JP7381852B2 - ジョイナーの製造方法およびその製造装置、被覆金属素形材の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

ジョイナーの製造方法およびその製造装置、被覆金属素形材の製造方法およびその製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、ジョイナーの製造方法およびその製造装置、被覆金属素形材の製造方法およびその製造装置に関する。
金属板もしくはそのプレス成形品、または鋳造、鍛造、切削、粉末冶金などにより成形された金属製の部材である、いわゆる「金属素形材」は、様々な工業製品に使用されている。金属素形材には、所望の特性を付与するために、その表面に被覆層が形成された被覆金属形材として使用されることがある。被覆金属素形材の一つとして、ジョイナーがある。
ジョイナーは、建物外装における外装ボード間の目地部に用いられ、外装ボードを一定の間隔で保持する機能を有する。
外壁ボード間の目地部には、防水性および気密性を担保するために、コーキング材が充填される。このとき、コーキング材が、2つの外装ボードの側端面と、ジョイナーとに三面接着していると、外装ボードは、外部環境の変化(特に温度変化)に応じて伸縮するため、コーキング材が外装ボードの伸縮に追従することができず、外装ボードの伸縮による応力がコーキング材に集中し、コーキング材が破断しやすくなる。
そのような問題をなくすために、コーキング材が、隣り合う2つの外装ボードの側端面とは接着しつつも、ジョイナーとは接着しないようにすること、すなわち、二面接着にすることが行われている。
二面接着にする方法として、ジョイナーのコーキング材と接する面(コーキング材の受け部)に、コーキング材に対して接着性の低い塗膜を形成する方法が検討されている。例えば、コーキング材と接する面に、特定のフッ素樹脂を含む塗膜を有するジョイナー(特許文献1参照)や、低密度ポリエチレンやポリプロピレンを含む塗膜を有するジョイナー(特許文献2参照)が開示されている。また、ポリエチレンなどのポリオレフィンを含み、かつ粘着力と引張強さが所定の範囲に調整された三面接着防止テープが開示されている(例えば特許文献3)。
特開2009-62707号公報 特開2004-68464号公報 特開2004-108011号公報
ところで、ジョイナーは、施工現場に搬入された後、建物外装を施工するまでの間、屋外に放置されることがある。その間に、ジョイナーのコーキング材と接する面が、コーキング材と接着しやすくなり、建物外装を施工した際に、三面接着を生じるという問題があった。特許文献1および2に示されるジョイナーや、特許文献3のテープを用いて得られるジョイナーにおいても、同様の問題があった。
したがって、屋外に放置した後であっても、コーキング材に対して低い接着性を維持しうるジョイナーを好適に製造できる方法が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、屋外に放置した後であっても、コーキング材に対して低い接着性を維持しうるジョイナーの製造方法およびその製造装置、被覆金属素形材の製造方法およびその製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成のジョイナーの製造方法およびその製造装置、被覆金属素形材の製造方法およびその製造装置に関する。
本発明のジョイナーの製造方法は、金属板の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する工程を含む。
本発明の被覆金属素形材の製造方法は、金属素形材を準備する工程と、前記金属素形材の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する工程とを含む。
本発明のジョイナーの製造装置は、金属板を成形する成形加工部と、成形される前または成形された後の前記金属板の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する被覆層形成部とを有する。
本発明の被覆金属素形材の製造装置は、金属素形材を準備する金属素形材準備部と、前記金属素形材の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する被覆層形成部とを有する。
本発明によれば、屋外に放置した後であっても、コーキング材に対する非接着性を維持しうるジョイナーの製造方法および製造装置を提供することができる。
図1Aは、ジョイナーの使用状態の一例を示す部分斜視図であり、図1Bは、本実施の形態に係るジョイナーの構成を示す断面図である。 図2A~Cは、本実施の形態に係る本発明のジョイナーの製造方法を示す図である。 図3は、本実施の形態に係るジョイナーの製造装置を示す説明図である。 図4は、他の実施の形態に係るジョイナーの構成を示す断面図である。 図5A~Cは、他の実施の形態に係るジョイナーの製造方法を示す図である。 図6は、他の実施の形態に係るジョイナーの製造装置を示す図である。
本発明者らは、特許文献1や2に示されるような従来のジョイナーが、屋外に放置した後にコーキング材に対して接着しやすくなる理由を分析および検討したところ、詳細は明らかではないものの、以下のような現象が生じているのではないかと推察した。
すなわち、ジョイナーを屋外に放置している間に、ジョイナー表面の塗膜に、塵や埃などの汚れが付着(飛来)し、屋外の光や水分、熱などによりその汚れが固着すると考えられる。そして、固着した汚れが起点となり、コーキング材が接着しやすくなると考えられる。
そして、コーキング材に対する非接着性を維持するための材料について種々検討した結果、エチレン・酢酸ビニル共重合体が、特に有効であることを見出した。すなわち、エチレン・酢酸ビニル共重合体は、通常、封止剤や接着用途などに一般的に用いられる材料であるにも係わらず、屋外に放置した際に、塗膜の表面に汚れが特に固着しにくく、コーキング材との非接着性を良好に維持できることを見出した。そして、そのようなジョイナーを好適に製造しうる方法を見出した。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
本発明の被覆金属素形材の製造方法は、金属素形材を準備する工程と、得られた金属素形材の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する工程とを含む。
金属素形材とは、金属に熱や力などが加えられ、形を与えられたものをいう。金属素形材は、金属板、そのプレス成形品、あるいは、鋳造、鍛造、切削、粉末冶金などにより成形された金属製の部材である。金属素形材の例には、金属板、金属板のプレス加工品および金属部材などが含まれる。金属板の例には、後述するものが含まれる。金属部材の例には、アルミダイカストおよび亜鉛ダイカストを含む鋳造、鍛造、切削加工、および粉末冶金などにより成形された各種金属部材などが含まれる。金属素形材は、必要に応じて、めっき処理されていてもよいし(すなわち、めっき層をさらに有してもよいし)、脱脂、酸洗などの公知の塗装前処理が施されていてもよい。
すなわち、金属素形材を準備する工程では、プレス成形、あるいは、鋳造、鍛造、切削、粉末冶金などにより、金属素形材を準備する。金属素形材がめっき層をさらに有する場合、金属素形材を準備する工程においては、めっき層を有しない金属素形材に対して、亜鉛系めっき層などのめっき層を形成してもよい。めっき層は、電気めっき法、溶融めっき法および蒸着めっき法などの公知のいずれの方法で形成してもよい。
金属素形材の表面に被覆層を形成する工程では、得られた金属素形材の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する。
このような被覆金属素形材の製造方法は、金属材料を、プレス成形、あるいは、鋳造、鍛造、切削、粉末冶金などして、金属素形材を準備する金属素形材準備部と、金属素形材の表面に被覆組成物を付与する被覆層形成部とを有する製造装置により行うことができる。
以下、本発明に係る被覆金属素形材の製造方法および製造装置の一態様として、ジョイナーの製造方法および製造装置について説明する。
1.ジョイナーの製造方法
本発明のジョイナーの製造方法は、隣り合う外装材の目地部に配置されるためのジョイナー(目地材)を製造する方法である。
(ジョイナー)
図1Aは、ジョイナー10の使用状態の一例を示す部分斜視図であり、図1Bは、本実施の形態に係るジョイナー10の構成を示す断面図である。
ジョイナー10の形状は、隣り合う外装材の目地部に配置されるジョイナーに適した形状であればよく、特に制限されないが、例えば断面形状がハット型(両ハット型、片ハット型)やH型などでありうる。本実施の形態では、ジョイナー10の断面形状はハット型(両ハット型)である。そのようなジョイナー10は、ハットジョイナーとも称される。
すなわち、本実施の形態におけるジョイナー10は、凸条部11と、凸条部11の基端部と接続される2つの鍔部12とを有する(図1A参照)。凸条部11は、建物外装の目地部40に配置され、コーキング材50を支持しうる(コーキング材50の受け部となりうる)。2つの鍔部12は、隣り合う2つの外装材60の端部の間隔(目地部40の幅)を、一定の間隔で保持しうる。
そのようなジョイナー10は、成形された金属板20(ジョイナー本体)と、その少なくとも一部の表面に配置された被覆層30とを有する(図1B参照)。
成形された金属板20(ジョイナー本体)の形状は、ジョイナー10の形状に対応しており、凸条部21(または11)と、凸条部21(または11)の基端部と接続される2つの鍔部22(または12)とを有する(図1B参照)。
被覆層30は、成形された金属板20(ジョイナー本体)の表面のうち、少なくとも凸条部21のコーキング材と接する面(頂面)21Aに配置されていればよい。すなわち、被覆層30は、成形された金属板20の表面の一部、すなわち、凸条部21のコーキング材を支持する面(頂面)21Aのみに配置されていてもよい(図1B参照)し、成形された金属板20の表面の全部に配置されていてもよい(後述する図4参照)。
(ジョイナーの製造方法)
本発明のジョイナーの製造方法は、金属板の表面に、被覆層を形成する工程を含む。金属板は、成形されたものであってもよいし、成形されていないもの(成形される前のもの)であってもよい。
すなわち、本発明のジョイナーの製造方法は、A1)金属板を、所定の形状に成形する工程と、A2)成形された金属板の表面に、被覆層を形成する工程とを含んでもよいし;B1)金属板の表面に被覆層を形成する工程と、B2)被覆層を形成した金属板を所定の形状に成形する工程とを含んでもよい。中でも、図1Bに示されるようなジョイナー10を製造しやすい点では、本発明のジョイナーの製造方法は、A1)金属板を、所定の形状に成形する工程と、A2)成形された金属板の表面に、被覆層を形成する工程とを含むことが好ましい。
図2A~Cは、本実施の形態に係るジョイナーの製造方法を示す図である。このうち、図2Aは、成形される前の金属板20の断面図であり、図2Bは、成形された後の金属板20の断面図であり、図2Cは、成形された金属板20とその表面に形成された被覆層30とを有するジョイナー10の断面図である。
本実施の形態に係るジョイナーの製造方法は、A1)金属板20を、所定の形状に成形する工程と、A2)成形された金属板20(ジョイナー本体)の表面に、被覆層30を形成する工程とを含む。以下、各工程について説明する。
A1)の工程(金属板を成形する工程)について
まず、金属板20を準備する(図2A参照)。
(金属板20)
金属板20は、求められる強度や耐食性などに応じて適宜選択されうる。金属板20の例には、亜鉛系めっき鋼板、Zn-Al系合金めっき鋼板、Zn-Al-Mg系合金めっき鋼板、アルミニウム系めっき鋼板などのめっき鋼板;冷延鋼板、ステンレス系鋼板(オーステナイト系、マルテンサイト系、フェライト系、フェライト・マルテンサイト二相系を含む)などの鋼板;アルミニウム板;アルミニウム系合金板;および銅板が含まれる。なかでも、耐食性を高める観点から、金属板20は、めっき鋼板であることが好ましく、溶融めっき鋼板であることがより好ましい。めっき鋼板のめっき付着量は、特に制限されないが、例えば30~500g/mでありうる。
金属板20の厚みは、金属板の種類(加工性)や、求められる特性に応じて設定されればよく、特に制限されないが、例えばジョイナーとする際に必要な加工性や機械的強度を得る観点では、0.3~0.6mmであることが好ましい。
金属板20の表面には、例えば化成処理皮膜や下塗り塗膜などの他の層(不図示)がさらに配置されてもよい。中でも、金属板20と被覆層30との密着性を高める観点などから、金属板20の表面に、化成処理皮膜がさらに配置されることが好ましい。
(化成処理皮膜)
化成処理皮膜の例には、クロメート系皮膜と非クロメート系皮膜(クロムフリー皮膜)が含まれる。
クロメート系皮膜の例には、塗布型クロメート処理皮膜が含まれる。非クロメート系皮膜の例には、Ti-Mo複合皮膜、フルオロアシッド系皮膜、リン酸塩皮膜が含まれる。
化成処理皮膜の付着量は、耐食性および塗膜密着性の向上に有効な範囲内であれば特に限定されない。例えば、クロメート系皮膜の場合、全Cr換算付着量が5~100mg/mとなるように付着量を調整すればよい。また、非クロメート系皮膜(クロムフリー皮膜)の場合、Ti-Mo複合皮膜では10~500mg/mとなるように、フルオロアシッド系皮膜ではフッ素換算付着量または総金属元素換算付着量が3~100mg/mの範囲内となるように、リン酸塩皮膜では5~500mg/mとなるように、それぞれ付着量を調整すればよい。
化成処理は、例えば金属板20の表面に、化成処理液をロールコート法、スピンコート法、スプレー法などの方法で塗布し、水洗せずに乾燥させて行うことができる。乾燥温度および乾燥時間は、水分を蒸発させることができれば特に限定されない。生産性の観点からは、乾燥温度は、到達板温で60~150℃であることが好ましく、乾燥時間は、2~10秒であることが好ましい。
(下塗り塗膜)
下塗り塗膜は、金属板20または化成処理皮膜の表面に配置されうる。下塗り塗膜は、被覆層の密着性などを高めうる。
下塗り塗膜を構成する樹脂(ベース樹脂)の種類は、特に限定されない。下塗り塗膜を構成する樹脂の例には、エポキシ樹脂やアクリル樹脂、ポリエステル樹脂などが含まれる。下塗り塗膜は、必要に応じて骨材や、防錆顔料などをさらに含んでもよい。そのような下塗り塗膜は、金属板上に、下塗り塗料を塗布した後、200~250℃で30~120秒間焼き付けることで形成することができる。
(成形加工)
次いで、準備した金属板20を、ジョイナーに適した形状に成形する。本実施の形態では、金属板20を成形して、凸条部21と、その基端部と接続された2つの鍔部22とを有するジョイナー本体(成形された金属板20)を得る(図2B参照)。
成形加工は、公知の方法で行うことができ、例えばプレス加工やロールフォーミング加工により行うことができる。
A2)の工程(被覆層を形成する工程)について
成形された金属板20(ジョイナー本体)の表面に、被覆層30を形成する(図2C参照)。
被覆層30は、成形された金属板20の表面の全部に形成してもよいし、一部に形成してもよい。本実施の形態では、成形された金属板20のうち、少なくとも凸条部21のコーキング材と接する面(頂面)21Aに、被覆層30を形成する。被覆層30は、ジョイナー10の最表層となる。
(被覆層30)
被覆層30は、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む。
〔エチレン・酢酸ビニル共重合体〕
エチレン・酢酸ビニル共重合体は、エチレン由来の構造単位と、酢酸ビニル由来の構造単位とを含む。
酢酸ビニル由来の構造単位の含有比率は、粘着性を発現せず、かつ低い帯電性が得られる程度であればよく、エチレン・酢酸ビニル共重合体を構成する全構造単位に対して5質量%以上20質量%未満であることが好ましい。酢酸ビニル由来の構造単位の含有比率が5質量%以上であると、低い帯電性が得られやすく、被覆層30の表面に汚れを付着させにくくしうる。酢酸ビニル由来の構造単位の含有比率が20質量%未満であると、粘着性が発現しにくいため、被覆層30の表面に汚れを付着させにくくしうる。酢酸ビニル由来の構造単位の含有比率は、エチレン・酢酸ビニル共重合体を構成する全構造単位に対して5~17質量%であることがより好ましい。
エチレン・酢酸ビニル共重合体は、エチレンおよび酢酸ビニル以外の他のモノマー由来の構造単位をさらに含んでもよい。他のモノマーの例には、プロピレン、1-ブテン、3-メチル-1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセンなどの炭素数3~20のα-オレフィンや、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、スチレンが含まれる。他のモノマー由来の構造単位の含有比率は、エチレン・酢酸ビニル共重合体を構成する全構造単位に対して10質量%以下であることが好ましく、0質量%であることがより好ましい。
エチレン・酢酸ビニル共重合体のメルトフローレート(JIS K7210-1999、190℃、2160g荷重)は、1~20g/10分であることが好ましい。エチレン・酢酸ビニル共重合体のMFRが上記範囲内であることで、シート成形性を維持しやすい。エチレン・酢酸ビニル共重合体のMFRは、5~15g/10分であることがより好ましい。
被覆層30におけるエチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量は、被覆層30に対して50質量%以上であることが好ましい。エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量が50質量%以上であると、十分な非接着性を発現しやすい。エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量は、同様の理由から、被覆層30に対して60質量%以上であることがより好ましい。エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量の上限値は、100質量%であってもよい。
〔他の成分〕
被覆層30は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の他の成分をさらに含んでもよい。他の成分の例には、他の樹脂、スリップ剤、着色顔料や体質顔料、骨材などが含まれる。
他の樹脂は、エチレン・酢酸ビニル共重合体と適度に混ざるものであればよく、特に制限されないが、その例には、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが含まれる。
スリップ剤(滑剤)は、被覆層30のコーキング材との非接着性をさらに高めうるものであればよく、特に制限されない。
スリップ剤の例には、天然パラフィン、カルナバロウなどの天然ワックス類や、合成パラフィン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系ワックスなどのワックス類;芳香族系油、ナフテン系油、パラフィン系油の鉱物油、植物油、シリコンオイルなどの天然および合成油;カプリン類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸類またはこれらの金属塩類;パルミチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールなどの脂肪族アルコール類;カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリル酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミドなどの脂肪酸アミド類;脂肪酸のアルコールエステルなどのエステル類;フルオロアルキルカルボン酸またはその金属塩;
フルオロアルキルスルホン酸金属塩などのフッ素化合物類が含まれる。中でも、少量の配合で表面改質効果があり、被覆層のコーキング材との非接着性をさらに高めやすい観点から、脂肪酸アミドが好ましい。
スリップ剤の含有量は、樹脂に対して例えば3~30質量%、好ましくは7~30質量%である。スリップ剤の含有量が7質量%以上であると、被覆層30のコーキング材との非接着性をさらに高めやすく、30質量%以下であると、金属板との接着性が損なわれにくい。
着色顔料の例には、酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボンブラック、鉄黒、チタンイエロー、ベンガラ、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、群青、コバルトグリーン、モリブデン赤などの無機顔料;CoAl、CoCrAl、CoCrZnMgAl、CoNiZnTi、CoCrZnTi、NiSbTi、CrSbTi、FeCrZnNi、MnSbTi、FeCr、FeCrNi、FeNi、FeCrNiMn、CoCr、Mn、Co、SnZnTiなどの金属成分を含む複合酸化物焼成顔料;Al、樹脂コーティングAl、Niなどのメタリック顔料;および、リソールレッドB、ブリリアントスカーレットG、ピグメントスカーレット3B、ブリリアントカーミン6B、レーキレッドC、レーキレッドD、パーマネントレッド4R、ボルドー10B、ファストイエローG、ファストイエロー10G、パラレッド、ウォッチングレッド、ベンジジンイエロー、ベンジジンオレンジ、ボンマルーンL、ボンマルーンM、ブリリアントファストスカーレット、バーミリオンレッド、フタロシアニンブロー、フタロシアニングリーン、ファストスカイブルー、アニリンブラックなどの有機顔料が含まれる。体質顔料の例には、硫酸バリウム、酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウムが含まれる。骨材の例には、樹脂粒子や;ガラス、炭化ケイ素、窒化ホウ素、ジルコニア、アルミナ、シリカなどの無機化合物からなる無機粒子が含まれる。また、被覆層30がシリコーンゴムを含む場合、他の成分としてシリコーンオイルなども含まれうる。これらの他の成分の合計量は、被覆層30に対して10質量%以下としうる。
被覆層30の厚みは、コーキング材に対する非接着性を維持できる程度であればよく、特に限定されないが、3~120μmであることが好ましい。被覆層30の厚みが3μm以上であると、コーキング材に対する非接着性を良好に維持しやすく、120μm以下であると、例えば被覆層30を塗布形成する場合、塗料の乾燥時にワキが発生することによる外観不良を抑制しやすい。被覆層30の厚みは、同様の観点から、5~100μmであることがより好ましい。
(被覆層30の形成)
被覆層30の形成は、任意の方法で行うことができる。被覆層30は、例えば上記組成を有する被覆組成物を、ホットメルト法や熱ラミネート法で、成形された金属板20の表面(図2Cでは、凸条部21の頂面21A)に付与して形成することができる。なお、被覆組成物の組成は、被覆層30と同じである。
ホットメルト法では、上記組成を有する被覆組成物を熱溶融させた状態で、成形された金属板20の表面に付与した後、冷却して固化させて、被覆層30を形成することができる。熱溶融温度は、被覆組成物が熱溶融しうる温度であればよく、例えば50~310℃(EVAの融点をTm(℃)とした場合、(Tm+10)~(Tm+200)℃)でありうる。冷却は、送風などにより行うことができる。
熱ラミネート法では、(ボンドブレーカーテープの)離型フィルム上に形成された被覆組成物からなる層を、加熱ロールなどを用いて、成形された金属板20の表面に転写させるとともに熱圧着させて、被覆層30を形成することができる。熱ラミネート(熱圧着)温度は、被覆組成物からなる層を、成形された金属板20の表面に接着させうる範囲であればよく、特に制限されないが、例えば50~230℃(EVAの融点をTm(℃)とした場合、(Tm+10)~(Tm+120)℃)としうる。
ボンドブレーカーテープは、第1離型フィルムと、粘着層と、被覆組成物からなる層と、第2離型フィルムとをこの順に有しうる。
第1離型フィルムは、粘着層を保護するものであり、使用時には剥離される。第1離型フィルムは、特に制限されないが、例えばポリエステルフィルムなどの公知の樹脂フィルムでありうる。
粘着層は、粘着剤を含む粘着剤組成物からなる。粘着剤の例には、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤が含まれる。粘着剤組成物は、粘着剤以外の各種添加剤をさらに含んでもよい。そのような添加剤の例には、粘着剤の種類に応じて、架橋剤や粘着付与剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤などが含まれる。粘着層の厚みは、被覆層を、金属板20の所定の領域(凸条部21の頂面21Aとなる領域)に良好に固定できる程度であればよく、例えば10~100μmとしうる。
そのようなボンドブレーカーテープは、例えば以下のようにして使用することができる。ボンドブレーカーテープから第1離型フィルムを剥がし取り、露出した粘着層を、成形された金属板20の、コーキング材が配置される面(ジョイナー20の凸条部21の頂面21Aとなる面)に配置する。そして、第2離型フィルムをさらに剥がし取ることで、凸条部の表面に、被覆組成物からなる層、すなわち、被覆層30を形成することができる。
なお、被覆組成物を付与する前または後においても、必要に応じて金属板20の表面をさらに加熱してもよい。そのときの加熱温度の範囲は、特に制限されないが、前述の熱溶融温度または熱圧着温度の範囲と同様としうる。
また、本実施の形態に係るジョイナーの製造方法は、上記以外の他の工程をさらに含んでもよい。例えば、A1)とA2)の工程の間、またはA2)の工程と同時に、A3)金属板20または化成処理皮膜や下塗り塗膜などの表面に、粘着層(または接着層)を形成する工程をさらに行ってもよい。
A3)の工程(粘着層を形成する工程)について
粘着層(または接着層)は、粘着剤組成物を付与した後、硬化させて形成することができる。
粘着剤組成物の例には、メラミン系接着剤、エポキシ系接着剤などの熱硬化性接着剤や各種エラストマー系接着剤が含まれる。エラストマー系粘着剤の例には、上記ボンドブレーカーテープの粘着層を構成する粘着剤組成物が含まれる。
粘着層は、例えばA2)の工程において、ボンドブレーカーテープを用いて、被覆層30とともに形成してもよい。
3.ジョイナーの製造装置
本発明のジョイナーの製造装置は、金属板を成形する成形加工部と、金属板の表面に、被覆層を形成する被覆層形成部とを有する。
本発明のジョイナーの製造装置は、帯状の金属板を連続的に搬送しながら、ジョイナーを製造するものであることが好ましい。そのような製造装置では、帯状の金属板の搬送方向において、成形加工部と、被覆層形成部とがこの順に配置されてもよいし、被覆層形成部と、成形加工部とがこの順に配置されてもよい。すなわち、成形加工部で成形される金属板は、表面に被覆層が配置されていない金属板であってもよいし、表面に被覆層が配置された金属板であってもよい。被覆層形成部で被覆層が形成される金属板は、成形された金属板であってもよいし、成形されていない金属板であってもよい。
中でも、本実施の形態に係るジョイナーの製造方法を実施するためのジョイナーの製造装置は、帯状の金属板の搬送方向において、成形加工部と、被覆層形成部とを、この順に有することが好ましい。
図3は、本実施の形態に係るジョイナーの製造装置100を示す説明図である。
図3に示されるように、ジョイナーの製造装置100は、コイルから帯状の金属板20を巻き出す巻き出し部110と、成形加工部120と、被覆層形成部130と、冷却部140と、切断部150とをこの順に有する。そして、帯状の金属板20が、複数のローラ160で搬送される。
巻き出し部110は、コイル状に巻き取られた帯状の金属板20を解いて、巻き出す。
成形加工部120は、帯状の金属板20を、ジョイナーに適した形状に成形加工する。成形加工部120は、特に制限されないが、プレス加工装置またはロールフォーミング加工装置でありうる。
被覆層形成部130は、成形加工部120で成形された帯状の金属板20の表面に、被覆層30を形成する。被覆層形成部130は、特に制限されないが、ホットメルト装置、または、転写装置(熱ラミネート装置)でありうる。
ホットメルト装置は、通常、被覆組成物を溶融させるための熱溶融部と、溶融した被覆組成物を、成形された帯状の金属板20の表面に流延する流延部とを有する。
熱ラミネート装置の例には、金属板を当接して平圧プレスする装置や、連続ラミネート方式の装置を用いることができる。連続ラミネート方式の装置の例には、熱ロールラミネート装置(熱ラミネート装置)やダブルベルトプレス(DBP)装置が含まれる。中でも、一対以上の金属ロールを有する熱ロールラミネート装置が好ましい。
なお、ホットメルト装置や熱ラミネート装置の前段または後段に、金属板20を加熱するための加熱装置(ヒーターなど)がさらに配置されてもよい。それにより、金属板20の表面に被覆組成物を付与した際に、当該被覆組成物を均一に付与しつつ、良好に接着させやすくしうる。
冷却部140は、成形された帯状の金属板20上に付与された被覆組成物を冷却して、固化させる。それにより、被覆層30が形成される。冷却部140は、特に制限されないが、例えば冷却ファンでありうる。
切断部150は、被覆層30が形成された帯状の金属板20を切断して、ジョイナー20を得る。切断部150は、特に制限されないが、例えばレーザー切断機でありうる。
なお、上記実施の形態では、A1)金属板を成形した後、A2)成形された金属板の表面に、被覆層を形成する方法について説明したが、これに限定されず、B1)金属板の表面に被覆層を形成した後、B2)被覆層を形成した金属板を成形する方法であってもよい。
図4は、他の実施の形態に係るジョイナーの構成を示す断面図である。図5A~Cは、図4のジョイナーの製造方法を示す図である。このうち、図5Aは、金属板20の断面図であり、図5Bは、被覆層30が形成された金属板20の断面図であり、図5Cは、被覆層30が形成された金属板20を成形して得られるジョイナー10の断面図である。なお、前述と同様の構成および部材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
すなわち、B1)の工程では、金属板20(図5A参照)の表面に、被覆層30を形成して、被覆層30が形成された金属板20を得る(図5B参照)。次いで、B2)の工程では、被覆層30が形成された金属板20を成形して、ジョイナー10を得る(図5C参照)。被覆層30の形成方法や金属板20の成形方法は、前述の形成方法および成形方法とそれぞれ同様である。
図5A~Cに示される他の実施の形態に係るジョイナーの製造方法は、図6に示されるようなジョイナーの製造装置100を用いて行うことができる。
図6は、他の実施の形態に係るジョイナーの製造装置100を示す図である。図6に示されるように、ジョイナーの製造装置100は、成形加工部120と被覆層形成部130の配置が逆である以外は、図3と同様に構成されている。
また、上記実施の形態のジョイナーの製造方法(図2A~C参照)では、成形された金属板20の表面の一部のみに被覆層30を形成する例を示したが(図1B参照)、これに限定されず、成形された金属板20の表面の全部に被覆層30を形成してもよい(図4B参照)。
以下、本発明について実施例を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されない。
1-1.被覆組成物の材料
(フィルム1~5)
表1に示される酢酸ビニル含有率のエチレン・酢酸ビニル共重合体のペレットを、プレス機の間にセットし、エチレン・酢酸ビニル共重合体の溶融温度+30℃で加熱しながら加圧成形して、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなる厚み50μmのフィルム1~5(被覆組成物)を得た。
フィルム1~5(被覆組成物)の組成を、表1に示す。
Figure 0007381852000001
このうち、フィルム3のメルトフローレート(JIS K7210-1999、190℃、2160g荷重)は、9.0g/10分であった。
(フィルム6~11)
フィルム6:ポリスチレンフィルム(PS)(旭化成ケミカルズ社製、OPS(登録商標)フィルム、厚み50μm)
フィルム7:高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)(日東エルマテリアル社製、ポリエチマスカー、厚み10μm)
フィルム8:ポリ塩化ビニリデンフィルム(PVdC)(旭化成社製、サラン(登録商標)UB、厚み25μm)
フィルム9:ポリプロピレンフィルム(PP)(東レフィルム加工社製、トレファン(登録商標)NO、厚み50μm)
フィルム10:ポリメチルメタクリレートフィルム(PMMA)(三菱ケミカル社製、アクリプレンTM、厚み50μm)
フィルム11:ポリカーボネートフィルム(PC)(帝人社製、ピュアエース(登録商標)、厚み100μm)
(塗料)
塗料1:エポキシ樹脂系塗料:日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社製 ニッペパワーバインド
1-2.ジョイナーの作製および評価
(金属板の準備)
塗装原板(金属板)として、厚み0.35μmの溶融55%Al-45%Zn合金めっき鋼板(両面付着量150g/m)を準備した。
(化成処理皮膜の形成)
このめっき鋼板を、アルカリ脱脂した。次いで、得られためっき鋼板の表面に、塗装前処理として、塗布型クロメート処理液(サーフコートNRC300、日本ペイント社製)を塗布し、到達温度100℃で加熱して、全クロム換算付着量が40mg/mの化成処理皮膜を形成した。
(成形加工)
化成処理皮膜を形成しためっき鋼板を、断面形状が図1Bに示されるようなハット形状となるように、プレス加工した。
(被覆層の形成)
プレス加工しためっき鋼板の凸条部の表面の化成処理皮膜上に、表2に示されるフィルム(被覆組成物)を配置し、熱ラミネート法にて、融点(Tm)+40℃で仮接着した後、さらにオーブンにて、融点(Tm)+80℃で60秒間加熱して、被覆層を形成し、ジョイナー1~5を得た。
(ジョイナー6、8、10の作製)
フィルム1を、表2に示されるフィルムに変更した以外はジョイナー1と同様にしてジョイナー6、8、10を得た。なお、熱ラミネート(仮接着)は、樹脂の融点(Tm)+40℃で行い、オーブンでの加熱は、樹脂の融点(Tm)+80℃で行った。
(ジョイナー7、9、11の作製)
フィルム1を熱ラミネート法で貼り付ける代わりに、表2に示されるフィルムを接着剤を介して貼り付けた以外はジョイナー1と同様にしてジョイナー7、9、11を得た。
(ジョイナー12の作製)
フィルム1を熱ラミネート法で貼り付ける代わりに、表2に示される塗料を塗布した後、200℃で加熱して厚み5μmの被覆層を形成した以外はフィルム1と同様にしてジョイナー12を得た。
得られたジョイナー1~12のコーキング材料に対する非接着性を、以下の方法で測定した。
(コーキング材に対する非接着性)
得られたジョイナーを、JIS Z 2381に準拠して、暴露角度を35度とし、設置方向を南向きにして、2週間屋外に暴露した。屋外暴露後の被覆金属板に対して、コーキング材用のプライマーを刷毛にて塗布し、常温にて30分間乾燥させた。次いで、プライマーの表面にコーキング材を塗布し、常温にて1週間乾燥させた。
乾燥したコーキング材を被覆金属板から手で引き剥がし、容易に全部剥がれたものを「○」、全部ではないものの、大部分が剥がれたものを「△」、容易に全部剥がれたものを「○」、(大部分が)剥がれなかったものを「×」と評価した。
△以上であれば、非接着性は良好と判断した。
なお、コーキング材は、1液型変性シリコーン系コーキング材(SRシールS70;サンライズMSI株式会社)、またはウレタン系コーキング材(FC700;ニチハ株式会社)を使用した。また、プライマーを塗布したのは、実際の施工時に、コーキング材の受け部となる面にも意図せずプライマーが塗布される場合が多いことを考慮し、実際の施工条件に近い条件とするためである。
ジョイナー1~12の評価結果を、表2に示す。
Figure 0007381852000002
表2に示されるように、EVAを含む被覆層を有するジョイナー1~5は、ウレタン系コーキング材およびシリコーン系コーキング材のいずれに対しても暴露後の非接着性が良好であることがわかる。
これに対して、EVA以外の他の樹脂を含む被覆層を有するジョイナー6~12は、ウレタン系コーキング材およびシリコーン系コーキング材のいずれに対しても暴露後の非接着性が低いことがわかる。
本発明によれば、屋外に放置した後であっても、コーキング材に対する非接着性を維持する被覆金属素形材を提供することができる。そのような被覆金属素形材は、コーキング材に対する非接着性を良好に維持することができ、三面接着を抑制できるジョイナーとして好適である。
10 ジョイナー
11 凸条部
12 鍔部
20 成形された金属板(ジョイナー本体)
21 凸条部
21A 頂面
22 鍔部
30 被覆層
40 目地部
50 コーキング材
60 外装材
100 ジョイナーの製造装置
110 巻き出し部
120 成形加工部
130 被覆層形成部
140 冷却部
150 切断部
160 ローラ

Claims (12)

  1. 金属板の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する工程を含み、
    前記被覆層の少なくとも一部は、コーキング材と接するように形成される、
    ジョイナーの製造方法。
  2. 前記金属板を、所定の形状に成形する工程をさらに含み、
    前記被覆層を形成する工程では、前記成形される前または前記成形された後の前記金属板の表面に、前記被覆層を形成する、
    請求項1に記載のジョイナーの製造方法。
  3. 前記金属板を成形する工程では、前記金属板を、凸条部と、前記凸条部の基端部と接続された鍔部とを有する形状に成形し、
    前記被覆層を形成する工程では、前記金属板の前記凸条部の表面に、前記被覆層を形成する、
    請求項2に記載のジョイナーの製造方法。
  4. 前記被覆層を形成する工程では、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆組成物を、ホットメルト法または熱ラミネート法により前記金属板の表面に付与して、前記被覆層を形成する、
    請求項1~3のいずれかに記載のジョイナーの製造方法。
  5. 前記被覆層中の前記エチレン・酢酸ビニル共重合体の含有量は、前記被覆層に対して50質量%以上である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のジョイナーの製造方法。
  6. 前記エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル由来の構造単位の含有比率は、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体を構成する全構造単位に対して5質量%以上20質量%未満である、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のジョイナーの製造方法。
  7. 前記金属板は、前記被覆層が配置される面に配置された化成処理皮膜を有する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のジョイナーの製造方法。
  8. 金属素形材を準備する工程と、
    前記金属素形材の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を形成する工程とを含み、
    前記被覆層の少なくとも一部は、コーキング材と接するように形成される、
    被覆金属素形材の製造方法。
  9. 金属板を成形する成形加工部と、
    成形される前または成形された後の前記金属板の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を、当該被覆層の少なくとも一部がコーキング材と接するように形成する被覆層形成部とを有する、
    ジョイナーの製造装置。
  10. 前記被覆層形成部は、前記成形された金属板の表面に、前記被覆層を形成する、
    請求項9に記載のジョイナーの製造装置。
  11. 前記成形加工部は、前記金属板を、凸条部と、前記凸条部の基端部と接続された鍔部とを有する形状に成形し、
    前記被覆層形成部は、前記金属板の前記凸条部の表面に、前記被覆層を形成する、
    請求項9または10に記載のジョイナーの製造装置。
  12. 金属素形材を準備する金属素形材準備部と、
    前記金属素形材の表面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を含む被覆層を、当該被覆層の少なくとも一部がコーキング材と接するように形成する被覆層形成部とを有する、
    被覆金属素形材の製造装置。

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