/win) L/ながら、該被覆のウ
ェブ部の表面10をスリットバーナー12で火炎処理し
、次いでフランジ部の表面11をスリットバーナー13
で火炎処理したのち、第2表に示すアクリル−シリコン
系あるいはアクリル−ウレタン系の着色塗料を膜厚が3
0μmになるようにスプレー塗装して本発明による重防
素鋼矢板(9)〜(13)を得た。以上のようにして得
た電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を実施
例1と同じ3年間の海洋実使用試験に供試し、試験終了
後、アクリル−シリコン系あるいはアクリル−ウレタン
系塗料塗膜のブリスタの発生の観察とともに、これらの
着色塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との
間の接着力試験を行なった。試験結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、アクリル−シリコ
ン系あるいはアクリル−ウレタン系の着色塗料を用いた
場合にも、3年間の海洋実試験後も着色塗料塗膜のブリ
スタ発生もなく、かつ着色塗料塗膜と電子線架橋黒色低
密度ポリエチレン被覆との間の接着力も十分高い。
実施例−6 F S P −III型、長さ5500mmの鋼矢板を
テーブルローラー上で移送しながら、谷部をグリッドブ
ラスト処理して除錆しクロメート処理剤を全クロム付着
量が350 mg/m2になるように塗布して焼き付け
、エポキシブライマーを膜厚が50μmになるようにス
プレー塗装して加熱硬化させ、次いて無水マレイン酸変
性直鎖状低密度ポリエチレン接着剤をラミネートした電
子線架橋黒色低密度ポリエチレンを貼付け、電子線架橋
低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を得た。
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆中の酸化防止剤
の含有量は0.3重量%で、無水マレイン酸変性直鎖状
低密度ポリエチレン接着剤の膜厚は200μmであった
。以上のようにして得た電子線架橋低密度ポリエチレン
被覆鋼矢板を′!84図に示すように、テーブルローラ
ー8で搬送(搬送速度: 2.Om/m1n) L/な
がら、該被覆のウェブ部の表面15をスリットバーナー
18で火炎処理し、次いでフランジ部の表面16をスリ
ットバーナー19で火炎処理し、爪部の表面17をスリ
ットバーナー20で火炎処理したのち、本発明のウレタ
ンプライマー(ウレタンポリマー50重量%、トルエン
50重量%)を5〜10μI塗布し、次いでフッ素系塗
料(日本ペイント社製のデュフロン、色調のマルセル値
: IOB 5/10 (青色))を膜厚が30 μm
になるようにスプレー塗装して本発明による重防食鋼矢
板(14)を得た。火炎処理後の電子線架橋黒色低密度
ポリエチレン被覆表面の「ぬれ指数(表面張力)」は4
8 dyn/cmであった。
以上のようにして得た本発明による重防食液N#矢板(
14)を3年間の海洋実使用試験に供試し、試験終了後
、フッ素系塗料塗膜のブリスタの発生の観察とともに、
フッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン
被覆との間の接着力試験「基盤目試験: JIS K5
400に従い、接着力を0〜10点の評価(10点満点
)で表示」を行なった。結果を第1表に示す。第1表の
結果からも明らかなように、本発明による重防食被覆鋼
矢板は、従来の重防食被覆鋼矢板に比較して、3年間の
海洋実使用試験後ののちも、フッ素系塗料塗膜のブリス
タ発生もなく、かつフッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色
低密度ポリエチレン被覆との間の接着力も十分高く、着
色塗料塗膜とポリオレフィン被覆との間の耐水接着性が
優れる。
実施例−7 実施例6の本発明の重防食被覆鋼矢板の製造に用いる電
子線架橋黒色低密度ポリエチレン中の酸化防止剤の含有
量を0.05〜5.0重量%の範囲で変えて、実施例6
と同じ方法で本発明による重防食被覆鋼矢板(15)〜
(17)を製造した。比較材として、実施例6と同じ方
法で、該酸化防止剤の含有量が0.01重量%である比
較重防食鋼矢板(5)及び該酸化防止剤含有量が6.0
である比較重防食鋼矢板(6)を製造した。以上のよう
にして得た本発明による重防食被覆鋼矢板と比較重防食
被覆鋼矢板を実施例6と同じ3年間の海洋実使用試験に
供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜のブリスタの発
生の観察とともに、フッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色
低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験「基盤目試
験: JISに5400に従い、接着力を0〜1o点の
評価(10点満点)で表示」を行なった。結果を第1表
に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板の電子線架橋黒色ポリエチレン被覆中の酸
化防止剤の含有量か0.05〜5.0の重量%の範囲で
あれば、3年間の海洋実使用試験ののちも、フッ素系塗
料塗膜のブリスタ発生もなく、かつフッ素系塗料塗膜と
電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力
も十分高い。しかし、該酸化防止剤の含有量が0.01
重量%と6重量%の場合には、フッ素系塗料塗膜にブリ
スタが発生し、かつフッ素系塗料塗膜と電子線架橋ポリ
エチレン被覆との間の接着力も低下する。
実施例−8 実施例6と同じ方法で、電子線架橋黒色低密度ポリエチ
レン被覆に加える火炎処理の程度を「ぬれ指数(表面張
力)」換算で36〜フ0dyn/cmに変化させて、本
発明による重防食被覆鋼矢板(18)〜(19)を製造
した。比較材として、実施例6と同じ方法で、該火炎処
理の程度を「ぬれ指数(表面張力)」換算で3’4 d
yn/cmとした比較重防食鋼矢板(7)を製造した。
以上のようにして得た本発明による重防食被覆鋼矢板と
比較重防食被覆鋼矢板を実施例6と同じ3年間の海洋実
使用試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜のブ
リスタの発生の観察とともに、フッ素系塗料塗膜と電子
線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験
「基盤目試験: JIS K5400に従い、接着力を
0〜10点の評価(10点満点)で表示」を行なフた。
結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明にもちいる
火炎処理の程度が「ぬれ指数(表面張力)」換算で36
〜70 dyn/cmでは3年間の海洋実使用試験のの
ちも、フッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく、かつフ
ッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被
覆との間の接着力も十分高い、しかし、該「ぬれ指数(
表面張力)」が34 dyn/cmでは、フッ素系塗料
塗膜にブリスタが発生し、かつフッ素系塗料塗膜と電子
線架橋ポリエチレン被覆との間の接着力も低下する。
実施例−9 実施例6と同じ方法で、電子線架橋低密度ポリエチレン
被覆鋼矢板を電子線架橋高密度ポリエチレン被覆鋼矢板
、及び電子線架橋エチレン−プロピレン共重合体被覆鋼
矢板に変えて、本発明による重防食被覆鋼矢板(20)
〜(21)を製造した。以上のようにして得た本発明に
よる重防食被覆鋼矢板を実施例6と同じ3年間の海洋実
使用試験に供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜のブ
リスタの発生の観察とともに、フッ素系塗料塗膜と電子
線架橋黒色高密度ポリエチレン被覆及び電子線架橋エチ
レン−プロピレン共重合体との間の接着力試験[基盤目
試験:JIS K5400に従い、接着力を0〜10点
の評価(10点満点)で表示」を行なった。結果を第1
表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板はその製造に用いる電子線架橋ポリオレフ
ィンの種類に係わらず3年間の海洋実使用試験ののちも
、フッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく、かつフッ素
系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力も十分高い。
実施例−10 F S P −III型、長さ 5500mmの鋼矢板
をテーブルローラー上で8送しながら、山部をグリッド
ブラスト処理して除錆しクロメート処理剤を全クロム付
着量が350 mg/m’になるように塗布して焼き付
け、エポキシブライマーを膜厚が50μmになるように
スプレー塗装して加熱硬化させ、次いで無水マレイン酸
変性直鎖状低密度ポリエチレン接着剤をラミネートした
電子線架橋黒色低密度ポリエチレンを貼付け、電子線架
橋低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を得た。電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆中の酸化防止剤の含有量は0
.3重量%で、無水マレイン酸変性直鎖状低密度ポリエ
チレン接着剤の膜厚は200μmであった0以上のよう
にして得た電子線架橋低密度ポリエチレン被N鋼矢板を
第3図に示すように、テーブルローラー8て搬送(搬送
速度・2.0m/m1n) L/ながら、該被覆のウェ
ブ部の表面10をバーナー12て火炎IA埋し、次いで
フランジ部の表面11をバーナー13て火炎処理したの
ち、第2表に示すアクリル−シリコン系あるいはアクリ
ル−ウレタン系の着色塗料を膜厚が30μmになるよう
にスプレー塗装して本発明による重防食鋼矢板(22)
〜(26)を得た。以上のようにして得た電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆鋼矢板を実施例6と同じ3年
間の海洋実使用試験に供試し、試験終了後、アクリル−
シリコン系あるいはアクリル−ウレタン系塗料塗膜のブ
リスタの発生の観察とともに、これらの着色塗膜と電子
線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験
を行なった。試験結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、アクリル−シリコ
ン系あるいはアクリル−ウレタン系の着色塗料を用いた
場合にも、3年間の海洋実使用試験後も着色塗料塗膜の
ブリスタ発生もなく、かつ着色塗料塗膜と電子線架橋黒
色低密度ポリエチレン被覆との間の接着力も十分高い。
実施例−11 実施例10と同し方法で、ウレタンプライマーを変性ポ
リオレフィンプライマー(中国塗料社製の 「サーモタ
ックE500..’サーモタックE300J、「サーモ
タックE200J)に変えて、本発明による重防食被覆
鋼矢板(27)〜(29)を製造した。以上のようにし
て得た本発明による重防食被覆鋼矢板を実施例6と同じ
3年間の海洋実使用試験に供試し、試験終了後、フッ素
系塗料塗膜のブリスタの発生の観察とともに、フッ素系
塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度ポリエチレン被覆との
間の接着力試験「基盤目試験: JISに5400に従
い、接着力を0〜10点の評価(10点満点)で表示」
を行なった。
結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼矢板はウレタンプライマーの代わりに変性ポリ
オレフィンプライマーを用いた場合にも、3年間の海洋
実使用試験ののちも、フッ素系塗料塗膜のブリスタ発生
もなく、かつフッ素系塗料塗膜と電子線架橋黒色低密度
ポリエチレン被覆との間の接着力も十分高い。
第2表 (発明の効果) 以上の実施例からも明らかなように、鋼矢板表面の最外
層に酸化防止剤を0.05〜50重量%含み、かつ表面
を火炎処理した電子線架橋ポリオレフィンを有する電子
線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に、各種色彩の
フッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−
ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装、あるいは、ウレタ
ンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライマー及び
各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、
アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装して得ら
れる重防食被覆鋼矢板は、従来の重防食被覆鋼矢板に比
較して、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン
系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料と電子
線架橋ポリオレフィン被覆との間の耐水接着性が優れる
顕著な効果を奏す。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋼矢板の山部に本発明の被覆を施した重防食被
覆鋼矢板の一部断面図、第2図は鋼矢板の谷部に本発明
の被覆を施した重防食被覆鋼矢板の一部断面図、第3図
と第4図は本発明による重防食被覆鋼矢板の製造法の一
例を示す図、第5図は従来の重防食被覆鋼矢板の一部断
面図である。 図中1は鋼矢板、2はクロメート処理剤被膜層、3はエ
ポキシブライマー層、4は変性ポリオレフィン接着剤層
、5は酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含み、かつ
表面に火炎処理を施した電子線架橋ポリオレフィン、6
はブライマーを用いる場合に形成するウレタンプライマ
ーまたは変性ポリオレフィンプライマー層、7は各種色
彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリ
ル−ウレタン系塗料等の着色塗料層、8はテーブルロー
ラー 9は山部表面の最外層に酸化防止剤を0.05〜
5.0重量%含む電子線架橋ポリオレフィンを有する電
子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板、14は谷部の表面
の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む電
子線架橋ポリオレフィンを有する電子線架橋ポリオレフ
ィン被覆鋼矢板、1o、11は山部に電子線架橋ポリオ
レフィンを被覆した鋼矢板のウェブ部、フランジ部の各
表面、15.16.17は谷部に電子線架橋ポリオレフ
ィンを被覆した鋼矢板のウェブ部、フランジ部、爪部の
各表面、12.13.18.19.2oはスリットバー
ナー、21は無機系ブライマー層、22は有機系ブライ
マー層、23は接着剤層、24はポリオレフィン樹脂層
、25はウレタンプライマー層、26は着色顔料を有す
るフッ素樹脂層。 他4名 第 図 1 鋼矢板 2 クロメート処理剤被膜層 3 エポキシブライマー層 の看色塗料層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含み
    、かつ該外表面の表面張力が36dyn/cm以上にな
    るように火炎処理した電子線架橋ポリオレフィン被覆を
    有するポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に、各種色彩の
    フッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−
    ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜を順次積層したことを
    特徴とする重防食被覆鋼矢板。 2 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含み
    、かつ該外表面の表面張力が36dyn/cm以上にな
    るように火炎処理した電子線架橋ポリオレフィン被覆を
    有するポリオレフィン被覆鋼矢板の表面に、ウレタンプ
    ライマーまたは変性ポリオレフィンプライマー、各種色
    彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリ
    ル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜を順次積層したこ
    とを特徴とする重防食被覆鋼矢板。 3 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む
    電子線架橋ポリオレフィンを鋼矢板の谷部に被覆した電
    子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板を、テーブルローラ
    ーで搬送しながら、該被覆のウェブ部の表面を第1のバ
    ーナーで火炎処理し、次いで左右のフランジ部の表面を
    第2のバーナーで火炎処理し、引き続いて左右両爪部の
    表面を第3のバーナーで火炎処理し、該表面の表面張力
    が36dyn/cm以上になるようにしたのち、各種色
    彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリ
    ル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装することを特徴
    とする重防食被覆鋼矢板の製造法。 4 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む
    電子線架橋ポリオレフィンを鋼矢板の谷部に被覆した電
    子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板を、テーブルローラ
    ーで搬送しながら、該被覆のウェブ部の表面を第1のバ
    ーナーで火炎処理し、次いで左右のフランジ部の表面を
    第2のバーナーで火炎処理し、引き続いて左右両爪部の
    表面を第3のバーナーで火炎処理し、該表面の表面張力
    が36dyn/cm以上になるようにしたのち、該表面
    にウレタンプライマー、変性ポリオレフィンプライマー
    を塗布し、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコ
    ン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗
    装することを特徴とする重防食被覆鋼矢板の製造法。 5 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む
    電子線架橋ポリオレフィンを鋼矢板の山部に被覆した電
    子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板を、テーブルローラ
    ーで搬送しながら、該被覆のウェブ部の表面を第1のバ
    ーナーで火炎処理し、次いで左右のフランジ部の表面を
    第2のバーナーで火炎処理し、該表面の表面張力が36
    dyn/cm以上になるようにしたのち、各種色彩のフ
    ッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウ
    レタン系塗料等の着色塗料を塗装することを特徴とする
    重防食被覆鋼矢板の製造法。 6 最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含む
    電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板の山部に被覆した
    電子線架橋ポリオレフィン被覆鋼矢板を、テーブルロー
    ラーで搬送しながら、該被覆のウェブ部の表面を第1の
    バーナーで火炎処理し、次いで左右のフランジ部の表面
    を第2のバーナーで火炎処理し、該表面の表面張力が3
    6dyn/cm以上になるようにしたのち、該表面に、
    ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライマ
    ーを塗布し、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリ
    コン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を
    塗装することを特徴とする重防食被覆鋼矢板の製造法。
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