JPH03278859A - 重防食被覆鋼管杭およびその製造法 - Google Patents

重防食被覆鋼管杭およびその製造法

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JPH03278859A
JPH03278859A JP8159890A JP8159890A JPH03278859A JP H03278859 A JPH03278859 A JP H03278859A JP 8159890 A JP8159890 A JP 8159890A JP 8159890 A JP8159890 A JP 8159890A JP H03278859 A JPH03278859 A JP H03278859A
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Japan
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steel pipe
polyolefin
paint
pipe pile
coating
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JP8159890A
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Yoshihisa Kayazono
義久 仮屋園
Yoshihiro Miyajima
義洋 宮嶋
Hirotada Kato
加藤 弘忠
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は海洋、河川、港湾等で用いられる基礎杭等の鋼
構造物に使用する重防食液NtII管杭に関し、更に詳
しくは重防食被覆の外表面に耐候性に優れた各種の色彩
を有する着色塗膜を有して美観に優れ、且つ該着色塗膜
と重防食被覆の間の耐水接着性が優れた重防食被覆鋼管
杭およびその製造法に関する。
[従来の技術] 従来のポリオレフィン被覆鋼管杭の被覆には、防食性が
優れた黒色のポリエチレンを用いている。しかしながら
、最近の都市景観あるいは河川、港湾等の鋼構造物の美
観景観に対する市場ニーズの高まりから、各種の色彩に
着色されて環境に調和し、且つ耐候性に優れた重防食被
覆鋼管杭の開発が望まれている。かかるニズに対しては
、例えば特願平1−289142号公報に見られる如く
、第3図に示すように、外表面に火炎処理を施したポリ
オレフィン被覆層14を有するポリオレフィン被覆鋼材
の表面に、ウレタンプライマー層15と着色顔料を含有
するフッ素樹脂層16を順次積層したことを特徴とする
重防食被覆鋼材の提案がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、特願平1−289142号公報に示され
た重防食被覆鋼管杭では、海洋実使用試験で火炎処理を
施したポリオレフィン被覆層14と着色顔料を含有する
フッ素樹脂層16との間の接着力が次第に低下し、着色
顔料を含有するフッ素樹脂層16にブリスタが発生する
という問題点がある。
[課題を解決するための手段コ 本発明者らは、上述の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、鋼管外面の最外層に酸化防止剤を005〜5.0
重量%含み、かつ外表面をコロナ放電処理したポリオレ
フィンを有する外面ポリオレフィン被覆鋼管杭の外表面
に、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフィンプラ
イマーを塗布したのち、各種色彩のフッ素系塗料、アク
リル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の
着色塗料塗膜を積層することによって、上述の問題点を
解決できることを見出し本発明に至った。
即ち、本発明は、第1図に示す如く、鋼管1の外面の最
外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含み、かつ
外表面をコロナ放tffi埋したポリオレフィン2を有
する外面ポリオレフィン被覆鋼管杭の外表面に、ウレタ
ンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライマー3、
各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、
アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜4を積層し
たことを特徴とする重防食被覆鋼管杭および、第2図に
示す如く、鋼管外面の最外層に酸化防止剤を0.05〜
5.0重量%含むポリオレフィンを有する外面ポリオレ
フィン被N#4管杭8を、スキューターニングロール9
でスパイラル状に旋回させつつ搬送しながら該外表面を
連続的に回転するロール式電極10てコロナ放電処理し
たのち、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフィン
プライマーを塗布し、次いで各種色彩のフッ素系塗料、
アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料
等の着色塗料を塗装することを特徴とする重防食被覆鋼
管杭の製造法である。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明に用いる鋼管とは、炭素鋼、ステンレス鋼等の合
金鋼でできた管である。また鋼管杭の耐食性を向上させ
る目的で、鋼管の外面、内面に亜鉛、アルミニウム、ニ
ッケルなどのメツキ、亜鉛−鉄、亜鉛−アルミニウム、
亜鉛−ニッケルーコバルト等の合金メツキ、該メツキあ
るいは合金メツキにシリカ、酸化チタン等の無機微粒子
を分散させた分散メツキ等を施しても、本発明にいささ
かの支障も来すものではない。
外面ポリオレフィン被覆鋼管杭としては、鋼管の外面を
グリッドブラスト、サンドブラスト等でブラスト処理し
て除錆したのち、クロメート処理剤とエポキシブライマ
ーで下地処理を行ない、次いて無水マレイン酸等でポリ
オレフィンを変性した変性ポリオレフィン接着剤を被覆
後、ポリオレフィンを被覆した外面ポリオレフィン被覆
鋼管杭を用いることができるが、本発明の骨子からして
、該被覆鋼管杭の最外層にポリオレフィンがあれば良く
、下地処理に従来公知のクロメート処理剤、エポキシブ
ライマー リン酸塩処理、シランカップリング剤等の単
独、あるいはこれらの下地処理の組み合せを施した外面
ポリオレフィン被覆鋼管杭を用いることは本発明にいさ
さかの支障も来すものではない。
外面ポリオレフィン被覆鋼管杭の最外層に被覆するポリ
オレフィンとしては、酸化防止剤を0.05〜5.0重
量%の範囲で含有する低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、およびエチ
レン−プロピレンブロックまたはランダム共重合体、ポ
リアミド−プロピレンブロックまたはランダム共重合体
等のポリオレフィン共重合体を用いることができる。ポ
リオレフィン被覆の酸化防止剤の含有量が0.05重量
%未満および5.0重量%越では、海洋実使用試験後に
該ポリオレフィン被覆と各種色彩のフッ素系、アクリル
−シリコン系あるいはアクリル−ウレタン系塗料塗膜と
の間の密着力が低下し、該塗料塗膜にブリスタが発生す
る。
次に外面ポリオレフィン被覆鋼管杭のポリオレフィン被
覆外表面に施すコロナ放電処理について説明する。コロ
ナ放電処理としては、放電処理後ポリオレフィン被覆の
表面に各種色彩の着色塗料がはじくことなく塗布でき硬
化して塗膜を形成すればよく、要はポリオレフィン被覆
の外表面に均一に放電処理することが必要である。この
目的のために、連続的に回転するシリコン系樹脂を被覆
したロール式電極を用いる方法等が利用できる。ポリオ
レフィン被覆の外表面に均一にコロナ放電処理されない
場合は、海洋実使用試験後に該ポリオレフィン被覆と各
種色彩の着色塗料塗膜の間の密着力が低下し、該塗料塗
膜にブリスタが発生する。コロナ放電処理の程度に関し
ては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン
、エチレンプロピレンブロック共重合体被覆の場合には
、JIS K678Bに規定された「ポリエチレン及び
ポリプロピレンフィルムのぬれ試験方法」で、コロナ放
IE処理後の「ぬれ指数(表面張力)」が36 dyn
/cm以上になるように放電処理することが望ましい。
「ぬれ指数(表面張力)」が36 dyn/cm未満の
場合には、海洋実使用試験後に該ポリオレフィン被覆と
各種色彩の着色塗料塗膜どの間の密着力が低下し、該着
色塗料塗膜にブリスタが発生する。
次に、コロナ放電処理したポリオレフィン被覆鋼管杭の
表面に塗布するウレタンプライマーと変性ポリオレフィ
ンプライマーについて説明する。本発明に用いるウレタ
ンプライマーとしては耐水性の面から、分子量が400
〜2000で分子中に2個以上の水酸基を持つポリオー
ル化合物と分子中にイソシアネート基を有するポリイソ
シアネート化合物との反応で得られる末端イソシアネー
ト基含有ウレタンプレポリマーが望ましい。また、変性
ポリオレフィンプライマーとしては耐水性の面から、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸等の酸無
水物で変性したポリオレフィン等を主成分とする変性ポ
リオレフィンを溶剤で希釈した液状ブライマーが望まし
く、一般市販品としては中国塗料社製の「サーモタック
E200J、「サーモタックE300J、「サーモタッ
クE500J等を用いることができる。
次に、コロナ放電処理した外面ポリオレフィン被FIm
管杭の外表面に積層する着色塗料について説明する。該
塗料としては耐候性の面から、神東塗料社製の各種色彩
のNYボリンK、天日本塗料社製の各種色彩の■トップ
#100等の一般市販のアクリル−ウレタン系塗料、中
国塗料社製の各種色彩のシリカラック、神東塗料社製の
各種色彩のセラフォルテ等の一般市販のアクリル−シリ
コン系塗料、日本ペイント社製の各種色彩のデュフロン
、神東塗料社製の各種色彩のシントーフロン、大日本塗
料社製の■フロン等の一般市販のフッ素系塗料等を用い
ることが望ましい。
次に本発明による重防食被覆鋼管杭の製造法について説
明する。
第2図に示す如く、鋼管外面の最外層に酸化防止剤を0
.05〜5.0重量%含むポリオレフィンを有する外面
ポリオレフィン被覆鋼管杭8を、スキューターニングロ
ール9でスパイラル状に旋回させつつ搬送しながら該外
表面を連続的に回転するロール式電極1oでコロナ放電
処理したのち、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレ
フインブライマーを塗布し、次いで各種色彩のフッ素系
塗料、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン
系塗料等の着色塗料を塗装し本発明による重防食被覆鋼
管杭を得る。ポリオレフィン被覆面のコロナ放電処理の
程度に関しては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、エチレンプロピレンブロック共重合体被覆
の場合には、JIS K6768に規定された「ポリエ
チレン及びポリプロピレンフィルムのぬれ試験方法」で
、コロナ放電処理後の「ぬれ指数(表面張力)」が36
 dyn/cm以上になるように放電処理する。第2図
では駆動回転するシリコン系樹脂を被覆したロール式電
極10を2本千鳥状に配列しているが、鋼管杭の搬送ピ
ッチの関係上、コロナ放電処理が均一になり難い場合に
は、ロール式電極10を3本以上千鳥状に配列して「ぬ
れ指数(表面張力)」が36dyn/cm以上、且つ均
一になるようにする。駆動回転するロール式電極10は
、コロナ放電処理を均一化するのに有効である。
[発明の作用] 本発明の重防食被覆鋼管杭は、第1図に示す如く、鋼管
1の外面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量
%含み、かつ外表面をコロナ放電処理したポリオレフィ
ン2を有する外面ポリオレフィン被覆鋼管杭の外表面に
、ウレタンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライ
マー3、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン
系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗WA
4を順次積層した重防食被覆鋼管杭である。更に、本発
明の重防食被覆鋼管杭の製造法は、第2図に示す如く、
鋼管外面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0重量
%含むポリオレフィンを有する外面ポリオレフィン被覆
鋼管杭8を、スキューターニングロール9でスパイラル
状に旋回させつつ搬送しながら該外表面を連続的に回転
するロール式電極10でコロナ放電処理したのち、ウレ
タンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライマーを
塗布し、次いで各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シ
リコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料
を塗装して製造する。
また、図中ポリオレフィン2は1〜10mmの膜厚、ウ
レタンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライマー
3は5〜10μの膜厚、各種色彩のフッ素系塗料、アク
リル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の
着色塗料塗膜4は10〜100μの膜厚を有していると
良好な結果が得られる。
[実 施 例] 実施例1 外径200A、肉厚5.8mm 、長さ5500mmの
鋼管をスキューターニングロール上でスパイラル状に旋
回させつつ搬送しながら、外表面をグリッドブラスト処
理して除錆し、第1図に示すようにクロメート処理剤を
全クロム付着量が350B/m2になるように塗布して
焼き付けてクロメート処理剤@5を被覆し、エポキシブ
ライマーを膜厚が50μになるようにスプレー塗装して
加熱硬化させてエポキシブライマー塗膜6を被覆し、次
いで粉体の無水マレイン酸変性直鎖状低密度ポリエチレ
ン接着剤を膜厚が200μになるように静電塗装して加
熱溶融して変性ポリオレフィン接着剤7を被覆し、その
表面にTダイから溶融状態の黒色低密度ポリエチレンシ
ートを押出しスパイラル状に巻き付けて被覆し、外面低
密度ポリエチレン被覆鋼管杭を得た。低密度ポリエチレ
ン被覆2中の酸化防止剤の含有量は0.3重量%で、低
密度ポリエチレン被覆の膜厚は2.5111[[1であ
った。以上のようにして得た外面低密度ポリエチレン被
N鋼管杭を、第2図に示すように、スキューターニング
ロール9でスパイラル状に旋回(周速度:2.75m/
min )させつつ搬送しながら該外表面を、電動で回
転(周速度: 2.75m/min )するロール式電
110(シリコン樹脂系被覆厚み=10mm)でコロナ
放電処理したのち、フッソ系塗料(日本ペイント社製の
デュフロン、色調のマルセル値:10B  S/10(
青色))を膜厚が30μになるようにスプレー塗装して
木発明による重防食被覆鋼管杭■を得た。コロナ放電処
理後の低密度ポリエチレン被覆表面の「ぬれ指数(表面
張力)」は55 dyn/cmであった。
比較材として、上記のようにし得た外面低密度ポリエチ
レン被覆鋼管杭の外表面をプロパンバーナーで5分間加
熱して表面を70〜80℃に昇温し、その表面にウレタ
ンプライマー(ウレタンポリマー50重量%、トルエン
50重量%)を5〜10μ塗布し、その上にフッ素樹脂
塗料(フッ素樹脂60重量%、顔料26重量%、イソシ
アネート14重量%、色調のマルセル値:10B  s
/io)を30μ塗装して、特願平1−289142号
公報に該当する比較重防食被覆鋼管杭■を得た。
以上のようにして得た本発明による重防食被覆鋼管杭■
と比較重防食被覆鋼管杭■を3年間の海洋実使用試験に
供試し、試験終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素
樹脂塗料塗膜のブリスタ発生の有無を観察するとともに
、これらの着色塗膜と低密度ポリエチレン被覆との間の
接着力試験[基盤目試験: JISに5400に従い、
接着力を0〜10の評点(10点満点)で表示]を行な
った。試験結果を第1表に示す。
′iJ1表の結果からも明らかなように、本発明による
重防食被覆鋼管杭は、特願平1−289142号公報に
該当する比較重防食被覆鋼管杭に比較して、3年間の海
洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もな
く、且つフッ素系塗料塗膜と低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力も充分高く、格段に着色塗膜と重防食被覆
の間の耐水接着性が格段に優れる。
実施例2 実施例1の本発明の重防食被覆鋼管杭の製造に用いる外
面低密度ポリエチレン被覆鋼管杭の低密度ポリエチレン
被覆中の酸化防止剤の含有量を0.05〜5重量%の範
囲で変えて、実施例1と同じ方法で本発明による重防食
被覆鋼管杭■〜■を製造した。比較例として、実施例1
と同じ方法で、該酸化防止剤の含有量が0.01重量%
である比較重防食鋼管杭■および該酸化防止剤の含有量
が6重量%である比較重防食鋼管杭■を製造した。以上
のようにして得た重防食被覆鋼管杭と比較重防食被覆鋼
管杭を実施例1と同じ3年間の海洋実使用試験し、試験
終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗膜
のブリスタ発生の有無を観察するとともに、これらの着
色塗膜と低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験[
基盤目試験: JISK5400に従い、接着力を0〜
10の評点(10点満点)で表示]を行なった。試験結
果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼管杭のポリオレフィン被覆中の酸化防止剤の含
有量が0.05〜5重量%の範囲であれば、3年間の海
洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もな
く、且つフッ素系塗料塗膜と低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力も充分高い。しかし、該酸化防止剤の含有
量が0.01重量%の場合と6重量%の場合には、フッ
素系塗料塗膜にブリスタが発生し、且つフッ素系塗料塗
膜と低密度ポリエチレン被覆との間の接着力も低下する
実施例3 実施例1と同じ方法で、外面低密度ポリエチレン被覆に
加えるコロナ放電処理の程度を「ぬれ指数(表面張力)
」換算で36〜70 dyn/cmに変化させて、本発
明による重防食被覆鋼管杭■〜■を製造した。比較例と
して、実施例1と同じ方法で該コロナ放電処理の程度を
「ぬれ指数(表面張力)」換算で346yn/cmとし
た比較重防食被覆鋼管杭■を製造した。以上のようにし
て得た重防食被覆鋼管杭と比較重防食被覆鋼管杭を実施
例1と同じ3年間の海洋実使用試験し、試験終了後、フ
ッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗膜のブリスタ
発生の有無を観察するとともに、これらの着色塗膜と低
密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験[基盤目試験
: JISに5400に従い、接着力を0〜10の評点
(10点満点)で表示コを行なった。試験結果を第1表
に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明に用いるコ
ロナ放電処理の程度が「ぬれ指数(表面張力)」換算で
36〜70 dyn/cmでは3年間の海洋実使用試験
後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生もなく、且つフッ
素系塗料塗膜と低密度ポリエチレン被覆との間の接着力
も充分高い。しかし、該「ぬれ指数(表面張力)」が3
46yn/cmではフッ素系塗料塗膜にブリスタが発生
し、且つフッ素系塗料塗膜と低密度ポリエチレン被覆と
の間の接着力も低下する。
実施例4 実施例1と同じ方法で、外面低密度ポリエチレン被覆鋼
管杭を外面高密度ポリエチレン被覆鋼管杭、及び外面エ
チレンプロピレンブロック共重合体被覆鋼管杭に変えて
、本発明による重防食被覆鋼管杭■〜■を製造した。以
上のようにして得た重防食被覆鋼管杭と比較重防食被覆
鋼管杭を実施例1と同じ3年間の海洋実使用試験し、試
験終了後、フッ素系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗
膜のブリスタ発生の有無を観察するとともに、これらの
着色塗膜と低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験
[基盤目試験: JIS K5400に従い、接着力を
0〜10の評点(10点満点)で表示コを行なった。試
験結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明による重防
食被覆鋼管杭はその製造に用いる外面ポリオレフィン被
覆鋼管杭のポリオレフィンの種類に係わらず、3年間の
海洋実使用試験後もフッ素系塗料塗膜のブリスタ発生も
なく、且つフッ素系塗料塗膜と低密度ポリエチレン被覆
との間の接着力も充分高い。
実施例5 実施例1と同じ方法で、フッ素系塗料(日本ペイント社
製のデュフロン、色調のマルセル値:10B  5/1
0(青色)を第2表に示すアクリル−シリコン系及びア
クリル−ウレタン系着色塗料に変えて、本発明による重
防食被覆鋼管杭■〜0を製造した。以上のようにして得
た重防食被覆鋼管杭と比較重防食被覆鋼管杭を実施例1
と同じ3年間の海洋実使用試験し、試験終了後、フッ素
系塗料塗膜あるいはフッ素樹脂塗料塗膜のブリスタ発生
の有無を観察するとともに、これらの着色塗膜と低密度
ポリエチレン被覆との間の接着力試験[基盤目試験:J
IS K5400に従い、接着力を0〜10の評点(1
0点満点)で表示コを行なった。試験結果を第1表に示
す。
第1表の結果からも明らかなように、アクリル−シリコ
ン系あるいはアクリル−ウレタン系の着色塗料を用いた
場合にも、3年間の海洋実使用試験後も着色塗料塗膜の
ブリスタ発生もなく、且つフッ素系塗料塗膜と低密度ポ
リエチレン被覆との間の接着力も充分高い。
実施例6 実施例、1と同じ方法で、変性ポリオレフィンプライマ
ー(中国塗料社製の「サーモタックE300J)をウレ
タンプライマー(末端イソシアネート基含有ウレタンプ
レポリマ−50始終料%トルエン50重量%)に変えて
本発明による重防食被覆鋼管杭[株]を製造した。以上
のようにして得た重防食被覆鋼管杭[相]を実施例1と
同じ3年間の海洋実使用試験し、試験終了後、着色塗料
塗膜のブリスタ発生の有無を観察するとともに、この着
色塗膜と低密度ポリエチレン被覆との間の接着力試験[
基盤目試験: JISに5400に従い、接着力を0〜
10の評点(10点満点)で表示コを行なった。試験結
果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、変性ポリオレフィ
ンプライマーの代わりにウレタンプライマーを用いた場
合でも、3年間の海洋実使用試験後も着色塗料塗膜のブ
リスタ発生もなく、且つ着色塗料塗膜と低密度ポリエチ
レン被覆との間の接着力も充分高い。
第 2 表 [発明の効果コ 以上の実施例からも明らかなように、鋼管外面の最外層
に酸化防止剤を0.05〜5.0重量%含み、且つ表面
をコロナ放電処理したポリオレフィンを有する外面ポリ
オレフィン被覆鋼管杭の外表面に、ウレタンプライマー
または変性ポリオレフィンプライマーを塗布し、次いで
各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系塗料、
アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料を塗装して得ら
れる本発明による重防食液NwI管杭は、従来の重防食
被覆鋼管杭に比較して、各種色彩のフッ素系塗料、アク
リル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の
着色塗料塗膜とポリオレフィン被覆との間の耐水接着性
が格段に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による重防食被覆鋼管杭の部断面図、第
2図は本発明による重防食被覆鋼管杭の製造法の一例を
示す図、第3図は特願平1−289142号公報に該当
する従来の重防食被覆鋼材の一部断面を各々示す図であ
る。 図中、1は鋼管または鋼材、2は酸化防止剤を0.05
〜5.0重量%含み、且つ外表面をコロナ放電処理した
ポリオレフィン、3はウレタンプライマーまたは変性ポ
リオレフィンプライマー 4は各種色彩のフッ素系塗料
、アクリル−シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗
料等の着色塗料塗膜、5はクロメート処理剤被膜、6は
エポキシブライマー!1!膜、7は変性ポリオレフィン
接着剤、8は鋼管杭の外表面に酸化防止剤を0.05〜
5.0重量%含む外面ポリオレフィン被覆鋼管杭、9は
スキューターニングロール、10は連続的に回転するロ
ール式電極、11は無機系ブライマー 12は有機系ブ
ライマー 13は接着剤層、14はポリオレフィン樹脂
層、15はウレタンプライマー層、16は着色顔料を含
有するフッ素系樹脂層を各々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鋼管外面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0
    重量%含み、かつ外表面をコロナ放電処理したポリオレ
    フィンを有する外面ポリオレフィン被覆鋼管杭の外表面
    に、ウレタンプ ライマーまたは変性ポリオレフィンプライ マー、各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−シリコン系
    塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗料塗膜を積
    層したことを特徴とする重防食被覆鋼管杭。 2、鋼管外面の最外層に酸化防止剤を0.05〜5.0
    重量%含むポリオレフィンを有する外面ポリオレフィン
    被覆鋼管杭を、スキューターニングロールでスパイラル
    状に旋回させつつ搬送しながら該外表面を連続的に回転
    する ロール式電極でコロナ放電処理したのち、該外表面にウ
    レタンプライマーまたは変性ポリオレフィンプライマー
    を塗布し、次いで各種色彩のフッ素系塗料、アクリル−
    シリコン系塗料、アクリル−ウレタン系塗料等の着色塗
    料を塗装することを特徴とする重防食被覆鋼管杭の製造
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1295031C (zh) * 2004-09-27 2007-01-17 大庆油田建设集团 一种聚乙烯防腐管道外防腐层补口方法
CN1295032C (zh) * 2004-09-27 2007-01-17 大庆油田建设集团 一种保温管道喷涂补口方法

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